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アプリケーション管理 1 日本IBMシステムズ・エンジニアリング(株) Webインフラストラクチャー

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アプリケーション管理 1 日本IBMシステムズ・エンジニアリング(株) Webインフラストラクチャー
アプリケーション管理
日本IBMシステムズ・エンジニアリング(株)
Webインフラストラクチャー
菅原 直哉 ([email protected])
© 2008 IBM Corporation
1
Disclaimer
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
当資料で提供する技術情報は、各製品の出荷前コードに基づくものを含みます。
この資料は日本アイ・ビー・エム株式会社ならびに
日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング株式会社の正式なレ
ビューを受けておりません。
当資料は、資料内で説明されている製品の仕様を保証するものではありません。
資料の内容には正確を期するよう注意しておりますが、この資料の内容は2008年
10月現在の情報であり、製品の新しいリリース、PTFなどによって動作、仕様が変
わる可能性があるのでご注意下さい。
今後国内で提供されるリリース情報は、対応する発表レターなどでご確認くださ
い。
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
#2
© IBM Corporation.
2
Agenda
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Business Level Application
HTTP Session
アプリケーション管理
}
New
v7
アセットの更新
Fine Grained Update
Rollout Update
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
#3
© IBM Corporation.
3
非機能要件について
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
性能
パフォーマンス
応答時間(レスポンスタイム)
キャパシティー(スループット)
システムの処理能力
システムのユーザー数、同時接続ユーザー数、データ量。
スケーラビリティー
拡張容易性
Reliability(信頼性)
故障・障害の起こりにくさ
Availability(可用性)
システムの利用可能性の高さ
Serviceability(保守性)
故障・障害の修復の容易性
Integrity(保全性・完全性)
システムが正しい結果を返すこと
ハードウェアや電源障害が発生した場合にもデータが保証されるこ
と
Security(セキュリティー)
不正侵入、盗聴などによる情報漏洩などからデータを守ること
サービス監視
パフォーマンスや信頼性の要件が達成できているかを監視すること
システム運用管理
システムのバックアップ、バッチ処理の実行など日常運用の要件
アプリケーション管理
アプリケーションの変更
品質
セキュリティー
運用管理
アプリケーション管理
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
#4
© IBM Corporation.
非機能要件は、大きく性能要件、品質要件、セキュリティー要件、運用管理要件の4つがあり
ます。Webシステムを設計する際には、この要件を考慮する必要があります。
当セッションでは、WebSphere Application Server V7.0を使用して、アプリケーション管理
についてご説明致します。
4
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
New
v7
Business Level Application
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
#5
© IBM Corporation.
5
従来のJ2EE管理の課題
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
WebSphere では、エンタープライズ・アプリケーションは J2EE EAR file
をインストールする事で作成される
エンタープライズ・アプリケーションは以下の制限を持つ:
J2EE パッケージ・モデルに強く依存
Application=EAR という概念だけでは不十分なケースがある
操作できる単位がEAR単位である
解決策
Business Level Application (BLA)
New
v7
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
#6
© IBM Corporation.
WebSphereでは、J2EEアプリケーションがメインのモジュールとして扱われます。しかし
J2EEアプリケーションには以下の制限があります。
・EARやWARなどのJ2EEモジュール単位は、それぞれに導入、管理する必要がある。
・J2EEモジュール単位では影響範囲がわからないため、ビジネスレベルでの影響度分析がわ
かりづらい。
これらの問題をWAS V7.0ではビジネス・レベル・アプリケーションとして解決します。
6
Business Level Application(BLA)とは??
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
BLAは複数コンポーネント(EAR/WAR/JARなど)をひとつのビジネス・アプリ
ケーションとして関連付ける新しい管理モデル
複数のコンポーネントをまとめて管理可能
J2EEパッケージング・モデルよりも柔軟な管理が可能
HTTPSessionの共用方法としてIBMApplicationSessionが新機能として追加
共用セッション・コンテキストは非推奨に。
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
#7
© IBM Corporation.
BLAではJ2EEパッケージング・モデルより柔軟な管理方法を提供します。これはJ2EEの仕
様ではなく、WebSphereの拡張機能となります。
また、BLA内でのWebモジュール間のセッション共有方法として、IBMApplicationSessionと
いう新しい方法を提供します。(後述)
7
通常のJ2EEアプリケーションの管理方法
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
J2EE単位での管理が可能
J2EE単位で起動/停止
賞与計算アプリケーション
給与システム
月給計算アプリケーション
管理者
資格管理アプリケーション
人事システム
職務管理アプリケーション
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
#8
© IBM Corporation.
今までのJ2EE単位でのアプリケーションの操作方法では、各アプリケーション・モジュール
単位での管理となっております。そのため、同一システム内に複数のアプリケーションが存在
している場合、同一システムであっても、それぞれのアプリケーションを操作する必要がありま
す。
8
BLAの管理方法
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
ビジネスレベルとしてBLA単位での管理が可能
BLA1
BLA単位で起動/停止
賞与計算アプリケーション
給与システム
月給計算アプリケーション
BLA2
管理者
BLA2
資格管理アプリケーション
人事システム
職務管理アプリケーション
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
#9
© IBM Corporation.
BLAを定義する事で、BLAに登録された複数のアプリケーションをBLA単位で操作する事が
可能となります。これにより、管理者はシステム単位(BLA単位)での操作が可能となり、同時に
ビジネス・レベルでの影響範囲がより明確になります。
9
BLAにおけるFine-grained管理セキュリティー
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
BLA単位での管理者を設定可能
BLA1
賞与計算アプリケーション
給与システム
管理者
月給計算アプリケーション
BLA2
BLA2
資格管理アプリケーション
人事システム
管理者
職務管理アプリケーション
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 10
© IBM Corporation.
