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システム管理 1 日本IBMシステムズ・エンジニアリング(株) Webインフラストラクチャー

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システム管理 1 日本IBMシステムズ・エンジニアリング(株) Webインフラストラクチャー
システム管理
日本IBMシステムズ・エンジニアリング(株)
Webインフラストラクチャー
高谷 友加里 ([email protected])
村山 浩之 ([email protected])
© 2008 IBM Corporation
1
Disclaimer
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
当資料で提供する技術情報は、各製品の出荷前コードに基づくものを含みます。
この資料は日本アイ・ビー・エム株式会社ならびに
日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング株式会社の正式なレビューを受けて
おりません。
当資料は、資料内で説明されている製品の仕様を保証するものではありません。
資料の内容には正確を期するよう注意しておりますが、この資料の内容は2008年10月
現在の情報であり、製品の新しいリリース、PTFなどによって動作、仕様が変わる可能性
があるのでご注意下さい。
今後国内で提供されるリリース情報は、対応する発表レターなどでご確認ください。
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
#2
© IBM Corporation.
2
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Agenda
システム管理モデル
トポロジー
Flexible Management
管理ツール
管理コンソール
管理ツール
プロパティー・ファイル・ベース構成ツール
構成情報
WAS Runtimeの拡張
ランタイム・プロビジョニング
システム運用
ログ
Tivoli Performance Viewer
バックアップ・リストア
集中インストール・マネージャー
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
#3
© IBM Corporation.
3
システム管理モデル
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
#4
© IBM Corporation.
4
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
システム管理者のタスク
→
→ 『インフラ設計』のセッション
『インフラ設計』のセッション
製品のインストール、環境・トポロジーの構成
製品のインストール、環境・トポロジーの構成
構成情報の
構成情報
変更
トポロジー
構成情報の
の変更、
変更、
、トポロジーの
トポロジーの
の管理
管理
構成情報の
変更、
トポロジーの
((シングル・
シングル
サーバー
ノード
ND
セル
環境
シングル・
サーバー・
ノード/
/NDセル
NDセル
セル環境
環境)
シングル・・サーバー・
サーバー・・ノード/
ノード/
NDセル環境
セル環境)
環境))
WebSphereプロセス(DM、AS、NA)の作成・管理
WebSphereプロセス(DM、AS、NA)の作成・管理
WebSphereリソース、プロパティの管理
WebSphereリソース、プロパティの管理
J2EEアプリケーションの管理(インストール、更新、アンインストール、構成情報の管理)
J2EEアプリケーションの管理(インストール、更新、アンインストール、構成情報の管理)
→
→ 『アプリケーション管理』のセッション
『アプリケーション管理』のセッション
基本管理ツール
オペレーションの
オペレーション
オペレーションの
の変更
変更
オペレーションの
管理
コンソール
プロセス、アプリケーション、サービスの起動終了
プロセス、アプリケーション、サービスの起動終了
wsadmin
WebSphere
コマンド
問題判別、
問題判別
パフォーマンス
問題判別、
、パフォーマンス・
パフォーマンス・
チューニング
問題判別、
パフォーマンス・・チューニング
ツールを使用した問題判別
ツールを使用した問題判別
パフォーマンス関連パラメーターの調整
パフォーマンス関連パラメーターの調整
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
#5
© IBM Corporation.
WASのシステム管理者の行うべきタスクは大きく分けて上記の四つになります。
『製品のインストール、環境・トポロジーの理解』に関しては基本的にシステム構築時に一度のみ
行うタスクです。『環境・トポロジーの理解』に関しては当システム管理ではなく、「インフラ設計」の
セッションでカバーされています。
以降のタスクは日常運用の中で繰り返し実施するタスクになります。『構成情報の変更、トポロ
ジーの管理』とはシングル・サーバー・ノード/ND環境のそれぞれでプロセスやクラスターを管理す
ることや、リソース、プロパティなどの構成情報の管理を行うこと、さらにJ2EEのアプリケーションを
導入・更新するような管理も含んでいます。このうち、J2EEアプリケーションの管理に関してのみ当
セッションではなく「アプリケーション管理」のセッションで解説を行います。
『オペレーションの変更』とは、プロセスやアプリケーションなどの起動終了を行うタスクです。『問
題判別、パフォーマンスチューニング』は問題発生時の解析および回復、パフォーマンス低下の際
のチューニングを行うタスクになります。
これらのタスクは基本的にはWebブラウザーベースの管理ツールである「管理コンソール」、コマ
ンドラインツールである「wsadmin」、プロセスの起動終了など繰り返し実行するオペレーションをコ
マンドライン実行できる「WebSphereコマンド」の三種類のうちのいずれかで行います。追加でプロ
ファイル管理ツールなど特定の操作を行うために提供されるツールもあります。
5
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
V6.xシステム管理基本トポロジー
シングル・サーバー・ノード
(WAS Base / Express)
ノード
AS
構成ファイル
アプリケーション
プロファイル
wsadmin
管理
コンソール
セル構成 (WAS ND)
セル
Webサーバー・ノード
ノード
Plugin構成ファイル
Web Server
AS
構成ファイル
構成ファイル
アプリケーション
アプリケーション
NA
NA
管理
コンソール
DM
プロファイル
プロファイル
wsadmin
ノード・グループ
クラスター
ノード
ノード
構成ファイル
アプリケーション
AS
NA
プロファイル
凡例:
AS
NA
DM
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
Application Server
Node Agent
Deployment Manager
#6
© IBM Corporation.
WAS V7システム管理の新機能の紹介に入る前に、WAS V6.xでの管理トポロジーを解説いたし
ます。WAS V6.xでは管理構成としてWAS BaseもしくはExpress版を使用したシングル・サー
バー・ノードと、WAS ND (Network Deployment)版を使用したセル構成の2パターンをとることが
出来ます。
重要な管理対象としては大まかに分けて二つ、configディレクトリ配下に置かれるXMLで記載さ
れた構成ファイル(JVMプロセスの定義情報やJDBCデータソースといったリソース情報など)と、
installedAppsディレクトリ配下に置かれるアプリケーション・サーバー(AS)上で稼動するエンター
プライズ・アプリケーションです。これらを管理するオペレーションは、管理コンソールと言うブラウ
ザー・インターフェースのツールと、wsadminというコマンドラインツールによって行うことが可能です。
シングル・サーバー・ノードでは、管理は個々のノードに対して行います。管理コンソール自体もア
プリケーション・サーバー上に導入されるエンタープライズ・アプリケーションなので、ノード内の一つ
のアプリケーション・サーバー上に自動的に導入されます。
セル構成ではセル内のマシンを個別に管理していては負荷がかかりますので、管理ポイントを集
約しています。これがデプロイメント・マネージャー(DM)というプロセスです。セルに参加するアプリ
ケーション・サーバーノードは、addNodeというコマンド(もしくは管理コンソールの『ノードの追加』オ
ペレーション)でデプロイメント・マネージャー管理下に配置されます。これはノード内にノード・エー
ジェント(NA)というプロセスを起動し、デプロイメント・マネージャーとの構成情報やアプリケーション
の同期を取ることが出来る構成です。ノード・エージェントには自ノードで稼動するアプリケーション・
サーバーを定期的に監視し、異常停止の場合再起動するという機能もあります。
6
V7システム管理新機能
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
特徴
基本V6.xシステム管理機能を踏襲
Flexible Managementの導入
変更点
管理コンポーネントの追加
Job Manager/AdminAgentの追加
WebSphereプロファイルの追加
Job Manager/AdminAgent/セキュア・プロキシー プロファイルの追加
管理ツールの変更・追加
管理コンソールの改良
wsadminスクリプト・ライブラリーの追加
プロパティー・ファイル・ベース構成ツール
アプリケーション管理の機能追加
ビジネス・レベル・アプリケーション/アセットの追加
ランタイム・プロビジョニング
集中インストール・マネージャー
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
#7
© IBM Corporation.
V7の管理機能で変わった点は上にリストした内容になります。
V7でのシステム管理は基本的にはV6.xのシステム管理機能を踏襲しており、セルやクラスターな
どの階層やデプロイメント・マネージャー、アプリケーション・サーバー、ノード・エージェントといった
プロセス構造も同じです。そこにV7ではFlexible Managementという概念が加わり、Flexible
Managementを実現する新しい管理コンポーネントとしてJob ManagerとAdminAgentが加わりま
した。Flexible ManagementとJob Manager、AdminAgentについての詳細は後述します。また管
理コンポーネントの追加に伴ってプロファイルの種類も追加されました。
管理ツールとしては新しくプロパティー・ファイル・ベース構成ツールが加わりました。また、 WAS
ランタイムのパフォーマンスを向上させる機能として、ランタイム・プロビジョニングという機能が追加
されました。また、インストールおよびFix適用作業がより簡単になる機能として、集中インストール・
マネージャーが追加されました。
アプリケーション管理の機能追加については『アプリケーション管理』のセッションで解説します。
7
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
V7システム管理基本トポロジー
シングル・サーバー・ノード
(WAS Base / Express)
New
v7
New
v7
ノード
ノード
ノード
構成ファイル
AS
構成ファイル
アプリケーション
wsadmin
プロファイル
プロファイル
プロファイル
管理
コンソール
Job Manager
AdminAgent
管理
コンソール
管理
コンソール
wsadmin
wsadmin
Flexible Managementの導入
セル構成 (WAS ND)
セル
Webサーバー・ノード
ノード
Plugin構成ファイル
Web Server
AS
構成ファイル
構成ファイル
アプリケーション
アプリケーション
NA
NA
プロファイル
ノード
管理
コンソール
DM
プロファイル
wsadmin
ノード・グループ
クラスター
ノード
構成ファイル
AS
アプリケーション
NA
プロファイル
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
#8
© IBM Corporation.
こちらはV7システム管理の基本トポロジーです。WAS Base構成/Express構成を集中管理する
コンポーネントとしてAdminAgentが加わりました。また、複数のNDセルやシングル・サーバー・ノー
ドを統一的に運用管理するコンポーネントとしてJob Managerが加わりました。AdminAgentとJob
Managerはプロファイルを使用して作成されます。また、この二つの管理コンポーネントによって
Flexible Managementという新しい概念が実現されます。
8
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
WebSphereプロファイル(1/3)
セル・プロファイル・
テンプレート
ASプロファイル・テンプレート
セル・プロファイル
DM
ASプロファイル
DMプロファイル
WAS製品コード
管理プロファイル・
テンプレート
<WAS_root>
/WebSphere/AppServer
WASインストーラーで
導入
Job Manager
プロファイル
AdminAgent
プロファイル
カスタム・プロファイル・
テンプレート
カスタム・プロファイル
セキュア・プロキシー・
プロファイル・テンプレート
セキュア・プロキシー・
プロファイル
プロファイル管理ツール
/manageprofilesで作成
AS
NA
AS
NA
DM
Job Manager
New
V7
AdminAgent
New
V7
NA
PS
New
V7
manageprofilesで操作
WebSphereコードの共通化
共通バイナリーコードを導入し、プロファイルによってデプロイメン
ト・マネージャー、アプリケーション・サーバーなどプロセスを分ける。
共通コードの使用により導入の負荷軽減、ディスクスペース軽減、
フィックス適用負荷軽減が見込まれる。
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
#9
© IBM Corporation.
