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アナウンスメント・ワークショップ WebSphere Application Server V8.0 WAS for z/OS

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アナウンスメント・ワークショップ WebSphere Application Server V8.0 WAS for z/OS
13. WAS for z/OS
13.WAS
13.WAS for z/OS
®
WebSphere Application Server V8.0
アナウンスメント・ワークショップ
WAS for z/OS
© 2011 IBM Corporation
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WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
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13. WAS for z/OS
13. WAS for z/OS
Disclaimer
ƒ この資料は日本アイ・ビー・エム株式会社ならびに日本アイ・ビー・エム システムズ・エ
ンジニアリング株式会社の正式なレビューを受けておりません。
ƒ 当資料は、資料内で説明されている製品の仕様を保証するものではありません。
ƒ 資料の内容には正確を期するよう注意しておりますが、この資料の内容は2011年7月
現在の情報であり、製品の新しいリリース、PTFなどによって動作、仕様が変わる可能
性があるのでご注意下さい。
ƒ 今後国内で提供されるリリース情報は、対応する発表レターなどでご確認ください。
ƒ IBM、IBMロゴ、ibm.com、CICS、DB、IMS、WebShere, およびz/OSは、世界の多く
の国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製
品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。
現時点でのIBMの商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml
をご覧ください。
ƒ JavaおよびすべてのJava関連の商標は Oracleやその関連会社の米国およびその他
の国における商標または登録商標です。
ƒ Windows は、Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標です。
ƒ UNIXはThe Open Groupの米国およびその他の国における登録商標です。
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WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
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13. WAS for z/OS
13. WAS for z/OS
目次
ƒ WAS for z/OS概要
– WAS for z/OSの位置づけ
– WAS for z/OS アプリケーションサーバー
ƒ WAS for z/OS V8.0 新機能
–
–
–
–
–
–
高可用コネクション管理
RAS
IBM Installation Manager
HPEL
Java、JVMとパフォーマンス
前提ハードウェアとソフトウェア
ƒ 参照情報
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WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
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13. WAS for z/OS
13. WAS for z/OS
WAS for z/OS 概要
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WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
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13. WAS for z/OS
13. WAS for z/OS
WebSphere Application Server ポートフォリオ
Virtual Enterprise,
eXtreme Scale, ComputeGrid
高スケーラビ
リティー、パ
フォーマンス、
機能性重視
WAS for z/OS
WAS Network Deployment
お客様
要件
WAS Hypervisor Edition
WAS (Base)
コスト抑制、
小規模から
開始
WAS Express
単一アプリケーション・サーバーへの迅速
なデプロイ、低トランザクション・レート
機能性
高トランザクションレート、高可用性・
クラスタリング、統合管理
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WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
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WebSphere Application Server全体の主要なエディションの簡単な説明は以下のとおりです。
本資料でご説明するWebSphere Application Server for z/OSでは最高レベルの信頼性を実現してい
ます。
(各製品の特徴)
•WAS Community Edition - フリーで軽量なアプリケーションサーバー。オープンソース
(Apache Geronimo)ベース。
•WAS(Base): JavaEE、Webサービスをサポートするアプリケーション・サーバー。シングル・
サーバー環境に最適。
•WAS Express: 機能はWAS(Base)と同等。プラットフォーム、ライセンスに制限がある。
