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IBM Integration Bus V9 導入・構成ガイド 目次 ISE Webプラットフォーム

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IBM Integration Bus V9 導入・構成ガイド 目次 ISE Webプラットフォーム
IBM Integration Bus V9
導入・構成ガイド
ISE Webプラットフォーム
2013年12月27日
目次
WebSphere Message Brokerからの用語の変更
事前の検討・確認
ブローカー構成の決定
導入ソフトウェア、コンポーネントの決定
前提ハードウェア、前提ソフトウェアの確認
ディスク量、メモリ量の確認
導入ユーザー、管理ユーザーの決定
導入に関する最新情報の確認
構成の準備
ブローカー作成時のパラメータ値の決定
補足. サービス・ユーザーについて
構成作業の確認
構成作業
実行環境のセットアップ
エラー・ログ・ファイルの設定
MQコンポーネントの作成
ブローカーの作成と起動確認
IBM Integrationツールキットの構成
IBM Integrationエクスプローラーの構成
導入の準備
導入メディアの確認
Fix Packの入手
導入失敗時のエラー・ログの出力先
補足. 導入・構成上の注意点、その他
導入作業
可用性構成について
バックアップとリストア
ブローカーと実行グループの稼動モード
ブローカーの動作モード
ブローカーの機能レベル
rootユーザー以外での導入
スクリプトを使用した導入
前提ソフトウェアの導入
管理グループ、管理ユーザーの作成
ブローカーの導入
ブローカーのFixPack適用
IBM Integrationツールキットの導入
IBM IntegrationツールキットのFixPack適用
IBM Integrationエクスプローラーの導入
当資料は、UNIX/Linux/Windows環境のIBM Integration Bus V9.0.0.0を前提に作成しています。
また、オプションの設定は別冊付録にまとめていますのでそちらをご参照ください。(付録の目次は次ページに掲載)
2
目次 《付録》
データベースとの接続
ODBC接続のセットアップ (UNIX/Linux)
ODBC接続定義の作成 (Windows)
データベースの接続ユーザーの設定 (UNIX、Windows
共通)
セキュリティ管理
ブローカーQMGRへのリモート接続におけるセキュリティ
ブローカーQMGRへの接続での
MQRC_NOT_AUTHORIZEDエラーに対応する方法
ブローカー管理セキュリティ
Webユーザー・インターフェースの使用
Webユーザー・インターフェース概要
Webユーザー・インターフェースのセットアップ
ブローカーのチューニング
JVMヒープサイズの拡張
スタックサイズの拡張
MQのチューニング・パラメータ
上記の内容は当資料に含まれません。別冊付録をご参照ください。
3
WebSphere Message Brokerからの用語の変更
製品名 IBM Integration Bus への変更に伴い、用語の一部が変更された
コンポーネント名やツールキット、ブローカー・エクスプローラーでの表記が変わったため注意が必要
当資料では以下の方針でWebSphere Message Brokerの用語と併記
製品名が接頭に付くコンポーネントは、導入時の表示に合わせ新名称で表記
新名称から旧名称を類推しにくいブローカー、実行グループは表記を残しIIBでの新名称を併記
IBM Integration Bus の用語
WebSphere Message Broker の用語
IBM Integration ツールキット
WebSphere Message Broker ツールキット
IBM Integration エクスプローラー
WebSphere Message Broker エクスプローラー
IBM Integration Administration for WebSphere
Application Server
WebSphere Message Broker Administration for
WebSphere Application Server
IBM Integration Web ユーザー・インターフェース
WebSphere Message Broker Web ユーザー・インターフェース
統合ノード
ブローカー
統合ブローカー (略してブローカー)
ブローカー
統合サーバー
実行グループ
統合サービス
サービス
Integration Bus コンポーネント
ブローカー・コンポーネント
統合 API
メッセージ・ブローカー API
統合 Java™ API
Message Broker Java API
「統合開発」パースペクティブ
「ブローカー・アプリケーション開発」パースペクティブ
「統合ノード」ビュー
「ブローカー」ビュー
統合プロジェクト
メッセージ・ブローカー・プロジェクト
4
当文書では主に
網掛けの用語を使用
事前の検討・確認
ブローカー構成の決定
ブローカー(実行環境)の構成
ブローカーの個数はOSに1つを基本に考える
–ブローカーの稼動がサポートされるプラットフォームを確認し、どこに構成するか決める
–ブローカーの高可用性構成については、補足の「高可用性構成について」を参照(p.58)
実行グループの個数はブローカーに1つを基本に考える
–ライセンスにより実行グループの個数に制限あり。詳しくは補足の「ブローカーの動作モード」を参照(p.61)
IBM Integration ツールキットの導入環境
メッセージ・フローの開発、デプロイ用に
IBM Integration ツールキットを導入する端末を1台以上用意
IBM Integration エクスプローラーの導入環境
ブローカーの管理やメッセージ・フローのデプロイ専用にIBM
Integration エクスプローラーを導入した端末を用意してもよい
各コンポーネントの名前
各コンポーネントの命名規約の中で適切な名前を決める
–ブローカー、実行グループの名前はA - Z の大文字の英字、a - z までの小文字の英字、0 - 9 までの数字、一部の特殊文字(プラットフォーム毎に規定)
–QMGR名は48文字以内のA - Z の大文字の英字、a - z までの小文字の英字、0 - 9 までの数字、.(ピリオド)、/(スラッシュ)
ブローカーの構成例は直後2ページを参照
5
事前の検討・確認
ブローカー構成の決定
IIBのコンポーネントの配置を決める
コンポーネント
サポート・プラットフォーム
役割
IBM Integration ツールキット
(旧メッセージ・ブローカー・ツールキット)
Linux(x86/x86-64)、
Windows
・メッセージ・フロー、メッセージ定義を開発するための
GUIツール(Eclipseベース)
ブローカーの管理も可能 (主に開発環境向け)
IBM Integration エクスプローラー
(旧メッセージ・ブローカー・エクスプローラー)
Linux(x86/x86-64)、
Windows
・ブローカーを管理する為のGUIツール(Eclipseプラグイン)
MQ Explorer に組込み、MQとブローカーを一元管理
統合ノード(ブローカー)
