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Lotus Notes 8.5.3 と IBM Connections 3.0.1 プロフィール & ファイル連携 導入手順書(Windows 版)

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Lotus Notes 8.5.3 と IBM Connections 3.0.1 プロフィール & ファイル連携 導入手順書(Windows 版)
Lotus Notes 8.5.3 と IBM Connections 3.0.1
プロフィール & ファイル連携
導入手順書(Windows 版)
∼ IBM Connections 導入前作業編 ∼
Ver 1.0
2012/04 発行
2012/04/01 初版
<目次>
1.
はじめに ..................................................................................................... 3
1-1. 序文 ...................................................................... 3
2.
導入環境.................................................................................................... 3
2-1. 当資料にて想定する環境 .................................................... 3
2-2. 導入前提のハードウェアスペックおよびオペレーティング・システム ............. 3
3.
IBM CONNECTIONS 導入前作業 ................................................................... 3
3-1. データベースの導入/構成 ................................................... 3
3-1-1. データベースの導入......................................................3
3-1-2. データベースへの Fix とライセンスの適用..................................3
3-1-3. データベース・ユーザーの追加............................................3
3-1-4. データベースの構成......................................................3
3-2. Domino LDAP サーバーの導入/構成 ...........................................3
3-2-1. Lotus Domino サーバーの準備 .............................................3
3-2-2. Lotus Domino サーバーのインストールと Domino LDAP タスクの起動 ...........3
3-2-3. IBM Tivoli Directory Integrator アクセス用ユーザー作成 ..................3
3-3. TDI の導入/構成............................................................ 3
3-3-1. TDI の導入/Fix 適用 .....................................................3
3-3-2. TDI の構成 ..............................................................3
3-3-3. プロフィール機能用 DB へのデータ投入.....................................3
3-4. WebSphere Application Server Network Deplyoment の準備 ..................... 3
3-4-1. WebSphere Application Server Network Deplyoment の導入/構成 ............3
3-4-2. WebSphere Application Server Network Deplyoment の Fix 適用 ..............3
3-4-3. セキュリティー構成......................................................3
当資料は、3編に分けて構成されています。
1編:IBM Connections を導入するための導入前作業(当資料)
2編:IBM Connections の導入と導入後の作業
3編:IBM Lotus Notes 8.5.3の導入とIBM Connections 3.0.1 プロフィール & ファイル
連携の作業
すでに導入前作業が終了している場合は、引き続きIBM Connections 導入作業編の方を参
照してください。
1. はじめに
1-1. 序文
当資料は、Lotus Notes 8.5.3でIBM Connections 3.0.1のプロフィール機能とファイル機
能を利用する為の手順書となります。IBM Connections 3.0.1を構成する為に必要となる製
品を1台のWindows Server 2008 R2 Enterprise Edition 64bit上へ導入します。LDAPとし
ては、Lotus Domino 8.5.3のLDAP機能を利用して構成します。また、Lotus Notes 8.5.3で
IBM Connections 3.0.1を利用する為に必要となるPlug-in導入の手順書も含みます。(IBM
Connections 3.0.1のWebサーバーとしては、IBM HTTP ServerとのWebサーバー構成を行い
ます。IBM Connectionsの構成としては、1台でのクラスター構成(シングルクラスター構
成)としています。)
<<注意事項>>
z
当資料は日本アイ・ビー・エム株式会社ならびに日本アイ・ビー・エム システムズ・
エンジニアリング株式会社の正式なレビューを受けておりません。当資料は正式なマ
ニュアルをはじめとするドキュメントの補完資料として参照して下さい。
z
当資料は、製品の特定バージョンを使ってテストをした結果を基に記述しています。
今後のPTF, Fix Packの適用により動作が当資料に記述された内容とは異なってくる可
能性がありますのでご了承下さい。
z
当資料は、Windows Server 2008 R2 Enterprise Edition 64bitでのみ稼動確認を行っ
ており、他の環境での動作確認は実施しておりません。他のオペレーティング・シス
テムでの手順につきましては、マニュアルを参照下さい。
1/110
z
z
資料中、以下の略称を使用する場合があります。
略称
正式名称
Connections
IBM Connections
WAS
WebSphere Application Server
WAS ND
WebSphere Application Server Network Deployment
DB2
DB2 Universal Database
Domino LDAP
IBM Lotus Domino Server LDAP Task
TDI
IBM Tivoli Directory Integrator
IHS
IBM HTTP Server
便宜上、以下のディレクトリーについて、省略した表記を使用する場合があります。
略称
説明
<DB2_IMAGE>
DB2 ESE 9.7 FP2インストールイメージ配置場所
<DB2_NLS_IMAGE>
DB2 ESE 9.7 FP2 NLSインストールイメージ配置場所
<IC301_ Wizard>
IBM Connections 3.0.1インストール・ウィザード配置場所
<WAS_ND_IMAGE>
WebSphere Application Server Network Deployment 7.0.0.15
インストールイメージ配置場所
<WAS_UPD_IMAGE>
Update Installer for WebSphere Application Serverのインス
トールイメージ配置場所
<IC301_INSTALL_IMAGE>
IBM Connections 3.0.1インストールイメージ配置場所
<TDI_INST_IMAGE>
Tivoli Directory Integratorインストールイメージ配置場所
<TDI_FIX_IMAGE>
Tivoli Directory Integrator Fixイメージ配置場所
<Domino_INST_IMAGE>
IBM Lotus Domino インストールイメージ配置場所
<DOMINO_LP_IMAGE>
IBM Lotus Domino Language Pack インストールイメージ配置場
所
<WAS_INSTALL_ROOT>
WebSphere Application Server Netowork Deployment 7.0.0.15
