...

Lotus Notes/Domino資産のモバイル化アプローチ 日本アイ・ビー・エム・株式会社 ソフトウェア事業 Lotus事業部 © 2011 IBM Corporation

by user

on
Category: Documents
11

views

Report

Comments

Transcript

Lotus Notes/Domino資産のモバイル化アプローチ 日本アイ・ビー・エム・株式会社 ソフトウェア事業 Lotus事業部 © 2011 IBM Corporation
®
Lotus Notes/Domino資産のモバイル化アプローチ
日本アイ・ビー・エム・株式会社
ソフトウェア事業 Lotus事業部
© 2011 IBM Corporation
IBM Software Group | Lotus
software
目次
 Lotus Notes/Dominoをとりまくモバイル環境の変化
 Lotus Notes/Domionアプリケーションのモバイル化
 まとめ
IBM Software Group | Lotus
software
Lotus Notes/Dominoをとりまくモバイル環境の変化
 モバイル検討機運の高まり
 モバイル化に必要な3つの要素
 Lotus Notes/Dominoのモバイル環境の変遷
 モバイルの特徴とPCとの比較
 Louts iNotes Ultra-Lite Mode
 Lotus Notes Travelerとは
 XPagesとは
IBM Software Group | Lotus
software
モバイル検討機運の高まり
新しいLotus
Notes/Dominoにす
ればスマートフォンから
利用できるらしい
スマートフォンが普及
してきたので、有効に
活用できないか?
エンドユーザーから
モバイルアクセスした
いという要求が増えた
アプリケーションも
インフラもモバイル化に
適した環境になってきた
のでは?
モバイル化/モバイル活用というキーワードが先行
IBM Software Group | Lotus
software
モバイル化に必要な3つの要素
(当然のことですが)Notes DBのモバイルアクセスを実現させるためには、以下の3つが必要となります
 モバイル端末
 サーバーにアクセスするためのネットワーク
 モバイル対応されたサーバー
モバイル端末
モバイル端末
ネットワーク
サーバー
ネットワーク
モバイル対応された
Lotus Dominoサーバー
: 会社で準備する or 個人の端末を利用する、端末の統一ができるか
: 他のアプリケーション(サーバー)でも外部入力を実現させる必要があるか
: 今回のセッションにて取り上げる箇所
IBM Software Group | Lotus
software
Lotus Notes/Dominoのモバイル環境の変遷
 Lotus Notes/Dominoのモバイル環境の変遷
2008
8.0.1
Lotus Notes Traveler
2009
8.5
XPages
8.0.2
Lotus iNotes Ultralite Mode
2010
2011
8.5.2.1
TravelerのAndroid対応
8.5.1
TravelerのiPhone対応
IBM Software Group | Lotus
software
モバイルの特徴とPCとの比較
メール
カレンダー
アドレス帳
標準テンプレートを用いたNotes
DB(Notes アプリケーション)
Lotus iNotes UltraLite Modeによるブ
ラウザーアプリケーション
(ブラウジングタイプ)
Lotus Notes Travelerによるアクセス
(同期タイプ)
XPagesを用いた個別開発
カスタム開発されたNotes DB(Notesア XPagesを用いた個別開発
プリケーション)
IBM Software Group | Lotus
software
Louts iNotes Ultra-Lite Modeとは
Lotus iNotesの3つのモードのひとつ
MAIL DB
Full Mode
フルモード
- Lotus iNotesのフル機能
Lite Mode
UltraLite Mode
ライトモード
- 回線帯域の狭い環境に適応
- 利用可能機能は制限
ウルトラライトモード
- スマートフォンに最適化
- iPhone, iPod Touch、iPad
- Android
機能比較表 : http://www.ibm.com/support/docview.wss?rs=899&uid=swg21315871 :英語