Fine-grained管理セキュリティーでは、BLA単位での管理者権限を付与する事が可能となっ
ております。これにより各システム単位(BLA単位)での管理者設定が可能となり、管理者から
他のシステムへの操作を制限する事ができます。
※Fine-grained管理セキュリティーについては、「04.セキュリティー」のセッションをご参照く
ださい。
10
(参考)BLAにおけるFine-grained管理セキュリティー
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
管理リソースの範囲でビジネス・レベル・アプリケーションを選択
リソースとして
ビジネス・レベル・アプリケーション
が選択可能
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 11
© IBM Corporation.
※Fine-grained管理セキュリティーについては、「04.セキュリティー」のセッションをご参照く
ださい。
11
BLA における変更点
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
BLAは以下を提供するものではない:
新規のプログラミング・モデル、新規のAPI
新規のランタイム
既存のランタイム環境が使用される (セキュリティー、クラスローダーなど・・・)
新規のパッケージング・モデル
以下の変更は必要ない:
ビジネスロジックの変更
ランタイム環境の設定変更
アプリケーションのパッケージング・モデルの変更
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 12
© IBM Corporation.
BLAは、複数のJ2EEモジュールを管理するためのモデルであり、新規のAPIやランタイム、
パッケージングモデルを提供しているわけではありません。
そのため、従来のJ2EE APIはBLAに定義してもそのまま稼動します。アプリケーションの
コードを書き直したり、再コンパイルをする必要はありません。アプリケーションからはBLAに管
理されているという構成情報は保持しておりませんので、従来通りの方法で管理が可能です。
12
BLAのコンセプト
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
BLA ID
WebSphere管理ドメイン内でユニークなBLAの名前
Asset
ビジネス・ロジックを実装した実際のバイナリー・ファイル
Composition Unit (CU)
BLAにAssetを定義する際の構成情報
アセットをどこでどのように動かすかという情報まで含む
(例)アセット:EJB Jar
コンポジション・ユニット:EJBバインディング情報を含むEJBモジュール
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 13
© IBM Corporation.
・BLA IDは、WebSphere管理ドメイン内でユニークな名前を持つ必要があります。
・アセットは、ビジネス・ロジックを実装したバイナリー・ファイルです。例えば、EJB Jarファイル
やEARファイル、Warファイルや共有ライブラリーのJARファイルがアセットとして定義可能で
す。
・CUとはBLAに含まれるアセットです。アセットでは、どのサーバーやクラスターで稼動するか
といったランタイム定義情報を保持していないのに対し、CUではランタイム定義情報やメタ
データなどを含みます。例えば、従来通りEARファイルをデプロイするとデプロイされたアプリ
ケーションがCUとなります。また、アセットに登録せずにアプリケーションをデプロイするとア
セットを含まないCUが作成されます。
13
BLAのコンセプト図①
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
BLA1
BLA
BLA2
(Composition)
Composition Unit
(Application Metadata,
Deployment Information)
Enterprise
Application
Web
Module
Library
Enterprise
Application
Web
Module
従来の方法で
EARをデプロイすると
Asset無しでCUが作成
Asset
(Application Binaries)
EAR
WAR
Java
Library
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
WAR
# 14
© IBM Corporation.
BLAでは、コンポジションモデルとして3層に分かれております。一番下がEARファイルや
WARファイル、JARファイルなどのアセットです。真ん中がEJBモジュールやWebモジュール
などのデプロイされたアセット、すなわちCUです。一番上は、CUが登録されているBLAとなり
ます。
例えば、もしWASにEARファイルをアセットに登録し、登録したアセットからデプロイした場
合、このアプリケーションはCUとしてWebSphereのレポジトリーに保管されます。また、CUは
BLAへ追加されます。
14
BLAのコンセプト図②
Asset
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
BLA1
バイナリー・ファイル
アセットをCUとして
BLAに定義
Bonus.ear
賞与計算アプリケーション
月給計算アプリケーション
BLA
BLAは
定義されたCUの
リスト情報を持つ
共用ライブラリー
Sample0001.jar
Salary.war
BLA2
Sample.jar
Title.war
Career.war
資格管理アプリケーション
職務管理アプリケーション
共用ライブラリー
CU
ランタイムに
デプロイされた
構成情報等
を含んだ
モジュール
Sample0002.jar
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 15
© IBM Corporation.
1.EARファイルやWARファイル、JARファイルをアセットとしてインポートします。この段階で
は、インポートされたアセットはランタイム情報を持たないため、このままでは稼動出来ません。
2.次にアセットを登録するためのBLAを作成します。
3.作成したBLAに対して、インポートしたアセットを定義していきます。定義する段階で、ど
のサーバーやクラスターで稼動させるかといったランタイム情報を含めます。ランタイム情報等
を含んだものをCUと呼びます。CUになった状態で、これらのモジュールを稼動する事が可能
となります。
4.BLAでは、登録された複数のCUのリストを持ち、複数のCUをまとめて起動/停止を実行
できます。
また、アセットからは複数のCUを定義する事が可能です。ただし、一つのCUは一つのア
セットからしか作成できません。またアセットをインポートせずにアプリケーションをデプロイす
ると、アセットを持たないCUが作成されます。
15
J2EE コンセプト と BLA コンセプト のマッピング①
J2EE コンセプト
BLA コンセプト
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
詳細
EARまたはスタンド・アロン・
モジュール
Asset
J2EE アプリケーション・バイナリーはアセットに
マップされる
例) Bonus.ear
Salary.war
Sample.jar
アプリケーションのインス
トールによって生成される
J2EEアプリケーション
Composition Unit
J2EEアプリケーションは、J2EEメタデータやター
ゲット・マッピングを含むCUとしてWebSphereリポ
ジトリーに保管される
例) 賞与管理アプリケーション
月給管理アプリケーション
Sample0001.jar
※詳細の”例)”は前ページの図を参照
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 16
© IBM Corporation.
