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DB2 V10.5 DB2/MSFC構成ガイド © 2015 IBM Corporation

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DB2 V10.5 DB2/MSFC構成ガイド © 2015 IBM Corporation
DB2 V10.5 DB2/MSFC構成ガイド
© 2015 IBM Corporation
本資料掲載事項は、ある特定の環境・使用状況においての正確性がIBMによって確認されていますが、すべての環境において同様の結果が得られる保証はあ
りません。これらの技術を自身の環境に適用する際には、自己の責任において十分な検証と確認を実施いただくことをお奨めいたします。
© Copyright IBM Japan Systems Engineering Co., Ltd. 2015
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© 2015 IBM Corporation
当ガイドの目的
• 当ガイドでは、Windowsプラットフォーム上でHigh Availability構成を実現するソフトウェアであ
るMicrosoft Failover Cluster (MSFC)と、DB2 を組み合わせた際の構成・実装の方法につい
て解説しています
• MSFC単体での構成方法、及びMSFCの前提となるActive Directoryの構成方法については、
当ガイドでは詳細な記載はありません。これらの機能の構成方法については、Microsoft社提
供の資料をご参照ください
• MSFC及びActive Directoryの基本構成が完了した後の、DB2の導入からMSFCと連携して動
作させるまでのステップを詳細に記載しています
• 基本構成の構築手順に加え、メンテナンスの詳細手順、複数インスタンス構成の構築手順、
Workgroup Server Editionでの構成手順などの応用構成も記載しています
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目次
1.
Microsoft Failover Cluster(MSFC) 概要
1. クラスタ構成とは
2. Microsoft Failover Cluster (MSFC)
3. MSFCを用いたクラスタ構成の形態
4. フェールオーバー
5. フェールオーバークラスタマネージャー
6. DB2のMSFCサポート
4.
フェールオーバーテスト
1. フェールオーバーテスト概要
2. フェールオーバー手順
3. フェールバック手順
2.
DB2/MSFC構築手順
1. DB2MSCSユーティリティ
2. ユーザー権限
3. 構成例
4. DB2/MSFC基本構築手順
5. 拡張セキュリティーを有効にしない場合
6. DB2 Administration ServerのMSFC構築手順
DB2/MSFC構成メンテナンス手順
1. MSFCに登録したDB設定の変更
2. DB2設定に登録したDiskリソースの削除
3. テーブルスペースの追加・拡張手順
4. MSFCインスタンスのデクラスタリング
5. MSFC構成時のアップグレード
6. MSFC構成でのFixPack適用手順
5.
2インスタンスでのMSFC連携構成
3.
4
1. 2インスタンスでのMSFC連携構成 - ESE
2. 2インスタンスでのMSFC連携構成 – WSE
6.
参考文献
1. DB2/MSFC 参考文献
© 2015 IBM Corporation
1.MSFC(Microsoft Failover Cluster)概要
5
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1.1.クラスタ構成とは
クラスタ構成とは
•
相互接続された複数のマシンおよびリソースグループ
•
アプリケーションの高可用性を実現
クライアント機
クラスタ
障害
アプリケーション
アクティブノード
6
フェールオーバー
アプリケーション
スタンバイノード
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1.1.解説:クラスタ構成とは
• クラスタ構成とは、複数マシンとリソースの集合体により、アプリケーションの高可
用性を実現する構成のことです
• クラスタを構成しているマシン上でアプリケーションの稼動に対する障害が発生す
ると、クラスタソフトウェアに登録されているリソースを他のマシンに引継ぎ、アプリ
ケーションを再開します
• 引継ぎ作業は自動で行われるため、クライアントからはサーバーが単に再起動し
たように見えます
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1.2.Microsoft Failover Cluster(MSFC)
MSFCの構成/用語
• クラスタ
• ノード
— アクティブノード
— スタンバイノード
• クラスタリソース
• パブリック・ネットワーク
• プライベート・ネットワーク
• 共有ディスク
• クォーラムディスク
• 仮想IPアドレス
• フェールオーバー
• フェールバック
クラスタ
リソース
クライアント機
フェールオーバー
仮想IPアドレス
パブリック・ネットワーク
仮想IPアドレス
アプリケーション
アプリケーション
プライベート・ネットワーク
ローカル
ディスク
ローカル
ディスク
スタンバイノード
アクティブノード
SAN/SCSI
クラスタグループ
8
共有
ディスク
クォーラム
ディスク
クラスタ
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1.2.解説:Microsoft Failover Cluster(MSFC)
各構成要素 / 用語を解説します
• クラスタ : クラスタグループを共有する2つ以上のサーバーの集合体
• ノード : クラスタを構成するサーバー
– アクティブノード : 通常時にクラスタグループを所有するノード
– スタンバイノード : アクティブノードの障害発生時にクラスタグループを引き継ぐノード
• クラスタリソース : ノード間で共有される仮想IPアドレス、アプリケーション、共有ディスク等
• クラスタグループ : 仮想サーバーとも呼ばれる。リソースの集合体。フェールオーバーの単位
• パブリック・ネットワーク : 外部接続用のネットワーク
• プライベート・ネットワーク : ノード間専用ネットワーク。MSFCのハートビートで使用
• 共有ディスク : データ等を配置してクラスタ内で共有。アクティブノードが所有
• クォーラムディスク : リソースの排他制御に必要。アクティブノードが所有
• 仮想IPアドレス : クラスタ内で共有されるIPアドレス。アクティブノードが所有
• フェールオーバー : スタンバイノードへのクラスタグループの移動
• フェールバック : 旧アクティブノードへのクラスタグループの移動(切り戻し)
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1.3.MSFCを用いたクラスタ構成の形態
• アクティブ・スタンバイ構成
– ホット・スタンバイ、ホットスペア
構成とも呼ばれます
– 平常時は一方のノードが稼動
状態、他方のノードが待機状態
です
• 相互テークオーバー構成
– アクティブ・アクティブ構成とも
呼ばれます
– 平常時に両方のノードが稼動
状態です
フェールオーバー
アプリケーション
アプリケーション
Node1
Node2
フェールオーバー
アプリケーション1
アプリケーション1
フェールオーバー
アプリケーション2
アプリケーション2
Node1
• N:1アクティブ・スタンバイ構成
– 平常時はNノードが稼動状態、
専用に設けた1ノードが待機状
態です
アプリケーション1
アプリケーション2
Node2
アプリケーション3
Node3
10
Node2
Node1
アプリケーション1
アプリケーション2
アプリケーション3
Node4
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1.3.解説:MSFCを用いたクラスタ構成の形態
• アクティブ・スタンバイ構成
— Node1上でアプリケーションが稼動され、Node2はスタンバイ専用で、障害時にフェールオーバーによりリソースが
引き継がれた時のみ使用されます。
— 1つの共有ディスクのみで構成できますが、その場合全てのアプリケーションが1つのグループに所属することに
なります。そのため、いずれかのアプリケーションがフェール・オーバーを引き起こした場合、他の全てのアプリケ
ーションが同一グループとしてスタンバイノードに引き継がれてしまいます。
— 2つのマシンが同等の処理能力を持っている場合、障害時のフェールオーバー後のパフォーマンスは平常時を
維持できますが高価な形態となります。
• 相互テークオーバー構成
— Node1とNode2の両方でアプリケーションが稼動され、各ノードのグループは一方のノードをスタンバイとして使用
するように設定されています。
— 少なくとも2つ以上の共有ディスクが必要です。
— 障害時のフェールオーバー後のパフォーマンスは、一方のノードに処理が集中するため平常時よりも低下する可
能性があります。一方のノードに全ての処理が集中することを想定したシステム構成が必要です。
— 障害回復時に自動的にフェール・バックするように設定しておくと、パフォーマンスの低下を最小限の時間に抑え
ることができます。ただし、一般的には業務の停止時に手動でフェール・バックすることをお勧めします。
• N:1アクティブ・スタンバイ 構成
— Node1,Node2,Node3でアプリケーションが稼動され、専用に設けた1つのノード(Node4)がスタンバイとなります。
— 障害時のフェールオーバー後のパフォーマンスは、1ノードだけの障害であれば平常時と同じですが、複数のノ
ードで障害が発生し、フェールオーバーが発生した場合は低下します。
— そのため、障害回復後は速やかに旧アクティブノードにフェールバックすることをお勧めします。
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1.4.フェールオーバー
フェールオーバー
•
障害が発生したとき、クラスタグループを他方のノードに移動させて処理を継続
— クライアントからは単にサーバーが再起動したように見えます
•
障害時の動作に関して詳細な設定が可能
 クラスタグループ
—
優先所有者の設定
—
フェールバックの自動化
—
フェールオーバーの許可回数の設定
 リソース
—
稼動確認の頻度
—
リソースの依存関係(起動順序/停止順序)
—
フェールオーバーの許可
クラスタグループ
フェールオーバー
クラスタグループ
共有ディスク
共有ディスク
仮想IPアドレス
仮想IPアドレス
アプリケーション
アプリケーション
障害
アクティブノード
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スタンバイノード
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1.4.解説:フェールオーバー
•
障害が発生したとき、クラスタグループを他方のノードに移動させて処理を継続することができます。クライアントから
見れば、フェールオーバーは単にサーバーが再起動されたように見えます。リソースに仮想IPアドレスを登録しておく
と、フェールオーバー時にIPアドレスが引き継がれるので、クライアントは接続先に関する設定を変更する必要はあり
ません。
•
リソースやクラスタグループに対して、障害時の動作に関する設定を行うことができます。フェールオーバーをする/し
ない、リソースの起動順序などを設定します。
クラスタグループの動作に関する設定(DB2GRP0グループの例)
フェールオーバーの実行に関する閾値と期間を
指定できます。一定の時間内でフェールオー