プロファイルには作成するプロファイルのタイプに応じたプロファイル・テンプレートが準備されて
います。セル・プロファイル・テンプレートではプロファイル作成ステップでデプロイメント・マネー
ジャーの作成、デプロイメント・マネージャーのセルに管理されるノードとノード・エージェントの作成、
アプリケーション・サーバープロセスの作成が行えます。
アプリケーション・サーバープロファイル・テンプレートはアプリケーション・サーバーのプロファイル
を作成し、その上に”server1”というアプリケーション・サーバーを作成します。アプリケーション・
サーバーテンプレートはシングル・サーバー・ノードとして作成することも、作成後にデプロイメント・
マネージャー・セル環境に統合することも可能です。セル環境に統合した場合、そのタイミング
で”nodeagent”という名称のノード・エージェントを作成します。
V7から登場した管理プロファイル・テンプレートではデプロイメント・マネージャープロファイル、Job
Managerプロファイル、そしてAdminAgentプロファイルの中からプロファイルを選択し、作成します。
デプロイメント・マネージャープロファイルではその上に”dmgr”という名称のデプロイメント・マネー
ジャーを作成します。Job Managerプロファイルでは”jobmgr”という名称のJob Managerを作成し
ます。AdminAgentプロファイルでは”adminagent”という名称のAdminAgentを作成します。最初か
らセル環境に統合された管理ノードを作成したい場合には、カスタム・プロファイル・テンプレートを
使用します。カスタム・プロファイルはセルに統合されたノード・エージェントのみを持つノードです。
必要に応じてここにアプリケーション・サーバーを作成していきます。また、セキュア・プロキシー・プ
ロファイル・テンプレートもV7から新たに加わったものであり、 セキュア・プロキシー・サーバーのプロ
ファイルを作成し、その上に”proxy1”というプロキシー・サーバーを作成します。ただしこのプロファ
イルは構成のみであり、作成されたプロキシー・サーバーを始動させることは出来ません。
プロファイルを使用することでデプロイメント・マネージャーやアプリケーション・サーバーなどで共
通のバイナリーコードを使用できるので、上記導入作業の軽減のほか、ディスクスペースの削減や、
これまで個別に導入してきたフィックス・パックなどの適用も一度ですむことになります。
9
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
WebSphereプロファイル(2/3)
管理ツール(GUI)
プロファイル管理ツール(PMT)
プロファイル作成ボタン
プロファイル作成ボタン
New
v7
作成済みプロファイル一覧
作成済みプロファイル一覧
プロファイル・タイプの選択画面
プロファイル・タイプの選択画面
セルプロファイル
セルプロファイル
管理プロファイル
管理プロファイル
アプリケーション・サーバープロファイル
アプリケーション・サーバープロファイル
カスタム・プロファイル
カスタム・プロファイル
セキュア・プロキシープロファイル
セキュア・プロキシープロファイル
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 10
© IBM Corporation.
WebSphereプロファイルを管理するためにはGUIの『プロファイル管理ツール(Profile
Management Tool : PMT)』とCUIの『manageprofilesコマンド』の二種類の管理ツールが提供さ
れます。使用目的に応じて使い分けてください。
プロファイル管理ツールはプロファイルの作成に使用できるウィザードで
『<WAS_ROOT>/bin/ProfileManagement/pmt.<実行ファイル拡張子>』コマンドで起動します。
V7のプロファイル管理ツールは基本的にはV6.0のプロファイル作成ウィザードやV6.1のプロファイ
ル管理ツールで行えた作業をそのまま行え、新機能が追加された拡張版になります。V7の新機能
としては作成済みのプロファイル一覧が見られるようになりました。
プロファイル管理ツールではプロファイルの作成しかできないため、プロファイルの削除などは
manageprofilesコマンドで行います。また、WASの64bit版ではプロファイル管理ツールは使用で
きないため、manageprofilesコマンドからプロファイルを作成してください。
10
WebSphereプロファイル(3/3)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
管理ツール(CUI)
manageprofilesコマンド(作成、削除、検査)
-createでプロファイルの作成
#<WAS_ROOT>/bin/manageprofiles.sh(bat) -create -profileName <profile_name>
-profilePath <profile_path> -templatePath <template_path>
削除には-delete、検査には-validateRegistryを使用
manageprofilesコマンドの全引数を表示するには-help
各引数の説明は-<引数> -helpで表示
(例)-createの説明を表示する場合
#<WAS_ROOT>/bin/manageprofiles.sh(bat) -create -help
WAS 64bitではPMTを使用できないため、
manageprofilesコマンドでプロファイル管理
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 11
© IBM Corporation.
manageprofilesコマンドは『<WAS_ROOT>/bin/manageprofiles.<実行ファイル拡張子>』で呼
び出すコマンドラインツールです。以下の引数でプロファイル操作を行います。
[-create,-delete,-deleteAll,-augment,-unaugment,-unaugmentAll,-listProfiles,-getName.getPath,-validateRegistry,-validateAndUpdateRegistry,
-getDefultName,-setDefaultName,-backupProfile,-restoreProfile,-response]
引数で名前から推察しづらいもののみここで解説します。augmentはWASの基盤の上に
WebSphere XDのような拡張製品を導入した際にプロファイルを拡張するために使用されるオプ
ションです。validateRegistryはプロファイル情報を保持するXML
(<WAS_ROOT>/properties/profileRegistry.xml)とprofiles以下のファイルシステムの整合を
チェックするものです。profilesディレクトリ以下のファイルを誤って消した場合、
validateAndUpdateRegistryをかけるとprofileRegistry.xmlを更新してプロファイル情報を消しこみ
ます。responseはV7の新機能で、ファイルにmanageprofilesのオペレーションや引数を記述し、responseでこのファイル名を指定するとファイルに記述されたオペレーションを実行します。
manageprofilesコマンドで前述しましたプロファイル管理ツールの画面コピーのようにプロファイ
ル・タイプを指定するには
-templatePathで指定します。各プロファイル・テンプレートは<WAS_ROOT>/profileTemplates
ディレクトリ以下にあります。
Job ManagerとAdminAgentのプロファイルを作成する際には-templatePathに加えてserverTypeオプションを指定する必要があります。Job Managerの場合には-serverType
JOB_MANAGER、AdminAgentの場合には-serverType ADMIN_AGENTと指定してください。
11
New
v7
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Flexible Management
Flexible Managementとは
運用、管理などの処理をジョブとして一箇所にキューイングし、複数サーバー
に対して非同期に実行
複数のNDデプロイメント・マネージャーにまたがった、
管理アクションの統合、一元管理が可能
ノード
Job
Manager
複数Base/Express環境の統一的な運用が可能
支店や拠点などの地理的に拡散されたサーバー管理にも適した仕組み
ノード
ノード
ノード
Admin
Agent
ノード
DM
DM
ノード
ノード
ノード
ノード
ノード
ノード
NA
NA
NA
AS
AS
AS
NDセル
Admin
Agent
AS
AS
Base/Express
サーバー
AS
Base/Express
サーバー
NDセル
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 12
© IBM Corporation.
従来、シングル・サーバー・ノードでは各ノードでサーバーを個々に管理し、またセル環境ではデ
プロイメント・マネージャーがノード・エージェントを通じてノード内のサーバーを管理していました。
管理対象は個々のサーバーレベルのため、複数シングル・サーバー・ノードや複数セル環境が存
在する場合には、それぞれの環境を個別に管理する必要があり、大規模環境での運用性には限
界がありました。
そこで登場したFlexible Managementとは大規模環境での運用に柔軟性を持たせる、従来の管
理概念を拡張したものになります。既存のデプロイメント・マネージャーやセル・トポロジーを置き換
えるものではありません。管理トポロジーに柔軟性を持たせるための新たな管理コンポーネントとし
てJob ManagerとAdminAgentが提供されます。このFlexible Managementによって、複数NDセ
ル環境や複数Base/Express環境をまたがった一元管理や管理アクションの統合が可能になりまし
た。また、従来の同期型のモデルでは、リモート環境のサーバーを管理するケースなどにおいて
ネットワークの応答性能が課題でありましたが、Flexible Managementでは運用・管理などの処理
をジョブとして非同期に複数サーバーに対して実行できるため、支店や拠点などの地理的に拡散
されたサーバー管理にも適しています。
ただし、Flexible ManagementはWAS V7環境のみをサポートしていますので、V6.xやV5の環
境はサポートされません。
12
New
v7
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Job Manager (1/4)
Job Managerとは
運用、管理などの処理をジョブとして一箇所にキューイングし、複数Base/Express環
境と複数NDセル環境に対して非同期で実行する管理コンポーネント
例: NDセル環境とBase環境のアプリケーション・サーバーを時間を指定して起動させる
管理対象ノードに関してプラットフォームの混在もサポート
リモートのノードの管理をサポート
各シングル・サーバー・ノードは従来通り個別に管理すること
も可能
Job Manager経由/経由せずの両方の管理方式をサポート
ノード
Job
Manager
ノード
ノード
ノード
Admin
Agent
ノード
DM
DM
ノード
ノード
ノード
ノード
ノード
ノード
NA
NA
NA
AS
AS
AS
NDセル
Admin
Agent
AS
AS
Base/Express
サーバー
AS
Base/Express
サーバー
NDセル
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 13
© IBM Corporation.
Job Managerとは運用、管理などの処理をジョブとして一箇所にキューイングし、複数
Base/Express環境と複数NDセルに対して非同期で実行する仕組みを提供する、新しい管理コン
ポーネントです。アプリケーション・サーバーを時間を指定して起動させるなど、運用・管理の処理を
スケジューリングして実行させたい場合にはJob Managerを使用します。また、複数NDセル環境
や複数Base/Express環境が混在する環境においてもJob Managerを使用することで統一的な運
用管理が可能になります。ただし、Job Managerから実行できるジョブは限られているため、Job
Managerから行えない運用管理については従来どおり、NDセル環境の場合にはデプロイメント・マ
ネージャーで、 Base/Express環境では個々のアプリケーション・サーバーで行う必要があります。
13
Job Manager (2/4)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Flexible Management ジョブの実行
Job Managerはジョブの非同期実行をサポート
指定した時刻に実行
特定の時間を越えたタイミングでの無効化
特定の時間間隔での繰り返し実行
ジョブの完了通知の送信(e-mail)
以下のジョブに関して柔軟な管理機能を提供
アプリケーション・サーバーの始動・停止・作成・削除
クラスター(メンバー)の始動・停止・作成・削除
アプリケーションのインストール・アンインストール・更新・始動・停止
ファイルの配布・収集・除去
wsadminスクリプトの実行
プロキシー・サーバーの作成・削除
プロパティーの構成
インベントリー
状況
ステータスの確認機能
ジョブ実行の成功/失敗/未完了など、それぞれのステータスのノード数などの表示
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 14
© IBM Corporation.
Job managerが実行できるジョブとしては上記に記述されているものが全てです。この中で名前
から推察しづらいもののみ解説いたします。プロパティーの構成は、V7の新しい管理ツールである
プロパティー・ファイル・ベース構成ツールから作成するプロパティー・ファイルを、ジョブとして特定
のノードに適用させることができます。プロパティー・ファイル・ベース構成ツールとプロパティー・
ファイルについては後述します。インベントリーではJob Managerにキューイングされている特定の
ノードに対するジョブを表示します。状態では特定のノードでのジョブの実行結果を返します。
ただしJob Managerで出来る運用管理には限りがあり、構成変更などをJob Managerから行うこ
とは出来ません。
ジョブの管理はJob Manager管理コンソールもしくはwsadminで可能です。Job Manager管理コ
ンソールについては後述します。wsadminでのジョブの管理については以下のInfoCenterの記載
をご参照ください。
WAS V7 InfoCenter「Administrative job types」
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/topic/com.ibm.websphere.nd.multiplatf
orm.doc/info/ae/ae/rxml_7jobtypes.html
WAS V7 InfoCenter「Administering jobs in a flexible management environment using
scripting」
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/topic/com.ibm.websphere.nd.multiplatf
orm.doc/info/ae/ae/txml_7flexiblemgmt.html
14
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Job Manager (3/4)
ノード
Job Managerには個々のサーバー・レベル
ではなくセル・レベルでRegister(登録)
して認識させる
Job Manager
管理
コンソール
Job Manager
管理サービス/ JMX
管理コンソール・アプリケーション
Job
Job Managerは構成情報を
Managerは構成情報を
管理するものではないため、
管理するものではないため、
各ノードの構成情報はもたない
各ノードの構成情報はもたない
管理コンソール/wsadminから登録
wsadmin
#wsadmin.sh –profileName Dmgr01 –lang jython
wsadmin>AdminTask.registerWithJobManager
(‘[-host <jobmgr_host> -port 9960
-managedNodeName <dmgr_node_name>]‘)
ノード
DM
管理
コンソール
セルがRegister(登録)されると、管理者
はセル内のサーバー向け、またはデプロイ
メント・マネージャー向けにJob Managerを
介してジョブをキューイングすることが可
能となる
Job Manager
構成情報
wsadmin
管理サービス/JMX
構成サービス
アプリケーション管理
管理コンソール・アプリケーション
マスター
構成情報
ノード
NA
管理サービス/JMX
構成サービス
ノード
構成情報
アプリケーション
AS
管理サービス/JMX
アプリケーション
DMをJob Managerに登録後の構成管理
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 15
© IBM Corporation.
