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事業継続と回復を実現するBPM WebSphere (グローバルサプライチェーン) 日本アイ・ビー・エム株式会社

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事業継続と回復を実現するBPM WebSphere (グローバルサプライチェーン) 日本アイ・ビー・エム株式会社
渋谷テクニカルナイト
事業継続と回復を実現するBPM
(グローバルサプライチェーン)
日本アイ・ビー・エム株式会社
BPMエバンジェリスト
吉田 洋一
WebSphere
© 2011 IBM Corporation
イノベーションを可能にするSOA/BPMソリューションに向けて
企業のビジネス・プロセスは、グローバル化し変化するスピードが加速してきているビジ
ネス・ネットワークの中で、ダイナミックでかつ俊敏に対応できなければなりません
入管
業者
サプラ
イヤー
3PL/物流
サプライヤー
サプラ
イヤー
自動車製造会社
社員
系列
ディーラ
卸売
業者
船舶
輸送
品質
管理
製造
顧客
開発
代理店
独立
ディーラ
2
販売会社
レンタル
会社
クレジット
会社
© 2010 IBM Corporation
BPMとは
営
業
 BPMは、企業を構成する組織・
機能をまたがり、顧客視点での
中核となるビジネス・プロセス
を管理します。
 BPMは、顧客への価値を創造
する効率的なプロセスに、組織
をまたがって様々な経営資源を
割り振ることで戦略的なビジネ
スの目標を達成します。
マ
ー
ケ
テ
ィ
ン
グ
財
務
・
経
理
開
発
・
製
造
サ
ー
ビ
ス
プロセス
プロセス
顧客
顧客
プロセス
 BPMは企業の組織・機能をまた
がった統合や中核となる業務の
最適化 (例:受注~支払、統合製品開発、統合サプライチェーン)により、ビジネスにおける成功を
目標とします。この点が伝統的な職務管理・改善と異なるポイントです。
 更にBPMの本質は、永続的な価値の創造と市場における競争力の維持のための継続的な改善
が原則です。
見えない物は管理できない。測れない物は改善できない
BPMは必ずしもプロセスのオートメーションではない
3
© 2010 IBM Corporation
ビジネスのグローバル化を支えるITの考慮点
 ビジネスの海外展開を行うにあたり、基幹業務や間接業務を支える
システム構築を如何に短期間で行えるか?
 現地におけるインフラ構築(現地SIer)
 現地における顧客、取引先、提携先との
接続の容易性
 現地における顧客、取引先、提携先、3PL、
与信サービスなどの取引プロセスの
バリエーション
受注登録
在庫確認
入金確認
在庫仮引当
配送指示
売上計上
 現地におけるサプライチェーンのバリーエション
 現地システムにおけるSaaS(CRM、ERP、HR、
などなど)との接続性とビジネス・プロセスへの組込み
 ビジネスの拡大(地域の拡大、取扱い商品の拡大やトランザクション量の増大)への対応力
 スケールアウト(H/Wリソースと基盤S/W)が可能
 取引先、提携先(特にロジスティックス関連)の拡大への対応
 取扱い商品のバリエーションに対応するためのプロセスの変革
4
© 2010 IBM Corporation
ソリューション・アーキテクチャ
アプリケーション基盤の役割:
海外への容易な展開(製品サポート、現地SIer)、容易なスケーラビリティを保証
ESBの役割:
① 複数の販売チャネルに対して基幹システムにアクセスするための一貫したインターフェースとメディアに
対するアクセスを提供
② 進出した国(提携会社)固有のシステム、SaaS、3PLとの連携を容易にすると同時にその違いを他のシス
テムから隠します
プロセス基盤の役割:
チャネルの違い・支払方法の違い、そして国の事情にあったビジネス・プロセスを実装します
A) コンビニ収納の場合や、インドなどの新興国ではなんだかの入金を確認してから、配送の実施を行います。また、入金が一
定期間なかった場合のキャンセル処理も必要になります