バーの実行を許可する回数を指定することがで
きます。この回数を超えたフェールオーバーは
実行されません。
フェールオーバーで他方のノードに移動したグ
ループを、障害回復時に自動的に元のノードに
戻すことができます。フェールバックを特定の時
間帯にだけ許可することもできます。
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1.4.解説:フェールオーバー
リソースの動作に関する設定(DB2インスタンスリソースの例)
リソースの依存関係を指定できます。
db2mscsコマンドを実行するとDB2のイ
ンスタンスの依存関係として、ディスク
やIP等の依存関係が自動的に付与さ
れます
リソースの障害時の動作には下記の選
択があります
MSFCはポーリングによりリソースの
状態を監視します
・リソースの再起動、フェールオーバーと
もに実施しません
基本的なリソース正常性チェックの
間隔はデフォルト5秒です
・リソースの再起動は実施するが、
フェールオーバーは実施しません
完全なリソース正常性チェックの間
隔はデフォルト30秒です
・リソースの再起動に失敗した場合は
フェールオーバーを実施します
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・リソースの再起動試行回数に全て失敗
した後、一定期間後に再起動を試みます
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1.5.フェールオーバー クラスタマネージャー
フェールオーバー クラスタマネージャー
• MSFCを管理するためのGUIツール
• 構成管理
— グループ、リソースの作成・削除
— グループ、リソースの属性設定
• 運用管理
— グループ、リソースのオンライン
/ オフライン
— グループ、リソースの状態を照会
左ペイン
15
中央ペイン
右ペイン
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1.5.フェールオーバー クラスタマネージャー
• フェールオーバークラスタマネージャーは、MSFCを管理するためのGUI ツールです。
このツールは、MSFCの構成管理と運用管理の2つの役割を持っています。
• 構成管理ツールとして、フェールオーバーの単位となるクラスタグループの作成 / 削
除、個々のコンポーネントであるリソースの作成 / 削除が可能です。また、属性の設
定や、障害時の詳細な動作の設定も行うことができます。
• 運用管理ツールとして、グループ、リソースのオンライン / オフライン(仮想サーバー
の起動 / 停止)やグループ、リソースの稼動状況などを照会できます。DB2の起動 /
停止もフェールオーバークラスタマネージャーより行います。
• フェールオーバー クラスタマネージャー インターフェース説明
– 左ペイン
• 組織内全ての Windows Server 2012 フェールオーバークラスタが一覧表示さ
れます。
– 中央ペイン
• 左側のペインで選択したクラスタ構成部分の詳細が表示されます。
– 右ペイン
• 実行可能なアクションが表示されます。
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1.6.DB2のMSFCのサポート
Microsoft Failover Cluster (MSFC)はWindows 2012 ServerおよびWindows 2012
Server R2オペレーティング・システムの機能です
• 以下のDB2® 製品は、Windows 2012 Server及び、Windows 2012 Server R2での
MSFC構成をサポートします
– DB2 V10.5
•
•
•
•
DB2 Enterprise Server Edition
DB2 Advanced Enterprise Server Edition
DB2 Express® Edition
DB2 Workgroup Server Edition
– DB2 V10.1
•
•
•
•
DB2 Enterprise Server Edition
DB2 Advanced Enterprise Server Edition
DB2 Express® Edition
DB2 Workgroup Server Edition
– DB2 V9.7
•
•
•
•
•
17
DB2 Enterprise Server Edition
DB2 Advanced Enterprise Server Edition
DB2 Express® Edition
DB2 Workgroup Server Edition
DB2 Connect™ server products
(DB2 Connect Enterprise Edition,
DB2 Connect Application Server Edition,
DB2 Connect Unlimited Edition for iSeries®
and DB2 Connect Unlimited Edition for zSeries®).
DB2 Connect™ server products
(DB2 Connect Enterprise Edition,
DB2 Connect Application Server Edition,
DB2 Connect Unlimited Edition for iSeries®
and DB2 Connect Unlimited Edition for zSeries®).
DB2 Connect™ server products
(DB2 Connect Enterprise Edition,
DB2 Connect Application Server Edition,
DB2 Connect Unlimited Edition for iSeries®
and DB2 Connect Unlimited Edition for zSeries®).
他のWindows ServerとDB2のサポートに関しては、下記サイトにて確認してください
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27038033
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2.DB2/MSFC構成手順
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2.1.DB2MSCSユーティリティ
ここでは、DB2MSCSユーティリティについて解説します
• Microsoft® Failover Cluster (MSFC) を使用する Windows® で DB2® フェール
オーバーをサポートするためには、DB2MSCSユーティリティを使用して、DB2の
ローカルインスタンスをクラスタインスタンスへ変換する必要があります。
このユーティリティを使用すると、単一パーティション環境とパーティション・データ
ベース環境の両方でフェールオーバーが可能になります。
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2.1.1.DB2MSCSユーティリティ概要
• DB2MSCSユーティリティは、構成ファイルを入力として受け取り、構成ファイルに
記載されたパラメーターに基づいてクラスタ環境をセットアップします
• SQLLIB¥CFGディレクトリに環境別に3つのサンプルファイルが用意されています
– db2mscs.das 管理サーバー用
– db2mscs.ese 単一データベース環境用(ESE)
– db2mscs.wse 単一データベース環境用(WSE)
db2mscs.ese をdb2mscs.cfgという
ファイルとしてコピーして編集
非クラスタ
インスタンス
DB2MSCS
ユーティリティ
パラメータ
クラスタ
インスタンス
db2mscs.cfg
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2.1.1.DB2MSCSユーティリティ概要(1/2)
db2mscs コマンド・シンタックス
>>-db2mscs--+--------------------+--+----------------+---------->
+- -f--input_file----+ '- -l--user_name-'
'- -u--instance_name-'
>--+---------------+-------------------------------------------><
'- -p--password-'
コマンド・パラメーター
• -f:input_file
— MSCSユーティリティによって使用される DB2MSCS.CFG 入力ファイルを指
定します。このパラメーターが指定されない場合、db2mscs ユーティリティ
は、現行のディレクトリーにある DB2MSCS.CFG ファイルを読み取ります
• -u:instance_name
— このオプションを使用すると、db2mscs 操作を取り消し、インスタンスを
instance_name で指定された非 MSFC インスタンスに戻すことができます
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2.1.1.DB2MSCSユーティリティ概要(2/2)
コマンド・パラメーター(つづき)
• -l user_name
— DB2 サービス用ドメイン・アカウントのユーザー名を指定します。 既に
DB2MSCS.CFG ファイル内に DB2_LOGON_USERNAME パラメーターが指
定されている場合に、このパラメーターを指定すると、
DB2_LOGON_USERNAME パラメーターの値は無視されます。どちらのパラ
メーターも指定しない場合、 DB2 サービスは、リモート・マシンのローカル
管理者アカウントで作成されます。
— セキュリティーについて懸念している場合には、-l パラメーターを使用してく
ださい。 DB2_LOGON_USERNAME パラメーターを指定しないでください。
• -p password
— DB2 サービス用ドメイン・アカウントのパスワードを指定します。 既に
DB2MSCS.CFG ファイル内に DB2_LOGON_PASSWORD パラメーターが指
定されている場合に、このパラメーターを指定すると、
DB2_LOGON_PASSWORD パラメーターの値は無視されます。どちらのパラ
メーターも指定しない場合、 パスワードの入力を求めるプロンプトが出ます。
— セキュリティーについて懸念している場合には、-p パラメーターを使用して
ください。 DB2_LOGON_PASSWORD パラメーターを指定しないでください。
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2.1.1.DB2MSCSユーティリティ概要
db2mscs.cfgファイル例
DB2_INSTANCE=DB2
DB2_LOGON_USERNAME=msfc¥db2admin
DB2_LOGON_PASSWORD=********
CLUSTER_NAME=DB2CLUSTER
GROUP_NAME=DB2GRP0
DB2_NODE=0
IP_NAME=IPAddressforDB2
IP_ADDRESS=9.188.xxx.51
IP_SUBNET=255.255.255.0
IP_NETWORK=Public
NETNAME_NAME=NetworkNameforDB2
NETNAME_VALUE=DB2NET1
NETNAME_DEPENDENCY=IPAddressforDB2
DISK_NAME=Data1
INSTPROF_PATH=Y:¥Program Files¥IBM¥SQLLIB
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クラスタ
グループ
