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第1章 DB2のアーキテクチャ
第1章 DB2のアーキテクチャ 本書に含まれている情報は、正式なIBMのテストを受けていません。また、明記にしろ、暗黙的にしろ、なんらの保証もなしに配布されるものです。 この情報の使用またはこれらの技術の実施は、いずれも、使用先の責任において行われるべきものであり、それらを評価し、実際に使用する環境に統合する 使用先の判断に依存しています。それぞれの項目は、ある特定の状態において正確であることがIBMによって調べられていますが、他のところで同じまたは同 様の結果が得られる保証はありません。これらの技術を自身の環境に適用することを試みる使用先は、自己の責任において行う必要があります。 © Copyright IBM Japan Co., Ltd. 2011 内容 • DB2 ファミリー製品 • Oracle、DB2の用語の比較 • DB2とOracleのアーキテクチャ比較 • • • メモリー • プロセス • ファイルシステム構造 • データ、カタログ領域 • セキュリティ DB2の基本、ツール • インストール • インスタンス管理 • ストレージ管理 • 接続管理 • 管理ツール 基本操作の違い 2 © 2011 IBM Corporation DB2 ファミリー製品 ファミリー製品 DB2 3 © 2011 IBM Corporation DB2 ファミリー製品 DB2 Enterprise 9 • DB2 9.7 DB2 Advanced Enterprise Server Edition DB2 Enterprise Server Edition • DB2 Data Server の最新Version O O O O O O O • 2009年5月にアナウンス 2009年6月リリース DB2 Workgroup 9 Linux (64bit) Linux Power (64bit) Linux zSeries (64bit) Windows (32bit/64bit) AIX (64bit) HP-UX (64bit) Solaris (64bit) DB2 Workgroup Server Edition DB2 Express 9 DB2 Express Edition DB2 Personal 9 O O O O O O O O O O Linux (32bit/64bit) Linux Power (64bit) Windows (32bit/64bit) AIX (64bit) Solaris (64bit) HP-UX (64bit) Linux (32bit/64bit) Linux Power (64bit) Windows (32bit/64bit) Solaris (x86-64) DB2 Personal Edition O Linux (32bit/64bit) O Windows (32bit/64bit) For Developer Database Enterprise Developer Edition O All Servers and clients supported by DB2 4 © 2011 IBM Corporation DB2 9.7 エディション • IBM DB2 Enterprise Server Edition 9.7 (ESE) • DB2 Enterprise 9.7 は、中規模企業から大企業向けのデータベース・サーバー • プロセッサー数やメモリーサイズの制限なし • 以下の機能を含む • PL/SQL、pureXML、HADR、オンライン再編成、拡張コピーサービス、MQT、 MDC、テーブル・パーティショニング機能など • IBM DB2 Workgroup Server Edition 9.7 (WSE) • DB2 Workgroup 9.7 は中小企業向けのデータベース・サーバー • 「最大 16CPU コア、メモリー 64GB 以内」の制限あり • PL/SQL、pureXML, HADR、オンライン再編成機能、pureScale(*1)を含む (*1) 全クラスターのソケット総数4まで 5 © 2011 IBM Corporation DB2 9.7 エディション • IBM DB2 Advanced Enterprise Server Edition 9.7 (AESE) • DB2 Enterprise 9.7 は、中規模企業から大企業向けのデータベース・サーバー • プロセッサー数やメモリー制限なし • DB2 Enterprise Server Editionに加えて、下記のオプション機能を含む • • • • • • データ行圧縮 ワークロード管理 Optim Performance Manager ラベル・ベースのアクセス制御 Qレプリケーション(IBM MQを使用した高速レプリケーション) (限定付:注1) フェデレーション(他社DBとのデータ連携機能) (限定付:注2) (注1)DB2の間の1ペアに限定されたレプリケーション (注2)DB2 とOracle Database(または DB2)間のデータ連携に限る 6 © 2011 IBM Corporation DB2 9.7 エディション • IBM DB2 Express Edition 9.7 • DB2 Express 9.7は、中規模ビジネス(SMB)市場向けに、DB2のフルファンクションを 低価格で提供 • 「最大200 PVU(*1) 、メモリー 4GB 以内」の制限あり • pureXML機能を含む • IBM DB2 Express-C • ライセンス無償で使用可能 • 「最大 2CPUコア、メモリー 2 GB 以内」の制限あり • pureXML機能を含む (*1) PVU: プロセッサー Value Unit 7 © 2011 IBM Corporation DB2 9.7 クライアント • IBM Data Server Client • アプリケーション開発、DB管理、クライアント/サーバー構成のための機能を提供 • IBM Data Server Runtime Client • JDBC, ADOODBC, DB2 CLI, .NET, ADO.NET, OLE DB, PHP ,Ruby をサポート • GUIツールは含まれていないが、DB2 CLP機能を含む • IBM Data Server Driver for ODBC, CLI, and .NET • DB2 CLI API、ODBC API、.NET API を使用するアプリケーションに対するランタイム・ サポートを提供するWindowsプラットフォーム用のクライアント • IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ • Java ストアード・プロシージャーおよびユーザー定義関数のデフォルトのドライバー • JDBC 3 および JDBC 4 準拠アプリケーションのサポート、SQLJのサポートを提供 8 © 2011 IBM Corporation DB2 V9.7 フィーチャー DB2 V9.7 Features DB2 High Availability Feature (HAF) DB2 pureScale Feature DB2 Performance Optimization Feature (POF) Adv. ESE ESE WSE Express ● (組込み) (組込み) (組込み) ● ● (組込み)* (組込み) ● 課金単位 含まれる機能 許可ユーザー HADR, オンライン再編成、 TSA, 拡張コピー・サービス PVU PVU 連続稼働と無限の拡張性 を実現するクラスタリング・ テクノロジー 許可ユーザー DB2 ワークロード管理, PVU Optim Performance Manager, 許可ユーザー Query Patroller DB2 Storage Optimization Feature (SOF) DB2 Advanced Access Control Feature (AACF) DB2 Geodetic Data Management Feature PVU (組込み) ● データ行圧縮、索引圧縮、 一時表圧縮 許可ユーザー (組込み) ● PVU ラベル・ベースのアクセス 制御 (LBAC) ● ● 許可ユーザー 空間情報管理 PVU (組込み) ● Homogeneous Replication Feature PVU DB2間のQレプリケーショ ン ※ Featureは●の箇所のみになります *: クラスターのすべてのサーバーでDB2が稼働するのは4ソケットまで 9 © 2011 IBM Corporation Oracle、DB2の用語の比較 Oracle、DB2の用語の比較 10 © 2011 IBM Corporation Oracle、DB2用語の比較 (1) Oracle DB2 Comment インスタンス インスタンス プロセスと共有メモリーから構成され る。DB2インスタンスは、データベー ス・マネージャー(DBM)とも呼ばれる。 DB2は1インスタンスに複数DBをもつ ことが可能。Oracleインスタンスは、1 インスタンス1DB。 データベース データベース DB2:1インスタンスに複数DB作成可 能 パラメータファイル データベース・マネージャー構成 ファイル Oracle: インスタンス、DBのパラメー ターを格納するファイル データベース構成ファイル DB2: DB毎にDB構成ファイルを持つ データ・ブロック ページ データ格納の最小単位 エクステント エクステント 連続したデータ・ブロック/ページの セット セグメント オブジェクト Oracle: エクステントの集合で論理記 憶構造に割り当てられる 11 © 2011 IBM Corporation Oracle、DB2用語の比較 (2) Oracle DB2 Comment 表スペース 表スペース データを格納する領域 データ・ファイル DMS コンテナー データを格納する物理領域 Redo ログファイル アーカイブ・Redoログファイル アクティブ・ログファイル アーカイブ・ログファイル リカバリーログ PL/SQL SQL/PL SQLを拡張したプログラミング言 語 データ・バッファー バッファープール 表スペースへのI/Oを減らすため のバッファー SGA インスタンス共有メモリー インスタンス起動時に割り当てら れるメモリー領域 データ・ディクショナリ システム・カタログ データベースのメタデータ ライブラリー・キャッシュ パッケージ・キャッシュ コンパイルしたSQLをキャッシュ するために使用される領域 ラージ・プール ユーテリティ・ヒープ バックアップ等のヒープ領域 データ・ディクショナリキャッシュ カタログキャッシュ システムカタログ情報のキャッ シュ領域 SYSTEM表領域 カタログ表スペース データ・ディクショナリやカタログ 情報を格納する表領域 12 © 2011 IBM Corporation DB2とOracleのアーキテクチャ比較 DB2とOracleのアーキテクチャ比較 13 © 2011 IBM Corporation DB2とOracleのアーキテクチャ比較 • アーキテクチャ概要 • メモリー・アーキテクチャ • プロセス • ファイル、ディレクトリ構造 • データ・ディレクトリ、カタログ • セキュリティ 14 © 2011 IBM Corporation アーキテクチャ概要– Oracle • Oracle : 3層構造 OracleArchitecture • 上位層は、メモリーアーキテク チャ • 中間層は、プロセスコンポーネ ント • 下位層は、データベースコン ポーネント Instance Instance P P G G A A SGA SGA Streams Pool Database Buffer Cache Redo Log Buffer Shared Pool Java Pool Oracle Oracle Processes Processes RECO Large Pool Library Cache Data Dictionary Cache Init. Ora User User User User Processes Processes Processes Processes SMON PMON DBWn CKPT LGWR ARCn Oracle Oracle Database Database Data Files 15 Control Files Redo Log Files Archive Log Files © 2011 IBM Corporation アーキテクチャ概要 – DB2 • DB2:クライアント/サーバーモデル • DB2は全てのプラットフォームで、 スレッドベースで実装されている • DBMSとしての基本的な動きは Oracleと同様 •例 • 更新データは必ずログに書き込ま れ、COMMITのタイミングでディス クに書き出される • 表スペースへの反映はBFPを介し て非同期に行われる 16 © 2011 IBM Corporation メモリー・アーキテクチャ– Oracle • SGA と PGA • Oracleのメモリー構造はシステム・グローバル領域(SGA)とプログラム・グ ローバル領域(PGA)から構成される • SGA • インスタンス起動時に割り当てられる共有メモリー領域 • SGAは共有プール、データベース・バッファー・キャッシュ、REDOログ・バッ ファーとして使用される • PGA Instance • 特定のサーバー・ プロセスだけで使用 される非共有領域 SGA PGA PGA PGA Shared Pool Library Cache Data Dict cache Data Buffer Cache Redo Log Buffer Server Process 17 © 2011 IBM Corporation メモリー・アーキテクチャ– DB2 • DB2 は大きく3つの共有メモリー領 域がある • インスタンス・メモリー Instance_memory DBMS Memory • データベース・メモリー • データベース・メモリーの例: • バッファー・プール • ロック・リスト • データベース・ヒープ • ユーティリティ・ヒープ • パッケージ・キャッシュ • カタログ・キャッシュ Database_A Database_B Database_ memory Database_ memory Appl_memory Appl_memory • アプリケーション・メモリー Agent Private Memory 18 © 2011 IBM Corporation プロセス – Oracle • バックグラウンド・プロセス • • • • • • • • データベース・ライター (DBWR) ログ・ライター(LGWR) システム・モニター (SMON) プロセス・モニター (PMON) チェックポイント (CKPT) リカバラ・プロセス(RECO) アーカイバ ・プロセス(ARCn) ディスパッチャー・プロセス (Dnnn) • ユーザー・プロセスとサーバープロセス • アプリケーションとOracle間の通信に 使用される • アプリケーションの接続の毎に、ユーザープロセスと サーバープロセスのペアが作成される • リスナー • 接続要求をリスニングする 19 © 2011 IBM Corporation プロセス – DB2 • サーバー側では、アクティビティーはエンジン・ ディスパッチ可能単位(EDU)で制御される • データベースサーバー スレッド及びプロセス • db2sysc、メイン・システム・コントローラ EDUは、重要な DB2 データベース・サー バー・イベントを処理する • db2pfchr、バッファー・プール・プリフェッ チャー用 • db2pclnr、バッファー・プール・ページ・ク リーナー用 • db2logmgr、ログ・マネージャ用。リカバ リー可能なデータベースのログファイルを 管理 • クライアント • クライアント EDUやプロセスは、データベース との最初の接触を、リスナーを通じて行う • db2agent • db2fmp 20 © 2011 IBM Corporation ファイル・ディレクトリ構造 – Oracle • Oracle データベースファイル Instance Parameter file Database Password file Alert and trace log file Control file Datafiles Redo log files • Oracle ディレクトリ構造(OFA基準) 21 © 2011 IBM Corporation ファイル・ディレクトリ構造– DB2 Instance directory • DB2 ディレクトリ構造 • DB2コピーディレクトリー • インスタンスディレクトリ: Drive/Directory sqllib db2dump Error log file • エラーログファイル (db2dump) function • サーバーサイドプログラム (function) など etc... • データベースディレクトリ: Database directory • データベースファイル (SQL0000n) • トランザクションログ (SQLOGDIR) • 自動ストレージパス (Nodennnn/DBNAME) • 表スペースコンテナー All the external stored procedures and executable programs are stored in here Drive/Directory DB2 instance name Node0000 The partition number of the database, 0 for a non-partitioned database SQL00001 • 以下のパスは、任意のパスに設定 • db2dump • トランザクションログディレクトリ • 自動ストレージパス • 表スペースコンテナー (非自動ストレージ) 22 The database id starts at 1 and increases for all subsequent database SQLDBCONF The database configuration file SQLOGDIR The directory for default log files DBNAME T0000000 C0000000.CAT The DMS container for catalog tablespace T0000001 C0000000.CAT The SMS container for default system temporary tablespace T0000002 C0000000.LRG The DMS container