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IBM Lotus Enterprise Integrator for Domino 6.5 Virtual Documents
IBM Lotus Enterprise Integrator for Domino 6.5
Virtual Documents アクティビティ設定ガイド
IBM Lotus Enterprise Integrator for Domino 6.5
Virtual Documents アクティビティ設定ガイド
日本アイ・ビー・エム株式会社
ソフトウェア事業
Lotus テクニカル・セールス
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IBM Lotus Enterprise Integrator for Domino 6.5
Virtual Documents アクティビティ設定ガイド
目次
1.
2.
3.
4.
5.
6.
Virtual Documents アクティビティの概要 .................................................................. 4
1.1.
Virtual Documents アクティビティの仕組み ....................................................... 4
1.2.
稼動条件と対象クライアント................................................................................. 5
LEI の導入と DB2 Connect の導入・構成.................................................................... 6
2.1.
LEI 導入の全体概要 ............................................................................................... 6
2.2.
DB2 クライアントを導入する................................................................................ 6
2.3.
DB2 クライアントを設定する.............................................................................. 13
2.4.
LEI で DB2 Connection 文書を作成する............................................................. 18
2.5.
接続テストツールを使用して DB2 Connection 文書をテストする...................... 20
Virtual Documents アクティビティの設定 ................................................................ 22
3.1.
ノーツ文書の特殊情報のために必須のテーブル列について ................................ 22
3.2.
Virtual Documents Activity 文書を作成する ...................................................... 22
3.3.
外部キーテーブル作成する .................................................................................. 29
Virtual Documents アクティビティの実行 ................................................................ 33
4.1.
Virtual Documents Activity を開始する ............................................................. 33
4.2.
Virtual Documents Activity を停止する ............................................................. 36
Virtual Documents アクティビティ運用における考慮点 ........................................... 37
5.1.
Activity 停止の影響.............................................................................................. 37
5.2.
削除スタブと外部テーブル .................................................................................. 37
5.3.
大量のデータ件数に対する初回の仮想化処理...................................................... 38
5.4.
Compaction と Fixup 処理................................................................................... 38
5.5.
仮想化された文書と複製 ...................................................................................... 38
5.6.
Domino クラスタへの対応 ................................................................................... 39
5.7.
リレーショナル・データベース・サーバーの停止への影響 ................................ 39
5.8.
その他の考慮点 .................................................................................................... 39
外部キーテーブル仕様と仮想化処理のパフォーマンス............................................... 40
6.1.
LEI 6.5 の外部キーテーブル仕様......................................................................... 40
