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ITリードで始めるBPM 渋谷テクニカルナイト 日本アイ・ビー・エム株式会社 WebSphere事業部、BPMエバンジェリスト

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ITリードで始めるBPM 渋谷テクニカルナイト 日本アイ・ビー・エム株式会社 WebSphere事業部、BPMエバンジェリスト
渋谷テクニカルナイト
ITリードで始めるBPM
日本アイ・ビー・エム株式会社
WebSphere事業部、BPMエバンジェリスト
吉田 洋一
© 2010 IBM Corporation
IBM Business Process Management
アジェンダ
BPMとは
可視化
手法
基盤
スモール・スタート
2
© 2010 IBM Corporation
IBM Business Process Management
Business Process Managementとは
‹ BPMは企業の組織・機能をまた
物流
‹ BPMは、顧客への価値を創造
する効率的なプロセスに、組織
をまたがって様々な経営資源を
割り振ることで戦略的なビジネ
スの目標を達成します。
製造
を管理します。
財務・
経理
中核となるビジネス・プロセス
マーケティング
営業
‹ BPMは、企業を構成する組織・
機能をまたがり、顧客視点での
プロセス
プロセス
顧客
顧客
プロセス
がった統合や中核となる業務の
最適化 (例:受注~支払、統合製
品開発、統合サプライチェーン)に
より、ビジネスにおける成功を目標とします。この点が伝統的な職務管理・改善と異なるポイント
です。
‹ 更にBPMの本質は、永続的な価値の創造と市場における競争力の維持による継続的な改善
が原則です。
3
© 2010 IBM Corporation
IBM Business Process Management
BPMに対する勘違い
ƒ BPM = プロセスの自動化?
– 答えはNO!
– 業務オペレーション的に問題が潜在的にあるプロセスを単純に自動化することでか
えって悪化することも
潜在的な問題の顕在化により、業務上の不効率が表面に現れます
– 解決策はITから組織・人事的な施策と広範囲に渡ります
プロセスが人手に依存していればいるほど、組織における人のスキルや配置に関する検
討が必須です
ƒ プロセス改善はBPR?
– 答えはNO!
– BPMはプロセス改善を継続的に行います
ビジネスを取り巻く環境は日々変化しており、回りの環境に適応すべく継続的な改善が必
須です
– プロセスの標準化だけが解ではありません
競合他社との差別化のため、顧客、商品そして地域に特化したプロセスもまた解となります
4
© 2010 IBM Corporation
IBM Business Process Management
BPMによってもたらされるビジネスの価値
BPM採用の成熟度
lower
higher
higher
プロセスの
継続最適化
変化対応力
ビジネスの洞察力
プロセスの監視
コンプライアンス
株主と競争力に
対する価値
ITの機敏さ
プロセスの実装・自動化
効率
知識
lower
どこからスター
トしてもOK!
プロセス分析と
シミュレーション
プロセス
モデリング
現場の作業者、管理者
CIO
お客様およびパートナー
CFO
CXO
CEO
ステークホルダー
5
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IBM Business Process Management
アジェンダ
BPMとは
可視化
ビジネス・プロセス
ビジネス・オペレーション
手法
基盤
スモール・スタート
6
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ビジネス・プロセス・モデリングによるビジネス・プロセスの可視化と分析
ƒ
ビジネス・プロセスの記述形式に関して、人・組織を
またがった標準化が必須
–
単なるお絵かきツールには限界がある
ビジネス・プロセスの構成要素は?
役割、システム、組
織、ロケーション、、、
入力
タスク
• 入力、作業内容、出力、使用システムやリソース/ツール、
担当役割、組織、ロケーション、作業時間、カレンダー、
コスト、ルール、などなど
コスト、作業時間、
ルール、カレンダー、、
様々な視点(役割、組織、ロケーション、リソース)
によるスイム・レーンの切り替えやカラー・コーディング
多種・多様な例外処理プロセス(Happy Pathだけではない)
ƒ
人・組織に依存しない知識として活用が可能に
1. プロセスの文書化による知識の共有・教育
2. コンプライアンスのためのコントロール・ポイントの
明確化と管理
3. プロセスの改善活動
種別を活用したプロセス分析
プロセス・シミュレーションを活用した定量的分析
(AS-ISとTO-BE)
4. LOBとIT間における共通言語
要件定義に効果的に活用
個々の要件に対する定量的な効果の評価が可能
ƒ
業務に関する深い知識は必須ではありません
– 深い知識が邪魔をします
7
出力
プロセス図
プロセス図
プロセス図
コミュニケーション
開発
プロジェクト
コンプライアンス
(SOX)
業務
IT
ビジネス・プロセス・モデル
変更管理
業務
プロセス
管理
開発
プロジェクト
IT
コンプライアンス
(SOX)
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IBM Business Process Management
種別(Classifier)によるプロセス(タスク)の分析
種別(Classifier)とは
•
•
プロセス内の個々のタスクに分析の目的に合わせた独自の属性カテゴリーと属性値が定義できます
例えば、
• 価値の付加カテゴリー: 「ビジネス価値の付加あり」、「ビジネス価値の付加なし」
• アクティビティ・タイプ・カテゴリー: 「データ入力・編集」、「データ確認」、「トラッキング」、「承認」、「書類受
入れ」、「書類発送」、「調査」など
• コンプライアンス・カテゴリー: 「社内規定」、「法規制」、「社内規定&法規制」、「なし」など
• 無駄カテゴリー: 「余分な承認」、「間違いの修正」、「余分な機能」、「手渡し」、「確認作業」、など
ƒ プロセスの概要 (作業のステップ)
– 198ものステップ
171 内部の作業
27 外部の作業
ƒ タスクの分類
8
–
–
–
–
35%のステップが製品への価値の付加に関与
50%がデータ入力に関連
35は情報もしくは製品のトラッキングに関連
32%は承認タスク
ƒ 情報 (インプット & アウトプット)
