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PCOMM から始めるホスト・アクセス ~改めて考えるホスト・アクセスのいま~ 2013/06

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PCOMM から始めるホスト・アクセス ~改めて考えるホスト・アクセスのいま~ 2013/06
2013/06
PCOMMから始めるホスト・アクセス
~改めて考えるホスト・アクセスのいま~
© 2013 IBM Corporation
アジェンダ
ホストの基本
なぜホスト・アクセスが必要なのか?
ホスト・アクセスのいま
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© 2013 IBM Corporation
ホストの基本
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© 2013 IBM Corporation
ホストとは?
企業の基幹業務を支えるインフラ
– ビジネス・プロセスのキーです。
– 最適化された適用業務アプリケーションが稼動します。
– そのアプリケーションはミッション・クリティカルです。
– 多くのエンド・ユーザーが使用しています。
– 高い信頼性を持っています。
– 高いセキュリティーを誇ります。
– レスポンスが速いです。
– 強固でスケーラブルなITインフラ上で安定稼動します。
ミッション・クリティカル
信頼性
ハイ・セキュア
高速レスポンス
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※図はzEnterprise EC12およびIBM i が稼動
するPower 780のイメージになりますが、本資
料では特に断りが無い限り両者をホストという
意味で区別せずに表現することにします。
© 2013 IBM Corporation
ホストで実現する基幹業務 (例)
受発注処理、販売管理、在庫管理、など
– 処理形態は以下の2通りです。
オンライン処理 (日中)
ユーザーによるリアルタイム処理
レスポンス・スピード
口座確認・更新
大量トランザクション
フライト予約
大量の入力データ処理
バッチアプリによる高速処理
大量の印刷処理
IOスピード
スピード
大量データ
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バッチ処理 (夜間)
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ホストに求められる要件
厳しいRAS要件
– Reliability: 信頼性
– Availability: 可用性
– Serviceability: 保守性
– 基幹業務システムは企業活動の根幹であり、基幹業務システムの停止は企業活動の停止を意味
します。
– 一般消費者の活動に深く関わっている場合もあり、基幹システムの停止が社会的な影響を及ぼす
場合もあります。
– このため、基幹業務システムを支えるホストは厳しいRAS要件を満たす必要があります。
パフォーマンス性能
– 特にバッチ処理は数百(あるいは数千)ものアプリケーションを処理します。
– 翌日のオンライン処理に影響が出ないよう、夜間の限られた時間での処理完了が求められます。
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© 2013 IBM Corporation
なぜホスト・アクセスが必要なのか?
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© 2013 IBM Corporation
入出力装置について
コンピュータについて少し考えてみよう
– 5つの基本要素
• 演算装置、制御装置、記憶装置
入力装置、出力装置
CPU
キーボード、
マウス
制御装置
入力装置
人が接するのは入出力装置
– 業務に応じて適切な入出力装置が
選択されます。
– 言い換えれば、
適切な入出力装置を選択することで、
業務効率は最大化されます。
演算装置
出力装置
ディスプレイ、
プリンター
記憶装置
メモリー、
ハードディスク
– 例: 入力装置として
•
•
•
•
POS入力業務に特化されたレジ端末のキーボード
Windows OS 日本語入力用のキーボード
Mac OS用のキーボード
テンキーあり(なし)のキーボード
– 例: 出力装置として
•
•
•
•
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対話型のアプリケーションにはディスプレイ
デスクトップ向けの大型ディスプレイ、モバイル向けの小型ディスプレイ
印刷が必要な場合はプリンター
インパクト・プリンター、連続帳票用プリンター、複写式プリンター
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ホストの入出力装置 (1/2)
専用端末
– 以下の機能のみを備える端末のことを専用端末と言います。(*1)
• ホストとの通信機能
• 入力用キーボード
• 出力装置
(*3)
※プログラム処理はホスト側で行い、端末側は入出力のみを行うだけで考えることをしないため、
ダム端末(dumb-terminal: バカな端末)と言われることもあります。
※現在ではシンクライアントがこの考え方に合致する形態と言えます。
– IBM 3270、IBM 5250
• System z、System i に接続するIBMの専用端末です。
• 24個のPFキー(Programmed Function Key)と、3つのPAキー(Program Attention Key)を装備してい
ます。 (*2)
• データストリームとして大きなデータ・ブロックを受入れ可能とすることで、必要なI/Oの割り込みの数を
最小にします。 (*2)
1970年代以降、ホストへの入出力装置として使用され、
年代以降、ホストへの入出力装置として使用され、
基幹業務を支えるシステムを利用する上で重要な役割を担っています。
(*1) Wikipedia “ダム端末”より http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%A0%E7%AB%AF%E6%9C%AB
(*2) Wikipedia “IBM 3270”より http://ja.wikipedia.org/wiki/IBM_3270
(*3) Wikipedia ‘IBM 3270”より http://en.wikipedia.org/wiki/IBM_3270
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© 2013 IBM Corporation
ホストの入出力装置 (2/2)
PCでのエミュレーション
– PCの性能が高まったことで、専用端末の機能をPC上のソフトウェアでエミュレーションできるよ
うになりました。これをエミュレーターと呼びます。80年代以降から現在(2010年代)に至るまで、
ホストの入出力装置の主流です。
PC上で専用端末をエミュレートするとは?
