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■■Application Server Toolkit V6.1 基本操作■■

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■■Application Server Toolkit V6.1 基本操作■■
■■Application Server Toolkit V6.1 基本操作■■
目次
①Application Server Toolkit V6.1 の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・
②J2SE
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
③J2EE
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
④簡単なサーブレットを使用したアプリケーションの作成・・・・・・・・・
⑤wsadmin スクリプトの開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・
⑥まとめ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
参考資料)ASTV6.1 に関する情報源・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Application Server Toolkit V6.1 のインストール手順・・・・・・・
P. 1
P. 5
P.12
P.17
P.30
P.38
P.38
P39
■■Application Server Toolkit V6.1 の概要
■概要
Application Server Toolkit(以下 AST) は、Eclipse をベースとした統合開発環境(IDE)です。V6.0 までは、 HTML や
JSP、サーブレット、JavaBeans など個々の J2EE 成果物をアセンブルし、デプロイメント・ディスクリプター(配置記述
子)の編集を行うことができました。また、作成したエンタープライズ・アプリケーションや Web アプリケーションを、
WebSphere Application Server (WAS) に配置することも可能でした。しかし、開発作業そのもの、つまりコーディングを
行うことを目的としておらず、WAS V6.0 へのアセンブルとデプロイ専用のツールでした。
AST V6.1 では大幅に機能が拡張され、HTML や JSP、サーブレット、JavaBeans、EJB の開発も行うことができる
ようになりました。また、ポートレット(JSR168)開発、SIP サーブレット(JSR116)開発もサポートします。WAS のスクリ
プト・ベース・管理ツールである wsadmin 用の Jython を開発することもできます。このことにより、J2EE アプリケー
ション開発から、アプリケーション・アーカイブのアセンブル、配置、実行までを、WebSphere Application Server V6.1 と
同梱の AST だけで行うことも可能になりました。注意点としては、AST は WAS テスト環境を含んでおりません。アプリ
ケーションのテスト・実行のためには別途 WAS V6.1 が必要となります。(WAS 開発者版ライセンス等をご利用ください)
尚、AST は WAS に同梱されております。
AST V6.1 が WASV6.1 のアプリケーションを開発することが可能になったことで、開発ツールのポジショニングは以下
のようになります。
ベースになるのは Eclipse と WTP です。基本的な J2EE/Web アプリケーション開発機能を提供します。AST はそれに加
えて WAS 用のアプリケーション作成、デプロイ機能があります。機能は Rational 開発プラットフォーム「Rational
Application Developer (RAD)」より少なくなります。その上位に位置するのが RAD で、エンタープライズ・アプリケーシ
ョンを、効率よく開発するための機能を豊富に備えた IDE です。
(現時点では V6.0 ですが、WAS V6.1 に対応した RADV7.0
は 2006 年 12 月下旬に出荷されます。名称や機能は V6.0 時点のものですので、V7.0 では変更される可能性があります。
)
1
Eclipse/WTP と AST・RAD の一番大きいところは、サポートでしょう。Eclipse はオープン・ソースであり、トラブル
があっても自分で解決する必要があり,これには時間がかかるかもしれません.ですので、迅速な問題の解決にはサポート
が必要です。AST(WAS)や RAD であれば,障害に対するサポートも提供されます.(サポートを受けるためには、パスポー
ト・アドバンテージで購入する必要があります。http://www-6.ibm.com/jp/software/passportadvantage/ ) AST や RAD の
IDE としての問題の解決は、Eclipse にコントリビュートされ双方の品質向上に役立っております。もちろん、Eclipse/WTP
より AST、RAD の方が豊富なプラグインを有しています。
次に、RAD と AST V6.1 の比較をします。(尚、RAD は V6.0 相当で比較します。名称や機能は V6.0 時点のものですの
で、次期 Rational 開発プラットフォームでは変更される可能性があります)RAD はすべての AST の機能を含みます。また、
AST V6.1 は WAS V6.1 用の開発に制限されていますが、RAD は様々なサーバーに対応しています。RAD は AST に比べ、
以下の追加機能があります。
・グラフィカルな Web 開発ツール(ページデザイナーなど)
・UML 可視化(クラス図、シーケンス図)
・妥当性検査、コードレビュー
・複数のサーバーの開発をサポート (WAS, Tomcat 等)
・WebSphere Portal 開発機能
・Rational ClearCase LT 同梱
RADV7.0 では WAS V5.1, V6.0 ,V6.1 のテスト環境が含まれる予定です。Tomcat のテスト環境そのものは含まれていませ
ん。WAS のテスト環境という点が、AST V6.1 と RADV7.0 の一番大きな違いとなります。
■事前準備
AST V6.1 で開発するに当たって、初期状態では日本語環境での不具合が報告されていますので、まず Fix を当てていただ
く必要があります。
・PK27580: Projects are corrupted when using double-byte character set systems
-日本語環境で J2EE プロジェクト(動的 Web プロジェクトなど)が壊れる
AST V6.1 Fix Pack 1 (V6.1.0.1)の適用することで解決します。Fix は Rational Product Updater から適用可能です。
http://www-1.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg24012846
AST V6.1 の Fix の適用はオンライン、オフラインで適用可能です。適用の際には、Rational Product Updater を使用し
ます。非常に便利な機能であり、ネットワークにつないでいる場合、自動検出をしてくれます。表示された項目を選択して、
適用することが可能です。
ウィンドウズの「スタート」-「プログラム」-「IBM WebSphere」-「Application Server Toolkit V6.1」-「Rational Product
Updater」をクリックすることで、起動します。
「更新の検索」をクリックすると、最新の Fix が表示されるので、それを適
用してください。
2
■起動
1.ウィンドウズの「スタート」-「プログラム」-「IBM WebSphere」-「Application Server Toolkit V6.1」-「Application Server
Toolkit」をクリックします.