6.2.
負荷テストの内容と環境 ...................................................................................... 41
6.3.
外部キーテーブル仕様の違いによる仮想化に要する処理時間への影響............... 42
6.4.
外部キーテーブル仕様の違いによるサーバー資源への影響 ................................ 43
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IBM Lotus Enterprise Integrator for Domino 6.5
Virtual Documents アクティビティ設定ガイド
はじめに
1.本書の目的
本書では、IBM Lotus Enterprise Integrator for Domino 6.5 が提供する「Virtual
Documents アクティビティ」機能に関して、導入・構成手順を提示するとともに、LEI
が使用する外部キーテーブルに関するパフォーマンスの比較、運用上の考慮点を提示す
ることにより、Virtual Documents アクティビティを実環境で稼動させる際の基礎情報
として活用していただくことを目的としています。
2.注意事項
本書の内容は 2004 年 5 月時点での情報に基づいて、Virtual Documents アクティビテ
ィについてのみ記載しています。IBM Lotus Enterprise Integrator for Domino 6.5 が提
供するその他の機能については触れていません。また外部のデータストアとしては、IBM
DB2 Universal Database (UDB) を利用するケースについて記載しています。
3.特記事項
本資料の記載内容は、正式な日本 IBM のテストやレビューを受けておりません。内容
について、できる限り正確を期すよう努めてはおりますが、いかなる明示または暗黙の
保証も責任も負いかねます。
本資料の情報は、使用先の責任において使用されるべきものであることを、あらかじめ
ご了承ください。
掲載情報は不定期に変更されることもあります。他のメディア等に無断で転載する事は
ご遠慮ください。
当資料をコピー等で複製することは、執筆者の承諾なしではできません。
また、当資料に記載された製品名または会社名はそれぞれの各社の商標または登録商標
です。
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1. Virtual Documents アクティビティの概要
IBM Lotus Enterprise Integrator(以下、LEI)は、Lotus Domino と基幹システムと
の間でリアルタイムのデータアクセス、データ転送、データ同期機能を提供する製品で
す。
2002 年に IBM Lotus Notes/Domino 6 と合わせて LEI 6 が登場し、従来のリアルタイ
ム機能が拡張された「Advanced Realtime 機能」と呼ばれる複数の新機能が新たに利用
可能となっています。その中の代表的な機能が「Virtual Documents アクティビティ」
になります。
Virtual Documents アクティビティは、Domino サーバーにアクセスするユーザーに対
して、外部のリレーショナル・データベースにあるデータの参照、作成、更新、削除と
いった操作を、Notes/Domino アプリケーションをインターフェースとして可能にする機
能です。実際のデータは外部のリレーショナル・データベースに存在しますが、ユーザ
ーに対してはノーツ・データベースの中で透過的に扱えるために、ユーザーがリレーシ
ョナル・データベースの存在を意識する必要はありません。
この章では、この「Virtual Documents アクティビティ」の機能を紹介します。
1.1. Virtual Documents アクティビティの仕組み
Virtual Documents アクティビティは、その名前が示すとおり、通常であれば Domino
データベース内に保管されるノーツ文書(Document)の情報すべてを、外部のリレーショ
ナル・データベースに保管します。
Domino
アプリケーション
LEI
Dominoコア
(Extension Manager) Admin
外部RDBMS
持続する
コネクション
Lotus Connector
Domino 6.5サーバー + LEI 6.5
Virtual Documents アクティビティを利用すると、文書リンクや添付ファイルなどの
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リッチテキスト情報を含むノーツ文書を、通常のノーツ・データベースと同じように作
成・保存することができます。それらのデータは、実際には外部のリレーショナル・デ
ータベースに保管されますが、ユーザーが入力したデータだけでなく、文書 ID や最終更
新日といったノーツ文書として必要な特殊情報も合わせて保管されます。これらノーツ
文書としての特殊情報を保持するために、リレーショナル・データベースのテーブルに
は専用の列が必須となっています。
このノーツ文書を開けば、外部のリレーショナル・データベースからデータが呼び出
され、通常のノーツ文書と何ら変わりなく正しく表示されます。
また、これら「仮想的」なノーツ文書は、ノーツ・データベースのビューに表示させ
ることができます。通常の Domino アプリケーションとして、ビューの選択式を利用す
ることも、カテゴリー別表示をさせることも可能です。
これ以外にも全文検索や複製も利用することができますので、ユーザーに対してだけ
でなく Domino アプリケーションとしても、通常の Domino アプリケーションと変わり
なく利用することができます。
1.2. 稼動条件と対象クライアント
LEI 6.5 の動作環境については、以下の Web サイトでご確認ください。
「LEI 6.5 動作環境」
http://www-06.ibm.com/jp/software/lotus/products/prerequisites/lei654.html
また、Virtual Documents アクティビティを実行する LEI の稼動条件は、次のように
なります。
z
LEI は Domino サーバーと同一マシンに導入する
z
外部のリレーショナル・データベースに対応するクライアント・ソフトウェア
も上記の Domino サーバー上に導入する
z
対象とする Domino アプリケーションは、上記の Domino サーバー上に配置す
る
Virtual Documents アクティビティの実行対象となる Domino アプリケーションには、
Notes クライアントだけでなく Web ブラウザからもアクセスが可能です。