AIX、HP-UX(Itanium)、
Solaris(x86-64/SPARC)、
Linux(x86/x86-64/Power/
System z)、Windows、z/OS
・メッセージ・フローの実行環境
IBM Integration
ツールキット
IBM Integration
エクスプローラー
アプリケーション
統合ノード(ブローカー)
アプリケーション
統合サーバー
(実行グループ)
アプリケーション
アプリケーション
6
事前の検討・確認
ブローカー構成(例)
開発環境
ブローカー稼動マシン(本番用)
ブローカー稼動マシン(ST用)
ブローカー稼動マシン(IT用)
ブローカー
ブローカー
IBM Integration
エクスプローラー
ブローカー
IBM Integration
エクスプローラー
開発物
IBM Integration
ツールキット
本番環境
テスト済み
開発物
の移送
ブローカー
ブローカー
IBM Integration
エクスプローラー
開発物
テスト済み
開発物
の移送
管理者端末(開発環境)
開発物
管理者端末(本番環境)
UT環境 開発者端末
IBM Integration エクスプローラー(およびツールキット)は複数のブローカーに接続可能
7
事前の検討・確認
導入ソフトウェア、コンポーネントの決定
各々のマシンに導入するソフトウェア、コンポーネントを決める
稼働コンポーネント
導入ソフトウェア、コンポーネント
IBM Integration ツールキット
・IBM Integration Toolkit
IBM Integration エクスプローラー
・IBM Integration Explorer
・WebSphere MQ Explorer
ブローカー
・Integration Bus Component
・WebSphere MQ (最低限MQ Server、Java Messagingの導入が必要)
・IBM Integration ODBC Database Extender (Linux, UNIXのみ)
IBM Integration ツールキットのみ稼動させるマシンではMQなど他S/Wの導入は不要
IBM Integration ODBC Database Extender はサイレント・モードでブローカーを導入時は自動的に導入
それ以外は手動で導入(詳しくは別冊付録「データベースとの接続」を参照)
8
事前の検討・確認
前提ハードウェア、前提ソフトウェアの確認
ハードウェア、ソフトウェアの前提条件を満たすことを確認
最新のサポート情報は下記のURLを参照
http://www.ibm.com/software/integration/wbimessagebroker/requirements/
9
事前の検討・確認
導入ディレクトリの決定
コンポーネントの導入先ディレクトリを決める
・ デフォルトではFixPackレベルのディレクトリを作成して導入(具体的なディレクトリ名は次ページに記載)
・ 既にWMBや下位レベルのIIBを導入済みなら上書きするか、別のディレクトリに導入して共存するかを選択
ディスク容量の確認
各々のマシンで必要なディスク量を見積もる
・ ブローカー、IBM Integration ツールキット、IBM Integration エクスプローラー毎に導入モジュールとデータの保管に必要な
容量を確認
・ 前提ソフトウェア(MQ)についても必要ディスク量の見積もりが別途必要
10
事前の検討・確認
ブローカー
導入ディレクトリ
・ デフォルトの導入先は以下のディレクトリ.インストール時に導入先を変更可能
・ 必要ディスク容量は1~1.4GB (プラットフォーム毎の容量は下記リンクに記載)
http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmbhelp/v9r0m0/topic/com.ibm.etools.mft.doc/ah09086_.htm
プラットフォーム
導入ディレクトリ
UNIX (AIX, HP-Itanium, Solaris
on SPARC, Solaris on x84-64)
/opt/IBM/mqsi/v.r.m.f
Linux (Power/x86/x86-64/
System z)
/opt/ibm/mqsi/v.r.m.f
Windows
C:¥Program Files¥IBM¥MQSI¥v.r.m.f (Windows 32 ビット)
C:¥Program Files¥IBM¥MQSI¥v.r.m.f (Windows 64 ビット, IIB 64 ビット版)
C:¥Program Files (x86)¥IBM¥MQSI¥v.r.m.f (Windows 64 ビット, IIB 32 ビット版)
※ v.r.m.f は(バージョン).(リリース).(モディフィケーション).(フィックス) レベルを示し、IIB V9.0.0.0の場合は9.0.0.0
※ FixPack の適用の都度、Fixレベルに応じたディレクトリが構成されるため、アプリケーション等で指定しているパスに影響しない
ようにするには導入先を現在と同じディレクトリにし、上書きする
・ 製品導入時には、インストーラが一時スペースとして下記ディレクトリに2~3.8GBのディスク容量が必要
(導入完了後、スペースは自動的に解放)
AIX、HP-UX、Linux : /tmp
Solaris
: /var/tmp
Windows
: TEMP、TMP環境変数に設定しているディレクトリ
※UNIX, LinuxではIATEMPDIR環境変数を使い、上記以外の適当なファイルシステムを一時スペースとして指定することができる。
11
事前の検討・確認
ブローカー
データ・ディレクトリ
・ 問題判別時に取得するトレースの一時保存(トレース容量に依存) 数十MB~
・ コンポーネントのプロパティ・ファイルの保存 1MB程度
・ ブローカー構成データ 60MB程度
・ 組み込み統合レジストリーのデータ 最大200MB程度(※)
※統合レジストリーはブローカーのランタイムにIIB V9.0のワークロード管理ポリシーやMQサービスを登録するために使用
IIB V9.0で作成されたブローカーはデフォルトで使用可能
プラットフォーム
データ・ディレクトリ
AIX、HP-UX、Solaris、Linux
/var/mqsi
Windows
%PROGRAMDATA%¥Application Data¥IBM¥MQSI
12
事前の検討・確認
IBM Integration ツールキット
導入ディレクトリ
・ デフォルトの導入先は以下のディレクトリ.インストール時に導入先を変更可能
・ 必要ディスク容量は、1.6GB(Linux x86/Windows 32 ビット)、1.9GB(Linux x86-64/Windows 64 ビット)
プラットフォーム
導入ディレクトリ
Linux
(x86/x86-64)
/opt/IBM/InstallationManager
/opt/IBM/SDPShared
/opt/IBM/IntegrationToolkit90
Windows
C:¥Program Files¥IBM¥InstallationManager¥ (Windows 32 ビット)、または
C:¥Program Files (x86)¥IBM¥InstallationManager¥ (Windows 64 ビット)