するとワークスペースの選択画面が表示されます.これは,Eclipse の起動パラメーター –data x:¥workspace 指定と同
じです.これから作成するプロジェクトやテスト環境の設定,コードがここで指定するフォルダの下に作成されます.
2.ワークスペースの選択画面で,
「OK」ボタンをクリックします.すると、ようこそ画面が表示されます。アイコンをクリ
ックすると、
「概要」
「新機能」のコンテンツを参照することができます。
「ようこそ」タブを閉じると、実際に作業するワー
クベンチに移動します。
(右上に表示されている「ワークベンチ」アイコンをクリックしても切り替えられます)
3
■ワークベンチ
切り替えると「ワークベンチ」が表示されます。開発作業はこのワークベンチ上で行うことになります。ワークベンチは
様々なコンポーネントが組み込まれていますので、以下に簡単に紹介します。
・パースペクティブ…パースペクティブとは 1 つの開発作業場所を表します。プログラム開発にはプログラム作成やデバッ
グなど様々な作業が含まれているので、それぞれの作業に最適なパースペクティブを行います。パースペクティブごとに
メニューバーやツールバー、ビューの組み合わせは変わります。パースペクティブにはビューおよびエディターが含まれ
ます。
・ビュー…ワークベンチに表示される小さな子供のウィンドウです。
「ナビゲーター」
「アウトライン」
「タスク」など様々な
種類のビューがあります。
・エディター…ビューの一種で、ソースの編集機能を提供します。ここでソースの編集などをします。
メニューバー
パースペクティブの
切り替え
ツールバー
エディタ
ビュー
尚、初期時には、
「リソース」パースペクティブの「ナビゲーター」ビューが表示された状態になります。一度閉じた後、
再度立ち上げた場合には、終了前の状態で起動します。
4
■■J2SE
■Java プロジェクトの作成
AST ではプログラム(ファイル)はプロジェクトというフォルダの中に入れる必要があります。プロジェクトも機能によ
ってたくさんありますが、ここでは Java アプリケーションを作成しますので、
「Java プロジェクト」を作成します。
.
1.「Java」パースペクティブを開きます.右上にある「パースペクティブを開く」アイコンを押し、ポップアップから「Java」
を選択することで切り替えができます(
「ウィンドウ」−「パースペクティブを開く」−「Java」でも可能)
2.メニューバーから「ファイル」-「新規」-「プロジェクト」を選択します。
「新規プロジェクト」画面が表示されるので、
そこからさらに「Java」-「Java プロジェクト」を選択し、
「次へ」を押します。
5
3.「新規 Java プロジェクト」画面では、任意の名前でいいのですが、ここでは「プロジェクト名:CalendarProject」と入
力します。JDK 準拠で「プロジェクト固有の準拠の使用」-「5.0」を選択します。この章で JavaSE 5.0 の新規 API を使用
するので、5.0 を選択しています。また、
「プロジェクト・レイアウト」-「別のソースおよび出力フォルダーを作成」を選択
しておくとソースと class ファイルが別のフォルダに保存されるので保管がわかりやすくなります。
「終了」を押します。
<Hint&Tips>
AST では上記のとおり、コンパイラのレベルを変更できるわけですが、JavaSE 5.0 を使用する場合はいくつか注意点があ
ります。まず、enum が予約語とされましたので、変数名として enum を使用することはできなりました。また、よくク
ラス名としてコード中に使われる名前の中で J2SE 5.0 より API に新規に組み込まれたものがあるので注意が必要です。
(Proxy や Queue など)名前の競合を回避するためにインポート時にフルネーム(fully qualified name)を使用することがす
いしょうされます。
enum に関しては AST でチェック機能があります。メニューバーから「ウィンドウ」-「設定」を選択し、
「Java」-「コン
パイラー」を選択します。ワークスペース全体の JDK レベルの標準は 1.4 なのですが、これを 5.0 にすることで「enum」
が「エラー」としてチェックされることがわかります。
6
■クラスの作成
「CalendarProject」プロジェクトにクラスを作成していきます。現時点の日付/時刻を表示するアプリケーション
「CalendarAction.java」を作成していきます。
1. CalendarProject が選択された状態で、メニューバーから「ファイル」-「新規」-「クラス」を選択します。
「新規 Java
クラス」画面が表示されますので、
「パッケージ:demo」
「名前:CalendarAction」と入力します。また、Java アプリケー
ションを実行させるので「public static void main(String[] args)」にチェックを入れます。
「終了」ボタンを押します。
2. するとパッケージエクスプローラに CalendarAction.java が生成され、java エディタが自動的に開き、
CalendarAction.java が編集可能な状態になります。先ほどウィザードで設定した main()メソッドがエディタに表示されて
いることに注目してください。
7
3. リスト 1 のプログラムコードを入力します。後ほどご紹介する【コンテンツアシスト】
【即時修正】を使用すると、より
簡単に作成できます。
リスト 1 CalendarAction.java
package demo;
import java.util.ArrayList;
import java.util.Calendar;
import java.util.List;
public class CalendarAction {