http://www-06.ibm.com/jp/domino04/lotus/support/faqs/faqs.nsf/all/732407 :日本語
IBM Software Group | Lotus
software
Lotus Notes Travelerとは
 スマートフォンに、Lotus Dominoサーバー上のメール・カレンダー・連絡
先等の情報を同期
– iPhone、iPod touch、iPad、Windows Mobile、Nokia S60に対応
 ネットワークに繋がっていない状態でも、同期した情報を確認可能
 Lotus DominoサーバーにLotus Notes Travelerモジュールを追加でイ
ンストールすることで構築
IBM Software Group | Lotus
software
VPN Appliance
IPSEC
HTTPS protocol
TCP Port 443
Firewall
Firewall
IPSEC VPN
(e.g.) Cisco
Lotus Domino 8.5.1 with Lotus NotesTraveler service
DMZ
Trusted Domain
Lotus Mobile Connect with SSL passthru (or other authenticating
proxy)
HTTPS protocol
TCP Port 443
HTTPS protocol
TCP Port 443
Firewall
Firewall
Lotus Mobile Connect
with SSL passthru
To Lotus Domino
mail servers (7.0.2+)
To Lotus Domino
mail servers (7.0.2+)
Lotus Domino 8.5.1 with Lotus NotesTraveler service
Trusted Domain
DMZ
Traveler inside DMZ
HTTPS protocol
TCP Port 443
Notes RPC
TCP Port 1342
DMZ
Firewall
Firewall
Lotus Domino 8.5.1 with
Lotus Traveler service
Lotus Domino mail servers (7.0.2+)
Trusted Domain
IBM Software Group | Lotus
software
XPagesとは
 Lotus Notes/Domino 8.5から追加された開発要素
 Webアプリケーション開発に必要なベース機能を提供
 データとUIの分離により、既存の開発では難しかった機能を実現
様々なデータを自由度の高い
レイアウトで統合して表示
今まで構築が難しかった
アプリケーションが実現可能
複数サーバー、複数DB上の
ビュー、文書が対象
データは、ビュー、文書以外
にもRDBなど順次拡張予定
IBM Software Group | Lotus
software
Lotus Notes/Domionアプリケーションのモバイル化
 XPagesによるモバイル・アプリケーションの開発
 モバイルの特徴とPCとの比較
 検討方法1 : トップダウン・アプローチ
 検討方法2 : ボトムアップ・アプローチ
 検討方法3 : 併用型アプローチ(ミート・イン・ザ・ミドル)
IBM Software Group | Lotus
software
XPagesによるモバイル・アプリケーションの開発
1画面ごとに、1つのXPages
(設計要素)を作成
画面配置したいパーツをドラッグ&ドロップで配置
(ビューのデータをWeb表示させるパーツも標準で提供)
XPagesではフォーム/ビューとは別に、画面設計をGUIベースで設計することが可能です
画面遷移やデータとの紐付けは別途設定することが可能です
IBM Software Group | Lotus
software
(参考)新人SEが学ぶXPages
 2010年4月入社の若手SEがXPagesによる開発について記事を掲載
 入社まではLotus Notes/Dominoに触れた経験はなし
 第11回の記事ではモバイル開発について、ご紹介しております
11. 移動時間を有効活用:スマートフォンから簡易ワークフローを回す
http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/education/xpages_beginner/section11.html
IBM Software Group | Lotus
software
モバイルの特徴とPCとの比較
PC
モバイル端末
主に使用される場所
オフィス内
外出先
画面
大きい