プロセス基盤
スマート
フォン
インター
ネット
在庫確認
A)
受注登録
在庫確認
①
受注登録
与信
在庫引当
在庫仮引当
入金確認
配送指示
売上計上
配送指示
売上計上
エンタープライズ・サービス・バス(ESB)基盤
②
コール
センター
5
受発注
システム
アプリケーション基盤
在庫
配送
与信
グローバル進出において入れ替わる可
能性のあるアプリケーション
請求
© 2010 IBM Corporation
サプライチェーンの可視化
6
© 2010 IBM Corporation
製造の可視化事例
Exxxx
 電子部品の受注生産の場合、関連するビジネスプロセ
ス
– 引合い、受注、納期回答
– 購買および納品
– 製造、出荷
希望納期遵
;ビジネス・イベント
KPI
納期遵守
率低下
状況
希望納期遵
守率低下
納期遅延
守率低下
希望納期遵守率
希望納期遵守率
納期LT実績
E受注登録
E納期回答
回答済み納期LT
部材納期
遅延
納期LT実績
回答済み納期LT
納期遵守率
問合せ
引合い
受注登録
納期回答
MRP
出荷LT
過多
E製品製造指図
製品製
造計画
部品
入庫
製品製
造指図
製品製造LT
過多・過小
7
ライン段
取り
E部材発注
E部材納期回答
E部材受入
部材発注
部材納期
回答
部材受入
納期遵守
率低下
請求受領
回収期間
過多
売掛回収期間
製品出荷LT
E製品製造
E製品出荷
E納品書発行
E請求書発行
E売掛突き合せ
製品製
造
製品
出荷
納品書
発行
請求書
発行
売掛突き
合せ
製品製造LT
支払
製品製造
LT遅延
© 2010 IBM Corporation
製造の可視化事例:
まずはビジネス・プロセスとビジネス・エンティティ(業務上のデータ)をの可視化行います
1. ビジネス・プロセス・モデリングとそのビジネス・プロセスで取り扱われている主要業務データの可
視化を行います。
引合い情報
問合せ
製品製
造計画
8
引合い
受注情報
受注登録
部品
入庫
製品製
造指図
部品入庫
製品製造指図
納期情報
納期回答
ライン段
取り
部材発注
部材納期回答
部材受入
請求
MRP
部材発注
部材納期
回答
部材受入
請求受領
製品製
造
製品
出荷
納品書
発行
請求書
発行
売掛突き
合せ
製品製造
製品出荷
納品書
請求書発行
売掛突合
支払
© 2010 IBM Corporation
製造の可視化事例:
検知したい状況とKPIの設計を行います
2. ビジネス・プロセスの中の業務において検知した
い状況とそれに関連したKPIの設計を行います。
– 状況を設計するポイントは、検知することに
より、ビジネス的なアクションがあるか 希望納期遵
守率低下
どうかが鍵
KPI
納期遵守
率低下
状況
希望納期遵
守率低下
納期遅延
希望納期遵守率
希望納期遵守率
納期LT実績
回答済み納期LT
部材納期
遅延
納期LT実績
回答済み納期LT
納期遵守率
問合せ
引合い
受注登録
納期回答
納期遵守
率低下
MRP
出荷LT
過多
製品製
造計画
部品
入庫
製品製
造指図
製品製造LT
過多・過小
9
ライン段
取り
部材発注
部材納期
回答
製品
出荷
製品製造LT
請求受領
納品書
発行
請求書
発行
支払
回収期間
過多
売掛回収期間
製品出荷LT
製品製
造
部材受入
売掛突き
合せ
製品製造
LT遅延
© 2010 IBM Corporation
製造の可視化事例:
ビジネス・プロセスから発行されるビジネス・イベントを切出します
3. ビジネス・プロセスの中から抽出できるビジネス・イベ
ントと個々のKPIとの関係を切出します
Exxxx
;ビジネス・イベント
KPI
納期遵守
率低下
状況
希望納期遵
守率低下
納期遅延
希望納期遵
守率低下
希望納期遵守率
希望納期遵守率
納期LT実績
E受注登録
E納期回答
回答済み納期LT
部材納期
遅延
納期LT実績
回答済み納期LT
納期遵守率
問合せ
引合い
受注登録
納期回答
MRP
出荷LT
過多
E製品製造指図
製品製
造計画
部品
入庫
製品製
造指図
製品製造LT
過多・過小
10
ライン段
取り
E部材発注