public static void main(String[] args) {
// 曜日をリストに格納する
List<String> daylist = new ArrayList<String>();
daylist.add("日");
daylist.add("月");
daylist.add("火");
daylist.add("水");
daylist.add("木");
daylist.add("金");
daylist.add("土");
// 午前 or 午後を配列に格納する
String[] am_pm = { "午前", "午後" };
// Calendar オブジェクトを取得する
Calendar calendar = Calendar.getInstance();
// 現在の日付・時刻の Date オブジェクトを標準出力に出す
System.out.println("現在の日付 : " + calendar.getTime());
// 現在の日付/時刻要素を取得する
int year = calendar.get(Calendar.YEAR);
int month = calendar.get(Calendar.MONTH) + 1;
int day = calendar.get(Calendar.DATE);
int hour = calendar.get(Calendar.HOUR);
int ampm = calendar.get(Calendar.AM_PM);
int minite = calendar.get(Calendar.MINUTE);
int second = calendar.get(Calendar.SECOND);
int weekNo = calendar.get(Calendar.DAY_OF_WEEK) - 1;
// 日本語の書式に変換し、現在の日付・時刻を標準出力に出す
System.out.println(year + "年" + month + "月" + day + "日 " + daylist.get(weekNo)
+ "曜日 " + am_pm[ampm] + hour + "時" + minite + "分" + second
+ "秒 です!!");
}
}
8
4. AST には入力途中のコードを補完してくれるコンテンツアシスト(クイックアシスト)機能があり「Ctrl+スペース」を
押すと使用できます。例えば、
「System.out.println("現在の日付 : " + c 」 まで書いた時点で「Ctrl+スペース」を押すと
ポップアップリストが表示されます。calendar をクリックすると、コードが追加されます。この機能を使うことで、タイプ
ミスが減り、エラーを防ぐことができます。ライブラリのクラスだけでなく、ローカルの変数名まで表示されるので非常に
有効です。
5. インポート文を忘れてしまった場合、赤線の「問題」ビューではどんな種類か記述されたコンパイルエラーが表示されま
す。エディタの横にある電球マークをクリックすると、推奨される解決方法が表示されます。
「Calendar をインポートしま
す」を選択すると自動的に、import 文が追加されます。
電球マークを
クリック!
問題ビュー
6. コードが書き終えたら、メニューバーから「ファイル」−「保管」もしくは「Ctrl+S」を押します。すると、自動的に
コンパイルが行われ、ファイルが保存されます。
9
■プログラムの実行
7. 作成したプログラムを実行します。AST 上ではコマンドプロンプトを起動させるのではなく、ツールバーにある 型の
「実行」ボタンを押します。パッケージ・エクスプローラの「CalendarAction.java」を選択した状態で、実行ボタンの横に
ある▼マークを押し、
「次を実行」-「Java アプリケーション」を押します。
8. コンソール上に現在の日付/時刻が表示されれば、成功になります。
■デバッグの実行
実際の作業では実行時にエラーが発生することが多々あります。その場合、組み込まれている「デバッガー」でブレーク
ポイントを設定して、起動されたプログラムを中断し、コードの変数の内容を検査することができます。試しに、
「CalendarAction.java」でデバッグを行ってみます。
9. ブレークポイントを設定します。main()メソッドにある「int year = calendar.get(Calendar.YEAR);」の行の左サイドを
ダブルクリックします。すると、水色の●が表示します。これがブレークポイントです。
10. デバッグはツールバーにある虫型の「デバッグ」ボタンを押すことで開始されます。パッケージ・エクスプローラの
「CalendarAction.java」を選択した状態で、デバッグボタンの横にある▼マークを押し、
「次を実行」-「Java アプリケー
ション」を押します。
*先ほど実行した履歴が残っているので「1 CalendarAction」を押しても開始できます。
11. 途中で「パースペクティブ切り替えの確認」画面が表示されます。
「はい」を選択すると、
「デバッグ」パースペクティ
ブが表示されます。
10
変数ビュー
デバッグ
ビュー
ブレークポイント
を指定した行
12. ブレークポイントを追加した位置で停止し、エディタのコードが緑色になっています。
「デバッグ」ビューの上にあるア
イコンから「ステップオーバー」を押すことで、次の行に進みます。
停止
ステップイン
ステップオーバ
再開
13. デバッグ時にはソース上の変数の上にマウス・カーソルを持って移動すると、変数の値が表示できます。また「変数」
ビューでも変数が表示され、変数の値の変更も可能です。例えば、
「year=2006」を右クリックし、
「値の変更」を選択する
と、
「プリミティブ値の変更」画面が表示します。ここで「2000」と入力し、
「OK」ボタンを押します。そして最後まで「ス