– 73 種類もの情報がプロセスの中に使われている
文書、スプレッド・シート、レポート、契約書、データ
– 387回もこれらの情報の受け渡しが行われている
– それぞれの情報が平均して5回受け渡しされている
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種別とシミュレーションを組合わせた分析の例
ƒ 種別値毎の平均作業時間およびコストが表示されます
ƒ どのタスクを改善の対象にするかの選択のひとつの基準になります
9
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事例:AS-ISビジネス・プロセス・モデルの作成
目的:現在本社でこなしている解約の処理件数を、人員の配置を現行のまま4倍にする
現状:すでにイメージ・ワークフロー化はなされている
新規契約、保全、請求、解約共通事務
事務センターでの業務
本社の解約業務
10
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事例:シミュレーションによる動的分析結果 - 1
下記表にAS-ISプロセスに対するシミュレーション結果を記します。シミュレーションの条件
の見方は、
• ”請求書“は事務センターからイメージ・ワークフローに到着する解約請求書の数。
• “10件/5分”は5分間に10件の解約請求書が事務センターよりイメージ・ワークフロー
に到着することを意味しています。
• “係長”、“事務”、“事務パート”はそれぞれの要員配置を意味しています。
“平均期間”は解約請求書が事務センターから届いてからすべての作業が終了するのに要
する時間を意味しています。また“期間の標準偏差”はその期間の標準偏差を意味します。
実情と一致したシ
ミュレーション結果
11
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事例:シミュレーションによる動的分析結果 - 2
下記テーブルではシミュレーション結果に対して解約業務プロセスにおけるアクティビ
ティ毎の解約請求書1件毎あたりの平均作業時間(平均経過時間)と待ち時間(平均遅
延時間)をまとめたものです。
考察:
“承認”アクティビティにおいて待ち時間が突出して高い
ことがわかります。これは係長による承認作業がボトル
ネックになっていることを示しています。
タスク
経過時間
待ち時間
請求書数=200、3件/5分、係長=1、事 請求書数=250、3件/5分、係長=1、事務
務=9、事務パート=3
=9、事務パート=3
アクティビティー名
解約
送金&完了通知
マイクロ検索
不備修正依頼作成
不備修正依頼発送
内容点検・入力
承認
解約請求書印刷
12
平均経過
期間
39 分 56 秒
15 分 2 秒
10 分 13 秒
10 分 15 秒
1分
10 分
25 分 52 秒
1 分 15 秒
平均待ち
期間
22 分 59 秒
2秒
13 秒
15 秒
0秒
0秒
23 分 52 秒
15 秒
平均経過
期間
41 分 24秒
15 分
10 分
10 分 2 秒
1分
10 分
28 分 55 秒
1分9秒
平均待ち
期間
27 分 04 秒
0秒
0秒
2秒
0秒
0秒
26 分 55 秒
9秒
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IBM Business Process Management
事例:TO-BEプロセス
ƒ
大幅な省力化を達成するために、以下の施策を実施します
① 機械判定により、人手による内容点検作業をバイパス
② 係長による承認作業を軽減するため、承認業務を行える職種(本社事務シニア担当)の追加と配置
①機械判定
本社係長
承認
②本社事務シニア担当
13
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IBM Business Process Management
事例:シミュレーションによるWhat-If分析#1
14
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事例:シミュレーションによるWhat-If分析#2
事務パートの要員数を6名に増やす、事務センターにおける事務スピード向上、バイパス率改善(→80%)
15
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事例:シミュレーションによるWhat-If分析#3
機械審査によるバイパス割合を70%に減らす
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事例:北米輸入自動車販売会社 BPMプロジェクトの概要
ƒ
期間
– 2004年~2005年
ƒ
お客様
– 米国の自動車販売会社
ƒ
モデリング内容、量
– 自動車サプライ・チェーンの多岐にわたるプロセス、400以上
ƒ
実行者
– BPM Center of Excellence(COE)が作られ、プロジェクト管理や組織の変革を推進
ƒ
結果
– 業務とITが共通の視点でプロセス最適化を継続的に行うための基盤を確立
– 港湾での輸入業務効率化
5~7日で4000台流通へ→3日で4000台流通へ。駐車場の削減や1台当たりのコスト削減
解決方法: プロセス・シミュレーションを活用した作業員のシフト勤務や配置の調整の最適化
– コールセンターの統一
– パーツの返品プロセスの合理化
17
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IBM Business Process Management
ビジネス・アクティビティ・モニターによるビジネス・オペレーションの可視化
ƒ
ビジネス・オペレーションの可視化とは?
– 組織、システムをまたがったビジネス・プロセスをリアルタイムで監視を行います:
ビジネス・プロセスを構成する作業(タスク=アクティビティ)に関して
• 作業時間(平均、最小、最大、標準偏差)やコスト
• 製品軸、顧客軸、事業部軸、担当者軸、など
• 進捗・遅延・滞留
ビジネス・プロセスが関与しているビジネス・パフォーマンス
に関するKPI (Key Performance Indicator)、例えば:
•
•
•
•
•
受注額(製品、地域、支店、営業毎)
技術変更オーダ・サイクル・タイム
製造サイクル・タイム
標準顧客対応(オーダ・エントリーから出荷まで)時間
納期順守率や希望納期遵守率
– 遅延・滞留状況やKPIの閾値を監視して例外事象の検知を行い、
アラートの表示やアクション(プロセス)の自動起動を行います
– 個々の作業のパフォーマンスとKPIとの関連から、改善点を見つけます
ƒ
How?