C:¥Program Files¥IBM¥SDPShared (Windows 32 ビット)、または
C:¥Program Files (x86)¥IBM¥SDPShared¥v.r (Windows 64 ビット)
C:¥Program Files¥IBM¥IntegrationToolkit90 (Windows 32 ビット)、または
C:¥Program Files (x86)¥IBM¥IntegrationToolkit90 (Windows 64 ビット)
・ 製品導入時には、インストーラが一時スペースとして下記のディレクトリに220MB(Linux x86-64/Windows 64 ビット)か、
1.6GB(Linux x86/Windows 32 ビット)のディスク容量を必要とする.(導入完了後、スペースは自動的に解放)
Linux
: /tmp
Windows
: TEMP、TMP環境変数に設定しているディレクトリ
13
事前の検討・確認
IBM Integration ツールキット
データ・ディレクトリ
・ InstallationManager の設定値などの保存 (初期状態は10MB程度)
・ ワークスペース
・ 開発物(メッセージ・フロー、メッセージ定義)の保存.開発物の容量に依存 (開発物なしの初期状態は2MB)
・ワークスペースのディレクトリはツールキットの設定で変更可能
プラットフォーム
データ・ディレクトリ
Linux
(x86/x86-64)
・/var/ibm/InstallationManager
・/home/user_ID/IBM/IntegrationToolkit90/workspace
Windows
・%PROGRAMDATA%¥Application Data¥IBM¥Installation Manager
・C:¥Users¥user_ID¥IBM¥IntegrationToolkit90¥workspace
※user_ID はログイン・ユーザー名
14
事前の検討・確認
IBM Integration エクスプローラー
導入ディレクトリ
・ デフォルトの導入先は以下のディレクトリ.インストール時に導入先を変更可能
・ 必要ディスク容量は、250MB(Linux x86/x86-64), 200MB(Windows)
・ 導入時はインストーラが一時スペースとして使用するため、下記ディレクトリに300MB(Linux x86/x86-64)、
250MB(Windows) が余分に必要
Linux
: /tmp
Windows : TEMP、TMP環境変数に設定しているディレクトリ
プラットフォーム
導入ディレクトリ
Linux
(x86/x86-64)
/opt/IBM/IBExplorer
Windows
C:¥Program Files¥IBM¥IBExplorer (Windows 32 ビット)、または
C:¥Program Files (x86)¥IBM¥IBExplorer (Windows 64 ビット)
IBM Integration ODBC Database Extender
導入ディレクトリ
・ デフォルトの導入先は/opt/ibm/IE02/2.0.x .インストール時に導入先を変更可能
(IBM Integration Bus コンポーネントのサイレント・インストールでは自動的に導入され、導入先は変更不可)
・ 必要ディスク容量は、75~200MB (プラットフォーム毎の容量は下記リンクに記載)
http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmbhelp/v9r0m0/topic/com.ibm.etools.mft.doc/ah09086_.htm
・ 導入時はインストーラが一時スペースとして使用するため、下記ディレクトリに上記と同じサイズが余分に必要
Linux
: /tmp
Windows : TEMP、TMP環境変数に設定しているディレクトリ
15
事前の検討・確認
メモリ容量の確認
各々のマシンで必要なメモリ量を見積もる
・下表は各コンポーネントが必要とするRAM容量
・ 前提ソフトウェア(MQ)についても必要メモリ量の見積もりは別途必要
ブローカーの稼動に必要なメモリ量は、実行グループの数、デプロイする開発物の数に依存
稼働コンポーネント
RAM容量
IBM Integration ツールキット
最小512MB、推奨1GB
IBM Integration エクスプローラー
最小512MB
ブローカー
最小512MB
umask の確認(Linux版IBM Integrationツールキット)
インストールを行うユーザーの umask が 0022 であることを確認する
異なる場合は、umask 0022 で設定する
カーネル・パラメータの確認
IIBにはカーネル・パラメーターに対する特定の要件はない
MQやデータベース製品が稼動するために必要なカーネル・パラメータを調整
16
事前の検討・確認
導入ユーザー・管理ユーザーの決定
導入ユーザーの決定
 rootまたはroot以外のユーザーを選択
管理ユーザーの決定
 管理ユーザーのために最低一つアカウントが必要(IIB以外の管理を兼任しても可)
 WindowsではIIBランタイム・コンポーネントの実行ユーザーとなるサービス・ユーザーを登録するが、通常は管理ユーザーと同じユーザーを指定
詳細は「構成の準備」のサービス・ユーザーについてを参照(p.42)
(オプション)その他のユーザー、セキュリティ設定の決定
 オペレーターや開発者のように環境に応じて限られた権限のみ保持するユーザーを用意する場合は、別途セキュリティ設計およびセットアップを行う
ユーザーの構成(例)
・・・・ ブローカーの作成/削除/起動/停止などの管理操作を行うユーザー
・ブローカーを稼動するマシンにユーザーを作成(IIB導入時に実施)
・以下のグループへの所属が必須
mqbrkrs、mqmグループ (UNIX)
Administrators、 mqbrkrs、mqmグループ (Windows)
 IIB管理者
・・・ IBM Integration エクスプローラーからブローカーの管理操作を行うユーザー
・IBM Integration エクスプローラーが導入されたIIB管理用マシンにユーザーを作成
・IIB管理用マシン上では、特別なグループへの所属は必要ない (Windowsの場合、Usersグループで可)
・ブローカー稼動マシン側でブローカー/MQに接続するためのセキュリティ設定が必要
 IIB管理端末用ユーザー
 開発者
・・・ メッセージ・フロー、メッセージ定義の開発を行うユーザー
・ツールキット/IBM Integration エクスプローラーが導入された開発用マシンにユーザーを作成
・開発用マシン上では、特別なグループへの所属は必要ない (Windowsの場合、Usersグループで可)
・テスト環境にて開発者に開発物(メッセージフロー、メッセージ定義)のデプロイを許可するときは、
ブローカー・マシン側でブローカー/MQに接続するためのセキュリティ設定が必要
※上記を前提とした詳しい設定例は別冊付録「セキュリティ管理」を参照
17
事前の検討・確認
導入に関する最新情報の確認
Readme ファイル、Installation Guide を入手し、導入に関する考慮点、注意点の最新情報を確認
Readme ファイル