NDセル環境をJob Managerの管理対象にするにはデプロイメント・マネージャー・ノードを登録す
る必要があります。デプロイメント・マネージャー・ノードを登録する場合には、デプロイメント・マネー
ジャーの管理コンソール、もしくはwsadminから行います。管理コンソールから行う場合には、ナビ
ゲーションツリーの[システム管理]>[デプロイメント・マネージャー]>[ジョブ・マネージャー]をクリッ
クし、『ジョブ・マネージャーに登録』をクリックしてください。登録を解除する場合には『ジョブ・マ
ネージャーの登録抹消』をクリックしてください。wsadminから登録する場合にはAdminTaskオブ
ジェクトのregisterWithJobManagerコマンドオプションを使用します。-portでは管理セキュリティを
設定していない場合にはJob ManagerのWC_adminhost(デフォルト9960)を指定してください。管
理セキュリティを設定している場合にはWC_adminhost_secure(デフォルト9943)を指定してくださ
い。またJob Managerからデプロイメント・マネージャーの登録を解除するにはAdminTaskオブジェ
クトでunregisterWithJobManagerコマンドオプションを使用してください。
コマンドオプションの引数の詳細などは以下のInfoCenterの記載をご参照ください。
WAS V7 InfoCenter「ManagedNodeAgent command group for the AdminTask object」
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/topic/com.ibm.websphere.nd.multiplatf
orm.doc/info/ae/ae/rxml_7managednodeagent.html
Job Managerにデプロイメント・マネージャー・ノードを登録すると、Job Managerはデプロイメン
ト・マネージャーに向けてジョブを非同期に実行することが可能です。ただしJob Managerは構成
情報を管理するものではないため、各ノードの構成情報は持ちません。
Job ManagerへのBase/Express環境のシングル・サーバー・ノードの登録については後述しま
す。
15
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Job Manager (4/4)
Job Managerの管理対象になると、デプロイ
メント・マネージャー/AdminAgentはJob
Managerに対して一定間隔でポーリングし
ジョブを確認
ポーリング間隔は管理コンソール
で変更可能
ノード
Job Manager
Job Manager
構成情報
管理サービス/ JMX
管理コンソール・アプリケーション
一定間隔でDMからJob
一定間隔でDMからJob
Managerにジョブの確認
Managerにジョブの確認
ジョブ情報の送信
ジョブ情報の送信
ノード
DM
ポーリング間隔設定画面
管理サービス/JMX
構成サービス
アプリケーション管理
管理コンソール・アプリケーション
マスター
構成情報
ノード
デフォルト30秒
デフォルト30秒
NA
管理サービス/JMX
構成サービス
ノード
構成情報
アプリケーション
AS
管理サービス/JMX
アプリケーション
DMをJob Managerに登録した場合
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 16
© IBM Corporation.
Job Managerに登録して管理対象になると、デプロイメント・マネージャーとAdminAgentはJob
Managerに対してジョブの有無を確認するために一定間隔でポーリングを行います。デフォルトで
はこの間隔は30秒です。この間隔はデプロイメント・マネージャー管理コンソールもしくは
AdminAgent管理コンソールで変更可能です。
デプロイメント・マネージャー管理コンソールから変更する場合はナビゲーション・ツリーの[システ
ム管理]>[デプロイメント・マネージャー]>[ジョブ・マネージャー]>[ジョブ・マネージャーUUID]をク
リックし、ポーリング間隔を変更してください。
AdminAgent管理コンソールから変更する場合は[システム管理]>[管理エージェント]>[ノード]
>[ノード名]>[ジョブ・マネージャー]>[ジョブ・マネージャーUUID]をクリックし、変更してください。
16
New
v7
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
AdminAgent (1/3)
AdminAgentとは
WAS Base構成とExpress構成のための集中管理エージェント
AdminAgentは、シングル・サーバー・ノードの代理として
Job Managerからのジョブを取得する
ノード
シングル・サーバー・ノードをAdminAgentにRegister(登録)
して管理
ノード
ノード
ノード
Admin
Agent
ノード
DM
DM
ノード
ノード
ノード
NA
NA
NA
AS
AS
AS
NDセル
Admin
Agent
ノード
ノード
ノード
Job
Manager
AS
AS
Base/Express
サーバー
AS
Base/Express
サーバー
NDセル
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 17
© IBM Corporation.
AdminAgentとはWAS Base構成とExpress構成を管理するためにV7で新しく加わった管理コン
ポーネントです。AdminAgentにより複数のBase構成とExpress構成を集中管理することが可能に
なりました。また、AdminAgentはシングル・サーバー・ノードの代理としてJob Managerからのジョ
ブを取得し、各シングル・サーバー・ノードに対してジョブを実行させることが可能です。シングル・
サーバー・ノードをAdminAgentの管理対象にするためにはシングル・サーバー・レベルでの登録が
必要です。
17
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
AdminAgent (2/3)
AdminAgentにセルが登録されると、“管理対象ノード”として扱われる
管理機能をAdminAgentに移行させることで、アプリケーション・サーバーのフット
プリントの縮小と起動時間の短縮を実現
■ 構成管理/アプリケーション管理/コマンド・マネージャー/ファイル転送/管理コンソール
の機能を移行
管理対象ノードは管理コンソールから複数サーバーを構成することが可能
ノードをAdminAgentの管理対象外にすることも可能
AdminAgentにプロファイル登録後の構成管理
従来の構成管理(BASE)
ノード
AS
管理
コンソール
wsadmin
ノード
管理サービス/JMX
構成サービス
アプリケーション管理
管理コンソール・アプリケーション
アプリケーション
シングル
・サーバー
構成情報
AdminAgent
管理
コンソール
AdminAgent
管理サービス/JMX
構成サービス
アプリケーション管理
管理コンソール・アプリケーション
wsadmin
管理対象ノード
AS
AdminAgentと管理対象
AdminAgentと管理対象
ノードは同一筐体に配置
ノードは同一筐体に配置
管理サービス/JMX
アプリケーション
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
シングル
・サーバー
構成情報
# 18
© IBM Corporation.
AdminAgentからシングル・サーバー・ノードを管理するためには、セルをAdminAgentに登録す
る必要があります。その際にはAdminAgentと登録するセルは同一筐体に配置されている必要があ
ります。登録方法については次項で解説いたします。
セルが登録されるとそのノードは管理対象ノードとして扱われます。セルが登録されると構成管理/
アプリケーション管理/コマンド・マネージャー/ファイル転送/管理コンソールの機能がAdminAgent
に移行され、アプリケーション・サーバーのフットプリントを縮小させ起動時間を短縮させることがで
きます。
AdminAgentに登録されると各シングル・サーバー・ノードの管理コンソールは使用できなくなりま
す。ただし、AdminAgentに登録してもノードの構成情報はAdminAgentに移行されません。各ノー
ドの構成情報はそのまま各ノードが保持します。よってAdminAgentはマスター・リポジトリーも持ち
ませんし、管理対象ノード間との同期処理も行いません。そのため、各シングル・サーバー・ノード
の構成変更はAdminAgent管理コンソールから直接シングル・サーバー・ノードの構成ファイルを変
更します。また、AdminAgentに複数ノードを登録した場合にも、それぞれのノードの独立性は確保
され、各ノードごとに異なるコネクター・ポートや管理ランタイム・インスタンスを持ちます。
また従来のシングル・サーバー・ノードではwsadminからノード上に複数のアプリケーション・サー
バーを作成することは出来ましたが、管理コンソールから複数のサーバーを作成することはできま
せんでした。管理対象ノードになると、管理コンソールからもノード上に複数のサーバーを作成し、
管理することが可能になりました。
18
AdminAgent (3/3)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
管理対象のノードをAdminAgentにRegister(登録)して管理
registerNodeスクリプトによってシングル・サーバー・セルを登録
#<ADMINAGENT_PROFILE_ROOT>/bin/registerNode.sh(bat) -profilePath
<WAS_ROOT>/profiles/AppSrv01 -host localhost -conntype SOAP -port 8877
AdminAgentの管理対象ノードをJob Managerに登録することも可能
AdminAgentからJob Managerに対してAdminAgent配下のシングル・サーバー・セルをRegister
(登録)して認識させる
AdminAgentの管理対象ノードはJob Managerの管理対象外にすることも可能
AdminAgentノードを登録することはできない
AdminAgentは、シングル・サーバー・ノードの代理としてJob Managerからのジョブを取得する
AdminAgent管理コンソール/wsadminからノードを登録
wsadminから登録
#wsadmin.sh –profileName AdminAgent –lang jython
wsadmin>AdminTask.registerWithJobManager (‘[-host <jobmgr_host> -port
9960 -managedNodeName <node_name>]')
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 19
© IBM Corporation.
シングル・サーバー・ノードのプロファイルをAdminAgentに登録するにはregisterNodeスクリプト
を使用します。 registerNodeスクリプトは<ADMINAGENT_PROFILE_ROOT>/binディレクトリに
あります。AdminAgentからノードの登録を解除する場合にはderegisterNodeスクリプトを使用しま
す。
コマンドの引数の詳細などは以下のInfoCenterの記載をご参照ください。
WAS V7 InfoCenter「registerNode command」
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/topic/com.ibm.websphere.nd.multiplatf
orm.doc/info/ae/ae/ragt_registerNode.html
WAS V7 InfoCenter「deregisterNode command」
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/topic/com.ibm.websphere.nd.multiplatf
orm.doc/info/ae/ae/ragt_deregisterNode.html
またAdminAgentの管理対象ノードをJob Managerに登録することで、AdminAgentは管理対象
のシングル・サーバー・ノードの代理としてJob Managerからジョブを受け取り、そのノードに対して
ジョブを実行することが可能です。AdminAgentノードはJob Managerに登録できないのでご注意
ください。AdminAgentの管理対象ノードをJob Managerに登録するには管理コンソールもしくは
wsadminから登録が可能です。管理コンソールからの登録については後ほどAdminAgent管理コ
ンソールの項で解説いたします。wsadminで登録する場合にはAdminTaskオブジェクトの
registerWithJobMangerコマンドオプションを使用して登録します。登録を解除する際には
AdminTaskオブジェクトのunregisterWithJobManagerコマンドオプションを使用します。
19
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Flexible Managementの具体例
地理的に拡散された環境にも非同期にジョブを実行できるため、ネット
ワーク負荷を軽減できる
支社(札幌)
支社(上海)
本社(東京)
ノード
ノード
ノード
Admin
Agent
Job
Manager
ノード
ノード
AS
NA
DM
ノード
ノード
NA
DM
AS
AS
支社(福岡)
支社(大阪)
ノード
ノード
DM
ノード
Admin
Agent
ノード
ノード
NA
NA
AS
AS
AS
ノード
AS
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 20
© IBM Corporation.
