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演習 演習 3. . .HATS の
IBM Rational Host Access Transformation Services (HATS) V8.0 ハンズオン資料
演習 3.
.HATS の日本語入力
このセクションでは、HATS アプリケーションでの日本語入力に必要な設定や入力操作に関連
するパラメーターの設定方法、そして HATS アプリケーションでの入力操作を説明します。
なお、演習 1 で作成した HATS プロジェクトを引き続き使用します。演習 1 終了後こちらの演習
を行ってください。(もし異なるプロジェクトを使用したい場合は、演習 1 の B)を参考に、プロジェクト
名のみ変更した HATS プロジェクトを作成し、演習を行ってください。)
<目次>
A) 日本語入力を行うために必要な WebSphere Application Server の設定
B) HATS アプリケーションでのデータ入力に関連する設定
•
Auto IME (入力モードの自動切換え)
•
フィールド・タイプと入力値の文字種チェック
•
フィールド長と入力可能文字数
C) HATS アプリケーションでのデータ入力に関連する設定
•
「DBCS フィールドで最大長を除去」オプション
•
「自動フィールド移動」オプション
D) まとめ
3-1
IBM Rational Host Access Transformation Services (HATS) V8.0 ハンズオン資料
A) 日本語入力を
日本語入力を行うために必要
うために必要な
必要な WebSphere Application Server の設定
HATS アプリケーション経由で日本語入力を行うと、デフォルトの設定ではホストへのデー
タ送信時に文字化けしてしまい、日本語入力を正しく行うことができません。
日本語入力を可能にするためには、WebSphere Application Server (以下 WAS)側での
設定が必要となります。この設定は WAS のデフォルトの設定内容には含まれていませんの
で、HATS アプリケーションを使用する場合は対応が必要です。
この演習では、Web ブラウザー側で UTF-8(HATS のデフォルト)を利用することを前提に、
アプリケーション・サーバー全体の設定となる、汎用 JVM 引数への文字コードの設定方法に
ついて説明します。なお、アプリケーション・サーバーの設定変更手順に関しては、Rational
SDP 内のテスト環境でも、実際の実行環境でも同じです。
なお、この設定はアプリケーション・サーバーに対して行う設定のため、同一アプリケーショ
ン・サーバー上で稼動するすべてのアプリケーションに対して影響します。複数の HATS アプ
リケーションを 1 つのアプリケーション・サーバーで実行する場合は、設定作業は 1 度だけと
なります。
1)
汎用 JVM 引数の設定を行うには、WAS の管理コンソールから設定を行うことになりま
す。WAS 管理コンソールを使用するためには、サーバーが始動されていることが必要
です。HATS パースペクティブの中央下側にある「サーバー」ビューを確認し、サーバ
ーが始動しているか確認してください。状態が「始動済み」か「デバッグ」となっていれ
ばサーバーが始動していることになります。
もし「停止」となっている場合はサーバーの始動が必要ですので、サーバーを選択し、
右クリック→「デバッグ」を選択して、サーバーを始動してください。
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IBM Rational Host Access Transformation Services (HATS) V8.0 ハンズオン資料
2)
WAS 管理コンソールを始動します。サーバーを選択し、右クリック→「管理」→「管理コ
ンソールの実行」を選択してください。
3)
HATS アプリケーションのテスト時と同様に、Web ブラウザーが始動され、WAS 管理コ
ンソールが表示されます。
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IBM Rational Host Access Transformation Services (HATS) V8.0 ハンズオン資料
4)
WAS 管理コンソールが始動したら、その画面左側のメニューより「サーバー」→「サー
バー・タイプ」→「WebSphere Application Server」をクリックしてください。
5)
画面右側に「アプリケーション・サーバー」ページが表示されるので、「server1」をクリ
ックしてください。
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IBM Rational Host Access Transformation Services (HATS) V8.0 ハンズオン資料
6)
「構成」タブが表示されているので、画面右下の「サーバー・インフラストラクチャー」欄
より「Java およびプロセス管理」→「プロセス定義」をクリックしてください。
7)
「プロセス定義」ページが表示されるので、その右側の「追加プロパティー」欄より、
「Java 仮想マシン」をクリックしてください。
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IBM Rational Host Access Transformation Services (HATS) V8.0 ハンズオン資料
8)
「Java 仮想マシン」ページをスクロールダウンし、下のほうにある「汎用 JVM 引数」に、
下記のパラメーターを追記してください。すでに他のパラメーターが記載されている場
合は、そのパラメーターとの間をスペース文字で区切ってください。
-Dclient.encoding.override=UTF-8
値を追加したら、最後に「OK」ボタンをクリックします。
ここにパラメーター
を追加。
9)
設定するパラメーターはこれだけです。画面の上部に表示されているメッセージから、
「保存」をクリックします。
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IBM Rational Host Access Transformation Services (HATS) V8.0 ハンズオン資料
