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医学部案内 和歌山県立医科大学 医学部 平成29年

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医学部案内 和歌山県立医科大学 医学部 平成29年
平成29年
医学部案内
和歌山県立医科大学
医学部
本学の教育理念
和歌山県立医科大学は、医学及び保健看護学に関する基礎的、総合的な知識と高度で専門的な学術を教授研究するとともに、
豊かな人間性と高邁な倫理観に富む資質の高い人材を育成することにより、和歌山県の医療・保健の充実を図り、もって文化の
進展と人類の健康福祉の向上に寄与する。
アドミッションポリシー
和歌山県立医科大学では大学の理念に基づき次のような人を求めています。
1.科学的探求心と豊かな人間性・高邁な倫理観を有する人
医学を志す人には、旺盛な科学的探求心とともに豊かな人間性、高い倫理観が必要です。人としての豊かな感性、人間性を有し、
ボランティア活動などを通じて社会との深い係わりがあるとともに、高い倫理観を有する人を求めます。
2.医学を修得するための幅広い能力を有する人
医学の修得には、自然科学のほか人文・社会科学に関する学問の修得が必要です。そのため、自然および人間・社会についての幅
広い知識と向学心、自分自身で問題を解決できる能力を持った人を求めます。
3.コミュニケーション能力及びリーダーシップを備えた協調性の高い人
医師には医学的知識とともに患者および家族、職場の同僚と十分コミュニケーションできる能力(情報の共有と良好な患者 - 医師関
係が築ける能力)が必要です。医療人として自己研鑽ができ、自己の理念を持っているとともに協調性に優れ、リーダーシップを発揮
できる人を求めます。
4.地域医療に関心があり、国際的視野を有する人
本学は県民の医療を支えるとともに、国際的にも活躍できる医師を育成します。地域医療に関心があるとともに、国際社会でも活躍
できるための能力を高め、積極的に地域社会および国際社会に貢献できる人を求めます。
1
次世代の日本の医療を担う
向上心に富む学生を求む
本学は、1945 年に和歌山県立医学専門学校として創立されて以来 70 年の歴史を有
し、医学部卒業生は約 4000 名で、和歌山県下はもちろん、国内外で活躍する人材を
輩出してきました。17 年前に現在の紀三井寺地区に移転後は、保健看護学部や助産学
専攻科の併設、高度医療人育成センターや地域医療支援センターの設立、公立大学法
人化、医学部定員増など、大学として規模、内容ともに大きく発展を遂げてきました。
本学では、医の心のルーツを紀州が生んだ医聖華岡青洲に求めています。華岡青洲
が世界初の全身麻酔に用いた曼荼羅華の図案を学章にし、青洲の残した「内外合一・
和歌山県立医科大学 学長
岡村 吉隆
活物窮理」の碑をキャンパス内に設けています。
医学部の使命は、教育・研究・診療が3本柱と言われており、本学では教育理念として、
専門的知識や学術の教授研究と共に、豊かな人間性と高邁な倫理観に富む資質の高い
人材育成を謳っています。医師不足対策として医学部定員が増えた結果、全国的に学
生の質の低下が問題になっていますが、2016 年 1 月には、設立後間もない日本医学教
育評価機構による審査を積極的に受審するなど、本学では教職員と学生が一緒になって他大学の目標とされる大学になるよう
努力しています。直近の医師国家試験では、全国 1 位の合格率でした。
最近では、医科大学に対して前述の3つに加え、地域貢献と国際貢献が求められます。本学附属病院は、国公立大学では初
のドクターヘリを導入した高度救急救命センターの他、県がん診療連携拠点病院、周産期母子医療センター、災害拠点病院な
ど医療に関するほとんどの領域で県の基幹施設となっています。県内の公的医療機関への医師派遣数は、他大学のほぼ 2 倍で、
和歌山県の地域医療に大きく貢献しています。
多彩な疾患・豊富な症例数で、先進機器を有して高度な医療を提供できることから、充実した医学部卒前教育や卒後研修が
実行でき、卒後臨床研修のマッチング制度では、最近 5 年間は大学病院としては常にトップ 10 の人気を誇っています。
国際交流については、中国の山東大学とは 30 年におよぶ交流を持っていますが、タイや香港、韓国、ミャンマーやベトナ
ムなどアジア諸国のみでなく、ハワイ大学やチェコなど欧米の大学とも国際交流を締結し、学生交流も年々盛んになっています。
本学のアドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシーを十分に理解して、これからの日本の医療を
担う向上心に燃えた若者の入学を期待しています。
2
医学を学ぶということ
なぜ、医学を学ぼうとするのか、もう一度考えましょう。何のために医学を学ぶのか、誰
のために学ぶのか。医科大学で学ぶことの意味を日頃から考えていますか?卒業したら、ど
のような医師・医学研究者になりたいですか?これらのことを医科大学の 6 年間をかけて深
く考えていく真面目な俊英を和歌山県立医科大学は求めています。
本学は 1804 年に世界で初めて全身麻酔で乳がん手術を行った華岡青洲を『開学の祖』と
仰ぎ、昭和 20 年に医学専門学校として開学しました。初代学長は、トリプトファン代謝研究
で有名な古武彌四郎先生です。青洲の医学塾は春林軒といい、
『活物窮理』を医学塾の基本理
念におきました。医師にとっての『活物』とは病を持った患者さんであり、患者さんをよく
和歌山県立医科大学 医学部長
山上 裕機
観察することで、
『窮理』すなわち病気の原因・治療法がわかるということです。また、古武
学長は、本稿の最後に示した『本も読まなくてはならぬ』に始まる医師・医学研究者の心構
えを本学卒業生に送っています。すなわち、一生懸命に働くことが天然に親しむことであり、
天然を見つめることであると語っています。天然とは、医師にとっては、患者さんでしょう。
青洲と全く同じ心構えを学生に説いています。この考え方は現在の和歌山県立医科大学にも
脈々と受け継がれています。
本学は開学当初より、国際的に活躍できる科学的探究心を持った医師及び医学研究者を育