for default user tablespace © 2011 IBM Corporation データ・ディクショナリ、カタログ Oracle: データ・ディクショナリ • User_xxx ビュー • 現在のユーザーが所有するオブジェクトに関する情報を表示するビュー • ALL_xxx ビュー • 現在のユーザーがアクセス可能な全てのオブジェクトに関する情報を表示するビュー • DBA_xxx ビュー • データベース管理ビュー • データベース内の全オブジェクトに関する情報を表示するビュー • DB2: Catalog • SYSCAT ビュー • 参照のみ可能なDBのオブジェクト情報のビュー • SYSSTAT ビュー • 更新可能な統計情報のビュー DB2 9.7 では、Oracleデータディクショナリを、DB2のカタログ表のエントリーに マッピングし、同じ名前のビューとして提供している 23 © 2011 IBM Corporation セキュリティ – Oracle • Oracle • データベースを使用するユーザーは、事前にOracle内でユーザーとして作成されて いる必要がある • データベース内の情報でユーザーを認証 • パスワードは、データ・ディクショナリに暗号化されて格納される I'm ken USER ken PASSWORD a@x?s Authentication OK/NG 24 Oracle Database .... .... .... © 2011 IBM Corporation セキュリティ – DB2 • DB2 • DB2は、ユーザー認証はOSに依存するため、データベース内への登録は不要 • OSのログインIDとデータベース・ユーザー名の区別はない • OSにデータベースに接続するユーザーを作成しておく必要がある I'm ken USER ken PASSWORD a@x?s Authentication OK/NG .... .... .... DB2 Data Server SYSADM NO Can I access? DBADM SYSCTRL SYSMAINT ACCESS DB2 は特権の情報は データベース内で持つ OK 25 © 2011 IBM Corporation DB2の基本、ツール DB2の基本、ツール 26 © 2011 IBM Corporation DB2基本操作と管理 • DB2 管理タスク • インストール • インスタンス管理 • データベース • 構成パラメーター • ストレージ • 表スペース • 通信の構成 • 管理ツール • IBM Optim Database Administrator 27 © 2011 IBM Corporation インストール • DB2の2通りのインストール方法 • db2setupを使用した、Java GUIによるインストール • ダウンロードしたファイルを展開したディレクトリのsetup.exe (UNIX/Linuxはdb2setup)で • ランチパッドを起動 • db2_installを使用したCUIによるインストール(UNIX/Linuxのみ) • telnet等のCUIからDB2のインストールが可能 • ESEを導入する際の、実行コマンドの例 • db2_install -b /opt/IBM/db2/V9.7_01 -p ESE -L JP • 上記の例で指定したパラメータの意味について • 「-b /opt/IBM/db2/V9.7_01」 :インストール先を指定 • 「-p ESE」 :インストールするDB2製品を指定(例ではESE) • 「-L JP」 :日本語パッケージの導入を指定 • ※考慮点 • db2_installを使用する場合、導入するコンポーネントの選択ができない。 • db2setupではオプションだが、db2_installでは導入されるオプション • Infomix データ・ソース・サポート • コントロール・サーバー など 28 © 2011 IBM Corporation GUIによるインストール 「製品のインストール」からセットアップ・ウィザードを起動 【ご参考】 DB2 9.7 インストール・ガイド(Windows編) http://www.ibm.com/developerworks/jp/data/library/db2/j_d-db2v97wininstall/ 29 © 2011 IBM Corporation インストールの実行 db2_install (1/2) > ls -l total 1563456 -rw-r----1 root system 800481280 Mar 06 15:12 drwxr-xr-x 6 root system 4096 Mar 06 17:40 > cd ese > ls -l total 120 drwxr-xr-x 6 daemon staff 4096 Oct 04 2007 -r-xr-xr-x 1 bin bin 4700 Oct 04 2007 -r-xr-xr-x 1 bin bin 4570 Oct 04 2007 -r-xr-xr-x 1 bin bin 4560 Oct 04 2007 -r-xr-xr-x 1 bin bin 4552 Oct 04 2007 drwxr-xr-x 16 bin bin 4096 Oct 04 2007 -r-xr-xr-x 1 bin bin 4588 Oct 04 2007 drwxr-xr-x 5 root system 256 Oct 04 2007 drwxr-xr-x 15 bin bin 4096 Oct 04 2007 -r--r--r-1 bin bin 1503 Oct 04 2007 -r--r--r-1 bin bin 678 Oct 04 2007 > ./db2_install -b /opt/IBM/db2/V9.7_01 -p ESE -L JP DB2 インストールを初期化しています。 DB2_ESE_V95_AIX.tar ese db2 db2_deinstall db2_install db2prereqcheck db2setup doc installFixPack nlpack readmefirst readmefirst.htm readmefirst.txt 実行されるタスクの合計数: 45 実行される全タスクの合計見積もり時間: 1828 タスク #1 を開始します。 