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2. LEI の導入と DB2 Connect の導入・構成
この章では、外部のリレーショナル・データベースとして IBM DB2 Universal
Database (UDB)(以下、DB2)を利用した場合の LEI の導入について記載しています。
なお、プラットフォームとしては Windows 2000 Server になります。
2.1. LEI 導入の全体概要
LEI サーバーの導入手順の概要としては、次のようになります。
1. Domino サーバーを導入・設定する
2. Domino サーバーのバージョンに対応する LEI を導入する
3. DB2 サーバーに接続するための DB2 クライアントを導入する
4. DB2 クライアントを、リモートの DB2 サーバーに接続させるための設定を行う
5. LEI の管理データベース「LEI Administrator DB」にて、リモートの DB2 サーバ
ーに接続するための設定を行う
6. LEI に付属している接続テストツール「contest」にて、リモートの DB2 サーバー
に LEI から接続できることを確認する
なお本書では、Domino サーバーの導入・設定および LEI の導入については触れませ
ん。LEI の導入手順については、製品に付属しているオンライン・マニュアル「LEI イ
ンストールガイド」を参照してください。
2.2. DB2 クライアントを導入する
ここでは DB2 クライアントとして、DB2 Connect Personal Edition V8.1 の導入を例
としています。なお、推奨している DB2 クライアントは、以下になります
DB2 Universal Database (UDB) Workgroup Edition
DB2 Universal Database (UDB) Enterprise Edition
DB2 Universal Database (UDB) Personal Edition
DB2 Connect Enterprise Edition
DB2 Connect Personal Edition
1. DB2 Connect のセットアップ・プログラムを起動します。
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2. 「IBM DB2 セットアップ・ランチパッド」が起動しますので、「製品のインスト
ール」バーをクリックします。
3. インストールしたい製品の一覧で「DB2 Connect Personal Edition」を選択し、
「次
へ」を押下します。
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4. DB2 セットアップ・ウィザードが起動しますので、「次へ」を押下します。
5. 使用許諾契約画面が表示されるので、
「使用条件の条項に同意します。
」を選択して
「次へ」を押下します。
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6. インストール・タイプの選択画面が表示されるので、環境に合わせたインストー
ル・タイプを選択します。ここでは「標準」を選択し、「次へ」を押下します。
7. APPC 接続に関する変更情報が表示されるので「OK」を押下します。
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8. インストール・フォルダーの選択画面が表示されるので、インストール先を指定し
て「次へ」を押下します。
9. NetBIOS の構成画面が表示されます。「次へ」を押下します。
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10. ファイルのコピーの開始を確認する画面が表示されるので、現在の設定で間違いが
無いことを確認し、「インストール」を押下します。
11. セットアップ完了の画面が表示されるので、「完了」を押下してセットアップを完
了します。
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12. DB2 Connect ファースト・ステップ画面が表示されるので、一覧から「ファース
ト・ステップの終了」を選択し、ファースト・ステップを終了します。
13. 以上で DB2 Connect の導入は終了です。
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2.3. DB2 クライアントを設定する
ここでは LEI で使用する外部テーブルとして、
「LNISET03」というホストで稼動して
いるリモートの DB2 サーバーにある「RA1_ISE」というデータベースに接続する例とし
ています。
1. Windows の [スタート]−[プログラム]−[IBM DB2]−[汎用管理ツール]−[コント
ロール・センター] を実行し、コントロール・センターを起動します。
2. 画面左側のツリーで「システム」を選択し、メニューバーの [選択]−[追加] を実
行します。
3. システムの追加画面で、リモート DB2 サーバーを登録します。
「ディスカバー」を
押下します(リモート DB2 サーバーの登録方法の一つとして、自動的に検索する
機能である「ディスカバー」を利用していますが、手動で登録することも可能です)。
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4. ディスカバリー検索画面が表示されるので、リモート DB2 サーバーを選択して
「OK」を押下します。
5. 入力された情報を確認し、「OK」を押下すると、システムにリモート DB2 サーバ
ーのホストが追加されます。
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6. 次に、画面左側のツリーで、該当ホストの「インスタンス」を選択し、メニューバ
ーの [選択]−[追加] を実行します。
7. インスタンスの追加画面で、インスタンスを登録します。「ディスカバー」を押下
します。
8. ディスカバリー検索画面が表示されるので、リモート・インスタンスを選択して
「OK」を押下します。
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9. ノード名を入力して、「OK」を押下すると、インスタンスにリモート DB2 サーバ
ーのインスタンスが追加されます。
10. 次に、画面左側のツリーで、該当ホストの「データベース」を選択し、メニューバ
ーの [選択]−[追加] を実行します。
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11. データベースの追加画面で、データベースを登録します。「ディスカバー」を押下