E部材納期回答
E部材受入
部材発注
部材納期
回答
部材受入
納期遵守
率低下
請求受領
回収期間
過多
売掛回収期間
製品出荷LT
E製品製造
E製品出荷
E納品書発行
E請求書発行
E売掛突き合せ
製品製
造
製品
出荷
納品書
発行
請求書
発行
売掛突き
合せ
製品製造LT
支払
製品製造
LT遅延
© 2010 IBM Corporation
ビジネス・アクティビティ・モニターにおけるリアルタイム監視の仕組み
営業
契約書
作成
案件登録
製造
受注
見積
与信
与信審査
ビジネス・イベント
案件登録
案件ID
顧客ID
希望納期
製品ID
数量
金額
見積開始
案件ID
顧客ID
希望納期
製品ID
数量
金額
開始日時
見積完了
案件ID
顧客ID
希望納期
提案納期
製品ID
数量
金額
完了日時
契約作成
開始
案件ID
顧客ID
希望納期
提案納期
製品ID
数量
金額
開始日時
契約作成
完了
案件ID
顧客ID
金額
希望納期
提案納期
確定納期
製品ID
数量
完了日時
製品毎見積済み受注額
見積所要平均時間=average(見積完了日時-見積開始日時)
見積滞留数=counter(見積開始)-counter(見積完了)
与信開始
案件ID
顧客ID
金額
希望納期
提案納期
確定納期
製品ID
数量
開始日時
与信滞留数=…
与信完了
案件ID
顧客ID
金額
希望納期
提案納期
確定納期
製品ID
数量
完了日時
受注完了
案件ID
顧客ID
金額
希望納期
提案納期
確定納期
製品ID
数量
完了日時
与信所要時間=…
平均受注額
受注総額
希望納期遵守率=counter(if(確定納期<=希望納期)/counter(受注)
ビジネス・アクティビティ・モニターにおけるイベント処理(モニター・モデル・アプリケーション)
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© 2010 IBM Corporation
モニター・モデルの構成要素
モニター詳細モデル
イベント
モデル
ディメンジョンモデル
キューブ
モニター・コンテキスト
KPI モデル
KPIコンテキスト
キー
メトリック
トリガー
インバウンド・イベント
カウンター
アウトバウンド・イベント
ストップウォッチ
ファクト
KPI
指標
ディメンション
トリガー
インバウンド・イベント
ビジュアル・モデル
モニター・モデル構成要素
アウトバウンド・イベント
SVGファイル
説明
イベント・モデル
イベントのスキーマ定義(データ項目と構造)
モニター詳細モデル
メトリックやカウンター計測のためのイベント処理方法や関連付けキーの定義
ディメンション モデル
キューブのディメンジョンやファクトの定義
KPI モデル
メトリックやカウンターなどからKPIの計算方法と閾値を定義
ビジュアル・モデル
ダッシュボード上でのグラフィカル表示の定義
12
© 2010 IBM Corporation
グローバル・サプライチェーン事例:ビジネスの課題
サプライチェーンの効率がこれまでよりもさらに重要になる中で以下の課題を解決しなければならない




Upstream
Product
Control
取引の流れのデリバリータイムの不確定性
過剰な安全在庫、特急便のための割増運送コスト
コンプライアンス上の罰則
変更と最適化のリスクコントロール
サプライ・チェーンはビジネス・プロセスのネットワーク(End to Endの可視化が求められる)
Vessel Control
Container Control
Export Authority
CC
Port Loading.
Dray
Supplier Ship
INVOIC/801
CUSDEC
DESADV/856
EX2
13
Trans/Consol
Export
204 TENDER
214 STATUS
RECADV/861
CDESADV/856
IFCSUM/325
315
IFTMBF/300
IFTMBC/301
IFTMIN/304
EX1, EX2
CURSES
Container Control
Port Discharge.