インストール場所
<Notes_INST_IMAGE>
IBM Lotus Notes Client インストールイメージ配置場所
<Plug-In_INST_IMAGE>
Notes-Connections 連携 Plug-in インストールイメージ配置場
所
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2. 導入環境
2-1. 当資料にて想定する環境
z
IBM Connections は次のような主要バックエンド・サービスで構成します。
¾ LDAP サーバー (Domino LDAP) : 認証および許可サービスを IBM Connections に
提供し、プロフィール機能によって使用される個人情報の 1 次データ・ソースと
して機能します。
¾ リレーショナル・データベース: IBM Connections の機能に必要なデータベースお
よび表を保存します。各機能はそれぞれ固有のデータ・ソースを持ちます。
¾
データ統合 (IBM Tivoli Directory Integrator):LDAP ディレクトリーのデー
タ・ソースから個人情報を抽出し、この情報をプロフィール機能のデータベース
表にプッシュします。
z
*プロフィール機能でのみ使用されます。
Client は Lotus Notes にプロフィール機能とファイル機能を連携するための Plug-in
を導入して構成します。
下記は小規模な構成の例を表しています。このようなトポロジーを基本として要件に応じ
て構成を決めていきます。
3/110
■ 当資料では以下のような環境を想定して導入を行います。
„
Connections 3.0.1 (64bit)
„
WAS ND V7.0 FP15
„
DB2 ESE 9.7 F2
クライアント
„
Domino LDAP 8.5.3
ƒ
Lotus Notes 8.5.3
„
IBM TDI V7.0 FP5
ƒ
Profilesプラグイン
„
IHS V7.0 FP15
ƒ
Filesプラグイン
VMware
■ 注意事項
実動環境に IBM Connections を導入する際、必ずしも当資料の構成が推奨されるわけでは
ありません。IBM Connections 3.0.1 で用意されているデプロイメントの詳細については、
以下の Information Center を参照し、最適なトポロジーを選択してください。
z
http://infolib.lotus.com/resources/connections/3.0.1/doc/lc301abd001/ja_jp/h
tml-wrapper.html#c_planning_the_installation
z
当資料にて導入を想定するソフトウェア
今回は、以下のマシンに IBM Connections 3.0.1 および関連ソフトウェアを導入します。
なお、マシン名については資料作製時に使用した環境のマシン名となり、実際の環境では
置き換えることとなりますので、ご注意ください。なお、資料中では略称を使用して操作
を行うマシンを表すことがあります。
マシン名
wpsrv14.makuhari.japan.ibm.com
略称
導入製品
【LC01】 ・ WebSphere Application Server
Network Deplyoment 7.0.0.15
・ IBM HTTP Server 7.0.0.15
・ IBM Connections 3.0.1
・ DB2 Enterprise Server Edition
9.7.0.2
・ Lotus Domino Server 8.5.3
・ Tivoli Directory Integrator 7.0
FP5
なお、マシンの OS については、Windows Server 2008 R2 Enterprise Edition 64bit (x86-64)
を導入しています。
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2-2. 導入前提のハードウェアスペックおよびオペレーティング・システム
IBM Connections 3.0.1 を Windows 環境に導入する為の前提ハードウェア、オペレーティン
グ・システムは以下のものになります。(WAS、DB2、Domino LDAP、IHS の容量は含みません)
対象
条件
プロセッサー
Intel® X86-32 もしくは X86-64 もしくは同等の CPU 2 つ
空きディスク・スペース
OS エリア:100GB 以上のインストール後の空き容量
作業エリア:10MB 以上のインストール中の空き容量
WAS エリア:6GB 以上の空き容量
Connections のインストールホーム:1GB 以上
Connections のインストール時、コンポーネント毎に
・ ファイル
:66MB 以上
・ プロフィール
:170MB 以上
・ ホームページ
:129MB 以上
※IBM Connections 必要コンポーネントと、WAS ND、
デプロイメント・マネージャー、DB2(データを含ま
ない)の初期インストールに必要なディスク・スペー
スの合計は 11GB 以上になります。
Connections のインストール後、コンポーネント毎に
・ ファイル
:10GB 以上
・ プロフィール
:30MB 以上
・ ホームページ
:100MB 以上
※ホームページ機能は、ファイルとプロフィール連携を
行う際に導入することが前提となっています。
物理メモリー
4GB 以上(本番環境では 16GB 以上推奨)
OS 環境(Windows 環境)
Windows Server 2008 R2 Enterprise Edition x86-64
注意)IBM Connections 3.0.1 において、サポートされるハードウェア/ソフトウェアにつ
いては更新される可能性があり、ここであげた製品のバージョンと異なる可能性がありま
す。実際の導入を行う前に必ずシステム要件を確認してください。
[IBM Connections 3.0.1 System Requirements]
https://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27021342
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3. IBM Connections 導入前作業
3-1. データベースの導入/構成
3-1-1. データベースの導入
まず、IBM Connections が使用するデータベースとして DB2 の導入を行います。
注意)ここの手順では、最初に DB2 を導入し、その後に Fix 適用の手順となっていますが、
Windows 版の DB2 Fix 版をお持ちであれば、DB2 の導入と Fix 適用が同時に実行することがで
きます。
1. Windows のエクスプローラを開き、<DB2_IMAGE> へ移動し setup を実行します。DB2 セ
ットアップ・ランチパッドが開きます。左側メニューにて「製品のインストール」を選
択します。
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2. 製品のインストール画面が開きます。DB2 Enterprise Server Edition の「新規インス
トール」ボタンを押します。
3. 「DB2
Enterprise Server Edition バージョン 9.7 の DB2 セットアップ・ウィザードへ
ようこそ」が表示されたら「次へ」を押します。
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4. ソフトウェア・ライセンス情報画面が表示されます。ライセンス条項に同意する場合は
「使用条件の条項に同意します。」を選択して、
「次へ」を押します。
5. インストール・タイプの選択画面が表示されます。この資料ではデフォルトのまま(標準)
「次へ」を押します。
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6. インストール、応答ファイルの作成、またはその両方の選択画面が表示されます。「DB2
Enterprise Server Edition をこのコンピューターにインストールする」を選択して、
「次へ」を押します。
7. インストール・フォルダーの選択画面が表示されます。この資料では C:\IBM\SQLLIB\ を
指定して、「次へ」を押します。(デフォルトは C:\Program Files\IBM\SQLLIB\)
※導入ディレクトリーは環境に応じて変更してください。
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8. DB2 Administration Server のユーザー情報の設定画面が表示されます。この資料では
新規ユーザーとして以下のユーザーを DAS ユーザーとして使用します。値を入力した後、
「次へ」を押します。
ドメイン:なし ‒ ローカル・ユーザー・アカウントを使用する
ユーザー名:db2admin
パスワード:Passw0rd
※ドメイン、ユーザー名、パスワードは環境に応じて変更してください。
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9. インスタンス・セットアップ画面が表示されます。適切な DB2 インスタンスを選択(ここ
