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WebSphere Application Server 6.1 Base エディション 導入ガイド

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WebSphere Application Server 6.1 Base エディション 導入ガイド
WebSphere Application Server 6.1
Base エディション
導入ガイド
ver. 1.3
日本アイ・ビー・エム株式会社
ソフトウェア事業
2008 年 8 月
1
目次
1
はじめに ________________________________________________________ 3
2
事前の準備 ______________________________________________________ 4
3
2.1
ハードウェアおよびソフトウェア前提条件 ............................................ 4
2.2
インストール開始前に確認しておくこと ................................................ 4
導入概要 ________________________________________________________ 7
3.1
構成 ......................................................................................................... 7
3.2
導入の流れ............................................................................................... 7
4
WebSphere Application Server のインストール ____________________ 9
5
IBM HTTP Serverのインストール ________________________________ 16
6
Webサーバー・プラグインのインストール _________________________ 23
7
Webサーバーの定義 _____________________________________________ 32
8
稼働確認 _______________________________________________________ 36
2
1 はじめに
当文書は WebSphere Application Server 6.1 Base エディションと IBM HTTP Server 6.1
を単一マシン上にインストールし、稼動確認を行うまでの最少の手順を示すものです。
当文書はできるだけ正確を期して作成しておりますが、製品の稼動を保証するものではあり
ません。
IBM からの正式な技術サポートは、お客様との保守契約に基づいて提供されます。
また、当文書内では、各製品・コンポーネントについて、以下の略称を使用しております。
正式名称
略称
IBM WebSphere Application Server
WAS
IBM HTTP Server
IHS
3
2 事前の準備
2.1 ハードウェアおよびソフトウェア前提条件
最新の稼動要件は
http://www.ibm.com/software/webservers/appserv/doc/latest/prereq.html
に記載されておりますので、必ずご確認ください。
2.2 インストール開始前に確認しておくこと
【重要】
WebSphere Application Server V6.1 導入・構成時の Hints & Tips を以下のサイトにて随
時公開しております。自己署名証明書の自動更新機能に関する注意事項なども記載されて
おりますので、必ず導入前にご確認ください。
【FAQ】WAS V6.1 導入・構成の Hints & Tips
http://www.ibm.com/jp/domino01/mkt/websphere.nsf/doc/00266A84
インストール前に必要な事項(必要ディスク容量や OS の追加ファイルセット等)は
infocenter の以下のサイトに記載されています。使用するプラットフォームの最新情報を必
ずご確認ください。
„
AIX
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/topic/com.ibm.websphere.base.do
c/info/aes/ae/tins_aixsetup.html
※主な確認事項は以下の通りです。
(2006/7/1 時点)
• umask の設定
• xlC.rte のインストール
• 使用ディスク容量
• システム cp コマンドの使用確認
• ブラウザー(Mozilla)のインストールと BROWSER 環境変数の設定
• 導入作業前のプロセス(WAS、Web サーバー、Java プロセス)の停止
4
„
Windows
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/topic/com.ibm.websphere.base.do
c/info/aes/ae/tins_winsetup.html
※主な確認事項は以下の通りです。
(2006/7/1 時点)
• 使用ディスク容量
• ブラウザー(Internet Explorer)のインストール
• 導入作業前のプロセス(WAS、Web サーバー、Java プロセス、
process_spawner.exe
プロセス)の停止
• Windows Script 5.6 の導入(Windows 2000, Windows XP の場合)
„
Linux
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/topic/com.ibm.websphere.base.do
c/info/aes/ae/tins_linuxsetup.html
※主な確認事項は以下の通りです。
(2006/7/1 時点)
• umask の設定
