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WMQ MFT ファイル・ロガー ファイル・ロガー概要
WMQ MFT ファイル・ロガー 1 ファイル・ロガー概要 MFT V7.5から転送ログのファイル出力が可能なファイル・ロガーを提供 調整キュー・マネージャーにBinding(ローカル)接続し転送ログをサブスクライブするJavaプロセス 基本は調整キュー・マネージャーと同一環境での稼動が前提 調整キュー・マネージャーと接続する他のキュー・マネージャー上に構成することも可能 –http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.wmqfte.doc/logger_alt_config.htm 出力ファイルに関する各種指定(循環/リニア、サイズ、数など)が可能 指定のフォーマットでログをファイルに出力 従来のロガーはDB出力のみサポート DBロガーはRDBMS(DB2/Oracle)を前提とし、データベース構成・運用やライセンスが必要 DB以外に転送ログを保管したい場合、転送ログをサブスクライブするプログラムを開発する必要 があった DB2 または Oracle 調整キュー・マネージャー サブスクライブ パブリッシュ エージェント・ キュー・マネージャー エージェント データベース・ロガー データベース ファイル・ロガー ファイル パブリッシュ エージェント・ キュー・マネージャー サブスクライブ エージェント 2 新規追加 ファイル・ロガーの仕組み ファイル・ロガーは調整キュー・マネージャーに接続し、 サブスクライブした転送ログをファイルへ出力 実体はスタンドアロンのJavaアプリケーション ファイル・ロガーはエージェントに依存せず、エージェントとは独立して稼動 調整キュー・マネージャーとはBinding(ローカル)接続 クライアント接続は不可 基本は調整キュー・マネージャーと同一筐体に構成 SYSTEM.FTE/Log/# トピックをサブスクライブ サブスクリプション・タイプは永続(Durable) ファイル・ロガー停止時にパブリッシュされた転送ログは動的キューに保持される 保持された転送ログは、ファイル・ロガー起動後、ファイルへ出力 出力ファイルは二種類のモードで出力可能 循環: 一定数のファイルをローテーションして使用(指定したサイズと数でファイルを出力) 1 リニア: 2 3 4 5 出力ファイルを使い切ると新しいファイルを作成して使用(指定したサイズでファイルを出力。数は上限 なし) 1 2 3 4 5 6 7 3 ファイル・ロガーの導入構成手順 導入構成手順 1. インストール・イメージより「MFTロガー」コンポーネントを導入 2. ファイル・ロガーをfteCreateLoggerコマンドで作成 作成時、出力ファイルのモード(循環/リニア)やファイル・サイズ、ファイル数(循環のみ)を指定 3. (オプション)出力フォーマットのカスタマイズ 作成時に生成されたXMLファイルを編集 4. 作成時に生成されたMQSCファイルを調整キュー・マネージャーに適用 MQSCファイルはロガーの構成ディレクトリに保管 – MQ_DATA_PATH/mqft/config/coordination_qmgr_name/loggers/logger_name/ logger_name_create.mqsc ファイル・ロガーが内部で使用するキューを定義 5. ファイル・ロガー起動ユーザーの権限設定 ファイル・ロガーがアクセスするディレクトリやMQに対し権限やパーミッションを付与 詳細は下記リンク参照 – http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.wmqfte.doc/logger_user_config_file.htm 4 ファイル・ロガーの導入構成手順 導入構成手順(続き) 6. (オプション)プロパティ・ファイルを編集し、各種プロパティを変更 プロパティー・ファイルはロガーの構成ディレクトリに保管 – MQ_DATA_PATH/mqft/config/coordination_qmgr_name/loggers/logger_name/logger.properties キュー・マネージャーへの接続再試行回数や間隔などを必要に応じ追加 プロパティの一覧・説明は下記リンク参照 – http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.wmqfte.doc/logger_properties.htm ※手順内のファイルのパスはMQ V7.5 MFTでデフォルトの構成ディレクトリを示し、 MQ_DATA_PATH は以下のパスになります。 UNIX, Linux Windows(32bit) Windows(64bit) :/var/mqm :C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere MQ :C:¥Program Files (x86)¥IBM¥WebSphere MQ 参考.Installing and configuring the WebSphere MQ Managed File Transfer stand-alone file logger http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.wmqfte.doc/logger_install_file.htm 5 fteCreateLoggerコマンド fteCreateLoggerコマンド構文 fteCreateLogger -loggerType FILE -fileLoggerMode CIRCULAR|LINEAR -fileSize size -fileCount number –loggerQMgr logger_name ※ファイル・ロガーに関する主要パラメータのみ記載 【パラメータ説明】 -loggerType -fileLoggerMode -fileSize -fileCount -loggerQMgr logger_name :ロガーのタイプ(FILE/DATABASE) FILE :ファイル・ロガー DATABASE :DBロガー(DBロガーのパラメータは当資料では省略します) :ファイルの出力モード(CIRCULAR/LINEAR) CIRCULAR :一定数のログ・ファイルを循環使用 LINEAR :ファイルを使い切ると新たにファイルを作成して利用 :出力ファイルのサイズ 整数の後ろに単位(KB/MB/GB/m(分)/h(時)/d(日)/w(週))を指定 :(CIRCULARモードの場合のみ)ファイル数 :(オプション)調整キュー・マネージャー名 :任意のロガー名(28文字以内) 詳細および他のパラメータについては、下記リンクをご参照ください。 