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クラウド・セキュリティー概要 渋谷テクニカル・ナイトセッション 2010年1月 日本アイ・ビー・エム

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クラウド・セキュリティー概要 渋谷テクニカル・ナイトセッション 2010年1月 日本アイ・ビー・エム
クラウド・セキュリティー概要
渋谷テクニカル・ナイトセッション
2010年1月
日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング株式会社
システムズ・マネージメント
百瀬 孝三 CISSP ([email protected])
概要
クラウドの特性から生じる新たなセキュリティー・リスクと対策を、
4つのTopicに整理してお話しします。
Topic1 セキュリティー・リスク
標準化・ガイドライン
オフサイト
オンディマ
ンド
クラウド
サービス
Topic2 仮想化セキュリティー
Topic4 クラウド運用管理
従量課金
Page 2
仮想化
資源共有
Topic3 マルチテナンシー
Web
ベース
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目次
はじめに
Topic1 セキュリティー・リスクと標準化・ガイドライン
Topic2 仮想化セキュリティー
Topic3 マルチテナンシー
Topic4 クラウドの運用管理
登録商標
Page 3
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はじめに
Page 4
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クラウド・サービスのフレームワーク
SPI(Software-Platform-Infrastructure)モデル
スケールアウト
クラウド
処
理
析
散
解
・
・分
析
速
分
高
アプリケーション・ドメイン
理
ン
処
ョ
シ ース
ク
ザ タベ
他
ン ー
eb
ラ
の
W
ト デ
そ
ン
ト・
モ
デ
ル
Platform-as-a-service (PaaS)
ロ
イ
メ
Infrastructure-as-a-service (IaaS)
参考:「Cloud Security and Privacy」 Mather, Kumaraswamy & Latif O’REILLY
Page 5
デ
プ
サービス・
デリバリー・
モデル
Software-as-a-service (SaaS)
Public
Hybrid
Private
サーバー
クラウド
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IBM Smart Business クラウド・ポートフォリオ
Page 6
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Topic1
セキュリティー・リスクと
標準化・ガイドライン
Page 7
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セキュリティーがSaaSを利用しない理由になっている
総務省の調査報告: ASP・SaaSを利用しない理由
参照: 総務省 平成20年度 通信利用状況調査(企業編)
http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/statistics/pdf/HR200800_002.pdf
Page 8
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クラウドにおけるセキュリティーの課題、事故
法規制、業界基準への対応
„ EUデータ保護指令, 米国パトリオット法, 電子証拠開示(米国eDiscovery)
„ PCI DSS, HIPPA, FISMA, COBIT, ISMS, SAS70 TypeII
クラウド・データ消失の事故
„ MicrosoftのT-mobile向けクラウドでユーザデータ消失
„ データバックアップサービスにおけるサーバ障害が原因で連絡先、予定表、
写真などの個人データが消失した。 (2009/10/10 USA)
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0910/13/news079.html
情報漏洩の事故
„
„
Twitter幹部のGmailのパスワードを盗み、twitterの機密情報が漏洩
Gmail、PayPal、Apple/ MobileMe、Amazon、AT&Tなどへのアクセスを通じて、ク
レジットカード番号、取引先のコンタクト、ミーティング報告書、転職/入社希望者の
履歴書などを入手
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/07/17/013/index.html
Page 9
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クラウドの特性上、特に注意すべきセキュリティー事項
法令順守
・法規制への対応
・基準、認証、監査への対応
・知的資産の所有権保護
可用性
・稼働率保障とペナルティー
・障害時、災害時対策
・問合せ、報告対応
データ保護
・情報漏えい対策、テナント間のデータの隔離
・クラウドへのデータ登録、サービス終了時のデータ消去
ID・アクセス管理
・特権ユーザーのアクセス制御
・認証・認可方式、ID連携方法
アプリケーション・セキュリ
ティ
・セキュアなSDLC (Software Development Life Cycle)