テップオーバー」
(または「再開」
)します。
14. コンソール画面を見てみると、
「2000 年」に変更されていることがわかります。
11
■■J2EE
AST は Eclipse+WTP ベースですので、J2EE アプリケーション開発も可能です。ただし、RAD のような Web ページを
ビジュアルに作成(ページデザイナー)するような機能はありませんので、ご注意ください。
■AST から WASV6.1 への接続(オプション)
AST から WAS V6.1 への接続し、アプリケーションデプロイ機能・実行・デバッグ等を行うことが可能です。J2EE アプ
リケーションの場合、コンパイル後に J2EE サーバー環境にデプロイし、実行する必要があるので、開発をしながら簡易に
J2EE サーバーを操作することで開発・単体テストの効率をあげることが出来ます。AST には WAS テスト環境は付属して
おりませんので、WAS 開発者版ライセンスもしくは WAS 製品ライセンスを活用いただく必要があります。
WASV6.1 のインストールは以下のサイトをご参照ください。既に AST がインストールされた環境に WASV6.1 のインス
トール済みとしてこの章は進めていきます。
1. 「J2EE」パースペクティブを開きます.メニューバーから「ウィンドウ」−「パースペクティブを開く」−「J2EE」
をクリックします。
2. 下にある「サーバー」ビューの任意の場所を右クリックし、
「新規」-「サーバー」を選択します。
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3. 「新規サーバーの定義」画面では「WebSphere v6.1 Server」を選択し、
「次へ」をクリックします。
*サーバーのホスト名が localhost 以外の場合は、そのホスト名を入力してください。リモート接続することになります。
リモート接続の際には、AST の画面から WASV61 のサーバーの起動はできませんのでご注意ください。リモートのサーバ
ーのコマンド(startServer.sh)等で起動しておく必要があります。
4. 「WebSphere ランタイム」画面ではサーバービューに表示する名前、WASV6.1 インストールディレクトリを指定しま
す。この資料では WASV6.1 のインストールディレクトリを「D:¥WebSphere61」にしています。
「次へ」を押してくださ
い。
13
5. 「WebSphere サーバーの設定」画面で、使用するプロファイル名、サーバー名を指定します。WebSphere プロファイル
名は自動的に検知され、そのリストから選択することが可能です。この資料では「WebSphere プロファイル名:AppSrv01」
「サーバー名:server1」としています。
「終了」ボタンを押してください。これで、WASV6.1 の構成は終了です。
<Hint&Tips>
ローカルに WASV6.1 がインストールされている場合、AST からプロファイル作成することが出来るプロファイル管理ツー
ルを起動することが出来ます。メニューバーから「ウィンドウ」-「設定」を選択し、
「サーバー」-「WebSphere」を選択し
ます。AST に登録されている WASV6.1 が表示されていることがわかります。右にある「作成」ボタンを押すと、プロファ
イル管理ツールが立ち上がります。また、
「削除」を押すと、プロファイルを削除することが出来ます。
14
■動的 Web プロジェクトの作成
プログラムを作成する前にプロジェクトを作成する必要があります。今回は、動的 Web プロジェクト(J2EE の WAR に
相当)を作成していきます。各プロジェクトには、J2EE に準拠したフォルダー構成、DD やビルド用クラス・パスが自動的
に設定されます。
【J2EE のパッケージング構造】
EARファイル
WARファイル
EJB-JARファイル
クライアントJARファイル
【AST のプロジェクト】
エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクト
動的 Web プロジェクト
EJB プロジェクト
アプリケーション・クライアント・プロジェクト
1.「ファイル」-「新規」-「プロジェクト」をクリックします.一覧画面が表示されますので、
「Web」-「動的 Web プロジ
ェクト」を選択し、
「次へ」をクリックします。
2.「動的 Web プロジェクト」画面が表示されますので、
「プロジェクト名:DemoWeb」
、ターゲットランタイムに先ほど作
成した「WebSphere Application Server v6.1」を選択します。また、
「プロジェクトを EAR に追加する」にチェックして、
「EAR プロジェクト名:DemoEAR」とします。
「次へ」を選びます.
15
3.「プロジェクト・ファセットの選択」画面では、特に何も変更することなく、
「次へ」をクリックします。
*Java/J2EE のレベルを変更する場合は、その他のフィーチャーを使用する場合は適宜変更してください。
4. 「Web モジュール」画面では、特に何も変更することなく、
「終了」をクリックします。
*「DemoWeb」プロジェクトのプロパティをポップアップ・メニューから開くと Web アプリケーション開発用の便利な機
能が利用できます。例えば、
「Java のビルドパス」では、プロジェクトのビルドパスを指定できます。
「妥当性検査」は、
HTML/JSP などの妥当性検査をリソース変更時に行います。これは、リソース変更時でなく手動で実行することもできま
す。
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■簡単なサーブレットを使用したアプリケーションの作成
サーブレットを作る前に準備したプロジェクトを見てみましょう.