では DB2 インスタンスを選択)して「次へ」を押します。
10. DB2 ツール・カタログの準備画面が表示されます。この資料では「DB2 ツール・カタログ
を準備する」のチェックを外して「次へ」を押します。
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11. 通知のセットアップ画面が表示されます。この資料では「通知を送信するように DB2 サ
ーバーをセットアップする」のチェックを外して「次へ」を押します。
12. DB2 オブジェクトのためにオペレーティング・システム・セキュリティーを使用可能に
する画面が表示されます。この資料ではデフォルトのまま「次へ」を押します。
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13. サマリー画面が表示されます。設定に問題がないことを確認した後「インストール」を
押します。
14. インストールが開始します。
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15. インストールが完了すると、以下のようなセットアップ完了画面が表示されます。問題
がないことを確認した後、「完了」を押します。DB2 の導入は終了しました。
16. ファースト・ステップが表示されたら画面右上の「x」を押して画面を閉じます。
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3-1-2. データベースへの Fix とライセンスの適用
引き続き DB2 V9.7 に FixPack2 を適用します。その後、ライセンスの適用を行います。
1. Windows のサービスを開きます。
「スタート」->「管理ツール」->「サービス」から開き
ます。
2. 起動している DB2 関連のサービスをすべて停止させます。停止するためには、停止すべ
きサービスを選択し、右クリックすると起動しているサービスに関して「停止」項目が
選択できるようになっていますので「停止」を選択します。
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3. DB2 V9.7 FixPack2 のインストール・イメージを<DB2_IMAGE>に配置して、Windows のエ
クスプローラを開き、<DB2_IMAGE> から setup を実行します。DB2 セットアップ・ラン
チパッドが開きます。左側メニューにて「製品のインストール」を選択します
4. 製品のインストール画面が表示されます。「既存の製品を操作」を押します。
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5. 処理する DB2 コピーを選択する画面が表示されます。FixPack を適用する DB2 コピー(こ
こでは DB2COPY1 (デフォルト))を選択して「DB2 セットアップ・ウィザードの起動」
を押します。
6. DB2 セットアップ・ウィザードが起動したら「次へ」を押してインストールします。
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7. インストールが実行されます。
8. セットアップ完了画面が表示されます。「完了」を押してセットアップを終了します。
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9. ファースト・ステップが表示されたら画面右上の「x」を押して画面を閉じます。
10. コマンド・プロンプトから以下のコマンドを実行して、フィックスパックのレベル
が 2 であることを確認します。
cd C:\IBM\SQLLIB\BIN
db2level
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11. Windows のサービスから停止している DB2 関連のサービスをすべて起動させます。起動
するためには、起動すべきサービスを選択し、右クリックすると停止しているサービス
に関して「開始」項目が選択できるようになっていますので「開始」を選択します。
12. DB2 のライセンスを適用するために現在の状態を確認します。コマンド・プロンプトか
ら以下のコマンドを実行し「ライセンス登録なし」であることを確認します。
cd C:\IBM\SQLLIB\BIN
db2licm.exe -l
13. ライセンス・ファイルを配置します。ここでは、以下に配置しています。
ライセンス・ファイル(db2ese_o.lic)は「IBM DB2 9.7, Enterprise Server Edition Restricted Use - QuickStart Guide and Activation(CZ381ML)」より入手します
C:\temp\DB2\DB2_ESE_Restricted_QS_Activation_97\ese_o\db2\license\
14. コマンド・プロンプトから以下のコマンドを実行して、DB2 のライセンスを適用します。
cd C:\IBM\SQLLIB\BIN
db2licm.exe -a
C:\temp\DB2\DB2_ESE_Restricted_QS_Activation_97\ese_o\db2\license\db2ese_
o.lic
※2 行目のコマンドは改行せずに 1 行で入力します。
※ライセンスファイルの場所は環境に応じて変更してください。
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「LIC1402I
ライセンスが正常に追加されました。」というメッセージが表示される
ことを確認します。
15. 導入したライセンス情報を確認するために、以下のコマンドを実行します。
db2licm.exe -l
上記画面のように「有効期限」が
永続
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となっていることを確認します。
3-1-3. データベース・ユーザーの追加
次に、データベース・ユーザーを作成し、データベースの構成を行います。
IBM Connections 3.0.1 に付属する、各機能用データベース設定スクリプトの中には、各機
能用データベースに接続するユーザー名として、
「lcuser」
(小文字)というユーザー名を前
提にしているスクリプトがあります。ここでは、特にデータベースに接続するユーザー名を
変更せず、「lcuser」を利用した場合の手順について記載します。
まず、オペレーティング・システム上に lcuser というユーザーを設定します。このユーザ
ーが既にオペレーティング・システム上に存在する場合、後述するデータベース設定スクリ
プト/ウィザードは適切な権限を「lcuser」に与える設定を行います。
1. 「スタート」->「管理ツール」->「コンピュータの管理」から「コンピュータの管理」
画面を開いて「ローカルユーザーとグループ」を選択します。
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2. 「ユーザー」を右クリックして、
「新しいユーザー」をクリックします。以下を入力した
ら「作成」を押します。
「ユーザー名」
:lcuser
「パスワード」
:Passw0rd
「説明」
:ここは任意です。資料では「DB2 接続用ユーザー」としています。
「ユーザーは次回ログオン時にパスワードの変更が必要」のチェックをはずす。
「パスワードを無期限にする」のチェックを入れる。
3. 作成後、以下の画面となりますので「閉じる」を押します。
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4. lcuser が作成されたことを確認します。
5. 作成した lcuser のプロパティーを開きます。
「lcuser」を右クリックしてから、コンテ
キスト・メニューで「プロパティー」を選択します。
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6. lcuser のプロパティー画面が表示されます。
「所属するグループ」タブを開き、「追加」
を押します。
7. グループの選択画面が表示されます。「選択するオブジェクト名を入力してください」
で「DB2USERS」を入力して「OK」を押します。
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8. lcuser のプロパティー画面に戻ります。
「所属するグループ」に、追加した「DB2USERS」
があることを確認して「OK」を押します。
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3-1-4. データベースの構成
ここからは、IBM Connections が使用する DB の構成を実行します。
1. Windows のサービスを開き、DB2 関連のサービスが起動していることを確認します。
2. Windows に 現 在 ロ グ イ ン し て い る ユ ー ザ ー ( こ こ で は 、 管 理 者 ユ ー ザ ー で あ る
「Administrator」)からログアウトし、データベース管理者ユーザー(ここでは、
「db2admin」
)でログインし直します。