•WAS Hypervisor Edition: IBM PowerVM on AIX や VMware ESXなどのハイパーバイザー
上で稼動するWebSphere Application Serverの特別エディション。
•WAS Network Deployment(WAS ND): WASの機能をクラスター環境で提供。高パフォーマン
ス環境に最適。
•WAS for zOS - WAS NDと同等のプログラミング・モデルをz/OS環境で提供。System z、
z/OSの提供する堅牢性、高いレベルのQoSを最大限に活用するフィーチャーを組み込み、
最高レベルの信頼性を実現。
•Virtual Enterprise - 動的なワークロード管理やアプリケーションを中断せずにアップデート
する機能等、可用性、回復力、スケーラビリティーの強化、そして仮想化されたアプリケー
ション・インフラストラクチャーのパフォーマンスの向上を実現。
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13. WAS for z/OS
13. WAS for z/OS
WAS for z/OS V8.0
ƒ 発表 2011年4月6日 出荷 6月17日
ƒ z/OS V1.10以上
–
WAS for z/OS V8の価値と機能をわかりやすくまとめた紹介用ビデオを掲載しています。
http://www.ibm.com/support/partners/jp/webcast/play/playpopup.wss?contentid=1287&checksum=4ee3096f
http://www.ibm.com/support/partners/jp/webcast/play/playpopup.wss?contentid=1288&checksum=1877bd99
http://www.ibm.com/support/partners/jp/webcast/play/playpopup.wss?contentid=1289&checksum=85785cef
WAS for z/OS Version 8.0
複数のプラット
フォーム間でスキ
ルを横展開可能
Unix/Windows
版と共通の機
能拡張部分
WASのTraceと
logをバイナリー
で見やすく抽出
Java 6.0.1
最新の
標準仕様の
サポート
機能拡張され
たJVM
IBM
Installation
Manager
HPEL
より細かな
制御が可能な
RAS
データ・
リソースの
ルーティング
z/OSの
追加オプション
WOLA
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WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
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WAS for z/OS V8は前バージョンと比較してさらに機能拡張しています。
まずUnixやWindows系、つまり分散系のV8と共通な拡張点としては以下のものが挙げられます。
•最新仕様の準拠(Java EE 6、EJB 3.1、Servlet 3.0、JSP 3.0など)
•Webサービスのサポート拡張:JAXB、JAX-RS、JAX-WS
•後発フィーチャー・パックの統合:SCA、XML、OSGi、JPA、Web 2.0、WOLA、バッチ
•プログラミングの強化と機能拡張に対する継続的な取り組み
さらに以下の分散系プラットフォームとの共通化を進めています。
•共通の導入手順(IBM Installation Managerの使用)
•共通のハイパフォーマンス・ログ機能(HPEL)
さらにデータ・ソースと接続ファクトリーの障害時の自動切替や、タイムアウト・トレースなどの動的変
更など、z/OS機能の活用も強化しています。
本資料では特に、分散系プラットフォームとの共通化を進めたIIMやHPEL、またz/OS機能の活用強
化の部分を中心にご説明します。
なお、WAS for z/OS V8のValueと新機能をわかりやすくまとめた紹介ビデオ(日本語)を以下のサイ
トに掲載しています。
http://www.ibm.com/support/partners/jp/webcast/play/playpopup.wss?contentid=1287&checksum
=4ee3096f
http://www.ibm.com/support/partners/jp/webcast/play/playpopup.wss?contentid=1288&checksum
=1877bd99
http://www.ibm.com/support/partners/jp/webcast/play/playpopup.wss?contentid=1289&checksum
=85785cef
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13. WAS for z/OS
13. WAS for z/OS
WAS for z/OSの特長
1. アプリケーション・サーバー
–コントローラー・サーバントの分割
2. ワークロード・マネージャー
JSP
–WLM(Workload Manager)
3. セキュリティー
–z/OSセキュリティー(RACF)
4. トランザクション管理
–RRS(Resource Recovery Services)
5. コネクター
–ローカル接続 (Type 2)
6. 拡張性
WS
Session
Webコンテナー
XML
Parser
RAS
XSL
Activity
Service
Naming
コマンド
JCA
コネクション
マネージャ
WLM
Fragment
Cache
Data Rep
lication
動的
キャッシュ
クラス
ローダー
Alarm
Manager
スレッド
プール
HTTPセッ
ション管理
Entity
EJBコンテナー
BSF
トランザク
ション管理
JavaMail
Webサービス Persistence
エンジン
データ
コマンド
キャッシュ
キャッシュ
Thread
UDDI
Local
–サーバントを容易に増減可能
7. 障害対応
Channel FW
HTTP
IIOP
JMS
SIP
セキュリティー (Authentication, Authorization, Registry, ….)