– BPM基盤も含めて監視対象となっている既存システムからのビジネス・イベントを処理を行い、
監視を行います
18
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IBM Business Process Management
ビジネス・アクティビティ・モニターにおけるリアルタイム監視の仕組み
営業
契約書
作成
案件登録
製造
受注
見積
与信
与信審査
ビジネス・イベント
案件登録
案件ID
顧客ID
見積開始
案件ID
顧客ID
見積完了
案件ID
顧客ID
希望納期
製品ID
希望納期
製品ID
数量
金額
数量
金額
開始日時
希望納期
提案納期
製品ID
数量
金額
完了日時
契約作成
開始
案件ID
顧客ID
契約作成
完了
案件ID
顧客ID
希望納期
提案納期
製品ID
金額
希望納期
提案納期
確定納期
製品ID
数量
金額
開始日時
数量
完了日時
製品毎見積済み受注額
見積所要平均時間=average(見積完了日時-見積開始日時)
見積滞留数=counter(見積開始)-counter(見積完了)
与信開始
案件ID
顧客ID
与信完了
案件ID
顧客ID
受注完了
案件ID
顧客ID
金額
希望納期
提案納期
確定納期
製品ID
金額
希望納期
提案納期
確定納期
製品ID
金額
希望納期
提案納期
確定納期
製品ID
数量
開始日時
数量
完了日時
数量
完了日時
与信滞留数=…
与信所要時間=…
平均受注額
受注総額
希望納期遵守率=counter(if(確定納期<=希望納期)/counter(受注)
ビジネス・アクティビティ・モニターにおけるイベント処理(モニター・モデル・アプリケーション)
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IBM Business Process Management
モニター・モデルの構成要素
Monitor の詳細モデル
イベント
モデル
Data Mart モデル
キューブ
モニター・コンテキスト
KPI モデル
KPIコンテキスト
キー
メトリック
トリガー
インバウンド・イベント
カウンター
アウトバウンド・イベント
ストップウォッチ
ファクト
KPI
指標
ディメンション
トリガー
インバウンド・イベント
ビジュアル・モデル
モニター・モデル構成要素
アウトバウンド・イベント
SVGファイル
説明
イベント・モデル
イベントのスキーマ定義
モニター詳細モデル
メトリックやカウンター計測のためのイベント処理方法や関連付けキーの定義
ディメンション モデル
キューブのディメンジョンやファクトの定義
KPI モデル
メトリックやカウンターなどからKPIの計算方法と閾値を定義
ビジュアル・モデル
ダッシュボード上でのグラフィカル表示の定義
20
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IBM Business Process Management
WebSphere Business Monitorアーキテクチャー
イベントおよび
データ・ソース
22
イベントの
送信
Web2.0ベースのリッチ・イン
ターネット・アプリケーション
(RIA)
Monitor開発
ツールキット
(WID)
データを取得す
88
るためのサービ
ス呼出し(オプ
ション)
11 モニターモデルの
55 モニター・サービス経由でダッシュ
作成(Wizardベース)
ボード・データにアクセス
DBスキーマ生成とイ
ンスタンス作成
モニター・モデル・アプリケー
ション生成とデプロイ
33
イベント
配布
66
21
モニター・モデル
アプリケーション
ビジネスシチュエー
ションを送信
アクション
管理
44 モニターモデル
REST
サービス
の実行
Monitor DB
(DB2 CubeView)
77 アクションの実行(アラート、Eメール、プ
ロセス/Webサービス呼出し
Monitor Server (WebSphere Application Server 7.0)
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IBM Business Process Management
ビジネス・オペレーションの可視化
1. 既存アプリケーションにBAMを適用して、現実の課題点を分析
2. 課題点を解くソリューションの実装
BPMエンジン
Business Activity Monitor
AS-ISビジネス・プロセス
WebSphere Process Server
(WebSphere Business Monitor)
ビジネス・ダッシュボード
既存アプリケーション
OLAP
データベース
ERP
ホスト
アプリ
分析
Client
Server
アプリ
イベント処理
EE
EE
ステップ1
EE: Event Emitter
22
関連付け(顧客・受注・ローン・地域等)
集約 (平均、総計など)
KPIの計算と閾値の適用
滞留/遅延の検知
EE
イ ベント
アクション処理
アラート
自動実行(ワークフロー
メールなど)
イベント
ステップ2
ESB
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IBM Business Process Management
WebSphere Business Monitor 事例: トレードメリット様
輸出入が絡む複雑なSupply Chain Process Management SaaSソリューションを5人のJavaプログラマーで7ヶ月
で実装
•ESBとPartner Gatewayによるパートナー/顧客との接続によるロジスティックイベントの収集
•BAMによるロジスティックスのリアルタイムな可視化
•BPMによるワークフローとB2Bとの統合によるロジスティックスの動的変更
•Web2.0によるブラウザー上のRich Internet Application GUI
@
TradeMerit
パートナー
WebSpher
WebSpher
ee
Partner
Partner
Gateway
Gateway
TradeMerit
顧客
23
WebSpher
WebSpher
eProcess
eProcess
Server
Server
WebSpher
WebSpher
eBusiness
eBusiness
Monitor
Monitor
WebSphere ESB
ESB
WebSphere
Enabled by IBM
BPM Products
© 2010 IBM Corporation
IBM Business Process Management
ビジネスの可視化とアクション-ビジネス・イベント処理
What is…
Business Event (ビジネス・イベン
ト)とは?
ビジネス状況に変化があったことを示
すシグナル(メッセージ)
ヘルプデスク
への電話
商談成立
Business Event Processing (ビジネ
ス・イベント処理)とは?
アクションを取るべきビジネス状況を指し
示すイベントやイベント・パターンが発生し
た(もしくは発生しなかった)ことを感知し、
適時適切な対応(行動)をコーディネート
する機能
新しい場所の
検知
パスワード
の
変更
!
関連付け営業による
フォロー
複数の製品問い合わ
アップ
せ
© 2010 IBM Corporation
IBM Business Process Management
ビジネス・イベント処理イメージ
イベント・クラウド
パスワード
変更
大量の引き落とし
口座の新設
セールスの訪問
整っていない, ばらばら,
非定型,
順番になっていない
メールアドレス
の変更
新しい貸付
の申し込み
頻繁なオプション取引
キャプチャー
ビジネス・ユーザー
が指定
Correlations
Pattern たとえば….