10) 続けて、「ログアウト」をクリックしてください。
11) WAS 管理コンソールへのログイン画面が表示されます。ブラウザーを閉じるなどして
WAS 管理コンソールを閉じます。
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IBM Rational Host Access Transformation Services (HATS) V8.0 ハンズオン資料
12) 先ほどの設定を反映させるために、サーバーを再始動します。ワークベンチ中央下の
「サーバー」ビューへ移動し、使用しているサーバーを選択して右クリック→「デバッグ
で再始動」を選択してください。
13) サーバーが再始動すると先ほどの変更が反映
され、HATS アプリケーション経由で日本語入力
が行えるようになります。「HATS プロジェクト」ビ
ュー内のプロジェクトにフォーカスを当て、右クリ
ック→「サーバーでデバッグ」を選択し、HATS ア
プリケーションを起動してください。
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IBM Rational Host Access Transformation Services (HATS) V8.0 ハンズオン資料
14) 今回の環境での日本語入力は、メインメニューの「12 得意先メンテナンス」の得意先
名および住所入力にてテストすることができます。
サインオン画面が表示されたら、ホスト・アプリケーションにサインオンをしてください。
ユーザーID とパスワードを入力し、
[enter]キーを押下してください。
15) 「プログラム・メッセージの表示」画面が表示されたら、[enter]キーを押下してください。
表示されない場合は、このまま次の手順に進んでください。
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IBM Rational Host Access Transformation Services (HATS) V8.0 ハンズオン資料
16) 「メインメニュー」画面では、「12. 得意先メンテナンス」をクリックします。
ここをクリック
17) 得意先コードを入力し[enter]キーを押下してください。使用可能な得意先コードは
「H00001」から「H00099」です。
ここにコードを
入力します
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IBM Rational Host Access Transformation Services (HATS) V8.0 ハンズオン資料
18) 「Demo13-2」画面では、各項目の編集が可能です。
データ編集後、[enter]キーを押下することで、ホストにて入力値が送信されます。
先ほど WAS の JVM 汎用引数に設定を行ったため、半角文字だけでなく全角文字も、
文字化けすることなく正しくホストに送信することができます。
※次のセクションも引き続きこの HATS アプリケーションを使用します。このまま、ブラ
ウザーを閉じないでください。
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IBM Rational Host Access Transformation Services (HATS) V8.0 ハンズオン資料
B)
HATS アプリケーションでの
アプリケーションでのデータ
でのデータ入力
データ入力に
入力に関連する
関連する設定
する設定 ~常に有効な
有効な機能~
機能~
HATS での入力に関しては、SBCS および DBCS 入力に有効ないくつかのオプションが提供
されています。このセクションでは設定の有無に関わらず有効になっている機能、つまりデフ
ォルトで提供されている機能について取り上げます。
デフォルトで提供されている機能は下記のようなものがあります。(ただし、これらの機能が
有効なのは、フィールド・ウィジェットなどの一部のウィジェット適用時に限ります。)
•
Auto IME
•
フィールド・タイプと入力値の文字種のチェック
•
フィールド長と入力可能文字数のチェック
1)
引き続き HATS アプリケーションを使用します。ブラウザーを閉じてしまった場合などは、
HATS アプリケーションを実行してください。「デバッグで実行」を選択してください。
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IBM Rational Host Access Transformation Services (HATS) V8.0 ハンズオン資料
2)
「12. 得意先メンテナンス」に進みます。
この画面を使用して各機能の確認を行います。
3)
Tab キーなどで、カーソルを移動してください。DBCS only フィールドにフォーカスが当
たると、入力モードが「ひらがな」に変わります。DBCS only フィールド以外にフォーカ
スがあたると、入力モードが「直接入力」に変わります。これが AutoIME です(入力モ
ードは画面右下の言語バーなどで確認してください)。ただし、HATS ではフィールド単
位での検出になりますので、エミュレーターのようにカーソルがある文字の属性によっ
て切り替わることはありません。DBCS mix フィールドなどの場合は、手動で入力モー
ドを切り替えてください。
なお、この画面では住所の 1 行目のみ IME が ON になり(DBCS のみフィールド)、郵
便番号、電話番号、FAX は OFF になります。(SBCS フィールド)
IME OFF
IME OFF
IME ON
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IBM Rational Host Access Transformation Services (HATS) V8.0 ハンズオン資料
4)
次に、例えば DBCS のみのフィールドに半角文字など、フィールド・タイプにあわない
文字を入力してみてください。直接入力(IME OFF)の場合は文字が入力フィールドに
入力されず、ひらがなモードなどの IME 経由の場合には、変換候補を確定した際にフ
ィールドに合わない文字は消去されます。コピー&ペースト時も同じです。これが 2 点