説明: 非同期入出力を使用可狽ノする 見積もり時間 2 秒 タスク #1 が終了しました。 インストールのログは/tmp配下に 出力される。 <中略> 正常に実行が完了しました。 詳しくは、"/tmp/db2_install.log.1241120" にある DB2インストール・ログを参照してください。 30 © 2011 IBM Corporation インストールの実行 db2_install (2/2) > cd /opt/IBM/db2/V9.7_01/install db2_deinstall db2chgpath db2ls_exec logs db2_deinstall_exec db2ls db2un.rsp tsamp > ./db2ls インストール・パス レベル フィックスパック 特別なインストール番号 インストール日付 インストーラー UID --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------/opt/IBM/db2/V9.7 9.7.0.0 0 Fri Mar 6 16:02:06 2009 JST 0 > ./db2ls -q -b /opt/IBM/db2/V9.7_01 インストール・パス: /opt/IBM/db2/V9.7_01 「-q -b」オプションで、指定したイン ストール・パスに導入されているコ ンポーネントを確認可能 フィーチャーの応答ファイル ID レベル フィックスパック フィーチャーの説明 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------BASE_CLIENT 9.7.0.0 0 Base client support JAVA_SUPPORT 9.7.0.0 0 Java support SQL_PROCEDURES 9.7.0.0 0 SQL procedures BASE_DB2_ENGINE 9.7.0.0 0 Base server support JDK 9.7.0.0 0 IBM Software Development Kit (SDK) for Java(TM) CONNECT_SUPPORT 9.7.0.0 0 Connect support COMMUNICATION_SUPPORT_TCPIP 9.7.0.0 0 Communication support - TCP/IP REPL_CLIENT 9.7.0.0 0 Replication tools DB2_DATA_SOURCE_SUPPORT 9.7.0.0 0 DB2 data source support <以下略> 31 © 2011 IBM Corporation DB2 インスタンス管理 • • DB2製品のインストールされたコードセットを、 “DB2 copy”という • 1つのOS上に複数のDB2コピーを作成可能 • DB2 コピーのコードレベル (バージョンや、fix pack レベル) が同一でも異なっていてもよい DB2インストール後に、インスタンスが作成される • 1インスタンスは、1DB2コピーと対応する • 1DB2コピーは複数のインスタンスを持つことが可能 • DB2 インスタンスはDB2コピー間を移動させることが可能 Operating System DB2 Copy A DB2 Copy B /opt/IBM/db2/V9.7_GA /opt/IBM/db2/V9.7_FP1 db2inst1 db2inst2 db2inst2 db2iupdt コマンドでインスタンスを移行 32 © 2011 IBM Corporation DB2 インスタンス管理 • インスタンス作成 • • • db2inst1 インスタンス起動 • • • rootユーザーでインスタンス作成を実行 db2icrt -u db2fenc1 • インスタンスを作成 : db2icrt 現在あるインスタンスをリストし、インスタンスが作成されたことを確認 • インスタンスをリスト: db2ilist • 現在のDB2コピーのインスタンス・ディレクトリーでコマンドを実行 インスタンス作成後、インスタンス・ユーザーでインスタンスの起動を実行 • インスタンスを開始: db2start • インスタンスを停止: db2stop インスタンスが活動状態かどうか調べる db2_ps • DB2インスタンスが活動状態かどうか調べる • インスタンスのプロセスが存在しているかどうか、db2_psコマンドで確認することが可能 (Linux/UNIX only) インスタンス作成・削除・更新 • • • 33 インスタンスを削除: db2idrop インスタンスを更新: db2iupdt • 新しいDB2コピー側でコマンドを実行 インスタンスを移行: db2iupgrade (旧:db2imigr) • 新しいDB2コピー側でコマンドを実行 © 2011 IBM Corporation DB2 データベース • データベース • DB2では、1インスタンスに複数DBを作成、実行可能 • DB2はスレッドモデルで実行されるため、複数DB環境でも、1つのdb2syscプロセスで実 行される • アクティブなスレッド(EDU)は“db2pd -edus” コマンドで確認可能 • データベース作成 db2 create database DB1 on /db2/db1 • DB1 という名前のデータベースを作成 • DBを作成するパスを “on <full path>” オプションで指定可能 • データベース削除 db2 drop database DB1 • データベースへの接続がある場合は、データベースの削除が失敗する DB1 db2inst1 TablespaceA TablespaceB 34 DB2 Tablespace1 Tablespace2 © 2011 IBM Corporation DB2 構成パラメーター • DB2の構成パラメーターは以下のレベルで構成 システム DB2 環境変数 レジストリー変数(g) 環境変数でレジストリー変数を上書きできる プロファイル・レジストリー(g) (グローバル) 影響範囲:システム全体(g) インスタンス レジストリー変数(i) プロファイル・レジストリー(i) (インスタンス) 