「プロジェクト・エクスプローラー」ビューを確認しま
す.エンタープライズ・アプリケーションの下に,Web アプリケーション「DemoWeb.war」が構成されています.このビ
ューはデプロイメント記述子(application.xml と web.xml など)の内容を分かりやすく表示しています。また、作成したソー
スやライブラリもこのビューで確認することが出来ます。
この節では、以下のような簡単なサーブレットを使用したアプリケーションを作成します。
input.html
Simple
Servlet.java
WAS V6.1 サーバー
【ストーリー】
①ユーザーが URL を指定して、サーバー上の「input.html」を Web ブラウザより表示させる。
②「input.html」画面が表示する。
③ テキストボックスに任意の文字を入れ、
「入力する」ボタンを押す。
④「SimpleServlet.java」が要求を処理し、結果をユーザーに返す。
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■サーブレット SimpleServlet.java 作成
では、プロジェクトも作成できたので、実際にサーブレットを作成してみましょう。ウィザードを使用すると、型のソース
の生成だけではなく、web.xml への追加を同時にすることができます。
1. DemoWeb プロジェクトを選択し,メニューバーの「ファイル」-「新規」-「その他」をクリックします.
「新規」ダイア
ログが表示されます.
「Web」-「サーブレット」を選択し,
「次へ」をクリックします.
2.「サーブレットの作成」画面で、
「Java パッケージ:demo」
「名前:SimpleServlet」を入力します。
「注釈付きサーブレ
ット・クラスを生成する」のチェックを”はずして”、
「次へ」をクリックします。
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3. 次の画面で Web デプロイメント記述子の情報を変更することができます。特に何も変更することなく、
「次へ」をクリ
ックします。
4. メソッドのスタブなどを指定します。
「doPost」のみ選択して(
「doGet」のチェックをはずす)
、
「終了」を押してくださ
い。この操作で、サーブレットが生成され,web.xml へ設定が追加されます.
5. 生成されたサーブレット SimpleServlet を開き、ソースに HTML を出力するコードを追加します.
*頭文字を入力して「Ctrl+Space」キーを押すことで、コンテンツ・アシストが利用可能です。また、即時修正のヒントも
活用すると便利です。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------package demo;
import java.io.IOException;
import java.io.PrintWriter;
//←コード追加
import javax.servlet.ServletException;
import javax.servlet.http.HttpServletRequest;
import javax.servlet.http.HttpServletResponse;
19
/**
* Servlet implementation class for Servlet: SimpleServlet
*
*/
public class SimpleServlet extends javax.servlet.http.HttpServlet implements javax.servlet.Servlet {
/* (non-Java-doc)
* @see javax.servlet.http.HttpServlet#HttpServlet()
*/
public SimpleServlet() {
super();
}
/* (non-Java-doc)
* @see javax.servlet.http.HttpServlet#doPost(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
*/
protected void doPost(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response) throws ServletException,
IOException {
//要求エンコーディングの設定
request.setCharacterEncoding("SHIFT_JIS");
//←コード追加
//input.html からのパラメーター取得
String name = request.getParameter("NAME");
//←コード追加
//応答エンコーディングの設定
response.setContentType("text/html; Charset=SHIFT_JIS");
//←コード追加
//ユーザーへ返答を返す
PrintWriter out = response.getWriter();
out.println("<h1>こんにちは"+ name + "さん</h1>");
out.close();
}
//←コード追加
//←コード追加
//←コード追加
}
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------*doPost のメソッドは、protected 修飾子が標準でつきます。必要に応じて、変更してください。
同様に request, response という引数も標準ですので、必要に応じて変更してください。
20
6.[Ctrl+s]キーを押すとソースが保管され同時にコンパイルされます。
(または、
「ファイル」-「保管」
)コンパイル・エラー
があると下の「問題」ビューに表示されます。
■Input.html の作成
続いて、
「input.html」を作成します。RAD のような Web ページをビジュアルに作成(ページデザイナー)するような機
能はありませんので、HTML や JSP の作成はテキストベースのエディターでの編集になります。
1.「プロジェクト・エクスプローラー」ビューより「DemoWeb」-「WebContent」を選択し,メニュー・バーの「ファイ
ル」-「新規」-「その他」をクリックします.
「新規」画面が表示されるので、
「Web」−「HTML」を選択し、
「次へ」をク
リックします。
2.「新規 HTML ファイル」画面が表示されます.