上記のように地理的にNDセル環境やBase/Express環境が拡散されている場合にも、Job
Managerではジョブを非同期に実行できるため、常にコンポーネント間で同期を取る必要がなく、
ネットワーク負荷を軽減することができます。
20
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
ND構成とBase構成+Job Manager+AdminAgentの比較
アプリケーション・
アプリケーション・サーバー管理機能
サーバー管理機能
NDセル
NDセル
Base +JM +AA
リモート管理
√
√
コンソール経由でのFine-Grained管理
√
X
管理プロセスが停止した場合の管理(ローカル接続)
√
X
クラスタリング – ワークロード管理
√
X
クラスタリング – フェールオーバー
√
X
√
X
√
X
構成バックアップ/リストアの集中化
√
X
パフォーマンス・モニタリング
√
X
管理機能のスケジュール化
X
√
Webサーバー・プラグインに基づくHTTPリクエストのルーティン
グ
データ複製 (メモリー・ベースのセッション複製)
Job Managerを使用するにはNDのライセンスが必要
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 21
© IBM Corporation.
上記は従来のNDセル構成でのアプリケーション・サーバー管理と、Base構成にJob Managerと
AdminAgentを加えたアプリケーション・サーバー管理を比較した表です。Job Managerで実現で
きる管理機能は限られているため、Base構成にJob ManagerとAdminAgentを加えてもNDセル構
成と同様のサーバー構成・管理を行うことは出来ません。クラスタリングやデータ複製などサーバー
の耐障害性を実現するためにはNDセル構成をとる必要があります。また、Job Managerを使用す
る場合にはNDのライセンスが必要になります。AdminAgentはBaseのライセンスで使用できます。
21
管理ツール
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
# 22
© IBM Corporation.
22
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
管理ツール
WAS構成情報変更や、起動・停止などのオペレーションを行うツールには以下の
ものがある
管理
コンソール
管理コンソール
wsadmin
wsadmin
ノード
Job Manager
管理サービス/ JMX
管理コンソール・アプリケーション
Job Manager
構成情報
コマンド行ツール
コマンド行ツール
JMXプログラム
管理
コンソール
管理
コンソール
ノード
ノード
DM
AdminAgent
wsadmin
管理サービス/JMX
構成サービス
アプリケーション管理
管理コンソール・アプリケーション
wsadmin
管理対象ノード
コマンド行ツール
AS
管理サービス/JMX
アプリケーション
シングル
・サーバー
構成情報
管理サービス/JMX
構成サービス
アプリケーション管理
管理コンソール・アプリケーション
コマンド行ツール ノード
NA
管理サービス/JMX
構成サービス
マスター
構成情報
ノード
構成情報
アプリケーション
AS
管理サービス/JMX
アプリケーション
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 23
© IBM Corporation.
WASの構成情報の変更や、起動・停止などのオペレーションを行うツールには、上記4つがありま
す。
管理コンソールはisclite.earというJ2EEエンタープライズ・アプリケーションです。V6.xではアプリ
ケーション・サーバー(シングル・サーバー・ノード)、もしくはデプロイメント・マネージャー(ND構成)
上で稼動していましたが、V7ではJob ManagerとAdminAgentが追加されたため、両コンポーネン
ト上でもisclite.earが稼動し、それぞれの管理コンソールが新たに登場しました。
wsadminは<WAS_PROFILE_ROOT>/binに実行可能ファイルとして用意されています。
wsadminはアプリケーション・サーバーやデプロイメント・マネージャーなどのプロセスに対し
SOAP/http、RMI/IIOP、JSR160RMI、IPC経由でアクセスします。デフォルトの接続タイプは
SOAPです。V7では接続タイプとしてJSR160RMIとIPCが追加されました。また、V7では接続タイ
プとしてRMI/IIOPは非推奨になりましたので、JSR160RMIを使用するようにしてください。バッチ
プログラムなど運用スクリプトに管理系オペレーションを組み込むにはこのwsadminを使用します。
セル環境では管理コンソールはデプロイメント・マネージャー上で稼動するのでデプロイメント・マ
ネージャーに対してのみ操作を行えますが、wsadminに関してはホスト名、ポート番号を指定すれ
ばアプリケーション・サーバーやノード・エージェントなど各プロセスに対して実行可能です。
wsadminの詳細は下記のInfoCenterの記載をご参照ください。
WAS V7 InfoCenter「Wsadmin Tool」
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/topic/com.ibm.websphere.nd.multiplatf
orm.doc/info/ae/ae/rxml_commandline.html
JSR160の詳細については下記のリンク先の記載をご参照ください。
23
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
管理コンソール
管理コンソールの拡張
管理セキュリティーOFF
管理セキュリティーON
http://<hostname>:9060/ibm/console
http://<hostname>:9060/ibm/console
http://<hostname>:9043/ibm/console
http://<hostname>:9043/ibm/console
DataPowerの管理統合
DataPowerの管理統合
バナー
バナー
ワークスペース
ワークスペース
アプリケーション管理の新機能
アプリケーション管理の新機能
ナビゲーション・ツリー
ナビゲーション・ツリー
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 24
© IBM Corporation.
管理コンソールはGUIベースのWAS管理ツールです。管理コンソールから、アプリケーション・
サーバーやアプリケーションの構成情報の変更や、アプリケーション・サーバーの起動・停止などの
状態の変更を行うことができます。ほとんどのWAS構成情報の変更は管理コンソールから行うこと
ができます。上記画面はデプロイメント・マネージャーの管理コンソールです。この管理コンソール
を使用するには、http://<hostname>:<ポート番号>/ibm/consoleにアクセスして下さい。この時の
ポート番号は、該当のデプロイメント・マネージャーのWC_adminhost(デフォルト9060)を指定して
ください。管理セキュリティを設定している場合はWC_adminhost_secure(デフォルト9043) を指
定して下さい。
WAS V7の管理コンソールの新機能としてはDataPowerの管理が統合され、管理コンソールから
管理できるようになりました。また、アプリケーション管理の新機能としてビジネス・レベル・アプリケー
ションとアセットが追加されました。こちらの詳細は『アプリケーション管理』のセッションで解説しま
す。
管理コンソールの機能の詳細については下記のInfoCenterの記載をご参照ください。
WAS V7 InfoCenter「Using the administrative console」
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/topic/com.ibm.websphere.nd.multiplatf
orm.doc/info/ae/ae/tcon_console.html
24
(参考)DataPower SOAアプライアンスの統合管理
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
複数DataPower SOAアプライアンスの一括管理
同一モデル、ライセンスフィーチャーのDataPowerを1セットとして構成
同期とバージョン管理
マスターの共用可能な構成、管理対象ドメインを全ての子アプライアンスと同期
アプライアンス・マネージャーが変更を検知し、自動同期
ファームウェアの
一括管理
対象DataPowerの
Web GUIを起動
ドメイン単位での同期
構成同期させる
セットの作成
XML管理インターフェースを設定
※Firmwareはv3.6.0.4以上であること
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 25
© IBM Corporation.
25
New
v7
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Job Manager管理コンソール(1/3)
管理セキュリティーOFF
ジョブの選択
管理セキュリティーON
http://<hostname>:9960/ibm/console
http://<hostname>:9960/ibm/console
http://<hostname>:9943/ibm/console
http://<hostname>:9943/ibm/console
Job
Job Managerから
Managerから
実行できるジョブ・タイプ一覧
実行できるジョブ・タイプ一覧
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 26
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こちらはJob Managerの管理コンソール画面です。 Job Manager管理コンソールからはジョブの
サブミットやジョブのステータス確認 が出来るほか、Job Manager自身のセキュリティ設定やログの
設定を行うことが出来ます。また、管理対象のノードのリソース(アプリケーション・サーバー/クラス
ター/アプリケーション)名と起動・停止状況を閲覧することができます。ただし、管理対象ノードのリ
ソースに対して起動・停止の操作や構成変更を行うことは出来ません。Job Manager管理コンソー
ルを使用する場合には、http://<hostname>:<ポート番号>/ibm/consoleにアクセスして下さい。こ
の時のポート番号は、該当のJob ManagerのWC_adminhost(デフォルト9960)を指定してくださ
い。管理セキュリティを設定している場合はWC_adminhost_secure(デフォルト9943) を指定して
下さい。
Job Managerからジョブを実行する場合にはナビゲーション・ツリーから[ジョブ]>[サブミット]をク
リックします。そこから実行するジョブ・タイプを選択してください。
ジョブのサブミット手順の詳細は下記のInfoCenterの詳細をご参照ください。
WAS V7 InfoCenter「Submitting a job」
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/topic/com.ibm.websphere.nd.multiplatf
orm.doc/info/ae/ae/tagt_jobsub.html
26
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Job Manager管理コンソール(2/3)
ジョブの非同期実行
ジョブの完了を通知する
ジョブの完了を通知する
Eメール・アドレスの指定
Eメール・アドレスの指定
ジョブを実行する日時の指定
ジョブを実行する日時の指定
ジョブを無効化する日時の指定
ジョブを無効化する日時の指定
ジョブの実行間隔の指定
ジョブの実行間隔の指定
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 27
© IBM Corporation.
こちらはジョブの実行日時や、ジョブを繰り返し実行する場合には実行間隔を指定できる画面で
す。ジョブは日時を指定するのではなく、今すぐ実行させることも可能です。また、ジョブを無効化
するためのジョブの有効期限を指定することも可能です。デフォルトでは有効期限は1日間です。こ
れらはジョブをサブミットするステップの途中で指定できます。
27
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Job Manager管理コンソール(3/3)
ジョブのステータス確認
ジョブの実行結果を色で識別
ジョブの実行結果を色で識別
1ノードで成功
1ノードで成功
/1ノードで失敗
/1ノードで失敗
各ノードのジョブの
各ノードのジョブの
実行結果
実行結果
エラー・メッセージ
エラー・メッセージ
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 28
© IBM Corporation.
こちらはジョブをサブミットした後に、ジョブのステータスを確認する画面です。ナビゲーション・ツ
リーから[ジョブ]>[状況]をクリックします。画面にはジョブID/説明/状態/アクティベーション時間/有
効期限/状況要約が表示されます。ジョブIDはサブミットしたジョブを特定するIDです。説明はサブ
ミットしたジョブのタイプを表します。状態ではジョブの実行結果ではなく、ジョブが実行されたかどう
かを表すものです。状態には[アクティブ/中断状態/保留/期限切れ]の4種類あります。アクティベー
ション時間はジョブが実行可能になる時間を示します。有効期限はジョブを無効化する日時を示し
ます。状況要約ではジョブがサブミットされたノード数とジョブの実行結果が表示されます。ジョブの
実行結果は色で識別します。実行結果の色分けは以下になります。
[緑色:成功/黄色:部分的に成功/赤色:失敗/灰色:未完了]
上記画面の例では状況要約で緑色の枠に1、赤色の枠に1と表示されていますので、ジョブが成功
したノード数は1、失敗したノード数は1と確認できます。
ジョブのステータス確認方法の詳細については下記のInfoCenterの記載もご参照ください。
WAS V7 InfoCenter「Checking job status」
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/topic/com.ibm.websphere.nd.multiplatf
orm.doc/info/ae/ae/tagt_jobstat.html
WAS V7 InfoCenter「Job status collection」
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/topic/com.ibm.websphere.nd.multiplatf
orm.doc/info/ae/ae/uagt_jobstat.html
ジョブIDをクリックしますと、ジョブをサブミットした各ノードでのジョブの実行結果が確認できます。
28
AdminAgent管理コンソール –管理対象ノード
管理コンソール選択画面
管理セキュリティーOFF
管理セキュリティーON
New
v7
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
http://<hostname>:9060/ibm/console
http://<hostname>:9060/ibm/console
http://<hostname>:9043/ibm/console
http://<hostname>:9043/ibm/console
管理対象ノードのコンソール
管理対象
管理対象
ノードの選択
ノードの選択
Base/Expressノードに
Base/Expressノードに
サーバーの複数構成が可能
サーバーの複数構成が可能
(ただし、WAS
(ただし、WAS NDと同等のクラスターは
NDと同等のクラスターは
組めないが、2ノードでHTTPセッションの
組めないが、2ノードでHTTPセッションの
引き継ぎは可能)
引き継ぎは可能)
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 29
© IBM Corporation.