Import Authority
Upstream
Downstream
Upstream
Ocean Depart/Arrive
CODECO/322
COARRI/322
IFSTA/315
CUSCAR/309/311
IFTMCS/310
IFTMAN/312
404
COARRI/322
CODECO/322
IFTSTA/315
Downstream
Upstream
Import
CUSCAR/309
355
CAMIR/350
CUSDEC/CATAIR/
CURSES
358
353/357
CF7533
Inland Points
Product Control
Intermodal
Downstream
Inland Transportation
204
214(a)
214(b)
214(c)
Downstream
Upstream
CC
Product
Downstream
Prod Line
Received
RECADV/861
© 2010 IBM Corporation
TradeMerit社のソリューション
 サプライチェーンプロセス管理サービスを提供する会社
(Supply Chain Process Management: SCPM)
 お客様に競争力あるサプライチェーンを作り上げ、その管理を提供
 お客様はグローバルな製造業、輸出入業者、運送会社
【グローバル企業が抱えるサプライチェーンの課題】
サプライチェーン全体の
リアルタイムな可視化
 取引の流れのデリバリーの不確定性
 過剰な安全在庫
KPIの定義と監視
 特急便のための割増運送コスト
 コンプライアンス上の罰則
物流プロセスのBPO
 高コストの人為的な干渉
 変更と最適化のリスク
14
サプライチェーン管理を
SaaSでの提供
© 2010 IBM Corporation
サプライチェーンプロセス管理をSOAで構築、SaaSで提供
TradeMerit社(カナダ)
• 革新的な事業モデルで複数の大手自動車会社の顧客を獲得
• ITにSOAとBPM、BAMを活用
トレーディング
パートナー
サプライチェーンの設計
@
管理コンソール
SOA/BPM
を活用
顧客
15
© 2010 IBM Corporation
サプライチェーンプロセス管理のサービス提供のステップ
4) 評価と改善
 選択シナリオを作成
 それぞれのシナリオを実行
するときのコストとインパク
トを分析
 新しい発見を反映させ、
現行のサプライチェーンモ
デルを最適化
3) パフォーマンスの計測
 例外を検知→対応する
プロセスを実行
 リアルタイムにパフォーマ
ンスを測定
 ダッシュボードとスコア
カードをモニター
16
•スモールスタートし拡大
•課金はトランザクションベース
最適化
計画
計測
パート
ナー選定
と標準化
1) ターゲット設定
 取引契約と計画を作成
 キー・パフォーマンス・イン
ディケーター (KPI)を設定
 運用上のターゲットを設定
 運用上のルールを明確化
2) 内外のパートナー選定
 キーのサプライチェーンのメ
ンバーを特定
 コンプライアンスと他の証
明書を明確化
 パートナーごとのコミュニ
ケーション・チャネルを明確
化 (EDI, XML, 紙, etc.)
© 2010 IBM Corporation
計画: ビジネス・ターゲットを設定
最適化
計画
計測
パート
ナー選
定と標
準化
取引契約と輸出計画を作成
キー・パフォーマンス・インディ
ケーター (KPI)を設定
運用上のターゲットを設定
運用上のルールを明確化
© 2010 IBM Corporation
Consolidation
Center
Ocean
Carrier
Port
Authority
© 2010 IBM Corporation
コラボレーション: 主要データの取得
最適化
計画
計測
パート
ナー選
定と標
準化
 キーのサプライチェーンのメ
ンバーを特定
 輸出入の認可に関するコン
プライアンスと他の証明書を
明確化
 パートナーごとのコミュニ
ケーション・チャネルを明確
化 (EDI, XML, 紙, etc.)
