DataPower XC10 アプライアンスワークショップ WCAのご紹介 ~10分でできるWAS環境~ 1
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DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ DataPower XC10 アプライアンスワークショップ WCAのご紹介 ~10分でできるWAS環境~ 日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング株式会社 Webシステム基盤 杉田 想土 [email protected] © 2010 IBM Corporation 1 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ Disclaimer 2 この資料は日本アイ・ビー・エム株式会社ならびに 日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング株式会社の正式な レビューを受けておりません。 当資料は、資料内で説明されている製品の仕様を保証するもので はありません。 資料の内容には正確を期するよう注意しておりますが、この資料の 内容は2010年12月現在の情報であり、製品の新しいリリース、PTF などによって動作、仕様が変わる可能性があるのでご注意下さい。 今後国内で提供されるリリース情報は、対応する発表レターなどで ご確認ください。 © 2010 IBM Corporation 2 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ 目次 §1. クラウド・コンピューティングとWCAの位置づけ §2. WCAによるWAS環境構築 3 クラウド・コンピューティングとは WCAの位置づけ WAS HV WCA §3. WCA 2.0新機能 © 2010 IBM Corporation 3 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ §1. クラウド・コンピューティングとWCA 4 © 2010 IBM Corporation 4 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ クラウド・コンピューティングとは ネットワークを介したサービスのユースケース(使い方) クラウド・コンピューティングを整理するための二つの観点 5 デプロイ・モデル サービス・モデル © 2010 IBM Corporation WCAを説明するにあたり、まずはクラウドコンピューティングについて説明します。 クラウド・コンピューティングの定義は様々ありますが、ここでは「ネットワークを介し たサービスのユースケース」と定義します。このクラウド・コンピューティングを2つの 観点から整理します。 5 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ クラウド・デプロイ・モデル プライベート・クラウド パブリック・クラウド • サービス・プロバイダーが所 有し管理 • 契約ベースのアクセス • 標準化されたビジネス・プロ セス、アプリケーション、イン フラ・サービスの提供 • 利用量に応じた柔軟な課金 …標準化、資源の保護、 柔軟でタイムリーなシステム配置 6 クラウド・サービス クラウド・コンピューティング モデル ハイブリッド・クラウド • 企業内クライアント、パート ナー・ネットワーク、3rd パー ティのアクセス • 自社で所有し管理 • アクセスは自社管理下のク ライアントやパートナーに限 定 • 標準化や実証済みのアセッ トを通して効率化を進める • 柔軟性が高く、自社に合わ せたカスタム化が可能 … カスタム化、効率化、 可用性、耐障害性、 セキュリティーとプライバシー © 2010 IBM Corporation 一つ目の観点がクラウド・デプロイ・モデル、すなわちどこが提供するかというサー ビスの提供形態です。 まずパブリック・クラウドとして、Amazon EC2などが有名ですが、外部が提供する パブリックなクラウドです。パブリック・クラウドは概して安価でまたすぐに利用できる というメリットがありますが、セキュリティーの問題やSLAの問題から、パブリック・クラ ウドの利用が適さないケースもあります。 パブリック・クラウドとは反対に、自社でクラウド環境を構築し管理するプライベー ト・クラウドがあります。こちらは自社で構築するわけですから、自由にカスタマイズ か可能です。 また、実際にはそれらを組み合わせたハイブリット・クラウドというケースもあります。 6 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ クラウド・サービス・モデル SaaS / Software as a Service : アプリケーションを提供 ⇒ エンドユーザーがすぐに使えるアプリケーション・サービス PaaS / Platform as a Service : OS + ミドルウェア環境を提供 ⇒ アプリケーションを開発・実行できるプラットフォーム IaaS / Infrastructure as a Service : OS 環境を提供 ⇒ 管理者がシステムを構築・運用できる環境 7 © 2010 IBM Corporation 二つ目の観点がクラウド・サービス・モデル、すなわち何を提供するかという観点 です。 7 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ WCAの位置づけ WCAはWebSphere環境のPaaSのプライベート・クラウドを迅 速に構築することを可能にするハードウェア・アプライアンス パブリック・クラウド SaaS デプロイ・モデル プライベート・クラウド salseforce.com サービス・モデル LotusLive PaaS Google App Engine WCA Development and Test on the IBM Cloud Amazon EC2 IaaS 8 © 2010 IBM Corporation この二つの観点からWCAのポジションを考えたとき、WCAはJ2EEの実行環境を 提供するPaaSのプライベートクラウドを迅速に構築することを可能にする、ハード ウェア・アプライアンスとなります。 