IBM Integration Bus Version 9.0 release notes
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27038703
Installation Guide
Installation Guide
http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmbhelp/v9r0m0/topic/com.ibm.etools.mft.doc/ah24100_.htm
18
導入の準備
導入メディアの確認
プラットフォームごとにインストール・イメージをDVDや電子イメージ(Passport AdvantageからD/L) で提供
パッケージ名
メディア構成
Quick Start Guide
クイック・スタート・ガイド(PDF形式)
DVD パッケージ
- AIX
- HP-UX/Itanium
- Solaris/x86-64
- Solaris/SPARC
- Linux/Power
- Linux/System z
各々のプラットフォーム版のDVDを提供
・ IBM Integration Bus Version 9.0
・ WebSphere MQ Version 7.5.0.1
・ IBM Integration ODBC Database Extender
DVD パッケージ
- Windows/x86
- Windows/x86-64
- Linux/x86
- Linux/x86-64
各々のプラットフォーム版のDVDを提供
・ IBM Integration Bus Version 9.0
・ WebSphere MQ Version 7.5.0.1
・ IBM Integration Explorer
・ IBM Integration Toolkit
Linux は以下も付属
・ IBM Integration ODBC Database Extender
19
導入の準備
Fix Pack の入手
以下のサイトからIIBの最新の Fix Pack をダウンロード
Toolkit の Fix Pack のダウンロードはオプション.ネットワーク経由のオンライン更新も可能
 IBM
Integration Bus 9.0.n.n
Integration Toolkit 9.0.n.n
 IBM Integration Explorer 9.0.n.n
 IBM
 Recommended
fixes for WebSphere Message Broker
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27006041
 Recommended
fixes for WebSphere Message Broker Toolkit and IBM Integration Toolkit
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27009742
(参考) WebSphere MQ の Fix Pack
 Recommended
Fixes for WebSphere MQ
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27006037
20
導入の準備
<補足>
導入失敗時のエラー・ログの出力先
導入失敗時は、以下のエラー・ログを参照して原因を調査
導入コンポーネント
エラー・ログ
IIB ランタイム・コンポーネント
(旧WMBランタイム・コンポーネント)
UNIXおよびLinux
<導入ディレクトリ>/IBM_Integration_Bus_InstallLog.log
Windows
<導入ディレクトリ>¥IBM_Integration_Bus_InstallLog.log
IBM Integration ツールキット
Linux
/var/ibm/InstallationManager/logs/YYYYMMDD_TIME.xml
Windows
%PROGRAMDATA%¥Application Data¥IBM¥
Installation Manager¥logs¥YYYYMMDD_TIME.xml
※Windows7以降は以下
C:¥ProgramData¥IBM¥InstallationManager¥logs¥YYYYMMDD_TIME.xml
IBM Integration エクスプローラー
Linux
/opt/IBM/IBExplorer/IBExplorer_install.log
Windows
C:¥Program Files¥IBM¥IBExplorer¥IBExplorer_install.log
21
導入作業
前提ソフトウェアの導入
MQを導入し、Fix Packの適用を行う
MQサーバーの導入手順(MQ V7.5)
http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.ins.doc/q008590_.htm
 FixPackの適用手順(MQ V7.5)
http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r5/topic/com.ibm.mq.mig.doc/q008000_.htm

22
導入作業
管理グループ、管理ユーザーの作成 (UNIX)
IIB管理グループ(mqbrkrs)、および、管理ユーザーを作成. 管理ユーザーをmqbrkrsとmqmグループに所属させる
ブローカーを導入するAIX、Solaris、HP-UX、Linuxマシンで作業が必要
IBM Integration ツールキットだけを導入するLinuxマシンでは作業不要
(補足) Windowsマシンでは作業不要
ブローカーの導入時に自動的にmqbrkrsグループが作成され、インストールを実行したユーザーがmqbrkrsグループとmqmグループ
に追加される
23
導入作業
ブローカーの導入
※スクリプトを利用した導入手順は、補足「スクリプトを使用した導入」を参照
(1) root(AIX、HP-UX、Solaris、Linux)、または、Administratorsグループに所属するユーザー(Windows)でログイン
※root ユーザー以外で導入する場合は、補足「rootユーザー以外での導入」を参照
(2) 導入DVDのマウント
プラットフォーム
(3) インストール・ウィザードの実行
・ setupコマンドを実行(右表参照)
・ 導入先ディレクトリ、導入コンポーネントを選択して導入を開始
AIX
setupコマンド
setupaix
HP-Itanium
setuphpia64
Linux/Power
setuplinuxppc
Linux/x86
setuplinuxia32
Linux/x86-64
setuplinuxx64
Linux/System z
setuplinux390
Solaris/SPARC
setupsolaris
Solaris/x86-64
setupsolarisx64
Windows 32 ビット
setup32.exe
Windows 64 ビット
setup64.exe
インストール・ウィザードのデフォルトはGUIモード(左図の画面).
Consoleモード、Silentモードでの実行も可能.