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2.1.2.パラメーター解説
db2mscs構成ファイルに記載する各パラメータについて解説します
• DB2_INSTANCE
– DB2 インスタンスの名前。このパラメーターの有効範囲は、このファイルで構成する全てのクラスタが対象になるため、
DB2MSCS.CFG ファイル内で一度だけ指定します。
• DAS_INSTANCE
– DB2 Administration Server インスタンスの名前。このパラメーターは、MSFC 環境で稼働するように DB2
Administration Server をアップグレードする場合に指定します。このパラメーターの有効範囲は、このファイルで構成す
るクラスタ全てが対象になるため、 DB2MSCS.CFG ファイル内で一度だけ指定します。
• DB2_LOGON_USERNAME
– DB2 サービス用ドメイン・アカウントのユーザー名 (domain¥user のように指定)。このパラメーターの有効範囲は、この
ファイルで構成するクラスタ全てが対象になるため、 DB2MSCS.CFG ファイル内で一度だけ指定します。
• DB2_LOGON_PASSWORD
– DB2 サービス用ドメイン・アカウントのパスワード。このパラメーターの有効範囲は、このファイルで構成するクラスタ全
てが対象になるため、 DB2MSCS.CFG ファイル内で一度だけ指定します。
• CLUSTER_NAME
– MSFC クラスタの名前。クラスタの名前を指定。この行より後に指定されるすべてのリソースは、別の CLUSTER_NAME
パラメーターが指定されるまでこのクラスタに作成されます。
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2.1.2.パラメーター解説
• GROUP_NAME
– MSFC グループの名前。任意の名前を指定。このパラメーターが指定されたときに、指定された名前の MSFC グルー
プが存在していない場合は、そのグループが新しく作成されます。グループが既に存在している場合は、そのグループ
がターゲット・グループになります。このパラメーターより後に指定された MSFC リソースは、別の GROUP_NAME パラ
メーターが指定されるまで、このグループに作成または移動されます。このパラメーターは、各グループにつき 1つ指
定してください。
• DB2_NODE
– 現行の MSFC グループに組み込むデータベース・パーティション・サーバー (またはデータベース・パーティション) の
データベース・パーティション番号。
単一パーティション環境の場合は0を指定します。
同じマシン上に複数の論理データベース・パーティションが存在する場合は、データベース・パーティションごとに別々
の DB2_NODE パラメーターが必要です。 DB2 リソースが正しい MSFC グループに作成されるよう、このパラメーター
は GROUP_NAME パラメーターの後に指定してください。このパラメーターは、複数パーティション・データベース環境に
必要です。
• IP_NAME
– IP アドレス・リソースの名前。 IP_NAME の値は任意ですが、クラスタ内で固有な値でなければなりません。このパラ
メーターが指定されると、IP アドレス・タイプの MSFC リソースが作成されます。このパラメーターは、外部からのリモー
ト TCP/IP 接続で必要です。単一パーティション・データベース環境の場合、このパラメーターはオプショナルです。推
奨されている名前は、その IP アドレスに対応するホスト名です。
• IP_ADDRESS
– 前述の IP_NAME パラメーターで指定した IP リソースの TCP/IP アドレス。 IP_NAME パラメーターを指定するときはこ
のパラメーターが必要です。新しい、ネットワーク内のいかなるマシンでも使用されていない IP アドレスが使用されま
す。
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2.1.2.パラメーター解説
• IP_SUBNET
– 前述の IP_NAME パラメーターで指定した IP リソースの TCP/IP サブネット・マスク。 IP_NAME パラメーターを指定す
るときはこのパラメーターが必要です。
• IP_NETWORK
– 前述の IP アドレス・リソースが属している MSFC ネットワークの名前。このパラメーターはオプションです。このパラ
メーターが指定されない場合は、システムが最初に検出した MSFC ネットワークが使用されます。 MSFC ネットワーク
の名前は、「クラスタ管理 (Cluster Administrator)」の Networks の分岐の下に示されている通りに、正確に入力してく
ださい。前述の 4 つの IP キーワードは、IP アドレス・リソースの作成に使用されます。
• NETNAME_NAME
– ネットワーク名リソースの名前。任意の名前を指定。このパラメーターは、ネットワーク名リソースを作成する場合に指
定してください。単一パーティション・データベース環境では、このパラメーターはオプショナルです。しかし、パーティ
ション・データベース環境でマシンを所有するインスタンスには、必ずこのパラメーターを指定する必要があります。
• NETNAME_VALUE
– ネットワーク名リソースの値。任意の名前を指定。 NETNAME_NAME パラメーターを指定する場合には、このパラメー
ターの指定が必要です。
• NETNAME_DEPENDENCY
– ネットワーク名リソースが依存する IP リソースの名前。各ネットワーク名リソースには、必ず IP アドレス・リソース
(IP_NAMEで指定した名前)への依存関係が必要です。このパラメーターはオプションです。このパラメーターが指定さ
れない場合、ネットワーク名リソースは、グループ内の最初の IP リソースに依存するようになります。
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2.1.2.パラメーター解説
• SERVICE_DISPLAY_NAME
– 汎用サービス・リソースの表示名。任意の名前を指定。このパラメーターは、汎用サービス・リソースを作成する
場合に指定します。
• SERVICE_NAME
– 汎用サービス・リソースのサービス名。任意の名前を指定。 SERVICE_DISPLAY_NAME パラメーターを指定する
場合には、このパラメーターの指定が必要です。
• SERVICE_STARTUP
– 汎用サービス・リソース用のオプショナル始動パラメーター。
• DISK_NAME
– 現行グループに移動させる物理ディスク・リソースの名前。必要な分だけのディスク・リソースを指定してください。
ディスク・リソースは、あらかじめ存在するものでなければなりません。 db2mscs ユーティリティがフェールオー
バー・サポート用に DB2 インスタンスを構成する場合は、グループ内の最初の MSFC ディスクにインスタンス・
ディレクトリーがコピーされます。インスタンス・ディレクトリーに別の MSFC ディスクを指定する場合は、
INSTPROF_DISK パラメーターを使用してください。なお、ディスク名は、「クラスタ管理 (Cluster Administrator)」で
示されている通りに、正確に入力してください。
• INSTPROF_DISK
– DB2 インスタンス・ディレクトリーを入れる MSFC ディスクを指定するための、オプション・パラメーター。このパラ
メーターが指定されない場合、db2mscs ユーティリティは、同じグループに属する最初のディスクを使用します。
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2.1.2.パラメーター解説
• INSTPROF_PATH
– インスタンス・ディレクトリーのコピー先の正確なパスを指定するための、オプション・パラメーター。 IPSHAdisks、
つまり ServerRAID Netfinity® ディスク・リソース (例、INSTPROF_PATH=p:¥db2profs) を使用する場合には、必
ずこのパラメーターを指定する必要があります。なお、INSTPROF_PATH と INSTPROF_DISK の両方が指定され
ている場合は、INSTPROF_PATH の方が優先順位が上です。
• TARGET_DRVMAP_DISK
– 複数パーティション・データベース環境のためのデータベース・ドライブ・マッピングのターゲット MSFC ディスクを
指定する、オプション・パラメーター。このパラメーターは、データベースの作成コマンドで指定されたドライブから
ディスクをマップすることにより、データベースが作成されるディスクを指定します。このパラメーターを指定しない
場合は、 db2drvmp ユーティリティを使用して手動でデータベース・ドライブ・マッピングを登録する必要がありま
す。
• DB2_FALLBACK
– DB2 リソースがオフラインにされたときにアプリケーションを強制的にオフにするかどうかを制御する、オプショ
ン・パラメーター。このパラメーターが指定されなければ、DB2_FALLBACK の設定は YES になります。アプリ
ケーションを強制的にオフにしない場合は、DB2_FALLBACK を NO に設定してください。
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2.2.MSFC構成において必要な権限
DB2MSCSユーティリティや手動テイクオーバーの実行に必要な権限
• MSFCクラスターの構成を確実に行うために下記の権限を付与し実行してください
— Domain Adminsに属している
— ローカルのAdministratorsに属している
Active Directory
Domain Admins
DOMAIN¥db2admin
アクティブ・ノードおよびスタンバイ・ノード
ローカルのAdministratorsグループ
DOMAIN¥db2admin
ローカルのAdminitratorsグループに、Domainユーザーを登録
• アクティブ・ノード及びスタンバイ・ノードの両ノードに対して、Domainユーザー
(上記例ではdb2admin)をローカルのAdministratorsグループに付与してください。
— 両ノードにてローカルのAdministratorsグループにDomainユーザーを登録しない場合、
フェールオーバークラスターマネージャー上でクラスター操作が正常に行えない可能性があ
ります。
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2.3.構成例
今回は、以下の構成にてMSFC環境を構築しました
• アクティブ・スタンバイ構成(平常時はDB2Server#1がアクティブ状態)
• Active Directory、MSFC構成とするサーバーは、VMwareを使用した仮想化環境上に構築
• 共有ディスクはiSCSIターゲットを使用
— iSCSIターゲットはWindows Server 2012の標準機能として利用可能
• 使用した各ソフトウェアのバージョンは、下記図記載の通り
仮想化環境
ActiveDirectory(VM)
(vmx-000-031)
Windows Server 2012,
Enterprise x64 Edition
DB2Server#1 (VM)
(vmx-000-029)
MSFC
DB2Server#2 (VM)
(vmx-000-30)
- Windows Server 2012,
Enterprise x64 Edition
-DB2 V10.5 64bit FIXPACK5
共有ディスク
(iSCSIターゲット)
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2.3.DB2/MSFC基本構成手順
Active Directory
Step1
Active Directory導入
アクティブノード
