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IT 支出の最適化に向けて アプリケーションポートフォリオ管理のご紹介 日本

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IT 支出の最適化に向けて アプリケーションポートフォリオ管理のご紹介 日本
IT支出の最適化に向けて
アプリケーションポートフォリオ管理のご紹介
日本IBM(株)
ソフトウェア事業部 Rational事業部
© 2012 IBM Corporation
内容
ポートフォリオ管理の概要
FocalPointを使用したポートフォリオ管理
2
© 2012 IBM Corporation
売上高に対するIT予算比率および戦略投資比率の経年変化(2001~
2010年度)
IT予算が伸び悩むなか、戦略投資の配分が下がっています。
つまり、システム保守などのコストが大半を費やしており、その配分は増えています。
3
© 2012 IBM Corporation
課題:戦略領域への不十分な投資と俊敏性の欠如
戦略領域への投資
– IT予算が削減される中にあっても、保守作
業はかなりの割合の予算を消費し、新し
い投資を抑制してしまっている
20%
ビジネスの俊敏性向上
– 複雑に関連したアーキテクチャー、保障さ
れない複雑性、テクノロジーの拡散が変革
への俊敏性を奪っている
戦略的計画立案能力
– 実現性のある戦略計画が立案できない
– クラウド、モバイル、法令順守、M&A、 企
業会計基準
80%
リスク削減と保守性向上
– 団塊世代の大量退職によるスキル継承不
足、廃れたテクノロジーの継続利用
4
© 2012 IBM Corporation
4
アプリケーションポートフォリオ管理の定義
アプリケーションの方向性(投資、統合、最適化、廃止など)を、IT戦略
と整合をとって決定するための継続的な分析活動
得られる効果:
得られる効果
・アプリケーションポートフォリオをビジネス戦略に合致させる
・コストを削減し、価値を最適化する
・導入スピードと、市場への投入スピードを加速する
・テクノロジー、人材に関連するリスクを減らす
・シェアドサービスを導入する
ITリソースの消費状況を可視化し、ビジネスリーダーに理解できるようにすることは、健全なビジネス判断、即ちどのよ
うに価値のあるビジネスにリソースをシフトすべきかという本質的な議論を可能にする
– Define “Application” Based On Your Content To Avoid False Starts In Your Rationalization Efforts, Forrester Research, Inc., January 26, 2011
5
© 2012 IBM Corporation
これからのアプリケーションポートフォリオ管理
いままでのアプリケーションポートフォリオ
何を管理しているのか?
何を管理しているのか
どのくらいコストが発生?
どのくらいコストが発生
リスクは何?
リスクは何
6
これからのアプリケーションポートフォリオ
どこでコスト削減可能?
どこでコスト削減可能
どこに投資すべき?
どこに投資すべき
どうやってリスクを減らす?
どうやってリスクを減らす
© 2012 IBM Corporation
ツールによる評価指標・分析手法の確立と素早い可視化の支援
収集した情報を、プリセットされた各種指標数値として入力すると、分析に必要な情報が自動でグラフ化される
ある指標数値の変更が与えるインパクトをリアルタイムに分析可能で、オポチュニティー同定にかかる時間を短
縮する
最終的に投資対効果を伴ったプロジェクトロードマップとして可視化可能で、迅速な意思決定をサポートする
情報収集
分析・オポチュニティー同定
BAO
BAO
Invest
Invest Business
Businessagility
agility
Security
Security//Risk
Risk
Upgrade
Upgrade
Modernize
Modernize
Convert
Convert
Consolidate
Consolidate
Reduce
Reduce
Rehost
Rehost
アプリケーション
基礎情報
Dat
a
Col
lect
ion
Cu
sto
me
r
Ins
igh
t
an
d
An
aly
Im
tic
ple
s
me
Retire
Retire
ビジネス
整合性
Pla
n
意思決定
Outsource
Outsource
Discontinue
Discontinue
nt
プロジェクト投資対効果
Text
Text
Text
Title
Text
Text
IT
整合性
Text
$16,0 $158,
$25/ $100/ $450/ 00
000 $241,0
per 00 per
defe defec defec per
ct
t
defec defec defect
t
t
t
Input
Analyze
Smarter APM
(Focal Point)