http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.wmqfte.doc/create_logger_cmd.htm コマンド実行例 fteCreateLogger -loggerType FILE -fileLoggerMode CIRCULAR -fileSize 10MB -fileCount 10 filelogger1 6 ファイル・ロガーの起動停止 ファイル・ロガーの起動停止方法 以下のコマンドでファイル・ロガーを起動/停止 起動 fteStartLogger logger_name –デフォルトではバックグランド実行(フォアグランド実行する場合は、-Fを指定) 停止 fteStopLogger logger_name ファイル・ロガーの稼動状況はファイル・ロガーの診断ログに出力 診断ログはロガーのログディレクトリに出力 –MQ_DATA_PATH/mqft/logs/coordination_qmgr_name/loggers/logger_name/logs/output0.log エージェントの同名のログとはディレクトリが異なる 7 ファイル・ロガーが出力する転送ログのファイル ファイル・ロガーが出力する転送ログのファイルのフォーマットはXMLにより規定される フォーマット・ファイル”FileLoggerFormat.xml”をベースにログのフォーマットをカスタマイズする ファイル・ロガーの作成時にデフォルトのログ・フォーマットを表すXMLファイルが作成される –MQ_DATA_PATH/mqft/config/coordination_qmgr_name/loggers/logger_name/FileLoggerFormat.xml –次ページに内容の一部を添付 フォーマット・ファイルのカスタマイズ方法は下記リンク参照 –http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.wmqfte.doc/logger_format_file.htm フォーマット・ファイルはXMLスキーマ”FileLoggerFormat.xsd”に合致していなければならない 転送ログのファイルの出力先 転送ログのファイルはロガーのログ・ディレクトリに出力される 出力先ディレクトリは以下 –MQ_DATA_PATH/mqft/logs/coordination_qmgr_name/loggers/logger_name ファイル名は以下 –logger_name<シーケンス番号>-<yyyyMMddHHmmssSSSSS>.log p.10, 11にファイル・ロガーでの転送ログの出力例を添付 8 ファイル・ロガーのフォーマット・ファイルの内容 <参考> FileLogger.xml ファイル <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <logFormatDefinition xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" version="1.00" xsi:noNamespaceSchemaLocation="FileLoggerFormat.xsd"> <messageTypes> 出力するメッセージのタイプを含める transferStarted transferProgress transferComplete など <transferStarted> <format> <inserts> <insert type="user" width="0" ignoreNull="false">/transaction/sourceAgent/@agent | /transaction/sourceWebUser/@webGatewayAgentName | /transaction/sourceWebGateway/@webGatewayAgentName</insert> <insert type="user" width="0" ignoreNull="true">/transaction/sourceAgent/@QMgr | /transaction/sourceWebUser/@webGatewayAgentQMgr | /transaction/sourceWebGateway/@webGatewayAgentQMgr</insert> <insert type="user" width="0" ignoreNull="true">/transaction/sourceAgent/@agentType | /transaction/sourceWebUser/@webGatewayAgentType | /transaction/sourceWebGateway/@webGatewayAgentType</insert> ~~~ 一部略 ~~~ </inserts> <separator>;</separator> </format> <inserts>タグにログに出力する項目を入れる @agent:エージェント名 @QMgr:エージェント・キュー・マネージャー名 @agentType:エージェント・タイプ など </transferStarted> ~~~ 以下略 ~~~ 9 ファイル・ロガーによる転送ログの出力例 <参考> ファイル・ロガーの出力例(ファイル転送の正常終了時) 2012-10-30T05:04:00;414d5120534157414120202020202020508f5f5a20003403; [TSTR]; ;AG_A1;QMA;STANDARD;AG_W1;QMA;AH279083;;;com.ibm.wmqfte.SourceAgent=AG_A1, com.ibm.wmqfte.DestinationAgent=AG_W1, com.ibm.wmqfte.MqmdUser=fteuser, com.ibm.wmqfte.OriginatingUser=AH279083, com.ibm.wmqfte.OriginatingHost=vtsj9-189-221142.vtsj.japan.ibm.com., com.ibm.wmqfte.TransferId=414d5120534157414120202020202020508f5f5a20003403, com.ibm.wmqfte.Priority=0; 2012-10-30T05:08:59;414d5120534157414120202020202020508f5f5a20003403; [TPRO];0 ;/home/fteuser/iptrace1030.txt;142083670;file;leave ;;;;;;C:¥SAWADATA¥iptrace1030.txt;143466330;fi le; ;;;;;;; 2012-10-30T05:08:59;414d5120534157414120202020202020508f5f5a20003403; [TCOM];0 ;AG_A1;QMA;STANDARD;AG_W1;QMA;STANDARD;AH279083;;BFGRP0032I: ファイル転送要求が正 常に完了しました。;com.ibm.wmqfte.SourceAgent=AG_A1, com.ibm.wmqfte.DestinationAgent=AG_W1, com.ibm.wmqfte.MqmdUser=fteuser, com.ibm.wmqfte.OriginatingUser=AH279083, com.ibm.wmqfte.OriginatingHost=vtsj9-189-221-142.vtsj.japan.ibm.com., com.ibm.wmqfte.TransferId=414d5120534157414120202020202020508f5f5a20003403, com.ibm.wmqfte.Priority=0; メッセージのタイプが短縮名で表示される [TSTR] transferStarted [TPRO] transferProgress [TCOM] transferComplete など FileLogger.xmlに記述した項目が表示される ソース・エージェント名 ソース・エージェントのエージェント・キュー・マネージャー名 ソース・エージェントのタイプ など ※上記は改行していますが、タイムスタンプで始まるレコード毎に1行で示されます。 10 ファイル・ロガーによる転送ログの出力例 <参考> ファイル・ロガーの出力例(ファイル転送のエラー発生時) 2012-10-30T05:29:16;414d5120534157414120202020202020508f677f20003803; [TSTR]; ;AG_I1;QMA;;AG_A3;QMA;fteuser;;;com.ibm.wmqfte.SourceAgent=AG_I1, com.ibm.wmqfte.DestinationAgent=AG_A3, com.ibm.wmqfte.OriginatingHost=192.168.5.101, com.ibm.wmqfte.MqmdUser=fteuser, com.ibm.wmqfte.TransferId=414d5120534157414120202020202020508f677f20003803, com.ibm.wmqfte.OriginatingUser=fteuser; 2012-10-30T05:37:43;414d5120534157414120202020202020508f677f20003803; [TPRO];1 ;/home/cdadmin/test_Bigdata_1G;1073741312;;leave ;;;;;;/home/fteuser/test_Bigdata_1G;null;; ;;; ;;;BFGIO0079E: メッセージ・テキスト ファイルシステムに十分なスペースがありません。 に示された Java IOException のために、 ファイルの書き込みに失敗しました。; 2012-10-30T05:37:43;414d5120534157414120202020202020508f677f20003803; [TCOM];40 ;AG_I1;QMA;;AG_A3;QMA;;fteuser;;BFGRP0034I: ファイル転送要求が完了しましたが、ファイルは転送され ませんでした。;com.ibm.wmqfte.SourceAgent=AG_I1, com.ibm.wmqfte.DestinationAgent=AG_A3, com.ibm.wmqfte.MqmdUser=fteuser, com.ibm.wmqfte.OriginatingHost=192.168.5.101, com.ibm.wmqfte.OriginatingUser=fteuser, com.ibm.wmqfte.TransferId=414d5120534157414120202020202020508f677f20003803; ※上記は改行していますが、タイムスタンプで始まるレコード毎に1行で示されます。 11 Blank Page 12