スタンバイノード
Step2
MSFC導入
Step3
導入前準備
Step4
DB2導入
Step5
Step6
インスタンス削除
DB2MSCSユーテリティの実行
フェールオーバー動作確認
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2.4.Step1.Active Directory導入
Active Directory構成(ActiveDirectoryノードで実施)
• Active Directoryインストール
• MSFC用に新規ドメインの作成
• db2adminユーザーの作成
— ActiveDirectory上にユーザーを作成し、Domain Admins に所属、両DB
サーバーのローカルのAdministratorsグループに所属させます
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2.4.Step2.MSFC導入
MSFC構成(DB2 Server#1,#2で実施)
• フェールオーバークラスタマネージャーのインストール
• 共有ディスクの設定
• ハートビート用ネットワークの設定
• クラスタの新規作成
— フェールオーバークラスタマネージャーから「クラスターの作成」を選択します
• フェールオーバー確認
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2.4.Step3.導入前準備
TCPポート
• DB2はデフォルトで6個のTCPポートを使用
— DB2のサービスに1ポート(50000)、パーティション・データベース環境では高
速コミュニケーション・マネージャー(FCM)通信用に4ポート(60000~60003)、
DASを使用する場合は、DAS用に1ポート(523)必要です。
 DASが使用するポートは変更不可のため、事前に確認
%SystemRoot%¥system32¥drivers¥etc¥servicesファイルで予約済み、
netstatコマンドで使用中がないか確認します
データベース・ディレクトリーのアクセス権
• 共有ディスク上にデータベース・ディレクトリを作成するため、両ノードから、ディ
レクトリーへの“読み取り”、“書き込み”のアクセス権があることを確認します
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2.4.Step4.DB2導入
DB2インストールの開始
• ドメイン・ユーザー・アカウント
(ActiveDirectoryに登録した
db2adminユーザー)で、アクティブノ
ードにログインします
• インストールCDを使用し、DB2セット
アップ・ウィザードに従ってインスト
ールを行います
DB2 セットアップランチ・パッド
• setup.exeを開き、DB2セットアップ・
ランチパッドを起動します
• セットアップ・ランチパッドが起動後、
左側のバーから 「製品のインストー
ル」 を選択します
• 導入するDB2 のEdition の 「新規イ
ンストール」を選択します
35
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2.4.Step4.DB2導入
DB2セットアップ・ウィザードの起動
• DB2 セットアップ・ウィザードが起動後
「次へ」を選択します
36
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2.4.Step4.DB2導入
ソフトウェア・ライセンス情報
• ライセンスの使用条件を読み、「使用条
件の条項に同意します。」を選択します
• 「次へ」を選択します
インストール・タイプの選択
• 任意のインストール・タイプを選択します
• 今回は「標準」 を選択します
37
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2.4.Step4.DB2導入
インストール、応答ファイルの作成
•
「このコンピューターにDB2 Enterprise
Server Edition をインストールし、設定を応
答ファイルに保管する」を選択します
•
作成する場合は、必要に応じてディレクト
リーを変更します
— 「C:¥Users¥<ログインユーザー名
>¥Documents¥PROD_ESE.rsp」がデ
フォルトです
インストール・フォルダーの選択
•
38
デフォルトでは「C:¥Program
Files¥IBM¥SQLLIB」が導入先になります
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2.4.Step4.DB2導入
デフォルト DB2インスタンスユーザー情報の設定
• Active Directoryに事前に登録した
db2adminの情報を記入します
— パスワードに “ (ダブルクオーテー
ション)を使うと、インスタンス作成が
失敗するので注意してください
DB2 インスタンスのセットアップ
39
•
パーティション・データベース環境の場合
は、「既存のパーティション・データベー
ス環境を結合する 」 を選択します
•
非パーティション・データベース環境の場
合は、デフォルトのまま、次に進みます
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2.4.Step4.DB2導入
パーティション・オプションのセットアップ
•
パーティション環境に応じて選択します
•
非パーティション・データベース環境の場合
は、デフォルトのまま次へ進みます
DB2 インスタンスの構成
•
40
「構成」ボタンをクリックし、カスタマイズを行
います
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2.4.Step4.DB2導入
DB2 インスタンス構成
•
TCP/IP
— ポート番号を指定します
— デフォルト50000
•
スタートアップ
— 「インスタンスを自動開始しない。イ
ンスタンスは手動で開始させる必要
がある。」を選択します
※クラスタ環境では、DB2 の起動、停
止はクラスタソフトから行うため、必
ず手動に設定する必要があります
41
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2.4.Step4.DB2導入
通知のセットアップ
•
必要ない場合は、チェックを外します
•
使用する場合は、管理連絡先リスト・ロ
ケーションを選択します
OSセキュリティーの使用
•
「オペレーティング・システム・セキュリテ
ィーを使用可能にする」のチェックを入れ
、次へ進みます
※オペレーティング・システム・セキュ
リティを使用しない場合は「2.5.拡張
セキュリティーを有効にしない場合
」を参照してください
42
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2.4.Step4.DB2導入
インストールの開始
•
設定を確認し、正しい場合は、「完了」を選
択し、DB2のインストールを開始します
セットアップ完了
•
DB2セットアップの完了を確認します
•
セットアップ完了後、自動的にDB2 ファース
ト・ステップが起動します
DB2再起動
•
導入完了後、DB2の再起動を行います
スタンバイノードへのDB2導入
43
•
スタンバイノードでも同じ手順でDB2を導入
します
•
クラスタ環境では、アクティブノード、スタン
バイノードのオプションは必ず同じ設定にす
る必要があります
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2.4.Step4.DB2導入
・拡張セキュリティを有効にしている環境で、複数パーティション・インスタンスをMSFC構成にする場合は
DB2管理者グループ(デフォルトではDB2ADMNS)をクラスター名のコンピューター・オブジェクトに
付与してください。
・クラスターを表すコンピューター・オブジェクトはクラスター作成時にActive Directoryに作成されます。
(下記例では「DB2CLUSTER」です。)
・DB2 管理者グループ (デフォルトではDB2ADMNS) と DB2 ユーザー・グループ (デフォルトではDB2USERS)
はDB2インストール時にActive Directory内のグループとして作成されます。
44
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2.4.Step5.インスタンス削除
スタンバイ・ノード インスタンスの削除
• ドメイン・ユーザー・アカウント(ActiveDirectoryに登録したdb2adminユー
ザー)で、スタンバイ・ノードへログインします
• インスタンスの削除を実行します
C:¥SQLLIB¥cfg>db2ilist
DB2
C:¥SQLLIB¥cfg>db2idrop DB2
DBI11991 DB2IDROP が正常に完了しました。DB2INSTDEF レジストリー変数が、ドロップされた
インスタンスに設定されていました。この変数はクリアされています。このレジストリー変数を、別の有効な
インスタンス名に明示的に設定する必要があります。
45
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2.4.Step6.DB2MSCSユーティリティの実行
DB2MSCSユーティリティ実行前の確認事項
• ドメイン・ユーザー・アカウント(ActiveDirectoryに登録したdb2adminユーザー)で、
アクティブノードにログインします
• アクティブノードでDB2インスタンスが停止していることを確認します
• DB2インストール先のローカル・ドライブ上にインスタンス・ディレクトリーが保管さ
れていることを確認します
— DB2 V10.5のWindows2012では、C:¥PROGRAMDATA¥IBM¥DB2¥DB2COPY1に
作成されます
C:¥SQLLIB¥cfg>db2ilist
DB2
C:¥SQLLIB¥cfg>db2set DB2INSTPROF
C:¥PROGRAMDATA¥IBM¥DB2¥DB2COPY1
46
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2.4.Step6.DB2MSCSユーティリティの実行
今回は以下の構成で、DB2MSCS ユーテリティを実行
①
Public
IP 9.188.xxx.47
DB2Server#1 (VM)
DB2導入
MSFC管理IP 9.188.xxx.50
② DB2共有IP 9.188.xxx.51
IP 9.188.xxx.48
DB2Server#2 (VM)
Heartbeat
Cドライブ
Cドライブ
共有Disk
DB2データ、ログの配置
各種リソースの登録
クォーラム(Z:) :Quorum
③
データ領域(Y:): Data1
DB2導入
名称は正確に記載。
日本語、アルファベット
の違いに注意
リソース
47
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2.4.Step6.DB2MSCSユーティリティの実行
<ユーティリティ実行前のフェールオーバークラスタマネージャー>
④
<ユーティリティ実行後の
フェールオーバークラスタマネージャー>
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
48
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2.4.Step6.DB2MSCSユーティリティの実行
DB2MSCSユーティリティ実行
• 今回の実行例( db2mscs.ese を db2mscs.cfg という名前にコピーして編集)
49
DB2_INSTANCE=DB2
DB2_LOGON_USERNAME=MSFC¥db2admin
DB2_LOGON_PASSWORD=xxxxxx
クラスタに登録するDBインタンス名
