...

US Topics PwC PwC Dataline:金融資産に係る信用損失-FASB の現在の予想信用損失モデル の概要

by user

on
Category: Documents
16

views

Report

Comments

Transcript

US Topics PwC PwC Dataline:金融資産に係る信用損失-FASB の現在の予想信用損失モデル の概要
US Topics
PwCが発行している「Flashline」から米国関連記事を翻訳・掲載しています。
Flashlineの原文はPwC CFOdirect からアクセスできます(会員登録が必要です/無料)。
No. 2013-03
January 17, 2013
PwC
PwC Dataline:金融資産に係る信用損失-FASB の現在の予想信用損失モデル
の概要
金融商品会計の大部分を再検討しようとする FASB と IASB の共同プロジェクトにおいて、減損
はその主要な構成要素となっています。近年の金融危機を契機に、現行の発生損失アプロー
チは信用損失の認識が遅れることについて批判されてきました。その結果として、多くの関係者
が現行の減損モデルについて再検討が必要であると考えています。
FASB は、「現在の予想信用損失(Current Expected Credit Loss)(CECL)モデル」と呼ばれる
FASB 自身による減損モデル案の再検討を完了しました。2012 年 12 月、FASB は、会計基準ア
ップデート(ASU)案「金融商品-信用損失(Subtopic 825-15)」をパブリックコメント募集のため
に公表しました。コメント募集期間は 2013 年 4 月 30 日までです。
IASB は、過去には“three bucket”モデルと呼ばれていましたが、現在は「信用悪化」モデルと呼
ばれている、IASB 自身によるモデル案の再審議を完了しました。IASB によるモデルは、主要な
いくつかの領域において FASB によるモデルと異なっています。IASB は 2013 年第 1 四半期に
公開草案の公表を予定しています。
Dataline 2013-01 は、FASB の CECL モデルを検討し、IASB の信用悪化モデルと全体を通じて
比較を行っています。
公益企業および電力会社に関する新しい PwC 会計ガイド-2013 年版
PwC は、公益事業および電力業界の報告企業がアメリカ合衆国で一般に公正妥当と認められ
た会計原則(US GAAP)に準拠した財務諸表作成時に検討するための会計ガイダンスを提供
する、「公益企業および電力会社に関する新しい PwC 会計ガイド-2013 年版」を作成しました。
このガイドは、商品契約、電力関連投資、棚卸資産、施設、資産除去債務、規制事業他、様々
な領域に対応しています。また、このガイドは、U.S. GAAP によって提供された一般的な会計ガ
イダンスおよびその他の PwC 会計ガイドの補足資料として使用するように作成されています。
当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、
適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。
1
米国財務会計基準審議会 (FASB)
FASB が買戻契約の会計処理の改善案に対するコメントを募集
FASB は、買戻契約(別名:レポ取引)の会計処理の修正を提案する公開草案をパブリックコメン
ト募集のために公表しました。これは、担保付借入として会計処理すべき取引の識別と、関連す
る会計処理および開示要求事項の改善を目的とするものです。この修正案は、満期レポ
(repos-to-maturity)を含む特定種類の買戻契約に関与する企業に影響を与える可能性が高
いと思われます。また、リパーチェス・ファイナンシング契約に関与し、現在はその構成要素を関
連する取引(linked transaction)として会計処理している企業にも影響を与えるでしょう。
この公開草案に対するコメントは 2013 年 3 月 29 日まで募集されています。
また、PwC では、この公開草案の概要を提供する In brief シリーズ記事を公表しました。
FAF がセグメント報告に関する適用後レビュー報告書を公表
FASB の監督団体である財務会計協会(FAF)は、FASB 基準書第 131 号「企業のセグメントおよ
び関連情報に関する開示」(現在は FASB Codification の Topic 280 に掲載)の適用後レビュー
報告書を公表しました。全般として、この報告書は、事業セグメントについての財務情報の報告
方法を改善するために 1997 年に制定された会計基準である FAS 131 は、概ねその目的を果た
しているとの結論を下しています。しかしながら、一部の利害関係者は改善を提案しています。
例えば、一部の人々は集約要件の適用や事業セグメントの決定など、規制当局がよく質問する
領域に関する追加的なガイダンスを提供することにより、財務諸表作成者は利益を得るだろうと
考えています。
FASB の会議およびプロジェクトアップデート
会議の概要: FASB は今週会議を開催しませんでした。
次回の公開会議: 次回の公開会議は 1 月 23 日に予定されています。FASB は投資会社に関
するプロジェクトについての議論を予定しています。この会議に関する詳しい情報については
FASB ウェブサイトをご覧ください。
プロジェクトアップデート: FASB は以下のプロジェクトの概要を更新しました。

貸借対照表の相殺-ASU 2011-11 の適用範囲の明確化

譲渡およびサービス業務:買戻契約および類似の取引
あらた監査法人
東京都中央区銀座8丁目21番1号 住友不動産汐留浜離宮ビル (〒104-0061)
お問い合わせ: [email protected]
© 2013 PwC. All rights reserved. PwC refers to the PwC Network and/or one or more of its member firms, each of which
is a separate legal entity. Please see www.pwc.com/structure for further details.
This content is for general information purposes only, and should not be used as a substitute for consultation with
professional advisors.
当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、
適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。
2
Fly UP