3. コマンド・プロンプトを開いて、以下を実行して c:\IBM\SQLLIB\BIN へ移動します。
cd C:\IBM\SQLLIB\BIN
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4. 以下のコマンドを実行します。 このコマンドは、DB2 コマンド行プロセッサーを開き、
ユーザーの DB2 特権の設定も行います。このコマンドの実行結果は、以下のイメージと
なります。
db2cwadmin.bat
5. IBM Connections 用 DB を構成するために DB ウィザードの起動を行います。 開かれてい
る「DB2 コマンド行プロセッサー」上から IBM Connections 3.0.1 インストール・ウィ
ザードが配置されている<IC30_ Wizard>へ移動して以下のコマンドを実行します。
dbWizard30.bat
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6. データベース・ウィザードが起動したら「次へ」を押します。
7. データベース・タスクの選択画面が表示されます。新規に機能用データベースを作成しま
すので、「作成」を選択し「次へ」を押します。
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8. データベースの選択画面が表示されます。この資料ではデータベースとして DB2 を利用
するため以下のように選択して「次へ」を押します。
データベース・タイプ:
DB2 Universal Database
インストール・ロケーション:
C:\IBM\SQLLIB\
データベース・インスタンス:
DB2
9. 機能の選択画面が表示されます。この資料ではプロフィール、ホーム・ページとファイ
ルの機能を利用するため、すべての項目にチェックを付けて「次へ」を押します。
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10. 要約画面が表示されます。問題がないことを確認し、「作成」を押します。データベー
スの作成が開始されます。(なお、この際、データベースの作成とともに、「lcuser」と
いうユーザーに対して作成したデータベースへの権限が付与されます。)
11. 「詳細なデータベース・コマンドを表示する」にチェックを入れておくと、各 SQL コマ
ンドを、ウィザードによって実行される前にプレビューできます。
「実行」を押します。
31/110
12. データベースの作成が実行されます。
13. 設定が完了すると、以下のような画面が表示されます。問題がないことを確認し、「終
了」を押してデータベース・ウィザードを終了させます。
32/110
14. Windows に現在ログインしているユーザー(ここでは、データベース管理者ユーザーで
ある「db2admin」)からログアウトし、管理者ユーザー(ここでは、「Administrator」)
でログインし直します。
ここまでの設定で、IBM Connections 3.0.1 の各機能用データベースの導入/設定は完了で
す。
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3-2. Domino LDAP サーバーの導入/構成
3-2-1. Lotus Domino サーバーの準備
IBM Connections 3.0.1 はユーザーレジストリとして LDAP サーバーを利用します。このため
あらかじめ IBM Connections 3.0.1 で利用するための LDAP サーバーを導入し、利用可能にし
ておく必要があります。
LDAP サーバーは、新規に構築することも可能ですが、IBM Connections3.0.1 で利用するユー
ザーデータには、ユーザーID だけでなく、所属や電話番号、上司の情報などが考えられるた
め、既存のユーザー登録情報を利用するケースが多いと考えられます。この資料では、既存
の Lotus Notes/Domino 環境と連携する観点から、LDAP サーバーとして Lotus Domino 8.5.3
LDAP Task を使用します。その他の LDAP サーバーの導入/設定については、利用を想定する
LDAP サーバーのマニュアルを参照してください。
IBM Connections 3.0.1 がサポートする LDAP サーバーについては、以下のシステム要件を確
認してください。
https://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27021342
LDAP サーバーを準備した上で、IBM Connections 3.0.1 を導入するために必要となる情報は
以下のようになります。
[LDAP サーバーの情報]
z
Directory Server タイプ
z
LDAP サーバーのホスト名
z
LDAP サーバーのポート番号
z
Bind 名(必要な場合) ・・・エントリー検索に権限が必要な LDAP サーバーの場合必須
z
Bind パスワード(必要な場合)
z
LDAP エントリータイプ
z
検索ベース
・・・
・・・
ユーザー/グループエントリのオブジェクト・クラス
検索を行う際のベース
また、それ以外に IBM Connections 3.0.1 では以下のような値をどこに保持しているかをあ
らかじめ決めておく必要があります。
z
表示名・・・IBM Connections 3.0.1 各機能で表示される表示名をどの属性に保持するか
z
Login・・・ログインに利用する属性は何を利用するか
z
その他メールアドレス等プロフィール機能画面に表示する値をどこに保持するか
こ れ 以 外 に も 検 討 し て お く べ き 点 が あ り ま す の で 、 詳 し く は IBM Connections 3.0.1
Information Center を参照してください。
IBM Connections 3.0.1 Information Center ‒ Preparing to configure LDAP directory:lc3
http://www.lotus.com/ldd/lcwiki.nsf/dx/Preparing_to_configure_the_LDAP_directory_lc3
34/110
3-2-2. Lotus Domino サーバーのインストールと Domino LDAP タスクの起動
IBM Connectionsが使用するLDAPとしてLotus Dominoの導入を行います。既存のDomino環境が
あり、Domino LDAPが起動していない場合は、3-2-3.以降を実施してください。
Lotus Dominoの導入は、IBM developerWorksにて公開されている
IBM Lotus Domino 8.5 Server
インストールガイド Windows版 をご参照ください。導入にあたっては、資料の各値を以下の
ように読み替えて導入してください。
IBM Lotus Domino 8.5 Server インストールガイド Windows版
http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/ldd_tech/20090313.html
値の読み替え一覧
頁数
読み替え前
読み替え後
P4
・ IBM Lotus Domino 8.5 32 bit for
・IBM Lotus Domino V8.5.3 64 bit for
Windows English (C1SP7EN)
Windows English (CI1L9EN)
・IBM Lotus Domino 8.5.0 Language Pack
・ IBM Lotus Domino V8.5.3 Language
for Windows 2003, 2008 and IBM Power
Pack for Windows 2003, 2008 and IBM
Systems Japanese (C1X79JA)
Power Systems English (CI3UYEN)
Microsoft Windows 2003 Server
Windows
Enterprise
Edition
P4
Edition
SP2
(Standard
Server
2008
R2
Standard
Edition
など他でも利用可能)
P5
(1) ホスト名:hakozaki.ibm.com
(1) ホスト名:makuhari.japan.ibm.com
P5
(2) Dominoサーバー名:Domino85Host
(2) Dominoサーバー名:wpsrv14
P5
(8) 組織認証者パスワード:Lotus123
(8) 組織認証者パスワード:Passw0rd
P5
(10) Lotus Domino管理者ユーザーのパ
(10) Lotus Domino管理者ユーザーのパ
スワード:Lotus123
スワード:Passw0rd
「Domino サーバーで有効にするインタ
「Domino サーバーで有効にするインタ
ーネットサービスを設定します。」画面
ーネットサービスを設定します。」画面
で「Web ブラウザ(HTTP services)」
で 「 デ ィ レ ク ト リ サ ー ビ ス ( LDAP
P17
のみを選択し、他の選択をはずします。 services)」のみを選択し、他の選択を
「Next」をクリックします。
はずします。