上記はJ2EEコンセプトとBLAコンセプトのマッピングになります。BLAを使用していても全て
のJ2EEアプリケーション管理のAPIはそのまま使用可能です。
16
J2EE コンセプト と BLA コンセプト のマッピング②
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
J2EEコンセプト
BLAコンセプト
詳細
コンソール
/wsadminからJ2EE
アプリケーションを
インストール
・J2EEアプリケーションをデプロイする場合、追
加先となるBLAの名前を指定可能
・BLAの名前を指定しない場合、デフォルトとし
てJ2EEアプリケーションと同じ名前のBLAが作成
される
・J2EEアプリケーションと同じ名前の
Composition UnitがBLA内に登録される
・一つのBLA内に複数のJ2EEアプリケーションが
登録可能
EARとしてアセットをインポート
空のBLAを作成
J2EEアプリケーションをCUとして
BLAに追加
例) BLA1に給与管理アプリケー
ションを追加
J2EEアプリケーショ
ンのアンインストー
ル
複数のBLA管理コマンドを実行
J2EEアプリケーションのCUをBLAか
ら削除
アセット(EAR file)を削除
例) BLA1から月給管理アプリ
ケーションを削除
J2EEアプリケーショ
ンの起動/停止
CUの起動・停止
BLAの起動/停止でその中のJ2EE
アプリケーションが起動/停止
例) 給与管理アプリケーションを
起動/停止
※詳細の”例)”は前ページの図を参照
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 17
© IBM Corporation.
上記はJ2EEコンセプトとBLAコンセプトのマッピングになります。
17
BLA (ID)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
BLAでは、管理するコンポーネントのリストを持つ
BLAの特性:
BLAは直接バイナリーファイルを含まない
バイナリーファイルを定義したComposition Unitをリス
トした構成ファイルを持つ
app_server_root/cells/cell_name/blas/business_level_application
_name/bver/BASE/bla.xml
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 18
© IBM Corporation.
BLAには特性として以下があります。
・BLA自体にはバイナリーファイルは含まれない
・BLAでは定義されているJ2EEモジュール(Composition Unit)のリストが記述されたbla.xmlを
保持します。
18
Asset
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
アセットとは実際のバイナリーファイルを指す
Java EE archivesやlibraryファイル、リソース
ファイルを含む
アセットはセル内でユニークな名前に設定する必
要がある
アセットのインポート
レポジトリーファイルとして、以下のディレクト
リーにバイナリーファイルが配置
app_server_root/config/cells/cell_name/assets/asset_name
/aver/BASE/bin/
名前や配置ロケーション、その他のアセットとの
関係性が記述されたasset.xmlファイルが作成
app_server_root/config/cells/cell_name/assets/asset_name
/aver/BASE/
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 19
© IBM Corporation.
BLA内で使用されるアプリケーション・ロジック(EARやJAR)はアセットとしてインポート・管理
する事が可能です。アセットとして登録されたバイナリーファイルは複数のBLA間で使用する
事が可能となります。使用する際には、ランタイム情報を含んだCUとして構成する必要があり
ます。
19
CU
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
CUとはBLAにアセットの定義する際の構成情報である
CUは、アセットを特定の実行環境と結び付ける構成メタデー
タを含む
例えば、EJB JarアセットのCUはEJBバインディング情報を含むEJB
モジュール
CUは一つのアセットから作られる
一つのアセットから複数のCUを作成可能
(同じアセットでも環境が異なれば、違うCUとなる)
CUはアセットから作ることができるが、アセットを持たないCUを作
成/管理することも可能
定義されるCUは以下の3つ:
Asset composition units
登録したアセットを構成した場合に作成されるCU
Shared library composition units
Jarファイルとして登録されたアセットを構成した場合に作成さ
れるCU
Business-level application composition units
BLAを他のBLAへ登録した場合に作成されるCU
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 20
© IBM Corporation.
BLAにアセットを登録すると、ランタイムの構成情報を含んだCUが作成されます。
アセットをCUとしてBLAに定義した場合:
・アセットが共用ライブラリーの場合、定義したサーバー先のプロファイル以下にバイナリー・
ファイルが配置される
app_server_root/installedAssets/asset_name/BASE/
・アセットがアプリケーションの場合は、定義したサーバー先のプロファイル以下にバイナリー・
ファイルが配置される
app_server_root/installedApps/cell_name/application_name/
20
共用ライブラリーの関係
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
アセットを共用ライブラリーとして使用する場合は、関連付けるWebモ
ジュールに「共用ライブラリーの関係」を設定する
例えば、共用ライブラリーのSample.jarを使用したい場合:
Step1. Sample.jarをアセットとしてインポート
Step2. BLAにアセットとしてインポートしたSample.jarをCUとして定義
Step3. 同じBLA内にあるSample.jarを使用したいアプリケーション(CU)から
「共用ライブラリーの関係」を定義
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 21
© IBM Corporation.