小さい
操作
大量のデータ操作が可
能
大量の入力操作にはむ
かない
ネットワーク
常時接続されている
電波が切れることがある
起動
遅い
早い
ユーザーの利用年数
長い
短い
モバイル端末は、別に主要端末(PC)を使っていて、移動時等に副端末として利用される。
PCで実現されている機能を、そのままモバイル化したとしても、有効なアプリケーションにならない
可能性があります
IBM Software Group | Lotus
software
モバイルの特徴とPCとの比較
 外部利用を想定したセキュリティの確保
 表示させるデータは必要最低限に抑える
 入力項目数を減らす、選択肢を準備する等により、入力処理は少なくす
る
 画面遷移を減らす、情報へショートカットを準備すること等により、処理/
情報の確認にかかる負担を減らす
 将来的な拡張を意識する
計画段階で、対象アプリの絞込みや、今後の方向性を検討することが、重要になります
IBM Software Group | Lotus
software
検討方法1 : トップダウン・アプローチ
 経営目標や、アプリケーションの重要度、モバイル化の実現容易性等か
ら、対象Notes DBを検討する
– 評価軸の検討
– 対象DBの選定
– As IsとTo Beとのギャップから、必要となる機能を検討
IBM Software Group | Lotus
software
検討方法1 : トップダウン・アプローチ
経営目標・営業目標
目標A
候補のアプリケーション群
目標B
目標C
例.販売機会損失の防止、
社員満足殿向上、スキル育成、等
経営目標・営業目標
への貢献度の観点
アプリA
アプリB
アプリC
目標Aへの貢献
○
×
目標Bへの貢献
×
目標Cへの貢献
・・
・
アプリX
アプリY
△
○
◎
△
◎
○
△
×
△
○
○
○
情報の緊急度
×
×
△
◎
○
参照頻度
○
×
△
○
△
重要度
△
△
○
△
△
モバイル化の容易度
×
×
○
○
△
:
アプリケーションの観点
IBM Software Group | Lotus
software
検討方法1 : トップダウン・アプローチ
 モバイル化に効果のあるアプリケーション
– 会社に戻らなければ出来なかった作業を外出先から実施することで、
業務プロセスのスピードアップを図る
(例 承認処理、在庫確認、発注処理、等)
– 本日知っておかなければならない情報を外出先から確認できることに
より、移動時間の有効活用ができる
(例 作業指示、ToDoリスト、本日のキャンペーン情報、等)
– 定期的に確認する頻度が多いアプリケーションで、PCで確認するより
効率的に情報が確認ができる
(例 メール、カレンダー)
IBM Software Group | Lotus
software
検討方法1 : トップダウン・アプローチ
 PDCAでの検討軸には常に経営目標・営業目標がインプットとなります
要件定義
Plan
Plan
Do
Do
改善要件
Act
Act
Check
Check
経営目標・営業目標
目標A
目標B
目標C
ギャップの
調査
IBM Software Group | Lotus
software
検討方法1 : トップダウン・アプローチ
 メリット
– 効果の高いアプリケーションの実現ができる
– 経営目標・営業目標への貢献が見えやすい
 デメリット
– 事前の分析に時間がかかる
– 初期投資が大きくなる
– エンドユーザーがモバイルに対する感覚がないまま、要件をまとめる必
要がある
IBM Software Group | Lotus
software
検討方法2 : ボトムアップ・アプローチ
 参照系の機能のみ実装し、評価版としてリリースを実施し、使用状況や
アンケート等から、機能拡張するアプリケーションを選定し、機能拡張を
実施する
– 評価版(参照系アプリ等)の公開
– ユーザーの利用状況を調査
– アプリケーションの継続/廃棄と追加要件の検討
IBM Software Group | Lotus
software
検討方法2 : ボトムアップ・アプローチ
 最低限の機能のみ(参照系)を提供するアプリを実装し、公開
アプリA
アプリB
アプリX
・・・
アプリC
アプリD
アプリY
モバイル端末
利用状況を監視(アクセスログ機能の作りこみ)
アクセスされたアプリ(画面)
アクセス日時
アクセスユーザー、等
IBM Software Group | Lotus
software
検討方法2 : ボトムアップ・アプローチ
 計画段階で、どのようなチェックを行うかを検討し、アプリケーションの要
件に含める必要があります。
利用状況把握の
手法の検討
Plan
Plan
Do
Do
Act