様々な
事業活動
“不正の可能性!"
!
自動化された対応
BPM
“調査を開始"
Business Services
Web Services
Business Processes
Applications
Alerts/KPIs
© 2010 IBM Corporation
IBM Business Process Management
某米国IT企業の事例
ƒ 課題
– 新製品の発表後に、一部の製品カタログに製品と金額が載っていなかったり、
間違っていることがあり、お客様とビジネス・パートナー様にご迷惑をおかけ
していました
– 本件における、企業としての信頼性への悪影響および販売機会の損失
ƒ 目標
– 信頼の獲得、顧客満足度、収益の増加
– カタログのデータ設定は、新製品発表という重要なビジネス・プロセスであり、
完璧に、正しく、期限厳守の実施を確実にする
ƒ 解決策
– 新製品発表の準備期間にカタログの間違いにつながるようなイベントとイベ
ント・パターンを認識し、抜け漏れを防ぐ
– 間違いにつながるような状況を識別するために、複数のイベントをモニターし
取得、評価し関連付け、管理者によって確認できるようにする
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IBM Business Process Management
新製品発表までの流れ
© 2010 IBM Corporation
IBM Business Process Management
ソリューション・アーキテクチャー
イベント・フィルター
Release Fulfillment Data
Promote/Release
Product
Release Price
Publish
Announcement
Letter
既存システム
EAC M
EPR
PO ST PRO CE SSING
& ENTITLEM E NT
CA TNET
(… ,16:30,… )
CCE
M A SSLO A D ER
EAC M C atalog db
EPIM S H W
Hourly push
M anual
update
M anual
Promote
UK O DS
C IR
M anual pull
B ID O PS
N etB ill
B ID S
ED I
C oC
Parts Price
File
Special B ids
C atalog
C C E Staging
WebSphere
Business
Monitor
アクション
(アラート, トリガー,
自動実行など)
SM B
C atalog
C C E W eb
C atalogs
CCE
B U ILD
CM T
Public
E ntitled
Prices
Launch
CBS
RD H
hourly
Pricers
SH A DO W
W W PRT
M anual
updat e
Catalog Discrep.
IDO C S sent every hour
MMLC
Pricing
S/S
Missing Price
WebSphere
Business Events
EDI 832
Files
CA TG EN
(18:30)
AutoG en File
G FS
RFA
B ID S01
E A C M - C AT AL O G B U IL D P R O CE SS
CA TLGPU B
(… ,14:30,… )
PD H
RFA Process
Event
s
ePricer
Missing Product
Include Product
In PW Catalog
O IM
IBM .com
M anual
update
収集,
評価,
関連付け
Link Product
To ASM
Setup DataStore
Create Offering
B ran d
Tem plates
Include Product
In CCE/EDI Catalog
イベント・
イベント・
クラウド
クラウド
Create RFA
ダッシュボード
M anual
push
Price A ction
W orksheet
PR ICE
H W 32
(..,09:00,..)
BH
M A SSLO A D ER
A CTA
(..,13:00,..)
PNH
TABLES
Core D ata
BH
B U ILD
BH
C atalog
AC TA
(..,13:00,..)
Partner
C om m erce
C atalog
U SPrice
(G reenock)
D ata Store
PartnerW orld
U S C atalog
既存システム間の転送ファイルから
ビジネス・イベント情報を取得
Price Files
PP SG A M
Price A nnouncem ent
C reation (N otes)
Price L etters /
A nnouncem ents
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IBM Business Process Management
適用前、適用後
© 2010 IBM Corporation
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イベント処理内容
商品構成
確定
商品の値
付け
メール
A
事前
アラート
-21
days
A
A
対応促進
アラート
-14 -13
days
-11
プロモー
ションの
設定
金額の確
定
製品
発表日
システ
ム連系
A
最終通告
アラート
-8 -7
days
直前
展開
-6
days
セールス・
ステータス
更新
-4
days
-1
da
y
0
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アジェンダ
BPMとは
可視化
手法
基盤
スモール・スタート
31
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とあるお客様における事例(問題と原因)
ƒ
プロセスの自動化におけるBPRを実践
営業店
支店営業
管理
本店契約
管理
–
–
ƒ
契約データ入力
チェック
確認
チェック
確認
チェック
確認
審査
確認
自動化プロジェクトにおいて、営業店での契約情報の入力画面をIT的に最適化(あらゆる商品に関する契
約情報を最小限の画面で入力可能に)
組織をまたがったチェック・審査の体系(個々の組織の責任範囲)にはメスを入れなかった
直面した問題
–
–
本店契約管理から差し戻される契約案件が増大
プロセスに係わる部門の作業量が急激に増大 → 個々の作業の品質が下がり、差戻しの割合の増大
ƒ 原因
–
–
32
営業店事務のスキルに合わない複雑な入力画面
→ 品質の悪いデータが生まれる根源
品質の悪いデータが後工程まで見つからない
→ チェック・審査の体系(個々の組織の責任範囲)にはメスを入れなかったため
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とあるお客様における事例(解決策)
ƒ
解決方針(契約データの品質を上げるために)
– 入力画面の改善
– まちがったデータの早期チェック(個々の組織の責任範囲は変えずに)