「共用ライブラリーの関係」を定義すると、同じBLA内にあるアプリケーションから共用ライブラ
リーとして参照可能となります。これにより共用ライブラリーの影響範囲をBLAで完結させる事
が可能です。
※WAS V6.1と同様に「リソース」>「共用ライブラリー」を設定し、アプリケーションの「共用ライ
ブラリー参照 」を定義する事でも共用ライブラリーとして設定可能です。
21
共用ライブラリーの関係の設定①
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
定義方法は以下の2つの場所のどちらかで可能:
(共用ライブラリーは既にCUとして定義しておく)
アセット(共用ライブラリーを使用したいアプリケーション)をCUとしてBLAに
定義する時
「詳細」>「ステップ5」を選択
CUとして定義済みのアプリケーションから定義
「アプリケーション」>「アプリケーション・タイプ」>「ビジネス・レベル・アプリケー
ション」>「アプリケーション名」>「アセット名」>「共用ライブラリーの関係」を選択
選択後は、モジュールのチェックボックスにチェックし、「参照共用ライブ
ラリー」をクリックして関係するモジュールを紐付ける
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 22
© IBM Corporation.
「共用ライブラリーの関係」を定義するには、2通りあります。
1.共用ライブラリーを使用したいアプリケーションであるアセットをBLAに定義する時(CUとし
て定義する際)
2.CUとして定義済みのアプリケーションから設定
22
共用ライブラリーの関係の設定②
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
使用可能リストからライブラリーを選択し、⇒ボタンにて選択済みリス
トへ移動させます。
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 23
© IBM Corporation.
共用ライブラリーの関係のパネルでは、使用可能な共用ライブラリーが表示されます。関係
させる共用ライブラリーを選択肢、⇒ボタンをクリックする事で、選択済みリストへと移動させま
す。
以上でアプリケーションから共用ライブラリーが使用可能となります。
23
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
管理コンソールからBLAの作成
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
# 24
© IBM Corporation.
24
BLAの作成フロー
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
他のBLAでもモジュールを使用する場合
他のBLAでモジュールを使用しない場合
1.空のBLAを作成
4.アセットとしてインポートせずに
アプリケーションをデプロイ
2.モジュールをアセット
としてインポート
4‘.登録先のBLAを選択
3.アセットをBLAにCUとして登録
※デフォルトではアプリケーションと同じ名前の
BLAが作成される
※上記ステップでは、BLAとCUが定義されるが、
バイナリーファイルはアセットとして登録されない
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 25
© IBM Corporation.
BLAの作成フローです。
他のBLAでもモジュールを使用する場合:
共用ライブラリーなどを他のBLAやWebモジュールで使用したい場合は、モジュール(バイナ
リー・ファイル)をアセットにインポートします。インポート後は、アセットをBLAに対してCUとして
定義していきます。
他のBLAでモジュールを使用しない場合:
アセットをインポートしない、WAS V6.1までと同様のアプリケーションのデプロイのステップに
なります。但し、WAS V7.0からは登録先となるBLAを指定する必要があります。デフォルトの
状態や、一つもBLAを作成していない場合には、アプリケーションと同じ名前のBLAが作成さ
れ、そこにCUとして登録される事になります。またこの場合、アセットを含まないCUが作成さ
れます。
25
1.空のBLAを作成
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
①「ビジネス・レベル・アプリケーション」で作成したBLAを表示
②「新規作成」で新規にBLAを作成
名前と説明のみ定義
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 26
© IBM Corporation.
管理コンソールを使用したBLAの作成方法です。
BLAは「アプリケーション」>「アプリケーション・タイプ」>「ビジネス・レベル・アプリケーショ
ン」から新規作成できます。ステップとしては、空のBLAを作成し、アセットをBLAにCUとして
定義していきます。
※「アプリケーション」>「新規アプリケーション」からもBLAを作成する事が可能です。
26
2.モジュールをアセットとしてインポート
①「アセット」から作成したアセットを表示
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
②「インポート」からアセットとして
登録するモジュールのロケーションを記述
③アセットを追加
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 27
© IBM Corporation.
続いて、アセットをインポートします。
管理コンソールから「アプリケーション」>「アプリケーション・タイプ」>「アセット」を選択しま
す。次に「インポート」を選択肢、インポートするモジュールのロケーションを記述します。
※「アプリケーション」>「新規アプリケーション」からもアセットをインポートする事が可能です。
27
3.アセットをBLAにCUとして登録
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
①BLAを選択し、アセット/BLAを追加
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 28
© IBM Corporation.
BLAを作成すると、登録しているアセット/共用ライブラリー/BLAを追加する事が可能となりま
す。
管理コンソールから「アプリケーション」>「アプリケーション・タイプ」>「ビジネス・レベル・ア
プリケーション」を選択します。次にアセットを登録する先となるBLAをクリックし、アセット/共用
ライブラリーをCUとして登録する場合は、「デプロイ済みアセット」から「追加」を、BLAを登録
する場合は「ビジネス・レベル・アプリケーション」から「追加」を選択します。
28
4.アセットとしてインポートせずにアプリケーションをデプロイ
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
①アプリケーションのインストール画面で、登録するBLAを指定可能
※バイナリーファイルはアセットに登録されない
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 29
© IBM Corporation.
アセットとしてインポートしていないアプリケーションもデプロイすることが可能です。
管理コンソールから「アプリケーション」>「アプリケーション・タイプ」>「WebSphere エン
タープライズ・アプリケーション」を選択します。WAS V6.1までと同様のステップにてデプロイ
することが可能ですが、インストール画面から登録先のBLAを指定する事が可能となっており
ます。デフォルトでは、アプリケーションと同じ名前のBLAが作成され、そこにCUとして登録さ
れることになります。
29
wsadminコマンドによるBLA管理
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
wsadminコマンドでもBLAを管理する事が可能
アセット・コマンド:
importAsset, listAssets, deleteAsset, exportAsset, viewAsset, editAsset,
updateAsset等
CU・コマンド:
addCompUnit, listCompUnits, deleteCompUnit, viewCompUnit, editCompUnit
等
BLA・コマンド
createEmptyBLA, listBLAs, viewBLA, deleteBLA , startBLA ,stopBLA等
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 30
© IBM Corporation.
