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和歌山県立医科大学附属病院紀北分院 2012. May

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和歌山県立医科大学附属病院紀北分院 2012. May
2012. May
平成24年5月1日
和歌山県立医科大学附属病院紀北分院
〒649-7113 和歌山県伊都郡かつらぎ町妙寺219番地
TEL 0736-22-0066
お問い合わせ
FAX 0736-22-2579
小児科:飯塚
E-mail [email protected]
医事班:山本
ホームページ http://www.wakayama-med.ac.jp/med/bun-in/index.html
基本理念 まごころと調和
私たちは、患者様との絆を大切にして人間味あふれる、まごころと調和のとれた病院づ
くりを追求し、安心と納得の医療を提供します
ロービジョンとは???
眼科 講師 田中 才一(たなか さいいち)
ロービジョンとは、はっきりした定義はありませんが、病気や怪我、または先天的な異常によっ
て眼鏡やコンタクトレンズを装用しても十分な視力が得られなかったり、見える範囲が狭かったり
して日常生活に支障をきたす状態のことを呼びます。世界保健機関(WHO)では、視力が 0.05 以上、
0.3 未満の状態をロービジョンと定義されています。視力障害や視野障害の原因となる主な疾患に
は、網膜色素変性症、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性症、強度近視による網脈絡膜萎縮など
が挙げられます。視覚障害者は約170万人で、そのうち、ロービジョン者は約145万人いると
いわれ、全体的にはやや女性が多く、70%以上が60歳以上ともいわれます。
ロービジョンの患者さんは健常者となんら変わらない外見であるため、周囲から障害を理解され
にくく、
「見えにくさ」に起因する社会的障壁への無理解により、偏見を持たれる事が非常に多いと
もいわれます。
そういった患者さんに対して、視力が低下したから字が読めない、視野が狭くなったから歩行に
困難をきたすのはやむを得ない、という消極的な医療ではなく、残された視機能を最大限に活用し、
読めない字もロービジョンエイド(視覚補助具)を使うこと等で読みやすくし、歩行や日常生活に
おける困難に対しても様々なアイデアを活用して、生活の質を高めるという積極的な医療を行う努
力をする、
「ロービジョンケア」が必要とされています。
平成 24 年度の診療報酬改定においてロービジョン検査判断料が新たに追加され、その施設基準と
して、厚生労働省主催視覚障害者用補装具適合判定医師研修会を修了した眼科を担当する常勤眼科
医の存在が挙げられ、紀北分院も当てはまります(和歌山県内の病院ではほとんどありません)
。今
後とも微力ですが、ロービジョンの患者さんのお役に立っていきたいと思っております。
眼科 講師:田中 才一(たなか さいいち)
専門分野:眼科全般
外来紹介 ~高血圧の生活指導~
外来 副主査看護師 古川 佳子(ふるかわ よしこ)
紀北分院外来看護師は地域の皆さま方の健康に貢献できるよう、専門的な知識を活かし、乳がんの
自己検診方法の指導、糖尿病や高血圧の生活指導、インスリン自己注射の指導、糖尿病の足病変を予
防するためのフットケア、腰痛体操や肩こり体操の指導など日々行っています。なかでも、今回は高
血圧の生活指導を取り上げ紹介したいと思います。
高血圧の治療は、ガイドラインに【減塩6g/日未満】
【運動】
【節酒】
【禁煙】
【適正体重の維持】
【野
菜・果物の積極的摂取】とあげられています。これらを生活のなかにうまく取り入れ、継続していく
ことが必要です。
しかし、長年培った生活習慣を変えるということは簡単なことではありません。患者さんの中には、
「自分がどのくらいの塩分を摂っているのかわからない」
「具体的にどのようなことをすればい
いのかわからない」
「わかっているけどできない」等々、このような方が多くおられます。
そこで、外来看護師は患者さんに治療方法についての正しい知
識を提供し、無理なく継続できる方法を一緒に考え、その人にあっ
た目標を設定しながら継続的に指導しています。また、夜間尿を持
参していただき、塩分摂取量も測定しています。この測定は数値と
して示されるため、食生活を見直すには効果的です。指導を受けた
患者さんから「体調がよくなりました」
「塩分を控えるようになりま
した」
「できるだけ歩くようにしています」などうれしい言葉を頂い
ています。興味のある方はぜひ一度外来看護師にご相談ください。
地域医療連携室の紹介
地域医療連携室 看護師長 谷川 聖子(たにがわ せいこ)
私たち地域医療連携室のスタッフが電話をかけるとき、
「和歌山県立医科大学附属病院紀北分院地
域医療連携室谷川です。
」または「・・・城所(しろとところと書いてじょうしょ)です。
」と名乗
ります。ほとんどの病院の方は「もう一度お願いします。
」とか「えっ??」とか一度で聞きとって
いただいたことはありません。もっと有名になって一回で名前を判別していただけるようにならな
いと、と日夜努力をしております。
H19 年度に看護部から主に退院調整の役割をもった「地域連携室」としてスタートして、5 年、
H23 年度からは前方連携にも力を入れ、
「地域医療連携室」と名前も長くなった分、仕事が増え、
病院の組織として認められるようにもなりました。現在は前方・後方連携と相談窓口を中心に更に
地域の教育にも貢献できるよう、看護部から研修講師も提供しています。
さてさて、その「地域医療連携室」の意味を調べてみますと、
地域とは、地形が似通っている、同じ性質をもっているなどの理由からひとまとめにされる土地
のこと。医療とは、人間の健康の維持、回復、促進などを目的とした諸活動について用いられる
広範な意味を持った語である。連携とは、同じ目的を持つもの同士が連絡を取り合い、協力して
物事に取り組むこと。
と書かれておりました。
当室のモットーは、
「顔の見える連携」で、自分たちの目・耳・足・手・口・・・フル活用し、院
内外どこにでも登場し、情報交換することが必要と考えています。紹介元医師と患者さんはやはり
「特別な顧客」です。出来る限りスムーズに受診が出来るよう、また、受診・経過報告が確実に返
信できるように、院内スタッフの意識を高めていきたいと努力しております。
患者さんやご家族の方に納得のいく医療提供ができる・・・ほんの片隅のお手伝いですが、真摯
に実践していきたいものです。地域の先生方や患者さんの意見が私たちの進む方向です。パーフェ
クトでなくても、臨機応変(私の場合はアバウト)な対応ができるように経験を積み重ねて(もう
年ですが・・)地域貢献していけるよう努力したいと考えています。
こんな名もなき 2 名がこの地域の方々の健康を守るために医療を連携するという重大な役割を、
果たせているのかと心配されている方もおられるでしょうが、今後ともどうぞよろしくお願いいた
します。
平成24年度紀北健康講座開催のお知らせ
紀北分院では地域の皆様方の健康維持・増進を目的に、毎月健康講座を開催しています。第2回
目は5月16日(水)16時から『高齢者肺炎について』と題して当院内科上谷光作講師による講
座を実施します。参加費は無料となっておりますので参加御希望の方は下記宛先までお申し込みく
ださい。
(紀北健康講座の問合せ・申込み先)
和歌山県立医科大学附属病院紀北分院 事務室総務班 平田
TEL:0736-22-8361
FAX:0736-22-2579
メール:[email protected]
開催日
第1回
テーマ・内容
4月26日(木) 乳がんの予防について
講師
外科助教 櫻井照久
(開催済)
第2回
5月16日(水) 高齢者肺炎について
内科講師 上谷光作
お知らせ
○平成24年5月から外来診療体制に一部変更がありますので、ご注意ください。
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