成することをアドミッションポリシーの第一番目に掲げてきました。すなわち、医学を志す
若者は、科学的探究心が旺盛でなくては医学の進歩についていくことはできません。ここでも、
どのような医師・医学研究者になりたいかを考えることが、科学的探究心を涵養することに
つながります。EBM、すなわち Evidence-based medicine という考え方が欧米から発信され、
EBM に準拠した医療が求められています。新しい医学研究をしっかり勉強し、いい治療を行
うことは医師にとって必要条件ですが、十分条件ではありません。本学の卒業生は、科学的
探究心を持って、EBM を学ぶ医師ではなく EBM を自ら発信できる医師になって欲しいと考え
ています。このような臨床研究のみならず、解剖学や生化学といった基礎医学の研究も非常
に重要であり、本学では医科大学の学生時代から、大学院医学研究科博士課程に入学して研
究を開始できる M.D-Ph.D コースを完備しています。以上のように本学は、医学を一生懸命に
勉強する学生には最適の環境といえます。
さらに、医学を学ぶ若者には豊かな人間性と高い倫理観が必要です。豊かな人間性・高い
倫理観とは何でしょうか?いろいろな解釈がありますが、医師における倫理観とは、病気を
持つ患者さんを自らのことのように思えることです。そのためには深い人間性と高い教養が
求められます。それを実現するため、本学では教養教育に対して、医学専門教育と同様に重
要視しています。
以上のように、高い倫理観を持って高度先進医療・医学研究を目指す若者を本学は求めて
います。この大きな夢を実現するために一緒に頑張りましょう。
3
初代学長 古武彌四郎先生之像
医学部教育においては、幅広い教養、豊かな思考力と創造性を涵養し、豊かな人間性と高邁な倫理観に富む資質の高い人材、
高度で専門的かつ総合的な医学的能力を身につけた人材、コミュニケーション能力及びリーダーシップを備えた協調性の高い人
材、地域医療及び健康福祉の向上に寄与するとともに、国際的にも活躍できる人材を育成することを目標とする。
昭和 20 年 2 月● 和歌山県立医学専門学校設置認可(4 年制、美園)
平成 7 年 12 月 ● 看護短期大学部併設(3 年制)
昭和 22 年 6 月● 和歌山県立医科大学予科設置認可(3 年制)
平成 10 年 9 月● 和歌山県立医科大学開講式(紀三井寺)
昭和 23 年 2 月●和歌山県立医科大学設置認可(旧医科大学 4 年制)
平成 11 年 5 月 ● 和歌山県立医科大学統合移転完成(紀三井寺)
昭和 25 年 3 月 ●和歌山県立理科短期大学併設認可(2 年制)
平成 11 年 9 月 ● 生涯研修・地域医療センター開所
昭和 26 年 3 月 ●和歌山県立医学専門学校及び予科閉校
平成 12 年 6 月● 救命救急センター設置
昭和 27 年 2 月● 学制改革による和歌山県立医科大学設置認可
平成 15 年 1 月 ● ドクターヘリ導入
昭和 30 年 1 月●和歌山県立医科大学進学課程設置認可
平成 16 年 4 月 ● 保健看護学部開設
昭和 30 年 3 月●和歌山県立理科短期大学閉校
平成 17 年 4 月 ● 大学院医学研究科修士課程開設・博士課程再編
昭和 30 年 4 月●和歌山県立医科大学開校(新制 6 年制、40 名)
平成 18 年 4 月 ● 公立大学法人和歌山県立医科大学に組織改編
昭和 33 年 7 月●学位規程の制定認可 ( 学位審査権 )
平成 18 年 8 月● 文部科学省の「特色 GP」、「現代 GP」に同時選定
昭和 35 年 3 月 ●和歌山県立医科大学大学院設置認可
平成 19 年 8 月 ● 文部科学省の「学生支援 GP」に選定
昭和 36 年 3 月 ●旧制和歌山県立医科大学廃止
平成 19 年 10 月 ● 医学部定員 85 名届出受理
昭和 38 年 4 月●大学本部及び基礎医学部門移転認可(九番丁)
平成 20 年 4 月 ● 大学院保健看護学研究科及び助産学専攻科開設
昭和 39 年 1 月 ●学生定員 60 名へ変更承認
平成 20 年 10 月 ● 医学部定員 95 名届出受理
昭和 40 年 4 月●進学課程移転(紀伊)
平成 21 年 11 月 ● 医学部定員 100 名届出受理
平成 25 年 4 月 ● 大学院保健看護学研究科博士後期課程開設
●医学部・大学院医学研究科博士課程履修プログラム開設
活物窮理の碑
4
和歌山県立医科大学医学部は、知識に偏重した従来型の
また、患者の方々の心の痛みにも目を向け、社会的な支
きる教育を目指して成果基盤型教育を行っています。
また、構
むためのケアマインド、地域医療マインド育成にも力を入
教育を脱却し、知識・技能・態度(倫理観)
を総合的に育成で
造・機能、臓器別の横断的・総合的なカリキュラムを導入し、
1
~4年次にも患者に接する機会を増やすなど国際基準に適合
し、臨床・研究能力の高い医師の育成が出来るように平成18
年度にカリキュラム改革を行いました。
改革の骨子は、
1年次にはリベラルアーツ
(教養教育)が中
心となります。具体的には、医学部への準備教育や自然科学、
社会人としての教養、
医師としての倫理を学ぶ期間です。
また、
2年次、
3年次には臨床の基礎となる基礎医学の領域を中心
として学ぶとともに、約2ヶ月間の基礎配属において研究に親
しむ期間を設けております。
3年次の後半から4年次には臨
床医学の基礎的な内容を学び、共用試験に合格した学生は
StudentDoctorとして臨床実習を開始します。臨床実習では
期間を延長するとともに、
より診療参加型実習を行います。卒
業時OSCEを行い臨床技能の評価を行います。
援システムなども理解し、地域医療にも早期から慣れ親し
れており、1年次より早期臨床体験実習や地域福祉施設体
験実習を行い、2年次には保育園実習・障害者福祉施設実
習などを行っています。さらに、臨床技能をシミュレーター
を用いて磨き、より実践的な技能を身に付けられるよう臨
床技能研修センターも併設しています。
平成 25 年度からは、大学院博士課程の一部を履修でき
る「大学院準備課程」を開始しました。これにより、医学
部在学中に研究の基礎を学ぶことができるほか、大学院履