Output
IT
コスト
プロジェクト
財務情報
7
プロジェクトロードマップ作成
© 2012 IBM Corporation
アプリケーション評価指標
内容
ポートフォリオ管理の概要
Rational FocalPoint を使用したポートフォリオ管理
– ケーススタディ
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© 2012 IBM Corporation
シナリオ背景 – JK エンタープライズ(JKE)
JKEは、製品販売と金融の大手で、小売、中小企業、法人顧客を相手としたビジネ
スを行っている
• オフィス:4ヶ国400拠点
• 本社機能:2 拠点
• 売上高:$1.4B (¥1400億)
• アプリケーション数:1600 (内400は全く管理されていない)
• カスタマーセンター:210
• 販売拠点(リモート):370
• コールセンター:4、データセンター:6
• 従業員:8,000
多様化の一環として、「銀行業への進出」戦略を実現するために、近年複数の投
資銀行を買収した。結果、IT資産、業務プロセス、アプリケーションに多くの重複が
生じている
JKEは、新しい戦略的分野への投資を実現するため、重複状態を減らし、現行シ
ステムの保守コストを削減したいと考えている。
9
© 2012 IBM Corporation
JKEの課題
JKEは、度重なる統合により、アプリケーション情報を統一されていないフォーマットで収集していた
ため、評価基準がばらばらで、情報のApple to Appleの比較が難しい状態であった
また、管理サイクルがうまく回っておらず、人手がかかっている割には情報の精度が低く、意思決
定材料としてうまく機能していない状態でもあった
FocalPoint を使用したアプリケーション・ポートフォリオ管理によって、
JKEがどのようにアプリケーション・ポートフォリオを可視化し、
最適化の意思決定材料として利用して行ったのかを見ていきます。
10
© 2012 IBM Corporation
アプリケーション・ポートフォリオ管理 ワークフロー
LOB代表など
分析者
アセス対象の
スコープ決定
プロジェクトの
提案
ビジネス要求、
プロジェクトの
提案
アーキテクト
アプリケーション
の棚卸
アプリケーション
オーナー
アプリケーションの
評価(スコア化)
ビジネス目標、ビジ
ネス優先度の設定
意思決定者
(ステコミ)
アプリケーションの
詳細な評価
実施状況
の確認
評価のレビュー
(評価対象の絞り込み)
プロジェクト提案の
評価、分析、見積
優先度付と実施判断
プロジェクトの実施
PM/PMO/IT部門
11
© 2012 IBM Corporation
アプリケーション・ポートフォリオ管理 ワークフロー
①アセス対象のスコープ決定
シナリオ概要
分析者
アセス対象の
スコープ決定
アプリケーション
の棚卸
アプリケーションの
評価(スコア化)
ビジネス目標、ビジ
ネス優先度の設定
意思決定者
(ステコミ)
ビジネス要求、
JKEにおけるアプリケーション数は多く
プロジェクトの
プロジェクトの
提案
複雑であり、一度に全ての影響分析す
提案
ることは現実的でありません。限られ
た時間の中で早期に効果を刈り取るた
めにも、最もコストとリスクの削減に効
果のある分野を初期分析スコープとし
て決定したいと考えています。
アーキテクト
アプリケーション
オーナー
LOB代表など
アプリケーションの
詳細な評価
Evelyn(エンタープライズアーキテクト)
は、FocalPointの分析ビューを使用し、
アプリケーションポートフォリオの初期
実施状況
分析スコープに対するいくつかの洞察
評価のレビュー
の確認
(評価対象の絞り込み) を得た。結果として、いくつかのRisk関
プロジェクト提案の
連アプリケーションを最適化の候補とし
評価、分析、見積
て選定し、次の詳細分析へとつなげる
優先度付と実施判断
こととなった。
プロジェクトの実施
PM/PMO/IT部門
12
© 2012 IBM Corporation
①アセス対象のスコープ決定
ポートフォリオ別のアプリケーション数の調査
5
14
Risk Controlポートフォリオに
属するアプリケーション数は14
6
6
Evelynはリスク管理ポートフォリオアプリケーションの数が、他のポートフォリオに比べて際立って
多いことに気づきました。
© 2012 IBM Corporation
①アセス対象のスコープ決定
カテゴリ別のアプリケーション割合の調査
Tactical
Strategic
Tactical、Legacyをあわ
せると69%を占める
Legacy
Strategic:
Strategic:
長年にわたって価値を提供してきたアプリケー
長年にわたって価値を提供してきたアプリケー
ション。JKEはさらにその価値を最大化させたい
ション。JKEはさらにその価値を最大化させたい
Tactical:
Tactical:
各アプリケーションの移行期に、一時的な利用を