シングル・サーバー・ノードがAdminAgentに登録されて管理対象ノードになると、直接管理対象
ノードの管理コンソールにアクセス出来なくなります。そのため、管理対象ノードの管理コンソール
を使用するにはAdminAgentの管理コンソールにアクセスする必要があります。
AdminAgent管理コンソールは、http://<hostname>:<ポート番号>/ibm/consoleにアクセスして
下さい。この時のポート番号は、該当のAdminAgentのWC_adminhost(デフォルト9060)を指定し
てください。管理セキュリティを設定している場合はWC_adminhost_secure(デフォルト9043) を
指定して下さい。
アクセスすると、AdminAgentノードとAdminAgent管理対象ノードを選択する画面が表示されま
す。そこで該当の管理対象ノードを選択すると、管理対象ノードの管理コンソールが使用できます。
管理対象ノードの管理コンソールは従来のシングル・サーバー・ノードの管理コンソールと同じよう
に、アプリケーション・サーバーやアプリケーションの構成情報の変更、アプリケーション・サーバー
の起動・停止などの状態の変更や、ほとんどのWAS構成情報の変更を行うことができます。追加機
能として、AdminAgentの管理対象ノードになると、管理コンソールからノード上に複数のアプリケー
ション・サーバーを構成することが可能になります。ただし、 WAS NDと同等のクラスターは組むこと
はできませんが、2ノードでHTTPセッションの引き継ぎは可能です。
29
AdminAgent管理コンソール –AdminAgentノード
管理コンソール選択画面
管理セキュリティーOFF
管理セキュリティーON
AdminAgent・ノード
AdminAgent・ノード
の選択
の選択
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
http://<hostname>:9060/ibm/console
http://<hostname>:9060/ibm/console
http://<hostname>:9043/ibm/console
http://<hostname>:9043/ibm/console
AdminAgentノードのコンソール
AdminAgent管理対象ノードを
AdminAgent管理対象ノードを
Job
Job Managerに登録/登録抹消
Managerに登録/登録抹消
AdminAgentノード
AdminAgentノード
と管理対象ノード一覧
と管理対象ノード一覧
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 30
© IBM Corporation.
こちらはAdminAgentノードの管理コンソールです。AdminAgentノードの管理コンソールでは
AdminAgent自身のセキュリティ設定やログの設定を行うことが可能です。また、AdminAgent管理
対象ノードをJob Managerに登録、もしくは登録抹消することが可能です。
上記画面はAdminAgent管理対象ノードをJob Managerに登録する、もしくは登録から抹消する
画面です。ナビゲーション・ツリーから[システム管理]>[管理エージェント]>[ノード]をクリックしてく
ださい。該当のノードにチェックを入れ、『ジョブ・マネージャーに登録』もしくは『ジョブ・マネー
ジャーの登録抹消』をクリックしてください。
30
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
管理ツール
構成情報に対する操作
構成情報に対する操作
AdminConfig
wsadmin
AdminApp
エンタープライズ・アプリケーションの操作
AdminTask
管理コマンドの実行
AdminControl
Help
基本コマンドシンタックス
構成データの操作
WASプロセス内で稼動するMBeanの操作
稼動オブジェクトに対する操作
稼動オブジェクトに対する操作
ヘルプ、MBean情報の表示
<管理オブジェクト>
<管理オブジェクト> <コマンド>
<コマンド> (<コマンド・パラメーター>)
(<コマンド・パラメーター>)
インタラクティブ・モード
>> wsadmin
wsadmin
wsadmin>
wsadmin> $AdminApp
$AdminApp list
list
コマンド実行
>> wsadmin
wsadmin –c
–c “$AdminApp
“$AdminApp list”
list”
スクリプト実行
>> wsadmin
wsadmin –lang
–lang jython
jython –f
–f
list.py
list.py
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 31
© IBM Corporation.
wsadminはCUIベースのWAS管理ツールで、WAS関連の構成変更はすべてwsadminから実行
することができます。wsadminを実行するには、接続先のプロセスが起動している必要があります。
また、JaclとJythonの2種類のスクリプト言語がサポートされます。wsadminコマンド実行時のデフォ
ルトはJaclであり、Jythonを用いる場合は-langオプションの指定が必要です。ただし、WAS V6.1
からJaclは非推奨となっています。
wsadminには、インタラクティブ・モード、コマンド実行モード、スクリプト実行モードの3つの実行
モードがあります。インタラクティブ・モードは対話形式で、順にコマンドの入力、実行を繰り返しま
す。コマンド実行モードでは、実行したい処理内容を引数で渡します。1回の実行につき、1処理の
みの実行になります。スクリプト実行モードでは、処理内容をあらかじめ記述したスクリプトファイル
を引数に渡して実行します。運用局面での、実行コマンドが複数に及ぶ場合には、コマンド実行
モードでは毎回JVMが起動され、スクリプト実行モードで同じ処理を実施するよりマシンへの負荷
が高くなりますので、スクリプト実行モードがお勧めです。
WASの構成可能なオブジェクトは全てJMXのMBean (Management Bean)と関連付けられてい
ます。MBeanはJMX APIを使用して管理するユーザーのための属性のgetter、setterやstart、
stopなどを持ちます。管理コンソールもwsadminもいずれもこのMBeanを操作してWASの管理を
行います。wsadminコマンドの基本シンタックスは、上記のように管理オブジェクトを指定し、その管
理オブジェクトに対して実行できるコマンドに必要に応じてパラメーターを指定します。管理オブ
ジェクトは管理対象のMBeanをカテゴライズしたもので、構成データの操作を行う『AdminConfig』、
エンタープライズ・アプリケーション関連操作をまとめた『AdminApp』、管理コマンドを実行するため
の『AdminTask』、スタート/ストップなどオペレーション操作『AdminControl』、ヘルプおよび
MBean情報の表示を行う『Help』の計5種類があります。
31
スクリプト・ライブラリー(1/2)
New
v7
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Jythonスクリプト・ライブラリー
V7の管理操作用のサンプルJythonスクリプトを提供
<WAS_ROOT>/scriptLibraries ディレクトリ以下にカテゴリ別に配置
Application
:アプリケーションのインストール・更新・起動・停止・構成変更など
AdminApplication / AdminBLA
Resources
:リソースのリスト、作成など
AdminJ2C / AdminJDBC / AdminJMS / AdminResources
Security
:許可グループの作成、管理ロールのマップなど
AdminAuthorization
Servers
:アプリケーション・サーバーやクラスターの作成・削除・起動・停止・構成変更など
AdminServerManagement / AdminClusterManagement
System
:ノード・グループの作成・削除、ノード・エージェントの停止・再起動など
AdminApplication / AdminBLA
Utilities
:スクリプト・ライブラリーのヘルプなどのユーティリティ
AdminUtilities / AdminLibHelp
ライブラリーで提供されたスクリプトを編集したり組み合わせることで
カスタマイズしたスクリプトを容易に作成可能
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 32
© IBM Corporation.
WAS V7では管理操作用のJythonのサンプル・スクリプトを提供するスクリプト・ライブラリーが提
供されました。サンプル・スクリプトでは管理オブジェクトを組み合わせて、管理操作用のスクリプトを
より簡単な書式で提供しています。スクリプト・ライブラリーでは
[Application/Resources/Security/Servers/System/Utilities]の6種類のカテゴリ別にサンプル・スク
リプトを提供しています。この6種類のカテゴリは<WAS_ROOT>/scriptLibraries以下にディレクトリ
ごとに分かれています。例えば<WAS_ROOT>/scriptLibraries/application/V70ディレクトリ以下に
はアプリケーション管理に関するJythonサンプル・スクリプトがAdminApplication.pyと
AdminBLA.pyというファイルに記述されています。このファイル内でサンプル・スクリプトの引数や使
用方法が定義されています。
スクリプト・ライブラリーはwsadminが実行されると自動的に読み込まれます。
32
スクリプト・ライブラリー(2/2)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
例)アプリケーションのクラスローダー・モードの変更
AdminConfigオブジェクト使用の場合
変更するオブジェクトの構成IDを検索し、dep変数に設定
dep = AdminConfig.getid('/Deployment:myApp/')
デプロイ済みオブジェクトを識別し、それを depObject 変数に設定
depObject = AdminConfig.showAttribute(dep, 'deployedObject')
クラス・ローダーを識別し、それを classldr 変数に設定
classldr = AdminConfig.showAttribute(depObject, 'classloader')
modify コマンドを使用して、構成オブジェクトの属性を変更
AdminConfig.modify(classldr, [['mode', 'PARENT_LAST']])
構成の保管
AdminConfig.save()
スクリプト・ライブラリー使用の場合
上記の操作がライブラリー内で一つの管理操作として登録
AdminApplication.configureClassLoaderLoadingModeForAnApplication
("myApp", "PARENT_LAST")
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 33
© IBM Corporation.
こちらはアプリケーションのクラスローダー・モードを変更する際に、AdminConfigオブジェクトを使
用して変更する場合の手順とスクリプト・ライブラリーで提供されているスクリプトを使用した場合の
手順を例として挙げています。スクリプト・ライブラリーではAdminConfigを使用した場合の手順が
AdminApplication.configureClassLoaderLoadingModeForAnApplicationというスクリプトに一つ
の管理操作として登録されているため、必要な引数を与えるだけで、より簡単な書式で同様の操作
を行うことが可能になりました。
33
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
コマンド行ツール
WAS関連のオペレーションの一部をシェル(バッチ)スクリプト化したツール
起動・停止など
Job Managerの起動・停止
start(stop)Server.sh(bat) jobmgr
AdminAgentの起動・停止
start(stop)Server.sh(bat) adminagent
wsadminとの相違点
ローカルでのみ実行可能
各コマンドの実行ログが取得される
コマンド行ツールのセキュリティー
コマンドによって、ユーザーID/
パスワードの認証が必要
stopServer, serverStatusなど
《WAS
《WASV7のコマンド行ツール》
V7のコマンド行ツール》
manageprofiles
manageprofiles
startServer
startServer
stopServer
stopServer
startManager
startManager
stopManager
stopManager
startNode
startNode
stopNode
stopNode
addNode
addNode
serverStatus
serverStatus
cleanupNode
cleanupNode
syncNode
syncNode
backupConfig
backupConfig
restoreConfig
restoreConfig
EARExpander
EARExpander
GenPluginCfg
GenPluginCfg
versionInfo
versionInfo
genVersionReport
genVersionReport
historyInfo
historyInfo
genHistoryReport
…etc
genHistoryReport
…etc
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 34
© IBM Corporation.
