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IBM PureApplication System AMCを利用したミドルウェアの構成管理と移行 1 ISE.PureSystemsソリューション 清水 宣行()

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IBM PureApplication System AMCを利用したミドルウェアの構成管理と移行 1 ISE.PureSystemsソリューション 清水 宣行()
IBM PureApplication サマー・スクール
第3部 応用実践編:PureApplication Systemにおけるパターン開発と運用・管理
IBM PureApplication System
AMCを利用したミドルウェアの構成管理と移行
ISE.PureSystemsソリューション 清水 宣行([email protected])
© 2013 IBM Corporation
1
Disclaimer
2
‰
この資料は日本アイ・ビー・エム株式会社ならびに日本アイ・ビー・エム システムズ・エ
ンジニアリング株式会社の正式なレビューを受けておりません。
‰
当資料は、資料内で説明されている製品の仕様を保証するものではありません。
‰
資料の内容には正確を期するよう注意しておりますが、この資料の内容は2013年7月
現在の情報であり、製品の新しいリリース、修正などによって動作/仕様が変わる可
能性があるのでご注意下さい。
€ IBM PureApplication System Version 1.0 Fix Pack 4
PureApplication
€ Rational Automation Framework_1.0.0.3
Summer School
€ WebSphere Application Server 8.5.0.1
© 2013 IBM Corporation
2
アジェンダ
‰
‰
‰
‰
‰
‰
Advanced Middleware Configuration
§1. はじめに
§2. AMC Server環境の構築
§3. AMCを利用したWAS構成情報の管理
§4. AMCを利用したWASの移行
§5. Reusable なシステム構成の実現
§6. まとめ
注:ワークショップでは上記アイコンが右上にある
ページは説明を省略します。
「ビジネスの柔軟性とAgilityに対応できるシステム基盤」
の構築方法と考え方をご理解下さい。
3
© 2013 IBM Corporation
1章の「はじめに」で、Advanced Middleware Configuration、略してAMCが何であ
るのか、AMCがない世界ではどのような課題があってAMCによってどうやって
解決したのかをご説明します。その上で、2章ではAMC Server環境の構築方
法、3章ではAMCを利用したWAS構成情報の管理方法、4章ではAMCを利用
したWASの移行方法について、シナリオベースかつ画面キャプチャー付きでご
説明します。
5章では、万が一、障害が発生してしまった時に、システムバックアップやスナップ
ショットからリストアするのではなく、PureAppから再デプロイすることで環境を作
り直す「Reusableなシステム構成の実現方法」についてご説明し、最後にこの
セッションをまとめます。
1章がメインです。2~4章は、AMCの使い方をざっくりご理解頂けたらと思います。
5章は、今後のシステム構築・運用方法に対する自分の考えをお話します。N
このセッションを通して、AMCを利用した、「ビジネスの柔軟性とAgilityに対応できる
システム基盤」の構築方法と考え方をご理解頂く事が目的です。
3
§1. はじめに
4
© 2013 IBM Corporation
4
Advanced Middleware Configurationとは
主役
セッションの
セッションの
ミドルウェア環境の構築、構成管理、アプリケーション管理
を自動で実現できるソフトウェア
‰
対象
€
WebSphere
„
€
€
‰
IHS、WVE、WAS、MQ、WMB、Portal、ESB、WPS
WebLogic
JBoss
WAS
PureAppで、AMCが注目されている理由
OS
H/W
別筐体に保管
① ライセンス込み
② すぐ使える
仮想イメージがプレインストール
③ 実績があり、簡単
Rational Automation Framework
④ PureApp外 <> PureApp内への移行
5
© 2013 IBM Corporation
このセッションの主役であるAMCが何かをご説明しますと、ミドルウェア環境の構築、
構成管理、アプリケーション管理を自動で実現できるソフトウェアです。特に、ミドル
ウェアのパラメーター管理やシステム移行にて有効活用できます。
現時点での対象ミドルウェアは、IHS、WVE、WAS、MQ、WMB、Portal、ESB、
WPSです。
具体的な手順をご説明する前に、なんで、PureAppでAMCが注目されているかを
確認しますと、
1. PureAppをご購入頂くとAMCのライセンスが含まれています。AMCを利用する
からと言って、別途ライセンス料が発生することはありません。
2. AMCの仮想イメージがPureAppにプレインストールされているため、PureAppの
コンソール画面からデプロイボタンを押して、10分待って頂ければすぐに使えます。
皆さんがAMCを使いたいと思ってから、10分後に、AMCというソフトウェアを利用で
きます。
3. このAMCは、元々はRational Automation Frameworkというソフトウェアです。
グローバルでお客様システムに実装された実績があり、製品品質が高いです。そ
の他、Rationalという文字があることに注目して下さい。弊社のブランドである
Rationalは、アプリケーション開発者を主対象としています。アプリケーション開発
者でも、どちらかというとインフラ系のタスクを実施できるように開発されたソフトウェ
アですので、非常に簡単です。ほとんどGUIで操作可能です。
4. PureApp外にある既存環境から、PureApp内の環境に移行可能です。詳細は、
4章でご説明します。
5
今までのWAS運用の課題 ~時間とコストがかかる
‰
要件
€
‰
パラメーター管理
€
€
‰
万が一、障害が発生しても、ある時点に戻せるようにする
方法: WAS管理コンソール & Excel
課題: 人手のため、実機と設定書に差異が発生する可能性あり
構成情報のバックアップ
€
€
方法: WASコマンド(backupConfig / restoreConfig)
課題: WASコマンドをラップしたスクリプト開発、スケジュール化等の作業が発生
目視確認
セルをまたがった移行が不可
セルをまたがった移行が不可
ND
Cell
1
WAS
OS
H/W
6
backupConfi
g
コマンド実行
Script
WAS
backupConfig
コマンド実行
×
restoreConfig
コマンド実行
ND
Cell
2
WAS
© 2013 IBM Corporation
では、AMCを利用しない/利用できない世界で、WAS運用にどのような課題がある
のかを確認します。
「万が一、障害が発生したとしても、ある時点に戻せるようにする」という要件に対し
て、パラメーター管理と構成情報のバックアップを取得するのが一般的です。
パラメーター管理の場合、WAS管理コンソール上の設定値を目視で確認し、Excel
などの設定書に落とし込む作業が発生します。ここでは人手で管理するが故に、ど
うしても実機と設定書に差異が発生する可能性があります。
構成情報のバックアップの場合、バックアップするコマンド(=backupConfig)、リスト
アするコマンド(=restoreConfig)をWASが提供しているのですが、手動で実行する
必要があります。自動化するためには、このWASバックアップコマンドをラップした
スクリプトを開発し、crontabやジョブスケジューラーを利用してスケジュール化する
作業が発生します。その結果として、パラメーター管理や構成情報のバックアップ
を取得するためには、その分の時間とコストがかかってしまうという課題があります。
その他、WASコマンドのbackupConfigやRestoreConfigは、あくまでもバックアッ
プを取得した環境にリストアすることを保証したコマンドです。右下図のように、セル
が違うなど異なる環境にリストアすることはサポートされていません。つまりは、WAS
の構成上を移行する用途でこのコマンドを利用することができません。
6
今までのWAS運用の課題
‰
要件
€
‰
~時間とコストがかかる
異なる環境にシステムを移行(+バージョンアップ)する
移行
€
方法1: 【物理環境】システムバックアップ/ リストア + WASコマンド
どの状態で
方法2: 【仮想環境】クローニング + WASコマンド
€
課題
€
„
„
„
保存されているか
システムバックアップ/リストア、クローニングの管理が大変、処理に時間がかかる
ミドルウェア設定の変更作業(IPアドレス等)が必要
WASコマンド実行によるミドルウェアのバージョンアップ が必要
Cloning
mksysb
restore
WASV8.5
7
差分の管理
差分は手で反映
WASV7.0
WASV7.0
System p
System p
WASV8.5
WASPreUpgrade
WASPostUpgrade
WASV7.0
WASV7.0
ゲストOS
ゲストOS
WASPreUpgrade
WASPostUpgrad
ゲストOS
仮想化
Hardware
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また、WASだけではなくて、H/WやM/Wを含めて異なる環境にシステムを移行する