各アプリケーションの移行期に、一時的な利用を
しているアプリケーション。JKEは、Tacticalアプ
しているアプリケーション。JKEは、Tacticalアプ
リケーションへの依存を最小化したい
リケーションへの依存を最小化したい
JKEにおけるアプリケーションの分布としては、Legacyと
Tacticalの比率が多いことが分かり、ここに改善の機会がある
と考えられます。
Legacy:
Legacy:
Strategic、Tactical以外。長年にわたって利用さ
Strategic、Tactical以外。長年にわたって利用さ
れてきた、あるいは買収によって引き継いだアプ
れてきた、あるいは買収によって引き継いだアプ
リケーションで、価値、機能について十分情報が
リケーションで、価値、機能について十分情報が
ない。JKEは今後の調査で、価値、機能を明確に
ない。JKEは今後の調査で、価値、機能を明確に
し、確実な分類をしたい分野
し、確実な分類をしたい分野
© 2012 IBM Corporation
①アセス対象のスコープ決定
カテゴリ/ポートフォリオ別のアプリケーション数の調査
Risk Controlポートフォリオにおい
ては、Tactical、Legacyをあわせ
ると80%を占める
更に、リスク管理ポートフォリオ内でのカテゴリ分布を見て見ると、LegacyとTacticalに分類される割合
が大きいことがわかります。
© 2012 IBM Corporation
①アセス対象のスコープ決定
カテゴリ/ポートフォリオ別の年間保守コストの調査
Risk Controlポートフォリ
オにおける年間保守コス
トの割合は、Tactical、
Legacyをあわせると68%
を占める
ポートフォリオ別の年間維持コストを見て見ると、コストの大半はLegacyとTacticalに消費されており、本
来投資すべきStrategic分野に十分投資できていないことがわかります。
© 2012 IBM Corporation
①アセス対象のスコープ決定
年間保守コストが多いアプリケーション調査
アプリケーション一覧から、年
間保守コストの高い順にソート
アプリケーション別の財務情報を見たところ、ワースト1,2 にリスク管理ポートフォリオのアプリケーションがある
ことが分かりました。Risk Controlに属するアプリケーションを初期分析対象とすることに決定します。
TBRI:
•カスタム開発されたツール。リスク分類ツール。業界の経験則に応じたリスク項目を提供するレポートシステ
ム
•過去のM&Aにより引き継いだLegacyシステム
Risk Charting:
•パッケージ製品。リスク分類ツール。想定される脅威を数値化し、避けるべきリスク判断の意思決定支援シス
テム
•過去のM&Aにより引き継いだLegacyシステム
© 2012 IBM Corporation
アプリケーション・ポートフォリオ管理 ワークフロー
②アプリケーションの評価(スコア化)と評価のレビュー
LOB代表など
分析者
現状レビューとアセス対象
アプリケーションの識別
アーキテクト
アプリケーション
の棚卸
アプリケーション
オーナー
アプリケーションの
評価(スコア化)
ビジネス目標、ビジ
ネス優先度の設定
意思決定者
(ステコミ)
ビジネス要求、
プロジェクトの シナリオ概要
プロジェクトの
提案
提案
Evelynは、アプリケーション分析
をAdam (アプリケーションビジ
ネスオーナー)に依頼します。
Adamはビジネス整合性、IT整
合性、リスクに関する判断基準
アプリケーションの
に基づき、該当アプリケーション
詳細な評価
を評価します。
評価のレビュー
(評価対象の絞り込み)
ステコミは、Adamの分析結果を
実施状況
受け、アプリケーション最適化機
の確認
のために、Risk
Control関連ア
プロジェクト提案の
プリケーションを更なる調査対
評価、分析、見積
優先度付と実施判断
象として選定しました。
プロジェクトの実施
PM/PMO/IT部門
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© 2012 IBM Corporation
②アプリケーションの評価(スコア化)と評価のレビュー
Business整合性
初期アプリケーション情報の入力
IT整合性
Score
Score card
card ::
Business
Criticality
Business
Alignment
アプリケーションがどれだけビ
アプリケーションがどれだけビ
ジネスにとって必要不可欠か
ジネスにとって必要不可欠か
アプリケーションがどれだけビ
アプリケーションがどれだけビ
ジネスと整合をとっているか
ジネスと整合をとっているか
x Weight
x Weight
Σ
アプリケーション別の
各種評価指標を数値化することで、
相対評価が可能となります。
(100)
SLAや機能要件を満たさないこ
SLAや機能要件を満たさないこ
とが、どれだけビジネス上のリ
とが、どれだけビジネス上のリ
スクとなり得るか
スクとなり得るか
x Weight