「Next」をクリックします。
35/110
3-2-3. IBM Tivoli Directory Integrator アクセス用ユーザー作成
IBM Connections の Profiles 情報を利用する為には、Domino LDAP から IBM Tivoli Directory
Integrator を利用して、Profiles 情報を IBM Connections がアクセスする DB2 へ転送する必
要があります。今回は、IBM Tivoli Directory Integrator にアクセスする専用のユーザー
を作成します。(既存のユーザーで代替する場合は作成の必要はありません。)
1. Lotus Domino Administrator クライアントを起動します。
2.「ツール」から「ユーザー」を選択し、「登録」を押下します。「サーバー」を押下して、ユーザー登
録を行うサーバーを設定し、「認証者 ID とパスワードを指定」を選択し、「認証者 ID」を押下して、
認証者 ID のファイルパスを表示するようにした上で、「OK」を押下します。
36/110
3.組織認証者パスワード「Passw0rd」を入力して、「OK」を押下します。
4.「姓」に、「ldapuser」を入力し、「パスワード」に「Passw0rd」を入力します。入力し
た後、「テキストファイルの読み込み」横のチェックボタンを押下します。
37/110
5.「登録」を押下します。
6.
「ユーザーと登録は完了しました。」のメッセージが出力されたら、
「OK」を押下します。
38/110
7.
「ユーザーとグループ」タブの「ユーザー」ビューを選択し、Domino Directory に「ldapuser」
ユーザーが作成されていることを確認します。
8.コマンドプロンプトを起動し、C:\Lotus\Domino ディレクトリへ移動し、ldapsearch コ
マンドでユーザー情報を参照できるかどうかを確認してください。
cd c:\lotus\domino
ldapsearch ‒h wpsrv14.makuhari.japan.ibm.com ‒D cn=ldapuser,o=Lotus cn=ldapuser
39/110
3-3. TDI の導入/構成
プロフィール機能を利用する場合は、最初に IBM Connections 3.0.1 のプロフィール機能
が利用するデータベースに LDAP サーバーから既存の Domino サーバーに登録されているユー
ザー情報のデータをインポートする必要があります。IBM Connections 3.0.1 ではこのイン
ポートの際に Tivoli Directory Integrator(TDI)を利用します。ここでは TDI の導入と構
成を行います。
3-3-1. TDI の導入/Fix 適用
まず、TDI の導入と Fix の適用を行います。
1. TDI のインストーラーのあるディレクトリー<TDI_INST_IMAGE>を開き、launchpad.exe
を実行します。TDI インストール・ランチパッドの言語選択画面が開きますので「日本語」
を選択して「OK」を押します。
2. TDI インストール・ランチパッドが開きます。左側メニューから「IBM Tivoli Directory
Integrator のインストール」を選択します。
40/110
3. 右側メニューから「Tivoli Directory Integrator 7.0 インストーラー」を押します。
4. インストーラー画面が起動します。
「次へ」を押します。
41/110
5. システム検査開始画面が表示されます。「次へ」を押します。
6. プログラム使用条件画面が表示されます。使用条件の条項に同意する場合は、「使用条
件の条項に同意します。
」を選択して、「次へ」を押します。
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7. イ ン ス ト ー ル ・ デ ィ レ ク ト リ ー 選 択 画 面 が 表 示 さ れ ま す 。 こ の 資 料 で は
「C:\IBM\TDI\V7.0」に導入します。設定後、「次へ」を押します。
※導入ディレクトリーは環境に応じて変更してください。
8. インストール・タイプ選択画面が表示されます。
「標準」を選択して「次へ」を押します。
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9. ソリューション・ディレクトリーを指定する画面が表示されます。この資料では「指定
しない−起動時に現行の作業ディレクトリーを使用します」を選択して「次へ」を押し
ます。
10. ポート指定画面が表示されます。この資料では以下のように設定し「次へ」を押します。
HTTP ポート:
13100
HTTPS ポート:
13101
Action Manager API ポート:13104
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11. 管理およびモニター・コンソールをサービスとして登録する画面が表示されます。この資
料では登録しません。チェックを入れていない状態で「次へ」を押します。
12. インストール概要画面が表示されます。内容を確認し、「インストール」を押します
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13. インストールが開始します。
14. インストールが完了すると以下の画面が表示されます。問題がないことを確認し、
「構成
エディターの開始」のチェックを外して「終了」を押します。
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15. 以下の画面では「終了」を押します。
16. 以下のような確認の画面が表示されたら「OK」を押して終了します。
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17. Fix の適用を行います。コマンド・プロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。
cd C:\IBM\TDI\V7.0\bin
18. 文字化けするため、US のコードページに変換します。以下のコマンドを実行します。
chcp 437
19. 以下のような画面になります。
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20. C:\IBM\TDI\V7.0\bin で以下のコマンドを実行します。
applyUpdates.bat ‒update <TDI_FIX_IMAGE>\TDI-7.0-FP0005.zip ‒clean
Fix の適用が開始されます。
※「TDI-7.0-FP0005.zip」は適用する Fix のファイル名です
※途中で「Are you sure want to continue?[Y/N]」と表示されたら、「Y」と入力しま
す。
21. 以下のような画面になったら適用が終了です。
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22. 終了後、同じディレクトリーで以下のコマンドを実行し、Fix が適用されたことを確認
します。
applyUpdates.bat -queryreg
23. exit で、コマンド・プロンプトを閉じます。
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3-3-2. TDI の構成
引き続いて、TDI の構成を行います。
1. DB2 をインストールしたディレクトリーの下の java ディレクトリー (当資料では、
C:\IBM\SQLLIB\java となります)から、db2jcc.jar ファイルおよび
db2jcc_license_cu.jar ファイルをコピーします。
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2. 上記ファイルを TDI インストール・ディレクトリーの下の
C:\IBM\TDI\V7.0\jvm\jre\lib\ext ディレクトリーに貼り付けます。
3. Java 呼び出しコマンドの引数として ‒Xms256M および ‒Xmx1024M を追加し、ランタイ
ム・メモリーを増加させます。この操作は TDI ソリューション・ディレクトリーに保管さ
れた ibmdisrv.bat ファイルで行います。ibmdisrv.bat ファイルは、
C:\IBM\TDI\V7.0\デ
ィレクトリーにあります。
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4. ibmdisrv.bat ファイルを以下のように編集します。
"%TDI_JAVA_PROGRAM%"
-classpath
"%TDI_HOME_DIR%\IDILoader.jar"
%ENV_VARIABLES%
com.ibm.di.loader.IDILoader com.ibm.di.server.RS %*
↓
"%TDI_JAVA_PROGRAM%"-Xms256M -Xmx1024M -classpath "%TDI_HOME_DIR%\IDILoader.jar" %ENV_VARIABLES%
com.ibm.di.loader.IDILoader com.ibm.di.server.RS %*