ƒ
解決策
– お客様申込書とほぼ同じ帳票画面による契約データ入力画面の実装
XFormsに基づくツールの活用による、効率的な帳票画面開発
– プロセス初期における自動契約データ・チェックの実施
それぞれの組織が責任を持ってチェック・ルールを保守・運用管理
営業店
支店営業管理
本店契約管理
契約データ入力
自動チェック
チェック
確認
チェック
確認
チェッ
ク
確認
審査
確認
このような回り道を防ぐために正しく
BPMの手法を適用することが必須
33
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IBM Business Process Management
BPM Methodology Framework – ビジネス視点
現在の組織の文書化
現在使用している技術の
文書化
現在のプロセス能力の
ギャップ分析
プロセスのベンチマーキン
グ
将来の組織の定義
使用するテクノロジーの
選択
ビジネス指標の設計
パフォーマンス管理フレー
ムワークの設計
業界固有モデルや機能モ
デルのカストマイズ
将来のビジネス・プロセス
の実装
将来の組織変更の実施
使用するテクノロジーの変
更の実施
アウトソースもしくは獲得し
た業務との統合
パフォーマンス管理機能の
統合
管理(Optimize)
プロジェクトの選択と計画
将来のビジネス・プロセス
の定義
実施(Execute)
戦術的な目標の評価
現在のビジネス・プロセス
の文書化
定義(Define)
現在の戦略の評価
評価(Assess)
将来計画(Envision)
BPMプロジェクトを実施するための基本的な流れを定義
すでにある開発プロセスの手法と組合わせることを想定
現行業務オペレーションの
管理
プロセスのベンチマーキン
グ
統合された将来の設計の
価値の評価
監督プロセス
(Govern Processes)
34
リソース管理プロセスの開発
実行・パフォーマンス管理プロセスの開発
変更管理プロセスの開発
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IBM Business Process Management
BPM Methodology Framework - 実行の流れ
現在の戦略の評
価
現在のビジネス・
プロセスの文書
化
将来のビジネス・
プロセスの定義
現在の組織の文
書化
将来の組織の定
義
将来の組織変更
の実施
現在使用してい
る技術の文書化
使用するテクノロ
ジーの選択
使用するテクノロ
ジーの変更の実
施
ビジネス指標の
設計
アウトソースもし
くは獲得した業務
との統合
パフォーマンス管
理フレームワーク
の設計
パフォーマンス管
理機能の統合
プロセスのベンチ
マーキン
将来のビジネス・
プロセスの実装
戦術的な目標の
評価
プロジェクトの選
択と計画
現在のプロセス
能力のギャップ
分析
プロセスのベン
チマーキング
現行業務オペ
レーションの管理
統合された将来
の設計の価値の
評価
業界固有モデル
や機能モデルの
カストマイズ
35
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BPM Methodology Frameworkの価値
ƒ 以下の構造は、ある1つのプロセスがBPMプロジェクトのライフサイクルやそのプロジェクトが何にフォーカスするかで、見るべ
きものが異なることを表しています。
ƒ BPM Methodology Frameworkの価値は、この見るべきものをまず明確にし、その内容に沿って異なるアプローチを行うとい
う点が最大の特徴です。
プロセス構造の分解
P
ハイレベル
P
P
P
プロセス
サブプロセス
現状分析用
ビジネス・モデル
T
見える化
T
T
T
T
T
(プロセス詳細)
静的&動的分析
場合によっては更に詳細
に分解することも
将来像定義用
ビジネス・モデル
T
(技術的な実装)
ビジネス指標
36
P
P
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
P
P
P
P
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
P
T
T
T
T
T
T
T
P
T
T
T
P
T
T
T
T
P
T
T
T
T
実行モデル
T
P
P
P
P
P
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
© 2010 IBM Corporation
IBM Business Process Management
事例: 証券会社支店ビジネス・プロセス改善
ƒ
ƒ
ƒ
ƒ
プロフィール
– 北米における大手の証券会社
課題
– M&A後の取扱い商品の多様化に伴う支店業務のコス
ト増加および顧客に対するサービス・レベルの低下
– 市販のお絵描きツールを使い現行ビジネス・プロセスを
描くも、分析もままならず
ソリューション
– お絵描きツールのファイルをWebSphere Business
Modelerにインポートし、既存の情報を有効活用
– BPM Methodology Frameworkの適用により、現行
(ASIS)ビジネス・プロセスの分析とTOBEビジネス・プ
ロセスの設計とそのシミュレーションに基づく効果を評
価
– 事務センターと支店ビジネス・プロセスをWebSphere
Process Serverにより統合
– WebSphere Business Monitorによるリアルタイム監
視により、業務量に応じた最適なリソース配置が可能
に
効果
– 70あったプロセスを34に整理
–
37
支店業務の一部を事務センターにオフロードすることで
コスト削減とともにサービスのレベルの向上を達成
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アジェンダ
BPMとは
可視化
手法
基盤
スモール・スタート
38
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BPM基盤選択の基準
ƒ 機能面
– ビジネス・プロセス・モデリング
分析能力 (種別、シミュレーション)
SOA/BPM実装ツールとの連携
– BPM実行基盤
オープン・スタンダードのサポート: Web Service、BPEL、XPDL、BPMN、SCA、SDOなど
プロセス – 人とシステムの統合
• ワークフローとシステム統合がひとつのプロセス・フロー言語で実装できるか?
幅広い接続性: ファイル、FTP、ERP、Message (MQやJMS)、、、
ビジネス・ルール管理システムやイベント処理
– Business Activity Monitoring
既存システムを含めたイベント処理によるリアルタイム監視
ƒ 非機能面
– パフォーマンス(スループット)、スケーラビリティ
– メッセージの保全性、トランザクション処理の整合性 (特にH/W、OS、ネットワーク
障害時)
– セキュリティ: 認証、認可、攻撃
39
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典型的なBPMソリューション
ポイントはSOAの分離独立の原則の実現!