IT
Alignment
IT戦略と、利用テクノロジの方
IT戦略と、利用テクノロジの方
針にどれだけ整合しているか
針にどれだけ整合しているか
x Weight
IT
Risk
IT戦略実現に対してどれだけリ
IT戦略実現に対してどれだけリ
スクが存在するか
スクが存在するか
x Weight
Business
Risk
Total
Business
Alignment
Σ
Total
IT
Alignment
(100)
© 2012 IBM Corporation
②アプリケーションの評価(スコア化)と評価のレビュー
年間保守コストの予定・実績調査
TBRI
Risk Charting
¥2000万
Ticking Risk
¥1000万
Parameter Matrix
¥500万
「TBRI」、「Risk Charting」に関するコスト情報を調査したところ、他のアプリケーションに比
べて計画されているコストが高いことが分かりました。
¥200万
© 2012 IBM Corporation
②アプリケーションの評価(スコア化)と評価のレビュー
初期アプリケーション情報の分析
悪い影響
良い影響
(Biz/IT Risk, Cost)
(Biz Criticality, Biz/IT alignment)
Total スコア
Adamは、リスク管理に関わるアプリケーションのスコアを分析します。
ビジネス価値、IT価値、リスク、コストの観点からの定量化された指標が指し示すのは、Totalスコアの値としても、
Risk ChartingとTBRIの値が極端に悪いことでした。
© 2012 IBM Corporation
②アプリケーションの評価(スコア化)と評価のレビュー
アプリケーション廃止に伴う影響分析
Total
Total Annual
Annual Cost:
Cost:
現状から40%
現状から40% まで削減が可能
まで削減が可能
IT
IT Risk:
Risk:
現状から69%
現状から69% まで減らすことが可能
まで減らすことが可能
Business
Business Risk:
Risk:
現状から71%
現状から71% まで減らすことが可能
まで減らすことが可能
Business
Business Criticality:
Criticality:
92%を維持可能
92%を維持可能
Business
Business Alignment:
Alignment:
90%を維持
90%を維持
IT
IT Alignment:
Alignment:
94%を維持
94%を維持
Risk ChartingとTBRIを廃止した場合の効果を確認したところ、コスト、リスクを削減できる割合に比して、ビジネ
ス、ITの整合性が保たれることが分かりました。
© 2012 IBM Corporation
②アプリケーションの評価(スコア化)と評価のレビュー
初期分析におけるTotal Biz/ITスコアとコスト分析
Silver
Silver (Modernize)
(Modernize)
Gold
Gold (Invest)
(Invest)
①
②
③
Blue
Blue (Retire)
(Retire)
Bronze
Bronze (Reduce)
(Reduce)
さらに、アプリケーションを、Total Biz/ITスコアの切り口で分析したところ、以下の3つの洞察を得ました。
①右上に存在する3つのアプリケーションはビジネス、IT的に価値を発揮している
②それ以外のアプリケーションは、何らかの施策によりもっと価値を高める必要がある
③特に、Risk ChartingとTBRIアプリケーションは廃止を検討する価値がある
ステコミは分析の妥当性を認め、推奨案を定量的に提出することを求めた
© 2012 IBM Corporation
アプリケーション・ポートフォリオ管理 ワークフロー
③アプリケーション変更による影響分析とプロジェクトの提案
LOB代表など
分析者
現状レビューとアセス対象
シナリオ概要 アプリケーションの識別
プロジェクトの
提案
ビジネス要求、
プロジェクトの提
案
アーキテクト Adamは、調査対象アプリケー
ションの詳細情報を収集し、影
アプリケーション
の棚卸
響分析した上で、アプリケー
ションをどのように変更したら
アプリケーションの
良いのかをEvelynに提案した
アプリケーション
オーナー
評価(スコア化)
アプリケーションの
詳細な評価
Evelynはステコミで判断できる
よう、NPV,投資対効果の見積
もりを実施した
ビジネス目標、ビジ
ネス優先度の設定
意思決定者
(ステコミ)
実施状況
の確認
評価のレビュー
(評価対象の絞り込み)
プロジェクト提案の
評価、分析、見積
優先度付と実施判断
プロジェクトの実施
PM/PMO/IT部門
24
© 2012 IBM Corporation
③アプリケーション変更による影響分析とプロジェクトの提案
詳細分析用アプリケーション情報提供
Deep Business Value
Business
Criticality
How
How critical