– キーボードのエミュレーション
• PC DOSやWindows OS、また各国語用にそれぞれカスタマイズされたキーボードを使用し、専用端末
のキーボードをエミュレーションする必要があります。
• このとき、キーボードの物理的な配列はPC DOSやWindows OSの操作を考慮して配列されており、ま
たメーカーによって配列にバリエーションがありますが、エミュレーターはホスト入力用のキーボードとし
て物理的なキーボードとホストキーのマッピングを正しく行う必要があります。
– 文字コード変換(ホスト ⇔ Windows)
• ホストのEBCDICと、WindowsのShift_JISもしくはUnicodeの文字コードを変換する必要があります。
• 文字コードはこれまでに何度か規格が改定されており、そのたびにエミュレーターの文字コード変換テー
ブルを更新する必要があります。
• 2010年には29年ぶりに常用漢字が改定されましたが、新しく追加された文字の中には従来のShift_JIS
ではサポートできないものがあり、JIS2004という文字コードがWindows VistaおよびWidnows 7では採
用されています。こういった新しい文字コードにもエミュレーターは対応していく必要があります。
– プリンター・セッション
• 出力装置としてホスト印刷機を使用している場合、ホスト印刷機の代替としてプリンター・セッションもエ
ミュレーションする必要があります。
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© 2013 IBM Corporation
エミュレーターにすることでのメリット
専用端末の場合
– ホストの入出力装置という単一の機能のみになります。(ダム端末)
エミュレーターの場合
– PC上のほかのアプリと連動することで、ホスト・アプリあるいはデータの応用ができます。
• ホストのDBからデータ転送したデータをエクセルに書き込む
• PC上のVBアプリケーションから、エミュレーターを自動操作する
• レポート用のデータとしてホストから取り込み、PC上で加工する
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© 2013 IBM Corporation
IBMが提供するエミュレーター
IBM Personal Communications (以下、PCOMM)
– IBM 3270、IBM 5250専用端末の機能をPC上でエミュレーションするIBM製ソフトウェアです。
– PFキーやPAキーのエミュレーションもサポートします。
– プリンター・セッションもサポートし、ホスト専用プリンターを使用することなくホスト印刷が可能と
なります。
なぜIBMなのか?
– ホストの入出力装置としてエミュレーターは必須です。
– IBMがホストを生産し続ける限り、その入出力装置としてのPCOMMにも投資し続けるというこ
とが言えます。
– SNAからTCPIPへの移行に際し、標準的な技術リードをIBMが行っています。
•
•
•
•
•
RFC 1576: TN3270 Current Practices
RFC 1646: TN3270 Extensions for LU name and Printer Selection
RFC 2355 (旧 RFC 1647): TN3270 Enhancements
IPv6対応
ユニコード対応 (JIS2004)
– 各国語に対応することで、母国語でコンピューターを利用できるようにしています。
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ホスト・アクセスのいま
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多様なプラットフォームへの対応
Windows OS
Windows Vista
PCOMM V5.9.1 からサポート
Windows 2008 および R2
PCOMM V5.9.5 からサポート
Windows 7
PCOMM V5.9.6 からサポート
Windows XP Mode
PCOMM V5.9.7 からサポート
仮想化環境
Citrix Metaframe Presentation Server 3.0 以降
PCOMM V5.9 からサポート
Citrix XenApp5.0 以降, XenServer 5.5 以降,
XenDesktop 3.0 以降
PCOMM V6.0 からサポート
VMware 全般
PCOMM V5.9 からサポート
Windows Server 2008 with Hyper V
PCOMM V6.0 からサポート
多様なプラットフォームにおいて、ホストの入出力装置として正常に動作
するよう、IBMはエミュレーターへの投資を続け、進化し続けています。
はエミュレーターへの投資を続け、進化し続けています。
するよう、
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Webへの対応 - その1
Webブラウザーからのホスト・アクセス
– 従来のエミュレーターの課題
• PC一台一台へのインストールやFix適用作業、バージョンアップにワークロードがかかります。
• ホスト側の設定変更や更改により、PC側の設定変更も必要となり、ワークロードがかかります。
– Web対応のメリット
• Webブラウザーからホスト・アクセス可能となるため、上記のワークロードを節約できます。
• また、災害時にはオフィスに行かずに業務を継続することが求められる場合もありますが、Webブラウ
ザーからホスト・アクセスすることで、場所の制約を受けずにホスト業務を行うことが可能となります。