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5. hosts フ ァ イ ル に localhost エ ン ト リ ー が あ る こ と を 確 認 し ま す 。
C:\Windows\System32\drivers\etc ディレクトリーへ移動して、hosts ファイルを開き
ます。Hosts ファイルに以下があることを確認します。なかったら追加します。
127.0.0.1
localhost
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3-3-3. プロフィール機能用 DB へのデータ投入
プロフィール DB へデータを取り込むためには、対象となる LDAP サーバーのユーザーエン
トリに利用する属性が設定されていることが必要です。そのため、予め適切なユーザー/グル
ープの情報を IBM Connections が利用する LDAP サーバーに定義してあることを確認してくだ
さい。確認したことを前提として、以下の手順でデータの取り込みを行います。
1. DB2 が起動していることをサービスから確認します。
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2. Domino LDAP 起動していることを確認します。
3. <IC301_Wizard>に移動し、プロフィール作成ウィザード(populationWizard.exe)を起
動します。
4. ようこそ画面が表示されますので、
「次へ」を押します。
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5. Tivoli Directory Integrator インストール・ロケーション画面が表示されます。TDI
を標準以外の場所にインストールした場合に表示されますので、TDI をインストールし
たディレクトリーを指定して「次へ」を押します。ここでは、TDI は、C:\IBM\TDI\V7.0
に導入していますので、インストール・ロケーションを変更しています。
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6. プロフィール・データベースのタイプを指定する画面が表示されます。データベースのタ
イプ(この資料では DB2 Universal database)を選択して「次へ」を押します。
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7. プロフィール・データベースのプロパティーを入力します。この資料では以下の値を入力
し、「次へ」を押します。
ホスト名:
wpsrv14.makuhari.japan.ibm.com
ポート:
50000
データベース名:
PEOPLEDB
JDBC ドライバー・ライブラリーのパス:C:\IBM\SQLLIB\java
ユーザーID:
LCUSER
パスワード:
Passw0rd
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8. 接続する LDAP サーバーの情報を入力します。この資料では以下の値を入力し、「次へ」
を押します。
LDAP サーバー名:
wpsrv14.makuhari.japan.ibm.com
LDAP サーバー・ポート:
389
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9. LDAP 認証のプロパティーを入力します。この資料では以下の値を設定し、
「次へ」を押
します。
バインド識別名(DN):
cn=Administrator
バインド・パスワード:
Passw0rd
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10. LDAP サーバーへ検索を行う、基本識別名と検索用フィルターを入力します。この資料で
は以下の値を設定し、「次へ」を押します。この設定値は利用する環境に合わせて正し
い値を設定するようにしてください。
LDAP ユーザー検索ベース:
o=Lotus
LDAP ユーザー検索フィルター:
(&(uid=*)(objectclass=inetOrgPerson))
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11. プロフィール・データベース・マッピング画面が表示されます。この画面では LDAP サーバ
ー上のエントリーの属性と、プロフィール DB で使用するフィールドとのマッピングを行
います。ここでは、いくつかの設定値を変更しています。
この設定値は利用する環境に合わせて正しい値を設定するようにしてください。
最初に deptNumber のデータベース・フィールドを、無設定から departmentNumber に
変更します。
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12. deptNumber の「LDAP 属性または JS 関数」から「LDAP 属性」を選択します。
13. inetOrgPerson から departmentNumber を選択して「OK」を押します。
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14. deptNumber フィールドが、無設定から departmentNumber に設定されたことを確かめま
す。
15. 同様に以下のフィールドを変更してみます。
データベース・フィールド
displayName
LDAP 属性または JS 関数の現
変更された後の LDAP 属性ま
在の設定値
たは JS 関数値
cn
displayName
jobResp
workLocationCode
title
postallocation
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l
16. マッピングを設定したら「次へ」を押します。
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17. オプションのデータベース・タスク画面が開きます。ここではデフォルトのまま「次へ」
を押します。予めマッピング用の CSV を用意しておいた場合、この画面にて取り込むこ
とができます。「各マネージャーのプロフィールをマークするタスクを実行しますか?」
は「はい」を選択して、
「次へ」を押します。
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18. プロフィール作成の構成の要約画面が表示されます。設定に問題がないことを確認し、
「構成」を押します。プロフィール DB へのデータの取り込みが開始されます。
19. 構成が開始します。
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20. 正常に終了したことを確認し、「終了」を押して画面を閉じます。
ここまでの操作で、プロフィール DB に LDAP サーバーの情報が取り込まれました。なお、プ
ロフィール DB への取り込みについては、要件にあわせて予めどういった情報をプロフィール
機能にて利用するか、などを考慮しておく必要がありますので、導入前に設計を行うことを
お勧めします。
なお、プロフィール DB の作成・マッピングについては IBM Connections 3.0.1 Information
Center に詳しい情報がありますので、そちらを参照してください。
「Populating the Profiles database」
http://www.lotus.com/ldd/lcwiki.nsf/dx/Populating_the_Profiles_database_lc3
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3-4. WebSphere Application Server Network Deplyoment の準備
この章では、IBM Connections 3.0.1 を導入する WebSphere Application Server Network
Deployment の導入/構成/Fix 適用および IBM Connections 3.0.1 導入に必要となるセキュ
リティーの構成を行います。
なお、セキュリティーの構成については、IBM Connections 3.0.1 が利用する LDAP サーバー
が稼動し、正常に利用できることが前提となりますので、ご注意ください。
3-4-1. WebSphere Application Server Network Deplyoment の導入/構成
1. <WAS_ND_IMAGE>ディレクトリーへ移動して、launchpad.exe を実行します。
2. ランチパッドが起動します。「WebSphere Application Server のインストール」から画
面中央のメニューの「WebSphere Application Server Network Deployment のインスト
ール・ウィザードを起動」をクリックします。
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3. インストール・ウィザードが起動します。「次へ」をクリックします。