–パートナーのサービス・レ
ベル
© 2010 IBM Corporation
測定: データを解釈し 次のビジネスアクションに
例外を検知したら、それに
対応するプロセスを走ら
せる。
最適化
計画
計測
パート
ナー選
定と標
準化
リアルタイムにパフォーマ
ンスを測定
ダッシュボードとスコア
カードをモニター
© 2010 IBM Corporation
パーソナライズし
たメトリクス
/KPIs
リアルタイム
のアラート
解決タスク
© 2010 IBM Corporation
サプライ
ヤーの
KPI
将来の予測
© 2010 IBM Corporation
最適化: 改善を継続して成功へ
最適化
計画
計測
パート
ナー選
定と標
準化
選択シナリオを作成
それぞれのシナリオを実行
するときのコストとインパク
トを分析
新しい発見を反映させ、現
行のサプライチェーンモデ
ルを最適化
© 2010 IBM Corporation
サプライチェーン管理の中でのSOA活用
サプライチェーン管理
(WebSphere Businessマイルストーン
Monitor)
SOA EDI FAX
サプライチェーン
イ
ベ
ン
ト
アクティビティ
モニター
アラート
KPI
ESB
ESB
イ
ベ
ン
ト
ビジネス
プロセス
ドキュメント化
Web フォーム
PDF
サプライチェーンの電子化と実行
(WebSphere Process Server)
24
© 2010 IBM Corporation
この事例のポイント
【具体的な成果】
【目指すべきSOA活用】
【TradeMerit社】
• 革新的なビジネスモデルの実現
• 2007年設立でありながら、SCMP
分野で競合なし
異なるプロセスやシステムの
• 自動車業界サプライチェーン合理
KPIに沿った統合
化のエキスパートとして認知
• 大手2社の自動車メーカー、5社の
運送業者との契約
【この事例での施策】
【ユーザー企業】
• サプライチェーン最適化
サプライチェーン全体
• コスト削減(人為対応、特急便、過
サプライチェーン管理を
の可視化
剰在庫など)
BAMで実装しSaaSで提供
サプライチェーン管理という
革新的なビジネスモデル
既存のプロセスやシステムを
BPMやSOA活用で統合
短期間でのシステム開発
(デベロッパー7名で半年)
BPOの併用
コンプライアンスなど元々もっていた
ドメインナレッジも活用
25
他のサプライチェーンへの展望
(メディカルサプライチェーンなど)
© 2010 IBM Corporation
B2B取引における俊敏性
26
© 2010 IBM Corporation
社内工場としての取引における連携
XYZ工場とは社内取引として、それぞれのERP同士が比較的単純なカストマイズにより連携していました。
受注登録画面
EMS
x x x工場
SAP
XYZ工場
本社ERP
ERP
受注登録
製造受注
製造発注
MRP
製造発注更新
納期確定
受注更新
購買要求
納期通知
購買発注
納品
請求書受領
支払
製造指図
請求書発行
入庫伝票
出庫伝票
ERP標準連携またはカストマイズ
27
© 2010 IBM Corporation
XYZ工場分社化もしくは他の代替取引先との取引開始後
XYZ工場の分社化後の取引はより複雑化し、拠点が増えるに従いプロセスおよび連携は更に複雑化してきま
す。これらの変化をERPのカストマイズ(例えばアドオン)で対応しようとすると、アドオンが複雑に絡み合うこと
となり、ビジネスの変化のニーズに俊敏に応えるのが困難になります。
受注登録画面
EMS
x x x工場
SAP
XYZ工場
本社ERP
ERP
受注登録
受注登録
発注
MRP
発注更新
納期確定
受注更新
購買要求
納期通知
購買発注
購買発注
納品
請求書発行
請求書受領
入金
支払
請求書発行
製造指図
入庫伝票
請求書受領
出庫伝票
支払
請求書発行
入金
ERP標準連携またはカストマイズ
28
© 2010 IBM Corporation
SOA/BPMによるXYZ工場分社化もしくは他の代替取引先との取引
XYZ工場の分社化後、BPM+ESBを活用した柔軟な連携基盤
ポイント!伝票を通した連携の変化をBPMとESBで吸収し、ERPのカストマイズを最小限にすると同時に多拠点
展開や製品毎のバリエーションの吸収が容易になり、ビジネスの柔軟性と俊敏性を同時に達成できます。
本社ERP
受注登録
受注受信
ERP
発注登録
受注登録
発注
MRP
発注更新
納期受信
納期確定
受注更新
発注更新
発注