・DoS、DDoS、EDoS(Economic DoS)
監査証跡
・監査ログ取得と保管、テナント別の提供
インシデント・レスポンス
・テナント別のインシデント・レスポンス対応
事業継続性
・提供ベンダーの倒産、合併、転換時のシステム/データ移行
・アーカイブや、コピーされたデータの消去
Page 10
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標準化動向
Open Cloud Manifesto
„
„
250以上の企業・団体によるクラウドのオープン化に関する支持声明
google,amazon,salesforce.com,microsoftなどは参加していない
DMTF Open Cloud Standards Incubator
„
„
クラウド相互運用性のためのセキュリティー標準仕様策定
IBM, Sun, Microsoft, Intel, Cisco, AMD, VMware, Citrix, Hitachi 他
CSA: Cloud Security Alliance
„
„
「Security Guidance for Critical Areas of Focus in Cloud Computing」
Qualys,eBay,salesforce.com, GoodHarbor Consulting,
PGP,Visa,Sun,McAfee 他
Jericho Cloud Cube Model
„
Page 11
クラウドとのセキュアな連携のために、クラウド・モデルを定義
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政府のガイドライン
総務省「ASP・SaaS における情報セキュリティ対策ガイドライン」
経済産業省「SaaS向けSLAガイドライン」
経済産業省「アウトソーシングに関する情報セキュリティ対策ガ
イダンス」
総務省の「データセンターの安全・信頼性に係る情報開示指針」
„
「ASP・SaaS 安全・信頼性に係る情報開示認定制度」 財団法人 FMMCで
活用されている
NIST(National Institute of Standards and Technology:米国
標準技術局) クラウドのセキュリティーに関するプレゼンテー
ションを公開
ENISA(EU Network and Information Security Agency) クラウ
ドにおけるセキュリティー・リスク・アセスメント ガイドを発行
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IBMセキュリティー・フレームワーク
ビジネスの視点から、6つのITセキュリティー・ドメインを定義
„
ID,アクセス制御ポリシーの統合管理
„
特権ユーザーの管理、監査
„
IDフェデレーション、SSO
„
クラウドのデータ・クラシフィケーション
„
データー登録、転送、保存時のセキュリティー
„
暗号鍵の統合管理
„
セキュアなイメージ管理
„
セキュアなアプリケーション開発とプロセス
„
ポリシーベースの信頼ドメイン
„
マルチテナンシー
„
仮想化インフラ・サービス
„
定期的な脆弱性検査
„
物理と論理のID/アクセス管理システム
„
強化された物理データセンター
IBM Whitepaper http://www.redbooks.ibm.com/redpapers/pdfs/redp4614.pdf
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Page 13
Topic2
仮想化セキュリティー
Page 14
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仮想環境における新たなセキュリティー脅威
従来の脅威に加えて、仮想環境特有の新たな脅威がある
表記
特権の拡大
不正使用・誤操作
管理
VM
VMの放置
VMのポリシー違反
モビリティー時の情報漏洩
移動先での脆弱性
App
App
App
OS
OS
OS
VM間内部通信が監視できない
VMMの改竄
Hypervisor
共有資源の帯域占有
リソース共有による情報漏洩
Hardware
Page 15
新たな脅威
従来の脅威
クロスサイト・スクリプト
SQL/XMLインジェクション
マルウェア
DoS
ルートキット
ウィルス
なりすまし
不正アクセス
盗聴
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仮想環境に対するソリューション(従来)
ネットワーク型およびホスト型 FW,IPSによる保護
„
„
NW,OS,アプリに対するマルチレイヤー・セキュリティーを実現
VM間の内部通信は従来のネットワーク型セキュリティー機器ではモニターできない
ホスト型Firewall,IPS
Mgmt.
VM
Hypervisor
App
App
App
OS
OS
OS
Virtual
Switch
Hardware
放置VMの誤起動や、
ポリシー違反VMへの
対応が困難
Virtual
Switch
VM間の内部通信は、
ネットワーク型FWでは
モニターできない
ネットワーク型Firewall,IPS
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仮想環境に対するソリューション(New)
IBM Virtual Server Security for VMware vSphere
„ 筐体上の特権VM(SVM)として稼動
„ VMwareと連携してVM間の内部通信をモニター
„ IPS、FW,Hypervisorの保護、vNAC、Vmotion先へのポリシー強制が可能
„ ゲストVMのOSに依存したセキュリティー用にエージェントを提供
Mgmt.