修期間の短縮も可能となります。 これらの取り組みを通じて、本学では総合的・専門的な
基礎・臨床能力を高めるとともに医師としての倫理観、人
間性の涵養を図り、地域医療に貢献し、国際的にも活躍で
きる全人的医学教育を目指しています。
CBT
大学院準備課程
5
紀三井寺キャンパス正門
博士課程
大学院
OSCE
教養教育科目の授業は、
1~2年前期にかけて行われます。
人としての幅広い見識と、専門医学への準備としての基礎知
識を身につけることを目的としています。
また、入学後早い時期に医療の現場を体験する「Early
Exposure 早期臨床体験実習」
を実施し、医学及び医療に対
する関心を高め、
これからの医学を学ぶにあたっての問題意
識を深めるカリキュラムがあります。
●数学 ●統計学 ●医学統計学 ●数理科学 ●物理学 ●化学 ●生物学
●情報処理 ●英語・ドイツ語・フランス語・中国語 ●保健体育
●ケア・マインド教育 ●倫理学 ●法学 ●心理学 ●哲学 ●社会学
●医療社会科学 ●医療行動科学 ●医療経済学 ●物理学実習 ●化学実習
●生物学実習 ●心理学実習 ●早期臨床体験実習 ●教養セミナー
和医大に入学して
1年生
岩本 昌子
受験生のみなさん、こんにちは。私は和歌山県立医科大学に入学した
ばかりの1年生ですが,日々の学生生活から学んだことや感じたこと
などをみなさんにお伝えしようと思います。
まず初めに、和医大ではクラブ活動が盛んで、ほとんどの学生が何ら
かのクラブに所属しています。入学式から二週間は様々なクラブを見
学し、実際に体験させてもらえます。見学や体験ができるだけではなく、
●医学入門 ●医学概論
食事をともにしながら多くの先輩方と交流もできるので、部活動のこ
とはもちろん、大学生活についても詳しく聞くことができます。大学で
の新生活に不安な気持ちもありましたが、アットホームな雰囲気のお
かげで、心強くスタートを切ることができました。幅広い選択肢の中か
ら、自分に合ったクラブを見つけることができるのは、和医大の魅力の
一つであると思います。
新歓期間が終わると、華岡青洲の里をバスで訪れる新入生研修があ
ります。青洲という人物について学び、青洲が行った手術の様子や手術
に使用した器具を見ることができるので、現代とは異なる青洲の時代
の医療についての理解が深まり、青洲の医師としての真摯な生き方に
感銘を受けました。また、バスで移動する際や、見学するときのグルー
プ行動、夕食時の交流会での新入生同士や先生方との交流を通じて、距
離が縮まったように思います。
次に授業についてですが、1年生は教養課程であるため、高校時代
と同じく、数学や英語、物理などを学びます。しかし、それだけではな
講義風景
く、1年生の早い時期から実習やケア・マインド教育、教養セミナーな
ど高校とは異なることも行います。化学実習では、酸・塩基滴定や陽イ
オン分析などを様々な器具を使って実験し、また、生物学実習ではネズ
ミの解剖などを行います。実習は四時間くらい続けて行うので、集中力
が必要であり、失敗するときもありますが、もう一度チャレンジし、成
功した時に達成感を味わうことができます。また、医学部、保健看護学
部が合同で行うケア・マインド教育は、患者さんの体験談を聴くことや、
医療に関する与えられたテーマに対し、グループで議論し、発表するこ
とで、医療への理解が深まるとともに、患者さんや看護師の方など様々
な視点から物事を考えられるようになります。さらに、教養セミナーで
は、少人数に分かれて講義が行われるので、議論の際に発言がしやすく
なり、発表をしたり、聴いたりする機会が増えます。自主的に学ぶこと
ができるので、苦労もありますが、やりがいがあります。
私は今、大学生として毎日がとても充実しています。和歌山県立医
科大学は早くから医療や医学に触れ、意識を高めることができ、また、
クラブ活動やボランティア活動,留学など新しいことへの挑戦にも積
極的で、自分次第でいくらでも成長できる場だと思います。受験勉強は
大変ですが、最後まで諦めずに頑張って下さい。来年、みなさんと出会
い、ともに大学生活を過ごせることを楽しみにしています。
研究棟
6
和医大の充実した学園
生活
2年生
中野 雄斗
受験生の皆さんこんにちは。私が大学に入学してから、今まで過ご
した 1 年について感じたことをお伝えします。
皆さんは大学についてどのような印象をお持ちでしょうか。高校生
の時に比べて時間に余裕があって楽しく華々しい印象を、持ってはい
ませんか。少なくとも私は持っていました。確かに高校生の時に比べ
れば自由が利くこともいくつかあります。しかし医学部では他学部以
上に勉学が求められます。1 年生では教養を学びますが、ほとんど全
ての単位が必須です。1 単位でも落とすことは許されません。留年す
基礎医学科目の授業は2~3年にかけて行われます。
「基礎
医学」
は医学の原点であり、臨床医学と表裏一体をなすもので
す。肉眼解剖から遺伝子レベルに至る人体の構造と機能を学
び、
さらに病気の病態、病因、薬物の作用、
および社会と疾病の
関わりについても学びます。
また、最後の2ヶ月間は各講座に少人数で配属され、
自分の
興味のあるテーマを選び、基礎医学の研究室で実際の研究に
触れる機会があります。
●細胞の構造と機能 ●人体の正常構造と機能 ●生体物質の代謝
●基礎医学英語 ●地域医療学 ●特別講義 ●基礎医学PBL
●生体と微生物 ●病因と病態 ●人の死(法医学)
●免疫と生体防御
●生体と薬物 ●生態と病害動物 ●遺伝子と遺伝子異常 ●医学英語
●衛生学 ●公衆衛生学 ●解剖学実習 ●生理学実習 ●生化学実習
●薬理学実習 ●病理学実習 ●微生物学実習 ●衛生学実習
●公衆衛生学実習 ●基礎配属 ●地域実習
るかもしれないという恐怖が付きまとって、はじめ私はそれを辛く感
じていました。だからと言って医学部での 1 年間は、勉強ばかりの 1
年間だったわけではありません。たくさんの人との出会いがあり、そ
の中で楽しいこともたくさんありました。
例えば夏には早期臨床体験実習 (Early Exposure)、冬には地域福祉
施設体験実習があります。早期体験実習では和歌山県内の病院で実習