受注更新
納期通知
請求書発行
入金
請求書発行
請求書受領
支払
購買要求
ERP Adapter
購買発注
ERP Adapter
ERP内で生成さ
れた伝票をトリ
ガーに行う連携
もカスタマイズな
しで実装するこ
とが可能です。
BPM
ESB
ESB
受注登録画面
EMS
x x x工場
SAP
XYZ工場
出庫受信
請求書発行
購買発注
納品
請求書受領
支払
製造指図
請求書発行
入庫伝票
請求受信
出庫伝票
請求伝票
請求書発行
入金
29
© 2010 IBM Corporation
SOA/BPM活用による多拠点に対する柔軟なB2Bプロセスの実装
XYZ工場の分社化以外、他の工場との連携の追加や変更もERPへのカスタマイズではなく、SOA/BPM
における変更により対応することが可能です。
• 製品毎や出荷(輸出)先毎に、異なる工場への発注伝票等の送信制御もESB内の連携を止めるこ
となく追加・変更・削除することが可能です。
• ESBと工場の間にEDIを入れることも可能です。
受注登録
納期受信
発注更新
受注更新
受注登録
受注登録
納期確定
ERP Adapter
納期通知
受注登録
発注
ERP Adapter
受注更新
受注受信
XYZ工場
ERP
発注登録
発注
発注更新
BPM
ESB
ESB
本社ERP
x x x工場
ERP
EMS
ERP
納期確定
納期確定
購買要求
購買要求
購買要求
購買発注
購買発注
購買発注
購買発注
伝票の内容に応
じて連携先を動
的に判断して連
携します
30
© 2010 IBM Corporation
SCMにおける適用事例
 ビジネスの目標
– “Time to consumer”の向上
 適応力の向上
 リアルタイムな情報
 プロセスの可視化と管理
 迅速な意思決定と実行
 ビジネスの課題
– 世界中にまたがる600以上ものパートナーからなるサプライチェーンを如何に効率よく回すか
 ITの課題
– パートナーごとに異なるB2Bプロトコル(HTTPS, AS2, VPN、VAN)と言葉 (EDI/FACT, Custom XML)
– 様々なデータ・マッピングがSAPとの連携に存在
SAP
サプライヤー
31
携帯電話
開発製造
会社
データ
ウェアハウス
Vendor Managed
Warehouse
携帯電話
製造会社
(EMS & ODS)
© 2010 IBM Corporation
ESBソリューション
 ESBを中核にB2BとSAP(その他アプリ)を統合

月当たり260GB、1日の最大129GB、XMLメッセージ:最大80MB&平均200KB
 B2BプロトコルとESBにおける言語をRosettaNetに統一

NxMのマップではなくN+M
 RosettaNetを直接サポートできないパートナーはポータルを通して取引

ポータルが代わりにRosettaNetをしゃべる
SAP
SAP
X
Y
WebSphere SAP
Adapter
ESB
RosettaNet
May be up of
0..n
Equipment
Class
0..n
0..n
Def ined by
Is against
1..1
0..n
Equipment
Has
values f or
0..n
Is made
against
Maintenance
Work Order
1..1
0..n
0..n
0..n
Equipment
Class Property
Is tested
by a
May result in
0..1
1..1
Has
properties
of
Maintenance
Reques t
0..n
Maps to
1..n
Equipment
Property
May be generated f or
Maintenance
Res pons e
0..n
0..n
Equipment
Capability Tes t
Specification
0..n
Def ines a
procedure f or
obtaining a
Records the
execution of
Equipment
Capability Tes t
Res ult
WebSphere
パートナー
ゲートウェイ
Manufacturers
RosettaNet
Suppliers
WebSphere
ポータル
32
© 2010 IBM Corporation
次なる課題とソリューション
 600以上ものパートナーが含まれるエコシステムが如何に機能していて、どのような活動をしてい
るかが見えない。
 何故?