影響範囲:インスタンス内(i) DBM CFG データベース DB CFG データベース・マネージャー構成パラメーター 影響範囲:インスタンス内の全DBに適用 データベース構成パラメーター 影響範囲:単体のDB内に適用 35 © 2011 IBM Corporation DB2 ストレージ • 表スペース • データを格納する論理的な領域 • 表や索引などのデータが、表スペースに格納される • ストレージ管理方法 • 自動ストレージ管理 • 表スペース作成時、DB2がデータベース作成時に指定したストレージ・パスに自動的 にコンテナを作成する • 表スペース、コンテナーの管理が必要なくなる • 手動でのストレージ管理 • 表スペース作成時にパスを指定する Non-Automatic Storage Database “X” Table Space “A” Table Space “B” Table Space “C” Automatic Storage Database “Y” Table Space “A” Table Space “B” Table Space “C” Storage paths on file systems 36 © 2011 IBM Corporation DB2 ストレージ • 自動ストレージへの変更方法 • DB作成時に指定 • デフォルトでは、自動ストレージデータベースとして作成される • デフォルトの自動ストレージパスはデータベースパスに作成される (<instance name>/<Node000n>/<database name>/T000000n) • 既存のDBに指定 • DBへ自動ストレージパスを削除、または追加することが可能 alter database add/drop automatic storage on '<storage path>' • 変更を反映するためには表スペースのリバランスが必要 37 © 2011 IBM Corporation DB2 表スペース • 表スペース作成のシンタックス例 CREATE TABLESPACE TS1 PAGESIZE 16K MANAGED BY DATABASE USING ( FILE '/db2/ts1.dat' 1000M) • 表スペースの属性を選択 • 表スペースタイプ • ユーザー表スペース (1つ以上) • ユーザー定義の表を全て含む • デフォルトでは、 USERSPACE1という表スペースが作成される • システム一時表スペース (各ページサイズ毎に必要) • ソートやJOINなど、データベース・マネージャーが必要としたときにデータを格納 • ユーザー一時表スペース (1つ以上) • DECLARE GLOBAL TEMPORARY TABLEで作成された表の一時データを格納 • カタログ表スペース (作成の必要はない) • データベースのシステムカタログ表を全て含む • デフォルトで作成されるSYSCATSPACEは削除することは出来ない 38 © 2011 IBM Corporation DB2 表スペース • 表スペース属性を選択 • ストレージ・タイプ • System Managed Space (SMS) • OSによってストレージ領域を管理 • データへのアクセスはOSによって制御される • 領域は必要に応じて割り当てられる • 小規模データベースに向いている(データ量の増加に伴って、自動的に ファイルサイズが大きくなる) • Database Managed Space (DMS) • ファイルかraw デバイスの2種類がある • DB2が管理するため処理が高速になる • パフォーマンスを重視する場合に向いている • 自動表スペースの場合はDMS FILEとなる 39 © 2011 IBM Corporation DB2 表スペース • 表スペース属性の選択 • ページサイズ • ページサイズは、4KB / 8KB / 16KB / 32KB から選択 • レコード長はページ・サイズより小さくなければならない • 表スペースのページ・サイズは以下のページ・サイズを合わせる必要がある • バッファー・プール • システム一時表スペース ページサイズ 行の最大長 最大列数 表スペースのサイズ制限 (Large)* 4KB 4005 500 8TB 8KB 8101 1012 16TB 16KB 16293 1012 32TB 32KB 32677 1012 64TB *DMS表スペースの場合 • ファイルシステム・キャッシング • SMS 、DMS File の表スペースはファイルシステム・キャッシュを使用することができる(デフォル トでは使用しない) • Large object (CLOB/BLOB)のI/Oを減らすことが可能 40 © 2011 IBM Corporation DB2 表スペース • 表スペース作成 : コマンド例 • SMS表スペースを作成 CREATE TABLESPACE TS1 MANAGED BY SYSTEM USING ('d:¥TS1_CONT1', 'e:¥TS1_CONT1') • 16KBのページ・サイズのDMS表スペースを作成 • デフォルト以外のページサイズを指定する場合は、同じページ・サイズのバッファプー ル名を指定する必要がある CREATE TABLESPACE TS2 PAGESIZE 16K MANAGED BY DATABASE USING ( FILE '/db2/cont1/ts1_1.dat 500MB, FILE '/db2/cont2/ts1_2.dat 500MB) BUFFERPOOL BP16K • 自動ストレージの表スペース作成 CREATE TABLESPACE TS3 MANAGED BY AUTOMATIC STORAGE 41 © 2011 IBM Corporation DB2 通信の構成 • TCP/IPによる通信の設定はDB2サーバ側、クライアント側それぞれで実施する • サーバ側では使用するプロトコルやLISTENの設定 • クライアント側ではターゲットにするホスト名、サービス名の設定 DB2クライアント DBカタログ zDB名 zノード名 ノードカタログ zホスト名 zサービス名 DB2サーバ レジストリー変数 zDB2COMM DBM構成パラメータ zSVCENAME zSSL_SVCENAME /etc/servicesファイル zサービス名定義 42 © 2011 IBM Corporation DB2 通信の構成 • DB2サーバ側の設定項目 • 通信に使用するプロトコルの設定 • DB2COMMレジストリー変数を使用 • DB2COMM=TCPIP、DB2COMM=SSLなど • 設定後にDB2インスタンスの再起動が必要 • 設定したプロトコルが使用するポート番号を設定 • DBM構成パラメータで設定する • 通常のTCP/IP通信はSVCENAMEを、SSLはSSL_SVCENAMEを使用 • 通常はサービス名を使用して定義するが、ポート番号を直接指定することも可能 $ db2 get dbm cfg |grep SVCE TCP/IP Service name (SVCENAME) = DB2_db2inst1 SSL service name (SSL_SVCENAME) = • 設定したサービス名を/etc/servicesファイルに登録する cat /etc/services |grep -i db2 DB2_db2inst1 50000/tcp • DB2がLISTENするポート番号は、DBサーバ上のすべてのIPアドレスで同じ • IPアドレスごとに異なるポート番号をLISTENすることはない 43 © 2011 IBM Corporation DB2 通信の構成 • クライアント側の設定項目 • 接続先の情報はカタログ情報もしくは接続ストリングで保持する • カタログ情報定義の際には、下記の2つを作成する • DBサーバのIPアドレス、ポート番号を保持するノードカタログ • DB名、ノード名を保持するDBカタログ > db2 list db directory データベース別名 = LABDB データベース名 = LABDB ノード名 = HORIKEN > db2 list node directory ノード名 コメント ディレクトリー項目タイプ プロトコル ホスト名 サービス名 = = = = = = HORIKEN LOCAL TCPIP horiken 50000 • 接続ストリングではDB名、IPアドレス、ポート番号の3つを指定する String url = "jdbc:db2://horiken:50000/labdb" 44 © 2011 IBM Corporation DB2 管理ツール : IBM Optim Database Administrator • DB2やInformix IDSデータベースを、設計、開発、管理、モニタリングする、Eclipseベー スのツール • 試用版のダウンロードはこちらから http://www-01.ibm.com/software/data/optim/ 45 © 2011 IBM Corporation 基本操作の違い 基本操作の違い 46 © 2011 IBM Corporation DB2、Oracleの管理コマンド • インスタンスの起動・停止 • データベース作成 • データベースのバックアップ/リストア • 表データのExport/Import • モニタリング • 基本SQL操作 47 © 2011 IBM Corporation インスタンスの起動・停止 Oracle DB2 • インスタンスの開始 db2start startup • インスタンスの停止 • 全てのセッションが切断されるまで待つ db2stop shutdown • インスタンスの強制停止 • 実行中の全てのトランザクションをロール バックし、接続を切断する db2stop force shutdown immediate • インスタンスをメンテナンスモードで起動 db2start db2 quiesce instance <instance name> immediate force connections 48 Startup restrict open © 2011 IBM Corporation データベースの作成 • サンプルデータベースの作成 • サンプル表やデータを含むデータベースを作成 SQLやXqueryを実行可能 db2sampl • データベースの作成 Create database <db name> Oracleのデータベースの起動は、 インスタンス起動時に行われる。 DB2では、インスタンスとDBの起動は別。 • 主なオプション: • “on” は自動ストレージパスを指定し、“dbpath on” はデータベースパスを指定 on <path> dbpath on <path> • デフォルトのページサイズを指定 pagesize <4K / 8K / 16K / 32K > • データベースの活動化 • データベースは明示的なActivateもしくは、接続によって活動化される activate db <db name> • 非活動化するためには、Deactivateコマンドを実行するか、もしくは全ての接続を切断する deactivate db <db name> 49 © 2011 IBM Corporation データベースのバックアップ • DB2バックアップユーテリティを使用したバックアップ • “/backup” ディレクトリへのバックアップを実行 backup db <database name> to /backup • オンラインのバックアップを実行 backup db <database name> online to /backup • リカバリー・マネージャ(rman)を使用したOracleデータベースのバックアップ • rmanにログイン rman target / nocatalog • バックアップ先のパスを “/backup”に指定 configure channel device type disk format='/backup/full_db_%U' • バックアップを実行 backup as backupset database plus archivelog 50 © 2011 IBM Corporation データベースのリストア • DB2バックアップユーテリティを使用したリストア • “/backup”ディレクトリからのリストア restore db <database name> from /backup taken at <backup timestamp> • 最後のトランザクションログまで適用 