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IBM Content Manager Data Management Software
IBM Content Manager Data Management Software 4回目 第4話 Data Management Software Content Manager OnDemand とは 今回はContent Manager製品群の1つ、Content Manager OnDemand(以下CM OnDemandと略)についてご紹介しま す。CM OnDemandは、帳票管理いわゆる「電子帳票ソリューション」製品として位置付けらています。 CM OnDemandは、ホストコンピューター(390、zSeries、AS/400、iSeries)からの大量のスプール、またはPDFやイ メージなどを取り込みます。検索も容易で、DB2をベースにシンプルでかつハイパフォーマンスな機能を提供する製 品です。帳票類は高い圧縮率で保存され、Tivoli Storage Managerによる階層記憶管理も可能、大容量データにも十 分に対応できます。さらに既存でIBM AFPプリンターをお使いの場合は、AFP資源(フォーム定義やページ定義、 オーバーレイ定義など)をそのままCM OnDemandでの表示にもご使用いただけます。 短期間で「ペーパーレス」、「固定経費削減」、「業務効率の向上」、「企業内情報の活用」などビジネスに大きな効果 を出すことができるソリューション製品です。 AIX、Windows版のCM OnDemand for Muitiplatforms とiSeries版のCM OnDemand for iSeries Common Serverがあ ります。 ペーパーレス CM OnDemand 業務効率向上 固定経費削減 企業内情報活用 DB2 (索引部分) 圧縮レポート ファイル ・圧縮率は1/2∼1/30 ・外部デバイスに保存可能 Data Management Software Content Manager OnDemand とは クライアント画面例 Data Management Software Content Manager OnDemand の仕組み CM OnDemandは、1つのライブラリーサーバーと1つまたはそれ以上のオブジェクトサーバーで構成されます。ライブ ラリーサーバーは、CM OnDemandに保存される帳票データ類(以下CM OnDemand上の用語「レポート」と呼びます) の検索に必要な索引部分と構成情報をDB2により管理します。オブジェクトサーバーは圧縮されたレポートそのもの を管理します。このような仕組みにより、ライブラリーサーバーとオブジェクトサーバーは同じシステム内に共存させて 構成することも可能ですし、複数ロケーションにオブジェクトサーバーを配置するというような様々な要件に合わせて 構成することも可能です。基本的な考え方はContent Managerと同じと言えるでしょう。 図1は検索におけるライブラリーサーバーとオブジェクトサーバーの動きです。ユーザーがライブラリーサーバーにロ グオンし、表示したいレポートの検索項目を入力したとします。ライブラリーサーバーは、その検索にヒットするレポー トのリストを返します。ユーザーがその中から選択し表示要求を出すとそれはオブジェクトサーバーへ送られ、オブ ジェクトサーバーはレポートをユーザーに返します。ユーザーは、レポートそのものを編集することはできませんが、 注釈やマーカーなどを表示上の補足として保存することができます。 1つ1つのレポートは、ライブラリーサーバー上のデータベース内にある情報で位置付けられます。アプリケーション グループ(後述)データ表の1行が1レポートに相当し、検索索引情報とともに実際のファイル名、その中のオフセット 値、レングス、圧縮方式などを格納しています。 Data Management Software Content Manager OnDemand の仕組み オブジェクト オブジェクト サーバー オブジェクト サーバー サーバー ライブラリー サーバー TCP/IP DB2 (索引部分) ②ヒットリスト ③参照要求 ④レポート ①検索 クライアント 図1ライブラリーサーバーとオブジェクトサーバー Data Management Software 圧縮レポート ファイル Content Manager OnDemand の設定 CM OnDemand導入後のサーバー側レポート取り込みに関する設定は、主に以下のような流れになります。これらは CM OnDemand 管理クライアントのGUI画面から設定することができます。 ユーザー / ユーザーグループ 設定 アプリケーション グループ設定 アプリケーション 設定 フォルダー 設定 レポートの ロード ユーザー/ユーザーグループ ユーザーとユーザーが所属するグループを設定します。レポートに対する権限やシステム操作権限を割り当てます。 アプリケーショングループ CM OnDemandにロードするレポートのストレージ管理属性(レポートの有効期限など)と、レポートの索引のためのフィールドを定 義します。このフィールド定義に従って索引用のデータベーステーブルが作成されます。全く違うレポートでも索引フィールドが同 じならば同じアプリケーショングループを使用できます。同じ検索項目で異なるタイプのレポートを検索する場合、この方法を用い ることもできます。 検索速度向上のため、フィールドをDB2のインデックスとして登録することもできます。 アプリケーション CM OnDemandにロードするレポートの物理属性を定義します。 データの形式(AFP、ラインデータ、PDF、イメージ など) レコード長 コードページ インデックス情報(使用するインデクサー、インデクサーパラメータ など :後述) ロード情報(圧縮方式 など) フォルダー ユーザーがレポートを検索するためデータベースの「ビュー」を提供します。