– プロセスがインターネットとB2Bコンポーネントにまたがっている
– 収集した全ての情報を使えない。例えば、基幹システム(SAP)はRosettaNet(B2Bの取引)を話さない
– 収集した情報は知りたいことを語らない。
 リアル・タイムではない
 パートナーやアプリケーションをまたがった情報を関連付けるのが難しい
 ソリューション
– IBM BPMでB2BプロセスをEnd to Endで制御
– IBM Business Monitorを使いB2BのプロセスをEnd to Endで監視




組織・アプリケーションをまたがったプロセス
リアルタイム
複雑な関連付け
役割に応じたダッシュボード
IBM BPM
SAP
SAP
X
Y
ESB
Manufacturers
IBM Business
Monitor
33
WPG
Suppliers
© 2010 IBM Corporation
B2B取引のシナリオ
発注から請求書発行まで
34
© 2010 IBM Corporation
国内製造お客様SOA/BPM事例:共通プロセスの外出し化
 課題:海外拠点のERPインスタンスに同様のワークフロー・アドオンが多数ある
 異なるバージョンの複数のERPインスタンスにおいて、アドオンでビジネス・プロセスを構築
•
プロセスの変更の際にすべてのアドオンの修正が必要となり、開発期間やコストの増加を招いている
 アドオンからはそれぞれのERPの機能を呼出すため、ERPのバージョンに依存
 様々なアドオンがERPに散在し、ERPのバージョン・アップ・コスト増の要因
ERP@国A
Before
ERP@国B
ERP@国C
アドオン
アドオン
アドオン
アドオン
アドオン
アドオン
プロセスA
プロセスB
プロセスA
プロセスB
プロセスA
プロセスB
 解決策:
 ビジネス・プロセスをワークフローとプロセス統合が一つの言語で実装できる基盤へ外出し化
 プロセス基盤とSAPとの連携はアダプターを使用し、連携アドオンを削減
ERP@国A
アドオン
(プロセス)
After
ポリシーで呼
出先ERPを動
的に変更
ERP@国B
アドオン
(プロセス)
アドオン
(プロセス)
アドオン
(プロセス)
アドオン
(プロセス)
WebSphere ESB
 結果・効果
アドオン
(プロセス)
プロセスとESBが一
つのツールで実装
共通プロセスA
共通プロセスB
IBM Business Process Manager
 50ステップに渡る複雑なビジネス・プロセスを6か月で実装
 他拠点への展開スピードの向上
 ERPマイグレーション・コストの削減効果
 同じ仕組みで拠点に固有なプロセスも統合が可能(次ページ参照)
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ERP@国C
ワークフローとプロセス
統合が一つの言語
(BPEL)で実装
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国内製造お客様SOA/BPM事例:共通プロセスの外出し化
ESBにおける動的エンド・ポイント選択
呼出されるエンド・ポイント
群が設定されています
動的選択の時に参照する項
目をxpathで設定します
XSLTを使ったマップ定義ファ
イルが指定されています
メディエーション開始ログの出力
お客様のシステム環境における共通ログ・ルー
チンを呼出すようカストマイズしています。
XSLTをGUIで設計しま
す
製品標準のログ機能
お客様固有のログ機能呼出し
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国内製造お客様事例:共通プロセスの外出し化(2)
解決策の詳細:
 BPMを活用し、業務プロセスを標準プロセスと国ごとの差分プロセスに分解
 拠点によって異なる差分プロセスや各拠点のSAPの呼出しはESBにて動的に振り分ける
– 振分けのルール(ポリシーと呼びます)は、動的に変更が可能です。例えば、新しい呼出先の追加・変更
がある場合、個々の呼出先の定義情報に呼出されて欲しい条件が指定してされているで、その条件の
追加・変更でその振分けのルールが変わります。
標準ビジネス・プロセス
SAP
呼出し
起票
メディエーションによる
動的振分け
単なるサービス・インター
フェースの定義のみならず、
どのような条件のときに呼出
されて欲しいかについても定
義されます。
例えば、「A国での出荷伝票
登録を受け付ける」
SAP
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審査
承認
SAP
伝票作成
SAP
更新
差分ビジネス・プロセス
検証 差分ビジネス・プロセス
審査
検証
審査
SAP
SAP