場合、物理環境ではシステムバックアップとシステムリストア後に、仮想化環境では
クローニング後に、WASPreUpgradeおよびWASPostUpgradeコマンドを実行しま
す。
この時、まず、取得したシステムバックアップやスナップショットがどのような状態で
保存されているかを管理する必要があります。さらに取得したシステムバックアップ
やスナップショットからの差分を管理するとともに、その差分を手動で反映させる必
要があります。システムバックアップやリストア、クローニングに時間がかかってしまう。
移行後に、IPアドレス等、ミドルウェア設定ファイルの変更作業が必要になる。さら
には、WASコマンドを実行し、ミドルウェアをバージョンアップする必要がある等の
様々な考慮点があります。結果として、移行(+バージョンアップ)をするには、その
分の時間とコストがかかってしまうという課題があります。
7
AMC & PureAppを利用した解決策
‰
要件
€
‰
万が一、障害が発生しても、ある時点に戻せるようにする
解決策
€
AMCの機能でもって、「パラメーター管理」と「構成情報のバックアップ」を実施
人手ではなく自動で、
人手ではなく自動で、
WAS構成情報を別筐体に保
WAS構成情報を別筐体に保
管
管
ND
Cell
1
WAS
OS
H/W
AMC Server
WAS
OS
Hypervisor
セルをまたがったWAS構成情
セルをまたがったWAS構成情
報の移行も可能
報の移行も可能
○
ND
Cell
WAS2
WAS
AMC
8
© 2013 IBM Corporation
ここから、AMCを利用したら、どうなるかをご説明します。
「パラメーター管理」/ 「構成情報のバックアップ」に時間とコストがかかるという課題
に対して、AMCの機能でもって、人手ではなく自動で実現できるようになります。ま
た、WASの構成単位であるセルをまたがった移行が不可能である課題に対して、
これもAMCの機能でもって実現できるようになります。
今まで人手で実施していた作業がAMCというソフトウェアの機能でもって自動化さ
れることで、迅速かく正確な「パラメーター管理」と「構成情報のバックアップ」を実現
できるようになります。
今までサポートされていなかったセルをまたがった移行がサポートされることで、迅
速かつ正確な「システム移行+バージョンアップ」を実現できるようになります。
8
AMC & PureAppを利用した解決策
‰
要件
€
‰
異なる環境にシステムを移行する
解決策
€
AMCの機能でもって、「移行」を実施
WASV7.0
OS
H/W
AMC Server
構成情報の抽出
移行前
OS
Hypervisor
構成情報の反映
WASV8.5
OS
HyperVisor
H/W
移行後
AMC
9
© 2013 IBM Corporation
同じように、移行+バージョンアップに時間とコストがかかるという課題に対して、
AMCの機能でもって実現できるようになります。
今まで人手で実施していたシステムバックアップ/リストア、クローニング、WASコマ
ンドによるバージョンアップ作業が、AMCというソフトウェアの機能でもって、迅速か
く正確な「システム移行+バージョンアップ」を実現できるようになります。
9
今、求められているITインフラの要件
ITシステムの役割の変化 (業務効率化 → 柔軟性とAgility)
✓ 揺らぐことのない安定稼動
VS
✓ 市場の変化や消費や行動の着実なフォロー
✓ 常に新たなユーザー・エクスペリエンスを取り込む
✓ 分析や最適化、予測などを行う
DevOps (開発と運用の一体化)
✓ アプリケーション開発の迅速化(だけではなく)
✓ ハードウェア能力の増強
✓ ハードウェア・ミドルウェアの構成変更
ビジネスの柔軟性とAgilityに対応できる基盤
ビジネス価値が向上しない作業は、
人手ではなく、ソフトウェアの機能で実現
10
© 2013 IBM Corporation
ただ、AMCを利用したとしても、今まで手動でできたことが自動化されるだけではな
いのか? それって、あまり価値がないのではと思われた方もいらっしゃるかと思い
ます。
今、求められているITインフラの要件を確認してみます。ITシステムの役割が、かつ
てのような業務効率化という観点から、ビジネスの柔軟性とAgilityに対応できる基盤
という状況に移行しつつあります。もちろん、全てのシステムがそうであるとは言って
いません。環境・経済状況の変化にそれほど敏感に反応しなくても良いITシステム
は多数存在します。そうしたシステムにとってはビジネス・ニーズへの即応性よりも、
揺らぐことのない安定稼動が最重要課題となります。反面、市場の変化や消費や行
動の着実なフォローが必要なシステム、常に新たなユーザー・エクスペリエンスを取
り込む必要があるシステムや、分析や最適化、予測などを行うためのシステムにお
いては、いかにスピーディーに機能追加、機能修正を行えるかが問われています。
一昔前よりも、そういったシステムが求められている割合が多くなっています。
そのためには、Agile、scrum、XPなど、アプリケーション開発が迅速化されるだけ
ではなく、ハードウェア能力の増強やハードウェア・ミドルウェアの構成変更など、イ
ンフラストラクチャー面での対応も必要になります。アプリケーションだけではなく、
それを支えるインフラの迅速化が求められています。キーワードでお伝えしますと、
DevOpsであったり、Infrastructure as a Codeです。AMCを利用して、ミドルウェア
の構成変更の迅速化が実現することが求められています。
また、ビジネスのAgilityに対応するために、非常に重要ではあるのですが、ビジネ
ス価値が向上しないパラメーター管理などの作業は人手ではなく、ソフトウェアの機
能で実現する。そして、余裕ができた時間で新たなビジネスに取り組むことが求め
られています。自動化できるものは、出来るかぎり自動化する。自動化するために
AMCを利用して下さい。
10
閑話休題: AMCの管理対象にできるPureAppパターンは?
‰
仮想システムパターン
‰
仮想アプリケーションパターン
‰
WAS管理コンソール (WAS提供)
‰
PureAppコンソール (PureApp提供)
AMCの対象
11
AMCの対象外
そもそも管理対象の
パラメーターが数十個程度
© 2013 IBM Corporation
このAMCの管理対象として、PureAppのどのパターンで使えるかと言うと、仮想シ
ステムパターンです。PureAppは仮想システムパターンと仮想アプリケーションパ
ターンの2つのパターンが提供しているのですが、AMCが対象としているのは仮想
システムパターンのみです。仮想アプリケーションパターンでは利用できませんの
で、ご注意下さい。
ご注意して下さいというよりかは、 仮想アプリケーションパターンはそもそも管理す
べきパラメーターが数十個程度ですので、AMCを利用してWASの構成管理や移
行を実施するまでもないと表現した方が適切かもしれません。
11
手順2-1: AMC Server環境のデプロイ
手順2-2: AMCユーザーの作成
§2. AMC Server環境の構築
12
© 2013 IBM Corporation
はじめに、AMCサーバー環境を構築します。
その次に、AMCサーバー環境をデプロイ後、AMCユーザーを作成します。
12
手順2: AMC Server環境の構築
②ユーザー作成
ユーザー名
所属グループ
権限
root
全て
フルアクセス権限
bud01
ビルドエンジニア
開発者
ゲスト
オペレーター
ビルド・エンジニア
①デプロイ
AMC Server
OS
仮想システムビルダー
13
Hypervisor
© 2013 IBM Corporation
13
手順2-1: AMC Server環境のデプロイ
‰
PureAppコンソール経由で、 AMCサーバーをデプロイ
①デプロイ
AMC Server
仮想システムビルダー
Hypervisor
OS
PureAppに、AMCの仮想イメージが
PureAppに、AMCの仮想イメージが
プレインスールされている。
プレインスールされている。
仮想システムパターン
仮想システムパターン
14
© 2013 IBM Corporation
PureAppの中にAMCの実体である仮想イメージがプレインストールされていますの
で、お絵かきツールである仮想システムビルダーを利用してAMCが含まれたパ
ターンを作成し、PureAppからデプロイするだけで、AMCサーバー環境を構築でき
ます。雲もデプロイボタンをクリックして、約10分間、待って頂ければ完成です。
Hypervisor Editionを利用してWASやDB2などをデプロイするのと同じです。
14
手順2-1: AMC Server環境のデプロイ
‰
ワークロードコンソール > パターン > 仮想システム・パターンから、Advanced
Middleware Configurationを選択し、デプロイボタンを押下
2.
2. クラウド環境にデプロイ
クラウド環境にデプロイ
1.
1. 「Advanced
「Advanced Middleware
Middleware
Configuration」を選択
Configuration」を選択
15
© 2013 IBM Corporation
15
手順2-1: AMC Server環境のデプロイ
‰
デプロイ時のパラメーターを指定
3.
3. デプロイ時のパラメーターを入力後、OKを押下
デプロイ時のパラメーターを入力後、OKを押下
4.
4. Rootのパスワードを指定
Rootのパスワードを指定
16
© 2013 IBM Corporation
16
手順2-1: AMC Server環境のデプロイ
‰
デプロイが正常に完了したことを確認
5.
5. 該当の仮想システムを選択
該当の仮想システムを選択
15分程でデプロイ完了
15分程でデプロイ完了
17
6.