をさせていただきます。私は内科を回らせていただき、CT や MRI、
気管支にカテーテルを入れるところなどを見せていただきました。特
に CT は実際に使わせていただき、貴重な経験だったと今でも心に残
っています。また地域福祉施設体験実習では介護の手順を理解し、認
知症の方々とコミュニケーションをとることができました。これも他
学部ではなかなかできない、貴重な経験だと思いました。1 年生は教
養を学ぶため医療の現場に直接触れることは少ないですが、このよう
な実習やケア・マインド教育といった医療に深くかかわる講義は、医
師を目指す我々にとっては大きなモチベーションとなりました。
中でもこの 1 年間が充実していたのは部活の存在が大きかったと思
います。和歌山県立医科大学は部活がとても盛んな大学で、ほとんど
の学生が部活に所属しています。私も運動部に所属しているのですが、
先輩方は辛いことも楽しいことも共有できる存在です。特に私の場合
図書館棟
は下宿しており家族と離れて過ごしているので、部活はまさにもうひ
とつの家族のように感じられました。学校や部活で優しくいろんなこ
とを教えてくれる先輩方はまさに兄、姉のように感じられたのです。
またこのような縦のつながりというのは部活に入らなければなかなか
経験できないことですし、長い 6 年間の医学部生活には欠かせないも
のだと感じています。
決して私は勉強が得意な方ではありませんし、今でも不安なことは
たくさんあります。しかし医師になるという目標と、辛いことも楽し
いことも共有できる仲間がいれば、これからも乗り越えていけると思
います。そしてそれ以上に楽しいことがたくさん見つかると思います。
高校生の時に思い描いていた楽しく華々しい大学生活とは異なってい
ましたが、私の経験した 1 年間はとても充実していました。皆さんに
もきっとそのように感じてもらえると思いますので、来春みなさんと
充実した学生生活が送れることを楽しみにしています。
7
学生自主カリキュラムの発表
和医大の学生生活
臨床医学科目は4年から始まり、病気の診断、治療、予防に
ついて学びます。臨床実習は5~6年前期にかけて、少人数に
3年生
大江 直
受験生の皆さんこんにちは。
和医大を志望校に考えている皆さんに、
今ま
での生活で感じた和医大の魅力についてお伝えしていきたいと思います。
1 年生では、主に一般教養について学びます。これらは、一見生物、化
学など高校までの勉強の延長線上のように感じますが、2 年生以降か
ら医学を学ぶにあたって重要な基盤となってきます。しかし、医学に全
く触れないかというとそうでもありません。夏季休暇には県内の病院
で医療現場の見学を行うEarly Exposure があるのも和医大の特徴で
す。外来診察や手術の見学をさせていただいた経験は、これからの学習
の大きなモチベーションになることと思います。
分かれて行われます。
医療の現場を体験しながら、
良き医師としての態度や知識・
技術を身につける場であり、教科書からは得がたいものを自ら
学びとります。講義には、臓器別に疾患をとらえた系統的講義
と各科の特徴をふまえた講義があり、臨床医学を総合的に理
解するための工夫が凝らされています。
●血液系 ●代謝内分泌系 ●感染・腫瘍免疫系 ●循環器系 ●呼吸器系
●消化器系 ●神経系 ●腎・泌尿器系 ●特殊感覚系(耳鼻咽喉科)
●特殊感覚系(眼科)
●皮膚科学 ●運動器系 ●精神医学系 ●生殖系
●小児科学 ●麻酔科学 ●救急医学 ●臨床検査医学 ●画像医学
●放射線治療 ●リハビリテーション ●歯科口腔外科学 ●緩和医療
●病態栄養治療学 ●在宅医療 ●東洋医学 ●医療情報学 ●個人情報
●地域医療 ●医と法 ●加齢と老化 ●医療安全 ●腫瘍内科学
●看護体験実習 ●臨床実習入門 ●臨床実習 ●形成外科学
●リウマチ・膠原病系 ●衛生学・公衆衛生学 ●感染制御 ●病理診断学
2 年生からは本格的に医学について学んでいきます。生理学、解剖学、
生化学などの基礎医学と呼ばれる分野について勉強していきます。座
学だけでなく実習も多いのが医学部の特徴だと思います。とくに系統
解剖学実習ではご遺体を自分たちの手で解剖させていただくことで、
教科書や講義で学んだ人体の構造を視覚的に確認することができ、知
識や理解がより深まります。3 年生では基礎医学の続きで、病理学、薬
理学、微生物学、法医学といった科目について学んでいます。少しずつ
勉強の内容が本格的な医学の内容になっていて勉強するのが大変なと
きもありますが、医学的な知識が増えてきて医学生であることを実感
し始めました。
先生と生徒の距離が近いのも魅力的です。教養セミナーやPBL では
自分の興味のある分野の先生と少人数の学生で、自分たちでテーマを
決めて、実験を行ったり論文を読んだりして自分の知りたいことを徹
底的に学ぶことができます。
また、課外活動が多く、活発なのも和医大の大きな特徴です。運動部
も文化部も数多くあって、それぞれの部活が医学部の大会でいい結果
を残せるように、日々練習に励んでいます。こうした部活動では先輩後
実習風景
輩の上下関係を養うことができます。さらに練習試合や大会を通じて、
他の医学部の学生とも交流を深められます。同級生の横の関係だけで
なく、縦の関係、他大の友人といった幅広いネットワークを持つことは
学生の間はもちろん、医師となった後も困ったことがあったとき、相談
したいときに頼ることができ、非常に心強いです。そして、他にもサー
クルの活動も充実していて、子どもたちと触れ合ったり、災害医療につ
いて考えてみたりして自分の視野を広げていくことができます。
このように、大学は自分のしたいこと知りたいことを見つけ、仲間と
ともにひとりひとりが自主的に取り組むことができるとても楽しい場
です。
また、
ここ和歌山は山や海、川といった自然に恵まれており、比較
的温暖で過ごしやすいです。
受験勉強は大変で心が折れることも多いか
と思いますが、最後までめげずに頑張ってください。努力はきっといつ
か実を結びます。
来る春には桜の木の下で、
新生活の希望と期待に満ち
溢れた皆さんと顔を合わせることができることを心待ちにしています。
8
得られるもの
受験生の皆さん
4年生
5年生
渡部 博明
持田 沙織