します。
12. ディスカバリー検索画面が表示されるので、データベースを選択して「OK」を押
下します。
13. 入力された情報を確認し、「OK」を押下すると、データベースにリモート DB2 サ
ーバーのデータベースが追加されます。
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14. 追加されたデータベースの内容が、対象のリモート DB2 サーバーのデータベース
と同一であることを確認します。
2.4. LEI で DB2 Connection 文書を作成する
1. LEI サーバー上にある「LEI Administrator」データベース(decsadm.nsf)を、Notes
クライアントから開きます。
2. ビューのアクションバー [Add Connection]−[DB2] から DB2 Connection 文書を
新規に作成します。
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3. [Name:] に任意の DB2 Connection 文書名を入力します。
4. [Database:] に DB2 の接続先データベース名を入力します。
5. [User Name:] に DB2 データベースのログインに必要なユーザー名を入力します。
また、[Password:] には [User Name:] に指定したユーザーのパスワードを入力し
ます。
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6. [Table Selection] の [Owner:] にある▼を押下すると、DB2 Owner Selection ダ
イアログが表示されるので、該当するユーザーを選択し [OK] を押下します。
7. [Table Selection] の [Name:] にある▼を押下すると、DB2 Selection ダイアログ
が表示されるので、該当するテーブルを選択し [OK] を押下します。
8. [Table Selection] に 入 力 さ れ た 情 報 が 正 し い こ と を 確 認 し た 上 で 、 DB2
Connection 文書を保存して閉じます。
2.5. 接続テストツールを使用して DB2 Connection 文書をテストする
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1. LEI を導入した Domino サーバー機で Windows のコマンドプロンプトを開きます。
2. Domino のプログラム・ディレクトリに移動して、接続テストツール「ncontest.exe」
プログラムを探します。Domino サーバーの導入時に指定したプログラム・ディレ
クトリを確認してください(Windows 版のデフォルトは「C:¥Lotus¥Domino」で
す)。
3. 接続テストツール「ncontest.exe」を、2.4 節で作成した DB2 Connection 文書の
名前をパラメータに指定して実行します。なお、コネクション文書の名前は「”」
(ダ
ブルクオーテーション)でくくります。
例)ncontest.exe “DB2_Connect_01”
4. 画面に “<Connection 文書名> Connection Successful” が出力されれば接続テ
ストは正常に完了です。
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3. Virtual Documents アクティビティの設定
この章では、LEI サーバーに対して Virtual Documents アクティビティを実行させる
ために必要な設定について記載しています。なお本書では、添付ファイルを処理するた
めの「Virtual Attachments」オプションについては触れていません。
3.1. ノーツ文書の特殊情報のために必須のテーブル列について
1.1 節「Virtual Documents アクティビティの仕組み」で述べた通り、リレーショナル・
データベースのテーブルにはノーツ文書としての特殊情報を保持するために必要な列が
決められており、それらは次の4つになります。
z
EINOTEID(ノーツ文書のノート ID を格納)
z
EIUNID(ノーツ文書の UNID を格納)
z
EIMODIFIED(ノーツ文書の最終更新日を格納)
z
EINOTEPROPS(ノーツ文書の特殊な属性情報を格納)
(これら4つの列のデータ型など詳細情報は、オンラインヘルプ「LEI ユーザーズ
ガイドの「第 13 章 Virtual Documents アクティビティ」にある「Virtual Documents
アクティビティで使用する外部システムの必須フィールド」を参照ください)
これらの列を、実データを保持するテーブルに追加して利用することも、別に専用の
テーブルを作成して利用することも可能です。LEI では、この別に作成する専用テーブ
ルのことを「外部キーテーブル」と表現しています。
この外部キーテーブルを利用する場合には、実データを格納するデータテーブルと同
じ外部システムに配置する必要があります。つまりテーブルを分けることだけが可能で
あり、外部システムの種類、サーバー名、データベース名、ユーザーID とパスワードと
いった情報は、データテーブルと外部キーテーブルで共通なものとして処理されますの
でご注意ください。
実環境においては既存のテーブルを変更することが困難であることをふまえて、本書
では外部キーテーブルを利用する方法を採用しています。
3.2. Virtual Documents Activity 文書を作成する
1. LEI サーバー上にある「LEI Administrator」データベース(decsadm.nsf)を、Notes
クライアントから開きます。
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2. ビューのアクションバー [Add Activity]−[Virtual Documents] をクリックして、
新規に Virtual Documents Activity 文書を開きます。
3. Virtual Documents Activity 文書の作成に関する説明ダイアログが表示されるので、
[OK] を押下します。
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4. Select Domino Database ダイアログが表示されるので、対象とする Domino デー
タベースを選択して [OK] を押下します。
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5. Notes Selection ダイアログが表示されるので、仮想化される文書のための Notes