「ファイル名:input.html」を入力し,
「終了」をクリックします。
21
3. 生成された input.html に以下のコードを追加します.[Ctrl+s]キーを押し、ソースを保管します。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" ?>
<!DOCTYPE
html
PUBLIC
"-//W3C//DTD
XHTML
1.0
"http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-frameset.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS" />
<title>input.html</title>
//←コード追加
</head>//←コード追加
<body>//←コード追加
<p>名前を入力します。</p>
//←コード追加
<form action="/DemoWeb/SimpleServlet" method="post">
//←コード追加
<input type="text" name="NAME" size="20" maxlength="30" /><br />
//←コード追加
<input type="submit" value="実行する" /> <br />
//←コード追加
</form>
//←コード追加
</body>
//←コード追加
</html>
//←コード追加
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
Frameset//EN"
■WAS V6.1 サーバーでアプリケーション起動
アプリケーションが完成しました。先ほど定義した WAS V6.1 サーバーで実行してみましょう。
1.「サーバー」ビューより、
「WebSphere v6.1 Server @ localhost」を選択して「サーバーで始動」ボタンを押します。
2.サーバーが始動したら、そのサーバーを選択して右クリックし、
「プロジェクトの追加および除去」を選択します。使用可
能プロジェクトに作成した「DemoEAR」が表示されていますので、
「追加」ボタンを押し、構成済みプロジェクトの方に移
動させます。
「終了」ボタンをクリックします。
*これで、DemoEAR が WASV6.1 サーバーにインストール(デプロイ)されます。
22
3.「プロジェクト・エクスプローラー」で「input.html」を選択し、右クリックします。
「実行」-「サーバーで実行」を選
択します。
4.「サーバーの選択」画面で、表示されている既存のサーバーを選択し、
「サーバーをプロジェクトのデフォルトに設定」を
チェックし、
「終了」を押します。
23
5. Web ブラウザが立ち上がり、サーバー上の「inputhtml」が表示されます。自分の名前を入力し、
「実行する」ボタンを
クリックしてみましょう。
6. 先ほど入力した自分の名前が Web ブラウザに表示されれば、成功です。
24
■デバッグの実行
1. ブレーク・ポイントを設定してデバッガーを動かします。
「SimpleServlet.java」のソース・コードの左サイドをマウス
左ダブル・クリックし、ブレイク・ポイントを設定します。または、マウスから右クリックで「ブレークポイントの切り替
え」を選択します。
2. WAS V6.1 サーバーを停止します。
(
「サーバー」ビューにあるを
す)
押すと、稼動しているサーバーを停止できま
3.サーバーをデバッグモードで開始します。
「サーバー」ビューより、
「WebSphere Application Server v6.1」を選択して「デ
バッッグ・モードでサーバーを始動」ボタンを押します。
4. 「プロジェクト・エクスプローラー」で「input.html」を選択し、右クリックします。
「実行」-「サーバーで実行」を選
択します。
「Web ブラウザ」が立ち上がり、サーバー上の「inputhtml」が表示されます。自分の名前を入力し、
「実行する」
ボタンをクリックします。途中で、
「パースペクティブ切り替えの確認」というポップアップが表示されます。
「はい」を選
択します
5.サーバービューの「デバッグ」のタブをクリックします。上にあるスモールアイコン「ステップ・オーバー」をクリック
すると、ステップ実行(1 行ずつ実行)が可能です。
【ステップ・オーバーの他によく使用するアイコン】
*
再開…次のブレークポイントまで移動します。ない場合は、最後まで実行します。
*
ステップイン…この行で呼んでいるメソッドのソースを開きます。
25
6.response.setContentType("text/html;Charset=SHIFT_JIS");の部分までステップオーバーします。
「変数」ビューを見ると、
「name」というローカル変数が表示され、Web ブラウザからに入力した名前があることがわかり
ます。右クリックをして、
「値を変更」すると、実行時に変数の値を変えることが出来ます。
7.再開実行して、結果を表示します。値の変更をすると、その値が表示されます。
26
■ローカルヒストリー
1.コードの新旧バージョンを比較・置換します。
「プロジェクト・エクスプローラー」 ビューで、SimpleServlet.java を選
択し、右クリックからポップアップを表示させ、
「置換」-「ローカル・ヒストリー」をクリックします。
2.新旧比較の画面が表示されます。
「置換」ボタンをクリックすると置換されます。
*何レベルまで記録するかなどは、
「ウィンドウ」-「設定」から「一般」-「ワークスペース」-「ローカルヒストリー」で指
定します。
*ローカルヒストリーは一時的なものですので、バージョン管理はすることができません。バージョン管理としてよく使用
されるツールとしては、CVS、ClearCase などがあります。チーム環境を構築する際にはこれらのソフトウェアと組み合
わせることで、効率的な開発を進めることができます。
27
■EAR のエクスポート
サーブレット、html、jsp と DD(web.xml, など)→WAR と EJB→JAR を EAR にまとめます。これらのくくりは、プロジ
ェクト作成時に指定してきました。ここでは、エクスポートをするだけです。この EAR の単位が本番の WAS で動くアプ
リケーションの単位となります。
1.ツールバーから「ファイル」-「エクスポート」をクリックします。
2.「エクスポート」ダイアログで対象を選択します。ここでは、EAR を選択し、
「次へ」をクリックします。
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3.エクスポートするエンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトと出力先のファイル名(任意)を指定し、終了を
クリックします。
* オプションの「ソース・ファイルのエクスポート」をすると、EAR の中に作成した java のファイルが入ります。何もチ
ェックしないと、java ファイルは入りません。
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■■wsadmin スクリプトの開発
WASV6.1 では構成および管理に使用できる wsadmin という非グラフィカルな管理スクリプトを使用することが出来ま