–ARM(Automatic Restart Manager)
–XCF(Cross-System Coupling Facility)
JVM / JDKライブラリー
8. 監視
- RMF(Resource Measurement Facility)
- SMF(System Management Facility)
プラットフォーム
非依存
z/OSに最適化
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WAS for z/OSはz/OSと高度に統合され、メインフレームならではの堅牢なシステム
構築のための多くの機能を提供します。
-アプリケーション・サーバー
サーバーがコントローラー(CR)/サーバント(SR)等の複数のアドレス空間に分かれていま
す。アプリケーションの稼動環境となるJVMはサーバントで動作し、これを複数用意すること
で耐障害性が向上します。
-ワークロード管理
z/OSのワークロード管理機能を活用でき、きめ細かな優先度制御が可能です。
-セキュリティー
SAF(System Authorization Facility)、RACF(Resource Access Control Facility)の機能を利用し、堅牢
で統一されたセキュリティー管理が可能です。
-トランザクション管理
RRS(Resource Recovery Services)を活用し、確実にトランザクション処理を遂行します。
-コネクター
-DB2 JDBC Type2ローカル・コネクターにより、非常に高速かつ安全な接続を実現します。
-拡張性
-サーバント領域を動的に増減させることで、スケーラビリティーを確保します。
-障害対応
-ARM(Automatic Restart Manager)を利用することで、迅速な障害回復をサポートします。
-XCF(Cross-System Coupling facility)
-監視機能
-SMF(System Management Facility),RMF (Resource Measurement Facility)を活用して、サーバーや
トランザクションの稼動状況の監視やチューニングが可能です。
WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
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13. WAS for z/OS
13. WAS for z/OS
WAS for z/OS 論理アーキテクチャー
ƒ WAS for z/OSは複数のアドレ
ス・スペースから構成されます
–コントローラー (CR)
–サーバント (SR)
• コンテナー
–アジャンクト (CRA)
HTTP
コントローラー
ƒ アプリケーション・サーバー
アプリケーション・サーバー
サーバント
(アプリ稼働環境)
Web コンテナー
(Servlets, JSPs)
IIOP
• SIBusのための
メッセージング機能
EJB コンテナー
アジャンクト
JMS
Webサービス
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WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
WAS for z/OSは少なくともコントローラー(CR:Control Region)とサーバント(SR:Servant Region)か
ら構成されます。メッセージングを使用する場合はアジャンクト(CRA:Control Region Adjunct)も起動
します。それぞれのアドレス・スペースの特徴を列挙します。
•CRは外部との接続のエンドポイントを提供します。SRはアプリケーション稼働環境を提供します。
•CRAはメッセージングを利用するための専用エンジンです。
•ひとつのCRは複数のSRを配下に持ちます。IMSのMPP領域と非常に良く似ています
•SR数は、最大、最小数を任意に設定可能です。
•CR-SR間の情報の伝達はWLMによって行われます。
•WLMクラシフィケーションを利用することによって、アプリケーション単位での細かなワークロード管
理、レポート出力が可能です 。
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13. WAS for z/OS
13. WAS for z/OS
WAS for z/OS V8.0 新機能
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WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
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13. WAS for z/OS
13. WAS for z/OS
高可用コネクション管理 – データ・ソースの障害時の自動切換
ƒ WAS for z/OS V8.0では、代替の接続ファクトリーを構成できるようになりました。
この機能により、構成済みのデータ・リソースが利用できなくなった時に、自動的
に切り替え処理が行われます。
New
ƒ 障害検知対象:DB2 for z/OS, IMS, CICS(CTG以外)
– 例) JDBCタイプ2接続のローカルDB2障害時に、別LPARのDB2にタイプ4での接続に
切り替え
WAS for z/OS V8.0
アプリケーション・サーバー
アプリケーション
データ
接続ファクトリー
DB2
データ リソース 参照
要求のルーティング
代替のデータ
接続ファクトリー
(参考)このソリューションを用いない場合の対応としては例えば以下の3種類のオプションがあります。
z
WTO(コンソールへのメッセージ出力)により、自動化が処理を引き継ぎ閉塞処理を実施
z
WASのPAUSELISTENER機能による閉塞
z
影響を受けるアプリケーションのみ停止
などを検討します。
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DB2