詳細は、マニュアル「インストール」を参照
「OK」をクリック
24
導入作業
「次へ」をクリック
「~条件に同意します。」をチェックして「次へ」をクリック
既存の導入ディレクトリに
上書き導入する場合は変更
ディレクトリー名を指定して「次へ」をクリック
25
導入作業
インストール終了後、「完了」をクリック
26
「インストール」をクリック
導入作業
ブローカーのFixPack適用
(1) ダウンロードしたFix Packを適当なディレクトリ保存し、解凍
uncompress -fv (fixpack_name).tar.Z
tar -xvf (fixpack_name).tar
プラットフォーム
setupコマンド
【Fix Packのファイル名】
AIX
UNIX/Linux:
Windows:
HP-Itanium
setuphpia64
Linux/Power
setuplinuxppc
Linux/x86
setuplinuxia32
Linux/x86-64
setuplinuxx64
Linux/System z
setuplinux390
Solaris/SPARC
setupsolaris
V.R.M-prod-platform-fixpack.tar.Z
V.R.M-prod-platform-fixpack.exe
例) 9.0.0-WS-MB-AIXPPC64-FP0001.tar.Z
(AIX版IIB V9.0.0用のFixPack 1)
(2) インストール・ウィザードの実行
・ (1)で解凍したFix Packのsetupコマンドを実行(右表参照)
setupaix
Solaris/x86-64
setupsolarisx64
Windows 32 ビット
(fixpack_name).exe
(3) (オプション)mqsichangebrokerコマンドを実行しFix Packで使用可能になった機能を有効にする
(注意) Fix Packで新規追加されたノードをブローカーにデプロイする場合、ブローカーのFunction Levelを新機能を
使用可能なレベルに設定しておく必要があります。
mqsichangebroker -f コマンドを使用して、Function Levelを設定します。
mqsichangebroker <ブローカー名> -f <n.n.n.n または all>
27
導入作業
IBM Integration ツールキットの導入
(1)root(Linux)、または、Administratorsグループに所属するユーザー(Windows)でログイン
プラットフォーム
(2) 導入DVDのマウント
(3) インストール・ウィザードの実行
・プラットフォームごとに提供されている右表コマンドを実行
・導入先ディレクトリ、導入パッケージ(言語フィーチャー)を選択して
導入を開始
インストール・ウィザード
Linux
installToolkit.sh
Windows
installToolkit.bat
インストール・ウィザードのデフォルトはGUIモード(左図の画面) .
Consoleモード、Silentモードでの実行も可能.
詳細は、マニュアル「インストール」を参照.
インストールするパッケージを選択して「次へ」をクリック
28
導入作業
「使用条件の条項に同意します」をチェックして「次へ」をクリック
「新規パッケージ・グループの作成」をチェックし、
インストール・ディレクトリーを指定して「次へ」をクリック
29
導入作業
インストールする翻訳を「日本語」に選択して「次へ」をクリック
インストールするフィーチャーに以下を選択して「次へ」をクリック
・IBM Installation Manager 1.6.2
・IBM Integration Toolkit 9.0
-IBM Integration Toolkit コア
30
導入作業
要約情報を確認して「次へ」をクリック
インストールが完了したら、「終了」をクリック
31
導入作業
IBM Integration ツールキットのFixPack適用
(1) Installation Managerを起動
・IBM Integration ツールキットはInstallation ManagerからFixを適用
・プラットフォームごとに提供されている右表コマンドを実行
プラットフォーム
インストール・ウィザード
Linux
/opt/IBM/InstallationManager/eclipse/IBMIM
Windows
%ProgramFiles%¥IBM¥Installation Manager¥eclipse¥IBMIM.exe
オンライン更新ではなく、Fix Packをダウンロードして適用することも可能.
適用手順は、Fix Packダウンロード・サイトを参照
(2) 「更新」ボタンをクリックし、ウィザードを起動
更新を検索するパッケージ・グループ「IBM Integration Toolkit」を選択して「次へ」をクリック
32
導入作業
オンライン更新の場合、FixPackのダウンロードが開始される
インストールする更新を選択して「次へ」をクリック
33
導入作業
「使用条件の条項に同意します」をチェックして「次へ」をクリック
インストールするフィーチャーをチェックして「次へ」をクリック
34
導入作業
要約情報を確認して「更新」をクリック
(更新中)
35
導入作業
「終了」をクリック
36
導入作業
IBM Integration エクスプローラーの導入
(1) root(Linux)、または、Administratorsグループに所属するユーザー(Windows)でログイン
プラットフォーム
(2) 導入DVDのマウント
(3) インストール・ウィザードの実行
・プラットフォームごとに提供されている右表コマンドを実行
・導入先ディレクトリを選択して導入を開始
インストール・ウィザード
Linux
install.bin
Windows
install.exe
インストール・ウィザードのデフォルトはGUIモード(左図の画面).
Consoleモード、Silentモードでの実行も可能.