フォーム名を選択して [OK] を押下します。なお、ここで指定されたフォームを利
用して、DB2 のデータが表示されることになります。
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6. Select Connection ダイアログが表示されるので、既に作成済みの DB2 Connection
文書を選択して [OK] を押下します。
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7. Data Field Mapping ダイアログが表示されるので、Domino データベースと DB2
との間でデータ・フィールドのマッピングを行います。Domino Fields にリストさ
れているフィールド名称をチェックし、External Source Fields にリストされてい
る DB2 側の列名からマッピングするフィールド名称をチェックします。このよう
な作業を必要なフィールドに対してそれぞれ行います。
8. Enter Activity Name ダイアログが表示されるので、Virtual Documents アクティ
ビティの名前を入力して [OK] を押下します。
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9. Virtual Documents アクティビティのオプションの説明ダイアログが表示される
ので、[OK] を押下します。
10. 外部キーテーブルの設定に関する注意ダイアログが表示されるので、[OK] を押下
します。
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11. これまで選択・入力した情報にもとづいて、Virtual Documents Activity 文書の基
本的な定義が表示されますので、[Identification]、[Domino Application]、[Lotus
Connection]、[Mapping] に入力された情報が正しいことを確認します。
12. 続いて外部キーテーブル作成します。
3.3. 外部キーテーブル作成する
1. [Option]−[General Options] タブの [Key Table Option:] で、[Use External Key
Table] を選択します。
2. [Key Table Name:] に DB2 に作成する外部キーテーブル名前を指定します。
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3. [Key Field(s):] にある▼を押下すると、フィールド一覧が表示されるので、キー列
名を選択して [OK] を押下します。
4. 指定した外部キー・テーブル名とキー列名が正しいことを確認した上で、[Key
Table Option:] の [Create External Key Table] ボタンを押下します。
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5. Create Key Table ダイアログが表示されるので、そのまま [OK] を押下します。
対象 Notes データベースを Web ブラウザで利用する場合は、[Will the Domino
application be accessed via a web browser?] で「Yes」を選択します。
6. 外部キーテーブルが作成されると、完了通知ダイアログが表示されるので、[OK] を
押下します。
7. これまで作成してきた Virtual Documents Activity 文書を保存して閉じます。
8. 外部キーテーブルが作成されているかどうかを DB2 で確認します。具体的には、
手 順 3 で 指 定 し た キ ー フ ィ ー ル ド も 含 め て 、「 EINOTEID 」、「 EIUNID 」、
「EIMODIFIED」、
「EINOTEPROPS」の合計 5 列があることを確認します。また、
それぞれのデータタイプ、長さ、NULL 可能かどうかも確認します。
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9. 外部キーテーブルに索引が作成されているかどうかを DB2 で確認します。具体的
には、手順 3 で指定したキーフィールド、「EINOTEID」、
「EIMODIFIED」に対
して索引が作成されていることを確認します。また、手順 5 の Create Key Table
ダイアログにおいて、[Will the Domino application be accessed via a web
browser?] で「Yes」を選択した場合には、
「EIUNID」に対しても索引が作成され
ていることを確認します。
10. 以上で、Virtual Documents Activity の設定は完了です。
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4. Virtual Documents アクティビティの実行
第 3 章までで、Virtual Documents アクティビティの実行準備が整いましたので、本
章ではその実行方法について記載します。
Virtual Documents アクティビティを実行することにより、外部のリレーショナル・
データベースのデータを Domino データベースから利用可能にするための準備作業が行
われます。この作業を「仮想化(Virtualization)」と呼びます。この仮想化処理が終了す
ると Domino データベースが利用可能となります。
すでに外部データベースにデータが存在する場合には、そのデータ量に応じて仮想化
処理に時間を必要とします。
4.1. Virtual Documents Activity を開始する
1. LEI Administrator データベースを開きます。
2. Activities ビューで作成済みの Virtual Documents Activity 文書を選択し、アクシ
ョンバーの [Start Activity] を押下します。対象の Activity 文書のアイコンが か
ら
に変わり、Activity が開始されます。
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は Activity の実行中を表します。
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3. Activities ビューで対象の Virtual Documents Activity 文書を選択し、アクション
バーの [Current Activity Execution Log] を押下し、Activity 実行ログを参照する