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WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
WAS V8.0では、代替の接続ファクトリーを構成できるようになりました。この機能により、構成済みの
バックエンド・データ・リソースが利用できなくなったときに自動的に切り替え処置を行うことができま
す。例えばローカル(主接続先)のリソース・マネージャーに障害が起こったとします。その際、アプリ
ケーションからは切断されたようには見えません。構成した代替接続ファクトリーの定義へのフェイル
オーバーが、WASによって実行されるからです。また、ローカルのリソース・マネージャーが復旧する
と、WASでこの復旧が検出され、ローカルのリソース・マネージャーへの新しい接続が確立されます。
なお、代替リソース・マネージャーを構成しない場合に、WAS for z/OS V8では他にどのような障害対
応処理が可能かを補足しておきましょう。以下の3種類のオプションがあります。
(WTOによる閉塞処理)
バックエンド・リソース・マネージャーがダウンしたことをWAS for z/OSが検出し、WTOを発行します。
そこからシステム自動化が処理を引き継ぎます。たとえば、MODIFYコマンドによってデータ・リソース
のMBeanに対しアクションを実行するように実装します。
(WASのPAUSELISTENER機能による閉塞)
バックエンド・リソース・マネージャーがダウンしたことをWAS for z/OSが検出し、サーバーに対して
PAUSELISTENERSコマンドを発行します。閉局したことを要求ルーティング機能が検出し、代替のク
ラスター・サーバーにルーティングします。
(該当アプリケーションの停止)
バックエンド・リソース・マネージャーがダウンしたことを検出し、影響を受けるアプリケーションを停止。
それ以外のアプリケーションは稼働中のままにします。これにより、影響を受けていないアプリケー
ションは機能し続けることができます。IBM WebSphere Proxy Server やOn Demand Routerなどの
ルーティング機能でアプリケーションのステータスを検出できます。
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13. WAS for z/OS
13. WAS for z/OS
高可用コネクション管理 - WOLAの可用性が向上しました
ƒ WebSphere OLA(WOLA)とは
– 同じLPAR内で、WASと外部アドレス空間(CICS/IMS/バッチ等)との間を双方向に高速にアク
セス可能な接続ソリューション。(V7からの提供機能)
ƒ V8.0では、バックアップ用の外部アドレス空間を利用可能。プライマリーのアドレス空
間障害時にも連続稼動性を提供します。
たとえば、同じLPARに2つの
CICS領域があるとします。
WAS for z/OS V8.0
アプリケーション・サーバー
Java
アプリケーション
外部
アドレス・スペース
CF1
A
Sysplex内
にある他の
CICS
WOLA JCAリソース・アダプター
CF2
WOLAサポート
外部
アドレス・スペース
B
Sysplex内
にある他の
CICS
WASサーバーへのWOLA登録
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WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
z/OS版にユニークなWOLA(WebSphere Optimized Local Adapters)は、クロスメモリーで、WAS
for z/OSと外部アドレス空間とを高速に双方向アクセスを可能にするソリューションです。
WAS for z/OS V8.0ではデータソースの切り替えと同じ仕組みでフェイルオーバー機能を利用できる
ように改善されています。
WASから外部アドレス・スペースへのアウトバウンド呼び出しに対してプライマリーおよび代替接続
ファクトリーをWASに定義できます。
バックエンドの障害を検出して、バックアップの接続ファクトリーに自動的にフェールオーバーする動
きは、データソースで見てきたものと同じで、可用性を向上させています。
プライマリーの外部領域の機能が停止したことをWASが検出し、すべての新規の接続要求が、自動
的に、代替接続ファクトリーを介してセカンダリーの外部領域へ送られるようになります。プライマリー
領域が回復するとWASはこれを検知し、新しい接続要求に対するプライマリー領域へのルーティング
を開始します。
セカンダリー領域への現在の接続は、アプリケーションによって解放されるまで続きます。最終的に
はセカンダリー領域への接続がすべて解放され、プライマリー領域が再びすべてのリクエストを処理
します。
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13. WAS for z/OS
13. WAS for z/OS
RAS – ワークロード・クラシフィケーション
ƒ V8.0ではRAS (Reliability,Availability, Serviceability)の向上として、ワークロードのクラ
シフィケーション機能を拡張しました。
ƒ クラシフィケーションとは
– WAS for z/OSに届く各リクエストは、z/OS WLMによってクラス分け(ワークロードに
よる分類)が可能
– クラシフィケーション(クラス分けの設定)はXMLで定義します
• 記述内容:リクエストのタイプ(httpなど)、リクエスト識別子、WLMのトランザクション・クラス
– トランザクション・クラスはWLM側でサービス・クラスとレポート・クラスに関連づけ
• サービス・クラスはリクエストのゴールを定義する
⇒ Importance、Response Time
• レポート・クラスはシステム統計情報をまとめる単位
サービス・クラスの各部分をレポート・クラスに細分化できます
