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US Topics PwC PwC Dataline: その他の包括利益累計額からの組替額の報告に関する FASB の 新ガイダンス

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US Topics PwC PwC Dataline: その他の包括利益累計額からの組替額の報告に関する FASB の 新ガイダンス
US Topics
PwCが発行している「Flashline」から米国関連記事を翻訳・掲載しています。
Flashlineの原文はPwC CFOdirect からアクセスできます(会員登録が必要です/無料)。
No. 2013-08
February 21, 2013
PwC
PwC Dataline: その他の包括利益累計額からの組替額の報告に関する FASB の
新ガイダンス
2013 年 2 月 5 日、FASB は会計基準アップデート No. 2013-02 「その他の包括利益累計額か
らの組替調整額の報告」を公表しました。この基準は、2012 年 12 月 15 日より後に開始する年次
報告期間およびその期間に含まれる期中報告期間より適用されます(例:12 月決算会社におい
ては 2013 年第 1 四半期から適用)。非公開企業は、1 年後より当基準を適用することになります
が、特定の期中開示要求事項については免除となります。
この基準は、さまざまな要素から構成されるその他の包括利益累計額からの組替えの報告を改
善することを目的としています。とくに、企業は、その他の包括利益累計額の各内訳項目から再
組替えされた重要な金額および再組替えの影響を受けた損益計算書科目について、財務諸表
上での説明の挿入または注記により表示することを要求されています。しかしながら、企業は、
全額を純損益に再組替えすることを要求されない特定の内訳項目(純期間年金費用として償
却された金額など)の影響を受けた損益計算書科目を表示する必要はありません。
Dataline 2013-03 はこの新基準の主要な条項を検討し、その適用に関する PwC の所見を提供
するものです。
In brief: FASB が金融商品の分類および測定に関する 新しいモデルを提案
2 月 14 日、FASB は、金融商品の分類および測定に関する再公開草案を公表しました。分類お
よび測定は、FASB と IASB のより広範な金融商品プロジェクトの一部となります。金融商品プロ
ジェクトには他にヘッジ会計と減損会計が含まれています。IASB は以前より分類および測定に
関するアプローチを最終化していましたが、2012 年後半に分類および測定に関するガイダンス
に対する限定的な修正を提案しました 。
FASB の公開草案では、金融資産および金融負債を公正価値または償却原価のいずれかで測
定するアプローチ(混合測定属性アプローチ)が提案されています。FASB は、2010 年にすべて
の金融商品を公正価値で測定することを提案する公開草案を公表しており、今回の公開草案
は 2010 年の公開草案に対して FASB が受領した相当数のフィードバックに対応することを意図
したものです。FASB の公開草案に対するコメント募集の期限は、2013 年 5 月 15 日です。
当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、
適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。
1
今号の In brief シリーズ記事はこの提案の概要を提供するものです。
In brief: IASB と FASB が開示および経過措置に関する決定をもって主な収益の
再審議を終了
FASB と IASB は、2 月 20 日の合同会議において、収益認識基準の開示に関する要求事項、
経過措置および発効日について決定に至りました。これらの決定により、当プロジェクトに関す
る両審議会の再審議は実質的に終了します。残りの「瑳末な」論点は、将来の会議において議
論される予定です。
今号の In brief シリーズ記事は、両審議会の 2 月 20 日の会議における主要な決定事項の要約
を提供するものです。
In brief: ベネズエラ通貨切り下げが会計に与える影響
2013 年 2 月 8 日、ベネズエラ政府は、2013 年 2 月 13 日発効でベネズエラ通貨を 32%切り下
げ、外貨建債券取引システム(SITME)市場取引システムと呼ばれる政府管轄のメカニズムを停
止すると発表しました。この発表より前のベネズエラでは、ボリバル建て取引を再測定するため
に 2 種類の為替レート、すなわち公定レートとSITIMEレートを適用していました。ベネズエラ政
府は、外国為替政策を監督する最適外貨システム管理組織(Superior Body for the
Optimization of the Exchange System)と呼ばれる新組織を創設しています。
今号の In brief シリーズ記事は、これらの動向が財務報告に与える主要な影響を取り上げていま
す。
In brief: 2013 年において超インフレ国とみなされる南スーダン
2012 年 11 月の米国証券取引委員会(SEC)スタッフとの会議において、監査品質センターSEC
規制委員会の国際実務タスクフォース(IPTF)は、南スーダン経済を超インフレとみなすべきか
どうかについて議論しました。SEC スタッフは、2013 年 1 月 1 日以後開始する最初の報告期間
(年次報告期間および期中報告期間を含む)までに、米国会計基準(US GAAP)の適用上、南
スーダン経済を超インフレとして処理しなければならないことを確認しました。
今号の In brief シリーズ記事は、なぜ南スーダンが超インフレ国とみなされるのかを開設し、財務
報告上の影響のいくつかを取り上げています。
当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、
適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。
2
米国財務会計基準審議会 (FASB)
FASB が 2 つの EITF 公開合意に対するコメントを募集
FASB は、2013 年 1 月の EITF 会議における公開合意を含む、以下の 2 つの会計基準アップ
デート(ASU)案をパブリックコメント募集のために公表しました。