6. 正常にデプロイが完了した事を確認
正常にデプロイが完了した事を確認
© 2013 IBM Corporation
17
手順2-2: AMCユーザーの作成
デフォルト
‰
AMCサーバー環境におけるユーザを作成
②ユーザー作成
ユーザー名
所属グループ
権限
root
全て
フルアクセス権限
bud01
ビルドエンジニア
開発者
ゲスト
オペレーター
ビルド・エンジニア
rootは、フルアクセス権が付与
rootは、フルアクセス権が付与
AMC Server
V1.0.0.3では、ビルド・エンジニアを付与
V1.0.0.3では、ビルド・エンジニアを付与
OS
Hypervisor
✓
✓ ビルド・エンジニア
ビルド・エンジニア (Build
(Build Engineer)
Engineer)
✓
✓ 開発者
開発者 (Developer)
(Developer)
✓
✓ ゲスト
ゲスト (Guest)
(Guest)
✓
✓ オペレーター
オペレーター (Operator)
(Operator)
✓
✓ セキュリティー
セキュリティー (Security)
(Security)
✓
✓ システム管理者
システム管理者 (System
(System Manager)
Manager)
18
© 2013 IBM Corporation
続いて、AMCサーバー環境におけるユーザーを作成します。ここでのユーザーは、
Unixの世界の/etc/passwdファイルに登録されるOSユーザーではなくて、あくまで
もAMCサーバーの中だけで有効なユーザーです。
デフォルトでは、上図のようにrootユーザーだけ作成されます。今後、複数のシステ
ムをAMCで管理することを想定し、ここではbud01を作成します。ビルド・エンジニ
ア、開発者、ゲスト、オペレーター、セキュリティー、システム管理という権限が用意
されていますので、必要な権限のみを付与するというユーザー管理を実現できます。
18
手順2-2: AMCユーザーの作成
‰
ユーザー管理の全体像
ユーザー名
権限
管理対象システム
root
フルアクセス権限
すべて
AMC Server
bud01
ビルドエンジニア
SystemA
OS
bud02
ビルドエンジニア
SystemB
Hypervisor
bud03
ビルドエンジニア
SystemC
WASV8.5
WASV7
OS
OS
OS
Hypervisor
Hypervisor
Hypervisor
SystemA
19
WASV7
SystemB
SystemC
© 2013 IBM Corporation
システムAのビルドエンジニアをbud01ユーザー、システムBのビルドエンジニアを
bud02ユーザー、システムCのビルドエンジニアをbud03ユーザー、システムA/シス
テムB/システムCを含めたAMC全体の管理者がrootユーザーという全体像が考え
られます。こうすることで、bud01ユーザーはSystemAのみにアクセス制限すること
が可能です。
19
手順2-2: AMCユーザーの作成
‰
PureApp
PureApp
便利な機能
便利な機能
PureAppのコンソールから、AMCサーバーにログイン
1.
1. 該当の仮想システムを選択
該当の仮想システムを選択
2.
2. AMCを押下
AMCを押下
20
© 2013 IBM Corporation
PureAppの便利な機能のひとつです。
AMCをPureAppからデプロイすると、AMCのWeb管理画面へのリンク先が作成さ
れます。右下にある「AMC」をクリックすると、(次ページ)
20
手順2-2: AMCユーザーの作成
‰
AMCサーバーにログイン
3.
3. ユーザ名とパスワードを入力
ユーザ名とパスワードを入力 (root/root)
(root/root)
4.
4. Loginを押下し、AMCにログイン
Loginを押下し、AMCにログイン
21
© 2013 IBM Corporation
このような、 AMCのログイン画面が別タブにて表示されます。最初は、デフォルトの
rootでログインします。
21
手順2-2: AMCユーザーの作成
AMCは、PureAppとは別タブで起動
AMCは、PureAppとは別タブで起動
‰
bud01ユーザーを作成
5.
5. コンソールタブを押下
コンソールタブを押下
6.
6. 「Administration」-「Users」を選択
「Administration」-「Users」を選択
8.
8. Saveボタンを押下し、作成したユーザ情報を保存
Saveボタンを押下し、作成したユーザ情報を保存
7.
7. ユーザー情報を入力
ユーザー情報を入力
bud01ユーザを作成
bud01ユーザを作成
22
© 2013 IBM Corporation
ログイン後、bud01ユーザーを作成します。細かな作業手順は省略します。ここでご
確認頂きたいのが、コマンドではなくGUIベースで各種作業を実施できるという事
実です。つまり、簡単です。InfoCenterのマニュアルを確認しなくても、なんとなく作
業できます。(作業できました。)
22
手順2-2: AMCユーザーの作成
‰
bud01ユーザーに、ビルド・エンジニア権限を付与
9.
9. 作成したユーザを選択
作成したユーザを選択
12.
12. Saveボタンを押下し、変更内容を保存
Saveボタンを押下し、変更内容を保存
10.
10. Change
Change Groupsを選択
Groupsを選択
11.
11. Add
Add >>を押下し、権限を付与
>>を押下し、権限を付与
23
© 2013 IBM Corporation
23
手順3-1: 仮想システム・パターンの作成
手順3-2: 仮想システムインスタンスのデプロイ
手順3-3: WASの構成変更
手順3-4: WAS構成情報の抽出(PureApp経由)
手順3-5: WASの構成変更
手順3-6: 構成情報の反映
【参考1】 WAS構成情報の抽出 (AMC経由)
【参考2】 AMCに抽出したWAS構成情報のカスタマイズ
【参考3】 WAS構成情報・アプリケーションの抽出・反映方法
§3. AMCを利用したWAS構成情報の管理
24
© 2013 IBM Corporation
では、ここからは、AMCを利用してミドルウェア構成情報を管理する方法について
ご説明します。
24
手順3: AMCを利用したWAS構成情報の管理
②ユーザー作成
①デプロイ
⑧反映
⑥抽出
AMC Server
OS
Hypervisor
⑦WAS構成変更2
③パターン作成
⑤WAS構成変更1
④デプロイ
仮想システムビルダー
WAS(DM)
WAS(Custom) WAS(Custom)
OS
OS
OS
Hypervisor
Hypervisor
Hypervisor
仮想システムインスタンス
25
© 2013 IBM Corporation
25
手順3-1: 仮想システム・パターンの作成
‰
AMCの管理対象となる環境の仮想システムパターンを作成
②ユーザー作成
①デプロイ
ユーザー名
所属グループ
権限
root
全て
フルアクセス権限
bud01
ビルドエンジニア
開発者
ゲスト
オペレーター
ビルド・エンジニア
AMC Server
OS
Hypervisor
③パターン作成
AMCサーバーと、
AMCサーバーと、
AMCの管理対象サーバー
AMCの管理対象サーバー
をどうやって紐付けるか?
をどうやって紐付けるか?
仮想システムビルダー
26
© 2013 IBM Corporation
続いて、AMCの管理対象となるWAS環境を構築します。
WASが含まれた仮想システムパターンを、お絵かきツールである仮想システムビル
ダーで作り、デプロイします。
ここでのポイントは、AMCサーバーと、AMCの管理対象サーバーとの紐付けです。
このサーバーは、AMCの管理対象サーバーであることを、仮想システムビルダー
経由で教えてあげます。
26
手順3-1: 仮想システム・パターンの作成
‰
‰
新規パターンを作成
AMCのスクリプトパッケージをパートに登録
1.
1. パートより該当のコンポーネントを選択し、
パートより該当のコンポーネントを選択し、
右画面へDrag
右画面へDrag &
& Drop
Drop
3.
3. パートのプロパティーを変更する
パートのプロパティーを変更する
場合は、押下。(次ページへ)
場合は、押下。(次ページへ)
2.
2. スクリプトより、AMCスクリプト・パッ
スクリプトより、AMCスクリプト・パッ
ケージを選択し、キャンバスのコンポーネ
ケージを選択し、キャンバスのコンポーネ
ントへDrag
ントへDrag &
& Drop。
Drop。
AMC
AMCSCM
SCMScript
ScriptPackageは、Rational
Packageは、RationalTeam
Team
Concert
Concertまたは
またはRational
RationalAsset
AssetManager
Managerに保
に保
管
管
されている構成定義と関連する際に利用
されている構成定義と関連する際に利用
27
© 2013 IBM Corporation
早速、ポイントの画面キャプチャーです。
AMC Import Script Package、AMC Integration Script Packageというスクリプト
パッケージが確認できるかと思います。このスクリプト・パッケージを設定することで
もって、AMCサーバーとAMCの管理対象サーバーが紐付きます。
27
手順3-1: 仮想システム・パターンの作成
‰
プロパティーの編集(AMC Integration Script Package)
ここに、AMC Serverの
情報を入力する
5.