BLAでは、管理コンソールでもwsadminコマンドでも管理する事が可能です。アセットやCU、
BLAにおける操作として、作成や削除、リストなどが用意されております。
詳細は以下のInfoCenterをご参照ください。
参考:Business-level application configuration scripts
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websph
ere.nd.doc/info/ae/ae/rxml_7libbla.html
30
BLAのオペレーション
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
オペレーションとして、BLAを起動する事も、CUを起動する事も可能
BLAを起動/停止する事で、BLAが含んでいるCUの起動/停止が実行される
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 31
© IBM Corporation.
BLAでは、BLA単位もしくはCU単位での操作が可能となります。BLAを起動する事で、BLA
に登録されている複数のCUを一括で起動/停止する事が可能です。
31
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
New
v7
HTTP Session
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
# 32
© IBM Corporation.
32
HTTPセッション
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
WebSphereのセッション管理では、HTTPセッションを複数のEAR間で共有する機能
を提供(Servlet APIでは、Webモジュール内に限定)
共用セッション・コンテキストがBLA内のWebモジュール間で同じセッションを共有できる
ように拡張(非推奨)
IBMApplicationSession という新しいクラスによりセッション共有が可能 (推奨)
Servlet API 規定の
セッション・スコープ
IBM拡張でのセッション・スコープ
共用セッション・コンテキスト
IBMApplicationSession
WAS7
Servlet2.5:
Webモジュール内
BLA内の複数EAR間
(マイグレーション用)
BLA内の複数EAR間
(推奨)
WAS6.x
Servlet2.4:
Webモジュール内
複数EAR間
-
WAS5.x
Servlet2.3:
Webモジュール内
EAR内
-
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 33
© IBM Corporation.
Servletの仕様では、HTTPセッションはWebモジュール内でしか共用することができません。
WebSphereではIBM拡張として、共用セッション・コンテキストをしようする事で、複数EAR間
でのセッションを共用する事ができました。但し、これはWAS V7.0より非推奨機能となります。
WAS V7.0からは、BLAレベルでのセッションの共用として、IBMApplicationSesionを使用
を推奨しております。例えば、BLA内に2つのEARアプリケーションが導入されている場合、そ
れぞれのWebモジュールが同一のセッションを共用する事ができます。
33
セッションとBLA
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
共用セッション・コンテキストが有効であれば、BLA内のすべてのWebモ
ジュールはHTTPセッションを共有することが可能
(Option1)
共用セッション・コンテキストが有効でなければ、各Webモジュールはそ
れぞれ別のHTTPセッションを保持する。
この場合でも、 BLA内のすべてのWebモジュールはIBMApplicationSession
を共有することが可能
(Option2)
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 34
© IBM Corporation.
WAS v7.0では、全てのWebモジュールがIBMApplicationSessionにアクセス可能です。プ
ログラム的には、HttpSessionの代わりにIBMApplicationSessionにアクセスしますので、今後
はアプリケーション・ロジックを修正する必要があります。
参考:Assembling so that session data can be shared
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websph
ere.nd.multiplatform.doc/info/ae/ae/tprs_sharing_data.html
34
共用セッション・コンテキスト / IBMApplicationSession WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Option1
(共用セッション・コンテキストを使う場合)
Option2
(IBMApplicationSessionを使う場合)
BLA
BLA
EAR1
EAR2
EAR1
EAR2
WAR1
WAR2
WAR1
WAR2
HttpSession
HttpSession
HttpSession
IBMApplicationSession
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 35
© IBM Corporation.
共用セッション・コンテキストとIBMApplicationSessionの違いは、以下の通りです。
・Option1では、両方のWebモジュールから共用される一つのHTTPセッションが存在します。
・Option2では、各Webモジュール毎に共用しないHTTPセッションを保持することが出来ます。
HTTPセッションを共用させたい場合には、IBMApplicationSessionを使用する事で可能とな
ります。
35
IBMApplicationSessionの使用方法
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
HTTPSession オブジェクトを取得する
HttpSession session = request.getSession();
IBMSessionオブジェクトにキャストし、getIBMApplicationSession()メ
ソッドを呼び出す
このオブジェクトをHTTPSessionオブジェクトと同様に扱う
IBMApplicationSession appSession =
((IBMSession) session ).getIBMApplicationSession();
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 36
© IBM Corporation.
IBMApplicationSessionオブジェクトを使用するには、最初にHTTPSessionオブジェクトを
取得します。次に、このオブジェクトをIBMSessionオブジェクトにキャストし、
getIBMApplicationSession()メソッドを呼び出します。これによりIBMApplicationSessionオブ
ジェクトが戻り値となりますので、このオブジェクトをHTTPSessionオブジェクトと同様に使用し
ます。
36
IBMApplicationSessionの特性
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
IBMApplicationSessionはHttpSessionオブジェクトと同等の特性を持つ:
アプリケーション・サーバー間でフェイル・オーバー可能
セッション・イベントを検知するリスナーを構成可能
オブジェクトをセッションの属性として保管することができ、Webモジュール間
で共有することができる
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 37
© IBM Corporation.
IBMApplicationSessionはHTTPSessionオブジェクトと同様の特性を保持しています。
37
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
アプリケーション管理
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
# 38
© IBM Corporation.
38
アプリケーション管理
Business Level Applications (前述)
アセットの更新
Fine Grained Update
Rollout Update
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
}
New
v7
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 39
© IBM Corporation.
39
アセットの更新
New
v7
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
アセットに登録されているモジュールの更新も可能
アセットを選択して
「更新」を選択
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 40
© IBM Corporation.