4. ソフトウェア・ライセンス情報が表示されます。内容をよく読み、条件に同意する場合
は、「IBM および第三者が提示する条件に同意します。」を選択して「次へ」をクリック
します。
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5. システム前提条件の検査画面が表示されます。
「次へ」をクリックします。
6. オプション・フィーチャーのインストール画面が表示されます。デフォルトのまま「次
へ」をクリックします。
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7. イ ン ス ト ー ル ・ デ ィ レ ク ト リ ー を 指 定 す る 画 面 が 表 示 さ れ ま す 。 こ こ で は 、
C:\IBM\WebSphere\AppServer としています。「次へ」をクリックします。
8. WebSphere Application Server 環境の選択画面が表示されます。デプロイメント・マネ
ージャーとノード(IBM Connections 3.0.1 メインノード)を同じマシンに導入します
ので、
「セル(デプロイメント・マネージャーおよび管理対象ノード)
」を選択して「次
へ」をクリックします。
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9. 管理セキュリティーの設定画面が表示されます。管理セキュリティーは有効にする必要
がありますので、「管理セキュリティーを有効にする」にチェックをつけ、以下の値を
設定して「次へ」をクリックします。
ユーザー名
:
wasadmin
(この資料での値)
パスワード
:
Passw0rd
(この資料での値)
(注:このとき設定するユーザー名については、IBM Connections 3.0.1 が利用する予定の LDAP
サーバー上にエントリーが無いことを確認してください)
10. 集中インストール・マネージャーの設定画面が表示されます。デフォルトのまま「次へ」
をクリックします。
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11. インストールの要約画面が表示されます。内容に問題が無いことを確認して「次へ」を
クリックします。インストールが開始されます。
12. インストールが開始します。
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13. インストールが正常に完了すると、以下のような画面が表示されます。画面をスクロー
ルして、「ファースト・ステップ・コンソールの起動」のチェックを外して「終了」を
クリックしてインストーラーを閉じます。
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14. 以下の画面が表示されたら「終了」を押します。
15. 確認の画面が表示されたら「OK」を押します。
ここまでの設定で、WebSphere Application Server Network Deployment の導入/構成は完
了です。引き続き IBM Connections 3.0.1 に必須の Fix 適用を実施します。
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3-4-2. WebSphere Application Server Network Deplyoment の Fix 適用
続いて IBM Connections 3.0.1 を導入するための前提 Fix を適用します。Fix の適用には、
別途 WebSphere Applicatoin Server 用の Update Installer が必要となります。Update
Installer については、以下の URL から事前に入手しておいてください。
(この資料ではバー
ジョン 7.0.0.15 を使用しています)
IBM Fix Central
http://www.ibm.com/support/fixcentral/
1. WebSphere Application Server Update Installer の導入イメージを展開したディレク
トリーに移動して、install.exe を実行します。
2. WebSphere Application Server Update Installer のインストール・ウィザードが起動
します。「次へ」をクリックします。
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3. ソフトウェア・ライセンス情報が表示されます。内容をよく読み、条件に同意する場合
は、「IBM および第三者が提示する条件に同意します。」を選択して「次へ」をクリック
します。
4. システム前提条件の検査画面が表示されます。
「次へ」をクリックします。
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5. イ ン ス ト ー ル ・ デ ィ レ ク ト リ ー の 設 定 画 面 が 表 示 さ れ ま す 。 こ こ で は 、
C:\IBM\WebSphere\UpdateInstaller に変更して「次へ」をクリックします。
6. インストールの要約画面が表示されます。問題が無いことを確認して「次へ」をクリッ
クしてください。
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7. インストールが開始します。
8. イ ン ス ト ー ル が 完 了 す る と 以 下 の 画 面 が 表 示 さ れ ま す 。「 終 了 時 に IBM Update
Installer for WebSphere Software を起動」のチェックを外して「終了」をクリック
します。
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9. 適用する FixPack を以下のディレクトリーにコピーしておきます。
C:\IBM\WebSphere\UpdateInstaller\maintenance
ここでは以下の Fix を適用します。
„
7.0.0-WS-IHS-WinX64-FP0000015.pak
„
7.0.0-WS-WAS-WinX64-FP0000015.pak
„
7.0.0-WS-PLG-WinX64-FP0000015.pak
„
7.0.0-WS-WASSDK-WinX64-FP0000015.pak
„
7.0.0.15-WS-WAS-IFPK54565.pak
„
7.0.0.0-WS-WASJavaSDK-WinX64-IFPM24384.pak
10. C:\IBM\WebSphere\UpdateInstaller へ移動して update.exe を起動します。
11. Update Installer が起動します。「次へ」をクリックします。
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12. 製品選択画面が表示されます。導入した WebSphere Application Server のパスを選択し
ます。ここでは、C:\IBM\WebSphere\AppServer として「次へ」をクリックします。
13. 保守操作選択画面が表示されます。
「保守パッケージのインストール」を選択して、
「次
へ」をクリックします。
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14. 保守パッケージ・ディレクトリー選択画面が表示されます。ディレクトリー・パスとし
て、ここでは、C:\IBM\WebSphere\UpdateInstaller\maintenance とし「次へ」をクリ
ックします。
15. インストール可能な保守パッケージ画面が表示されます。デフォルトでは適用可能な
Fix がすべて選択されていますので、そのまま「次へ」をクリックします。
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16. インストールの要約画面が表示されます。このまま「次へ」をクリックします。インス
トールが開始します。
17. インストールが完了すると、以下の画面が表示されます。「終了」をクリックしてイン
ストーラーを終了します。その他開いている画面もすべて閉じます。
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18. 適用済み FixPack のバージョン確認をします。コマンド・プロンプトを開いて、
C:\IBM\WebSphere\AppServer\bin へ移動します。
19. versionInfo.bat と入力して、バージョンが 7.0.0.15 であることを確認します。
ここまでの設定で、WebSphere Applicatoin Server Network Deployment に必要な Fix を適
用する作業が完了しました。引き続きセキュリティーの設定を行います。
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3-4-3. セキュリティー構成
引き続き、セキュリティーの設定を行います。セキュリティーの設定は Deployment Manager