コマンド行ツールは、WAS関連のオペレーションの一部をシェル(バッチ)スクリプト化したツール
です。アプリケーション・サーバーの起動・停止などのコマンドが準備されています。
wsadminとは異なり、ローカルのプロファイル上のアプリケーション・サーバーなどのプロセスに対
して、操作を実行することができます。また、プロセスが必ずしも起動している必要はありません。
コマンド行ツールのコマンドは、<WAS_ROOT>/binまたは<WAS_PROFILE_ROOT>/bin以下
に配置されています。各コマンドは、実行のたびに、下記のファイルにログが記録されます。
<WAS_PROFILE_ROOT>/logs/<command_name>.log
<WAS_PROFILE_ROOT>/logs/<SERVER_NAME>/<command_name>.log
尚、このログは、追記形式であるため、少しづつですがサイズが大きくなりますので、ご注意ください。
また、管理セキュリティーをONにしている場合は、wsadminのときと同様に、ユーザーIDとパス
ワードによる認証が必要なコマンドがあります。引数に-username、 -passwordオプションを指定す
るか、soap.client.propsプロパティーファイルに、セキュリティーONの設定とユーザーID、パスワー
ドを指定する必要があります。
各コマンド行ツールの詳細は下記のInfoCenterの記載を参照ください。
WAS V7 InfoCenter「Using command line tools」
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/topic/com.ibm.websphere.nd.multiplatf
orm.doc/info/ae/ae/txml_command.html
34
New
v7
プロパティー・ファイル・ベース構成ツール(PFBCT)(1/3)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
構成リポジトリー内に分散されている構成ファイル群から名前/値が対になった
プロパティー・ファイルを作成
プロパティー・ファイルを作成するため、リポジトリーからデータ(プロパティー名
と値)を抽出
プロパティー・ファイルのデータをターゲット・リポジトリーに適用
構成プロパティー・ファイル
構成リポジトリー
Properties File Based
Configuration Tool
Property_name = “foo”
Scope = Server
Name = “server1”
maximumHeapSize= 1024
requestTimeout=180
ユーザーにとって現行の構成
ユーザーにとって現行の構成
ファイルよりもわかりやすい
ファイルよりもわかりやすい
# --------------------------# comment line
# ---------------------------
構成ファイルではないので、
構成ファイルではないので、
プロパティー・ファイルを変更しただけ
プロパティー・ファイルを変更しただけ
では構成変更はできない
では構成変更はできない
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 35
© IBM Corporation.
プロパティー・ファイル・ベース構成ツール(PFBCT)はV7で新しく登場した管理ツールです。
WASの構成ファイルは構成リポジトリー内の複数のサブ・ディレクトリーにXMLとして分散されて配
置されており、特定のプロパティー値を構成ファイル群から見つけ出すのは容易なことではありませ
ん。PFBCTは構成ファイル群からプロパティー名と値が対になった、ユーザーにとって現行の構成
ファイルよりもわかりやすいプロパティー・ファイルを作成します。ただし、このプロパティー・ファイル
は構成ファイルではないため、プロパティー・ファイル内のプロパティー値を変更しただけでは構成
変更に反映されません。プロパティー値を変更後にプロパティー・ファイルを構成に適用する、とい
う手順が必要になります。
35
プロパティー・ファイル・ベース構成ツール(PFBCT)(2/3)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
PFBCTはAdminTaskオブジェクトのコマンド群
コマンド・オプションとして以下の4種類を提供
extractConfigProperties – 構成データをプロパティー・ファイルの形式で抽出
する
applyConfigProperties
– あるプロパティー・ファイルのプロパティーを構成
に適用する
deleteConfigProperties
– プロパティー・ファイルに指定したように構成から
プロパティーを削除する
validateConfigProperties – プロパティー・ファイルのプロパティーが有効で構
成に安全に適用可能か検証する
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 36
© IBM Corporation.
PFBCTはAdminTaskオブジェクトのコマンド群であり、上記の4種類が提供されています。
各コマンド・オプションの詳細は以下のInfoCenterの記載をご参照ください。
WAS V7 InfoCenter「PropertiesBasedConfiguration command group for the AdminTask
object」
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/topic/com.ibm.websphere.nd.multiplatf
orm.doc/info/ae/ae/rxml_7propbasedconfig.html
.
36
プロパティー・ファイル・ベース構成ツール(PFBCT)(3/3)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
サポートされるプロパティー
AdminService
Application
ApplicationServer
AuthorizationGroup
AuthorizationTableExt
Cell
CoreGroup
CoreGroupBridgeService
DynamicCache
EJBContainer
EventInfrastructureProvider
EventInfrastructureService
HAManagerService
J2CResourceAdapter
JDBCProvider
JMSProvider
JavaVirtualMachine
Library
MailProvider
NameServer
Node
NodeGroup
ObjectPoolProvider
ObjectRequestBroker
PMEServerExtension
PMIModule
PMIService
PortletContainer
SIPContainer
SchedulerProvider
Security
Server
ServerCluster
TPVService
TimerManagerProvider
TransactionService
URLProvider
VariableMap
VirtualHost
WebContainer
WebserverPluginSettings
WorkManagerProvider
これらの構成タイプのプロパティーが抽出される際は、そのオブジェクトおよびネストされ
たオブジェクトのすべての属性が抽出され、プロパティー・ファイルに書き出される。
プロパティー・ファイルにはセクションがあり、各セクションが一つのオブジェクトのプロ
パティー群を保持する。ネストされたオブジェクトのプロパティーはサブ・セクションにリ
ストされる。
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 37
© IBM Corporation.
プロパティー・ファイルには指定したオブジェクトおよびそのオブジェクトにネストされたオブジェク
トのすべてのプロパティーが抽出されます。例えばサーバーのプロパティーが抽出される際には、
サーバー、アプリケーション・サーバー、Webコンテナー、EJBコンテナーなどのオブジェクトのプロ
パティーも含まれます。
37
プロパティー・ファイル・ベース構成ツールの使用例①
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
server1の構成をカスタマイズする
server1の既存構成からプロパティー・ファイル(config.props)を作成
wsadmin> AdminTask.extractConfigProperties('-propertiesFileName
config.props -configData Server=server1')
テキスト・エディターを使ってプロパティーを変更
変更したプロパティーをserver1の構成に適用
wsadmin> AdminTask.applyConfigProperties(‘[-propertiesFileName
config.props]’)
構成の保管
wsadmin> AdminConfig.save()
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 38
© IBM Corporation.
こちらは最も基本的なPFBCTの使い方です。初めにAdminTask.extractConfigPropertiesを使
用してserver1の構成からプロパティー値を抽出し、config.propsという名前のプロパティー・ファイ
ルを作成します。プロパティー・ファイルを作成したらテキスト・エディターで該当のプロパティー値を
変更します。そしてAdminTask.applyConfigPropertiesを使用してプロパティー・ファイルを
server1に適用します。最後に構成を保管すると、server1の構成ファイルにプロパティー値の変更
が反映されます。
38
プロパティー・ファイル・ベース構成ツールの使用例②
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
VariableMapを使用してserver1の構成をカスタマイズする
server1の既存構成からプロパティー・ファイル(config.props)を作成
ファイル内の変更するプロパティー値を変数に変更
(例) 変更前プロパティー・ファイル
initialHeapSize=64
initialHeapSize=!{initialHeapSize}
・・・
・・・
maximumHeapSize=128
変更後プロパティー・ファイル
maximumHeapSize=!{maximumHeapSize}
・・・
・・・
VariableMap(variableMap.vars)を作成し、変更後のプロパティー値を記入
(例)
VariableMap
initialHeapSize=128
maximumHeapSize=256
プロパティー・ファイルをVariableMapを使用してserver1の構成に適用、構成の保管
wsadmin> AdminTask.applyConfigProperties(‘[-propertiesFileName
config.props -variablesMapFileName variableMap.vars]‘)
wsadmin> AdminConfig.save()
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 39
© IBM Corporation.
こちらはserver1のプロパティー・ファイルのプロパティー値を直接変更するのではなく、
VariableMapというものを使用して変更する手順です。VariableMapとは変更後のプロパティー値
を記述したテキスト・ファイルです。VariableMapを使用する場合、プロパティー・ファイル内で変更
するプロパティー値を変数に変えておく必要があります。変数は!{プロパティー名}の形で記述しま
す。
複数のプロパティー値を調整しながら何度も変更する場合などは、VariableMapのプロパティー
値を変更して構成に適用することで、毎回プロパティー・ファイルの中から該当のプロパティー値を
探し出す必要がないので便利です。
39
構成情報
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
# 40
© IBM Corporation.
40
シングル・サーバー・ノードの構成情報のディレクトリー構造
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
シングル・サーバー・ノードでは<WAS_PROFILE_ROOT>/config下に全ての
構成ファイルを配置
シングル・サーバー・ノード(Base構成)
Node
アプリケーション・サーバー
管理
コンソール
管理サービス/JMX
構成サービス
アプリケーション管理
管理コンソール・アプリケーション
シングル・
サーバー
構成情報
アプリケーション
wsadmin
セルの構成ファイル
アプリケーション
サーバーの
構成ファイル
BLAの構成ファイル
ノードの構成ファイル
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 41
© IBM Corporation.
シングル・サーバー・ノード(Express版、Base版など)の構成情報のディレクトリー構造は上記の
とおりです。シングル・サーバー・ノードでは、 <WAS_PROFILE_ROOT>/config下に全ての構成
ファイルが配置されます。セルレベル、ノードレベル、サーバーレベルといった階層構造があり、そ
れぞれの構成がXMLファイルで配置されています。また、構成情報の中にはWAS V7からの新し
い概念であるBLA(Business Level Application)用の構成ファイルが追加されています。BLAに関
しては、アプリケーション管理のセッションをご参照ください。
41
ND環境ノードの構成情報のディレクトリー構造(1/2)WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
ND環境ではデプロイメント・マネージャーがセル内のノードの全ての構成
ファイルを<WAS_DM_PROFILE_ROOT>/config下に保管し、ノード・エージェ
ントを経由して各ノードに構成ファイルを配布(同期化)
ND環境
セルの構成ファイル
Node
デプロイメント・マネージャー
管理
コンソール
管理サービス/JMX
構成サービス
アプリケーション管理
管理コンソール・アプリケーション
アプリケーション
マスター
構成情報
BLAの構成ファイル
wsadmin
Node
クラスターレベルの
構成ファイル
ノード・エージェント
管理サービス/JMX
構成サービス
アプリケーション
ノード
構成情報
ノードレベルの構成ファイル
アプリケーション・サーバー
管理サービス/JMX
サーバーレベルの
構成ファイル
アプリケーション
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 42
© IBM Corporation.
ND環境では、デプロイメント・マネージャーがセル内のノード全ての構成ファイルを
<WAS_DM_PROFILE_ROOT>/config下に保管します。ディレクトリー構造は上記のようにシング
ル・サーバー・ノードと同様にセルレベル、ノードレベル、サーバーレベルといった階層構造になっ
ており、それぞれの構成がXMLファイルで配置されています。各ノードの構成情報はデプロイメン
ト・マネージャーが保有している構成ファイルをマスター構成として、デプロイメント・マネージャーか
ら各ノードのノード・エージェントを経由して配布されます。この構成ファイルの配布を同期と呼びま
す。
42
ND環境ノードの構成情報のディレクトリー構造(2/2)WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
各ノードの<WAS_PROFILE_ROOT>/config下には、デプロイメント・マネー
ジャーが保有しているマスター構成ファイルから自ノードに関係のある
ファイルのみが同期化され保管される(下記は同期対象ファイルの一例)
デプロイメント・
マネージャー
ノード
セルレベルの構
成ファイル
アプリケーション
クラスタールの
構成ファイル
ノードレベルの
構成ファイル
サーバーレベルの
構成ファイル
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 43
© IBM Corporation.