ことで現在の進行状況が確認可能です。2.の実行直後は、「Activity started」と記
録されます。
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4. 約 1 分後に LEI サーバー上で Virtualization 処理が開始されます。Domino サーバ
ーのコンソールには、「LEI: Activity Started:<Activity 文書名>」が出力されま
す。また、Activity 実行ログには「Monitor Info – Starting virtualization for form
‘<フォーム名>’」が記録されます
5. Virtualization 処 理 が 完 了 す る と 、 Activity 実 行 ロ グ に 「 Monitor Info –
Virtualizing records for form <フォーム名>’ ended normally: <レコード数>
records virtualized, 0 errors occurred.」が記録されます。Virtualization 処理が完
了すると、対象としている Domino データベースを開くことが可能となります。
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4.2. Virtual Documents Activity を停止する
1. LEI Administrator データベースを開きます。
2. Activities ビューで対象の Virtual Documents Activity 文書を選択し、アクション
バーの [Stop Activity] を押下します。対象の Activity 文書のアイコンが に変わ
り、Activity が停止します。
3. Activity の実行が停止すると、Domino サーバーコンソールには、「LEI: Activity
finished:<Activity 文書名>」が出力されます。また、Activity 実行ログに「Activity
finished」が記録されます。
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5. Virtual Documens アクティビティ運用における考慮点
この章では、Virtual Documents アクティビティを実行する LEI サーバーの運用、お
よび仮想化された文書を保持する Domino データベースの運用に関する考慮事項につい
てまとめています。
5.1. Activity 停止の影響
LEI サーバーで Virtual Documents Activity が実行されることで、仮想化された文書
とともに Domino データベースが利用可能となるために、Activity の停止は Domino ア
プリケーションが利用不可能な状態につながります。
ユーザーに対しては、Domino アプリケーションを開いてビューを表示することができ
ても、そのビューに表示されている仮想化された文書を実際に開こうとすると、エラー・
メッセージが表示されてしまい、開くことができません。
また Domino サーバーに対しては、この Domino アプリケーションに対する複製、全
文索引の更新、削除スタブのパージ処理といったものが失敗することになります。
そのため、可能な限り Activity を連続して実行することが必須となります。
5.2. 削除スタブと外部テーブル
Domino データベース内での仮想文書の削除に関しては、Domino の「削除スタブ」機
能と密接に関連しています。
「削除スタブ」は、複数の Domino サーバー間でレプリカさ
れているときに、どちらかで文書が削除されるとデータそのものが削除されますが、そ
の削除した「証拠」として情報を残しておくことで、レプリカ間のデータ削除に対して
整合性を保つためのものです。
この削除スタブ機能は、Virtual Documents アクティビティでも有効になります。外
部キーテーブルを使用する場合は、標準の Domino データベースと同じように、外部キ
ーテーブルに削除スタブが記録され、リレーショナル・データベースからは実データ行
が削除されます。
この削除スタブに関する詳細情報については、オンラインヘルプ「LEI ユーザーズガ
イド」の「第 13 章 Virtual Documents アクティビティ」にある「仮想文書を削除する
際の注意事項」を参照してください。
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Virtual Documents アクティビティ設定ガイド
5.3. 大量のデータ件数に対する初回の仮想化処理
外部のリレーショナル・データベースに存在するデータを Virtual Documents アクテ
ィビティにより仮想化する場合は、そのデータ件数により初回の仮想化処理時間が長く
なります。仮想化処理が終了するまでの間は Domino データベース内に仮想文書が作成
されていませんので、ユーザーがアクセスすることはできません。
そのために初回の仮想化処理は、日中などのピーク時間帯以外に実行するようにして
ください。
5.4. Compaction と Fixup 処理
通常の Domino データベースと異なり、Virtual Documens アクティビティの実行対象
である Domino データベースにはノーツ文書の実データは存在しません。そのため、
Domino データベースの Compaction や Fixup といった処理は必要ありません。
逆にこれらを実行させてしまうことにより、全文索引の更新処理が失敗するといった
現象や、Domino データベースのプロパティに保持されている文書数などが不正な値にな
るという現象が発生しますので、Compaction と Fixup 処理は実施しないでください。
5.5. 仮想化された文書と複製
Virtual Documents アクティビティで仮想化された文書を含む Domino アプリケーシ
ョンは、他のサーバーにレプリカを配置して定期複製を実行することが可能です。
ただし、Virtual Documents アクティビティを実行している Domino サーバー上では
文書が仮想化されていますが、別のサーバー上のレプリカでは文書が仮想化された状態
ではなく、実データを伴う通常の Domino データベースになります。
また、別サーバー上のレプリカで更新されたノーツ文書は、Domino サーバーの複製機
能により Virtual Documents アクティビティを実行している Domino(LEI)サーバーに反
映されるタイミングで、外部のリレーショナル・データベースに対して更新されます。
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Virtual Documents アクティビティ設定ガイド