Active Directoryに登録したドメインユーザー名
上記ユーザーのパスワード
(前項⑩)
CLUSTER_NAME=DB2CLUSTER
クラスタ名
(前頁④)
GROUP_NAME=DB2GRP0
DB2_NODE=0
IP_NAME=IPAddressforDB2
IP_ADDRESS=9.188.xxx.51
IP_SUBNET=255.255.255.0
IP_NETWORK=Public
NETNAME_NAME=NetworkNameforDB2
NETNAME_VALUE=DB2NET1
NETNAME_DEPENDENCY=IPAddressforDB2
DISK_NAME=Data1
INSTPROF_PATH=Y:¥Program Files¥IBM¥SQLLIB
任意のグループ名
(前頁⑥)
DB2のノード番号記入(非パーティション環境では0)
任意の名前
上記IP_NAMEのIP設定
(前々頁②、前項⑧)
サブネット・マスク設定
MSFCネットワーク設定
(前々頁①、前頁⑤)
NW名リソースの任意の名前指定
任意の値
(前項⑦)
NW名リソースが依存するNW名
DB2のDiskを設定
(前々頁③、前頁⑨)
DB2インスタンス・ディレクトリーの配置先ディレクトリ
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2.4.Step6.DB2MSCSユーティリティの実行
DB2MSCSユーティリティの実行
• DB2MSCSユーティリティを実行します
C:¥SQLLIB¥cfg>db2mscs -f: db2mscs.cfg
DB21500I DB2MSCS コマンドが正常に完了しました。
• DB2MSCSユーティリティは以下の作業を内部的に実行しています
—
—
—
—
—
—
—
—
DB2 リソース・タイプ(db2wolf.dll)を登録
MSFCグループ(1つ、または複数)を作成
IPアドレス、Network Name等のリソースを作成、グループへの追加
MSFCディスクをグループへ移動
DB2リソース(1つ、または複数)を作成、グループへ追加
リソース間の依存関係を設定
DB2 非クラスタ・インスタンスをクラスタ・インスタンスへ変換
すべてのリソースをオンライン化
クラスタ・インスタンスの確認
• インスタンスがクラスタ化されていることを確認します
C:¥SQLLIB¥cfg>db2ilist
DB2
C : DB2CLUSTER
C:¥SQLLIB¥cfg>db2set DB2INSTPROF
¥¥DB2NET1¥DB2MSCS-DB2
50
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2.5.拡張セキュリティーを有効にしない場合
MSFC構成で拡張セキュリティーを有効にしない場合
• 拡張セキュリティーを有効にしない場合は、DB2管理グループ(デフォルトでは
DB2ADMNS)とDB2ユーザー・グループ(デフォルトではDB2USERS)は作成されません。
— DB2インストール時に、「オペレーティング・システム・セキュリティーを使用可能にする
」のチェックを外すことで拡張セキュリティを外すことができます。
— または、インストール後 db2extsecコマンドで拡張セキュリティを外すことは可能ですが
こちらの方法は下記マニュアル記載の通り、お勧めはできません。
■マニュアル抜粋
db2extsec -r コマンドを実行して拡張セキュリティーを削除できますが、削除が正常に完了するのは、拡張
セキュリティーを有効にした後、データベースの作成、新規インスタンスの作成、表スペースの追加などの
他のデータベース操作がされていない場合に限ります。 拡張セキュリティー・オプションを削除する最も安
全な方法は、DB2 データベース・システムをアンインストールし、データベース・ディレクトリーを含むすべて
の関連する DB2 ディレクトリーをすべて削除し、それから拡張セキュリティーを有効にしないで、DB2 データ
ベース・システムを再インストールする方法です。
DB2ADMNS と DB2USERS グループの使用による拡張 Windows セキュリティー
http://www-01.ibm.com/support/knowledgecenter/SSEPGG_10.5.0/com.ibm.db2.luw.admin.sec.doc/doc/c0023391.html?cp=SSEPGG_10.5.0&lang=ja
51
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2.6. DB2 Administration ServerのMSFC構成手順
DB2 V10.5よりDASは非推奨となっているため、本資料では紹介しません。
MSFC上でDASの構成を行う場合には、【DB2 V9.5対応】DB2_MSCS構成ガイド(社外非公開)
をご参照ください。(「8.1参考文献」にSILのリンクがあります。)
52
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3.DB2/MSFC構成メンテナンス手順
53
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3.1.MSFCに登録したDB設定の変更
Diskリソースの追加
• 本書ではボリューム(X:)をクラスタリソース
に追加します
— 前提として追加するディスクをOS側で
フォーマットし、OS側から見える状態に
します
— クラスタディスクとして使用されているも
のは“予約”というステータスになってい
ます
• ディスクの追加を選択します
54
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3.1.MSFCに登録したDB設定の変更
• 追加するディスクにチェックを入れます
• ディスクが追加されました
— 既存のDiskにあわせて、
Data2に名前を変更します
55
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3.1.MSFCに登録したDB設定の変更
• Data2を右クリックし「他のアクション」
を選択し、「別の役割への割り当て」を
選択します
• 「DB2GRP0」を選択します
• Data2がDB2GRP0に追加されたことを
確認します
56
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3.1.MSFCに登録したDB設定の変更
DB2との依存関係設定
• フェールオーバークラスタマネー
ジャ画面から、該当Disk(Data2)と
依存関係に設定するインスタンス
(DB2-0)を右クリックし、プロパティ
を選択します
• 依存関係のタブを選択します
• 挿入を選択します
• リソースから依存関係を追加した
いもの(今回はData2)をプルダウ
ンから選択します
57
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3.1.MSFCに登録したDB設定の変更
• 依存関係のタブで、該当ディスク(Data2)を確認します
• 確認後、「OK」を選択し依存関係を追加します
58
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3.2.DB2設定に登録したDiskリソースの削除
DB2設定の削除
• 今回は、MSFCに登録したDB2設定の削除として、以下を実施します
— Diskリソースの削除

59
前章で追加したディスク(Data2)を、クラスタリソースから削除します
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3.2.DB2設定に登録したDiskリソースの削除
Diskリソースの削除
• DB2との依存関係の削除
— フェールオーバークラスタマネー
ジャー画面から、該当Diskと依存関
係のあるインスタンスを右クリック
(今回はDB2-0)しプロパティを選択
します
— 依存関係のタブを選択します
— 削除するDisk(ここではData2)をプ
ルダウンから選択し、削除をクリッ
クします
60
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3.2.DB2設定に登録したDiskリソースの削除
— プロパティ画面で、「リソースの依存関
係」に該当Diskがないことを確認します
— 確認後、「OK」を選択します
61
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3.2.DB2設定に登録したDiskリソースの削除
Diskの削除
• フェールオーバークラスタマネー
ジャー画面から、該当Diskを右クリッ
クします
62
•
DB2GRP0から削除を選択、削除に対
する確認画面で、「はい」を選択します
•
削除されたことをフェールオーバーク
ラスタマネージャー画面で確認します
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3.3. テーブルスペースの追加・拡張手順
テーブルスペースTBSを新規作成しData2上のコンテナーをTBSテーブルスペースに追加する
手順をガイドします
•
作成したグループ(今回は
DB2GRP0)の共有ディスクにデータ
ベースを作成していることを前提と
します
•
YドライブのworkディレクトリをFILE
コンテナーとして指定し、テーブル
スペースTBSを作成します
C:¥SQLLIB¥BIN>db2 create tablespace TBS managed by database using
(file ‘Y:¥work¥F1’ 10M)
63
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3.3. テーブルスペースの追加・拡張手順
• alter tablespaceコマンドでXドライブ上のディレクトリをFILEコンテナーとして追加します
C:¥SQLLIB¥BIN>db2 alter tablespace TBS add (file ‘X:¥work¥F2’ 10M)
• テーブルスペース・コンテナーに上記に指定されているファイルが追加されていること
を確認します
64
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3.4.MSFCインスタンスのデクラスタリング
クラスタ・インスタンスをローカル・インスタンスに変更
• クラスタ・インスタンスの確認
C:¥SQLLIB¥BIN>db2ilist
DB2
C : DB2CLUSTER
• DB2MSCSユーテリティーの実行
– db2mscs –u:インスタンス名
C:¥SQLLIB¥BIN>db2mscs -u:DB2
DB21500I DB2MSCS コマンドが正常に完了しました。
• ローカル・インスタンスの確認
C:¥SQLLIB¥BIN>db2ilist
DB2
65
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3.5.MSFC構成時のアップグレード
アップグレードのステップ
クラスタ構成の状態でのアップグレードのステップを説明します。
次ページ以降に各ステップのポイントとなる手順を記載します。
本手順はDB2 V10.1から DB2 V10.5への移行の検証結果を元に記載して
います。
以下のステップに入る前に、DB2 V10.1でDB2インスタンス1個を1グループ
にクラスタリングしている状態となります。
アップグレードは同一ノードで行うシナリオを想定しています。
•
•
•
•
66
ステップ① :DB2 V10.5のインストール
ステップ② :インスタンスのアップグレード
ステップ③ :データベースのアップグレード
ステップ④ :不要オブジェクト・イメージの削除
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3.5.MSFC構成時のアップグレード