5. 入力欄右にあるロックアイコンを
入力欄右にあるロックアイコンを
操作し、ロック
操作し、ロック or
or ロック解除を行う。
ロック解除を行う。
ロックすることで、デプロイ時に変更で
ロックすることで、デプロイ時に変更で
きなくなる。
きなくなる。
ただし、RAFW_ENVIRONMENTは必
ただし、RAFW_ENVIRONMENTは必
ずロック解除し、ブランクの欄は必ず
ずロック解除し、ブランクの欄は必ず
ロックすること。
ロックすること。
RAFW_HOME_PATHは変更しないこ
RAFW_HOME_PATHは変更しないこ
と。
と。
28
© 2013 IBM Corporation
ここで、AMCサーバーの情報を入力します。一番上のパラメーター:
RAFW_SERVER_HOSTは、手順2で作成したAMCサーバーのホスト名/IPアドレ
スです。その下にあるRAFW_SERVER_USERは、同様に手順2で作成したこの
システムのAMC側の管理者ユーザーであるbud01を指定します。
28
手順3-1: 仮想システム・パターンの作成
‰
プロパティーの説明
プロパティー名
説明
RAFW_SERVER_HOST
AMCサーバのホスト名 or IPアドレス
RAFW_SERVER_USER
AMCサーバへログインするユーザ名
(AMCサーバー上の存在するユーザー名を指定しないと(当然)、
PureAppからのデプロイ時にエラーとなる。)(※)
RAFW_SERVER_PASSWORD
上記ユーザのパスワード
RAFW_SERVER_USE_SSL
false
RAFW_SERVER_ENVIRONMENT
任意の環境名を(必ず)入力
RAFW_HOME_PATH
/tmp/RAFW
AUTOMATION_PLAN_POLL_INTERVAL_S 30
ECONDS
その他、DB関連のパラメーターは現時点では使用しない
‰
(※)
29
© 2013 IBM Corporation
RAFW_SERVER_USERについて補足します。
AMCサーバー上に存在しないユーザーを指定した、もしくはユーザーを指定しな
いでデプロイした場合、図のようにAMC Integration Script Packageの実行に失敗
したというメッセージが出力されます。
29
手順3-2: 仮想システムインスタンスのデプロイ
‰
手順3-1で作成した仮想システムパターンをデプロイ
ユーザー名
所属グループ
権限
root
全て
フルアクセス権限
bud01
ビルドエンジニア
開発者
ゲスト
オペレーター
ビルド・エンジニア
②ユーザー作成
①デプロイ
AMC Server
AMCと仮想マシンが
AMCと仮想マシンが
紐付く
紐付く
OS
Hypervisor
③パターン作成
④デプロイ
仮想システムビルダー
WAS(DM)
WAS(Custom) WAS(Custom)
OS
OS
OS
Hypervisor
Hypervisor
Hypervisor
仮想システムインスタンス
30
© 2013 IBM Corporation
続いて手順3-2では、手順3-1で作成した仮想システムパターンをデプロイします。
AMC Import Script Package、AMC Integration Script Packageをスクリプトパッ
ケージとして登録することでもって、仮想システムインスタンスとAMCサーバーが紐
付きます。
30
手順3-2: 仮想システムインスタンスのデプロイ
‰
AMCの管理対象となる仮想システムインスタンスをデプロイ
1.
1. デプロイを押下し、ク
デプロイを押下し、ク
ラウド環境にデプロイ
ラウド環境にデプロイ
2.
2. 必要に応じてパラメーターを入力し、OKを押下
必要に応じてパラメーターを入力し、OKを押下
31
© 2013 IBM Corporation
31
手順3-2: 仮想システムインスタンスのデプロイ
‰
デプロイが正常に完了したことを確認
3.
3. 該当の仮想システムを選択
該当の仮想システムを選択
4.
4. 正常にデプロイ出来ている事を確認
正常にデプロイ出来ている事を確認
32
© 2013 IBM Corporation
32
手順3-2: 仮想システムインスタンスのデプロイ
‰
自動化プランの確認
5.
5. 3つの自動化プランが作成されている事を確認
3つの自動化プランが作成されている事を確認
RAFW_(環境名)_(セル名)_execute:AMC上の環境情報を管理対象に反映
RAFW_(環境名)_(セル名)_execute:AMC上の環境情報を管理対象に反映
RAFW_(環境名)_(セル名)_import
RAFW_(環境名)_(セル名)_import :管理対象の環境情報をAMCに抽出
:管理対象の環境情報をAMCに抽出
RAFW_(環境名)_(セル名)_compare
:AMCと管理対象の環境情報を
RAFW_(環境名)_(セル名)_compare
:AMCと管理対象の環境情報を
比較
比較
33
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AMCのWeb管理画面です。AMC Import Script Package、AMC Integration
Script Packageをスクリプトパッケージとして登録しデプロイすることでもって、仮想
システムインスタンスとAMCサーバーが紐付くとともに、3つの自動化プランが作成
されます。
今後、例えばAMCサーバーが管理している構成情報を、管理対象のサーバーに
反映させたい場合には、RAFW_(環境名)_(セル名)_executeを実行することになり
ます。例えば管理対象のサーバーの構成情報をAMCサーバー側に抽出したい場
合には、RAFW_(環境名)_(セル名)_importを実行することになります。
33
手順3-3: WASの構成変更
‰
AMCの管理対象となる仮想システムインスタンスのパラメーターを
WAS管理コンソール経由で変更
€
JVMヒープサイズ
€
アプリケーション新規インストール
②ユーザー作成
⑤WAS構成変更1
①デプロイ
AMC Server
OS
Hypervisor
③パターン作成
④デプロイ
仮想システムビルダー
WAS(DM)
WAS(Custom) WAS(Custom)
OS
OS
OS
Hypervisor
Hypervisor
Hypervisor
仮想システムインスタンス
34
© 2013 IBM Corporation
ここからは、実際に、パラメーター管理を実施してみます。
34
手順3-3: WASの構成変更
‰
WAS管理コンソール経由で、JVMヒープサイズを変更
‰
WAS管理コンソール経由で、アプリケーションをインストール
35
© 2013 IBM Corporation
35
手順3-4: WAS構成情報の抽出 (PureApp経由)
‰
仮想システムインスタンスの構成情報を、PureAppのコンソール経由でAMC
Serverに抽出
PureApp
司令塔は
司令塔は
②ユーザー作成
①デプロイ
⑥抽出
AMC Server
OS
Hypervisor
③パターン作成
⑤WAS構成変更1
④デプロイ
仮想システムビルダー
WAS(DM)
WAS(Custom) WAS(Custom)
OS
OS
OS
Hypervisor
Hypervisor
Hypervisor
仮想システムインスタンス
36
© 2013 IBM Corporation
続いて、仮想システムインスタンスの構成情報を、PureAppのコンソール経由で
AMC Serverに抽出します。
36
手順3-4: WAS構成情報の抽出 (PureApp経由)
‰
PureAppコンソール上から、WAS構成情報をAMCに抽出
[AMC Import Script Package] スクリプトを実行
1.
1. 該当の仮想システムを選択
該当の仮想システムを選択
2.
2. 「AMC
「AMC Import
Import Script
Script Package」
Package」
の「すぐに実行」のリンクを押下
の「すぐに実行」のリンクを押下
3.
3. ユーザー名とパスワードを入力後、OKを押下
ユーザー名とパスワードを入力後、OKを押下
WASの実行ユーザーを指
WASの実行ユーザーを指
定
定
37
© 2013 IBM Corporation
どうやって抽出するかと言うと、管理対象の仮想マシンを選択して、[AMC Import
Script Package]スクリプトをPureAPPコンソールから実行します。
37
手順3-4: WAS構成情報の抽出 (PureApp経由)
‰
PureAppコンソール上から、[AMC Import Script Package] スクリプトの実行
結果を確認
4.
4. 正常終了の確認
正常終了の確認
実行エラーの場合、赤い警告が表示。
実行エラーの場合、赤い警告が表示。
右記ログを押下することで、
右記ログを押下することで、
その理由を確認できる。
その理由を確認できる。
38
© 2013 IBM Corporation
38
手順3-4: WAS構成情報の抽出 (PureApp経由)
‰
AMCのコンソール上から、[AMC Import Script Package] スクリプトの実行結
果を確認
5.
5. ジョブを押下
ジョブを押下
6.
6. 「RAFW_(環境名)_(セル
「RAFW_(環境名)_(セル
名)_import」というジョブのリンクを押下
名)_import」というジョブのリンクを押下
7.