• ブラウザー(Mozilla)のインストールと BROWSER 環境変数の設定
• 使用ディスク容量
• ulimit の設定
• /etc/issue ファイルのリストア
• 前提 rpm パッケージの追加インストール
• システム cp コマンドの使用確認
• 導入作業前のプロセス(WAS、Web サーバー、Java プロセス)の停止
„
Solaris
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/topic/com.ibm.websphere.base.do
c/info/aes/ae/tins_solsetup.html
※主な確認事項は以下の通りです。
(2006/7/1 時点)
• umask の設定
• ブラウザー(Mozilla)のインストールと BROWSER 環境変数の設定
• 使用ディスク容量
• カーネルパラメータの設定(/etc/system ファイルの修正)
• Solaris のパッチの適用
• システム cp コマンドの使用確認
• 導入作業前のプロセス(WAS、Web サーバー、Java プロセス)の停止
5
„
HP-UX
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/topic/com.ibm.websphere.base.do
c/info/aes/ae/tins_hpuxsetup.html
※主な確認事項は以下の通りです。
(2006/7/1 時点)
• umask の設定
• ブラウザー(Mozilla)のインストールと BROWSER 環境変数の設定
• 使用ディスク容量
• カーネルパラメータの設定(maxfiles、maxfiles_lim 等)
• システム cp コマンドの使用確認
• 導入作業前のプロセス(WAS、Web サーバー、Java プロセス)の停止
6
3 導入概要
3.1 構成
当ガイドでは、下図の構成の導入手順を記述します。
1 台のマシンにアプリケーション・サーバー、Web サーバーとプラグイン(アプリケーシ
ョン・サーバーと Web サーバーの接続モジュール)をインストールします。Web サーバー
は IBM HTTP Server(IHS)を使用します。当ガイドの手順では、Web サーバーを HTTP 管
理サーバー経由で WAS の管理コンソールから管理できるように構成します。
(HTTP 管理サーバーを起動しない構成も可能です。その場合は、WAS の管理コンソール
から Web サーバーの管理はできません。OS のコマンドで Web サーバーの起動・停止を行
う必要があります。)
当ガイドでは、管理者ユーザー(Unix・Linux では root ユーザー、Windows では
Administrator 権限ユーザー)でのインストール手順を記述します。また、GUI のインスト
ーラーを使用しますので、Unix の場合は X Window が稼働している必要があります。
3.2 導入の流れ
WebSphere Application Server Base エディションの導入の流れは以下の通りです。
WebSphere Application Server のインストール
WebSphere Application Server をインストールします。
7
IBM HTTP Server のインストール
IBM HTTP Server をインストールします。
IBM HTTP Server の インストールでは、インストール・ウィザードを使用して、Web サ
ーバー・プラグインを同時にインストールすることも可能ですが、当ガイドでは Web サー
バー・プラグインのインストールは、次のステップ「Web サーバー・プラグインのインス
トール」で実施します。
Web サーバー・プラグインのインストール
既にマシンに Web サーバーがインストールされている場合は、プラグイン・インストール・
ウィザードを使用して Web サーバー・プラグインをインストールし、Web サーバーを構
成します。
Web サーバーとアプリケーション・サーバーが同じマシン上にある場合、プラグイン・イ
ンストール・ウィザードにより、 次のステップである「Web サーバー定義」が自動的に作
成されます。
Web サーバー定義
WAS の管理コンソールから IHS を管理できるように、管理コンソールで Web サーバー定
義を作成します。Web サーバーとアプリケーション・サーバーが同じマシン上にある場合
は、ステップ「Web サーバー・プラグインのインストール」により、 自動的に Web サー
バー定義が作成されます。
あるいは、管理コンソールを使用して Web サーバー定義を作成することも可能です。
8
4 WebSphere Application Server のインスト
ール
WebSphere Application Server をインストールします。以下の手順に従います。
1.
システムに管理者ユーザー(Unix・Linux では root ユーザー、Windows では
Administrator 権限ユーザー)でログインします。
2.
WAS 6.1Base エディションの CD-ROM(あるいは DVD-ROM)をドライブに挿入しま
す。Unix・Linux の場合は、CD-ROM(あるいは DVD-ROM)をマウントし、マウント
ポイントにアクセスできるようにします。
3.
launchpad.sh(exe)コマンドを実行し、ランチパッドを起動します。
„
Unix・Linux の場合
# cd 〈マウントポイント〉
# ./launchpad.sh
„
Windows の場合
> cd 〈マウントポイント〉
> launchpad.exe
9
4.
ランチパッドの「ようこそ」画面で「WebSphere Application Server のインストール・
ウィザードを起動します。」をクリックします。ランチパッドは終了せず、そのままに
しておきます。
5.
「IBM WebSphere Application Server インストール・ウィザードへようこそ」で「次
へ」をクリックします。
10
6.
「ソフトウェア・ライセンス情報」では使用条件に同意して「次へ」をクリックします。
同意いただけない場合は、製品を使用することができません。
7.