ƒ V8.0での主な拡張機能
– トランザクション・クラス毎にタイムアウト値を設定できます
– SMFの出力制御もできます
– XMLファイルはサーバー稼動中に動的に反映可能です
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New
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WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
WAS for z/OSの提供するユニークな機能の一つに、z/OS WLM(Workload Manager)との密な連携に
よるRAS機能の実現があります。
これにより、優先度、応答時間ベースのポリシー定義によるワークロード管理をアプリケーション単位
で行うこと、およびより詳細なレベルでのパフォーマンス測定、きめ細かなタイムアウト設定が可能に
なります。
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13. WAS for z/OS
13. WAS for z/OS
RAS - XMLとWLMの設定例
クラシフィケーション・ファイル例:
<InboundClassification type="http" schema_version="1.0"
default_transaction_class="DFTRAN3">
<http_classification_info uri="/gcs/applicationA/*"
transaction_class="DFTRAN1" />
<http_classification_info uri="/gcs/otherApplication/*"
transaction_class="DFTRAN2" />
</InboundClassification>
WLM設定例:
Subsystem Type CB - WebSphere z/OS CN and TC Classifications
Classification:
Default service class is CBDEFLT
Default report class is RWASDEF
#
1
1
2
2
1
Qualifier
type
---------CN
CN
TC
TC
TC
Qualifier
Starting
name
position
-------------- --------DFDMGR*
DFSR01*
DFTRAN1
DFTRAN2
DFTRAN3
13
Service
Class
-------CBCLASS
CBCLASS
DFTRAN1
DFTRAN1
DFTRAN3
Report
Class
-------DFDMGR
REPORTD
REPORT1
REPORT2
REPORT3
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WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
これは、単一の WebSphere Application Server インスタンスを使用している例です。
この中で、サーバーは 2 種類のアプリケーションに対する HTTP 要求を処理します。
この2つのアプリケーションのワークロード管理を同じゴールに従うようにする一方で、RMFレポート
については別々に生成されるようにしています。
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13. WAS for z/OS
13. WAS for z/OS
RAS - タイムアウトの例
ƒ URI単位で、タイムアウト値を設定することができます
<InboundClassification type="http" schema_version="1.0"
default_transaction_class="M">
<http_classification_info transaction_class="N"
host="hostname.com" dispatch_timeout="600">
<http_classification_info transaction_class="Q"
uri="/gcs/admin" dispatch_timeout="1200"/>
<http_classification_info transaction_class="R"
uri="/gcs/admin/1*" dispatch_timeout="300"/>
</InboundClassification>
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WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
これはタイムアウト設定の例です。
以前のバージョンでは、ディスパッチ・タイムアウト(リクエストを受け付けてから終了するまでの経過
時間に関するタイムアウト)はサーバー単位での設定のみでした。
WAS for z/OS V8.0からは、ディスパッチ・タイムアウトをURI単位で指定することが可能となりました。
WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
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13. WAS for z/OS
13. WAS for z/OS
IIM - IBM Installation Manager on z/OS
WAS for z/OS V8.0
リポジトリー
WCT
V8 Planning
Spreadsheet
New
カスタマイズ
ジョブ
IBM Installation
Manager z/OS
(CUI)
WAS for z/OSランタイム
"コピーア
ウト"
hlq.SBBOHFSのファイル
へのシンボリックリンク
SERVICE.hlq.SBBOHFS