ステップ① : DB2 V10.5のインストール
• このステップは、既存のDB2 V10.1環境はオンライン
のままで実施可能です。
• DB2 V10.5をDB2 V10.1とは別のディレクトリにインス
トールします。
—
今回は「C:¥Program Files¥IBM¥SQLLIB_01」にします
—
今回は「DB2COPY2」とします
—
選択は要件に応じて。DB2 V10.1環境はオンライン中と想
定した場合、インストール後にデフォルトDB2コピーが変更
となる影響を考慮して、今回はチェックを外します。
• DB2コピー名は、DB2 V10.1と別の名称を記載します。
• 「このコンピューターのデフォルトDB2 コピーとして設
定する」のチェックを外します。
• 「デフォルトのDB2インスタンスを作成する」をチェック。
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3.5.MSFC構成時のアップグレード
ステップ② : インスタンスのアップグレード
• フェールオーバークラスタマネージャから「DB2-0」
を停止します。
• DB2 V10.5「DB2COPY2」の「コマンド・ウィンドウ-管
理者」を立ち上げます。
• 以下のコマンドでインスタンスをアップグレード
— db2iupgradeを実行する権限として、ローカルの管理者権
限(Administratorsグループに所属)が必要になります。
— db2iupgradeはすべてのインスタンス従属リソースを所有
するノードから実行してください。
db2iupgrade DB2 /u:DomainName¥db2admin,password
• デフォルトDB2COPYの変更します
db2swtch -db2 -d DB2COPY2
• デフォルトDB2COPY変更後、一度両ノードのOSを
再起動してください。
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3.5.MSFC構成時のアップグレード
ステップ③ : データベースのアップグレード
• OS再起動後、DB2GRP0をノード1が保持していることを確認します。
• DB2-0が起動していない場合は、フェールオーバークラスターマネージャーより起動
します
• DB2インスタンスにコマンド実行対象を変更します。
set DB2INSTANCE=DB2
db2 get instance で現在のインスタンスがDB2である事を確認。
• 以下のコマンドで、データベースをアップグレードします。
db2 upgrade database DBNAME user DOMAIN¥db2admin using password
• アプリケーションのBINDを実行します。
db2rbind DBNAME -l db2rbind.log all
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3.5.MSFC構成時のアップグレード
ステップ④ : 不要オブジェクト・イメージの削除
• DB2 V10.5インストール時に作成されたインスタンスをドロップします。
db2idrop DB2_01
• デフォルトインスタンスを変更します。
db2set DB2INSTDEF=DB2
• DB2 V10.1 イメージをアンインストールします。
DB2COPY1を選択して右クリックにて「アンインストール」を実行します。
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3.6.FixPack適用手順
MSFC構成でDB2にFixPackを適用する手順をステップ・バイ・ステップでガイドします
例として2.4項で構成する、1インスタンス@1リソースグループでの構成で、DB2 V10.5 FP4に
FP5 を適用する手順を記載します
1. フェールオーバークラスタマネージ
ャーを開き、「vmx-000-029」が
DB2GRP0の所有者であることを確
認します
2. グループ(DB2GRP0) を右クリック、
「プロパティ」から「フェールバック」
タグを選択し「フェールバックを禁止
する」が選択されていることを確認
します
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3.6.FixPack適用手順
3. vmx-000-030にログインします
4. vmx-000-030の「サービス」コンソールで
、「Cluster Service」と「DB2関連のサー
ビス」を停止します
5. WindowsタスクマネージャでDB2関連の
サービスが全て停止している事を確認し
ます
72
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3.6.FixPack適用手順
6. ダウンロードしたFixPackの「setup」をクリ
ックします
7. DB2セットアップ・ランチパッドが開く。「既
存の製品を操作」を選択します
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3.6.FixPack適用手順
8. FixPackを適用するDB2コピー名を確認し
、「DB2 セットアップ ウィザードの起動」
を選択します
9. 「次へ」に進みます
74
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3.6.FixPack適用手順
10. 「完了」を選択します
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3.6.FixPack適用手順
12. vmx-000-030のOSを再起動します
13. db2levelコマンドを実行し、適用されてい
るFixPackのレベルを確認します
<FP適用前>
<FP適用後>
76
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3.6.FixPack適用手順
14. フェールオーバークラスタマネージャー
にて、フェールオーバーを行います
グループ(DB2GRP0) を右クリック、「グ
ループの移動」を選択。所有者がvmx000-029になっていることを確認します
15. vmx-000-029にログインして、ステップ4
~ステップ13の手順を同様に実施
*FP適用の過程でユーティリティの
BINDは自動的に行われるので、手動
でのユーティリティのBINDは不要です
77
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4.フェールオーバーテスト
78
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4.1.フェールオーバーテスト概要
ここでは、実際に障害を発生させ、MSFCがフェールオーバーを正常に実行できるかどうか
を検証しました。
 障害を想定して、MSFCグループに登録してあるネットワークリソースをOSの設定で無効に
しました
クラスタ
障害
アプリケーション
アクティブノード
79
フェールオーバー
アプリケーション
スタンバイノード
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4.2.フェールオーバー手順
• 初期状態として、 リソースがvmx-000-029に所有されていることを確認します
• また、全てのリソースがオンラインであることを確認します
アプリケーション
アクティブノード
80
アプリケーション
スタンバイノード
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4.2.フェールオーバー手順
• アクティブノードのネットワーク障害を想定して、Publicネットワークリソースを無効化します
• ネットワークリソースの障害が検知され、スタンバイノード(vmx-000-030)にフェールオー
バーされます
• 現在の所有者がvmx-000-030になっていることを確認します
障害
フェール
オーバー
アプリケーション
アクティブノード
↓
スタンバイノード
81
アプリケーション
スタンバイノード
↓
アクティブノード
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4.3.フェールバック手順
• 旧アクティブノードの障害復旧後、 vmx-000-030からvmx-000-029へ手動でフェー
ルバック(切り戻し)を行います
— 手動フェールバックは、切り戻し対象のグループを選択し、右クリック→移動→
ノードの選択から、旧アクティブノードを選択してOKをクリックします
フェール
バック
アプリケーション
スタンバイノード
↓
アクティブノード
82
アプリケーション
アクティブノード
↓
スタンバイノード
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5. 2インスタンスでのMSFC連携構成
83
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5.1. 2インスタンスでのMSFC連携構成 - ESE
本項では、インスタンスを2個作成した場合のMSFC構成について記載します
相互テーク
オーバー構
成も可能
クラスタグループ1
クラスタグループ1
ドライブ1
ドライブ1
仮想IPアドレス1
仮想IPアドレス1
インスタンス1
インスタンス1
クラスタグループ2
クラスタグループ2
ドライブ2
ドライブ2
仮想IPアドレス2
仮想IPアドレス2
インスタンス2
インスタンス2
アクティブノード
スタンバイノード
2インスタンス@ 2リソースグループ構成
84
クラスタグループ1
クラスタグループ1
ドライブ
ドライブ1
仮想IPアドレス1
仮想IPアドレス1
インスタンス1
インスタンス1
仮想IPアドレス2
インスタンス2
アクティブノード
仮想IPアドレス2
インスタンス2
スタンバイノード
2インスタンス@ 1リソースグループ構成
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5.1. 解説:2インスタンスでのMSFC連携構成 - ESE
• DB2、MSFC連携の基本構成では、「DB2GRP0」という名称のリソースグループを1
個作成し、「DB2」という名称のインスタンスを1個、クラスタインスタンスとして登録
しました。
• インスタンスを2個にした場合は、以下の2通りの構成が考えられます。
— 2インスタンス@2リソースグループ
— 2インスタンス@1リソースグループ
• 2インスタンス@2リソースグループ構成では、各インスタンスがリソースグループ単
位に配置されるため、計画フェールオーバー時やインスタンス障害時に、フェール
オーバーの対象が1インスタンスだけに区切れるメリットがあります。また、各ノード
毎に1インスタンスを配置した、Active – Activeの相互テークオーバー構成も可能
です。
• 2インスタンス@1リソースグループ構成では、両インスタンスが1リソースグループ
に配置されるため、ドライブを両インスタンスで共有できるなどリソース面でのメ
リットがありますが、フェールオーバーの対象が常に両インスタンスになってしまう
デメリットもあります。また、1リソースグループでもESEでは、IPアドレスは各インス
タンス毎に必要(合計2個)です。
• 2個目のインスタンスを作成する際に、db2icrtコマンドのオプションに注意が必要で
す。-sオプションで明示的に「-s ese」を指定しないと、モジュールはESEでもWSE
のインスタンスが作成されます。ESEインスタンスの確認は、db2 get dbm cfgコマ
ンドの出力で一行目のノード・タイプに「Enterprise Server Edition」が出力される事
を確認してください。
85
© 2015 IBM Corporation
5.1.1. 2インスタンス@2リソースグループ構成 - ESE