IBMのソリューション - “Host On-Demand”
– ダウンロード型のエミュレーター
• エミュレーター機能をJavaアプレットで実装し、ユーザーはWebブラウザーを使用してJavaアプレットをダ
ウンロードすることでホスト・アクセスが可能となります。
HODサーバー
サーバー
(Javaアプレット配布)
アプレット配布)
【1】HODサーバーからJavaアプ
レットをダウンロード
HTTP
TCP/IP
Internet / Intranet /
Extranet
【2】Telnetサーバーへ
直接接続
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Telnet
(TN3270 / TN5250)
Webサーバー
サーバー
SNA
(or TCP/IP)
Intranet
Telnetサーバー
(TCP/IP←→SNA変換)
© 2013 IBM Corporation
Webへの対応 - その2
オンライン・ホスト・アプリケーションのWeb化
– 従来のオンライン・ホスト・アプリケーションの課題
• エミュレーターを前提としたユーザー・インターフェース(以下、UI )であり、直感的な操作には不向きです。
– Web対応のメリット
• Webブラウザーを前提とすることで、直感的な操作を可能とするUI にできます。
• ただし、従来のホスト・アプリケーションは長年安定的に使用されているものが多く、これをスクラッチ&ビ
ルドでWebアプリケーションに置き換えることは、膨大なリスクとコストがかかります。
IBMのソリューション - “Host Access Transformation Services”
– オンライン・ホスト・アプリケーションのUI に劇的な変化をもたらすIBMのWeb化ソリューション
• ホスト・アプリケーションはそのままに、UI 部分のみを動的にHTML化してWebブラウザーに表示します。
• ホスト・アプリケーションの信頼性を維持したまま、低リスク・低コストでWeb対応を実現できます。
– ホスト・アプリケーションのモダナイゼーション
• UI のGUI 化を行い、iPadやAndroidといったモバイル・デバイスからのホスト・アクセスも可能となります。
• 認証系システムと連動し、ホスト・アクセスさせるユーザーの管理を強化できます。
Web
ブラウザー
TCP/IP
Internet / Intranet /
Extranet
Telnet
(TN3270 / TN5250)
SNA
(or TCP/IP)
Intranet
HTTP
HATS
アプリケーション
WAS
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Telnetサーバー
(TCP/IP←→SNA変換)
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IBMが提供するホスト・アクセス全体像
営業店、コールセンター、出先等
センター内イントラネット
PCOMM
入出力業務のパワーユーザー
PCOMM
HOD
・業務要件や運用要件に応じ
PCOMMかHODを使用します。
HATS
入出力業務のパワーユーザー
・ホストの入出力装置であるエミュレーター(PCOMM)を使用します。
・キーボードからの入力に適し、高速なレスポンスを実現します。
・出力業務として印刷処理にも適しています。
参照系ユーザー
・GUI に優れたHATSを使用します。
・タブレットやスマートフォンにも対応し、
出先ユーザーにホスト・アクセス環境を
提供することも可能です。
・業務要件などに合致すれば、
入力業務としてHATSを使用することも
可能です。
在宅社員(災害時等)
社外のお客様
HOD
PCOMM
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HOD
HATS
導入不要 & 適切なユーザー管理
・導入不要のダウンロード型エミュレーター
(HOD)を使用します。
・デスクトップ・クラウド環境が
整っている場合は、
仮想化環境上のPCOMMを
使用することも可能です。
導入不要 & 適切なユーザー管理
・導入不要のダウンロード型エミュレーター(HOD)を使用します。
・PCOMMと同等の操作性・レスポンスを実現します。
・ホスト・アクセス可能なユーザーをサーバー側で適切に管理します。
・要件が合致すればHATSを使用することも可能です。
© 2013 IBM Corporation
参考資料
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© 2013 IBM Corporation
参考資料
@IT メインフレーム温故知新
– http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/mf02/mf02a.html
zEnterpriseに込めた想い
– http://www-06.ibm.com/innovation/jp/technologies/z/index.shtml
JIS2004とは?-JIS2004を理解するためのはじめの一歩-
– http://www.ibm.com/developerworks/jp/rational/library/em/cms/jis2004/
ホスト・インテグレーション製品説明資料 -HACP V7対応-
– http://www.ibm.com/developerworks/jp/rational/library/em/cms/hi_hacpv7.html
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