/SERVICE/usr/lpp/zWebSphere/V8R0 hlq.SBBOHFS
/usr/lpp/zWebSphere/V8R0
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分散系WASについては
一日目の「システム管理」
をご参照ください
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WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
WAS for z/OSではIBM Installation Managerは2つの用途で使用します。
ひとつは、IIMはWebSphere Customization Tools(WCT) V8を導入・管理するのに使います。以前は
WCTはシンプルなインストーラーを使用していましたが、V8ではIIMで初期導入からFeaturePackの構
成、マイグレーションまで行います。
もうひとつは、z/OSシステム上で、製品ファイルシステムのデータセットを生成します。これは
hlq.SBBOHFSであり、WAS for z/OSの物理的なインフラ環境に密接に関連します。
この図は、z/OS上でのInstallation Managerを含むWAS for z/OS全体の構成を示しています。コマン
ドライン(CUI)でIIMを使用し、製品ファイルシステム(hlq.SBBOHFS)の作成と管理を行います。
なお、IIM自身および初期ローカル・リポジトリーはSMP/Eで導入します。
WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
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13. WAS for z/OS
13. WAS for z/OS
HPEL - 従来のログ出力
ログ出力はJOBLOG等に出力されます
Java
Java Trace
Trace
z/OSに不慣れなWAS技術者には扱いにくい
面がありました
Java
Java Logs
Logs
System.out
System.out
System.err
System.err
zNative
zNative Trace
Trace
cout
cout
CTRACE
SYSPRINT DD
この部分はJESまたは
HFSへの出力が可能
SYSOUT DD
cerr
cerr
LOGSTREAM
zNative
zNative Message
Message
CONSOLE
分散系WASについては
一日目の「システム管理」
をご参照ください
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WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
デフォルト状態では、WAS for z/OSは多くの情報をJESスプールに出力します。
SYSPRINTやSYSOUTについては、JESではなくUSS上のファイルやMVSファイルにリダイレクトするこ
ともできますが、いずれにしてもTSOの操作に慣れていることが望ましく、TSOに不慣れな方には扱
いにくい面があるのも事実です。
WAS V8で導入されたHPELは、WAS for z/OSでも同様に利用することができます。
次ページでは、HPELを利用した場合のWAS for z/OSのログ出力について図示しています。
WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
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13. WAS for z/OS
13. WAS for z/OS
HPEL - HPELを使用したログ出力
オプションでHPEL(High Performance Extensible Log)を構成可能です
New
Java
Java Trace
Trace
Java
Java Logs
Logs
Log
Viewer
整形された
ログ・トレース
System.out
System.out
System.err
System.err
zNative
zNative Trace
Trace
cout
cout
CTRACE
分散系プラットフォーム
と共通のフォーマット
SYSPRINT DD
SYSOUT DD
cerr
cerr
LOGSTREAM
zNative
zNative Message
Message
CONSOLE
システム・プログラマー
向けに、z/OSに特化し
たもののみを含むログ
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WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
HPELが導入されると、緑で囲まれたログがHPELログに出力されます。z/OS版固有の情報について
は、引き続きJESスプールに出力されます。
HPELは全プラットフォームで共通のフォーマットですので、普段Unix/Windows系WASに慣れている方
でも問題なく利用することができます。 z/OSにtelnetでログインし、フォーマッターを利用することで、
違和感の無い操作が実現されます。
z/OS特有の情報は、引き続きJOBLOG等に出力されます。したがって、システム管理者、システムプ
ログラマーの方は、従来どおりTSOを通じてそれらの情報にアクセスできます。
WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
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13. WAS for z/OS
13. WAS for z/OS
Java, JVMとパフォーマンス
ƒ WAS for z/OS V8.0 は、以下を最大限に活用して、パフォーマンス向上を図っています