す。wsadmin は運用の自動化等に役立つ便利なツールです。wsadmin には Jython という言語を使用します。Jacl という
言語でも可能ですが、V6.1 から非推奨になったために、今後は Jython でスクリプトを組むようにしてください。
AST6.1 には wsadmin シェルを作成するための様々な機能が追加されましたので、ここで紹介します。
■コマンド・アシスタンス
ユーザーが WASV6.1 の管理コンソールを操作して実行するアクションと同等の wsadmin コマンドが表示されます。コ
マンド・アシスト機能からの出力が 直接 AST に転送されます。AST には Jython エディターが備わっており、コンソール・
アクションを基にした Jython スクリプトを簡単に作成することができます。
(すべての管理コンソールが出力されるわけ
ではありませんので、ご注意ください)
1.「サーバー」ビューより、
「WebSphere v6.1 Server @ localhost」を選択して「サーバーで始動」ボタンを押します。
2.サーバーが始動したら、そのサーバーを選択して右クリックし、
「管理コンソールの実行」を選択します。WASV6.1 の管
理コンソールが表示します。
(サーバーにセキュリティをかけている場合は、ログインできるユーザーID/パスワードを入力
してください)
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3. 左側のフレームで、
「アプリケーション」-「エンタープライズ・アプリケーション」と展開します。すると、現在 WASV6.1
にインストールされているアプリケーションがリスト表示されます。
4. このページを右にスクロールして、
「コマンド支援」-「最後のアクションの管理スクリプトを表示」をクリックします。
5. 「設定」を展開し、
「コマンド・アシスタンス通知を使用可能にする」にチェックを入れ、
「適用」をクリックします。こ
のウィンドウを閉じてください。
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6. 「サーバー」ビューよりサーバーを選択して右クリックし、
「WebSphere 管理コマンド支援」を選択します。
「WebSphere
管理コマンド」ビューが開きます。
7. 「モニターするサーバーの選択」リスト内で、ツールを使用して、管理コンソールと対話しているときにモニターするサ
ーバーにチェック・マークを付けて指定します。
8. 管理コンソールでサーバー操作を実行します。管理コンソールと対話するときに、WebSphere 管理コマンド・ビューに
は Jython のための wsadmin コマンドが取り込まれます。例えば、3 のように「エンタープライズ・アプリケーション」
をクリックすると、コマンド「AdminApp.list()」が表示されます。
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9. 続いて、作成した DemoEAR を停止します。
「DemoEAR」を選択し、
「停止」ボタンをクリックします。DemoEAR が
停止し、
「WebSphere 管理コマンド」ビューにコマンドが取り込まれます。
10. wsadmin オブジェクトに関する追加ヘルプ資料を参照したい場合は、ビューでコマンドを右クリックし、
「wsadmin コ
マンド・ヘルプ」を選択します。ブラウザに、選択したコマンドに対応する wsadmin オブジェクトの情報が表示されます。
この情報は、WebSphere インフォメーション・センターにより提供されるものなので、表示させるにはインターネットに
接続しておく必要があります。
11. コマンドをビューから除去したい場合は、そのコマンドを右クリックして「除去」 を選択します (または、ツールバー
で「コマンドの除去」ボタンをクリックします)。
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■Jython エディター
1. メニューバーから「ファイル」-「新規」-「プロジェクト」を選択します。
「新規プロジェクト」画面が表示されるので、
そこからさらに「Jython」-「Jython プロジェクト」を選択し、
「次へ」を押します。
2. 「新規 Java プロジェクト」画面では、任意の名前でいいのですが、ここでは「プロジェクト名:JythonProject」と入力
し、
「終了」を押します。
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3. メニューバーから「ファイル」-「新規」-「その他」を選択します。
「ウィザードを選択」画面が表示されるので、そこか
らさらに「Jython」-「Jython スクリプト・ファイル」を選択し、
「次へ」を押します。
4. 「Jython スクリプト・ファイルの作成」画面では、任意の名前でいいのですが、ここでは「ファイル名:Script1.py」
と入力し、
「終了」を押します。
5. 「Script1.py」が表示されます。
「WebSphere 管理コマンド」に取り込まれたコマンドを右クリックし、
「挿入」を押す
と、エディターにそのコマンドが転送されます。
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6. Jython エディターにもコンテンツアシスト機能があります。A と入力し「Ctrl+S」を押すと、A から始まる wsadmin
の構文が表示されます。今回は特にソースを追加することなく、[Ctrl+s]キーを押すとソースが保管します。
7. 作成した DemoEAR を起動させます。
「DemoEAR」を選択し、
「始動」ボタンをクリックします。
8. 「サーバー」ビューよりサーバーを選択して右クリックし、
「管理スクリプトの実行」を選択します。
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9. 「管理スクリプト実行」画面では、ここでは「名前:Script1」と入力し、
「管理スクリプト」-「ワークスペース」をクリ
ックして、
「Script1.py」を選択します。
(管理スクリプトにはそのパスが表示されます)
。
「実行」ボタンをクリックします。
9. 「コンソール」ビューが立ち上がり、DemoEAR アプリケーションが停止することを確認してください。
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■■まとめ
AST の基本的な操作方法を紹介しました。WASV6.1 に付属するツールとはいえ、J2EE のアプリケーション作成が簡単
にできることを実感できたのではないでしょうか。WASV6.1 と連携することにより、実行・デバッグとシームレスな操作
がとても便利です。WASV6.1 用アプリケーションの開発に是非ご活用ください。
ここでは紹介できませんでしたが、
「EJB 開発機能」
「Web サービスの開発」
「SIP サーブレットの開発」
「Portlet 開発」
等、他にも役に立つ機能が数多くあります。ヘルプ等をご参照ください。
。
尚、RAD の後継製品が出荷されましたら、AST 以上の機能を付属することになります。WASV6.1 アプリケーションの
開発ツールの選択肢としてご検討ください。