アセットとして登録したバイナリー・ファイルを更新する事が可能です。管理コンソールは「ア
プリケーション」 > 「アプリケーション・タイプ」 > 「アセット」をクリックし、更新するアセットを選択
してから、「更新」をクリックします。
更新のオプションとして以下の5通りの方法が提供されております。
「アセット全体の置き換え」
サーバー上にインストールされたアセット全体を新しい (更新された) アセットに置き換えます。
「特定のアセット・コンテンツの置換」
サーバー上にインストールされたアセットのファイルまたはモジュールを置き換えます。
「モジュールまたはファイルをアセットに追加」
ファイルをサーバー上にインストールされたアセットに追加します。
「ファイルまたはモジュールをアセットから除去」
サーバー上にインストールされたアセットからファイルまたはモジュールを除去します。
「アセット・コンテンツのマージ」
新しいファイルまたはモジュールを、サーバー上にインストールされたアセットのファイルまた
はモジュールと比較します。ファイルまたはモジュールが存在していた場合、置き換えられま
す。存在しない場合、インストールされたアセットに追加されます。
40
Fine-Grained Update
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Fine-Grained Updateとは
アプリケーションを部分的に追加 / 更新 / 削除する機能
管理コンソールや wsadmin を使用した実行が可能
更新単位
アプリケーション、モジュール、ファイル、アプリケーションの一部
更新 / 反映
サーバー稼動中に更新した場合、アプリケーション全体あるいは更新の影響を
受ける一部だけを自動停止、更新、再起動
Application.ear
更新
更新
WebModule.war
FileA
FileB
更新
管理者
EJBModule.jar
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 41
© IBM Corporation.
Fine-Grained Update とは、アプリケーションを部分的に追加、更新、削除できる機能です。
これらの操作は、管理コンソールや wsadmin などといったWASが提供している管理ツールを
使用して実行することができます。Fine-Grained Update を実行すれば、アプリケーションの
部分的な更新を展開ディレクトリに自動で反映させることができます。
アプリケーションを更新できる単位としては、アプリケーション、モジュール、ファイル、アプリ
ケーションの一部という4種類がサポートされています。それぞれの詳細については、後述しま
す。
この機能を使用した場合、アプリケーション・サーバーを停止することなくアプリケーションを更
新することができます。更新する際、更新内容に応じて、アプリケーション全体あるいは更新の
影響を受ける一部だけが自動で停止され、更新されたのち再起動されます。
41
Fine-Grained Update
管理コンソールを使用した更新
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
更新ウィザード
管理コンソール [アプリケーション]>[エンタープライズ・アプリケーション]
アプリケーションを選択して
「更新」ボタン
更新ウィザードでは更新オプションを選択
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 42
© IBM Corporation.
管理コンソールを使用して Fine-Grained Update を行う手順を説明します。
管理コンソールの[アプリケーション]>[アプリケーション・タイプ] >[WebSphere エンター
プライズ・アプリケーション]をクリックします。次の画面ではインストールされているアプリケー
ションの一覧が表示されるので、更新したいアプリケーションを選択して「更新」ボタンをクリック
します。ここから更新ウィザードの画面になります。更新ウィザードでは、更新オプションを選択
して各設定箇所に適切な値を入力します。あとはアプリケーションのインストール・ウィザードと
同様に各設定箇所に適切な値を入力しながら進めていき、最後に保管します。
42
Fine-Grained Update
更新オプション
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
更新オプションの選択
アプリケーション全体を置換する
earファイル単位
1つのモジュールを置換または追加する
warファイル単位
jarファイル単位
更新単位を選択
rarファイル単位
1つのファイルを置換または追加する
classファイル単位
jpgファイル単位
複数のファイルを置換、追加、または削除する
zipファイル単位
gzipファイル単位
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 43
© IBM Corporation.
更新オプションには「アプリケーション全体を置換する 」、「 1つのモジュールを置換または
追加する 」、「 1つのファイルを置換または追加する 」、「複数のファイルを置換、追加、または
削除する 」といった4種類の選択肢がありますので、アプリケーションの更新単位に応じて、こ
の中から1つを選択します。
「アプリケーション全体を置換する 」とはearファイル単位での更新のことであり、「 1つのモ
ジュールを置換または追加する 」とはwarファイル、jarファイル、rarファイルなどの単位での更
新のことです。また、「 1つのファイルを置換または追加する 」とはclassファイルやjpgのような
画像ファイルなどの単位での更新のことであり、これがFine-Grained Update で更新可能な
最小の単位となります。「複数のファイルを置換、追加、または削除する 」とは、複数のファイ
ルやモジュールをアーカイブしたzipファイルやgzipファイルなどの単位での更新のことです。
43
Fine-Grained Update
アプリケーション全体を置換するWAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
更新オプション 「アプリケーション全体を置換する 」
ApplicationB.ear
ApplicationA.ear
WebModuleA.war
EJBModuleB.jar
更新
WebModuleC.war
EJBModuleD.jar
設定
ファイル・システムの選択
パスの指定
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 44
© IBM Corporation.
更新オプションの「アプリケーション全体を置換する 」は、アプリケーション(earファイル)単
位で更新や置換したい場合に選択します。例えば、あるアプリケーション・サーバーにインス
トールされている「ApplicationA.ear」というアプリケーションを「ApplicationB.ear」で置換して
更新したい場合は、更新オプションで「アプリケーション全体を置換する 」を選択します。
設定は、ファイル・システムの選択とパスの指定です。ファイル・システムは、選択するearファ
イルが管理コンソールを開いているブラウザと同じノード上に存在している場合には「ローカ
ル・ファイル・システム」を、別のノード上に存在している場合には「リモート・ファイル・システム」
を選択します。パスの指定は、選択するearファイルが存在する場所を指定します。
44
Fine-Grained Update
1つのモジュールを置換または追加する
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
更新オプション 「 1つのモジュールを置換または追加する」
ApplicationA.ear
ApplicationA.ear
WebModuleA.war
EJBModuleC.jar
更新
WebModuleB.war
EJBModuleC.jar
設定
モジュールへの相対パス
ファイル・システムの選択
パスの指定
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 45
© IBM Corporation.