VM
App
App
OS
OS
SVM
Virtual
Switch
VMsafe
Hypervisor
Virtual
Switch
コンテキスト・エージェント
ポリシー違反VMの
検知と切断が可能
VM間の内部通信の
モニターと保護が可能
Hardware
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IBMの長期ビジョン:仮想信頼ドメイン(TVD)
Trusted Virtual Domain
ポリシーに基づき仮想ドメインに分離する仕組み
ポリシー(管轄、暗号化、認証、プラットフォーム保証、コンプライ
アンスなど)に基づくアプリケーション実行環境間の検証
„ ドメイン間の分離(Hypervisor,OS,J2EEレベルなど)
„
稼働プラットフォーム
上でのドメイン間の強
制分離
ドメインAの
セキュリティー
ポリシー
ドメインBの
セキュリティー
ポリシー
sHype
(Secure Hypervisor)
認証・暗号化による
通信の保護
vTPM
(Virtualizing the Trusted
Platform Module)
プラットフォームの完
全性検証、ポリシーに
基づくリモート検証
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Topic3
マルチテナンシー
Page 19
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マルチテナンシーとは
シングル・インスタンスで複数テナントにサービスを提供する
SaaS型のソフトウェア・アーキテクチャーのこと
クラウドでは複数のテナントがサービスを共有するため、テナン
ト間のセキュリティー確保が重要となります
このTopicでは、 「複数テナントをサポートするためのインフラ構
成」について、要件、パターン、考え方をご紹介します
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レイヤーの視点でみたマルチテナント対応
7つのパターンが考えられる
物理レベル
VMレベル
ミドルウェアレベル
アプリレベル
仮想サーバ
マルチMWインスタンス
マルチAPPLインスタンス
App
App
App
App
OS
OS
OS
App
MW MW MW
OS
MW MW MW
App
OS
App
App
App
App1 App2 App3
MW MW MW
MW
OS
OS
OS
Hypervisor
Hardware
HW HW HW
仮想OS
App
App
シングルMWインスタンス
App
MW MW MW
Application
T1
T2
T3
シングルAPPLインスタンス
T1
T2
T3
Application
Middleware
Middleware
OS
OS
vOS vOS vOS
OS
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実装レイヤーの比較
どのレイヤーでテナント境界を実現するかにより、要件のトレードオフがある
大規模テナント、個別要件が高い場合はVMレベルの分離が有効
中小規模テナント、標準化されたサービスはMW,アプリレベルの分離が有効
要件
物理
VM
MW
アプリ
分離
テナント間の境界強度
テナント別の可用性、パフォーマンスの保証
高い
低い
セキュリティー
テナント間の情報漏えい、干渉からの保護
強い
弱い
カスタマイズ
テナント別カストマイズの自由度
高い
低い
障害回復
テナント別バックアップ、障害対応の容易性
容易
複雑
保守性
テナント別更新または共通更新
個別
共通
コスト
テナント当たりのシステム・コスト
高い
安い
俊敏性
プロビジョニングに要する時間
遅い
速い
スケーラビリ
ティー
多数の小規模テナントをサービスする能力
不向
有効
大規模テナントへの対応
有効
不向
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Tierの視点でみたマルチテナント対応
インフラの階層(Tier): プレゼンテーション層、ビジネス・ロジック層、データ層など
Tier内の各ノード毎に実装レイヤーを選択する
フロントエンド
セキュリティー
プレゼンテーション
ビジネスロジック
データ
テナント1
テナント2
テナント3
TAM
FW
XML GW
LB
運用管理
Page 23
WS Portal
IHS
WAS
DB2
LOGサーバ
運用管理サーバ
TSAM,TPM
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マルチテナント実装方式の選択例
各Tierを構成するノード毎に実装レイヤーを選択した例
Tier
ノード
フロントエンド
セキュリティー
FireWall
物理
VM
MW
アプリ
説明
○
FWポリシー設定で対応
XMLGW
○
テナント別インスタンス
認証
○
テナント別インスタンス
LDAP
○
テナント別DITサブツリー
Policy
○
ポリシー管理アプリを開発
プレゼンテーション
Portal
ビジネスロジック
WAS
データ
DB
運用管理
LOG
○
アプリでテナント別にログ収集
運用管理
○
テナント別スケジュール機能の実装
テナント別管理者ロール RBAC制御
Page 24
○
テナント別の仮想ポータル
○
マルチテナント対応のアプリ開発
テナント別にDBを構成
○
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(参考)Tivoli Access Managerのマルチテナント実現方法
サーバー分離構成
„
Policy
Policy,LDAP,WebSEALをテナント毎に分離
WEBSEAL
テナント1
複数ドメイン構成
„
„
„
テナント間で、Policy、LDAPを共有
WebSEALは複数インスタンス構成
LDAPはツリーを分離
TAM共有構成
„
„
テナント2
テナント1
テナント2
WEBSEAL
WEBSEAL
LDAP
ACL
DB
Policy
ACL
LDAP
DB
Web
Policy ACL ACL
Web
WEBSEAL
LDAP
DB
テナント間で、Policy,LDAP,WebSEALを共有
session timerやthread制御、ポリシー管理は共通になる
Policy ACL
テナント1
WEBSEAL
LDAP
Web
DB
テナント2
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(参考)LDAPのマルチテナント実現方法
テナント別にLDAPサーバを分ける
T1
T2
T3