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ビジネス・プロセスの変化対応力事例
SCMの多様性と変化に即応できる海外受注プロセスの実装
 課題
– 地域毎かつ商品毎に異なる顧客のニーズや商習慣のため、サプライチェーンの標準化だけで
はきめ細かい対応
ができない
 地域によって異なる商品のライ
フサイクルや商習慣
 商品によって異なる在庫の持
3PL中央倉庫
アイルランド支社
ち方
(デュイスブルグ)
支社倉庫(ダブリン)
– サプライチェーンの変化に対
イギリス支社
ヨーロッパ販社 ロシア販社
応するためのシステムの更改
支社倉庫(ロンドン)
販社倉庫(ベルリン) 販社倉庫
に時間・コストがかかりすぎる。
(モスクワ)
よって人手に頼らざる得ない
 3PLの追加・変更
フランス支社
支社倉庫(バリ)
 Eメールと手入力に基づいた
受発注処理
イタリア支社
支社倉庫(ローマ)
スペイン支社
支社倉庫(マドリード)
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変化対応力の高い動的BPMソリューション
 商品や地域(海外含め)によって異なるサプライ・チェーン(例えば、在庫の持ち方や取引業者の違
い)や商習慣に対応するため
– これからは業務プロセスの標準化ではなく、地域をまたがって多様化し、常に変化する顧客のニーズや市場
環境に柔軟かつ俊敏に対応できるポリシーに基づいた動的なビジネス・プロセスを実装
– 商品によって異なる動的振分けも可能
 ロシアにおいて商品Aの需要が伸びてきたためロシア3PLとの取引開始
EDI /
Internet
在庫
チェック
受注
受注
在庫引当
受注
発注
ポリシーの
変更
受注入力
納期回答
:動的振分け
SO
Create
Simulate
SO
Create
PO
EU 基幹 (自社EU中央倉庫)
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Chk
Inventry
Alloc
Inventry
イギリス3PL
Chk
Alloc
Inventry Inventry
Chk
Alloc
Inventry Inventry
ドイツ3PL
ロシア3PL
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震災や緊急時対応のサプライチェーン
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震災や緊急時対応のサプライチェーン
 避難所への救援物資サプライチェーンにおける課題
– 需要の可視化に手間がかかった
– 供給の可視化に手間がかかった
→ サプライチェーンにおける俊敏性でソリューションをご紹介します
– リアルタイムに得られた情報でないがゆえに取られた判断が必ずしも正しくなかった
 活用されたソリューション
– SNS (TwitterやFacebook)の活用
 各避難所における需要の発信および確認はできた
 しかし、すべて人手→時間がかかる、正確さに欠ける、担当者に依存
1.
2.
3.
4.
5.
#タグでトレース。人手で常に監視
検知したら即座に紙に転記
紙を元に在庫の引当
配送手配
出庫したら配送済みに
 自衛隊や米軍は?
– 十分で最適な物流あっての作戦行動

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米軍が中東で学んだこと
• 作戦行動と物流におけるセンス・アンド・レスポンドが鍵
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SNSとBPMの連携イメージ
 被災地の避難所や支援物資集積所とのコミュニケーションは災害に強いSNS等ネットを使用
– テキストマイニングを使用して、避難所のニーズを検知・収集して、プロセスを起動します。
– プロセスでは最初にボランティアもしくは自治体職員がリクエストの内容を確認し、引当処理可能なように修
正を行います。
– 配送手配が終わると自動的に避難所へEメールやSNSを通して配送内容の通知を行います。
 被災地以外の自治体の支援センターと支援物資集積所とのコミュニケーションはSNSもしくは
BPMとBAMを使用し、物流とプロセスの可視化と管理を適切に行います。
 各自治体支援センターからの支援物資の運搬状況や支援物資の在庫状況も常に一元管理かつ
可視化されるため、効率的な支援物資運搬と配給が可能になります。
BAM
BPM
受付
入庫
入庫登録
受付
引当
配送手配
配送完了
ESB
テキスト・マイニング
SNS
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