■AST に関する情報源
①WSDD テクニカル情報 http://www-6.ibm.com/jp/software/websphere/developer/
WebSphere 関連の技術文書がそろっています。
「WebSphere Application Server」
「WebSphere Studio」の項目には
今回詳しくご紹介できなかった機能なども紹介されています。簡単に有用と思われる記事を列挙します。
・WebSphere Application Server V6.1 新機能紹介
http://www-6.ibm.com/jp/software/websphere/developer/was/wv6/enhance/
…コマンド・アシスタンス等の WAS V6.1 新機能がわかりやすく記載されています。
・WebSphere Application Server V6.1 導入ガイド
http://www-6.ibm.com/jp/software/websphere/developer/was/wv6/install/
…WAS 開発者版の導入は、WebSphere Application Server 6.1 Base エディション導入ガイドを参照ください。
・Rational Application Developer V6.0 基本操作ガイド
http://www-06.ibm.com/jp/software/websphere/developer/rad/v6/basic/
…EJB の開発に興味のある方はこちらも参考ください。
・WAS V6 SIBus 基盤構築ワークショップ
http://www-6.ibm.com/jp/software/websphere/developer/was/wv6/sibus/
…WAS のメッセージングエンジンに関して興味がある方、JMS や WebService に関しても記載あり。
②WAS InfoCenter
http://www-306.ibm.com/software/webservers/appserv/was/library/
オンラインヘルプです。わからないところがあれば、まずはここにアクセスしてください。
③製品のヘルプやチュートリアル
RAD のツールバーで「ヘルプ」-「xx」を選択すると、ヘルプやサンプル・ギャラリーが表示されます。
・
「ヘルプ目次」
オフラインのヘルプです。使い方などでわからない場合は、まずはヘルプをご参照ください。Fix Pack 1 (V6.1.0.1)を
適用するとヘルプが日本語化されます。
・
「サンプル・ギャラリー」
アプリケーションのサンプルがあります。インポートして参考にすることが可能です。
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■Application Server Toolkit V6.1 のインストール手順
*インストールは Administrator 権限のユーザーで行ってください。
*製品にはインストールガイドがありますので、適宜ご参照ください。
1.前提条件の確認
Application Server Toolkit V6.1 のインストール手順を導入に際しての前提条件は下記のとおりです。
1.1 ハードウェア前提条件
・ Intel(R) Pentium(R) Ⅲ800 MHz 以上推奨
・ モニターの最小必要要件:1024×768
・ 512 MB 以上の RAM。(1GB RAM を推奨)
・ ディスク・スペース要件:AST のインストールに最小 900MB。NTFS ではなく FAT32 ファイルシステムの場合はもう
少しディスク・スペースが必要になります。追加で TEMP ディレクトリとして 100MB のディスク・スペースが必要と
なります。
1.2 ソフトウェア前提条件
・ Windows(R) XP Professional Service Pack 2
・ Windows 2000 Professional Service Pack 4
・ Windows 2000 Server Service Pack 4
・ Windows 2000 Advanced Server Service Pack 4
・ Windows Server 2003 Standard Edition Service Pack 1
・ Windows Server 2003 Enterprise Edition Service Pack 1
・ Red Hat Enterprise Linux(R) 3.0 Updates 5 または 6
・ Red Hat Enterprise Linux 4.0 Update 2
・ SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 9 Service Packs 2 または 3
*尚、このインストールガイドは Windows XP Professional SP2 で作成しております。
2.Application Server Toolkit V6.1 の CD の DISK をセットしてください。
3.CD を展開し、launchpad.exe をダブルクリックしてください。
(DISK を起動したときには自動的にインストーラーが起動します)
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4.
「ようこそ」ウィンドウが表示されるので「Application Server Toolkit のインストール」を選択してください。
5.
「Application Server Toolkit のインストール」ウィンドウに切り替わります。
「Application Server Toolkit のインストー
ル・ウィザードの起動」をクリックしてください。
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6.
「IBM WebSphere Application Server Toolkit V6.1.0.0」ウィンドウが表示されます。画面の指示に従って「次へ」ボタ
ンをクリックしてください。
7.ソフトウェア・ライセンス情報が表示されたら、表示された使用条件をお読みになったうえで「IBM および第三者が提
示する条件に同意します」を選択した状態で「次へ」ボタンをクリックしてください。
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8.インストール先のフォルダが表示されます。インストール先を任意に指定する場合は、
「ブラウズ」ボタンをクリックし
てフォルダを指定し、
「次へ」ボタンをクリックしてください。
(ディレクトリ名にはブランクや漢字が入っていないことが推奨されます)
9.先ほどの画面で選択したフィーチャーが含まれていることを確認して「次へ」
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10.インストールが開始されるので、そのままお待ちください。
11.インストールが終了すると、
「正常にインストールされました」というメッセージが表示されます。
「終了」ボタンをク
リックしてください。
以上で Application Server Toolkit V6.1 のインストール作業は完了です。
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