「システム前提条件の検査」が始まりますのでそのまま待ちます。正常に終了したら「次
へ」をクリックします。
11
8.
サンプル・アプリケーションのインストール」で、サンプル・アプリケーションのイン
ストールを選択することができます。特に必要ない限り、サンプルは選択せずデフォル
トのまま「次へ」をクリックします。
9.
「インストール・ディレクトリー」で製品の導入先を指定します。デフォルトのまま、
または必要に応じて書き換えて「次へ」をクリックします。
【インストール・ロケーション設定例】
„
AIX の場合:
/usr/IBM/WebSphere/AppServer
„
Windows の場合:
C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer
„
Linux,その他 Unix の場合: /opt/IBM/WebSphere/AppServer
12
10. 「管理セキュリティーを有効にする」では、管理セキュリティーで使用するユーザー名
とパスワードを入力します。
管理セキュリティーを有効にすると、管理コンソールへのアクセスやサーバーの停止を
行う際にユーザー認証を行います。認証が必要ない場合は、このチェックを外してくだ
さい。また、インストール後でも管理コンソールから管理セキュリティーの設定変更は
可能です。
11. 「インストールの要約」が表示されます。内容を確認し「次へ」をクリックします。イ
ンストールが開始されます。
13
12. 「インストール結果」が表示されます。内容を確認し「終了」をクリックします。
13. 「ファースト・ステップ」が起動します。ここでは「終了」をクリックし、「ファース
ト・ステップ」を終了します。
14
14. 以上で WebSphere Application Server のインストールは完了しましたので、Fix の適
用を実施します。障害未然防止のためにも、最新の Fix を適用することをお勧めいたし
ます。
Fix の適用手順は以下のサイトのガイドをご参照ください。
【FAQ】WAS V6.1 での Fix 適用ガイド
http://www.ibm.com/jp/domino01/mkt/websphere.nsf/doc/002AF4F1
以上で WebSphere Application Server のインストールは完了です。
15
5 IBM HTTP Serverのインストール
IBM HTTP Server をインストールします。以下の手順に従います。
1.
ランチパッドに戻り、「ようこそ」画面の「IBM HTTP Server のインストール・ウィ
ザードを起動します」をクリックします。ランチパッドは終了せず、そのままにしてお
きます。
16
2.
「IBM HTTP Server 6.1 へようこそ」で「次へ」をクリックします。
3.
「ソフトウェア・ライセンス情報」では使用条件に同意して「次へ」をクリックします。
同意いただけない場合は、製品を使用することができません。
17
4.
「システム前提条件の検査」が始まりますのでそのまま待ちます。正常に終了したら「次
へ」をクリックします。
5.
「インストール・ロケーションの入力」で製品の導入先を指定します。デフォルトのま
ま、または必要に応じて書き換えて「次へ」をクリックします。
【インストール・ロケーション設定例】
„
AIX の場合:
/usr/IBM/HTTPServer
„
Windows の場合:
C:¥Program Files¥IBM¥HTTPServer
„
Linux,その他 Unix の場合: /opt/IBM/HTTPServer
18
6.
「ポート値の割り当て」で、IHS と HTTP 管理サーバーが使用するポートを指定しま
す。デフォルトのまま、または必要に応じて書き換えて「次へ」をクリックします。
7.
Windows の場合
「Windows サービスの定義」画面が表示されます。IHS と HTTP 管理サーバーを
Windows サービスとして実行するかどうかを設定します。必要に応じて、それぞれ値
を入力し「次へ」をクリックします。
19
8.
「HTTP 管理サーバー認証」では、HTTP 管理サーバーの認証に使用するユーザーID
とパスワードを入力します。WAS の管理コンソールから HTTP 管理サーバー経由で
IHS を管理する際に使用します。ユーザーID、パスワードを入力したら、「次へ」をク
リックします。
9.
