...

和歌山県立医科大学附属病院紀北分院 2011. September

by user

on
Category: Documents
11

views

Report

Comments

Transcript

和歌山県立医科大学附属病院紀北分院 2011. September
2011. September
平成23年 9 月1日
和歌山県立医科大学附属病院紀北分院
〒649-7113 和歌山県伊都郡かつらぎ町妙寺219番地
TEL 0736-22-0066
お問い合わせ
FAX 0736-22-2579
小児科:飯塚
E-mail [email protected]
医事班:山本
ホームページ http://www.wakayama-med.ac.jp/med/bun-in/index.html
基本理念 まごころと調和
まごころと調和
私たちは、患者様との絆を大切にして人間味あふれる、まごころと調和のとれた病院づ
くりを追求し、安心と納得の医療を提供します
最近の眼内レンズ
眼科 助教 中田 元子(なかた もとこ)
現在の白内障手術では、水晶体の濁りを取り、その後、眼内レンズ(人工水晶体)を挿入
する方法が主流です。眼内レンズが普及する以前は、術後無水晶体眼となり、分厚いレンズ
の眼鏡装用が必要でした。
眼内レンズは、1949年イギリスの Ridley が最初に使用したと言われています。素材
はPMMA(ポリメチルメタクリレート)という堅い透明なもので、第二次世界大戦中に戦
闘機のPMMA製の風防が眼内に入ったが、炎症が無かったことから用いられていました。
現在でもこのPMMA製のレンズは引き続き使用されていますが、より、小切開の創より挿
入できる柔らかい素材(シリコーン、アクリル)が主流になってきています。種々の改良が
加えられ、様々な付加価値を持つレンズが出てきていますが、その中から今回はトーリック
眼内レンズをご紹介させて頂きます。
トーリック眼内レンズは、乱視を矯正するレンズです。術後の裸眼視力の向上には乱視矯
正が必要になりますが、創口が大きかった時代には手術による惹起乱視も大きく、眼内レン
ズによる矯正は普及しませんでした。しかし、先にも述べました通り、眼内レンズの素材の
改良により小切開創により挿入できる様になり、
惹起乱視をコントロールできる様になって
から徐々に使用数が増えて来ています。しかし、角膜の不正乱視等は矯正できず、適応は限
られているのが現状です。紀北分院でも田中才一講師が症例数を持っていますので、気にな
ることはご相談ください。
眼科 助教:中田 元子(なかた もとこ)
専門分野:白内障手術
夏バテに効く食事“カレーの秘密”
栄養指導室 副主査 尾嵜 文(おさき あや)
インドやタイなどの暑い国では、スパイスたっぷりの辛い料理が好まれます。これは辛い
ものを食べて体を中から温め、汗をかくことで体に溜まった熱を逃がすためです。特にカレ
ーには夏バテに効く様々なスパイスがバランス良く調合されています。
ターメリック(ウコン)
チリ(唐辛子)
ペッパー(胡椒)
コリアンダー
クミン
カレーの黄色い色のもと。
鎮痛・健胃・肝機能の強化、抗酸化作用など
カレーの辛さを決める。
発汗・消化促進・抗酸化作用など
カレーの辛さと風味を決める。
健胃・殺菌・発汗・消化促進など
煎ると香ばしく、カレーの風味づけに欠かせない。
健胃・整腸・鎮痛・消化促進など
カレー独特の強い香りを作る。
消化促進・解毒作用など
これらのスパイスには共通して、発汗・健胃・抗酸化作用があります。つまり、発汗作用
で新陳代謝を高め、食欲を増進させ、胃腸の働きを良くすることで、疲労回復の効果が期待
できます。
また、殺菌作用もあり食品の腐敗を防ぐなど、カレーには暑い夏を
乗り切るための、秘密がいっぱいです。
インドでは、10~30 種類の好みのスパイスをブレンドしてカレー
パウダーを作ります。家庭では市販のルゥを使うと簡単ですが、市
販のルゥは油脂が多く含まれ高エネルギーなので、好みのスパイスを
加え、その分ルゥを少なくすると良いでしょう。
リハビリテーション科の紹介
リハビリテーション科 技師 左近 奈菜(さこん なな)
リハビリテーション科では、
さまざまな疾病により日常生活に支障をきたした患者さんが
自宅・社会復帰するために、運動療法や日常生活動作訓練などの治療を行い、患者さんの身
体機能・日常生活能力の改善を行なっております。現在、理学療法士5名・作業療法士1名
が所属しており、理学療法士は起きる、立つ、歩くなどの基本動作の獲得、作業療法士は食
事や着替え、トイレ動作などの日常生活動作の獲得を行います。
リハビリテーション科は脊椎ケアセンターの一診療科として、脊椎・脊髄疾患の患者様へ
の運動療法を実施しています。脊椎・脊髄疾患の運動療法では、脊柱を支える筋肉(腹筋・
背筋)を鍛えて身体の芯を作り、痛みの緩和と日常生活での活動量増大を図ります。
脊椎・脊髄疾患の他にも、骨折や変形性関節症などの骨関節疾患、脳卒中や外傷性脳挫傷
(認知障害)を含む脳血管疾患、末梢神経・筋疾患などの患者さんに対してもリハビリテー
ションを行なっております。また緩和ケアにおいても、患者さんや御家族の希望に応じたリ
ハビリテーションを行い、肉体的・精神的苦痛の緩和や ADL(日常生活動作)
・QOL(生
活の質)を向上します。
運動療法は、エネルギー代謝の増大、体力の向上、生活習慣病(肥満・糖尿病・高血圧・
高脂血症・骨粗鬆症など)の予防に効果があるといわれており、生活習慣病の代表である糖
尿病患者様の療養指導入院では運動療法の指導を行なっています。他にも、疾患別死因第4
位と喫煙者の有病率が注目されている慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器内科疾患
に対する呼吸・運動療法も実施しています。
現在のところ、疾病に関係なく入院患者さん及び退院後、日常生活に支障をきたした外来
患者さんの ADL・QOL 向上に努め、患者さんの希望・期待に応えるよう頑張っていきます
のでよろしくお願い致します。
医師紹介
○眼科
講師 田中 才一(たなか さいいち)
専門資格
・医学博士
・日本眼科学会認定 眼科専門医
・日本医師会認定 産業医
・視覚障害者用補装具適合判定医師
コメント
黄斑変性や緑内障などにより視覚障害を来した患者さまへの日常生活などへの積極的
な支援、また疾病予防に取り組んでいきたい。
助教 中田 元子(なかた もとこ)
専門資格
・日本眼科学会眼科専門医
コメント
新しい病院になり、とてもきれいな病院になりました。予約制になっていますが、診
察、検査の内容よっては時間がかかる場合もあります。また、眼底検査を御希望の方は
お車を運転せずに御来院下さい。
お知らせ
○平成23年9月から外来診療体制に一部変更がありますので、ご注意ください。
Fly UP