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US Topics PwC 『Private company reporter-PCC 会議概要』 創刊号

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US Topics PwC 『Private company reporter-PCC 会議概要』 創刊号
US Topics
PwCが発行している「Flashline」から米国関連記事を翻訳・掲載しています。
Flashlineの原文はPwC CFOdirect からアクセスできます(会員登録が必要です/無料)。
No. 2013-20
May 16, 2013
PwC
『Private company reporter-PCC 会議概要』 創刊号
PwC は、非公開企業の財務報告に関する最新動向をお届けする新しい出版シリーズ 『Private
company reporter』を創刊しました。『Private company reporter』は、年間 5 回の開催が予定され
ている非公開企業諮問会議(PCC)1 の会議ごとに、その直後の発行が予定されています。
『Private company reporter』シリーズは、PCC の最新の審議内容についてのタイムリーなアップ
デートと分析を提供するものです。PCC のテクニカルアジェンダにおいて議論されている論点の
説明、審議結果、および会議における主要な議論に関する PwC の見解を掲載予定です。
公開企業の関係者もまた、PCC の活動を詳しく追っておくべきでしょう。FASB は、非公開企業
に関する修正が公開企業に適用可能であるかどうかについても検討すると述べています。
5 月の会議では、PCC は、企業結合および金利スワップを伴う一部の取引に関し、FASB に対し、
代替的な会計処理を提案しました。この代替案は、会計処理および財務報告にかかる費用や
複雑性を低減させる簡易化された会計処理を非公開企業が適用することを認めようとするもの
です。 FASB スタッフは、この代替策を取り入れ、FASB による検討を促進するため、現在会計
基準アップデート(ASUs)の起草を予定しています。FASB の承認が下りれば、この ASU 案はパ
ブリックコメント募集のために 60 日間公開されることになります。
5 月の PCC 会議において議論されたトピックスに関する詳しい内容については、5 月 7 日版の
Private company reporter をお読みください。
PwC Dataline:累積為替換算調整額-整合性への妥協
3 月 5 日、FASB は、特定の認識中止事象の発生に伴う累積為替換算調整額(CTA)の利益へ
の振替に関連する実務上の多様性に対応するため、ASU 830「外貨関連事項」および ASC 810
「連結」を修正する ASU No. 2013-05 を公表しました。
1
PCC は、非公開企業のための会計基準設定プロセスの改善のため、2012 年に財務会計財団(FASB
の監督団体)により設立されました。PCC についての詳しい情報については財務会計財団ウェブサイトを
ご覧ください。
当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、
適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。
1
この ASU は、ASC 830-30 における CTA の振替に関するガイダンスと、ASC 810-10 における
支配の喪失の概念との折衷案を示したものです。この ASU は、在外事業体において発生した
認識の中止事象について、当該事象が在外事業体の完全な清算もしくは実質的に完全な清算
である場合を除き、CTA の振替を認めません。在外事業体への投資に関連する認識の中止に
おいては、非支配財務持分が保持される場合であっても、認識が中止される当該在外事業体
に関連する CTA の全額が振り替えられることになります。
また、この ASU は企業が在外事業体への投資額を増加させることによって持分法の適用対象
から連結対象の投資へと、段階取得により企業の支配を獲得する取引について、ASC 805「企
業結合」を修正しています。
この ASU は、公開企業については 2013 年 12 月 15 日より後に開始する事業年度、非公開企
業については 2014 年 12 月 15 日より後に開始する事業年度より適用となります。
新しい要求事項に関する詳しい情報について、Dataline 2013-10 をお読みください。
PwC のリース・ウェブキャスト・シリーズ-5 月 29 日および 6 月 11 日開催
FASB と IASB の新しいリース公開草案(詳しくは下記の FASB と IASB のセクションをご参照くだ
さい)について取り上げる、リース・ウェブキャスト・シリーズをご紹介します。

5 月 29 日水曜日: 公開草案の概要
このウェブキャストは、当該公開草案および予期しない財務数値へとつながる可能性のあ
る微妙な差異について検討します。ウェブキャストは午後 1 時 00 分~午後 2 時 30 分(米
国東部時間)です。参加者は CPE 1.5 単位の獲得資格を得られます。