7. 全てのステップが正常終了している事を確認
全てのステップが正常終了している事を確認
39
© 2013 IBM Corporation
そうすると、AMCのWeb管理画面の「ジョブ」にて、RAFW_(環境名)_(セル
名)_importというジョブが実行されます。下の方で、ステップ毎の実行結果を確認
できます。
39
手順3-5: WASの構成変更
‰
AMCの管理対象となる仮想システムインスタンスのパラメーターを
WASの管理コンソール経由で変更
€
アプリケーションのアンインストール
②ユーザー作成
①デプロイ
⑥抽出
AMC Server
OS
Hypervisor
⑦WAS構成変更2
⑤WAS構成変更1
③パターン作成
④デプロイ
仮想システムビルダー
WAS(DM)
WAS(Custom) WAS(Custom)
OS
OS
OS
Hypervisor
Hypervisor
Hypervisor
仮想システムインスタンス
40
© 2013 IBM Corporation
40
手順3-6: 構成情報の反映
‰
‰
AMCにて保管している構成情報を、仮想システムインスタンスに反映
手順3-4の状態 (アプリケーションインストール済み)に戻る
②ユーザー作成
①デプロイ
⑧反映
⑥抽出
AMC Server
OS
Hypervisor
⑦WAS構成変更2
⑤WAS構成変更1
③パターン作成
④デプロイ
仮想システムビルダー
WAS(DM)
WAS(Custom) WAS(Custom)
OS
OS
OS
Hypervisor
Hypervisor
Hypervisor
仮想システムインスタンス
41
© 2013 IBM Corporation
そして、今度は、AMCにて保管している構成情報を反映します。
ここで、期待される結果は、JVMのヒープサイズは512MB/1024MBのままである。
アプリケーションはインストールされた状態に戻るです。
41
手順3-6: 構成情報の反映
‰
AMCのコンソール上から、[RAFW_(環境名)_(セル名)_execute]ジョブを実
行
1.
1. プロジェクトを押下
プロジェクトを押下
2.
2. 「RAFW_(環境名)_(セル名)_execute」のプロジェクトを押下
「RAFW_(環境名)_(セル名)_execute」のプロジェクトを押下
42
© 2013 IBM Corporation
今後は、RAFW_(環境名)_(セル名)_executeジョブを実行します。リンクをクリック
するだけです。
42
手順3-6: 構成情報の反映
‰
AMCのコンソール上から、[RAFW_(環境名)_(セル名)_execute]ジョブを実
行
4.
4. プロジェクトの開始を押下
プロジェクトの開始を押下
3.
3. 不要なステップがある場合は、除外
不要なステップがある場合は、除外
43
© 2013 IBM Corporation
43
手順3-6: 構成情報の反映
‰
AMCのコンソール上から、[RAFW_(環境名)_(セル名)_execute]ジョブを実
行
6.
6. 実行を押下し、プロジェクトを開始
実行を押下し、プロジェクトを開始
5.
5. 必要に応じてパラメーターを変更
必要に応じてパラメーターを変更
44
© 2013 IBM Corporation
44
手順3-6: 構成情報の反映
‰
AMCのコンソール上から、[RAFW_(環境名)_(セル名)_execute]ジョブの実
行結果を確認
7.
7. ジョブ中の全てのステップが正常終了している事を確認
ジョブ中の全てのステップが正常終了している事を確認
45
© 2013 IBM Corporation
45
手順3-6: 構成情報の反映
‰
WAS管理コンソールから、アプリケーションがインストール済みの状態に戻る
ことを確認
1.
1. アプリケーションがインストールされていることを確認
アプリケーションがインストールされていることを確認
46
© 2013 IBM Corporation
46
【参考1】 WAS構成情報の抽出 (AMC経由)
‰
仮想システムインスタンスの構成情報を、AMCのコンソール経由でAMC
Serverに抽出
AMC
司令塔は
司令塔は
抽出
AMC Server
OS
Hypervisor
WAS(DM)
仮想システムビルダー
WAS(Custom) WAS(Custom)
OS
OS
OS
Hypervisor
Hypervisor
Hypervisor
仮想システムインスタンス
47
© 2013 IBM Corporation
PureAppのコンソール経由ではなくて、AMCのWeb管理画面経由で、WAS構成
情報を抽出することも可能です。ここでは、その方法をご説明します。
47
【参考1】 WAS構成情報の抽出 (AMC経由)
‰
‰
手順3-4では、PureApp経由でWAS構成情報を抽出
AMC経由でも、以下の手順にてWAS構成情報を任意に抽出可能
1.
1. プロジェクトを押下
プロジェクトを押下
2.
2. 「RAFW_(環境名)_(セル名)_import」のプロジェクトを押下
「RAFW_(環境名)_(セル名)_import」のプロジェクトを押下
48
© 2013 IBM Corporation
AMCのWeb管理画面にて、RAFW_(環境名)_(セル名)_importのプロジェクトをク
リックするだけです。
WAS構成情報を抽出する方法は、PureAppのコンソール経由でも、AMCのWeb
管理画面経由でも実行できます。
48
【参考2】 AMCに抽出したWAS構成情報のカスタマイズ
今回のシナリオでは、
JDBCプロバイダを変更
AMC Client
(Eclipse)
反映
抽出
抽出
AMC Server
OS
Hypervisor
WAS(DM)
仮想システムビルダー
WAS(Custom) WAS(Custom)
OS
OS
OS
Hypervisor
Hypervisor
Hypervisor
仮想システムインスタンス
49
© 2013 IBM Corporation
また、AMCに抽出したWAS構成情報をカスタマイズすることが可能です。JVMの
ヒープサイズを変更したり、JDBCプロバイダーのパラメーターを変更したりすること
ができますので、その方法をご説明します。
変更するためには、EclipseベースのAMC Clientを別途導入し、AMC Serverと接
続します。
49
【参考2】 AMCに抽出したWAS構成情報のカスタマイズ
‰
AMC Client (Eclipse)のダウンロード
1.
1. AMCのインスタンスを押下
AMCのインスタンスを押下
2.
2. 仮想マシンを展開し、コンソールの「Download_AMC_EUI」を押下
仮想マシンを展開し、コンソールの「Download_AMC_EUI」を押下
50
© 2013 IBM Corporation
50
【参考2】 AMCに抽出したWAS構成情報のカスタマイズ
‰
AMC Client (Eclipse) と AMC Serverを接続
3.
3. 「構成」パースペクティブを選択
「構成」パースペクティブを選択
4.
4. 「構成」エクスプローラー内のサーバの追加アイコン
「構成」エクスプローラー内のサーバの追加アイコン
51
を押下
を押下
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51
【参考2】 AMCに抽出したWAS構成情報のカスタマイズ
‰
AMC Client (Eclipse) と AMC Serverを接続
5.
5. 「一般」タブに、接続情報を入力
「一般」タブに、接続情報を入力
6.
6. Test
Test Connectionを押下し、接続テスト
Connectionを押下し、接続テスト
Label
Label
名
名
Hostname
Hostname
Username
Username
Password
Password
Domain
Domain
:AMCサーバ名の任意の名前を命
:AMCサーバ名の任意の名前を命
:AMCのホスト名
:AMCのホスト名 or
or IP
IP
:AMCに接続するユーザ名
:AMCに接続するユーザ名
:上記ユーザのパスワード
:上記ユーザのパスワード
:LDAPを利用の場合、選択
:LDAPを利用の場合、選択
7.
7. 接続テストが成功した場合、完了ボタンがアクティブにな
接続テストが成功した場合、完了ボタンがアクティブにな
る
る
52
© 2013 IBM Corporation
52
【参考2】 AMCに抽出したWAS構成情報のカスタマイズ
‰
AMCに抽出したWAS構成情報を、AMC Client経由で変更
8.
8. 構成情報を展開し、構成対象のセル名を選択し右クリック
構成情報を展開し、構成対象のセル名を選択し右クリック
9.
9. ワークスペースに追加を押下
ワークスペースに追加を押下
53
© 2013 IBM Corporation
53
【参考2】 AMCに抽出したWAS構成情報のカスタマイズ
‰
AMCに抽出したWAS構成情報を、AMC Client経由で変更
12.
12. 変更内容を保存
変更内容を保存
11.
11. JDBCプロバイダの説明を編
JDBCプロバイダの説明を編
集
集
構成ワークスペースで選択した構成情報が、
構成ワークスペースで選択した構成情報が、
エディター上に表示される
エディター上に表示される
構成情報が、構成ワークスペース上にツリー形式で表示される
構成情報が、構成ワークスペース上にツリー形式で表示される
10.
10. 変更対象のプロパティーをダブルクリック
変更対象のプロパティーをダブルクリック
54
© 2013 IBM Corporation
AMC ClientがAMC Serverに接続できると、AMC Serverで管理しているWAS構
成情報をAMC Clientで図のようにツリー形式で確認することができます。あとは、
表示されるパラメーターを変更するだけです。
54
【参考2】 AMCに抽出したWAS構成情報のカスタマイズ
‰
AMC Client経由で変更したWAS構成情報を、AMC Serverに保存
13.