Act
Check
Check
ログ収集
ログ確認、
アンケート実施等
IBM Software Group | Lotus
software
検討方法2 : ボトムアップ・アプローチ
 メリット
– スモールスタートが可能
– 現場でもまれるなかで、当初想定していない効果が得られる可能性が
ある
 デメリット
– 完成度の低いアプリケーションのため、利用してもらえない可能性があ
る
– 経営目標・営業目標への貢献度が見えにくい
IBM Software Group | Lotus
software
検討方法3 : 併用型アプローチ(ミート・イン・ザ・ミドル)
 トップダウンアプローチに加え、一部の先行ユーザーに評価してもらった
結果を合わせて検討を実施する
– 評価ユーザーへのアプリの公開と利用状況の調査
– 評価軸と対象アプリの検討
– 全ユーザーへの展開の準備
IBM Software Group | Lotus
software
検討方法3 : 併用型アプローチ(ミート・イン・ザ・ミドル)
経営目標・営業目標
目標A
候補のアプリケーション群
目標B
目標C
経営目標・営業目標
への貢献度の観点
アプリA
アプリB
アプリC
目標Aへの貢献
○
×
目標Bへの貢献
×
目標Cへの貢献
・・
・
アプリX
アプリY
△
○
◎
△
◎
○
△
×
△
○
○
○
情報の緊急度
×
×
△
◎
○
参照頻度
○
×
△
○
△
重要度
△
△
○
△
△
モバイル化の容易度
×
×
○
○
△
先行ユーザーのアクセス状況
○
×
△
△
○
ユーザーの改善希望の多さ
×
×
◎
○
△
:
アプリケーションの観点
先行ユーザーのフィードバック
IBM Software Group | Lotus
software
検討方法3 : 併用型アプローチ(ミート・イン・ザ・ミドル)
 最低でも先行ユーザーと全ユーザーの2回PDCAを回す必要があります。
 2回目以降は先行ユーザーではなく、全ユーザーの利用状況をインプット
に加えます
要件定義
Plan
Plan
Do
Do
利用状況収集
経営目標・営業目標
目標A
ユーザーの
利用状況
目標B
目標C
改善要件
Act
Act
Check
Check
ギャップの
調査
IBM Software Group | Lotus
software
検討方法3 : 併用型アプローチ(ミート・イン・ザ・ミドル)
 メリット
– トップダウン・アプローチ、ボトムアップ・アプローチのメリットを教授でき
る
– 評価期間の情報が得られることにより、本番環境のサイジング等にも
活かすことができる
 デメリット
– 評価期間が入る分、全ユーザーへの展開に時間を要する
– 評価ユーザーの選定が難しい
– 評価ユーザーへのサポート方法についても検討をする必要がある
IBM Software Group | Lotus
software
まとめ
 Lotus Notes/Dominoモバイル化の考慮点
IBM Software Group | Lotus
software
Lotus Notes/Dominoモバイル化の考慮点
 Lotus Notes/Dominoがカバーするエリアを正確に確認し、カバーエリア
以外についての検討を実施する
 モバイルとPCは特徴や利用方法がことなるため、PCで実現している機
能をすべてモバイルで実現させようとは思わない
 モバイル環境の成長が著しいため、定期的なチェックポイントを設け、事
前に計画に反映させておく
 価値あるモバイル環境の実現のため、対象アプリ・対象データの選定に
注意する
IBM Software Group | Lotus
software
特記事項
 本資料の記載内容は、正式なIBMのテストやレビューを受けておりません。
内容について、できる限り正確を期すよう努めてはおりますが、いかなる
明示または暗黙の保証も責任も負いかねます。本資料の情報は、使用
先の責任において使用されるべきものであることを、あらかじめご了承く
ださい。
 掲載情報は不定期に変更されることもあります。他のメディア等に無断で
転載する事はご遠慮ください。
 本資料の著作権は日本アイ・ビー・エムにあります。非営利目的の個人利
用の場合において、自由に使用してもかまいませんが、営利目的の使用
は禁止させていただきます。
 IBM, AIX, Lotus, Lotus Notes, Lotus DominoはInternal Business
Machines Corporationの米国およびその他の国における商標。その他、
記載された社名および製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標
です。
Fly UP