6 月 11 日火曜日: 影響およびアクション項目
このウェブキャストでは、財務諸表、事業、システム、ビジネスプロセスの変更を管理するた
めに、経営者はどのようにして計画的に準備を整えればよいかについて検討します。この
ウェブキャストは午後 1 時 00 分~午後 2 時 00 分(米国東部時間)です。参加者は CPE 1.0
単位の獲得資格を得られます。
PwC が金融資産および負債の認識および測定に関する FASB の ASU 案に関する
コメントを公表
PwC は、FASB の会計基準アップデート案「金融商品-全般(ASC 825-10)-金融資産および
金融負債の認識および測定」に関するコメントレターにおいて、金融資産の分類に関する包括
的なフレームワーク案に対する支持を表明しましたが、改善の必要性についても指摘しました。
PwC は、金融資産のポートフォリオの保有における主目的に焦点をあてたビジネスモデル評価
の必要性を支持する一方、金融商品が保有予定であるのか売却予定であるのかが当初におい
て不確実である場合について、ガイダンスが明確でないことを懸念しています。また、このガイダ
ンス案が、償却原価カテゴリーから売却の許容範囲について厳格すぎると考えています。
当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、
適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。
2
PwC は、キャッシュ・フローの特性の検討の必要性に賛同し、キャッシュ・フローの変動の性質お
よび範囲は金融商品の分類における関連要因であると考えます。しかし、「元本及び元本残高
に対する利息の支払のみ」アプローチ案は過度に限定的であり、償却原価またはその他の包
括利益を通じた公正価値へ金融資産の分類が不適切に妨げられることになるでしょう。
PwC は、IASB モデルに類似する、資本性投資のその他の包括利益を通じた公正価値への分
類を検討することを FASB に推奨しますが、一方で、当該投資の認識の中止時点における公正
価値の変動は純損益へリサイクルすべきであると主張します。
これらの項目および当該 ASU 案に対するその他の提案について、詳しくは PwC のコメントレタ
ーをお読みください。
トレッドウェイ委員会組織委員会 (COSO)
COSO が「内部統制の統合的フレームワーク」の改訂版および関連する説明資料を
公表
5 月 14 日、COSO は、PwC によって執筆された、「内部統制の統合フレームワーク」(以下、フレ
ームワーク)の改訂版および関連する説明資料を公表しました。オリジナルのフレームワークの
改訂と関連する説明資料の公表における COSO の目標は、(1)有効な内部統制のための要求
事項の明確化、(2)事業環境および経営環境における様々な変化に対する内部統制の適用の
背景のアップデート、(3)事業目的および財務報告目的の拡大による適用の拡大、(4)内部統制
の導入および評価を支援する例示ツールの提供、および(5)対外的財務報告へのフレームワー
クの適用方法に関する企業による実際の経験に基づいた具体的なアプローチおよび事例の提
供にあります。
COSO はこれまでに、2014 年 12 月 15 日まで延長する移行期間は当初のフレームワークの公
表を継続し、フレームワークはその後に置き換わるものとすると述べています。
このフレームワークおよび貴社への影響についての理解を支援するため、PwC は以下の出版
物を公表しました。

10Minutes シリーズ:なぜ COSO の改訂に注目すべきなのか
当該フレームワークに照らした貴社の内部統制システムのレビュー実施の利点の概要を
提供するものです。企業は、当該フレームワークの改訂点の適用により、統制を強化し、事
業、財務報告、コンプライアンスに関する目標の達成についての自信を強めることができる
でしょう。