13. AMCサーバへ反映する対象範囲を選択(今回はセル)し、右クリック
AMCサーバへ反映する対象範囲を選択(今回はセル)し、右クリック
14.
14. 「Team」>「Save
「Team」>「Save Changes
Changes to
to Server」を押下し、
Server」を押下し、
Eclipseクライアント上での変更内容をAMCサーバに保存
Eclipseクライアント上での変更内容をAMCサーバに保存
55
© 2013 IBM Corporation
55
【参考2】 AMCに抽出したWAS構成情報のカスタマイズ
‰
AMC Client経由で変更したWAS構成情報を、管理対象のサーバへ”自動化
プラン”にて反映
15.
15. 「自動化」パースペクティブを選択
「自動化」パースペクティブを選択
16.
16. 「RAFW_(環境名)_(セル名)_executeの自動化プランを押下
「RAFW_(環境名)_(セル名)_executeの自動化プランを押下
AMC上で言う「プロジェクト」を、
AMC上で言う「プロジェクト」を、
Eclipseクライアント上では「自動化プラン」と呼ぶ
Eclipseクライアント上では「自動化プラン」と呼ぶ
56
© 2013 IBM Corporation
56
【参考2】 AMCに抽出したWAS構成情報のカスタマイズ
‰
AMC Client経由で変更したWAS構成情報を、管理対象のサーバへ”自動化
プラン”にて反映
18.
18. ジョブの作成を押下
ジョブの作成を押下
17.
17. 不要なステップがある場合は、除外
不要なステップがある場合は、除外
57
© 2013 IBM Corporation
57
【参考2】 AMCに抽出したWAS構成情報のカスタマイズ
‰
AMC Client経由で変更したWAS構成情報を、管理対象のサーバへ”自動化
プラン”にて反映
20.
20. 実行を押下し、自動化プランを開始
実行を押下し、自動化プランを開始
19.
19. 必要に応じてパラメーターを変更
必要に応じてパラメーターを変更
58
© 2013 IBM Corporation
58
【参考2】 AMCに抽出したWAS構成情報のカスタマイズ
‰
AMC Client経由で変更したWAS構成情報を、管理対象のサーバへ”自動化
プラン”にて反映
21.
21. 全てのアクションが正常終了している事を確認
全てのアクションが正常終了している事を確認
59
© 2013 IBM Corporation
59
【参考2】 AMCに抽出したWAS構成情報のカスタマイズ
‰
(補足) AMC Client経由で変更したWAS構成情報を、AMC Server経由では
なく、直接管理対象のサーバーに反映
1.
1. 構成エクスプローラー内の構成ツリーを展開し、
構成エクスプローラー内の構成ツリーを展開し、
構成対象を選択し右クリック
構成対象を選択し右クリック
2.
2. Run
Run Actionを押下し、アクションを開始する
Actionを押下し、アクションを開始する
60
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60
【参考2】 AMCに抽出したWAS構成情報のカスタマイズ
‰
(補足) AMC Client経由で変更したWAS構成情報を、AMC Server経由では
なく、直接管理対象のサーバーに反映
6.
6. Runを押下し、アクションを実行
Runを押下し、アクションを実行
3.
3. リストの中から実行するアクションを検索、選択。
リストの中から実行するアクションを検索、選択。
今回は「was_common_configure_all」を選択
今回は「was_common_configure_all」を選択
4.
4. 実行するモードを選択。
実行するモードを選択。
今回は反映する為に「Execute」を選択するが、抽出する場合
今回は反映する為に「Execute」を選択するが、抽出する場合
は「import」を選択
は「import」を選択
5.
5. 実行する対象範囲を確認
実行する対象範囲を確認
61
© 2013 IBM Corporation
61
【参考2】 AMCに抽出したWAS構成情報のカスタマイズ
‰
(補足) AMC Client経由で変更したWAS構成情報を、AMC Server経由では
なく、直接管理対象のサーバーに反映
7.
7. 全てのアクションが正常終了している事を確認
全てのアクションが正常終了している事を確認
62
© 2013 IBM Corporation
62
【参考3】 WAS構成情報の抽出・反映方法
‰
抽出方法
€
€
€
‰
PureApp経由で、import Script Paclageの実行
AMC Server経由で、importプロジェクトの実行
AMC Client経由(eclipse)で、自動化プラン / アクションの実行
反映方法
€
€
AMC Server経由で、executeプロジェクトの実行
AMC Client経由(eclipse)で、自動化プラン / アクションの実行
いろいろな方法があるので、
ルールを決めよう
63
PureApp経由
AMC Server経由
AMC Client経由
抽出
Import Script Package
Import project
Import
自動化プラン / アクション
反映
-
Execute project
Execute
自動化プラン / アクション
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63
手順4-1: 仮想システム・パターンの作成 (WASV7移行元)
手順4-2: WASV7構成情報の抽出
手順4-3: 仮想システム・パターンの作成 (WASV8移行先)
手順4-4: AMC Client経由で、WASV7とWASV8.5を
compare
手順4-5: AMC Client経由で、WASV8.5に対してpromote
手順4-6: AMC Client経由で、WASV8.5に対してexecute
§4. AMCを利用したWASの移行
64
© 2013 IBM Corporation
4章は、AMCを利用したWASの移行です。手順4-1でWASV7の移行元の環境を構
築し、手順4-2でWASV7の構成情報を抽出し、手順4-3でWASV8の移行先の環
境を構築します。移行先の環境を、PureApp経由で構築してしまうのがポイントで
す。構築後に、移行元のWAS構成情報をAMCの機能でもって、移行先にリストア
するという手順になります。
また、今回のシナリオでは、移行先と移行元の環境をPureApp内にしましたが、
AMCとネットワーク接続できていれば、PureApp内でもPureApp外でも移行できま
す。
64
手順4: AMCを利用したWASの移行
⑥比較
⑦テスト
⑧反映
AMC Client
(Eclipse)
①デプロイ
AMC Server
OS
Hypervisor
③抽出
⑤抽出
②デプロイ
④デプロイ
WASV7
WASV8.5
OS
OS
Hypervisor
Hypervisor
移行元
65
仮想システムビルダー
移行先
© 2013 IBM Corporation
65
手順4-4: AMC Client経由で、WASV7とWASV8.5をcompare
AMC Client
(Eclipse)
⑥比較
①デプロイ
AMC Server
OS
Hypervisor
③抽出
⑤抽出
②デプロイ
④デプロイ
WASV7
WASV8.5
OS
OS
Hypervisor
Hypervisor
移行元
66
仮想システムビルダー
移行先
© 2013 IBM Corporation
移行先と移行元のWAS環境を構築後、AMC Serverに抽出したWAS構成情報を
AMC Clientを利用して比較します。
66
手順4-4: AMC Client経由で、WASV7とWASV8.5をcompare
‰
‰
AMC Server経由で、WASV7とWASV8の環境をimport
AMC ClientからAMC Serverに接続し、WASV7とWASV8.5の環境を(自動)
表示
移行元:
移行元: v7SourceXXX
v7SourceXXX
移行先:
移行先: v851targetXXX
v851targetXXX
67
© 2013 IBM Corporation
AMC Clientでは、図のように、移行元のWASV7環境と、移行先のWASV8環境の
構成情報が表示されます。
67
手順4-4: AMC Client経由で、WASV7とWASV8.5をcompare
‰
WASV7とWASV8.5の環境を選択し、compareを実行
比較結果が表示される
比較結果が表示される
1.
1. 「Compare
「Compare With」
With」 -- 「Each
「Each Other」
Other」
を実行
を実行
68
© 2013 IBM Corporation
WASV7とWASV8.5の環境を選択し、compareを実行すると、その比較結果が表
示されます。
68
手順4-5: AMC Client経由で、WASV8.5に対してpromote
⑥比較
⑦テスト
AMC Client
(Eclipse)
V7の構成情報をV8.5環境に
適用しても問題ないか?
①デプロイ
AMC Server
OS
Hypervisor
③抽出
⑤抽出
②デプロイ
④デプロイ
WASV7
WASV8.5
OS
OS
Hypervisor
Hypervisor
移行元
69
仮想システムビルダー
移行先
© 2013 IBM Corporation
次は、WASV7の構成情報を、WASV8.5環境に適用しても問題ないかを確認しま
す。
69
手順4-5: AMC Client経由で、WASV8.5に対してpromote
‰
WASV8.5のセルを選択し、「Run Action」を実行
1.
1. 「Run
「Run Action」を実行
Action」を実行
70
© 2013 IBM Corporation
WASV8.5のセルを選択し、「Run Action」を実行します。
70
手順4-5: AMC Client経由で、WASV8.5に対してpromote
‰
「was_common_configure_all」を選択し、「Action Inputs」のModeを
「Promote」に変更
2.