Unix・Linux の場合
「HTTP 管理サーバーのセットアップ」画面が表示されます。ここでユーザーID とグル
ープを指定します。HTTP 管理サーバープロセスは指定したユーザーで実行され、IHS
の設定ファイル(httpd.conf)へアクセスできるように構成されます。よって、WAS の管
理コンソールから HTTP 管理サーバー経由で設定ファイルにアクセスすることができ
るようになります。
指定したユーザーID とグループは、OS 上に作成されます。
20
10. 「IBM HTTP Server Plug-in for IBM WebSphere Application Server」で、プラグイ
ンのインストールを選択します。当ガイドでは、プラグインは次のステップでインスト
ールするため、「IBM HTTP Server Plug-in for IBM WebSphere Application Server
をインストール」のチェックを外し、「次へ」をクリックします。
※補足:「IBM HTTP Server Plug-in for IBM WebSphere Application Server をインストール」にチェックを入
れたままインストールする場合には、IBM HTTP Server インストール時に WebSphere Application Server を起
動しておく必要があります。(起動していないと Web サーバーの自動定義が行われません。) WebSphere
Application Server の起動手順については、「7 Web サーバーの定義―1.startServer コマンドで WAS を起動し
ます。」を参照ください。このガイドの手順ではチェックを外しているため、WebSphere Application Server を
起動しておく必要はありません。
11. 「インストールの要約」が表示されます。内容を確認し「次へ」をクリックします。イ
ンストールが開始されます。
21
12. 「インストール結果」が表示されます。内容を確認し「終了」をクリックします。
13. 以上で IBM HTTP Server のインストールは完了しましたので、Fix の適用を実施しま
す。障害未然防止のためにも、最新の Fix を適用することをお勧めいたします。
Fix の適用手順は WAS と同様、Update Installer を使用して適用します。以下のサイ
トのガイドをご参照ください。
【FAQ】WAS V6.1 での Fix 適用ガイド
http://www.ibm.com/jp/domino01/mkt/websphere.nsf/doc/002AF4F1
以上で IBM HTTP Server のインストールは完了です。
22
6 Webサーバー・プラグインのインストール
Web サーバー・プラグインのインストールをします。IHS 用のプラグインを選択します。
1.
ランチパッドに戻り、「Web サーバー・プラグインのインストール・ウィザードを起動
します。」をクリックします。
23
2.
インストール・ウィザードが起動します。「インストール・ロードマップ: 概要とイン
ストール・シナリオ」のチェックを外して、「次へ」をクリックします。
3.
「ソフトウェア・ライセンス情報」では、使用条件に同意して「次へ」をクリックしま
す。同意いただけない場合は、製品を使用することができません。
24
4.
「システム前提条件の検査」が始まりますのでそのまま待ちます。正常に終了したら「次
へ」をクリックします。
5.
「構成する Web サーバーを選択します。」では「IBM HTTP Server V6 または V6.1」
を選択して「次へ」をクリックします。
25
6.
インストール・シナリオを選択します。「WebSphere Application Server マシン(ロー
カル)」を選択して「次へ」をクリックします。
7.
製品の導入先を指定します。デフォルトのまま、または必要に応じて書き換えて「次へ」
をクリックします。
【インストール・ロケーション設定例】
„
AIX の場合:
/usr/IBM/HTTPServer/Plugins
„
Windows の場合:
C:¥Program Files¥IBM¥HTTPServer¥Plugins
„
Linux,その他 Unix の場合: /opt/IBM/HTTPServer/Plugins
26
8.
WebSphere Application Serverのインストール先を指定します。手順4-9で入力した
WASのインストール・ディレクトリーを入力し、「次へ」をクリックします。
9.