rollforward database <database name> to end of logs and complete • リカバリー・マネージャ(rman)を使用したOracleデータベースのリストア • rmanにログイン rman target / nocatalog • チャネルデバイスを “/backup”に指定 (必要に応じて) configure channel device type disk format='/backup/full_db_%U' • リストア、リカバリーを実行 RMAN> restore database; RMAN> recover database; • データベースをオープンにする RMAN> alter database open; 51 © 2011 IBM Corporation データのExport/Import • DB2 • CSVファイルにSQLステートメントで指定したデータを抽出 export to <export file> of del select * from <table name> • 表にデータを投入 ( replace または insert) import from <data file> of del [replace | insert] into <table name> • Oracle • Oracleオリジナルのフォーマットでデータを抽出 (CSV形式ではない) exp "<UID>/<password>@<database name> file<export file> tables=(<table name>)" • exp toolを使用してexportしたデータをimport imp "<UID>/<password>@<database name> file<export file> tables=(<table name>)" 52 © 2011 IBM Corporation モニタリング (1) DB2 Oracle • パラメーター設定情報を取得 select * from sysibmadm.dbcfg select * from sysibmadm.dbmcfg select * from v$parameter • メモリー状況の情報を取得 select * from sysibmadm.SNAPDBM_MEMORY_POOL select * from sysibmadm.SNAPDB_MEMORY_POOL" select * from v$sga select * from v$pgastat • 接続しているアプリケーションの情報を取得 select * from sysibmadm.SNAPAPPL_INFO select * from v$session • データベースの表名を取得 list tables select * from dict • データベースの表スペース情報を取得 select * from table(mon_get_tablespace('',-2)) 53 select * from v$tablespace; © 2011 IBM Corporation モニタリング (2) DB2 Oracle • 認証に使用されたユーザー名を確認 select current user from sysibm.sysdummy1 show user • 詳細な表の情報を取得 select * from sysibmadm.admintabinfo select * from dba_segments admintabinfo viewを使用することで、以下のよ うな情報を入手することが出来る • 表の属性 • データ、索引、LOBやXMLオブジェクトの実 際のサイズ • LOAD,REORG,CLEANUP処理等のペン ディング状態 54 © 2011 IBM Corporation 基本SQL操作 (1) • データベースへの接続 • DB2 connect to <database name> user <UID> using <password> • Oracle connect <UID>/<password>[@connect_identifier] • ダミー表を使用 • DB2(~9.5) select current date from sysibm.sysdummy1 • Oracle DB2 9.7 select sysdate from DUAL • 指定した行の結果セットを取得 • DB2(~9.5) • Oracle DB2 9.7 select * from sysibmadm.dbcfg fetch first 10 rows only select * from v$parameter where rownum <= 10 • 現在のタイムスタンプを取得 select current timestamp from sysibm.sysdummy1 (or dual) • DB2 • Oracle 55 select systimestamp from dual © 2011 IBM Corporation 基本SQL操作 (2) • 日付の操作 (4ヶ月前の次の日) • DB2(~9.5) select current date - 4 months + 1 days from sysibm.sysdummy1 • Oracle DB2 9.7 • 時間の操作 • DB2 • Oracle select add_months(sysdate, -4) + 1 from dual select current timestamp + 5 HOURS - 3 MINUTES + 10 SECONDS from sysibm.sysdummy1 select systimestamp + INTERVAL '0 5:3:10' DAY TO SECOND from dual • 高速なデータ削除 • DB2(~9.5) import from /dev/null of del replace into <table name> • Oracle DB2 9.7 56 truncate table <table name> © 2011 IBM Corporation Let’s go Lab1!! 57 © 2011 IBM Corporation