2. 「Promote」に変更
「Promote」に変更
71
© 2013 IBM Corporation
続いて、Compareする対象を選択し、(今回のケースでは、
「was_common_configure_all」)「Action Inputs」のModeを「Promote」に変更し
ます。
71
手順4-5: AMC Client経由で、WASV8.5に対してpromote
‰
「source.cell」 と 「source.env」をWASV7に設定後、右上の実行ボタンを押
下
3.
3. 実行ボタンを押下
実行ボタンを押下
72
© 2013 IBM Corporation
「source.cell」 と 「source.env」をWASV7に設定後、右上の実行ボタンをクリックし
ます。
72
手順4-5: AMC Client経由で、WASV8.5に対してpromote
‰
実行結果(Action Results)を確認
今回の例は、セルレベル。
必要なレベル(セル/ノード/サーバー)を
選択して、Promoteを実行。
4.
4. 実行結果を確認
実行結果を確認
73
© 2013 IBM Corporation
73
手順4-5: AMC Client経由で、WASV8.5に対してpromote
‰
74
AMC Server経由で、promoteの実行結果を確認 (ことも可能)
5.
5. Promoteの実行結果を確
Promoteの実行結果を確
認
認
© 2013 IBM Corporation
74
手順4-6: AMC Client経由で、WASV8.5に対してexecute
⑥比較
⑦テスト
⑧反映
AMC Client
(Eclipse)
①デプロイ
AMC Server
OS
Hypervisor
③抽出
⑤抽出
②デプロイ
WASV7
④デプロイ
OS
Hypervisor
Hypervisor
移行元
75
仮想システムビルダー
WASV8.5
OS
移行先
© 2013 IBM Corporation
テストを実行し問題ない場合には、最後にexecuteを実行します。つまりは、
WASV7の構成情報を、WASV8.5環境に適用します。
75
手順4-6: AMC Client経由で、WASV8.5に対してexecute
‰
セルレベルでwas_common_configure_allを選択し、Execute Modeを実行
1.
1. 「Execute」を実
「Execute」を実
行
行
今回の例は、セルレベル。
必要なレベル
(セル/ノード/サーバー)を
選択して、Executeを実行。
76
JDBC Provider、Data Source、アプリケーションは
各スコープ毎に、Executeを実行する必要がある。
© 2013 IBM Corporation
今回のケースでは、セルレベルでwas_common_configure_allを選択し、Execute
Modeを実行します。これで、WASV7の構成情報が、WASV8.5環境に適用されま
す。
考慮点としては、図のAction Selectionにたくさんの項目が表示されていますが、
WASV7の全ての構成情報をWASV8.5環境に適用するのではなく、JVMの設定
だけ、JDBC Providerだけ、アプリケーションだけというように、構成情報の中の各
項目毎に反映させることができます。全てを反映させることも、部分的に構成情報を
反映させることも可能ですので、移行シナリオに応じて反映させる項目をご選択下
さい。
76
手順4-6: AMC Client経由で、WASV8.5に対してexecute
‰
実行結果(Action Results)を確認
2.
2. 実行結果を確認
実行結果を確認
77
© 2013 IBM Corporation
77
【参考】 移行元と移行先のどちらのパラメーターが優先される?
移行元のパラメーターが優先。詳細はCompareの比較結果を確認。
移行元のパラメーターが優先。詳細はCompareの比較結果を確認。
WASV7
パラメーター設定×
XML設定×
WASV8.5
WASV8.5
WASV8.5
パラメーター設定×
XML設定×
パラメーター設定×
XML設定○
パラメーター設定○
XML設定○
新バージョンで
パラメーターが新規追加
-
V8.5
V8.5
(デフォルト値)
(デフォルト値).
V7
V7
V7
V7
WASV7
パラメーター設定×
XML設定○
WASV7
パラメーター設定○
XML設定○
V7
新バージョンで
パラメーターが削除
-
パラメーター設定 =
WAS管理コンソール
or wsadminコマンドで設定
78
<webAuthAttrs xmi:id="DescriptiveProperty_8"
name="com.ibm.wsspi.security.web.webAuthReq”
value="lazy“
server.xml
type="String“
resource.xml
・・・
・・・
XML設定
© 2013 IBM Corporation
もう一点、気になることは、移行元と移行先のどちらのパラメーターが優先されるか
です。
検証した範囲では、移行元のWASV7のパラメーターが優先されます。WASV7に
は存在しなくて、WASV8.5で新規に追加されたパラメーターは、WASV8.5のデ
フォルト値となります。
(全てのパラメーターを検証した訳ではありませんので、ご了承下さい。)
78
データ
アプリケーション
ミドルウェア
OS
Hypervisor
AMC
HW
このセッション
のターゲット
NW
§5. Reusableなシステム構成の実現
79
© 2013 IBM Corporation
次のTopicにうつります。
今までは、WASとWAS上で稼動するアプリケーションを対象としたお話でした。5章
では、ミドルウェアとアプリケーションだけでなく、NWやHW、OS、データを含めて、
どうやって管理したらよいのかのアイディアをご説明します。
万が一、障害が発生してしまったら、システムバックアップから戻すのではなく
PureAppから再デプロイすることの元の状態に戻す「Reusableなシステム構成を
実現する方法」についてご説明します。
79
Reusableなシステム構成とは
今稼動している環境と同じシステムを構築できること
€
万が一、障害が発生しても、システムを復旧できる
„
€
システムバックアップ / スナップショット地獄からの脱却
システムリソースを有効活用できる
„
„
PureApp V1.0/V1.1では、
システムバックアップの取得が不可
どの状態で
保存されているか
差分の管理
差分は手で反映
開発環境 / 教育環境等を、常時、起動しなくて済む
Fixpack適用等、任意のタイミングで本番環境と同じシステムを構築できる
Service
Service Domain
Domain
パラメーター
Management
Management Domain
Domain
DB2
OS
DB Backup
TSM
Script Package
WAS / DB2
OS
パラメーター
Other
Other System
System
パラメーター
WAS
OS
AMC
Server
ユーザーデータ
アプリ
Hypervisor
80
© 2013 IBM Corporation
Reusableなシステム構成とは、今稼動している環境と同じシステムを構築できるこ
とです。Reusableな構成にすることの主なメリットは2つです。
①万が一、障害が発生しても、システムを復旧できます。システムバックアップを取
得しなくても済みます。システムバックアップを取得する際にシステム停止が伴いま
すが、Reusableな構成では気にする必要がありません。
②開発環境 / 検証環境 / 教育環境等を、常時、起動しなくて済みますので、限りあ
るシステムリソースを有効活用できます。
どうやって、Reusableなシステム構成を実現するかと言うと、PureAppのデプロイ初
期値からのパラメーター変更分、サービスイン後のパラメーター変更分をどうやって
管理するかがポイントになります。WASのパラメーター、WAS上で稼動するアプリ
ケーションはAMCで管理します。OSやDB2など、AMC管理対象外のソフトウェア
のパラメーターは、スクリプトパッケージ化して頂いて、元の仮想イメージに紐付け
ます。例えば、OSユーザーを追加した場合、その都度、スクリプトを開発し、元の仮
想イメージに紐付けます。顧客情報や売り上げ情報など、DBに格納されるユー
ザーデータは、TSMを利用してPureApp外の環境でDBバックアップを保管します。
80
サービスイン後に、OSユーザーを追加
アプリケーションを更新 etc
課題 と 対応策①
✓
✓ 課題 :PureAppのデプロイ初期値からの変更分をどう管理するか?
✓ 対応策
パラメーター
スクリプト・パッケージ 、AMC (WAS、MQ等)
パラメーター // アプリ
アプリ
データ
DBバックアップ
DBバックアップ (TSM経由)
データ
DB Backup
アプリ
DB2パラメーター
WASパラメーター
AMC Server
Script Package
AMC
TSM
OS
Hypervisor
パラメーター / アプリ
OSパラメーター
DB Backup
DB2
WAS
DB2
OS
WAS
Hypervisor
PureApp
HW
81
NW
OS
Hypervisor
パラメーター
ここが大変
© 2013 IBM Corporation
さらにブレークダウンします。
違う視点からコンポーネント毎の対応方法をまとめたのが、左下の図です。NW /
HW / Hypervisor / OS / WAS / DB2は、PureAppが管理します。PureAppのデプ
ロイ初期値からのパラメーター変更分は、スクリプトパッケージにて管理します。例
えば、OSユーザーを追加した場合、その都度、スクリプトを開発し、元の仮想イメー
ジに紐付けます。顧客情報や売り上げ情報など、DBに格納されるユーザーデータ
は、TSMを利用してPureApp外の環境でDBバックアップを保管します。
81
課題 と 対応策②
✓
✓ 課題
課題 :スクリプト化するのが大変かつ面倒
:スクリプト化するのが大変かつ面倒
✓
✓ 対応策:Chef
対応策:Chef // Puppetを利用
Puppetを利用
OSユーザー追加毎に
作業が発生?!