固有の Web サーバー定義名を指定します。デフォルトのまま、または必要に応じて書
き換えて「次へ」をクリックします。
27
10. Web サーバー・プラグイン構成ファイルの場所を指定します。デフォルトのまま、ま
たは必要に応じて書き換えて「次へ」をクリックします。
【導入 Tips】
ここで指定した Web サーバー・プラグイン構成ファイルの場所は IHS の構成ファイ
ル(httpd.conf)に追加されます。
„
Unix、Linux の httpd.conf 記述例
~省略~
LoadModule was_ap20_module /opt/IBM/HTTPServer/Plugins/bin/mod_was_ap20_http.so
WebSpherePluginConfig /opt/IBM/HTTPServer/Plugins/config/webserver1/plugin-cfg.xml
„
Windows の httpd.conf 記述例
~省略~
LoadModule was_ap20_module
"C:¥Program Files¥IBM¥HTTPServer¥Plugins¥bin¥mod_was_ap20_http.dll" (1 行)
WebSpherePluginConfig
"C:¥Program Files¥IBM¥HTTPServer¥Plugins¥config¥webserver1¥plugin-cfg.xml" (1 行)
WAS の管理コンソール経由で IHS を管理しない構成の場合など、IHS が読み込むプ
ラグインファイル(plugin-cfg.xml)を手動で設定したい場合は、httpd.conf の
WebSpherePluginConfig のファイルパスを変更することで可能になります。
28
11. ウィザードはローカルマシンにインストールされた WAS を検出し、自動的に WAS 側
の Web サーバー定義を行います。メッセージを確認して「次へ」をクリックします。
12. インストールの要約を確認して「次へ」をクリックします。インストールが開始されま
す。
29
13. 自動的に実施された WAS 側の Web サーバー定義結果を確認します。メッセージを確
認して「次へ」をクリックします。
14. ブラウザー「Web server plug-in installation roadmaps for WebSphere Application
Server Version6.1」が起動します。プラグイン構成についての手順が記述されていま
す。必要に応じて内容を参照し、ブラウザーを閉じます。
30
15. インストール終了画面で結果を確認し、「終了」をクリックします。
16. 以上で Web サーバー・プラグインのインストールは完了しましたので、Fix の適用を
実施します。障害未然防止のためにも、最新の Fix を適用することをお勧めいたします。
Fix の適用手順は WAS と同様、Update Installer を使用して適用します。以下のサイ
トのガイドをご参照ください。
【FAQ】WAS V6.1 での Fix 適用ガイド
http://www.ibm.com/jp/domino01/mkt/websphere.nsf/doc/002AF4F1
以上で Web サーバー・プラグインのインストールは完了です。
31
7 Webサーバーの定義
Webサーバーの定義を実施します。すでにステップ6で、自動的にWebサーバー定義が実行
されますが、追加でHTTP管理サーバーのパスワードの設定を行う必要があります。
1.
startServer コマンドで WAS を起動します。
„
Unix・Linux の場合
# cd <WAS のインストール・ディレクトリー>/profiles/AppSrv01/bin
# ./startServer.sh server1
【実行例】
[root@wpi04 bin]# cd /opt/IBM/WebSphere/AppServer/profiles/AppSrv01/bin/
[root@wpi04 bin]# ./startServer.sh server1
ADMU0116I: ツール情報はファイル
/opt/IBM/WebSphere/AppServer/profiles/AppSrv01/logs/server1/startServer.log に記録されて
います
ADMU0128I: AppSrv01 プロファイルを使用してツールを開始しています
ADMU3100I: サーバーの構成を読み取ります: server1
ADMU3200I: サーバーが起動しました。 開始処理中です。
ADMU3000I: サーバー server1 が e-business 用にオープンされました。プロセス ID は
12431 です。
„
Windows の場合
> cd <WAS のインストール・ディレクトリー>¥profiles¥AppSrv01¥bin
> startServer.bat server1
【実行例】
>cd "C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥profiles¥AppSrv01¥bin"
>startServer.bat server1
ADMU0116I: ツール情報はファイル C:¥Program Files¥¥IBM¥WebSphere¥
AppServer¥profiles¥AppSrv01¥logs¥server1¥startServer.log に記録されています
ADMU7701I: server1 は Windows サービスとして実行すると登録されているので、このサーバ
ーを開始する要求は、関連する Windows サービスを開始することによって実行されます。
ADMU0116I: ツール情報はファイル C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥
AppServer¥profiles¥AppSrv01¥logs¥server1¥startServer.log に記録されています
ADMU0128I: AppSrv01 プロファイルを使用してツールを開始しています
ADMU3100I: サーバーの構成を読み取ります: server1
ADMU3200I: サーバーが起動しました。 開始処理中です。
ADMU3000I: サーバー server1 が e-business 用にオープンされました。プロセス ID は 3284
です。
あ る い は 、 Windows の 場 合 で あ れ ば 、 Windows サ ー ビ ス の ウ ィ ン ド ウ で 「 IBM
WebSphere Application Server V6.1 - <サービス名(ホスト名+Node01)>」を開始
します。
32
【導入 Tips(1)】
Base エディションをインストールすると、デフォルトで「AppSrv01」というプロ
ファイルが作成され、そのプロファイル環境に「server1」という名前のアプリケー
ション・サーバーが作成されます。
設定ファイルやコマンド、アプリケーションは<WAS のインストール・ディレクト
リー>/profiles/AppSrv01 ディレクトリーに保管されます。
【導入Tips(2)】
WASの停止はstopServerコマンドを使用します。
管理セキュリティーを有効に設定した場合は(ステップ4―10参照)、停止時にユー
ザー名とパスワードが必要です。
■Unix・Linuxの場合
# cd <WAS のインストール・ディレクトリー>/profiles/AppSrv01/bin
# ./stopServer.sh server1
[管理セキュリティー有効の場合]
#./stopServer.sh server1 -username <ユーザー名> -password <パスワード>
■Windowsの場合
> cd <WAS のインストール・ディレクトリー>¥profiles¥AppSrv01¥bin
> stopServer.bat server1
[管理セキュリティー有効かつ WAS が Windows サービスに登録されていない場合]
> stopServer.bat server1 -username <ユーザー名> -password <パスワード>
2.