critical is
is the
the application
application
to
to the
the business?
business?
Business
Alignment
How
How well
well does
does the
the application
application
align
align with
with the
the business?
business?
Busines
s Risk
What
What is
is the
the business
business risk
risk
associated
associated with
with this
this
application
application not
not delivering
delivering on
on
SLAs
SLAs and
and functional
functional needs?
needs?
User
Base
How
How many
many users
users are
are using
using
the
the application?
application?
Revenue
Generating
How
How strongly
strongly does
does the
the
application
application contribute
contribute to
to
revenue
revenue generation?
generation?
Customer
Facing
Is
Is the
the product
product customer
customer
facing?
facing?
Deep IT Value
x Weight
x Weight
Deep
Business
Value
x Weight
Σ
Revenue
Growth
Potential
What
What ability
ability does
does this
this
application
application have
have to
to contribute
contribute
to
to future
future revenue
revenue growth?
growth?
x Weight
x Weight
How
How well
well is
is this
this application
application
aligned
aligned with
with the
the IT
IT strategy
strategy
and
and technology
technology stack?
stack?
IT
Risk
How
How much
much risk
risk does
does the
the
application
application pose
pose to
to IT
IT
success?
success?
Defect
Density
x Weight
x Weight
IT
Alignment
(100)
Dependency
Factor
SLA
Compliance
Skills
Risk
Code
Complexity
Maintainability
Calculated.
Calculated. Number
Number of
of
defects
defects divided
divided by
by
application
application size.
size.
IfIf this
this application
application has
has an
an
issue,
issue, how
how many
many
applications
applications are
are impacted,
impacted,
and
and how
how seriously?
seriously?
To
To what
what extent
extent is
is the
the
application
application meeting
meeting agreed
agreed
to
to SLAs?
SLAs?
What
What risk
risk are
are there
there of
of loosing
loosing
or
or not
not having
having critical
critical skills
skills for
for
evolving
this
application?
evolving this application?
Showcases
complexity,
such
Showcases complexity, such
as
as Halstead
Halstead complexity.
complexity.
Produced
Produced by
by Application
Application
Analytics
tool.
Analytics tool.