デプロイメント・マネージャーからノード・エージェントを経由して配布されるファイルは、自ノードが
使用する構成ファイルのみになります。上記はデプロイメント・マネージャーからWASNode01ノー
ドへの構成ファイルの配布例になります。ノードレベルの構成ファイルの配布の場合、
WASNode01下の構成ファイルは配布されますが、WASNode02下の構成ファイルは
WASNode01には配布されません。
43
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
AdminAgentの構成情報のディレクトリー構造
AdminAgentは<WAS_PROFILE_ROOT>/config下にAdminAgent自身の構成ファ
イルを保管
AdminAgentは配下のノードの構成情報を持たない
AdminAgentが保有するノード情報は管理情報のみ(WAS_PROFILE_ROOTやセル名、
ノード名情報など)
AdminAgent
AdminAgentセルの
構成ファイル
Node
AdminAgent
管理サービス/JMX
構成サービス
アプリケーション管理
管理コンソール・アプリケーション
wsadmin
AdminAgent
構成情報
AdminAgent配下の
ノードの管理情報
管理対象ノード
管理対象ノード
AdminAgentノードの
構成ファイル
アプリケーション・サーバー
管理サービス/JMX
アプリケーション
シングル・
サーバー
構成情報
AdminAgentサーバーの
構成ファイル
管理対象ノード
管理対象ノード
アプリケーション・サーバー
管理サービス/JMX
アプリケーション
シングル・
サーバー
構成情報
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 44
© IBM Corporation.
AdminAgentは<WAS_PROFILE_ROOT>/config下にAdminAgent自身の構成ファイルを保管
します。AdminAgentに統合しているシングル・サーバー・ノードの構成情報は持ちません。
AdminAgentが保有するシングル・サーバー・ノード情報は管理情報のみになります。AdminAgent
管理コンソールを使用して配下のシングル・サーバー・ノードの構成を変更した際は、シングル・
サーバー・ノードの構成ファイルが直接変更されます。
44
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Job Managerの構成情報のディレクトリー構造
Job Managerは<WAS_PROFILE_ROOT>/config下にJob Manager自身の構成
ファイルを保管
Job Managerは配下のノードの構成情報を持たない
Job Managerは内部データベースに配下のノードの管理情報を保有
配下のノードはJob Managerへの接続情報を保有
Job Manager配下のノードの構成変更をおこなう場合は、各ノード(デプロ
イメント・マネージャー、AdminAgent)に対し直接管理コンソール、
wsadminで変更をおこなう
Job Manager
Node
Job Managerセルの
構成ファイル
Job Manager
管理サービス/JMX
構成サービス
管理コンソール・アプリケーション
Job Manager
構成情報
Job Managerノードの
構成ファイル
wsadmin
Job Managerサーバーの
構成ファイル
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 45
© IBM Corporation.
Job Managerは<WAS_PROFILE_ROOT>/config下にJob Manager自身の構成ファイルを保
管します。Job Managerに統合しているND環境ノード、シングル・サーバー・ノードの構成情報は
持ちません。Job Managerは配下のノードの管理情報のみを内部データベースに保管しています。
この内部データベースは<WAS_PROFILE_ROOT>/OTiS下に配置されています。また、配下の
ノードは定期的にJob Managerに対しジョブの有無を確認するので、Job Managerに統合した際
にJob Managerへの接続情報を保有します。
Job Managerに統合しているノードの構成変更をおこなう際は、ND環境ノードの場合はデプロイ
メント・マネージャーに、シングル・サーバー・ノードの場合はAdminAgentに管理コンソールもしくは
wsadminコマンドで接続し、構成変更をおこないます。
45
WAS Runtimeの拡張
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
# 46
© IBM Corporation.
46
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
ランタイム・プロビジョニング
起動時はアプリケーション・サーバー上のアプリケーションが必要とする
最小限のコンポーネントのみをロード
アプリケーション・サーバーの起動時間の短縮
アプリケーション・サーバーのHeap使用footprintを削減
例) サーバー上の全てのアプリケーションはServlet、JSPのみを使用
WAS V6.1
WAS V7.0
Webコンテナー
Webコンテナー
EJBコンテナー
EJBコンテナー
Web Services
Web Services
SIPコンテナー
SIPコンテナー
セキュリティー
セキュリティー
HAマネージャー
その他...
全て
ロード
必要な
ものを
ロード
HAマネージャー
その他...
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 47
© IBM Corporation.
WASランタイムのパフォーマンスを向上させる機能として、V7からランタイム・プロビジョニングとい
う機能が追加されました。V6.1まではアプリケーション・サーバーが起動する際、Webコンテナーや
EJBコンテナーなど全てのWAS内部コンポーネントを起動していました。V7ではランタイム・プロビ
ジョニング機能をONにすると、対象アプリケーション・サーバー上のアプリケーションや設定から必
要なWAS内部コンポーネントのみを起動するようになりました。例として、アプリケーション・サー
バー上にデプロイしている全てのアプリケーションがServlet、JSPのみで構成されている場合、
EJBコンテナーやWeb Serviceコンポーネントなどは起動されません。これにより、平均して10%程
度アプリケーション・サーバーの起動時間が短縮され、Heap使用量も減少させることができます。こ
のランタイム・プロビジョニングはデフォルトOFFで、デプロイメント・マネージャーやノード・エージェ
ント、AdminAgent、Job Managerといった全てのJVMで設定できます。
47
ランタイム・プロビジョニング設定詳細
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
管理コンソールで下記項目を選択
サーバー -> サーバー・タイプ -> アプリケーション・サーバー -> [サーバー名]
「必要に応じてコンポーネントを開始」にチェックしてアプリケーション・
サーバーを再起動
デフォルト設定ではOFF
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 48
© IBM Corporation.
ランタイム・プロビジョニングの設定手順を紹介します。対象サーバーの設定画面で、「必要に応
じてコンポーネントを開始」オプションにチェックを入れ、対象サーバーの再起動をおこないます。
48
システム運用
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
# 49
© IBM Corporation.
49
ログ一覧(1/3)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
WASで取得されるログ
IBM保守ログ(activity.log)
ノード単位に出力され、JVMログより詳細な情報を記録
Log and Trace Analyzer ToolもしくはShowlogコマンドで確認
JVMログ(SystemOut.log、SystemErr.log)
JVMの標準出力、標準エラー出力を記録し、問題判別で最も重要
アプリケーション・サーバー、ノード・エージェント、デプロイメント・マネージャーといったJVM単
位に出力され、アプリケーションの挙動やプロセスの稼動状況を記録
プロセスログ(native_stdout.log、native_stderr.log)
JVM単位に出力され、JVM自身を含むネイティブ・コードの標準出力、標準エラー出力を記録
診断トレース(trace.log)
JVM単位に出力され、WASコンポーネントの処理の詳細を記録
FFDCログ(<process_name>_<timestamp>.txt)
JVM単位に出力され、システムエラーが発生した時点で記録される(first failure data capture)
主にIBMサポート部門、開発部門が問題発生時に参照
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 50
© IBM Corporation.
問題判別をおこなう際、ログファイルは重要な情報源となります。WAS、IHS、Plugin、Secure
Proxyで取得可能なログをまとめています。
50
ログ一覧(2/3)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
WASで取得されるログ(続き)
HTTPトランスポートログ(http_access.log / http_error.log)
JVM単位に出力され、WebコンテナーのHTTPトランスポートに対するアクセスを記録
セキュリティー監査ログ(BinaryAudit_<cell_name>_<node_name>_<server_name>.log)
JVM単位に出力され、管理オペレーションに対する監査情報を記録
IHSで取得されるログ
アクセスログ(access.log/access_log)
IHSに届いたリクエストの処理を記録
エラーログ(error.log/error_log)
IHSのリクエスト、もしくは処理中に発生したエラーやワーニングを記録
Pluginで取得されるログ
Pluginログ(http_plugin.log)
Pluginの処理内容を記録
Webサーバー(IHS)とWAS間の通信に問題があるときに参照
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 51
© IBM Corporation.
51
ログ一覧(3/3)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Secure Proxyで取得されるログ
プロキシー・アクセス・ログ(proxy.log)
Proxy Serverに届いたリクエストの転送処理を記録
ローカル・アクセス・ログ(local.log)
転送対象でないリクエストに対するProxy Serverの処理を記録
キャッシュ・アクセス・ログ(cache.log)
キャッシュにヒットした際に、そのアクセス情報を記録
JVMログ(SystemOut.log、SystemErr.log)
JVMの標準出力、標準エラー出力を記録し、問題判別で最も重要
プロセスログ(native_stdout.log、native_stderr.log)
JVM単位に出力され、JVM自身を含むネイティブ・コードの標準出力、標準エラー出力を記録
診断トレース(trace.log)
JVM単位に出力され、Secure Proxyコンポーネントの処理の詳細を記録
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 52
© IBM Corporation.
52
IBM Support Assistant(ISA)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
製品に関する課題を解決するために役立つワークベンチ
IBM製品に対する技術情報を検索可能
トラブルシューティングガイド、問題判別ツールを提供
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 53
© IBM Corporation.
IBM Support Assistantは、WASだけではなくIBM製品に関する課題を解決するために役立つ
ワークベンチ・ツールになります。技術情報検索として、IBM Developer worksや製品InfoCenterと
いったサイトの情報を一括検索できます。また、問題分析画面では問題の現象を選択していくトラ
ブルシューティング形式で問題判別をおこなうこともできます。その他にもJavacore、Heap dump
の解析ツールなど問題判別に役立つツールをISAから起動することができます。
IBM Support Assistantは以下のサイトからダウンロードできます。
- IBM Support Assistant Download
http://www-01.ibm.com/software/support/isa/download.html
53
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Tivoli Performance Viewer(1/2)
WASが基本機能として提供しているパフォーマンス・モニター・ツール
管理コンソールに統合されたモニタリング・ツール
リアルタイムにデータを表示、ログを取得し後から確認することも可能
PMI(Performance Monitoring Infrastructure)を介してデータを取得
PMIはアプリケーション・サーバーのパフォーマンス・データを取得するフレームワーク
PMIが取得するデータレベル(統計セット)は、基本、拡張、すべて、カスタムの4種類から選択可能
管理コンソール: モニターおよびチューニング > Performance Monitoring Infrastructure(PMI)
> [対象サーバー名]
Tivoli Performance Viewer
PMI
各パフォーマンスデータは
MBeanに格納されている
MBean
MBean
任意のデータ項目を
指定可能
MBean
MBean
MBean
MBean
MBean
アプリケーション・サーバー
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 54
© IBM Corporation.
WASではパフォーマンス・モニター・ツールが基本機能として提供されています。Tivoli
Performance Viewerは管理コンソールに統合されたモニタリング・ツールでリアルタイムにパ
フォーマンス・データを表示したり、それらのデータをロギングしておくことで後から確認することも可
能です。
Tivoli Performance Viewerは、 Performance Monitoring Infrastructure(PMI)からパフォーマ
ンス・データを取得します。PMIはアプリケーション・サーバーのパフォーマンス・データを取得する
フレームワークで、PMIが取得するデータレベルはカスタマイズ可能です。
54
Tivoli Performance Viewer(2/2)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Tivoli Performance Viewerはリソース使用状況をグラフ、表形式で表示
例: JVM Heap使用率、JDBC接続プール数、Webコンテナー・スレッド数 etc...
管理コンソールで下記設定をおこない、パフォーマンス・データを確認
管理コンソール: モニターおよびチューニング > Performance Viewer >
現行アクティビティー
該当サーバーをチェックし
モニターの開始をクリック
モニターする項目を選択し、モジュールの表示をクリック
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 55
© IBM Corporation.