EnterpriseServerEdition(ESE)での2インスタンス@2リソースグループでの構成手順を記載します
 1個目のインスタンスは「DB2」、 2個目のインスタンスは「DB3」という名称で構成しています。
 今回は以下の構成で実施しました。
Public
IP 9.188.xxx.47
DB2Server#1 (VM)
DB2導入
IP 9.188.xxx.48
DB2Server#2 (VM)
Heartbeat
Cドライブ
Cドライブ
共有Disk
DB2データ、ログの配置
各種リソースの登録
86
MSFC管理IP 9.188.xxx.50
DB2共有IP(Instance1:DB2用) 9.188.xxx.51
DB2共有IP(Instance2:DB3用) 9.188.xxx.77
DB2導入
クォーラム(Z:) :Quorum
データ領域(Y:): Data1
Instance1 : DB2
データ領域(X:):Data2
Instance2 : DB3
© 2015 IBM Corporation
5.1.1. 2インスタンス@2リソースグループ構成 - ESE
db2mscs.cfgファイルを用いたDB2MSCSユーティリティの実行は、各インスタンスごとに
2回に分けて実行します。
DB2インスタンス用
87
DB3インスタンス用
DB2_INSTANCE=DB2
CLUSTER_NAME=DB2CLUSTER
DB2_LOGON_USERNAME=msfc¥db2admin
DB2_LOGON_PASSWORD=********
DB2_INSTANCE=DB3
CLUSTER_NAME=DB2CLUSTER
DB2_LOGON_USERNAME=msfc¥db2admin
DB2_LOGON_PASSWORD=********
GROUP_NAME=DB2GRP0
DB2_NODE=0
IP_NAME=IPAddressforDB2
IP_ADDRESS=9.188.124.51
IP_SUBNET=255.255.255.0
IP_NETWORK=Public
NETNAME_NAME=NetworkNameforDB2
NETNAME_VALUE=DB2NET1
NETNAME_DEPENDENCY=IPAddressforDB2
DISK_NAME=Data1
INSTPROF_DISK=Y:¥Program Files¥IBM¥SQLLIB
GROUP_NAME=DB3GRP0
DB2_NODE=0
IP_NAME=IPAddressforDB3
IP_ADDRESS=9.188.124.77
IP_SUBNET=255.255.255.0
IP_NETWORK=Public
NETNAME_NAME=NetworkNameforDB3
NETNAME_VALUE=DB2NET2
NETNAME_DEPENDENCY=IPAddressforDB3
DISK_NAME=Data2
INSTPROF_DISK=X:¥Program Files¥IBM¥SQLLIB
© 2015 IBM Corporation
5.1.1. 2インスタンス@2リソースグループ構成 - ESE
• DB2GRP0にDB2インスタンス、DB3GRP0にDB3インスタンスが構成されました
2グループ作
成される
1グループに
1インスタンス
88
© 2015 IBM Corporation
5.1.1. 2インスタンス@1リソースグループ構成 - ESE
EnterpriseServerEdition(ESE)での2インスタンス@1リソースグループでの構成手順を記載します
• 1個目のインスタンスは「DB2」、 2個目のインスタンスは「DB3」という名称で構成しています。
• 今回は以下の構成で実施しました。
Public
IP 9.188.xxx.47
DB2Server#1 (VM)
DB2導入
MSFC管理IP 9.88.xxx.50
DB2共有IP(Instance1:DB2用) 9.188.xxx.51
DB2共有IP(Instance2:DB3用) 9.188.xxx.77
IP 9.188.xxx.48
DB2Server#2 (VM)
Heartbeat
Cドライブ
Cドライブ
1RGでも共
有IPは各
Instanceご
とに必要
DB2導入
ドライブを
共有するこ
とが可能
共有Disk
DB2データ、ログの配置
各種リソースの登録
89
クォーラム(Z:) :Quorum
データ領域(Y:): Data1
Instance1 : DB2
Instance2 : DB3
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5.1.1. 2インスタンス@1リソースグループ構成 - ESE
• db2mscs.cfgファイルを用いたDB2MSCSユーティリティの実行は、各インスタンスご
とに2回に分けて実行します。
DB2インスタンス用
DB3インスタンス用
DB2_INSTANCE=DB2
CLUSTER_NAME=DB2CLUSTER
DB2_LOGON_USERNAME=msfc¥db2admin
DB2_LOGON_PASSWORD=********
DB2_INSTANCE=DB3
CLUSTER_NAME=DB2CLUSTER
DB2_LOGON_USERNAME=msfc¥db2admin
DB2_LOGON_PASSWORD=********
GROUP_NAME=DB2GRP0
DB2_NODE=0
IP_NAME=IPAddressforDB2
IP_ADDRESS=9.188.124.51
IP_SUBNET=255.255.255.0
IP_NETWORK=Public
NETNAME_NAME=NetworkNameforDB2
NETNAME_VALUE=DB2NET1
NETNAME_DEPENDENCY=IPAddressforDB2
DISK_NAME=Data1
INSTPROF_DISK=Y:¥Program Files¥IBM¥SQLLIB
GROUP_NAME=DB2GRP0
ンス用と同じ
DB2_NODE=0
RGを指定
IP_NAME=IPAddressforDB3
IP_ADDRESS=9.188.124.77
IP_SUBNET=255.255.255.0
IP_NETWORK=Public
NETNAME_NAME=NetworkNameforDB3
NETNAME_VALUE=DB2NET2
NETNAME_DEPENDENCY=IPAddressforDB3
DISK_NAME=Data1
INSTPROF_DISK=Y:¥Program Files¥IBM¥SQLLIB
DB2インスタ
ドライブは
同じでも
OK
90
© 2015 IBM Corporation
5.1.1. 2インスタンス@1リソースグループ構成 - ESE
• DB2GRP0にDB2インスタンスとDB3インスタンスが構成されました。
グループは1個
1グループに
2インスタンス
91
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5.1.1. 2インスタンス@1リソースグループ構成 - ESE
クラスタ解除時の注意点
• 2インスタンス@1リソースグループ構成のクラスタを解除する場合、クラスタ解
除するインスタンスの順番に注意が必要です。最初にクラスタ構成したインス
タンスを最後にクラスタ解除(DB3インスタンス解除⇒DB2インスタンス解除の
順)すれば問題はありませんが、順番が異なる場合、最初にクラスタ構成した
インスタンス(DB2インスタンス)を解除したタイミングでDB2GRP0が削除されて
しまい、残りのインスタンス(DB3インスタンス)は、他のグループに移動してし
まいます。
• また、この際DB3インスタンスは、db2ilistの表示上はクラスタインスタンスでの
表示となりますが、実際にはローカルインスタンスとして移行されています。こ
の状態からの回復のためには、フェールオーバークラスタマネージャー上での
手作業での定義変更やインスタンスの再作成等、複雑な手順が必要となりま
す。
92
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5.2. 2インスタンスでのMSFC連携構成 - WSE
• WorkgroupServerEdition (WSE)ではESEと違い、db2nodes.cfgファイルが作成されませ
ん。そのため、MSFC連携構成を構築する際のdb2mscs.cfgファイルから、N/W関連の定
義を省略してMSCSユーティリティの実行が可能です。
• DB2共有IPは、定義する構成、定義しない構成のどちらでも可能です。
93
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5.2.1 基本構成(1インスタンス) - WSE
WorkgroupServerEdition(WSE) 1インスタンスでの基本構成の構築手順について、
DB2MSCSユーティリティを用いたステップを記載します
• DB2共有IPを指定した構成で、DB2MSCSユーティリティを実行しています。
①
Public
IP 9.188.xxx.47
DB2Server#1 (VM)
DB2導入
MSFC管理IP 9.188.xxx.50
② DB2共有IP 9.188.xxx.51
IP 9.188.xxx.48
DB2Server#2 (VM)
Heartbeat
Cドライブ
Cドライブ
共有Disk
DB2データ、ログの配置
各種リソースの登録
DB2導入
クォーラム(Z:) :Quorum
③
データ領域(Y:): Data1
リソース
94
© 2015 IBM Corporation
5.2.1 基本構成(1インスタンス) - WSE
<ユーティリティ実行前のフェールオーバークラスタマネージャー>
④
<ユーティリティ実行後の
フェールオーバークラスタマネージャー>
⑥
④
⑦
⑧
⑨
⑤
⑩
95
© 2015 IBM Corporation
5.2.1 基本構成(1インスタンス) - WSE
WSEで共有IPを使用した定義
コメント
アウト
96
DB2_INSTANCE=DB4
CLUSTER_NAME=DB2CLUSTER
DB2_LOGON_USERNAME=msfc¥db2admin
DB2_LOGON_PASSWORD=********
GROUP_NAME=DB2GRP1
#DB2_NODE=0
IP_NAME=IPAddressforDB4
IP_ADDRESS=9.188.124.51
IP_SUBNET=255.255.255.0
IP_NETWORK=Public
NETNAME_NAME=NetworkNameforDB4
NETNAME_VALUE=DB2NET4
NETNAME_DEPENDENCY=IPAddressforDB4
DISK_NAME=Data1
INSTPROF_DISK=Y:¥Program Files¥IBM¥SQLLIB
クラスタに登録するDBインタンス名
Active Directoryに登録したドメインユーザー名
上記ユーザーのパスワード
クラスタ名
任意のグループ名
(前項⑩)
(前頁④)
(前頁⑥)
任意の名前
上記IP_NAMEのIP設定
(前々頁②、前項⑧)
サブネット・マスク設定
MSFCネットワーク設定
(前々頁①、前頁⑤)
NW名リソースの任意の名前指定
任意の値
(前項⑦)
NW名リソースが依存するNW名
DB2のDiskを設定
(前々頁③、前頁⑨)
DB2インスタンス・ディレクトリーの配置先ディレクトリ
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5.2.1 基本構成(1インスタンス) - WSE
参考として、WSE環境で共有IPを使用しない1インスタンス構成の構築手順について、
DB2MSCSユーティリティを用いたステップを記載します
DB2共有IP無
し
MSFC管理IP 9.188.xxx.50
Public
IP 9.188.xxx.47
DB2Server#1 (VM)
DB2導入
IP 9.188.xxx.48