目のフィールド
フィールド・
フィールド・タイプを
タイプを検出して
検出して入力値
して入力値の
入力値の文字種を
文字種をチェックする
チェックする機能
する機能です。
機能
例:ここに SBCS
を入力する
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IBM Rational Host Access Transformation Services (HATS) V8.0 ハンズオン資料
5)
最後に、フィールド長いっぱいに文字を入力してみてください。SBCS の場合、すでにフ
ィールド内に桁数分の文字が存在していると、キーを押下しても文字は入力されませ
ん。例えば、郵便番号欄(7 桁)にはすでに 7 桁の数字が存在しています。1 文字削除
すれば 1 文字入力できますが、7 桁分の文字が存在する場合、このフィールドにはこ
れ以上キーを押下しても文字は入力されません。これが 2 点目のフィールド
フィールド長
フィールド長と入力
可能文字数の
可能文字数のチェックを
チェックを行う機能です。
機能
DBCS の場合も、すでにフィールド内に桁数分の文字が存在していると、その後入力し
た変換候補決定前の文字が表示されないことがあります。(入力されていないように見
えます。) さらに、変換候補を決定しても、決定された文字がフィールドに入力されま
せん。フォーカスが他のフィールドに移ったときにも、再度入力文字数のカウントが行
われ、フィールド長を超過した文字が消去されます。
6)
メインメニュー画面まで戻り、サインオフしてください。接続を切断したらブラウザーを
閉じてください。
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IBM Rational Host Access Transformation Services (HATS) V8.0 ハンズオン資料
C)
HATS アプリケーションでの
アプリケーションでのデータ
でのデータ入力
データ入力に
入力に関連する
関連する設定
する設定 ~設定が
設定が必要な
必要な機能~
機能~
このセクションでは、HATS での日本語入力に関連する機能のうち、HATS アプリケーショ
ン単位での設定が必要なものに関して取り上げます。(ただし、フィールド・ウィジェットなどの
一部のウィジェット適用時に限ります。)
♦
「DBCS フィールドで最大長を除去」オプション
「DBCS フィールドで最大長を除去」オプションを有効にすることで、先ほど手順 B)-5)で体
験したような、DBCS 入力時の動作を改善する機能を利用することができるようになります。
具体的には手順 B)-5)のようなケースにおいて、変換候補を決定する前の入力中の文字が
表示されるようになります。(フィールド長を越える入力の場合の動作は同一で、フィールド長
を超えた分は入力されません。)
この演習では、このオプションの設定を行い、動作を確認します。
1)
はじめに、「プロジェクト設定」ファイルを開きます。
「プロジェクト設定」ファイルの設定変更を行うために、画面左側の「HATS プロジェク
ト」ビューより、「プロジェクト設定」をダブルクリックして、ファイルを開いてください。
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IBM Rational Host Access Transformation Services (HATS) V8.0 ハンズオン資料
2)
今回はプロジェクト・テーマの変更によって設定を行います。「概要」タブの「一般情報」
4 項目目のテーマ横の、「カスタム」などとなっているリンクをクリックしてください。
3)
「プロジェクト・テーマ」ウィザードが表示されます。ここの「設定」のうち、3 項目目の
「DBCS フィールドで最大長を除去」のチェックを入れてください。
チェックをしたら「OK」ボタンをクリックし、設定を反映させます。
4)
「プロジェクト設定」ファイルに戻ったら設定変更を行うために、ファイルを保存してくだ
さい。
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IBM Rational Host Access Transformation Services (HATS) V8.0 ハンズオン資料
5)
今回設定したオプションがどのように影響しているか、HATS アプリケーションのテスト
を行います。先ほど B)-1)で行ったように、「サーバーでデバッグ」で HATS アプリケー
ションを起動してください。再度「12 得意先メンテナンス」の得意先情報を編集する画
面まで進みます。
6)
先ほどの設定を行ったことで、DBCS が入力可能なフィールドで DBCS を入力する際、
変換候補確定前の文字列が見えるようになります。
得意先情報で DBCS が入力できるフィールド(例えば住所の 1 行目)にめいっぱい文字
を入力してください。一定の文字数を超えると見えなくなってしまっていた文字が、今度
はそのフィールド内で文字がスクロールしていく様子がわかります。また、変換確定後
にフィールド長を越える文字が発生する場合は、それらは自動的に削除されます。
7)
最後に、メインメニューまで戻り、サインオフしてください。ホスト接続を切断し、ブラウ
ザーを閉じてください。
これで演習 3 は終了です。
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IBM Rational Host Access Transformation Services (HATS) V8.0 ハンズオン資料
D)
まとめ
このように、HATS にはデータ入力時の操作性をエミュレーターのそれに近づけるための、
いくつかの機能とそれに関する設定項目が提供されています。これらの機能には、設定の有
無に関わらず常に有効な機能と、設定が必要な機能があります。
これらの必要な機能や設定内容は、それぞれの HATS アプリケーションの開発の目的の
他、ここで必要とされる入力データの種類や使用形態、ユーザーの特性などによって異なり
ます。
実際の HATS アプリケーション開発時には、画面の見栄えや配置、機能付加だけでなく、
操作性に関しても考慮することが必要です。
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