更新オプションの「 1つのモジュールを置換または追加する」は、モジュール(warファイル、
jarファイル、rarファイル)単位で更新や置換、追加したい場合に選択します。
例えば、あるアプリケーション・サーバーにインストールされている「ApplicationA.ear」という
アプリケーション内の「WebModuleA.war」というモジュールを「WebModuleB.war」というモ
ジュールで置換して更新したい場合は、更新オプションで「 1つのモジュールを置換または追
加する」を選択します。
設定は、モジュールへの相対パス、ファイル・システムの選択、パスの指定の指定です。モ
ジュールへの相対パスは旧バージョンのモジュールへの相対パスを指定します。ここに、旧
バージョンのモジュールへの相対パスを指定した場合はそのモジュールの置換となり、新バー
ジョンのモジュールへの相対パスを指定した場合はそのモジュールの追加となります。ファイ
ル・システムは、選択するモジュールが管理コンソールを開いているブラウザと同じノード上に
存在している場合には「ローカル・ファイル・システム」を、別のノード上に存在している場合に
は「リモート・ファイル・システム」を選択します。パスの指定は、選択するモジュールが存在す
る場所を指定します。
45
Fine-Grained Update
1つのファイルを置換または追加する
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
更新オプション 「 1つのファイルを置換または追加する 」
ApplicationA.ear
ApplicationA.ear
WebModuleA.war
WebModuleA.war
FileA.jpg
FileB.jpg
更新
FileC.jpg
FileB.jpg
設定
ファイルへの相対パス
ファイル・システムの選択
パスの指定
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 46
© IBM Corporation.
更新オプションの「 1つのファイルを置換または追加する 」は、ファイル(classファイル、jpg
ファイル)単位で更新や置換したい場合に選択します。
例えば、あるアプリケーション・サーバーにインストールされている「ApplicationA.ear」という
アプリケーション内の「WebModuleA.war」というモジュール内の「FileA.jpg」というファイルを
「FileC.jpg」というファイルで置換して更新したい場合は、更新オプションで「 1つのファイルを
置換または追加する 」を選択します。
設定は、ファイルへの相対パス、ファイル・システムの選択、パスの指定です。ファイルへの
相対パスは旧バージョンのファイルへの相対パスを指定します。ここに、旧バージョンのファイ
ルへの相対パスを指定した場合はそのファイルの置換となり、新バージョンのファイルへの相
対パスを指定した場合はそのファイルの追加となります。ファイル・システムは、選択するファイ
ルが管理コンソールを開いているブラウザと同じノード上に存在している場合には「ローカル・
ファイル・システム」を、別のノード上に存在している場合には「リモート・ファイル・システム」を
選択します。パスの指定は、選択するファイルが存在する場所を指定します。
46
Fine-Grained Update 複数のファイルを置換、追加、または削除する
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
更新オプション 「複数のファイルを置換、追加、または削除する 」
ApplicationA.ear
WebModuleA.war
Dir1/Dir2/FileA.jpg
ApplicationA.ear
更新
WebModuleA.war
Dir1/Dir2/FileA.jpg
Dir4/Dir5/FileD.jpg
EJBModuleA.jar
アーカイブの作成
Application.zip
[Application]
|--[WebModuleA.war]
|
|--[Dir4]
|
|--[Dir5]--FileD.jpg
|
|--EJBModuleB.jar
EJBModuleB.jar
設定
ファイル・システムの選択
パスの指定
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 47
© IBM Corporation.
更新オプションの「複数のファイルを置換、追加、または削除する 」は、複数のファイルやモ
ジュールをアーカイブしたzipファイルやgzipファイルなどの単位で更新や置換、削除したい場
合に選択します。
例えば、あるアプリケーション・サーバーにインストールされている「ApplicationA.ear」という
アプリケーション内の「WebModuleA.war」というモジュール内のDir4/Dir5ディレクトリに
「FileD.jpg」というファイルを追加し、「EJBModuleA.jar」というモジュールを
「EJBModuleB.jar」というモジュールで置換して更新したいような場合は、更新オプションで
「複数のファイルを置換、追加、または削除する 」を選択します。
アーカイブ・ファイルは、追加や更新の場合は新バージョンのファイルやモジュールをディレ
クトリ構造にまとめてzipやgzipでアーカイブして作成します。このとき、旧バージョンのパスと一
致するファイルの場合は追加、一致しないファイルの場合は更新となります。
設定は、ファイル・システムの選択とパスの指定です。ファイル・システムは、選択するアーカ
イブ・ファイルが管理コンソールを開いているブラウザと同じノード上に存在している場合には
「ローカル・ファイル・システム」を、別のノード上に存在している場合には「リモート・ファイル・
システム」を選択します。パスの指定は、選択するアーカイブ・ファイルが存在する場所を指定
します。
47
Rollout Update
概要
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Rollout Update とは
クラスター上のアプリケーションへの更新を自動でノード毎に順番に反映
マシン1
Application
クラスターメンバー
1
① 反映
Rollout Update
実行
管理者
② 完了
Application
③ 反映
サーバー
クラスター
④ 完了
⑤ 反映
⑥ 完了
Application
クラスターメンバー
2
マシン2
Application
クラスターメンバー
3
マシン3
Application
クラスターメンバー
4
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 48
© IBM Corporation.