管理コンソールを起動します。
ブラウザーから、http://<ホスト名>:9060/ibm/console にアクセスします。(管理セキュ
リティーを有効に設定した場合は、SSL通信にリダイレクトされます。)
管理セキュリティーを有効に設定した場合は、ステップ4-10で設定した管理セキュリ
ティーのユーザー名とパスワードを入力し、「ログイン」をクリックします。管理セキ
ュリティーを無効に設定した場合は、任意のユーザー名を入力して「ログイン」をクリ
ックします。
33
3.
ステップ6で実施したWebサーバーの定義を確認します。
管理コンソールから、「サーバー」→「Webサーバー」をクリックし、
「webserver1」
が定義されていることを確認します。
4.
WASがHTTP管理サーバーへアクセスする際に必要となるHTTP管理サーバーのパス
ワードを設定します。
管理コンソールから、
「サーバー」→「Webサーバー」→「webserver1」をクリックし、
追加プロパティーの「リモートWebサーバー管理」をクリックします。ステップ5-8で
入力したユーザーID、パスワードを入力し、「OK」をクリックします。
34
5.
構成情報の保管をを促すメッセージが表示されますので、
「保管」をクリックし、構成
を保管してください。
6.
構成を保管したら、「ログアウト」をクリックし管理コンソールからログアウトします。
以上で Web サーバー定義が完了です。
35
8 稼働確認
デフォルトでインストールされる snoop サーブレットを使用して稼働確認をします。
1.
WASが起動していない場合は、ステップ7-1と同様の手順でWASを起動します。
2.
WAS の管理コンソールから IHS を管理できるように、HTTP 管理サーバーを起動しま
す。
„
Unix・Linux 上の場合
# cd <IHS のインストール・ディレクトリー>/bin/
# ./adminctl start
【実行例】
[wpi09@root]cd /opt/IBM/HTTPServer/bin
[wpi09@root]./adminctl start
./adminctl start: admin http started
„
Windows の場合
スタートメニューから、
「すべてのプログラム」→「IBM HTTP Server V6.1」→
「Start Admin Server」をクリックします。
あるいは、サービスから「IBM HTTP Administration 6.1」を開始します。
36
3.
管理コンソールを起動します。
ブラウザーから、http://<ホスト名>:9060/ibm/console にアクセスし管理コンソールを
起動します。
(管理セキュリティーを有効に設定した場合は、SSL通信にリダイレクト
されます。)
管理セキュリティーを有効に設定した場合は、ステップ4-10で設定した管理セキュリ
ティーのユーザー名とパスワードを入力し、「ログイン」をクリックします。管理セキ
ュリティーを無効に設定した場合は、任意のユーザー名を入力して「ログイン」をクリ
ックします。
4.
Web サーバーを起動します。管理コンソールで、
「サーバー」→「Web サーバー」をク
リックし、Web サーバーの一覧画面へ移動します。「webserver1」にチェックをし、「始
動」をクリックします。
5.
メッセージを確認し、
「状況」が「開始済み」(緑の矢印マーク)に変わったことを確認
します。管理コンソールでの作業が終了したら、ログオフします。
37
6.
snoop サーブレットにアクセスします。
ブラウザーから、http://<ホスト名>/snoop にアクセスします。以下の Snoop Serlet の
画面が表示されることを確認してくだい。
以上で WebSphere Application Server V6.1 Base エディションの導入が完了です。
38
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