How
easy
is
it
How easy is it to
to maintain
maintain
this
this application?
application?
x Weight
x Weight
x Weight
Deep
IT
Value
x Weight
x Weight
Σ
(100)
x Weight
x Weight
x Weight
アプリケーションの詳細な情報の収集
①ビジネスに関しては、売上高への貢献度や、顧客が利用するアプリケーションかどうか
②ITに関しては、SLAの遵守率、スキルリスク、Issue発生数
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③アプリケーション変更による影響分析とプロジェクトの提案
②
①
①詳細分析用の情報を元に比較分析をします。Risk ChartingとTBRIのスコアの悪いことを再確認し、ユーザと開
発チームにアプリケーション廃止による影響確認会議を開催します。
②検討会議の結果、GMFS Risk Control (SAP Business Object 6.0)が置換えの候補とされた。しかしながら、
GMFS Risk Controlはテクニカルリスクを抱えており、最新にすることでRisk ChartingとTBRIの機能補完が可
能であることが分かった。またJKEにとって懸念となっていたガバナンス、リスク、コンプライアンスに関する戦略
的機能を追加できることも分かりました。
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③アプリケーション変更による影響分析とプロジェクトの提案
アプリケーション変更推奨案の設定
施策の推奨
推奨コメント
推奨として以下2案をステコミに上申することとしました
①GMFS Riskを業務の代替先とするだけでなくUpgradeも実施
②GMFS Riskを業務の代替先とするだけにとどめる
施策に相当する、「Upgrade」と「Wrap」にチェックを入れ、オプションをコメントした
© 2012 IBM Corporation
③アプリケーション変更による影響分析とプロジェクトの提案
(補足)アプリケーション変更推奨案の設定
本ケーススタディーにおける4象限の分類と、プリセットされた13種類の施策のマッピング
Classification
Gold
(Invest)
Silver
(Modernize)
Bronze
(Reduce)
施策
As-is
Upgrade
Re-tool
Purchase
Lease
Rehost
Convert
Refactor
Rewrite
Wrap
Offshore
Consolidate
Blue
(Retire)
施策具体例
現状を維持する
機能や性能の向上、改善を図るためにシステムをバージョンアップさせる
利用アプリケーションを 変更する
新規システムを購買する
システムをリースする
プラットフォームとなるH/Wのみを移行する
データやプログラムを他のデータ形式に変換する
機能を担保したまま、保守性向上のためにプログラムソースコードを書き直す
ロジックは従来のまま、オープン系のプログラミング言語でアプリケーションのソースコードを書き直す
他の業務をカバーする
システム開発などの業務を海外企業、または海外の現地法人などに委託する
各拠点に分散して設置されているサーバーを、物理的にデータセンターや本部などに集約して一括管
理できるようにする
システムを廃止する
Discontinue
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③アプリケーション変更による影響分析とプロジェクトの提案
推奨プロジェクト案の作成
①
②
プロジェクトのオプション
オプションの概略
①Retire TBRI and Risk Charting - Option 1
GMFS Risk Controlを最新バージョンにUpgradeし、Risk Chartingと
TBRIを廃止する
②Retire TBRI and Risk Charting - Option 2
GMFS Risk Controlは既存のバージョンのままとし、Risk Chartingと
TBRIを廃止する
GMFS Risk Controlは、成熟したアプリケーションで、最新化することによってビジネス上重要な機能を充実させる
と共に、将来に向けてのスケーラビリティーを確保しておきたいと考えています。そこでプロジェクトとして実際に承
認をもらうため、上記の2つのオプションをプロジェクトとして提案します。
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③アプリケーション変更による影響分析とプロジェクトの提案
プロジェクト財務情報の入力
①
②
③
ⅰCosts
S/Wライセンス費
H/Wライセンス費
開発費
サービス費
その他費用
ⅱBenefits
S/Wライセンス費(余裕分)
H/Wライセンス費(余裕分)
その他費用(余裕分)
ⅲNet Cash ⅱ-ⅰ
Flow
割引率
10%
リスクを考慮した投資対効果を分析するため、2つのプロジェクト財務情
報を、3つのケースに分けて入力します。
①Bad:最もプロジェクトがうまく運営できなかったケース
②Expected:プロジェクトが想定通り運営できたケース
③Good:最もプロジェクトがうまく運営できたケース