Tivoli Performance Viewerを使用することで、アプリケーション・サーバー上の様々なリソース使
用状況を確認することができます。そのため、Tivoli Performance Viewerはパフォーマンス・
チューニングや問題判別をおこなう際に非常に役に立ちます。Tivoli Performance Viewerを使用
する際は、対象のサーバーで「モニターを開始」の設定をおこない、モニターする項目を選択し「モ
ジュールの表示」をクリックします。リソースの使用状況は、グラフもしくは表形式で確認することがで
きます。
55
バックアップ・リストア(1/2)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
バックアップは不慮の事態(物理/論理障害、人為的障害など)発生時、
迅速に復旧をおこなうために取得を推奨
バックアップの取得タイミング
システム変更前・後(インストール直後、Fix適用前後)
構成変更前・後
バックアップ対象
WAS
構成ファイル
EARファイル(一般的にはインフラとは別にバージョン管理で実施)
ログファイル(ログ管理要件によって取得)
IHS/Plugin
構成ファイル(httpd.conf、admin.conf、plugin-cfg.xml、SSL通信用鍵ファイルなど)
静的コンテンツ
ログファイル(ログ管理要件によって取得)
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 56
© IBM Corporation.
WAS、IHS/Pluginのバックアップ対象として、上記項目が挙げられます。またバックアップの取得
タイミングは、Fix適用前後といったシステム変更前後や構成変更前後が挙げられます。
56
バックアップ・リストア(2/2)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
WASが用意しているバックアップ・リストアコマンド
backupConfig.sh(bat)
<RROFILE_ROOT>/config ディレクトリー下をzip形式で取得するツール
restoreConfig.sh(bat)
backupConfig.sh(bat)で取得したバックアップファイルをリストア(=<PROFILE_ROOT>/configディ
レクトリー下に展開)するツール
上記コマンドよりもtar等で<WAS_ROOT>下を全て取得することをお勧め
理由1) backupConfigコマンドはプロパティーファイルディレクトリー
(<WAS_ROOT>/properties)などの構成情報を含まない
理由2) UNIXやLinuxの場合、backupConfigコマンドはzip形式で取得されファイ
ルのオーナーやパーミッションは引き継がれない
IHS/Pluginもtar等で<IHS_ROOT>下を全て取得することをお勧め
(Pluginモジュールはデフォルトで<IHS_ROOT>下に配置される)
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 57
© IBM Corporation.
WASではバックアップ・リストアコマンドとして、backupConfig、restoreConfigコマンドが用意され
ています。しかし、これらコマンドの対象は<PROFILE_ROOT>/config以下のみであり
(<WAS_ROOT>/propertiesやJob Managerの内部データベースは含まない)、UNIXやLinuxの
場合はファイルのオーナーやパーミッションを引き継がないため、WASモジュールディレクトリー以
下をバックアップとして取得することをお勧めしています。IHS/Pluginに関してもモジュールディレク
トリー以下をバックアップすることをお勧めしています。
57
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
集中インストール・マネージャー(CIM)
デプロイメント・マネージャーが、セル内のノードに対して修正モジュー
ル等を一元的にインストール可能な機能
Centralized Installation Manager => 略してCIM
ND環境のみでサポートされ、インストールはセル内のノードを選択することも、
全てに対して実施することも可能
エージェントは不要、目的のホストに対しPush形式でインストール
インストール対象
WAS V7 NDモジュール、WAS V7 RefreshPack/FixPack/iFix、Update Installer
WAS V6.1 RefreshPack/FixPack/iFix(混合セル環境のみ)
セル
ノードA
ル
トー
インス
デプロイメント・
マネージャー
インストール
ノードB
インス
ト ール
管理者
集中インストール・
マネージャー・リポジトリー
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
ノードC
# 58
© IBM Corporation.
WAS V7ではインストールおよびFix適用作業がより簡単になる機能として、集中インストール・マ
ネージャーが追加されました。集中インストール・マネージャーはこれまでWebSphere XDで利用
可能でしたが、WAS V7からWASの基本機能として追加されました。この集中インストール・マネー
ジャーはND環境のみでサポートされ、インストール先はセル内のノードになります。インストール対
象は、WAS V7 NDモジュール、WAS V7のFix、WAS V7のUpdate Installer、WAS V6.1のFix
(V6.1は混合セル環境のみ)になります。インストール時はセル内のノード全てを選択することも、個
別にノードを選択することもできます。インストール先ノードにエージェントは不要であり、複数台同
時にFixを適用する際などは大変便利な機能になります。
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集中インストール・マネージャー設定詳細(1/7)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Step1 CIMリポジトリーの作成(インストール時)
集中インストール・マネージャーでインストールするモジュール・リポジトリーを作成
(以下2つの方法のどちらかで作成)
パターン1 WAS V7インストール時にCIMリポジトリーの作成を選択
パターン2 インストール後にInstallation Factoryを使い作成する(次ページ参照)
インストール時にCIMリポジトリーの作成を
おこなう場合はチェック
CIMリポジトリーのディレクトリー・パスを指定
CIMリポジトリーにWAS V7モジュールを
配置する場合はチェック
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# 59
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集中インストール・マネージャーの設定手順を紹介します。集中インストール・マネージャーを使
用する際は、まずFix等モジュールを配置するCIMリポジトリーを作成する必要があります。CIMリポ
ジトリーはWAS V7 NDをインストール際に作成する、もしくはインストール後にInstallation Factory
を使用して作成するといった2通りの作成方法があります。上記はインストール時にCIMリポジトリー
を作成する方法になります。
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集中インストール・マネージャー設定詳細(2/7)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Step1 CIMリポジトリーの作成(インストール後)
事前にInstallation Factoryを導入しておく必要がある
Installation Factoryから
CIMリポジトリーの管理を選択
WASモジュールの導入ディレクトリー・パスを指定
CIMリポジトリーのディレクトリー・パスを
指定し、終了をクリックすると作成される
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# 60
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上記はインストール後にInstallation Factoryを使用してCIMリポジトリーを作成する方法になりま
す。インストール後にCIMリポジトリーを作成する場合は、事前にInstallation Factoryをサーバー上
にインストールする必要があります。
60
集中インストール・マネージャー設定詳細(3/7)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Step2 CIMリポジトリーにモジュールを配置
作成したcimreposディレクトリー下にFix等のモジュールを配置
デプロイメント・マネージャーがインターネットに接続されている場合は、管理コンソールから
IBMサイトに直接接続し、モジュールをダウンロードすることも可能
モジュール配置ディレクトリーはモジュールの種類により以下のように決まっている
モジュール配置ディレクトリー名
配置モジュール
cimrepos/WAS70
WAS V7モジュール(Zip形式)
cimrepos/UPDI70
WAS V7 Update Installer(Zip形式)
cimrepos/WAS70FPn (n はFixPackレベル)
WAS V7 FixPack(.pak形式)
cimreops/WAS70Updates
WAS V7 iFix(.pak形式)
cimrepos/ND61FPn (n はFixPackレベル)
WAS V6.1 FixPack(.pak形式)
cimreops/ND61Updates
WAS V6.1 iFix(.pak形式)
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# 61
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次にCIMリポジトリー内にインストール・モジュールを配置します。インストール・モジュールはその
種類ごとに配置するディレクトリーが決まっており(上記表参照)、cimrepos下に適切な名前でディ
レクトリーを作成しZip形式もしくはpak形式のモジュールを配置します。デプロイメント・マネー
ジャーがインターネットに接続されている場合は、管理コンソールのメニューよりIBMサイトに直接接
続しモジュールをダウンロードすることも可能です。
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集中インストール・マネージャー設定詳細(4/7)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Step3 モジュールのインストール
管理コンソール: システム管理 > 集中インストール・マネージャー > 使用可能な
インストール
インストールするモジュールの
タイプを選択し、インストール・
ターゲットの表示をクリック
インストール可能なノードが下に
表示される
インストール先をチェックし
インストールをクリック
既にインストール済みのノードは
グレーアウトされ選択できない
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# 62
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インストールの準備が終わったら、インストール作業の設定をおこないます。インストールをおこな
う際は、インストール先サーバー上のWASプロセスを全て落しておく必要があります。インストール
するモジュールおよびインストール先サーバーを選択し、「インストール」をクリックします。インストー
ル先サーバーが何十台あったとしても、チェックを入れるだけで全てのサーバーに対して簡単にイ
ンストールすることができます。
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集中インストール・マネージャー設定詳細(5/7)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Step3 モジュールのインストール(続き)
インストール・ウィザードに従い値を入力
使用条件に同意して次へ
選択したアクセス方法に対する設定入力し次へ
ユーザー名とパスワードを選択した場合は
インストール可能なユーザーIDとパスワードを指定
インストール先へのアクセス
方法を選択し次へ
SSHも選択可能
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Announcement Workshop 2008
# 63
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続いて、インストール時のインストール先サーバーへの接続方法(認証の設定)を設定します。認
証の設定は、ユーザーIDとパスワードによる認証、もしくはSSHによる認証の2通りから選択すること
ができます。ユーザーIDとパスワードを選択した場合は、次の画面でインストール先サーバーごと
にユーザーID、パスワードを入力します。SSHを選択する場合は、事前にデプロイメント・マネー
ジャーとインストール先サーバー間で証明書の交換をしておく必要があります。
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集中インストール・マネージャー設定詳細(6/7)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Step3 モジュールのインストール(続き)
インストール・ディレクトリーおよび
作業用領域を指定して次へ
モジュールはこの作業用領域にコピー
される
Update Installerの
更新もおこなう場合は
チェックして次へ
内容を確認して終了
インストールが開始される
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Announcement Workshop 2008
# 64
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そして、インストール・モジュールを一時的にコピーするディレクトリーを指定します。デプロイメン
ト・マネージャーからインストール先サーバーへは、SSHでインストール・モジュールのコピーがおこ
なわれます。Fixをインストールする際は、インストール先サーバーに導入されているUpdate
InstallerがそのFixの前提レベルを満たさない場合、Update Installerの更新をおこなうというオプ
ションを指定することもできます。以上の設定をおこなった後、「終了」をクリックすると選択したインス
トール・モジュールが指定されたインストール先サーバーに自動でインストールされます。
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集中インストール・マネージャー設定詳細(7/7)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Step4 インストール・ジョブの確認
システム管理 > 集中インストール・マネージャー >進行中のインストール
実行中のインストール・ジョブ状況を管理コンソールで確認可能
終了したジョブはインストール・ヒストリーで確認可能
WebSphere Application Server V7
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# 65
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インストール・ジョブはインストール状況を管理コンソールから確認することができます。また、イン
ストールが終わった後もインストール結果を管理コンソールから確認することができます。
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WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Summary
WAS V7新機能として下記を紹介
Flexible Management
Job Managerを使用した複数セルの統合運用管理
AdminAgentによるシングル・サーバー・ノードの統合管理
管理コンソールの拡張
スクリプト・ライブラリー
プロパティー・ファイル・ベース構成ツール
ランタイム・プロビジョニング
集中インストール・マネージャー
WAS V7の新機能はV6.1の機能拡張もしくは追加機能
システム管理機能はV6.1を踏襲しており、新機能によってWASアーキテクチャー
が変わるわけではない
V6.1までの従来のトポロジー、運用をそのまま適用することも可能
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 66
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当セッションでは、WAS V7のシステム管理における新機能として上記内容を紹介しました。これ
らの機能は、V6.1の機能拡張もしくはV6.1の追加機能という形であるため、システム管理面におい
てV7はV6.1と非常に高い互換性を保っています。これらV7の新機能を使う必要がない場合は、従
来のトポロジー、運用をそのままV7に適用することも可能です。
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Reference
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
WebSphere Application Server Version 7.0 Information Center
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/index.jsp
WebSphere Application Server V6.1による基幹システム設計
http://ltsbwass001.sby.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/was/was61_guide
/index.html
WebSphere Application Server V6 アナウンスメント・ワークショップ資料
http://ltsbwass001.sby.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/was/was6_ws/
IBM Support Assistant
http://www-01.ibm.com/software/support/isa/
White Paper Centralized Installation Manager for IBM WebSphere
Application Server Network Deployment Version 7.0
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/topic/com.ibm.websphere.cim.
whitepaper.doc/cimwhitepaper.pdf
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 67
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