5.6. Domino クラスタへの対応
Virtual Documents アクティビティを実行する Domino(LEI)サーバーが、クラスタリ
ング環境であっても、Virtual Documents アクティビティの実行はサポートされます。
5.5 節での複製との関係の通り、Virtual Documents アクティビティを実行する
Domino サーバーがクラスタ構成であっても、
「データの同期」という意味においてはク
ラスタ複製機能が利用可能です。また、ユーザーから見て Domino サーバーのフェール
オーバー機能も利用可能です。
しかし、Virtual Documents アクティビティの実行そのものは、Domino クラスタのメ
ンバー・サーバーの中の1台でのみサポートされています。つまり、Virtual Documents
アクティビティ実行への「障害対策」として、同じ外部テーブルを利用して、各メンバ
ー・サーバー上で Virtual Documents アクティビティを実行させることはできません。
この Domino クラスタリングへの対応については、オンラインヘルプ「LEI ユーザー
ズガイド」の
「付録 E Domino クラスタの Virtual アクティビティの使用」
にある「Virtual
Documents の Domino クラスタのサポート」に詳細が記載されていますので参照してく
ださい。
5.7. リレーショナル・データベース・サーバーの停止への影響
Virtual Documents アクティビティの実行にとって、実際のデータを保持しているリ
レーショナル・データベース・サーバーの稼動状況は重要な意味を持ちます。
Virtual Documents Activity を実行することで、データベース・サーバーに対してコネ
クションが確立され、そのコネクションは Activity が停止するまで持続しています。も
し、データベース・サーバーが停止してしまった場合には、もちろんコネクションは切
断されてしまい、Virtual Documents アクティビティは実行不能となります。
そのため、データベース・サーバーの停止に合わせて Virtual Documents Activity も
停止させるといった運用が必要になります。
5.8. その他の考慮点
2004 年 5 月時点までに判明している、Virtual Documents アクティビティにおける重
要な制限事項の概要を以下にまとめます。
z 外部テーブルと Domino データベースのフィールドとのマッピングにおいて、
Domino データベースのフィールドがサブフォーム上に存在する場合には正しく
動作しません。
z iSeries 上の DB2 に対して外部キーテーブルとともに利用する場合は、どちらも同
じライブラリ名である必要があります。
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6. 外部キーテーブル使用と仮想化処理のパフォーマンス
本章では、Virtual Documents アクティビティの重要な構成要素である「外部キーテ
ーブルと仮想化処理の関連を、実際のテスト結果に基づいてまとめています。
6.1. LEI 6.5 の外部キーテーブル仕様
3.1 節で述べたように外部キーテーブル必要な列は決められていますが、3.3 節の通り
通常は Virtual Documents Activity 文書の中から自動的に作成させることができます。
本書でご紹介している例では、
「PARTNUMBER」という列をキーに指定して自動作成
しましたが、作成された外部キーテーブルは以下のような仕様となっています。
列名
データ・タイプ 長さ
NULL可能
ビット・データ
PARTNUMBER
CHARACTER
15
NO
NO
EINOTEID
INTEGER
(なし)
YES
YES
EIUNID
CHARACTER
32
YES
NO
EIMODIFIED
TIMESTAMP
(なし)
YES
YES
EINOTEPROPS
VARCHAR
10240
YES
YES
この仕様について、3.1 節でもご紹介した「LEI ユーザーズガイド」に記載されている
通りとなっていますが、「EINOTEPROPS」列のデータタイプについては注意が必要で
す。
「LEI ユーザーズガイド」では、DB2 での「EINOTEPROPS」のデータタイプとして
「BLOB(2GB)または VARCHAR」と記載されており、Virtual Documents Activity
文書で自動作成した場合には「VARCHAR(10KB)」で作成されています。
この「EINOTEPROPS」のデータタイプの違いにより、Virtual Documents アクティ
ビティのパフォーマンスが大きく左右されるということが、下記の LDD Today に記載さ
れています。
「Optimizing LEI 6 performance with Virtual Documents and DB2」
http://www-10.lotus.com/ldd/today.nsf/lookup/LEI6_DB2
LEI 6.0 では、Virtual Documents Activity 文書から外部キーテーブルを自動作成する
と「EINOTEPROPS」列は「BLOB(2GB)」で作成されていますので、LEI 6.5 からは
「VARCHAR(10KB)」にすることでパフォーマンスを最適化していることになります。
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6.2. 負荷テストの内容と環境
前述の「EINOTPROPS」列のデータタイプの違いによる変化を比較するために、LEI
6.0.2(Domino 6.0.2 CF2)と LEI 6.5.1(Domino 6.5.1)とで、下記のそれぞれの条件
で測定を行いました。
z 外部キーテーブルを Virtual Documents Activity 文書から自動で作成した場合
z 外部キーテーブルを DB2 サーバーに手動で作成した場合
また、Virtual Documents アクティビティの負荷テストで使用したサーバー環境を以
下に記します。
z LEI サーバー(LEI 6.5.1 / LEI 6.0.2)
OS
AIX 5.1
CPU
Power3-II 375MHz 4 Way
Memory
2GB
z DB2 サーバー(DB2 8.1 + FixPack2)
OS
Windows 2000 Server(SP4)
CPU
Pentium III Xeon 550MHz 2 Way
Memory
1.5GB
実際のデータとしては、DB2 サーバー側にあらかじめデータを用意し、それを Virtual
Documents アクティビティによって、Domino データベースに仮想化処理をしています。
その DB2 データと Domino データベース側の列/フィールド情報を以下に記載します。