テナント別にLDAPツリーを分ける
T1
T2
T3
テナント別に参照する属性を分ける
„
各テナント用に属性を区別する
T1
T2
T3
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(参考)DB2のマルチテナント実現方法
テナント別にDBまたはテーブルを分ける
T2
T1
T3
テーブルを共有し、ROWレベルのアクセス制御で分離する
TENANTID
XMLカラム
T1
・・・
・・・
T2
・・・
・・・
・・・
・・・
TENANTID
KEY
DATA
DATE
・・・
T1
101
data1
2007-7-7
・・・
T2
102
data2
2008-1-1
・・・
・・・
・・・
・・・
または
Shared XSD schema
<xsd:element name=
<xsd:element name=
minOccures=0
:
テーブルを共有し、LBAC(Label based Access Control)で分離する
„
テナント毎にDB2 connectするユーザIDを分け、IDに紐づいたPolicy、RULEベースの制御を行う
T1
T2
T3
Page 27
DB2LBACRULES
SecurityPolicy
Shared Table
DB2SECURITY
LABEL
KEY
DATA
DATE
・・・
LABEL1
101
data1
2007-7-7
・・・
LBAEL4
102
data2
2008-1-1
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
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Cloudにおけるマルチテナント・パターンの活用
クラウド・デリバリー・モデルに応じて、クラウド提供者と利用者の責任範囲が
異なる
クラウド提供者は、クラウド・サービスのマルチテナンシーを実現
クラウド利用者は、クラウド・サービス上に実装する実サービスのマルチテナ
ンシーを実現
Cloudタイプと利用者・提供者の担当範囲
Private Cloud
Public Cloud
Cloudタイプ
Private
Cloudの
提供範囲
SaaS
PaaS
物理
VM
OS
Page 28
アプリ
Public Cloudの提供範囲
IaaS
占有(シングル・テナント)クラウド
サービスのマルチテナント対応
MW
Cloud利用者の構築範囲
クラウドのマルチ・テナント対応
サービスのマルチテナント対応
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Topic4
クラウドの運用管理
Page 29
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当Topicで紹介する内容
クラウドにおけるサービス・ライフサイクル管理
クラウドにおける運用管理ロール
クラウドにおけるID管理、権限管理
クラウドのサービス・レベル管理
クラウドにおけるセキュリティー・ガバナンス
クラウド間の相互運用性の確保
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クラウド・サービス・ライフサイクル管理
クラウドにおけるIT管理は3つのレイヤーで考える事ができる
„
„
IT管理プロセス(従来のITIL)
クラウドサービスライフサイクル管理
Š プロビジョニング、メータリング、モニタリング、イメージ管理など
„
Page 31
クラウド・インフラ管理
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クラウド・サービス・ライフサイクル管理の実装
Page 32
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Security and Cloud Computing
IBMのクラウド・アーキテクチャー・モデル
Page 33
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仮想プライベート・クラウド
各テナントに割り当てられたリソースを、テナント自身が仮想プライベート・クラ
ウドとして運用・管理するモデル
どのレイヤーまでを管理するかはXaaSのモデルにより異なる
サービス
消費者
サービス
消費者
仮想プライベート・クラウド
Service
Service
サービス
Instances
Instances
インスタンス
Service
Service
サービス
Instances
Instances
テンプレート
Service
Service
サービス
Instances
Instances
インスタンス
Service
Service
サービス・テンプレート固有
Instances
Instances
管理SW
Service
Service
サービス・テンプレート固有
Instances
Instances
管理SW
Service
テナント1
Service
Resource
Instances
リソースプール
Instances
Pools
Service
テナント2
Service
Resource
Instances
リソースプール
Instances
Pools
テナント1 ドメイン
クラウド
Service
Service
共有パブリック・サービス
Instances
Instances
テンプレート
Service
Service
サービス
Instances
Instances
テンプレート
テナント2 ドメイン
Service
Service
サービス・テンプレート固有
Instances
Instances
管理SW
Service
Service
共有リソース
Instances
Instances
プール
サービス自動化
イメージ管理
プロビジョニング
各テナントが
仮想プライベート・クラウドに対して
クラウド・サービス・ライフサイクル管理を行う
…
モニタリング
クラウド提供者が管理
クラウド・サービス・ライフサイクル管理
可用性
共有リソース・プール
Page 34
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クラウドにおける運用管理ロール
デリバリー・ストラテジに応じたロール・モデルを定義する
„
クラウド・モデル、インソース、アウトソース、ステークホルダーを明確
にしてロールを定義する
例: Hybrid Cloudのモデル例
Public
テナント
テナント運用管理者
開発・テスト担当者
サービス提供者
サービス運用管理者
一般的には同一業者
T1 T2 T3 ...