医学部に興味を持ち、和医大の案内を手に取った皆さん、唐突です
受験生の皆さん、初めまして、こんにちは。この冊子を手にしてい
が自分の将来についてどのように考えていますか。医学部は狭き門で
る今、どの大学に行くか悩みながらも、来る大学受験に向けて必死で
す、入ってからも他学部と違い 6 年間も学ぶことがあるほど、濃密な
勉強していることと思います。私自身関東の出身で和歌山には縁もゆ
世界です。「勉強が終わることのない世界」私は塾の先生にそう教え
かりもありませんでしたが、大学生活の 5 年間で感じた和歌山、和医
られました。
大の魅力をお伝えできれば幸いです。
私は今、その濃密な世界に足を踏み込んで、4 年生になりました。ここ
5 年生となった今、自分の大学生活を振り返ってみて思うことは、
に来てやっと臨床的な授業、
つまり病院でよく聞く“消化器内科”とか“小
本当に多くの方々が支えてくださったからこそ今の自分があり、ここ
児科”とかそういう内容を学び始めています。ゆっくりと、しかし着実に
までくることができたのだということです。大学での試験勉強は一人
自分やその仲間が「成長」しているのを感じています。
「成長」とは難し
いもので、でもそれは結局「経験」に比例するものだと思います。和医大
では、十分すぎるほど様々な経験ができる環境が整っています。
多くの医学部では 1 年は教養、2 年 3 年で基礎医学、4 年から臨床、
5 年 6 年が臨床実習となっています。和医大では国際交流が豊かで、
海外から学生が来ることもあれば、常に学生の留学するチャンスがあ
るほどです。私は実際、3 年の基礎配属という基礎的な研究を学ぶ実
習期間にアメリカの研究室に留学していましたし、私の部活の先輩は
臨床実習の一環でチェコに行っていました。大学内には外国人研究者
の多い研究室もあり、友人は留学はせずともそれに近いことができて
いました。国際交流は、それが延々と続けられないとしてもいつか振
り返ったときのきっかけになるくらいにいい「経験」となります。
医学部の学生は本当に個性豊かです。災害医療のボランティアに率先
して参加する先輩方、医学部同士の勉強会に積極的に参加する同級生、
学生の間から臨床手技の練習に励む後輩など、真面目な方々がいれば、
スキューバダイビングが好きな先輩、釣りが大好きな同級生、サイクリ
ングが好きな後輩など、自然豊かな和歌山をしっかりと満喫している人
たちもいます。こんな個性豊かな友人たちに囲まれれば、常に刺激を得
られる学生生活からは寧ろ逃げられません。また、和医大は大きな大学
ではないので、先輩後輩の繋がりばかりでなく、先生方とも近しく関わ
ることができますし、私は空手部に所属しているのですが、部活を通し
て他大とも交流があり、
様々な「経験」をしています。
「経験」はまさに「勉
強」であり、
それが私たちの“為人”となります。それこそ医学部は「経
験の終わることのない世界」とも言えるでしょう。
和歌山は田舎だから、ちょっと大阪から遠いかな、と感じて敬遠す
で戦う受験勉強とは異なり先輩方にアドバイスを伺いながら同級生と
協力して乗り越えてきた気がします。仲間なくして医学部は乗り越え
られません。和医大はクラブ活動や医療に関するボランティア活動に
も積極的に取り組んでいます。特にクラブ活動では、夏に西日本の医
学部が集う大会で優勝する団体もあります。これは大学の支援が充実
している証拠でもあります。
さて、私は今 5 年生として臨床実習 ( ポリクリ ) に取り組んでいます。
2 週間ごとに病院にある様々な科をまわっていきます。それは日々と
ても楽しいものです。講義を受けたり、教科書を読んだり、試験に向
けて机上で勉強したことを、実際に患者さんと接することで理解を深
められ有意義であるからです。患者さんと接する中で医学生であるこ
との自覚を持ち、医学の奥深さを肌で感じています。例えば、呼吸器
内科では肺腫瘍の患者さんが多くおられますが、一概に肺腫瘍といっ
てもその患者さん一人一人に対する対応が違うのです。そのため、何
が適し何が適さないのかを見極めながら治療しなければなりません。
人を対象とする医学に決まりきった型というものは存在しないのだと
痛感しました。
最後に、和歌山の魅力について語りたいと思います。私は海なし県の
育ちなので海がこんなにも近くにあることが嬉しかったです。そして、
魚介類が本当においしい。毎日寿司を食べても飽きないと豪語できるほ
どの大の魚介類好きなので自信を持ってお勧めできます。それから、人
の優しさにあふれているのも和歌山の魅力ではないでしょうか。面接を
終えて、実家へ帰るために電車を待っていた時に近隣の方に励まされ和
医大の魅力を語られたことを今でも思い出します。また、傘をささずに
る人もいるかもしれません。正直、非常に勿体無い考え方ではないで
信号待ちをしていたら、自分の傘に入れてくださる優しい方にもお会い
しょうか。大事なのは刺激を得られる環境であり、その仲間と出会え
しました。些細なことではありますが、
こんなにも温和な雰囲気漂うのは、
る可能性のある場所です。和医大は、その可能性を持った場所である
温和な紀州の気候を持つ和歌山だからこそだと思います。
ことに間違いありません。
唐突ですが皆さん、自分の将来についてどのように考えていますか。
受験生の皆さんは今がとてもつらく、しんどい時期であると思いま
す。私自身これでもかというほど遠回りをしてきました。ですが、そ
医学部は狭き門でありながら、その先に濃密な、何とも魅力の詰まっ
んなつらい時間も自分との勝負で決着がつきます。どうか、自分の未
た世界です。和医大に興味を持った皆さん、この文章を読んでくださ
来を想像してみてください。この文章では物足りないかもしれません
った皆さん、既に和医大への道はあなたの前に広がっていますよ。和
が、大学生活は楽しく、医学を学ぶ上では和医大は素晴らしいところ
歌山の地で、門をくぐり抜けてきた皆さんとさらにいろんな「経験」
です。この文章が皆さんの活力になれば幸いです。来春、満開の桜の
をし、共に成長できる日が来るのを楽しみにしています。 下、みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。
9
明るく!元気に!