© 2012 IBM Corporation
③アプリケーション変更による影響分析とプロジェクトの提案
プロジェクト財務情報の入力
①Bad
②Expected
③Good
10
入力された財務情報から、例えば開発コストは上記グラフのように確認できます。上の線は開発費
が予想を超えて最も高かった場合、真ん中が予想通り、一番下が最も安かった場合を示しています。
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③アプリケーション変更による影響分析とプロジェクトの提案
NPVと投資対効果の分析
Option
Option 11 (Upgrade)
(Upgrade)
99%以上の確率で
利益を生む
想定ROI
想定ROI (3年)
(3年)
183%
183%
①Bad
②Expected
③Good
Option
Option 22 (Non-Upgrade)
(Non-Upgrade)
72%の確率で利益を
生むが、28%の確立
で損失を生む
想定ROI
想定ROI (2年)
(2年)
120%
120%
①Bad
②Expected
③Good
全てのコストと利益情報を入力した後、プロジェクト全体のNPVについて調査します。
①モンテカルロ法により、各ケースの発生期待値が2項分布表示される
②各ケースにおける利益に期待値を乗じた数値を確認することで、Option1の優位性を理解した
③ROIに関しては、緑Boxの内容を確認できた
© 2012 IBM Corporation
③アプリケーション変更による影響分析とプロジェクトの提案
プロジェクト効果の確認
Cost
Opt 1> Opt 2
NPV
Opt 1> Opt 2
Business
Value
Opt 1> Opt 2
NPV以外の効果も含めた2つのプロジェクトオプションを比較した。オプション1は、コストではオプション2に劣ってい
るものの、ビジネス価値、NPVの価値が大きく、相対的に優位にあることが判断できた。
© 2012 IBM Corporation
③アプリケーション変更による影響分析とプロジェクトの提案
ステコミでの最終レビュー (プロジェクトロードマップ) 青バー:プロジェクト期
間
赤バー:効果刈取期間
青平面:最悪ケース
のコストの積み上げ
Original Plan
赤線:プロジェクト予算
の積み上げ
Revised Plan
Evelynは最後にロードマップを説明した。今回調査したもの以外にも予定されたプロジェクトがあり、
予算制約のある中で同時期に並行して実行するにはリスクが高いことを説明した。「Migrate
applications to EGL/Java」のプロジェクトの優先順位が比較的低かったため、開始時期を遅らせ、
最悪のケースでも予算を大幅に上回ることのないスケジュールを提案し、ステコミに承認された
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まとめ
このケーススタディにおいて説明したのは:
– アクションをとるべきアプリケーションの分析と評価手法
– ポートフォリオ変革のためのプロジェクト機会の創出、比較、採用の方法
– プロジェクトの承認にいたるまでの、ロードマップ作成方法
Rational FocalPointは:
– アプリケーションを評価するためのノウハウが含まれています
– アプリケーション・ポートフォリオ管理に熟練した専門家でなくとも、ツールにプリセットされた分
析の切り口や判断基準を効果的に利用することができます
– ビジネスやITの戦略、方針にもとづいた判断が可能です
– 一部のアプリケーションの一覧があれば、すぐにアセスを開始することができます
35
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詳細情報は…
追加情報源として:
APM whitepaper Empowering the CIO
APM reference stories: North American Bank , Global Conglomerate
Additional APM content including whitepapers, demos, podcasts… available from:
developerWorks
http://www.ibm.com/rational
http://www.ibm.com
IBM Redbooks®: http://www.redbooks.ibm.com/
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Learn more at:
IBM Rational software
IBM Rational Software Delivery Platform
Process and portfolio management
Change and release management
Quality management
Architecture management
Rational trial downloads
Leading Innovation Website
IBM Rational TV
IBM Rational Business Partners
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