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和歌山県立医科大学附属病院紀北分院 2011. July

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和歌山県立医科大学附属病院紀北分院 2011. July
2011. July
平成23年7月1日
和歌山県立医科大学附属病院紀北分院
〒649-7113 和歌山県伊都郡かつらぎ町妙寺219番地
TEL 0736-22-0066
お問い合わせ
FAX 0736-22-2579
小児科:飯塚
E-mail [email protected]
医事班:山本
ホームページ http://www.wakayama-med.ac.jp/med/bun-in/index.html
基本理念 まごころと調和
まごころと調和
私たちは、患者様との絆を大切にして人間味あふれる、まごころと調和のとれた病院づ
くりを追求し、安心と納得の医療を提供します
東日本大震災和歌山県救護班に参加して
内科 講師 石口 宏(いしぐち ひろし)
今回、東日本大震災和歌山県救護班に参加しました。紀北分院からは第10班として事務職員:
垣 孝憲、第24班として私、看護師:鈴木 廣恵、事務職員:守内 寿英の合計4名が派遣されまし
た。派遣先は岩手県沿岸部の山田町で大阪から花巻まで飛行機で1時間30分、バスで盛岡まで
30分、さらに盛岡でバスを乗り替え宮古市まで2時間、さらに車で45分ほどかかりました。山
田町には全国から同じような医療班がきており、北海道医師会、千葉医師会、日本赤十字社、済生
会などが活動し、またこころの医療チームも秋田県、高知県、大阪府のチームが活動していました。
活動内容は避難住民の健康管理や緊急往診で、主に担当した避難所は山田町大沢地区にある大沢
ふるさとセンターと大沢小学校の2ヵ所でした。両避難所とも教室1つぐらいのスペースが4つほ
どあり、それぞれ20名ほどの住民が寄り添い生活している状況でした。希望者に血圧を測り、気
になる症状はないかなど問診しながら各避難所を回りました。避難者は感染症を他人にうつさない
かを気にしており、ストレスから体調を崩す人もいました。ある高齢の男性は息子を津波で流され、
震災後飲酒量が増えていました。かかりつけの医師も津波で行方不明になり、他の医院に行くのを
嫌がり、持病の糖尿病があるのに一カ月も薬を内服していない状況で一時的な処方を行い、地元医
療機関へ受診するように説得した例もありました。
沿岸部での津波被害は甚大で建物は基礎を残してすべて流され、いたるところに漁船が横倒しに
なり、防波堤が決壊し荒涼とした風景でした。特に山田町役場の前は火災があり焼け野原となって
いました。しかし、徐々にがれきの撤去が始まり復興に向けた動きもありました。医療関係も回復
してきており、地元の医院や院外薬局も再開し始めていました。各医療班も元の医療体制へもどす
ために一般診療は地元医療機関にまかせ、夜間診療や避難所での健康管理が主体となっていました。
今回の惨状を目の当たりにして自然災害の破壊力の前では人間の力は全く役に立たず、特に地震
後の津波については現代でも「稲村の火」のようにただただ、高台に避難する以外に方法はないと
強く思いました。当院でも災害時の対応を見直しており、沿岸部の被害に対して内陸側の比較的被
害の小さな地域がどのように支援や救援ができるのかを、平時から検討しておく必要があると感じ
ました。最後になりましたが、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに被災された方々
の日常が一日でも早く回復するよう祈念いたします。
内科 講師:石口 宏(いしぐち ひろし)
専門分野:神経内科
NHK教育テレビ「直伝・和の極意:華岡清洲」の取材を受けて
外科 助教 櫻井 照久(さくらい てるひさ)
盛夏の折、みなさまいかがお過ごしでしょうか。先日、紀北分院ではちょっとした楽しい出来事
がありました。
ある月曜日、華岡青洲に関する取材依頼があるとのことで、お受けすると返事したところ、翌週