前向きに!
6年生
門脇 友維
受験生の皆さん、初めまして。
私にとって昨年のポリクリという病院実習が特に学びが多かったの
ですが、ポリクリでは 5 年生の一年間、院内の 22 科を二週間ずつ 4
人ほどのグループ(ポリクリ班)で実習します。患者さんを割り当て
て頂き、その方の病気について勉強したり、病棟回診やカンファレン
Student Doctor 称号授与式
スに参加し、外科系では手術見学もします。どの科でも、患者さん方が、
私たちポリクリ生にとても優しく協力してくださいました。患者さん
方のことは今でも覚えていて、今もお元気にしていらっしゃるかな、
と思い出すこともあります。窓の外を見ながらポツリポツリとお話を
される患者さんの人生観に触れ、私自身も考えさせられたこともあり
ました。たくさんの患者さんが、「がんばって、いいお医者さんにな
ってね」と握手してくださりました。いつも患者さん方に学ばせてい
ただくことが多く、本当に充実した一年間でした。また、「『和歌山や
から、地方やから』って言うな。小さく縮こまらず、大きく羽ばたけ!」
「『見せてくれない』『やらせてくれない』『教えてくれない』って言っ
てばかりの『くれない族』になるんじゃないぞ。扉は開くのを待って
るんじゃない、自分で開くんだよ!」「明るく!元気に!前向きに!」
など、ポリクリ中での先生方のお言葉は、これからも大切にしたいと
思います。
大学には「M.D-Ph.D コース」という制度があり、自分の興味のあ
る研究室で、実験や研究をさせていただくことができます。私も3年
生から研究室にお世話になり、テストやクラブの合間に、マウスや細
胞の実験をさせていただきました。学会発表の機会もいただき、貴重
ドクターヘリ
な経験ができました。また、「自主カリキュラム」という、自分たち
で勉強したいテーマがあれば、大学が支援してくださる制度もありま
す。私もこの制度を使い、夏休みに友人と地域医療の盛んな病院に実
習に行かせていただきました。東北大地震の被災地にボランティアに
行ったり、東南アジアに海外医療を学びに行った友人もいます。皆さ
んも、この制度を活かし、大いに楽しんでほしいと思います。
私が常に大学生活で感じていることは「経験は何よりも大事」とい
うことです。どんなことでも、「よかった」と感じられるのは経験し
たからこそです。大学では、自分の時間をどのように使うかについて、
自分で選択して決定し、大学生活をアレンジします。成功や失敗も含
めて、経験やそこから学んだものは、お金やモノとは違って誰からも
奪われることのない自分だけの財産になり、後に思いがけないところ
でも自分を支えてくれます。
わたしは皆さんが和歌山県立医科大学の学生になられて、入学前に
は知らなかったような広い世界を目の当たりにし、たくさんの経験を
されていくことを心から願っています。
この大学の入学式では、いつも構内の桜が美しく、入学生の皆さん
と保護者の方がお写真を撮っています。満開の桜の下、ぜひお会いし
ましょう。
基礎教育棟
10
大学選びに迷っている
受験生はぜひ和医大へ!
受験生の皆さまへ
研修医 1 年目
研修医2年目
吉田 恵実
和医大は今年、医師国家試験合格率 100%でした!自画自賛ですが、全
員本当に頑張ったと思います。勉強がしんどくて投げ出したくなる時もあり
ましたが、苦労して覚えた内容が国試に直結していたような気がします。医
植野 修平
受験生の皆様はじめまして、
卒後臨床研修2年目の植野と申します。
この度は数ある大学の中から和歌山県立医科大学に目を向けていただきあり
がとうございます。
学部受験はギリギリ合格でも、大学でしっかり勉強すれば成績は本当に伸び
私も高校生の時は、
いざ受験校を決めようとするもその時は合格したい一心で
ます。成績が伸びるかどうかは本人のヤル気次第です。大学の授業をしっか
入学後の学生生活、
卒後の研修医としての生活を考える余裕はありませんでした。
り聞いて復習し、ひとつひとつ知識を付けていくと、最後には成績が伸びる
ようになっています ( 私はやっとヤル気が出た頃に、無駄にしてしまった授
業や知識に気づき後悔しました笑 )。また、医学の勉強はおもしろいな、と
思える授業になっています。
そして、国家試験合格ももちろんですが、医師になった後のスキルアッ
私は本学出身であり、
和歌山県立医大での学生生活、
研修医生活の感想を紹
介させていただきたいと思います。
本学での学生生活の一番の印象は、
何をするにも自由が多い場所であるとい
うことです。
勉強ももちろん大事ですが、
それ以上に本学では多くの学生が、
クラブ活動や
プが何よりも重要です。和医大の研修ですが、本当に自由度が高いです。私
ボランティア、
留学や趣味など自分が夢中になれることに没頭し、
有意義な時間
もそうですが、行きたい科が複数あり迷っている人は、興味のある科をあれ
を過ごしています。
これ回って、将来行く科を決めることが可能です。大学病院なので、ほとん
そういった過程を共に過ごす中で得られる同期や、
先輩後輩たちとの繋がり
どの科が揃っていますし、多くの科が近畿圏内で治療成績上位であり非常に
は、
この先医師としての人生を送っていく中で何物にも代えがたい財産になるこ
力を入れています。また、市民病院への研修も可能で、身近な疾患にも触れ
とでしょう。
合うことが出来ます。このように、大学病院ならではの珍しい疾患から身近
な病気まで幅広く診られるよう育ててくださいます。受験の段階で、研修ま
で視野に入れて大学を選ぶのは、なかなか難しいことだと思います。しかし、
私も研修医として働き始めてまだ日も浅いですが、
この6年間で得られた縦と
横の繋がりのありがたみを日々改めて実感しております。
今は受験勉強で苦しい日々が続くかと思いますが、
私たちの体験談が少しで
医学部合格や医師国家試験合格よりも、医師になった後の方が重要だと私は
も皆様のモチベーションの向上に繋がれば幸いです。
この冊子を手に取ってく
考えています。どのような病院で研修するのか?どういう医者になりたいの