にて実施します
DB2 および LDAP が起動していることを確認します。
起動していない場合は、起動してく
ださい。
1. Deployment Manager(DM)が起動していない場合はスタートメニューより起動します。
2. 起動時、以下のような画面が表示し、起動すると閉じます。
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3. DM が起動していることをサービスから確認します。
4. 管理コンソールをスタートメニューより起動します。
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5. 以下のような画面が表示されたら、操作を続行するために、ここでは、
「このサイトの閲
覧を続行する」をクリックします。
6. ここでは、このまま「OK」を押します。
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7. 信頼済みサイトのゾーンとして追加するために「追加」を押します。
8. 「https://wpsrv14.makuhari.japan.ibm.com」と入力して、このサイトが、信頼サイト
として追加するために「追加」を押します。
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9. 追加されたことを確認して「閉じる」を押します。
10. 以下の画面が表示されることを確認します。
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11. Deployment Manager の管理コンソールにログインするために「ログイン」ボタンを押し
ます。ログインする ID/パスワードは、ここでは、以下となります。
ユーザーID
:
wasadmin
パスワード
:
Passw0rd
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12. 管理コンソールが開きます。画面左側メニューから「セキュリティー」→「グローバル・
セキュリティー」をクリックします。
13. 管理セキュリティーの設定画面が表示されます。画面下部の「統合リポジトリー」とい
うドロップダウン右側の「構成」ボタンをクリックします。
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14. 統合リポジトリーの構成画面が表示されます。画面下部の「ベース・エントリーをレル
ムに追加.
..
」をクリックします。
15. リポジトリー参照画面が表示されます。「リポジトリーの追加...」をクリックします。
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16. リポジトリーの新規作成画面が表示されます。必要な値を設定後、画面下部の「適用」
をクリックします。この資料では値として以下のものを利用します。
リポジトリーID
:
wpsrv14.makuhari.japan.ibm.com:389
ディレクトリー・タイプ
:
IBM Lotus Domino
1次ホスト名
:
wpsrv14.makuhari.japan.ibm.com
ポート
:
389
(1画面に表示されていない場合、下へスクロールすると「適用」ボタンが表示されます。
)
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17. 保存を確認する表示がでますので「保存」リンクをクリックします。
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18. リポジトリー参照の画面が表示されます。
「レルム内でこのエントリー・セットを一意に
識別するベース・エントリーの識別名」と「このレポジトリー内のベース・エントリー
の識別名」の入力欄にレルム名をセットします。この資料では TDI 上のベース・エント
リー「o=lotus」を値として設定しています。設定後「適用」をクリックして値を保存
します。
19. 保存を確認する表示がでますので「保存」リンクをクリックします。
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20. 「統合リポジトリー」画面に戻るので、下にスクロールして、「レルム内のリポジトリ
ー」の項目までスクロールします。先ほど作成したリポジトリーの「リポジトリーID」
(この資料では wpsrv14.makuhari.japan.ibm.com:389)をクリックします。
21. 画面下部の「追加プロパティー」から「LDAP エンティティー・タイプ」のリンクをクリ
ックします。
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22. LDAP エンティティー・タイプ画面の「エンティティー・タイプ」から「Group」のリン
クをクリックします。
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23. 続く画面にて、「オブジェクト・クラス」を「groupOfUniqueNames」に変更し、「適用」
をクリックして保存します。
24. 保存を確認する表示がでますので「保存」リンクをクリックします。
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25. 「 エ ン テ ィ テ ィ ー ・ タ イ プ 」 の 「 PersonAccount 」 の オ ブ ジ ェ ク ト ・ ク ラ ス が
「inetOrgPerson」であることを確認します。
26. 「 統 合 リ ポ ジ ト リ ー 」 画 面 に 戻 り 、 「 リ ポ ジ ト リ ー I D 」 ( こ の 資 料 で は 、
wpsrv14.makuhari.japan.ibm.com:389)を、もう一度クリックします。
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27. 下にスクロールして「追加プロパティー」の「グループ属性定義」をクリックします。
28. 「追加プロパティー」の「メンバー属性」をクリックします。
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29. 「新規作成」をクリックします。
30. 「 メ ン バ ー 属 性 の 名 前 」 に 「 uniqueMember 」、「 オ ブ ジ ェ ク ト ・ ク ラ ス 」 に
「groupOfUniqueNames」を入力して、
「有効範囲」は「直接」を設定して、
「適用」をク
リックします。
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31. 保存を確認する表示がでますので「保存」リンクをクリックします。
32. 以下のような画面になります。
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33. 画面左側メニューから「セキュリティー」→「グローバル・セキュリティー」を選択し
ます。画面下部の「使用可能なレルム定義」にて、
「統合リポジトリー」を選択し、
「現
在値として設定」をクリックします。
34. 同画面で「適用」を押します。
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35. 以下のような画面になりますが、下へスクロールします。
36. アプリケーション・セキュリティーの「アプリケーション・セキュリティーを利用可能
にする」にチェックをつけ、「適用」をクリックします。
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37. 保存を確認する表示がでますので「保存」リンクをクリックします。
38. 管理コンソールからログアウトします。
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39. DM を再起動するために、DM をスタートメニューから停止します。停止時にユーザーID
/パスワードの入力が求められる場合は、WAS 管理者 ID/パスワード(ここでは、
wasadmin/Passw0rd)を入力してください。
40. DM を起動するために、DM をスタートメニューから起動します。
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41. Deployment Manager の再起動後、再度、管理コンソールにログインし、「ユーザーおよ
びグループ」→「ユーザーの管理」をクリックします。
42. 画面右側にてユーザー検索するために「検索」ボタンを押し、LDAP サーバー上にあるユ
ーザーが表示されることを確認します。
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43. 管理コンソールからログアウトします。
ここまでの設定でセキュリティー構成は完了しました。
引き続き IBM Connections の導入を実施する場合は、別紙の導入作業編を参考に導入作業
を行ってください。
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