様々な既存のシステムを活用しながら人手の作業も含
め、お互いの依存性を排して、如何に容易にまた将来の
変更に柔軟な統合ができるかが鍵
事例:契約解約業務プロセス
不備
報告
解約請
求受付
顧客情
報取得
契約情
報取得
審査
承認
<<JDBC>>
<<人の作業>>
契約管理
システム
<<人の作業>>
<<JMS>>
<<Webサービス>>
<<ファイル>>
インプット
管理
システム
顧客情報
管理
システム
支払い
手配
経理
システム
顧客情
報更新
解約完
了
• 個々のシステム
で提供されてい
る様々なプロトコ
ル(接続方式)や
アドレス
• 個々のシステム
で使われている
様々なデータ・モ
デルやマスター
コード体系
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典型的なSOA対応ワークフロー技術における課題点
事例:契約解約業務プロセス
<<Fileノード>>
解約請
求受付
<File=c:¥in
put.dat>
<<WSノード>>
顧客情
報取得
<wsdl=cust
omer.wsdl
>
<<JMSノード>>
契約情
報取得
<queue=co
ntract>
• 人の作業も含めて連携先の物理的な連携方法やアドレス、そし
てデータ・フォーマットがワークフローの中にハード・コードされて
るため、連携先の変更や人の作業の低減策(ビジネス・ルールの
適用など)を実施するとワークフローの変更が必要
<<Eメールノード>>
• ワークフロー内のデータモデルも、連携先システムに依存する
<<HTノード>>
不備
審査
<assign=in
spection_ta
ntoh>
報告
<sendmail=9.68.11.1>
<<HTノード>> <<JDBCノード>> <<WSノード>>
承認
<assign=a
pprover>
<jdbc=accn
tg.rdb>
顧客情
報更新
<wsdl=cust
omer.wsdl
>
解約完
了
<queue=co
ntract>
<<JDBC>>
<<人の作業>>
契約管理
システム
<<人の作業>>
<<JMS>>
<<Webサービス>>
<<ファイル>>
インプット
管理
システム
顧客情報
管理
システム
支払い
手配
<<JMSノード>>
経理
システム
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真のSOA対応BPM基盤による実装
プロセスの中に外側の物理情報(連携方法やアドレス)、連携先の
事例:契約解約業務プロセス
データ・モデル、ヒューマン・タスクなどの情報を持ちこまずに実装
が可能
BPM 不備
マイクロ・フローによる2フェーズ・コ
ミットのサポートのようなトランザク
ション処理の整合性を保つ機能が必
須
報告
解約請
求受付
顧客情
報取得
契約情
報取得
1UOW
審査
承認
支払い
手配
顧客情
報更新
解約完
了通知
•プロセスと外側の世界の境界
•論理と物理の変換を行う
ESB
ファイル
アダプタ
インプット
管理
システム
顧客情報
管理
システム
契約管理
システム
ヒューマン・タスク・マネージャ
JDBC
アダプタ
経理
システム
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真のSOA対応BPM基盤による柔軟なプロセス改革
事例:契約解約業務プロセス
BPM
解約請
求受付
顧客情
報取得
契約情
報取得
プロセスの改善のためにビジネス・ルール
管理システムを活用した機械審査の導入
不備
報告
審査
承認
人の作業の代わりに機械審査と人
の審査を行うサブプロセスを代わり
に呼ぶようプロセス本体の外側で
変更
機械審
査
インプット
管理
システム
顧客情報
管理
システム
契約管理
システム
従来の審査アプリは
そのまま再利用
顧客情
報更新
解約完
了通知
審査
ESB
ファイル
アダプタ
支払い
手配
ヒューマン・タスク・マネージャ
JDBC
アダプタ
経理
システム
ビジネス
ルール
管理
システム
業務ユーザ
による機械
審査ルール
の編集・管
理
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事例:NY州税務局
お客様プロフィール
• 1000万人もの個人所得税、法人税、Sales税が中心、扱う税額は$83B
• 25のOfficeと4800人もの職員
DTF Users
• COBOL で書かれた1200もの
ビジネス・コンポーネント
• バッチ・プログラム
– 不正検知
Run Report
DTF Users
DTF Users
Exceptions
Transcripts
DTF Users
CISS
Assessments
Refunds
MQ BRIDGE
Web Applications
Extracts
• 手作業によるワークフロー
– 紙のプロセス
– グリーン・スクリーン、紙のレ
ポート
• MQ Bridge(お客様独自のプ
ロトコル)経由でつながった
CICS上のコンポーネントを呼
出すWebアプリ
AIX
バッチ・アプリケーション
44
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州税局の業務とシステムの概要
バッチ・アプリ
ビジネス・コンポーネント
データのマッピング
データ・マッピング
データの検査
データ検査ルール
納税者の名寄せ
データ検査例外処理
自動不正審査
税額計算
納税者プロファイル
納税者の申告書
不正?
納税履歴
納税申告受理
保証期間管理
人手と紙のプロセス
不正検知
審査ワークフロー
納税申告受理
45
受理処理
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課題
ƒ ビジネス上の課題
– ビジネス・プロセスの可視化:申告処理の進捗(ボトルネック)が見えない(オフィス内の紙の量で判断していた)
– バッチ処理に頼っていたため、エラーが発生すると前後の処理が止まってしまう
– 業務の効率化のためバッチからリアルタイム・トランザクションに移行する必要があった
受付したデータが即座に他部門で共有できない
ƒ ITの課題
– データの項目の定義が独自のフォーマットでかつ毎年改訂
毎年改訂される申告書に対応した税金申告用アプリ(Intuitなど数種類)に対応するために、複雑なデー
タ・マッピング(COBOLで25万行)を毎年変更
データのValidationルールが毎年改訂
– バッチ処理のためI/O Boundとなり、処理能力の拡張が難しい
ピーク時のトランザクション量が極端(申告期限の1ヶ月間が極端に多い)
• 申告時期には一日20万件、閑散期1000件
• ピーク時に容易に対応できるインフラが必要
– COBOLのエンジニアの退職に伴い、新しいテクノロジーへの移行が必須に
46
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解決策
ƒ プロセス・フロー言語としてBPEL(Business Process Execution Language)
を採用し、ジョブ・フローやJCLで実現されていたバッチ受理処理のリアルタイ
ム化にはマイクロフロー、例外審査プロセスにはマクロフロー(人間系ワークフ
ロー)で実装
– プロセス設計の標準言語としてBPELを採用
– マクロ・フロー(人間系ワークフロー)の設計にはWebSphere Business Modelerを使用
– スケール・アウトが可能になり、ピーク時の処理量の増大に容易な対応可に
ƒ レガシー・コンポーネント(COBOL)との接続にはCICS Transaction
Gatewayを採用
– BPELマイクロ・フローにからの2 Phase Commitも達成
ƒ WebSphere Business Monitor を例外処理のマクロフロー(人間系ワークフ
ロー)の進捗監視に採用
ƒ データのマッピングにFlat File Adapterとメディエーションを採用