ださった皆様と数年後、
共に働ける日を楽しみにしております。
皆様のご健闘を
か?まだ具体的に決まっていない受験生も、決まっている受験生も、ぜひこ
心よりお祈りしています。
の大学を選んでください。どちらにしても後悔するような大学ではありませ
ん。地元が和歌山でないのに、この大学の研修や医局に魅力を感じ、和歌山
に残った人もいます。
最後に、私が思う和歌山オススメポイントを 1 つ挙げると、安くて美味し
いお店が多い!学生や研修医でも出せるくらいの値段で素敵なランチや魚介
類を食べることが出来ます。この大学は下宿している子が多いのですが、み
んなでごはんを食べにいったり、魚介を買ってきて網焼きにしたりと楽しい
和歌山ライフを送っています。ぜひみなさんも和歌山の良さを感じてくださ
い。
卒後臨床研修センター オリエンテーション風景 11
現在20の体育会と6つの文化会が
活動をしています。
●卓球部
●硬式テニス部
●ボート部
●バレーボール部
●ソフトテニス部
●サッカー部
●ヨット部
●フットサル部
●ゴルフ部
●剣道部
●準硬式野球部
●空手道部
●柔道部
●スキー・山岳部
●ラグビー部
●水泳部
●陸上競技部
●合気道部
●バドミントン部
●バスケットボール部
●軽音楽部
●美術部
●茶道部
●音楽研究部
●ESS部
●予防医学サークル
12
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
13
上
旬
春期休業
中
旬
入学式/新入生ガイダンス
下
旬
学生健康診断・Student Doctor 称号授与式
上
旬
中
旬
下
旬
上
旬
中
旬
下
旬
上
旬
西日本医科学生総合体育大会激励会
中
旬
夏期休業(7月下旬〜8月下旬)
下
旬
上
旬
中
旬
下
旬
上
旬
中
旬
下
旬
上
旬
中
旬
篤志解剖体慰霊祭
下
旬
紀葉祭(大学祭)
上
旬
中
旬
下
旬
上
旬
中
旬
下
旬
上
旬
中
旬
大学入試センター試験
下
旬
一般入試
(前期日程)
願書受付
上
旬
推薦入試及び合格発表
中
旬
医師国家試験
下
旬
開学記念日
上
旬
中
旬
卒業式
下
旬
学年末休業(3月中旬〜下旬)
入学式
新入生研修
西日本医科学生総合体育大会
(8月上旬〜中旬)
オープンキャンパス
篤志解剖体慰霊祭
冬期休業(12月下旬〜1月上旬)
推薦入試願書受付
紀葉祭
一般入試
(前期日程)
試験
一般入試
(前期日程)
合格発表
卒業式
入学料・授業料(平成 28 年度実績)
入学金・授業料の減免制度
入学時及び入学後、学費負担者の経済的な理由によっ
て入学金・授業料の納付が著しく困難な場合には、
その学
生を支援するため、入学金及び授業料の全額又は半額が
免除される制度があります。
※在学中に授業料が改定された場合は、改定時から新授
業料が適用されます。
奨学金制度
学業・人物とも優秀かつ健康で、経済的理由により修学
(平成28年度)
が困難である学生に対して、
日本学生支援機構、地方公共
団体及び各種団体等による奨学金制度があります。
※日本学生支援機構奨学金については、
右の表のとおりです。
※本学独自の奨学金として、医学部6年生に対して、
「修学
奨学金」
「修学奨励金」
として月額5万又は10万円を1
年間無利子で貸与する制度等があります。
学生教育研究災害傷害保険・学研災付帯賠償責任保険
学生が教育研究活動中、通学途中、課外活動中に不慮
(平成28年度)
の事故により災害を被った場合の経済的負担の軽減や、
正課、学校行事、及びその往復途中で、他人にケガをさせ
たり、他人の財物を破損したことにより被る法律上の損害
賠償を補償するため、全ての学生に対し、
日本国際教育支
援協会の
「学生教育研究災害傷害保険(学研災)」及び「学
研災付帯賠償責任保険(学研賠)」への加入を義務付けて
います。
アパート等
学生寮はありませんが、大学周辺に多くの学生向けの民
間アパートやワンルームマンションがありますので、
それら
を利用してください。
なお、民間アパート等のあっ旋や事業
所の紹介はしていません。
アルバイト
本学ではアルバイトの紹介は行っていません。
なお、学生生活においてアルバイトは二義的なものであ
り学業に影響がないように心がけましょう。
14
本学では、教育及び研究の面で活発な国際交流が行われています。昭和61年度に本学と中国の山東大学と学術交流協定を締
結し、
平成17年度に医学部学生4名と保健看護学部5名の公式訪問が初めて実現しました。
また、平成18年度からは、国際交流センターを設置し、米国ハーバード大学への学生派遣や中国、
タイの大学との交流など、国
際交流を推進しています。
さらに、外国人研究者や外国人留学生を毎年積極的に受け入れるなど、本学の国際交流はますます活
発に展開されています。
■学術交流協定締結先
国 名
協 定 先
米国
ハワイ大学医学部
チェコ共和国
プラハ大学 第 2 医学部
中華人民共和国
山東大学
香港中文大学
大韓民国
延世大学医学部
高麗大学医学部
タイ王国
マヒドン大学 看護学部
マヒドン大学 公衆衛生学部
コンケン大学 医学部
ブラパ大学
ミャンマー連邦共和国
保健省 医科学局
ヤンゴン第一医科大学
ヤンゴン看護大学
ヤンゴン総合病院
ベトナム社会主義共和国
保健省
上海交通大学 医学院
■平成27年度 派遣実績(以下の大学の他、協定校にも留学することが可能です。)
対象学年
3年
6年
派遣期間
基礎配属期間
派遣先
派遣人数
カリフォルニア大学
3名
ミネソタ大学
1名
山東大学
3名
プラハ大学
2名
ハワイ大学
1名
臨床実習期間
■平成27年度 受入実績(以下の大学の学生と交流の機会を設けました。)
プラハ大学
年度 平成 年度 平成 年度 平成 年度
28
区 分
推 薦
前 期
合 計
募集人数
A
21 名程度
79 名程度
100 名
(うち女子)
27
推 薦
前 期
合 計
21 名程度
79 名程度
100 名
(うち女子)