クライアントの検索項目とアプリケーショングループの フィールドをマッピングして設定します。 ロード アプリケーション名、アプリケーショングループ名、ロードするレポートファイルなどを指定し、ロードを実行します。ロードプログラム は、WindowsのサービスやAIXのデーモンとして使用し自動ロードすることもできます。 Windows版標準クライアントプログラムを使用すれば、クライアントプログラムは構築せずに利用することが可能です。 Data Management Software Content Manager OnDemand の設定 管理クライアント画面例 Data Management Software インデクサー(索引付け機能)とロード ところで、どうやって大量のデータを索引付けし取り込むのでしょうか。そこで大きな役割を果たすのが、インデクサー (索引付け機能)と呼ばれるものです。CM OnDemandの大きなメリットの1つです。 入力データのフォーマットによって、あるいはプラットフォームによって以下のインデクサーが用意されています。 製品 CM OnDemand for Multiplatforms CM OnDemand for iSeries Common Server Data Management Software データフォーマット インデクサー AFPデータ 行データ ASCIIデータ PDF ACIF イメージファイル(BMP、GIF、JFIF、PCX、TIFF) 汎用インデクサー AFPデータ 行データ SCSデータ ASCIIデータ PDF OS/400インデクサー イメージファイル(BMP、GIF、JFIF、PCX、TIFF) 汎用インデクサー PDFインデクサー(オプション製品) PDFインデクサー(オプション製品) インデクサー(索引付け機能)とロード 最もよく使われるのがACIFです。ACIFには3つの主要機能があります。 データの索引付け ACIFはアプリケーション定義のインデックス情報内で設定されるインデックスパラメーターをもとに、「インデック・オブジェクト・ ファイル」と「レポート・データ・ファイル」を作成します。「インデックス・オブジェクト・ファイル」は、データベースに格納する索引 データ、「レポート・データ・ファイル」はレポートを索引付けされたページグループに分割したデータのファイルです。 インデックスパラメーターでは、主に以下を記述します。 トリガー ∼索引となるデータをどこから検索し始めるかの基点 フィールド ∼索引となるデータの位置、データの長さ インデックス ∼レポートの実際のフィールド(上記のフィールド)にデータベースの索引項目(アプリケーショングループで 設定)を割り当てる トリガー 1 お客様コード 0000000101 ご請求月 2002年12月 請求明細一覧 発行日付 2003/1/10 請求書番号 5010000 No. 品名 数量 金額 1 XXXXXXXXXX XX XXXXXXXXX フィールド データの変換 印刷出力データストリームを変換します。(行データをAFPデータに変換することなどができます。) AFPリソースの収集 レポートを印刷時と同じように表示するために、ページ定義/フォーム定義/オーバーレイ定義などのAFPリソースを「リソース・ ファイル」に保管します。 ACIFに続いてロードプログラムが実行されます。ロードプログラムはACIFが出力した「インデックス・オブジェクト・ファ イル」をデータベースマネージャーに渡して索引用データベースにデータを保管します。また、「レポート・データ・ファイ ル」、「リソース・ファイル」はストレージマネージャーによりキャッシュストレージボリュームに保管されます。 約100KB(省略時値)のブロックに圧縮され、さらに10MB(省略時値)単位のストレージオブジェクトに入ります。分割して圧縮されるこ とでレポートの取り出しと表示に要する時間を短縮できます。 Data Management Software インデクサー(索引付け機能)とロード レポート インデックス パラメーター AFP リソース ACIF インデックス オブジェクト レポート データ リソース データベース マネージャー ストレージ マネージャー TSM データベース キャッシュ ストレージ アーカイブ ストレージ Data Management Software ソリューション例 CM OnDemand for Multiplatforms 390、z/OSのスプールを取り込む際の構成例です。 Download for OS/390(PSFのオプション製品)を使用することにより、CM OnDemand for MultiplatformsサーバーへのJESスプール ファイルの高速自動ダウンロードを提供します。 ホスト上のAFP資源(フォーム定義、ページ定義、オーバレイ定義等)をそのまま利用できます。 JES スプール CM OnDemandサーバー pSeries/xSeries TCP/IP Download for OS/390 ファイル システム CM OnDemand for Multiplatforms AFP資源 OnDemand Data Data Management Software クライアント ソリューション例 CM OnDemand for iSeries Common Server iSeriesのスプールを取り込む際の構成例です。 ホストコンピュータ(iSeries)の出力データ(スプール・データ)を同じホスト上でOnDemandに取り込み、検索表示可能です。 Windowsベースの管理クライアントからGUI操作が可能です。(CM OnDemand for Multiplatforms と同じ管理クライアント環境でサー バー管理ができます。) 基幹サーバー CM OnDemandサーバー iSeries スプール CM OnDemand for iSeries クライアント OnDemand Data Data Management Software