DB2Server#2 (VM)
Heartbeat
Cドライブ
Cドライブ
共有Disk
DB2データ、ログの配置
各種リソースの登録
DB2導入
クォーラム(Z:) :Quorum
①
データ領域(Y:): Data1
リソース
97
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5.2.1 基本構成(1インスタンス) - WSE
<ユーティリティ実行前のフェールオーバークラスタマネージャー>
②
<ユーティリティ実行後の
フェールオーバークラスタマネージャー>
③
④
⑤
<ユーティリティ実行後の
フェールオーバークラスタマネージャー>
98
© 2015 IBM Corporation
5.2.1 基本構成(1インスタンス) - WSE
WSEで共有IPを使用しない定義
コメント
アウト
99
DB2_INSTANCE=DB4
CLUSTER_NAME=DB2CLUSTER
DB2_LOGON_USERNAME=msfc¥db2admin
DB2_LOGON_PASSWORD=********
GROUP_NAME=DB2GRP1
#DB2_NODE=0
#IP_NAME=IPAddressforDB4
# IP_ADDRESS=9.188.124.51
# IP_SUBNET=255.255.255.0
# IP_NETWORK=Public
#NETNAME_NAME=NetworkNameforDB4
# NETNAME_VALUE=DB2NET4
# NETNAME_DEPENDENCY=IPAddressforDB4
DISK_NAME=Data1
INSTPROF_DISK=Y:¥Program Files¥IBM¥SQLLIB
クラスタに登録するDBインタンス名
Active Directoryに登録したドメインユーザー名
上記ユーザーのパスワード
クラスタ名
任意のグループ名
(前項⑤)
(前頁②)
(前頁③)
DB2のDiskを設定
(前々頁①、前頁④)
DB2インスタンス・ディレクトリーの配置先ディレクトリ
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5.2.2. 2インスタンスでのMSFC連携構成 - WSE
• DB2,MSFC連携の基本構成では、「DB2GRP0」という名称のリソースグループを1個作成
し、「DB2」という名称のインスタンスを1個、クラスタインスタンスとして登録しました
• WSEでもインスタンスを2個にした場合は、以下の2通りの構成が考えられます
– 2インスタンス@2リソースグループ
– 2インスタンス@1リソースグループ
• 各構成のメリット/デメリットは基本的にESEの記載と同じですが、ESEと異なる点としては、
WSEでは共有IPを1個(0個でも可)で2インスタンスの構成が可能なため、1リソースグ
ループ構成では使用するIPアドレスを節約できるメリットがあります
100
© 2015 IBM Corporation
5.2.3. 2インスタンス@2リソースグループ構成 - WSE
WorkgroupServerEdition(WSE)での2インスタンス@2リソースグループでの構成手順を記載します
• 1個目のインスタンスは「DB4」、2個目のインスタンスは「DB5」という名称で構成しています
• 今回は以下の構成で実施しました
Public
IP 9.188.xxx.47
DB2Server#1 (VM)
DB2導入
IP 9.188.xxx.48
DB2Server#2 (VM)
Heartbeat
Cドライブ
Cドライブ
共有Disk
DB2データ、ログの配置
各種リソースの登録
101
MSFC管理IP 9.188.xxx.50
DB2共有IP(Instance1:DB4用) 9.188.xxx.51
DB2共有IP(Instance2:DB5用) 9.188.xxx.77
DB2導入
クォーラム(Z:) :Quorum
データ領域(Y:): Data1
Instance1 : DB4
データ領域(X:): Data2
Instance2 : DB5
© 2015 IBM Corporation
5.2.3. 2インスタンス@2リソースグループ構成 - WSE
•
db2mscs.cfgファイルを用いたDB2MSCSユーティリティの実行は、各インスタンスごとに
2回に分けて実行します
DB4インスタンス用
DB2_INSTANCE=DB4
CLUSTER_NAME=DB2CLUSTER
DB2_LOGON_USERNAME=msfc¥db2admin
DB2_LOGON_PASSWORD=********
GROUP_NAME=DB2GRP1
#DB2_NODE=0
IP_NAME=IPAddressforDB4
IP_ADDRESS=9.188.124.51
IP_SUBNET=255.255.255.0
IP_NETWORK=Public
NETNAME_NAME=NetworkNameforDB4
NETNAME_VALUE=DB2NET4
NETNAME_DEPENDENCY=IPAddressforDB4
DISK_NAME=Data1
INSTPROF_DISK=Y:¥Program Files¥IBM¥SQLLIB
102
DB5インスタンス用
DB2_INSTANCE=DB5
CLUSTER_NAME=DB2CLUSTER
DB2_LOGON_USERNAME=msfc¥db2admin
DB2_LOGON_PASSWORD=********
GROUP_NAME=DB2GRP2
#DB2_NODE=0
IP_NAME=IPAddressforDB5
IP_ADDRESS=9.188.124.77
IP_SUBNET=255.255.255.0
IP_NETWORK=Public
NETNAME_NAME=NetworkNameforDB5
NETNAME_VALUE=DB2NET5
NETNAME_DEPENDENCY=IPAddressforDB5
DISK_NAME=Data2
INSTPROF_DISK=X:¥Program Files¥IBM¥SQLLIB
© 2015 IBM Corporation
5.2.3. 2インスタンス@2リソースグループ構成 - WSE
•
DB2GRP1にDB4インスタンス、DB2GRP2にDB5インスタンスが構成されました
2グループ作
成される
1グループに
1インスタンス
103
© 2015 IBM Corporation
5.2.4. 2インスタンス@1リソースグループ構成 - WSE
WorkgroupServerEdition(WSE)での2インスタンス@1リソースグループでの構成手順を記載します
• 1個目のインスタンスは「DB4」、 2個目のインスタンスは「DB5」という名称で構成しています
• 共有IP 1個の構成で実施しました
MSFC管理IP 9.188.xxx.50
DB2共有IP(2Instance:DB4,DB5用) 9.188.xxx.51
Public
IP 9.188.xxx.47
DB2Server#1 (VM)
DB2導入
IP 9.188.xxx.48
DB2Server#2 (VM)
Heartbeat
Cドライブ
Cドライブ
共有IPは
1個で構成
DB2導入
ドライブを
共有するこ
とが可能
共有Disk
DB2データ、ログの配置
各種リソースの登録
104
クォーラム(Z:) :Quorum
データ領域(Y:): Data1
Instance1 : DB4
Instance2 : DB5
© 2015 IBM Corporation
5.2.4. 2インスタンス@1リソースグループ構成 - WSE
•
db2mscs.cfgファイルを用いたDB2MSCSユーティリティの実行は、
各インスタンスごとに2回に分けて実行します
DB5インスタンス用
DB4インスタンス用
DB2_INSTANCE=DB4
CLUSTER_NAME=DB2CLUSTER
DB2_LOGON_USERNAME=msfc¥db2admin
DB2_LOGON_PASSWORD=********
GROUP_NAME=DB2GRP1
#DB2_NODE=0
IP_NAME=IPAddressforDB4
IP_ADDRESS=9.188.124.51
IP_SUBNET=255.255.255.0
IP_NETWORK=Public
NETNAME_NAME=NetworkNameforDB4
NETNAME_VALUE=DB2NET4
NETNAME_DEPENDENCY=IPAddressforDB4
DISK_NAME=Data1
INSTPROF_DISK=Y:¥Program Files¥IBM¥SQLLIB
DB2_INSTANCE=DB5
CLUSTER_NAME=DB2CLUSTER
DB2_LOGON_USERNAME=msfc¥db2admin
DB2_LOGON_PASSWORD=********
GROUP_NAME=DB2GRP1
DB4インスタ
#DB2_NODE=0
ンス用と同じ
#IP_NAME=IPAddressforDB5
RGを指定
# IP_ADDRESS=9.188.124.77
# IP_SUBNET=255.255.255.0
# IP_NETWORK=Public
#NETNAME_NAME=NetworkNameforDB5
# NETNAME_VALUE=DB2NET5
# NETNAME_DEPENDENCY=IPAddressforDB5
DISK_NAME=Data1
INSTPROF_DISK=Y:¥Program Files¥IBM¥SQLLIB
コメント
アウト
105
© 2015 IBM Corporation
5.2.4. 2インスタンス@1リソースグループ構成 - WSE
• DB2GRP1にDB4インスタンス&DB5インスタンスが構成されました
グループは1
個
1グループに
2インスタンス
106
© 2015 IBM Corporation
5.2.4. 2インスタンス@1リソースグループ構成 - WSE
クラスタ解除時の注意点
• 2インスタンス@1リソースグループ構成のクラスタを解除する場合、クラスタ解
除するインスタンスの順番に注意が必要です。最初にクラスタ構成したインス
タンスを最後にクラスタ解除(DB5インスタンス解除⇒DB4インスタンス解除の
順)すれば問題はありませんが、順番が異なる場合、最初にクラスタ構成した
インスタンス(DB4インスタンス)を解除したタイミングでDB2GRP1が削除されて
しまい、残りのインスタンス(DB5インスタンス)は、他のグループに移動してし
まいます。
• また、この際DB5インスタンスは、db2ilistの表示上はクラスタインスタンスでの
表示となりますが、実際にはローカルインスタンスとして移行されています。こ
の状態からの回復のためには、フェールオーバークラスタマネージャー上での
手作業での定義変更やインスタンスの再作成等、複雑な手順が必要となりま
す。
107
© 2015 IBM Corporation
8. 参考文献
108
© 2015 IBM Corporation
8.1 参考文献/MSFC
■IBM Knowledge Center
• Microsoft Failover Clustering support (Windows)
http://www01.ibm.com/support/knowledgecenter/SSEPGG_10.5.0/com.ibm.db2.luw.admin.ha.
doc/doc/c0007402.html?lang=ja
• db2mscs - Windows フェールオーバー・ユーティリティーのセットアップ・コマンド
http://www01.ibm.com/support/knowledgecenter/SSEPGG_10.5.0/com.ibm.db2.luw.admin.cm
d.doc/doc/r0002078.html?cp=SSEPGG_10.5.0%2F3-6-2-6-86&lang=ja
109
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