8 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ WebSphere CloudBurst アプライアンス(WCA) WAS環境を素早く構築するプロビジョニング・ソリューション ハードウェア・アプライアンス 主要機能 9 (ほとんど) 電源を入れるだけで、使用可能になる WAS HV(仮想イメージ)をプリロード出荷 WAS 環境(パターン)の構成 WAS 環境(パターン)のデプロイ WAS システム(仮想システム)の監視 WAS HV(仮想イメージ)の拡張 Fixの適用 © 2010 IBM Corporation 9 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ (参考)クラウド・コンピューティングの主要な3つの要素 クラウド・コンピューティング 仮想化 + 物理リソースを 仮想化し、管理を 下位レイヤー内に 分離します 10 標準化 + サーバー構築等の ITサービスをサー ビスカタログ化し、 ユーザーの利便性 、IT部門の管理性 を向上させます 自動化 = コスト 削減 利便性 向上 サービス申請から提 供までを自動化、ス ピードアップし、同時 に省力化を図ります © 2010 IBM Corporation IBMの考える「クラウド・コンピューティング」が与える3つの要素を説明します。 仮想化:お客様の持つ物理リソースを物理構成に依存しない形で統合・分割し、利 用できる仕組みを提供します。 標準化:サーバー構築等のITサービスを、企業内標準としてカタログ化します。こ れによりシステム構築における利便性・運用管理性が向上します。 自動化:カタログ化されたサービスの申請から提供までを自動化し、システム構築 の省力化を実現します。 10 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ §2. WCAによるWAS環境構築 11 © 2010 IBM Corporation 11 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ WAS環境構築の基本フロー 製品メディアよりインストーラーにて WAS/IHS/Plugin等の製品イメージを導入 複数台構成時の管理対象範囲となるセル を構成するためDMへのノードを追加 Update Installerを導入し、最新のフィッ クスパック/必要なiFixを追加導入 アプリケーション実行単位となるサーバー、 そのグループであるクラスターを作成 WAS構成の単位となる、DMおよび サーバー用プロファイルを作成 設計 製品 導入 フィックス 導入 プロファイ ル作成 セル構成 サーバー/ クラスター 作成 WCA パラメー ター設定 アプリケー ション導入 テスト 設計書 反映 一部 一部 ヒープ、データソース、セッション管 理、スレッドサイズなどを調整 稼働するアプリケーションをサー バー、クラスターに対して導入 アプリケーションおよびWAS基盤が 想定挙動となるかテスト実施、修正 12 © 2010 IBM Corporation 12 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ 製品 導入 設計 フィックス 導入 プロファイ ル作成 セル構成 サーバー/ クラスター 作成 パラメー ター設定 アプリケー ション導入 テスト 設計書 反映 WAS Hypervisor EditionによるOSとWASの導入 OSとWASがセットになった仮想マシンイメージ WCAにプリインストールされており、追加登録も可能 仮想イメージ WAS HV WAS OS 13 © 2010 IBM Corporation 13 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ 製品 導入 設計 プロファイ ル作成 セル構成 サーバー/ クラスター 作成 パラメー ター設定 アプリケー ション導入 テスト 設計書 反映 複数台にまたがったWAS環境の構築 14 フィックス 導入 GUIでのWAS環境のパターン作成 © 2010 IBM Corporation 14 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ 製品 導入 設計 フィックス 導入 プロファイ ル作成 セル構成 サーバー/ クラスター 作成 パラメー ター設定 アプリケー ション導入 トポロジー配置、クラスター構成などミドルウェアの基本設定 アプリケーション導入、OS/ミドルウェアの詳細構成 テスト 設計書 反映 Webコンソール(GUI)による定義 スクリプト・パッケージによる定義 ノード数 IHS ミドルウェア の構成 WAS WAS 任意のスクリプト (アプリケーション導入, OS/ミドルウェア構成等) 15 DB2® © 2010 IBM Corporation 15 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ WAS環境構築作業の比較 従来のWAS環境構築 OS導入 OSのフィックス適用 OSのチューニング パターン DB2導入 DB2フィックス適用 WAS導入 WCAによるWAS環境構築 WASフィックス適用 パターンの作成 DMプロファイル作成 パターンのデプロイ ASノードプロファイル作成 クラスター作成 ×ノード数 パターンの作成→デプロイのわずか2ステップ +要件に応じてスクリプト開発 16 © 2010 IBM Corporation 16 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ §3. WCA 2.0の新機能 17 © 2010 IBM Corporation 17 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ Hypervisor Edition製品ライン・アップ WebSphere Application Server Hypervisor Edition (WAS HV) Intelligent Management Pack WebSphere Process Server Hypervisor Edition (WPS HV) WebSphere Business Monitor V7.0 Hypervisor Edition for Novell SUSE Linux Enterprise Server for x86 WebSphere Message Broker Hypervisor Edition for Red Hat Enterprise Linux WebSphere Message Broker V7.0.0.1 WebSphere MQ V7.0.1 IBM WebSphere Portal および Lotus Web Content Management V6.1.5 Hypervisor Edition DB2 Enterprise Server 9.7.2 (64-bit) for WebSphere CloudBurst Appliance 18 18 DB2 Enterprise 9.7とSUSE Linux Enterprise Serverのライセンスが必要 © 2010 IBM Corporation 18 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ サポートするハイパーバイザーとHypervisor Edition製品 19 19 © 2010 IBM Corporation 19 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ WCA 2.0の新機能 仮想マシンの動的管理 ライセンスのトラッキング ライセンス・エンタイトルメントを超えないようWCAによる仮想イメージのライセンスを管理 IBMのライセンス監査要件を満たす最大使用量のログの管理 ILMTにおけるライセンスレポートも可 複数仮想イメージを用いた編集 デプロイ後に仮想マシンを動的に追加・削除 元のパターンは保持 アプリケーションや稼動中仮想システムへの影響はなし 新たに追加した仮想システムは自動的にDeployment Mangerへフェデレート 可能 複数の仮想イメージを使って一つのパターンを作成 パターンを作成する仮想イメージは同一アーキテクチャであること(ESX、PowerVM、 zVM) SNMP管理 標準のSNMPを使ってWCAを管理 以下の製品を用いて、アプライアンスを大規模データセンターとしてモニタリング可能 WAS HV Intelligent Management Packのサポート 20 IBM Tivoli Composite Application Manager (ITCAM) IBM Director HP OpenView MIB-II データを使用するモニタリング・クライアント WebSphere Virtual Enterpriseとの統合 次ページ以降で解説 © 2010 IBM Corporation 20 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ (参考)WebSphere Virtual Enterprise とは WebSphere Application Server Network Deployment(WAS ND)に機能拡張を加える製品 サービス・レベ ル・アグリーメント 運用監視と自動 回復処理 動的なワークロード・マ ネジメント 動的クラスター 優先度高 株取引 口座管理 キュー 分析 優先度低 クライアント 21 オンデマンド・ルーター (WVE) アプリケーション・サーバー群 (WVE) © 2010 IBM Corporation 21 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ WAS HV Intelligent Management Pack(1/2) WebSphere Virtual Enterprise(WVE)をWAS HVに統合 動的ランタイム管理機能を実現 サービス・ポリシーに基づくランタイム管理 動的クラスター ポリシー・ベースのヘルス管理 アプリケーション・エディション管理 前提: 22 WAS HVに組み込み済みのフィーチャー WVE 6.1.1相当機能の提供 ファームウェア・レベルが V2.0 以上であるWCA © 2010 IBM Corporation 22 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ WAS HV Intelligent Management Pack(2/2) 仮想イメージごとに 使用可能/不可能を設定 23 IMPで利用可能なパターンの拡張オプション © 2010 IBM Corporation 23 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ §4. まとめ 24 © 2010 IBM Corporation 24 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ まとめ 25 WCAはPaaSのエンタープライズ・クラウドを迅速に構築可能に するハードウェア・アプライアンス WCAはWAS Hypervisor Editionを配布する WCAの特徴はパターン指向・デプロイメント WCA 2.0は複数のハイパーバイザーに対応 WCA 2.0ではさまざまなHVが利用可能 WCA 2.0ではWVE相当の機能が利用可能 © 2010 IBM Corporation 25 DataPower XC10 アプライアンス ワークショップ 参考資料 WebSphere CloudBurst アプライアンス WebSphere Application Server Hypervisor Edition http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/index.jsp?topic=/com.i bm.websphere.virtualimages.doc/info/ae/ae/welcome_virtual.html WebSphere CloudBurst アプライアンス(developerWorks Japan) 26 http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.i bm.websphere.virtualimages.doc/info/ae/ae/cins_virt.html WebSphere Application Server Hypervisor Edition InfoCenter V7.0 http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wscloudb/v2r0/index.jsp WebSphere Application Server Hypervisor Edition InfoCenter V6.1 http://www-06.ibm.com/software/jp/websphere/apptransaction/hypervisor/ WebSphere CloudBurst アプライアンス InfoCenter http://www-06.ibm.com/software/jp/websphere/apptransaction/cloudburst/ http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/category/wca/index.html © 2010 IBM Corporation 26