詳細は、マニュアル「インストール」を参照
「OK」をクリック
37
導入作業
「次へ」をクリック
「~条件に同意します。」をチェックして「次へ」をクリック
「次へ」をクリック
ディレクトリー名を指定して「次へ」をクリック
38
「IBMおよび第三者が提示する条件に同意します」をチェックし、「次へ」をクリック
「インストール」をクリック
導入作業
「完了」をクリック
39
<参考>
導入作業
Windows Launchpad
Windows版では最低限必要なソフトウェア一式を順にインストールできる Launchpad を付属
WebSphere MQ、Integration Bus、Integration Toolkit、 IBM Integration Explorerを導入
コンポーネント
WebSphere MQ V7.5.0.1
説明
ブローカーの稼動環境に導入が必要
IBM Integration Bus V9.0.0.0
Integration Bus(ブローカー)ランタイム・コンポーネント
IBM Integration Toolkit V9.0.0.0
IBM Integration ツールキットの稼働環境に導入が必要
IBM Integration Explorer V9.0.0.0
IBM Integration エクスプローラーの稼働環境に導入が必要
40
構成の準備
ブローカー作成時のパラメータ値の決定
事前に検討したブローカー構成に基づき、構成に必要となる以下の項目を決定する
ブローカーの構成の決定は「事前の検討・確認」において実施(p.5)
<基本構成>
パラメータ
コンポーネント作成後の変更
ブローカー名
不可
サービス・ユーザー (Windowsのみ)
可
サービス・ユーザー・パスワード (Windowsのみ)
可
ブローカーQMgr名
不可
<ログ出力> ※UNIX, Linuxのみ
パラメータ
説明
エラー・ログ・ファイル名
・UNIX, Linux環境の場合、IIBはエラー・メッセージをsyslogに出力
・エラー・メッセージをsyslogからリダイレクト出力させるファイル
その他、以下の項目の決定も必要
コンポーネント
MQ
パラメータ
ブローカーQMgrの以下の項目を決定
・キュー・マネージャー作成時のオプション(ログ・サイズなど)
・リスナー・ポート番号 (ツールキットやIBM Integrationエクスプローラーでリモート接続する際に必要)
・チャネル名 (ツールキットやIBM Integrationエクスプローラーでリモート接続する際に必要)
41
構成の準備
<参考>
サービス・ユーザーについて (Windows)
サービス・ユーザーは、mqbrkrsグループへの所属が必要
サービス・ユーザーはIIBランタイム・コンポーネントの実行ユーザーで、OAM(MQ)の権限検査は該当ユーザーに対して行われる
IIBランタイム・コンポーネントを作成すると、IIBのシステム・キューへのアクセス権限がmqbrkrsグループに付与される
--> IIBランタイム・コンポーネントがIIBのシステム・キューにアクセスするためにmqbrkrsグループへの所属が必要
メッセージフローの入出力キューなど、ユーザー・キューへのアクセス権限は別途付与が必要
補足. ユーザー・キューへのアクセスを許可するために、サービス・ユーザーをmqmグループに所属させる場合
IIB管理ユーザーとサービス・ユーザーは同じ権限を持つことになるため、これらを分ける意味がない
--> IIB管理ユーザーとサービス・ユーザーを同一にするのがお勧め
サービス・ユーザーにはmqbrkrsグループへの所属に加えて「サービスとしてログオン」の許可が必要(デフォルトでは設定済み)
【確認方法】
・「ローカル・セキュリティ・ポリシー」画面の起動
「コントロール・パネル」 -> 「管理ツール」 -> 「ローカル・セキュリティ・ポリシー」
・「サービスとしてログオン」画面の起動
「ローカル・ポリシー」 -> 「ユーザー権利の割り当て」 -> 「サービスとしてログオン」
42
構成の準備
<参考>
サービス・ユーザーのパスワード変更への対応 (Windows)
ブローカーの作成時、サービス・ユーザーをパスワードも合わせて設定
mqsicreatebrokerコマンドでブローカーを作成する際、サービス・ユーザー名とパスワードの指定が必須
サービス・ユーザーのパスワードを変更する際、ブローカーに設定されているパスワードも同時に変更
する必要がある
ブローカーのパスワードの変更対応を回避するには、サービス・ユーザーを”LocalSystem”に指定
LocalSystemはWindowsのAdministratorグループに属し、サービスの実行のために一般的に使われるシステ
ム・アカウント
mqsicreatebroker ブローカー名 -i LocalSystem -a 任意の文字列 -q ブローカーQMgr名
mqsicreatebrokerコマンドかmqsichangebrokerコマンドの-iオプションにLocalSystemを指定
通常サービス・ユーザーのパスワードを指定する-aオプションに値を指定する必要があるが、チェックされないので
任意の文字列でよい
実行コマンド例)
ツールキットやIBM Integrationエクスプローラーからブローカーを作成する際は不要
ユーザー名にあらかじめ”LocalSystem”が指定されパスワードの指定は不要
43
構成の準備
構成作業の確認
ブローカーの稼動マシンで必要となる構成作業は以下
実行環境のセットアップ
エラー・ログ・ファイルの設定
MQコンポーネントの作成
ブローカーの作成と起動確認
ブローカーのオプション設定
上記作業の完了後、IBM Integration エクスプローラーやツールキットからの接続設定を実施
44
構成作業
実行環境のセットアップ (UNIX)
IIB管理ユーザーに対し、ブローカーの管理操作に必要な環境変数を設定
 ユーザーはブローカー導入前に作成済み
 ログオン時に環境変数が自動設定されるように、IIB管理ユーザーの.profileに設定
(1) IIBランタイム・コンポーネントの管理操作に必要な環境変数の設定
IIB提供のmqsiprofileを読み込む
. <IIB導入ディレクトリ>/bin/mqsiprofile
必要に応じて、上記以外のIIB管理者や開発者用ユーザー、およびグループを作成
IIB環境で必要となるユーザー種別、および各々に必要な権限については、 「事前の検討・確認」を参照(p.17)
45
構成作業
実行環境のセットアップ (Windows)
IIB管理ユーザーに対し、ブローカーの管理操作に必要な権限を設定
 ブローカーのインストールを実行したユーザーが管理ユーザーに設定されている
 別途管理ユーザーを作成するときは、Administrators、mqbrkrs、mqmグループへ所属させる
環境変数の設定は不要
 IIBランタイム・コンポーネントの管理操作はコマンド・コンソールから実行
(mqsiprofileが自動的に実行され、コマンド・コンソールに必要な環境変数が設定されている)
<IIBのコマンド・コンソール>
必要に応じてサービス・ユーザーも作成
所属が必要なグループ、必要なアクセス権限は、p.42「構成の準備」を参照
46
構成作業
エラー・ログ・ファイルの設定
(UNIX)
UNIX環境で稼動するブローカーは、syslogにエラー・メッセージを出力
ブローカーを起動した環境のLC_MESSAGES環境変数の言語でエラー・メッセージを出力
必要に応じて以下の設定を行い、エラー・メッセージをユーザー・ファイルにリダイレクト
(1) rootでユーザーでエラー・ログ・ファイルの作成、アクセス権限設定を行う
touch エラー・ログ・ファイル名
chown root:mqbrkrs エラー・ログ・ファイル名
chmod 640 エラー・ログ・ファイル名
(2) /etc/syslog.confに下記の行を追加
(AIX)
user.debug エラー・ログ・ファイル名
(AIX以外)
user.* エラー・ログ・ファイル名
(3) syslogデーモンの再起動
(AIX)
refresh –s syslogd
(AIX以外)
kill -1 syslogdのプロセスId
47
構成作業
エラー・ログ・ファイルの設定 (Windows)
不要. 特別な設定なしにWindowsのイベント・ログにエラー・メッセージが出力される
48
構成作業
MQコンポーネントの作成
キュー・マネージャーの作成を行う