データ
DB Backup
アプリ
DB2パラメーター
WASパラメーター
AMC Server
Chef
AMC
OSパラメーター
Hypervisor
パラメーター / アプリ
DB Backup
DB2
WAS
DB2
OS
Hypervisor
HW
TSM
OS
WAS
PureApp
OS
Hypervisor
パラメーター
NW
82
© 2013 IBM Corporation
先ほど、さらっと流したのですが、サービスイン後にOSユーザーを追加しました。そ
の都度、スクリプトを開発し、元の仮想イメージに紐付けるのは、言うのは簡単です
が大変です。そこで、ChefやPuppetなどのシステムの設定・運用作業を自動化す
るオープンソースを利用することをお勧めします。
82
Chefとは
システムの設定・運用作業を自動化するオープンソース。
“レシピ”と呼ばれる作業項目(Rubyベース)を自由に組み合わせて”クックブック”
とし、任意の環境を構築する
とし、任意の環境を構築する
COOKBOOK
RECIPE
レシピは開発する
必要がある
レシピを何度実行しても、
処理後は同じ状態になる
OS
構築①
ユーザー/グループ構成
WAS Liberty導入
RPMの導入
WAS
構築①
83
・
・
・
###
### install
install zsh
zsh
package
package "zsh"
"zsh" do
do
action
action :install
:install
end
end
WAS JVM構
成
###
### create
create directory
directory
directory
directory "/work"
"/work"
do
do
owner
owner "root"
"root"
group
group “system"
“system"
mode
mode 0775
0775
action
action :create
:create
end
end
ディレクトリ構成
© 2013 IBM Corporation
Chefについてブレークダウンしますと、Chefはシステムの設定・運用作業を自動化
するオープンソースです。そして、Chefがどうやってシステムの設定・運用作業を自
動化しているのかと言うと、右図になりますが、Rubyベースでスクリプトを開発しま
す。右上はzshのrpmパッケージを導入するスクリプトであり、右下は/workのディレ
クトリを作成し、所有者をroot、グループをsystem、775のアクセス権限を付与する
スクリプトです。このユーザー/グループを構成する、RPMを導入する、ディレクトリ
を構成する、WAS Libertyを導入するスクリプトがレシピになり、レシピを集めたもの
がクックブック(=料理本)になります。Chefとは料理人という意味ですが、料理に関
連する単語が多く使われています。
ポイントは、レシピを何度実行しても、処理後は同じ状態になります。例えば、既に
zshのRPMが導入済みの場合には、導入済みであると判断し、zshのRPM導入を
スキップします。導入済みであると判断された時点で処理が途中で終了することは
ありません。
私の経験談になりますが、一度、Chefを使うと、その便利さに感動し離れなくなりま
す。私は、/workというディレクトリを作成する場合、該当の環境にログインしmkdir
/workというコマンドを実行しません。Chef経由で、レシピを実行することでもって、
/workのディレクトリを作成します。是非、chefを使ってみて下さい。
Facebookさんは、ユーザー数の爆発的な増加に対応するために、Chefを使って
いるそうです。納得です。
83
Chefを利用したResusableなシステム構成
<管理対象サーバー>
サーバー管理を
Chefで実行!
デプロイ
アプリ
データ
WAS
OS
Hypervisor
DB2
OS
Hypervisor
WASパラメーター
アプリケーション
OS/DB2パラメーター
COOKBOOK
・・・
DB Backup
AMC Server
OS
TSM
Hypervisor
<構成管理サーバー>
84
© 2013 IBM Corporation
改めて、全体像をまとめました。
OSやDB2など、WAS以外のソフトウェアのパラメーターは、Chefで管理しましょう。
サービスイン後に、例えばユーザーを追加したい場合、該当の環境にログインして
useraddコマンドを実行するのではなく、Chef経由で実行して下さい。WASのパラ
メーターとWAS上で稼動するアプリケーションは、AMCで管理しましょう。データ
ベースに格納されるユーザーデータは、TSMで管理しましょう。
是非、Reusableなシステム構成を実現し、障害時のシステム復旧とシステムリソー
スを有効活用するとともに、ビジネスの柔軟性とAgilityに対応できる基盤として下さ
い。
84
Chef 全体像
管理対象のサーバーを
Nodeと呼ぶ
バージョン管理
されている
85
© 2013 IBM Corporation
85
【参考】 Chefでnginxをインストールするレシピ
###
### nginxのインストール
nginxのインストール
package
package "nginx"
"nginx" do
do
action
action :install
:install
end
end
###
### マシン再起動時に自動でngnixを起動
マシン再起動時に自動でngnixを起動
service
service "nginx"
"nginx" do
do
supports
supports :status=>true,
:status=>true, :restart=>true,
:restart=>true, :reload=>true
:reload=>true
action
action [:enable,
[:enable, :start]
:start]
end
end
###
### nginxの構成ファイルを配置
nginxの構成ファイルを配置
template
template "nginx.conf"
"nginx.conf" do
do
path
path "/etc/nginx/nginx.conf"
"/etc/nginx/nginx.conf"
source
source “nginx.conf.erb“
“nginx.conf.erb“
owner
owner "root"
"root"
group
group "root"
"root"
mode
mode 0644
0644
notifies
notifies :reload,
:reload, ‘service[nginx]‘
‘service[nginx]‘
end
end
86
事前に、nginx構成ファイル
を作成しておく
再起動
© 2013 IBM Corporation
86
OpscodeとIBMが、ChefのWAS Liberty対応をアナウンス
‰
87
http://www.opscode.com/blog/2013/04/25/
© 2013 IBM Corporation
システムの設定・運用作業を自動化するオープンソースとして、ChefとPuppetをご
紹介しましたが、Chefがお勧めです。提供されている機能はほとんど変わらないの
ですが、弊社IBMがChefに対応したWAS Libertyを導入するレシピを提供すること
を計画しています。
87
§6. まとめ
88
© 2013 IBM Corporation
88
まとめ
ビジネスの柔軟性とAgilityに対応できるシステム基盤
‰
AMCを利用して、迅速かつ正確な「ミドルウェアの構成管理」、「移行」を実現
€
‰
ビジネス価値が向上しない作業は、人手ではなくシステムで実施
Script Package / Chefを利用して、Reusableなシステム構成を実現
€
€
アプリだけではなく、インフラの迅速化が求められている
Infrastructure as a Code
柔軟
89
© 2013 IBM Corporation
今、ビジネスの柔軟性とAgilityに対応できる基盤が求められています。
AMCを利用して、WASサーバーの迅速かつ正確な「ミドルウェアの構成管理」と
「移行」を実現して下さい。この背景にあるのは、ビジネス化価値が向上しない作業
は、もう人手で実施するのではなく、システムで実施しようという動向です。
Script PackageとChefを利用して、Reusableなシステム構成を実現して下さい。こ
の背景にあるのは、アプリだけではなく、インフラの迅速化も求められています。ア
プリだけ早くても、それを支えるインフラが迅速でないと意味がありません。
89
09/30/11
Supported Middleware Targets
AIX
HP-UX
Linux
Solaris
Windows
zLinux
z/OS
IBM HTTP Server
Version 6.0, 6.1, 7.0, 8.0, 8.5
(Except Liberty Profile)
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Configure
Deploy
WebSphere Application Server
Version 6.0, 6.1, 7.0, 8.0, 8.5
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Configure
Deploy
WebSphere Application Server
ND
Version 6.0, 6.1, 7.0, 8.0, 8.5
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Configure
Deploy
WebSphere Portal
Version 6.0, 6.1 6.1.5, 7.0, 8.0
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Configure
Deploy
WebSphere Enterprise Service
Bus
Version 6.2
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
WebSphere Process Server
Version 6.2
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
WebSphere Service Registry and
Repository
Version 6.2, 6.3
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
WebSphere Virtual Enterprise
Version 6.1, 7.0
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
90
© 2013 IBM Corporation
90
09/30/11
Supported Middleware Targets via MidVision Extensions
AIX
HP-UX
Linux
Solaris
Windows
zLinux
z/OS
WebSphere MQ
Version 6, 7
Install
Configure
Install
Configure
Install
Configure
Install
Configure
Install
Configure
Install
Configure
Configure
WebSphere Message
Broker
Version 7
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Configure
Deploy
Oracle WebLogic AS
Version 9, 10, 11g
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Red Hat JBoss AS
Version 5.1.x, 6.x
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
Install
Configure
Deploy
91
© 2013 IBM Corporation
91
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