SAAS/PAAS
IAAS
インフラ提供者
インフラ運用管理者
Page 35
Private
DSaaS
インフラ提供者
インフラ運用管理者
エンド・ユーザー
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クラウドにおけるID管理、権限管理
クラウド提供者と利用者の責任分解点を明確にする
„ 対象ID,ID管理システム,IDライフサイクル管理
以下の観点の確認が重要
„ 特権IDの管理と操作履歴の取得
„ IDの配布、連携、シングルサインオン方式
„ 法規制、アカウント・ポリシー、パスワード・ポリシーの順守
パブリック・クラウド
エンタープライズ・システム
IAMシステム
SaaS
ID連携
IAM管理者ID
アプリ
エンド・ユーザーID
管理者ID
エンド・ユーザー
Page 36
SAML
OpenID
Information Card
SSO
PaaS
IaaS
エンド・ユーザーID
アプリ開発者ID
アプリ管理者ID
システム管理者ID
HW管理者ID
Cloud提供者と利用者を区別
IAM管理者ID
IDaaS
IDaaS: Identity as a Service
IAM: Identity and Access Management
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クラウドのサービス・レベル
サービスレベルの合意
„
„
プライベートクラウド : 社内システムOLA
パブリッククラウド
: 委託企業と受託企業とのSLAまたはUC
【ITILのモデル】
SLM
SLA
エンド・ユーザー
業務視点
UC
サービス
OLA
外部サプライヤー
システム視点
社内サポート部門
SLM(service level management)サービスレベル管理
SLA(service level agreement)サービスレベル
OLA(operational level agreement)運用レベル契約
UC(underpinning contract)外部との契約
Page 37
サービス時間/課金
可用性/信頼性/性能
セキュリティー/監査・認証
システム構成管理
リリース・終了管理
データ管理
ID管理
ログ管理
問題管理
インシデント・レスポンス
保守サポート
損害賠償、保険
SLM詳細
SLA改編手順
サプライヤー管理
情報開示
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アウトソーシングにおけるセキュリティー・ガバナンス
Strategyは利用側の責任、アウトソースできない
„
„
リスク(Due Diligence)と対策(Due Care)の計画・調整
ガイドラインや法への順守要件の整理・確認
実運用はアウトソースできる
„
Page 38
fit&gapによる提供者の選択
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クラウドの相互運用性
クラウド運用管理のためのOpenなAPIを各社が発表
„
IBM,MS他 Simple Cloud APIを発表2009/09
Š ファイル保管、文書保管、単純なキューに対応
„
„
„
„
„
„
Sun Cloud APIを公開 2009/03
VMware vCloud APIをDMTFに草案提出 2009/09
libcloudオープンソースライブラリの発表 2009/7
Redhat δ・Cloudを発表 2009/9
OGF OCCI Cloud API仕様化中
SNIA Cloud Data Management Interface (CDMI)
Š DSaaSのAPI
Page 39
運 A
用 P
管 I
理
SaaS
PaaS
IaaS
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まとめ
Page 40
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全体のまとめ
クラウドの特性から生じるセキュリティー・リスクがある。
クラウドのデリバリー・ストラテジーに応じた責任分解点を理解し、対策を実施する。
Topic2 仮想化セキュリティー
Topic1 セキュリティー・リスクと
標準化・ガイドライン
クラウド特有のセキュリティー・リスク オフサイト
CSA、政府ガイドライン、認定制度
オンディマ
ンド
ISS Proventia Server for VMware
仮想信頼ドメイン(TVD)
仮想化
クラウド
サービス
Topic4 クラウド運用管理
クラウド・サービス・ライフサイクル管理
運用管理ロール
従量課金
Web
SLA
ID管理、権限管理ベース
Page 41
資源共有
Topic3 マルチテナンシー
マルチテナント構成パターン
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Page 42
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登録商標
IBM、IBM ロゴ、ibm.com、Lotus、Rational、WebSphere、DB2、およびLotusphere は、
世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。
他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があり
ます。
現時点での IBM の商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtml
(US)をご覧ください。
当資料をコピー等で複製することは、日本アイ・ビー・エム株式会社および執筆者の承
認なしではできません。
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