ブローカーの作成と同時にキュー・マネージャーを作成することも可能(デフォルトの属性で作成される)
ログ・タイプやログ・サイズなど、キュー・マネージャー作成後に変更できない項目をカスタマイズする場合には、事前に作成
(1)IIB管理者ユーザーで下記のコマンドを実行 (Windows環境では、コマンド・プロンプトから実行)
・ キュー・マネージャーの作成と起動
例)
crtmqm –ll –lf ログファイルページ キュー・マネージャー名
strmqm キュー・マネージャー名
49
構成作業
ブローカーの作成と起動確認
(1)ブローカーの作成
IIB管理者ユーザーで下記のコマンドを実行 (Windows環境ではIIBのコマンド・コンソールから実行)
実行コマンド例)
(LinuxおよびUNIX)
mqsicreatebroker ブローカー名 -q ブローカーQMgr名
(Windows)
mqsicreatebroker ブローカー名 -i サービス・ユーザー -a サービス・ユーザー・パスワード -q ブローカーQMgr名
※Windowsにおいてサービス・ユーザーへのパスワードの設定を避ける場合、「構成の準備」のサービス・ユーザーのパスワード変更への対応を参照(p.43)
(2)ブローカーの起動
IIB管理者ユーザーで下記のコマンドを実行 (Windows環境では、IIBのコマンド・コンソールから実行)
実行コマンド例)
mqsistart ブローカー名
エラー・ログ・ファイルを確認し、ブローカーが正常に起動したことを確認
Oct 29 16:58:43 localhost user:info IIB[8650894]: IBM Integration Bus v9000 (IB9BKR) [Thread 1] (Msg
1/1) BIP8873I: コンポーネント 'IB9BKR' のコンポーネント検査を開始します。
Oct 29 16:58:44 localhost user:info IIB[9830534]: IBM Integration Bus v9000 (IB9BKR) [Thread 1] (Msg
1/1) BIP2001I: IBM Integration Bus サービスが、バージョン 9000、プロセス ID 8650900 で開始されました。
Oct 29 16:58:44 localhost user:info IIB[8650900]: IBM Integration Bus v9000 (IB9BKR) [Thread 1] (Msg
1/1) BIP2866I: IBM Integration Bus 管理セキュリティーは inactive です。
Oct 29 16:58:55 localhost user:info IIB[8650900]: IBM Integration Bus v9000 (IB9BKR) [Thread 8998] (Msg
1/1) BIP3132I: HTTP リスナーが 'WebAdmin http'接続用のポート '4414' で listen を開始しました。
50
構成作業
ブローカーのオプション設定
この後は必要に応じてオプションを設定する
代表的なオプション例
詳細な設定方法は別冊付録に記載
 データーベースとの接続
 セキュリティー管理(ブローカー管理セキュリティ)
 Webユーザー・インターフェースの使用
 ブローカーのチューニング
51
構成作業
IBM Integration ツールキットの構成
作業の実施前に、キュー・マネージャーおよびブローカーの起動が必要
(1) IIB開発端末でメッセージ・ブローカー・ツールキットを起動
「ようこそ」画面を閉じるか最小化する
52
構成作業
(2) ナビゲーター上にある「ブローカー」を右クリックし「リモート・ブローカーへ接続…」を選択
ブローカーQMgrへの接続情報を入力
ブローカーQMgrへの接続情報(基本情報)を入力
このウィンドウでアプリケーション開発、テスト、デバッグを行う
(添付画面は「統合開発」パースペクティブ)
ブローカーQMgrへの接続情報を入力
(SVRCONNチャネル名)
53
構成作業
(3)ブローカーQMgrと接続し、ナビゲーター上にブローカーが追加される
ナビゲータ上に追加した
ブローカーが表示される
54
構成作業
IBM Integration エクスプローラーの構成
作業の実施前に、キュー・マネージャーおよびブローカーの起動が必要
(1) IIB管理端末で IBM Integration Explorer を起動
55
構成作業
(2)ナビゲーター上にある「統合ノード」(ブローカー)を右クリックし「リモート統合ノードへの接続」を選択
ブローカーQMgrへの接続情報(基本情報)を入力
ブローカーQMgrへの接続情(SVRCONNチャネル名)を入力
56
構成作業
(3)ブローカーQMgrと接続し、ナビゲーター上にブローカーが追加される
ナビゲータ上に追加した
ブローカーが表示される
57
補足. 導入・構成上の注意点、その他
可用性構成について
ノード障害やブローカー・コンポーネント障害時に、スタンバイ機にリソースを引継ぎ、サービス提供を継続するクラスター構成が可能
クラスタ製品を使用したHA構成とマルチインスタンス・ブローカー構成の2種類
サービス機
スタンバイ機
共有ディスク
ブローカー
QMGR
ブローカー
構成データ
&ログ
QMGR
HA構成
サービス機
ネットワーク
ストレージ
ブローカー
QMGR
スタンバイ機
ブローカー
構成データ
&ログ
QMGR
マルチインスタンス・ブローカー構成
IIBの可用性構成についてはInfocenter「Configuring for high availability」を参照
http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmbhelp/v9r0m0/topic/com.ibm.etools.mft.doc/be13740_.htm
58
補足. 導入・構成上の注意点、その他
バックアップとリストア
コマンド1つでブローカーのバックアップを取得可能
 ブローカー実行時に取得可能
–メッセージフローの稼動には影響を与えない
–構成変更中やデプロイ中の取得は不可
マルチインスタンス・ブローカー構成の場合でも、バックアップ・リストア方法は同じ
 コマンドが自動的にマルチインスタンス構成を認識
<ブローカーのバックアップ>
mqsibackupbroker ブローカー名 –d ディレクトリ –a ファイル名
<ブローカーのリストア>
mqsirestorebroker ブローカー名 –d ディレクトリ –a ファイル名
キュー・マネージャーのバックアップ・リストアはデータディレクトリのバックアップ・リストアで行う
59
補足. 導入・構成上の注意点、その他
ブローカーと実行グループの稼動モード
プラットフォーム別稼動ビット数のサポートは以下の通り
プラットフォーム
ブローカーおよび
実行グループ
AIX
64-bit
HP-Itanium
64-bit
Linux on POWER
64-bit
Linux on x86
32-bit
Linux on x86-64
32-bit/64-bit
Linux on System z
64-bit
Solaris on SPARC
64-bit
Solaris on x86-64
64-bit
Windows 32-bit
32-bit
Windows 64-bit
32-bit/64-bit
z/OS
64-bit
60
補足. 導入・構成上の注意点、その他
ブローカーの動作モード
IIBではライセンスの種類に応じた動作モードが提供され、フル・パッケージから導入するとデフォルトの動作モードは”Standard”
フル・ライセンス以外は購入したライセンスに応じた動作モードに変更する必要あり

ライセンスと動作モードの対応は以下の通り
IIB V9.0ではライセンスに”Scaleモード”が追加され、対応する動作モード”scale”が追加

ライセンス
該当する稼動モード
(※3)
説明
Developer Edition(※1)
developer(※2)
開発者用。性能が1メッセージ/秒に限定される。無料
Express Edition
express
1実行グループ、機能制限あり
Standard Edition
standard or
scale
1実行グループ、機能制限なし
scale
複数実行グループ、機能制限あり。WESBライセンスから乗り換え可。
Scaleモード
NEW!