26
推 薦
前 期
合 計
(うち女子)
21 名程度
79 名程度
100 名
香港中文大学
志願者数
B
73
292
365
(134)
65
309
374
(152)
70
270
340
(135)
受験者数
C
23
235
258
(85)
23
243
266
(100)
29
242
271
(101)
マヒドン大学
入学者数
D
12
88
100
(30)
12
88
100
(45)
21
79
100
(28)
うち出身校
県内
県外
8
4
22
66
30
70
(8)
(22)
12
0
23
65
35
65
(16)
(29)
16
5
25
54
41
59
(12)
(16)
コンケン大学
志願倍率
B/A
3.5
3.7
3.7
競争倍率
C/A
1.1
3.0
2.6
3.1
3.9
3.7
1.1
3.1
2.7
3.3
3.4
3.4
1.4
3.1
2.7
※医学部の入学定員は平成 22 年度入学生から 100 名に増員されました。
(定員内訳:一般枠 70 名、県民医療枠 20 名、地域医療枠 10 名)
15
医学部の学生募集要項及び出願書類については、
平成28年11月中旬に発表の予定です。
次のいずれかの方法により請求してください。
①インターネット
(PC・スマートフォン・携帯電話等)
または自動音声応答電話をご利用ください。
インターネット
(パソコン・携帯電話・スマホ)
バーコードからアクセスした
場合は資料請求番号の入力は
不要です。
http://telemail.jp
IP電話
自動音声応答電話
050 -8601 -0101
(24時間受付)
※ IP 電話への通話料金は、
一般電話回線からは日本全国どこからでも 3 分毎に約 12 円。
※住所氏名等の登録時はゆっくり・はっきりとお話しください。登録された音声が不鮮明な場合は資料をお届けできないことがあります。
資料名
料金
資料請求番号
資料名
料金
資料請求番号
医学部案内
180円
565870
医学部要項・医学部案内
300円
545950
医学部要項
300円
585850
③あとはガイダンスに従ってお届け先を登録してください。
※ 発送開始日以前に請求された資料は予約受付となり、発送開始日に一斉に発送されます。
※ 予約受付の資料を除き、
おおむね2~3日後に資料が届きます。
ただし、受付時間や地域、配達事情によっては4日以上か
かる場合もあります。
また発送開始日が変更になる可能性もあります。
なお、
5日以上経っても届かない場合は、
テレメール
カスタマーセンターへお問い合わせください。
※ 料金はお届けする資料に同封の料金支払い用紙の支払方法に従い、資料到達後2週間以内に表示料金をお支払いくださ
い。支払方法は
「郵便局・ゆうちょ銀行での払込み」
「コンビニ支払い」
「ケータイ払い
(携帯電話通話料金と一緒のお支払
い)」
「クレジットカード払い」
がご利用になれます。
なお、支払いに際して手数料が別途必要になります
(手数料は支払方法
によって異なります)
。
料金は資料の重量変更により変更になる場合がありますので、予めご了承ください。
(3)本学へ直接請求する方法
郵送により請求する場合は、
住所・氏名・郵便番号を明記し、
400円分の切手(速達は780円)
を貼付した返信用封筒
(角型
2号、
240mm×332mm)
を同封の上、
封筒の表に
「医学部募集要項請求」
と朱書きして、下記へ申し込んでください。
(1)・(2)の請求方法についてのお問合せ先
Tel.050-8601-0102
(3)の請求方法についてのお問合せ先
学務班
16
本学の紀三井寺キャンパスは、
「海・森・命」
をデザインキーワードに北側の学部は和歌浦に浮かぶ
「玉津島山」
に見立てた9棟の
建物群からなり、
南側の病院棟では、
波のイメージの曲線や森のイメージの緑色が使われています。
東側には水路状の池と植栽を施
し、
それを廻る遊歩道を設け患者や一般の人々に憩いの場を提供しています。
附属図書館の壁には
「生命の潮流」
が描かれており、
研
究棟の玄関には
「紀国山海宝船」
、
3階から10階には海から森そして天へと巡回するアートワークがほどこされています。
また、
平成25年度末には附属病院
(東棟)
が完成し、
県民医療枠や地域医療枠の学生が卒後、
医師として専門医や学位を取得で
きるよう、
キャリア形成の支援をより充実して行えるようになりました。
⑪
⑨
③
②
①
⑥
⑭
④
⑤
⑦
⑩
⑫
⑧
⑬
①基礎教育棟
②実習棟
③研究棟
④RI・動物実験施設
⑧管理棟
⑨高度医療人育成センター
⑩附属病院
(中央棟)
⑪附属病院
(東棟)
⑤福利厚生棟
⑫立体駐車場
⑥講堂
⑬エネルギーセンター
⑦附属図書館/生涯研修・国際交流センター
⑭体育館
附属病院(東棟)
地域医療支援の拠点施設としての機能を活かし、
県民医療枠・地域医療枠の学生へのキャリア形成の支援をより充実させるとと
もに、
地域の医療機関とのネットワーク構築により遠隔医療、
遠隔診断に取組んでいくことを目的として、
紀三井寺キャンパス内の
附属病院東側に建築し、
平成26年4月から使用を開始しています。
附属病院(東棟)外観
17
セミナー室
これまで、
三葛キャンパスでは保健看護学部生が学んでいましたが、
医学部生についても平成21年度より、
1年生の間はこちら
のキャンパスで学んでいます。
⑥
①管理・校舎棟
④体育館棟
②研究棟
⑤医学部三葛教育棟
③図書館棟
⑥グラウンド
医学部三葛教育棟は、
本学の医学部入学定員の増員に伴い、
既存の基礎教育棟が手狭となるため、
教養教育の新たな拠点とし
て保健看護学部のある三葛キャンパスに併設しました。
この建物は、
将来のチーム医療を担う中核的人材育成のための教養教育の核となる建物であり、
和歌山県の補助を受けて三葛
キャンパス内に建築し、
平成21年4月より使用を開始しています。
医学部三葛教育棟外観
学生ホール
18
平成29年
Fly UP