Rollout Update とは、クラスター上のアプリケーションを更新する際、サーバークラスターに
対する更新を全てのクラスターメンバーに同時に反映させるのではなく、ノード毎に順番に反
映させていくという機能です。この機能を使用すると、クラスターを構成している複数ノードのう
ち常にいずれかのノード上のクラスターメンバーは稼動しているため、サービス全体としては
停止することなくプリケーションの更新を行うことができます。
48
Rollout Update
管理コンソールを使用した更新
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
更新ウィザード
終了後に「更新のロールアウト」を選択
「更新のロールアウト」
を選択
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 49
© IBM Corporation.
管理コンソールを使用して Rollout Update を行う手順を説明します。
管理コンソールから Fine-Grained Update などでサーバークラスターに対するアプリケー
ションの更新を行った場合、処理が完了すると「更新のロールアウト」、「マスター構成に保管」、
「アプリケーションの管理」の3つの中から次の処理内容を選択することになります。Rollout
Update を行うには、ここで「更新のロールアウト」をクリックするか、「アプリケーションの管理」
をクリックしてから次の画面で「更新のロールアウト」ボタンをクリックします。この時点から、各
ノードへの自動反映が順番に始まります。
49
Rollout Update
更新処理の流れ
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Rollout Update を実行したときの処理の流れ
Step1. アプリケーションへの更新内容を保管
Step2. ある1ノード上の全クラスターメンバーを停止
Step3. ノードと同期をとってノード上のアプリケーションを更新
Step4. 停止した全クラスターメンバーを始動
Step5. クラスターメンバーが存在するノード全てに対して
Step2からStep4を繰り返す
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 50
© IBM Corporation.
各ノードへ順番に反映させる更新処理の流れについて説明します。
まず、Rollout Update を実行すると、アプリケーションへの更新内容がデプロイメント・マ
ネージャーが保持するマスター構成ファイルに保管されます。この時点ではまだ各ノードとの
同期はとれていないので、アプリケーションの変更は反映されていません。次に、クラスターメ
ンバーが存在するある1つのノード上において、全てのクラスターメンバーを停止します。停止
が完了したら、デプロイメント・マネージャーはそのノードと同期をとり、アプリケーションの変更
を反映させます。同期が完了したら、そのノード上で停止した全てのクラスターメンバーを始動
します。この時点では、このノード上のアプリケーションだけが新バージョンに更新されている
ことになります。ここまでの処理をクラスターメンバーが存在する全てのノードに対して繰り返し
ます。このようにして、最後には全てのクラスターメンバーに対してアプリケーションの更新が完
了します。
50
Rollout Update
ランタイム状況
各クラスターメンバーのランタイム遷移
単一ノードでのクラスター環境(垂直クラスター)
<管理コンソール>
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
時間の経過
ノードA
複数ノードでのクラスター環境(水平クラスター)
<管理コンソール>
時間の経過
ノードB
ノードC
クラスター全体のランタイム状況
垂直クラスター環境では、全てのクラスターメンバーが同時期に停止
水平クラスター環境では、常にいずれかのクラスターメンバーが稼動
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 51
© IBM Corporation.
Rollout Update の実行中における各クラスターメンバーのランタイム遷移について説明しま
す。
上図は、単一ノードでのクラスター環境(垂直クラスター)の場合と複数ノードでのクラスター
環境(水平クラスター)の場合において、実際に Rollout Update を行ったときのランタイム状
況を時間の経過とともに表した図です。ノード毎に順番にクラスターメンバーの停止と再起動
を繰り返しているのが分かります。
クラスター全体のランタイム状況について、垂直クラスターの環境では1つのノード上に全て
のクラスターメンバーが存在しているため、同時期に全てのクラスターメンバーが停止している
という状況がありえます。一方、水平クラスター環境では複数のノードにクラスターメンバーが
またがって存在しているため、常にいずれかのノード上のクラスターメンバーは稼動していると
いう状況になります。
以上から、Rollout Update は水平クラスター環境におけるアプリケーション更新時に有効な
機能といえます。
51
Rollout Updateにおける問題点
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
垂直クラスターで使用すると全サーバーが停止する時間がある
各ノード単位で更新(停止/起動)を行うため、アプリケーションの新旧
のバージョンが混在する時間がある
解決方法は
「Virtual Enterpriseによる拡張管理」のセッションで!
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 52
© IBM Corporation.
Rollout Updateを使用した場合、ノード単位でアプリケーションの更新(サーバーの起動/停
止)を実施するため、垂直クラスター(1ノードに複数のサーバー)構成では、全てのサーバー
が停止してしまう時間があります。そのためサービス時間中の更新はできないことになります。
また、ノード単位で更新を実行していくため、アプリケーションのバージョンが新旧で混在す
る時間帯も存在します。
これらの問題はWVEを使用する事で解決できます。詳細につきましては、「07 Virtual
Enterpriseによる拡張管理」のセッションをご参照ください。
52
Summary
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
BLA
J2EEパッケージング・モデルよりも柔軟な管理が可能
CUのリストを持つ
Asset
バイナリーファイル
CU
アセットをBLAに定義する際の、ラインタイム情報等を含んだモジュール
IBMApplicationSession
HTTPセッションをBLA内で共有させる時の新機能
共用セッション・コンテキストは非推奨に
アプリケーション管理
アセットの更新
Fine-Grained Update
Rollout Update
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 53
© IBM Corporation.
53
Reference
WebSphere Application Server Version 7.0
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Information Center
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/index.jsp
ザ・技術
WS資料「WebSphere Application Server V6.1による基幹システム設計」
http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/was/was61_guide/in
dex.html
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 54
© IBM Corporation.
54
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