ƒ データの定義にXMLを採用し、DB2 V9をXML Storeとして採用
– WPSのBusiness Objectとの親和性
ƒ 入力フォームの実装にはLotus Formの採用
– 実際の紙フォームと同じLook & FeelのGUIの提供により、Call Centerのオペレーションの改善を達成
47
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IBM Business Process Management
レガシー・トランスフォーメンションの概要
MAINFRAME
CICS Transactions
Component Repository
CTG
BC
BC
BC
BC
• JAVA ビジネス・コンポーネ
ント
• ビジネス・プロセス
BC
–
COBOL
–
–
–
–
マイクロ・フローによるリアルタイム
処理
Data Mapping – ビジネス・オブジェ
クト
データ・ストア - XML
ルール・エンジン - Java
例外審査 – マクロフロー
• CICS Transactions
–
既存COBOLコンポーネントを再利
用
• Business Monitoring
• Internal/External Web
• マルチ・チャネルに対応
–
eforms, Call Manager (VOIP),
and IVR
TRANSACTIONAL
48
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成果
ƒ
BPELをプロセス・フローの設計ツールとして採用したことで、マイクロ・フ
ローとマクロ・フローが共通言語(ツール)で開発が可能に
– マイクロ・フローを採用した業務のリアル・タイム・トランザクション処理により、部門をまたがった
効率的なデータの共有と柔軟な変更が可能に
– 従来紙でやっていたプロセスはすべてマクロ・フローとして実装したことで、Officeから紙が大幅
に削減
ƒ ビジネス・プロセスの可視化を達成
– 例外処理に対する人間系ワークフローの進捗やボトルネックが可視化
→バックログを95%削減に成功
ƒ
毎年の申告の改訂に伴う変更作業の大幅な低減が可能に
– Flat File Adapterのマップ機能により改訂作業が大幅効率化
– ビジネス・ルールのサービス化
– XML Database(DB2 V9)とWPS Business Objectの採用により、DBの再設計やそれに伴う
アプリの改訂開発工数を最小化
– Lotus Formの採用により、UIの開発工数の改善とCall CenterのOperationの生産性改善
ƒ
COBOLで書かれたビジネス・コンポーネントの段階的なJavaへの移行が可
能に
– 段階的なテクノロジーの移行が可能に
– COBOLエンジニアの退職のプランに合わせて、徐々にJava化をプラン
ƒ
49
ピーク時に容易に対応できるスケール・アウトが可能に
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アジェンダ
BPMとは
可視化
手法
基盤
スモール・スタート
50
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SOA/BPM適用の段階的アプローチ:人手のプロセス
(IBM社内、セガ様)
アプリケーション
アプリケーション
AA
アプリケーション
アプリケーション
BB
人手のプロセス
による連携#1
ビジネスの課題
アプリケーション
アプリケーション
CC
人手のプロセス
による連携#2
人手によるミス・作業効率の改善
可視化:作業状況が見えない、
コンプライアンス
ソリューション
ビジネスの効果
人手のプロセスを、アプリケーションAか
らのデータの自動取得、担当者への作業
のアサイン、承認者処理、アプリケーショ
ンBへの自動データ書き込み
の適用
SOA/BPM
Process#1
データ取得
Portal
Portal
プロセスの自動化による人為ミスの削減
モニターによる進捗・滞留の可視化と滞
留を85%削減
コンプライアンスの達成
Process#2
作業
承認
データ取得
作業
Business
BusinessProcess
ProcessManagement
Management
承認
Business
Business
Monitor
Monitor
ESB
51
Adapter
Adapter
アプリケーション
アプリケーション
AA
アプリケーション
アプリケーション
BB
Adapter
アプリケーション
アプリケーション
CC
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SOA/BPM適用の段階的アプローチ:バッチアプリケーション
(IBMの社内事例)
受注データ
ロード
シリアル
割当
データ
検査
確定
受注データ
製造指示
変換
工場
配信
状況
四半期毎の更新:様々な新製品に対応
課題
コスト高:ビジネスルールがハードコードされている
人で不足:ホストがわかる技術者の減少
処理量を増やせない:複雑なビジネスルールのためボ
トルネック
の適用
SOA/BPM
ソリューション
効果
ビジネス・ルール
ビジネス・ルールプロセス・フローとルールエン
エンジン
ジンを組合わせる
エンジン
コスト高・人手不足:開発コスト25%削減達成
処理量を増やせない:一日7万件が25万件に!
受注データ
ロード
シリアル
割当
サーバのクラスタリング
データ検査
製造指示変換
工場
配信
Business
BusinessProcess
ProcessManagement
Management
確定
受注データ
52
Adapter
Adapter
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SOA/BPM適用の段階的アプローチ: M&A後のシステム
(保険のお客様)
商品在庫3
顧客情報2
口座管理2
商品在庫2
配送管理2
ソリューション
課題
顧客情報1
口座情報1
複数の適切なシステムにアクセスしないと必要な情報
が手に入らない。入力できない。
そのような切り分け方が人に依存している
よって複数チャネルに対応できない・自動化できない
配送管理1
BPMのインフラにシステムの切り分け方に
商品在庫1
関するポリシー・ルールとプロセスを定義
の適用
SOA/BPM
効果
一つのシステムアクセスすれば、すべての情報があ
たかも統合されたシステムとして見える
複数チャネル対応のアプリケーション開発が可能に
商品在庫3
顧客情報取得
口座情報取得
Business
Business
Process
Process
Management
Management
顧客情報2
顧客情報1
口座管理2
口座情報1
商品在庫2
商品在庫1
配送管理2
配送管理1
ESB
53
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IBM Business Process Management
事例:IBMお客様受注分析&トラッキングシステム
受注-から-製造まで: z-, p-, i- series, storage, printers, retail, …
毎日数回、COATSはBOMに基づきその工
程指示を対象工場に対して配信しています。
COATSは世界中にある20もの工場へ
の受注システムです。
例えば、ハードウェアの受注はIBMのお
客様、ビジネス・パートナー様、IBMの
セールス、社内ユーザからきます。
工場
お客様、営業から
の受注
お客様への製品
出荷
受注の分析と
トラッキング
COATSは製造に関するルールとお客様
に導入済みのハードウェアと受注情報を
比較して受注に対する製造の優先順位を
決めます。
工場
複雑なバッチ・アプリケーション (1.5 MLocs of PL/1, OS/390 アセンブラー, etc., 365x24 で世界中をカバー).