Dataline 2013-09: COSO が内部統制の統合フレームワーク改訂版および関連する説明
資料を公表
フレームワークにおける注目すべき改訂内容をとりあげ、説明資料の目的を要約し、企業
が検討すべき主要事項について検討するものです。
当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、
適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。
3
米国財務会計基準審議会 (FASB)および国際会計基準
審議会 (IASB)
FASB と IASB がリースに関する改訂公開草案を公表
5 月 16 日、FASB と IASB(以下、両審議会)はリースに関する改訂公開草案を公表しました。当
改訂公開草案は、2010 年の公開草案に対して寄せられた批判に対処しつつ、貸借対照表にリ
ース資産および負債を認識するという主要な目的を達成しようとするものです。
ほとんどすべての企業が影響を受けることになります。このガイダンス案は、企業のビジネスプロ
セス、システム、および統制に対して広範囲に影響します。企業は、リースや組込リースの契約
の棚卸しを行い、識別したリースの一覧を作る必要があります。
7 名の FASB メンバーのうちの 3 名が代替的見解を表明しています。代替的見解では、本プロ
ジェクトの主要な目的のすべてが達成されているかどうか、再公開草案のコスト・ベネフィット、2
つのモデル、および開示の提案の有用性に対する懸念が示されています。2 名の IASB メンバ
ーは、単一のリースモデルの適用を支持する代替的見解を表明しています。両審議会の代替
的見解には、変動リース料や更新オプションに関する会計処理案への懸念が含まれています。
この公開草案に対するコメント期限は、2013 年 9 月 13 日となっています
また、この公開草案の主要な規定の概要については PwC の In brief シリーズ記事を、また、この
公開草案についてより詳しく検討する PwC のリース・ウェブキャスト・シリーズについて上掲の
PwC セクションをご参照ください。
米国財務会計基準審議会 (FASB)
FASB が U.S. GAAP 財務報告タクソノミーの計算ヒエラルキー改訂に関する意見を
募集
FASB は U.S. GAAP タクソノミーの構造的な変更案に対するコメント募集(ITC)を公表しました。
この ITC は、米国の株式公開企業により公表される財務諸表の作成者および利用者に対する
タクソノミーの有用性を向上させる、新しい計算ヒエラルキーを規定するものです。
このタクソノミーには、タクソノミーの様々なエレメント間の数学的関係を明らかにする計算ヒエラ
ルキーが含まれており、どのエレメントが合計で、どのエレメントが合算されて合計となるかを示
しています。現在、タクソノミーは各計算書計算ヒエラルキー(または合計)または加算関係を含
む開示表示方法を規定していますが、重複については考慮されていません。この提案によれば、
改訂版によるヒエラルキーは、このような複数の計算ヒエラルキーによって創出された不一致が
排除され、利用者にとってはより機能的な、そして作成者にとっては操作しやすいものとなる予
定です。
この ITC に対するコメント募集期限は 2013 年 7 月 14 日です。
当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、
適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。
4
FASB の会議およびプロジェクトアップデート
会議の概要: 今週、FASB は会議を開催しませんでした。
次回の公開会議: 来週、FASB は以下の会議を予定しています。

5 月 23 日:FASB 会議: FASB は(1)収益認識、(2)保険契約、(3)譲渡およびサービス業務:
買戻契約および類似の取引に関するプロジェクトについての議論を予定しています。

5 月 24 日:FASB/IASB 合同会議: 両審議会は(1)収益認識、(2)金融商品会計:分類およ
び測定に関するプロジェクトについての議論を予定しています。
これらの会議に関する詳しい情報については FASB ウェブサイトをご覧ください。
プロジェクトアップデート:FASB は以下のプロジェクトの概要を更新しました。

リース

連結:方針と手続
発生問題専門委員会 (EITF)
3 月 14 日開催 EITF 会議最終議事録
FASB 職員は 3 月 14 日開催 EITF 会議の最終議事録を公表しました。この会議において、EITF
は 4 つの問題について議論しました。そして、以下の2つについて最終合意に到達しました。

Issue 12-B 「非営利企業:関係会社から報酬を請求されることなく関係会社の従業員から
非営利企業が受領したサービス」(最終 ASU は 4 月に公表済)

Issue 12-G 「連結された債務担保事業体の資産と負債の公正価値の差異の会計処理」
EITF は Issue 13-B 「低価格住宅投資のための税額控除の会計処理」について公開合意案に
到達しました(公開草案は 4 月に公表済)。Issue 12-F 「特定状況下における新しい会計的基
礎(プッシュダウン)の認識」については将来の EITF 会議においてさらなる議論が予定されてい
ます。
また、この EITF 会議における議論および決定事項の概要については PwC の EITF observer も
ご覧ください。
米国証券取引委員会 (SEC)
当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、
適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。
5
SEC スタッフが新規およびアップデート版の法令遵守および開示に関する解釈指
針を公表
SEC の企業財務部門は、証券法の各セクション、証券法の各規則、証券法の各様式(forms)、
Regulation S-K、証券取引法 Form 8-K、石油およびガスに関する規則に関する法令遵守およ
び開示に関する解釈指針(C&DIs)のアップデートを公表しました。これらの C&DIs は様々な特
定トピックに関する追加ガイダンスおよび新規のガイダンスを提供するためにアップデートされま
した。2013 年 5 月 16 日付で記載された新規およびアップデート版ガイダンスについて、それぞ
れの C&DI を参照してください。
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当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、
適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。
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