Comments
Description
Transcript
かわいい子どもたちからの贈りもの 教員からのメッセージ
教員からのメッセージ かわいい子どもたちからの贈りもの 和歌山県立医科大学保健看護学部 北野景子 本学部では 3 年生の後期から本格的に臨床実習が始まります。学生は、実習を通して患 者さんやご家族、また看護師、保健師、医師などの医療関係者から様々なことを学び、成 長していきます。学生の患者さんを思う熱い気持ちや一生懸命に看護する姿を見ると教員 として嬉しくもあり、また頼もしくも感じます。同時に自分自身が学生であった頃を思い 出すのです。私は、本学部の前身である看護短期大学部を卒業し、その後本附属病院小児 科で勤務した後、母校である本学に教員として戻ってまいりました。現在は、主に小児看 護学に携わり、学生とともに小児看護実習に取り組んでおります。 今回、皆様に臨床実習のひとつである小児看護実習についてご紹介したいと思います。 小児科では、様々な成長発達段階にある子どもたちが入院しており、懸命に病気と闘って います。そんな子どもたちの生活の中に学生が入らせていただくのですが、実習初日は学 生が緊張した面持ちで子どもたちと関わってしまい、うまく関係を築けないこともありま す。しかし、そんな時、学生を助けてくれるのは子どもたちの笑顔やご家族の優しい言葉 かけです。本来なら学生が子どもたちやご家族のお力になれるよう看護するのが実習なの ですが、逆に、学生が子どもたちやご家族に癒され、温かい気持ちをいただいています。 子どもたちの可愛い純粋な笑顔や温かさに触れ、学生は確かに何かを感じ、その後の実習 はしっかりとパワーを発揮してくれます。 小児看護実習では、子どもたちの笑顔、ご家族の優しい言葉が学生にとって最高の贈り ものとなり、学生の心を満たしてくれます。学生を支えてくれる子どもたちやご家族に深 く感謝します。