54
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問題点
ビジネス
IT
頻発するバッチ処理のAbort
世界中の工場を止めてしまうことに
複雑なJobフロー故のData Contentionが月
平均175件発生
更改に時間がかかる
新規要求のバックログの増加
ホスト系エンジニアの退職
困難なアプリ開発の継続
ビジネス・ルールがアプリの中
にHard Codeされている
複雑なJobフローとバッチ・プロ
セス
I/Oバウンドのバッチ・プロセス
柔軟性の欠如
55
ビジネス視点(製品ブランド/構成)がないため、
Top-Downで設計できない
処理量を容易に増やせない(1日7万件)ため
X-Seriesサーバの対応ができない
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プロセス、ワークフロー、サービス、コンポーネントを活用して
プロセス・モデル
優先順位の高い
課題の選択と変
換
ワークフロー
サービスの使用
サービス
既存/新規アセット
をサービスとして
公開
分散・既存
コンポーネント
56
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Phase 1 – COATSの概要と課題点
Process Execution
External
Applications
User Query
Production
Order
Data
Extract Query
COATS
Order Update
Order Load
NEPS
Grouping
Grouping
NEPS
Serial Assign
NEPS
Validation
MAT
POINT
BOX NewC
NEPS
Configuration MES
NEPS
Translation
BOX
MFC
MES
Los at
SAP
NEPS
Start to Build CRS
Miscellaneous
MVS
57
FCSI
CUII
Traffic
PDD
MLC
新製品ごとに修正し
ないといけないハー
ド・コードされたルー
ルが多数存在
MOL
EDI
工場の現場における
製造指示変更がリア
ルタイムにできない
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Phase 1 – COATS/OMCSの概要
External
Applications
User Query
Web Portal
Extract Query
Process Execution
Database
Manager
Order Load
NEPS
Grouping
Grouping
NEPS
Serial Assign
MAT
File Adapter
NEPS
Configuration
BOX
NEPS
Translation
MES
SAP
NEPS
Start to Build CRS
Los at
FTP
Adapter
EDI
Configuration
Configuration
Configuration
MFC
MFC
MFC
Translation
Translation
Translation
MOL
MOL
MOL
Start to Build
Start to Build
Start to Build
Miscellaneous
Miscellaneous
FCSI
NewC
NewC
NewC
Business
Business
Rule Engine
Business
Rule Engine
Rule Engine
POINT
BPEL
BPEL
BPEL
NEPS
Validation
OMCS
• FTP/FILE Adapterによる既存
バッチ・アプリとの連携
• BPELによるビジネス視点での効
率的かつ柔軟なプロセス・フロー
の開発・変更が可能に
• ビジネス・ルール・エンジンの採用
によるビジネス視点での効率的
かつ柔軟な製造指示生成ルール
の開発・変更が可能に
• BPELサーバのクラスタリングに
より処理量のScale outが可能に
COATS
Order Update
Production
Order
Data
Query
Order
Data
CUII
MLC
PDD
Traffic
MVS
58
AIX
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OMCSの将来像
External
Applications
Web Portal
Order Update
Grouping
Serial Assign
Point
Validation
Production
Order
Data
NewC
Configuration
MFC
Business Rule
Engine
Process Execution
BPEL
User Query
OMCS
Query
Order
Data
Translation
段階的なレガシー・トランス
フォーメンションが可能に
MOL
Start to Build
Services
getSerialNumber
getOrderContent
updateMLC
releaseToMfg
generateMfgData
..etc
Miscellaneous
CUII
PDD
AIX
59
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ビジネス上の効果
ƒ
分析、設計、コードにかかる時間の削減
– 新規アプリ開発コストの25%削減
– 統合されたツールによる平行、協業、繰り返し開発プラクティ
スを確立
– エラーの削減:月175件あったエラーがほぼ0に
ƒ
変化するビジネス要件に対するアプリの適応力の改善
– 段階的なレガシー・アプリケーションからの移行の確立
– 既存のビジネス・プロセスの改善
ビジネス・プロセス・モデルをITとLOBの架け橋に
– ビジネス・プロセスの変革を実行可能なワークフローに簡素化
– ビジネス・アナリストが即座に変更できるビジネス・ルールの採
用
– 処理量が一日7万件から25万件に
ƒ
60
Sense-and-Respond 指標のビジネス・プロセスへの採用
– 平均処理時間、正常終了比、問題解決所要時間、不正な受注
– 開発時にビジネスに関連したイベントを明示
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まとめ – 成功の秘訣
ƒ スモール・スタート
ƒ ビジネスの課題を確実に解くこと
– ビジネス側は壮大な基盤構築を必要としていません
待ってくれません
ƒ 将来起こりうる機能・非機能要件を見据えて、基盤となるソフトウェアを選ぶべ
し
–
–
–
–
オープン・スタンダード
リアルタイム性
スケール・アップとスケール・アウト
トランザクションの整合性(障害時も)
ƒ 正しい手法を適用すべし
– まずは体験することが必須
BPMワークショップを無償で提供しています
• AS-ISプロセスの可視化・分析からTO-BEプロセスの定義・評価までの流れを体験でき
ます
61
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