z DB2 データレコード詳細
負荷テストに使用した DB2 データレコード構成の詳細を下記に記します。
キー
○
列名
データタイプ
長さ
NULL 値
PATNUMBER
CHARACTER
15 バイト
不可
DESCRIPTION
VARCHAR
256 バイト
可
MANU_PRICE
DOUBLE
−
可
BUY_PRICE
DOUBLE
−
可
データ件数としては 16,000 件を用意し、レコード 1 件あたりの平均長は 217 バイ
トになります
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z Domino データベースのマッピングするフィールド
上記の DB2 列に対応する Notes フィールドを以下に記します。
DB2 列名
Notes フィールド名
フィールドタイプ
PATNUMBER
PartNumber
ダイアログリスト
DESCRIPTION
Description
テキスト
MANU_PRICE
Manu_Price
数値
BUY_PRICE
Buy_Price
数値
6.3. 外部キーテーブル仕様の違いによる仮想化に要する処理時間への影響
まず始めに、外部キーテーブル自動作成した場合です。データ件数を 4,000 件、8,000
件、12,000 件、16,000 件と変化させて、仮想化するのに要した時間を比較した結果が次
のグラフになります。
Virtualization処理時間(外部キーテーブル自動作成)
LEI 6.0.2
LEI 6.5
1200
1000
処理時間(秒)
800
600
400
200
0
4000
8000
12000
16000
レコード件数
図1.自動作成した場合の仮想化処理時間の比較
LEI 6.0.2 では 16,000 件の処理に約 18 分を要したのに対して、LEI 6.5.1 では約 8 分
と半減し、仮想化に要する処理時間が大きく短縮されていることが判ります。これは 5.1
節で述べたように、外部キーテーブルを自動作成する際に「EINOTEPROPS」列が
「VARCHAR(10K)」に変更されたことによる効果であると考えられます。
次に、外部キーテーブルを手動で作成する場合の比較ですが、5.1 節で紹介した LDD
Today にて、LEI 6.0 であっても「EINOTEPROPS」列を LEI 6.5 と同じ「VARCHAR
(10K)」に変更することでパフォーマンスが改善されるとの記載があります。そのため、
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同じ仕様の外部キーテーブルを作成した場合の仮想化に要する処理時間を検証し、その
比較結果が次のグラフになります。
Virtualization処理時間(外部キーテーブル手動作成)
LEI 6.0.2
LEI 6.5
1200
1000
処理時間(秒)
800
600
400
200
0
4000
8000
12000
16000
レコード件数
図2.同じテーブル仕様での仮想化処理時間の比較
前述の自動作成したときの図1と比べて、LEI 6.0.2 での結果が LEI6.5 とほぼ同じ処
理時間に変化していることがわかります。このことから LDD Today の記載の通り、LEI
6.0 においても、外部キーテーブルを LEI 6.5 の Virtual Documents Activity 文書で自動
作成される仕様と同じく手動で作成すれば、パフォーマンスを最適化できると言えます。
なお、既に LEI 6.0 で Virtual Documents アクティビティを外部キーテーブルを利用
して実行している場合に、外部キーテーブルを再作成する手順が 5.1 節で紹介した LDD
Today に記載されています。
6.4. 外部キーテーブル仕様の違いによるサーバー資源への影響
5.3 節では処理時間を比較しましたが、ここでは LEI サーバーと DB2 サーバーの CPU
使用率とディスク I/O の違いについて比較しています。
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図3は、外部キーテーブルを自動作成させた場合の「EINOTEPROPS」列のデータタ
イプの違いによる影響を表したグラフになります。
LEI6.0.2と6.5のパフォーマンス比較(外部キーテーブル自動作成)
LEI 6.0.2
120
LEI 6.5
111.75
100
82.49
使用率(%)
80
73.5
60
35.34
40
20
14
12.87
9.33
2.1
2.84
2.35
7.24
4.21
0
4000
16000
DB2_CPU
4000
16000
DB2_DiskTime
レコード件数
4000
16000
LEI_CPU
図3.LEI6.0.2 と 6.5 のパフォーマンス比較(外部キー・テーブル自動作成)
LEI 6.0 では、
「EINOTEPRPOS」列が「BLOB(2GB)」ということもあり、DB2 サー
バー側のディスク I/O が非常に高く、DB2 サーバーに対して負荷をかけてしまっている
ことが分かります。LEI 6.5 ではその負荷は半減しており、5.3 節での処理時間とあわせ
て LEI として最適化されているといえます。
一方で、LEI サーバー側の CPU 使用率を比較すると、LEI 6.0 では DB2 サーバー側
に負荷をかけていて待ち時間が長くなっているためか使用率は低く、LEI 6.5 は DB2 サ
ーバーとの処理が最適化されていて高くなっていることが分かります。ただし、LEI 6.5
での CPU 使用率が高いといっても CPU 4 Way で 10 数%であることから、問題のない範
囲であると考えられます。
図4は、LEI 6.0 でも LEI 6.5 と同じ外部キーテーブル手動で作成した場合のグラフに
なります。
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LEI6.0.2と6.5のパフォーマンス比較(外部キーテーブル手動作成)
LEI 6.0.2
LEI 6.5
120
100
80
使用率(%)
70.26
67.14
60
40
30.66 29.97
15
20
2.45
3.23
3.19
15
12.43 12.75
4.25
0
4000
16000
DB2_CPU
4000
16000
DB2_DiskTime
4000
16000
LEI_CPU
レコード件数
図4.LEI6.0.2 と 6.5 のパフォーマンス比較(外部キー・テーブル手動作成)
5.3 節での処理時間の結果と同じように、LEI 6.0 と LEI 6.5 とでほぼ同じ結果となっ
ていることがわかります。このことから LEI 6.0 でも、サーバー資源という面においても
最適化が可能であると言えます。
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