に取材が来ることになりました。NHK 教育テレビで 6 月から毎週火曜日に放送されている「直伝・
和の極意」という番組で、撮影は平日の午後 3 時より外科の診察室で行われました。司会の鈴木 一
義先生(国立科学博物館理工学研究部科学技術史グループ長)と TOKIO の山口達也さんが来られま
した。撮影用に持参して頂いた青洲の考案したコロンメスとバヨネット剪刃(はさみ)
、また青洲の
外科の書の原本はすべて鈴木先生が個人所有されているもので、ご厚意で自由に当時の手術道具の
感触を感じ、外科の書を拝見させて頂けました。貴重な資料に感激している間もなく撮影が開始さ
れました。鈴木先生と山口さんより乳癌手術についての質問を受け、乳房温存術などの説明、バヨ
ネット剪刃の役割(腫瘍をえぐり取るなど)を説明したような気がします(緊張のせいかあまり覚
えていないので気になるところですが)
。無事に撮影は終了しました。既に放映は終わっているかも
知れませんが、NHK 教育テレビ、6/28 (火)22:25~22:50(再放送・7/5(火)AM 10:30~10:55)
。
当日は分院職員の皆様にもご協力を頂きありがとうございました。
ところで、紀北分院はマンモグラフィーの新設が完了し、本年度より乳癌検診を再開しておりま
す(検診クーポンにも対応しています)
。乳癌の診断・治療のみならず住民検診や検診受診の啓蒙な
どにもさらに取り組んでいきたいと思います。
外科 助教:櫻井 照久(さくらい てるひさ)
専門分野:乳腺外科
脳波検査について
中央検査室 技師長 榊原 友美子(さかきばら ゆみこ)
皆さまの脳は、その活動に伴って常に微弱な電波を出し続けており、その電気的な変動を、頭皮
に装着した電極でとらえ、波形として記録するのが脳波検査です。
ベッドに仰向けに寝ていただき安静閉眼状態で記録し、目を開けたとき、深呼吸したとき、光刺
激のとき、眠ったときなどの脳波を調べます。
頭に電気がビリビリ来ることはありませんし、痛くもありませんので、安心して検査を受けてく
ださい。優しく親切な臨床検査技師が皆さまを担当いたします。
検査時間は約30分ですが、電極装着や終了後の清拭を含めますと小一時間かかります。終了後、
希望者にはご自分で洗髪していただける洗面台も設置しております。
(シャンプー・リンス、ドライ
ヤー完備。タオルとヘアブラシはご持参ください。
)これで検査後も快適にお帰りいただけます。
新病院の脳波検査室はシールドルームになり検査環境がとても良くなりました。また、脳波計も
新しくなり、国際標準10/20法で記録しています。電子媒体で結果を出すことも可能です。皆
さまのご来院をお待ちしております。
医師紹介
○脊椎ケアセンター
整形外科
脊椎ケアセンター長 教授 川上 守(かわかみ まもる)
専門資格
・脊椎脊髄外科指導医
・日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
コメント
脊椎ケアセンターは愁訴に即した診断・治療を脊椎脊髄専門医のみではなく、学際的に行うこ
とを目的に立ち上がりました。美しく年齢を重ねるためにも脊椎脊髄は重要な臓器です。脊椎・
脊髄が健康か、ぜひ脊椎ケアセンターを受診してください。
助教 中尾 慎一(なかお しんいち)
専門資格
・日本整形外科学会 脊椎内視鏡技術認定医
・日本脊椎脊髄病学会 脊椎脊髄外科指導医
・日本整形外科学会 脊椎脊髄病医
・日本整形外科学会 専門医
・日本整形外科学会 運動器リハビリテーション医
コメント
私は当院で脊椎脊髄疾患を担当しています。特に脊椎内視鏡手術を専門にしています。内視鏡
の技術認定医は、現在全国で90名程度の資格です。ぜひ相談にお越しください。
助教
福井 大輔(ふくい だいすけ)
専門資格
・日本整形外科学会 専門医
コメント
脊椎疾患に加え膝関節・股関節の変形疾患に対する治療を担当しております。
お知らせ
○平成23年7月から外来診療体制に一部変更がありますので、ご注意ください。
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