ASU 案 「デリバティブおよびヘッジ(Topic 815):ヘッジ会計目的のベンチマーク金利とし
てのフェデラル・ファンド・実効スワップ金利(またはオーバーナイト・インデックス・スワップ
金利)の算入」

ASU 案 「法人所得税(Topic 740):繰越欠損金または繰越税額控除が存在する場合の未
認識のタックス・ベネフィットの表示」
これらの ASU 案に対するコメント募集期限は 2013 年 4 月 22 日です。
それぞれの Issue の概要については、PwC の EITF observer 2013 年 1 月版をご参照ください。
また、後出の EITF セクション掲載の 2013 年 1 月の EITF 会議最終議事録をご参照ください。
FASB の会議およびプロジェクトアップデート
会議の概要:
FASB は先週以下の会議を開催しました。

FASB/IASB 合同会議-2 月 20 日: 両審議会は(1)収益認識および(2)リースに関する共
同プロジェクトに関する議論を行いました。 この会議における決定事項の概要については
FASB ウェブサイトをご覧ください。また、収益プロジェクトに関する両審議会の決定につい
ては上掲の PwC In brief をご参照ください。

FASB 会議-2 月 20 日: FASB は保険契約に関するプロジェクトについての議論を行いま
した。この会議における決定事項の概要については FASB ウェブサイトをご覧ください。
次回の公開会議: FASB の次回の会議は 2013 年 2 月 27 日で、保険契約に関するプロジェク
トについての議論が予定されています。この会議に関する詳しい情報については FASB ウェブ
サイトをご覧ください。
プロジェクトアップデート: FASB は以下のプロジェクトの概要をアップデートしました。

金融商品会計

開示フレームワーク

保険契約

清算ベース会計

譲渡およびサービス業務:買戻契約と類似の取引
当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、
適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。
3
発生問題専門委員会 (EITF)
1 月 17 日開催 EITF 会議の最終議事録
FASB スタッフは 1 月 17 日開催 EITF 会議の最終議事録を公表しました。この会議において、
EITF は 7 つの問題について議論し、以下の 2 つの問題について最終合意に到達しました。

Issue 11-A 「在外事業体内の特定の子会社もしくは資産グループ、または在外事業体に
対する投資の認識中止時における累積為替換算調整額に関する親会社の会計処理」

Issue 12-D 「報告日における債務総額が確定している連帯債務契約から生じる債務の会
計処理」
注:これら 2 つの問題に関して今週パブリックコメント募集のために公表された ASU 案について
上掲の FASB セクションをご参照ください。
また、EITF は以下の 2 つの問題について公開合意に到達しました。

Issue 13-A 「ヘッジ会計目的のベンチマーク金利としてのフェデラル・ファンド・実効スワッ
プ金利(またはオーバーナイト・インデックス・スワップ金利)の算入」

Issue 13-C 「繰越欠損金または繰越税額控除が存在する場合の未認識のタックス・ベネ
フィットに関する負債の表示」
残りの 3 つの問題については、将来の EITF 会議で詳しい議論が行われる予定です。
また、この EITF 会議における議論および決定事項の概要については、2013 年 1 月分の PwC
の EITF observer をご参照ください。
米国証券取引委員会 (SEC)
SEC スタッフが外国登録企業に該当する可能性のある連邦証券法上の多数の問
題について概説
SEC 企業財務部のスタッフは「米国資本市場へのアクセス-外国登録企業のための概要」と題
する文書を公表しました。これは、外国登録企業に該当する可能性のある米合衆国連邦証券
法上の多数の問題と、米国の資本市場において自社の有価証券を流通させることを検討する
際に発行体が考慮に入れる可能性の高い追加的な問題の概要を示したものです。なお、本文
書は米合衆国連邦証券法に基づく外国登録企業に関する規制の包括的なマニュアルではなく、
提供される情報は最新の者ではない可能性があります。
当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、
適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。
4
監査基準審議会 (ASB)
ASB が「アテステーション基準」の明瞭性プロジェクトを開始
基準の明瞭性、長さ、そして複雑性に関する懸念に対応するため、監査基準審議会(ASB)は自
身の公表する職業上の基準の明確化に取り組んでいます。この、ASB の「明瞭性プロジェクト」
の目的は、AICPA の監査、アテステーション、および品質管理の基準を明確化し、国際監査・
保証基準審議会(IAASB)の各基準とのコンバージェンスを図ることにあります。ASB は監査基準
書の明瞭化を実質的に完了し、アテステーション業務基準書(一般にアテステーション基準とも
呼ばれる)の明瞭化に移行しました。アテステーション基準は財務諸表以外の対象(投資収益
の明細表、システムのセキュリティに対する企業の今後ロールの有効性、温室効果ガス排出に
関する計算書の表示の適正性、個人情報保護など)に対応する検査、レビュー、合意された手
続の実施および報告に関する要求事項を定めるものです。
ASB は一般的なアテステーション基準の改訂版ドラフトについて 2013 年 5 月の会議で議論し、
それらの基準をコメント募集のために公表するかどうかの採択が要請される予定です。
あらた監査法人
東京都中央区銀座8丁目21番1号 住友不動産汐留浜離宮ビル (〒104-0061)
お問い合わせ: [email protected]
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This content is for general information purposes only, and should not be used as a substitute for consultation with
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当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、
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