– z196ハードウェアの機能向上
– Version 8.0におけるJava 6 JVMの全般的な機能拡張
– z196の新しい命令群の直接利用
アプリケーション
アプリケーション側からは Java 6を利用。性能の利点は
より下層のレイヤーから透過的に取得
Java 6 仕様定義
Java Virtual
Machine
Zを活用したネイティブコード層
グラフはスループットを示します
WAS for z/OS V7 Java6 SR9
WAS for z/OS V8 Java6 R2.6
WAS V7でもz196化で性能向上
しさらに WAS V8(Java 6.0.1)で
性能向上
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WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
WAS for z/OSではパフォーマンス向上において、いくつかの着目すべき点があります。
.z196による効果
ハードウェアの機能向上だけでパフォーマンスが大幅に向上します。
z196の高速チップ、機能改善した大容量キャッシュ、およびアウト・オブ・オーダー実行パイプラインに
より、WASのレベルに関係なく得られるハードウェア側のパフォーマンス向上があります。
• 新しいJVMによる効果
ここでも大幅な向上が得られます。z196と全く同等ではないにしても、それにかなり近い効果がありま
す。
WAS V8 JVMの全般的な機能向上でハードウェアに依存せずに得られるパフォーマンス向上があり
ます。
• z196命令群の利用
現時点では、上記2つの方法に比べるとメリットは比較的限られています。しかし、JITコンパイラーの
強化によって、今後はより大きな効果が期待できます。
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13. WAS for z/OS
13. WAS for z/OS
前提ハードウェアとソフトウェア
ƒ 前提ハードウェア
• z/OS V1.10 以降をサポートするハードウェア
• 少なくとも、3.5 GB の(Web インストール用の) 利用可能なディスク・スペース
• 少なくとも、7 GB (IBM Installation Manager を使用したローカル・インストール
用) から 9 GB (SMP/E 成果物を使用したローカル・インストール用)の利用可能
なディスク・スペース
• 少なくとも、1 GB のメモリー。 稼働するアプリケーション・サーバーごとに 1 GB
を推奨
ƒ 前提ソフトウェア
–z/OS
• z/OS 1.12 System z (31- および 64-bit)
• z/OS 1.11 System z (31- および 64-bit)
• z/OS 1.10 System z (31- および 64-bit)
–その他の対応S/Wについては、製品発表レターをご参照ください
http://www-06.ibm.com/jp/domino02/NewAIS/aisextr.nsf/ByLe
tterNo/SWA11028
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WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
前提のハードウエアとソフトウエアを示します。
WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
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13. WAS for z/OS
13. WAS for z/OS
参照情報
ƒ 製品発表レター: WAS for z/OS V8.0
http://www.ibm.com/jp/domino02/NewAIS/aisextr.nsf/ByLetterNo/SWA11028
ƒ WebSphere Application Server Library
http://www.ibm.com/software/webservers/appserv/was/library/
ƒ Webcast : 「WebSphere Application Server V8 違いの分かる方はz/WASを選びま
す」
http://www.ibm.com/support/partners/jp/webcast/play/playpopup.wss?contentid=
1287&checksum=4ee3096f
http://www.ibm.com/support/partners/jp/webcast/play/playpopup.wss?contentid=
1288&checksum=1877bd99
http://www.ibm.com/support/partners/jp/webcast/play/playpopup.wss?contentid=
1289&checksum=85785cef
ƒ WAS and the z/OS Workload Manager
http://www.ibm.com/support/techdocs/atsmastr.nsf/WebIndex/WP101740
ƒ Technical Introduction to WAS z/OS V8.0
http://www.ibm.com/support/techdocs/atsmastr.nsf/WebIndex/WP101896
ƒ WAS for z/OS V7.0 テクニカル・ガイド
http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/was/was7_zos/
© 2011 IBM Corporation
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WAS V8.0 アナウンスメント・ワークショップ
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