Remote Adapter Deployment adapter
2実行グループ、アダプターのみ利用可能
フル・ライセンス
フルライセンス
advanced
※1 WMB V8.0.0.1よりTrial EditionはDeveloper Editionに置換されている
※2 Developer Editionを使用した後に実働ライセンスを購入して移行する場合、ライセンスに応じた動作モードに変更する
※3 各動作モードの制約事項は左記に記載 http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmbhelp/v9r0m0/topic/com.ibm.etools.mft.doc/an67720_.htm
動作モードの変更方法
デプロイ済みリソースに対し動作モードが不十分の場合はコマンドから警告が返る

mqsimode ブローカー名 –o <動作モード>
現在の動作モードの確認方法
mqsimode ブローカー名
61
補足. 導入・構成上の注意点、その他
ブローカーの機能レベル
IIBはFixPackで提供される追加機能は機能レベルの設定で使用可能になる
FixPackの追加機能を使用したい場合は、FixPack適用後に機能レベルの設定を行う
機能レベルの変更方法

機能レベルは”all”(全ての機能)、または”V.R.M.F”(任意のFixPackレベル)を指定
mqsichanegebroker ブローカー名 –f <機能レベル>
62
補足. rootユーザー以外での導入
WMB V8.0からrootユーザー以外でのブローカー・コンポーネントの導入をサポート
mqbrkrs、mqmグループに属するユーザーであれば、root以外での導入作業が可能
 インストール実行者にroot権限を付与せずに導入が可能
 rootでのリモート・ログインが禁止されているサーバーに対し、リモートからの導入作業が可能
UNIXプラットフォーム(AIX、HP-UX、Solaris、Linux)が対象
rootユーザー以外で導入する場合に事前に必要となる作業
 インストール・ユーザーをmqbrkrs、mqmグループに追加
 /var/mqsiディレクトリ及び/var/mqsi/install.propertiesファイルを作成し、インストール・ユーザーへの書き込み権限を与える
 インストール先ディレクトリに対し、インストール・ユーザーに書き込み権限が付与されている必要がある
- /opt/IBM/mqsi, /opt/ibm/IE02 (UNIXの場合)
- /opt/ibm/mqsi, /opt/ibm/IE02 (Linuxの場合)
 詳細な手順は下記InfoCenter「3.root 権限のないユーザーとしてインストールを実行する場合は、…」の項を
参照
http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmbhelp/v9r0m0/topic/com.ibm.etools.mft.doc/bh26031_.htm
事前作業完了後に、インストール・ユーザーにてインストール・ウィザードを実行 (通常の手順と同じ)
63
補足. スクリプトを使用した導入
サイレント・モードで全てのコンポーネントを導入可能なサンプル・スクリプト・ファイルを提供
installAllSilent.sh を提供
 インストール・イメージ内のsample-scriptsディレクトリーにある
 Windows は installAllSilent.bat を提供
初回インストール時のみ使用可能
 既にブローカーやツールキットがインストール済みの環境に追加でインストールする場合には使用不可
実行にはroot権限または管理者権限が必要
導入されるコンポーネント
プラットフォーム
Linux (x86) 、
Linux (x86-64) 、
コンポーネント
Integration Bus コンポーネント
IBM Integration Toolkit
IBM Integration Explorer
WebSphere® MQ
IBM Integration ODBC Database Extender
その他のUNIX
Integration Bus コンポーネント
WebSphere® MQ
IBM Integration ODBC Database Extender
Windows
Integration Bus コンポーネント
IBM Integration Toolkit
IBM Integration Explorer
WebSphere® MQ
 要件に応じて、スクリプトをカスタマイズ可能
– 導入する必要のないコンポーネントのインストールコマンド実行箇所をコメントアウト
64
補足. スクリプトを使用した導入
サンプル・スクリプト・ファイルを使用した導入方法(Linux, UNIXの場合)
以下のコマンドを実行

-ACCEPT_ALL_LICENSES パラメーターにて、使用条件の条項に同意
installAllSilent.sh -ACCEPT_ALL_LICENSES
インストール・イメージが他の場所にある場合は、以下のオプションを指定してスクリプトを実行
-WMQ_INSTALL_IMAGE: MQ インストール・イメージの場所を指定
-IB_INSTALL_IMAGE: Integration Bus コンポーネントの場所を指定
 -IX_INSTALL_IMAGE(Linux (x86), Linux (x86-64) のみ): Integration Explorer インストール・イメージの場所を指定
 -ITK_INSTALL_IMAGE(Linux (x86), Linux (x86-64) のみ): Integration Toolkit インストール・イメージの場所を指定


製品コンポーネント名の変更に伴い、WMB V8.0とはオプション名が異なります。
コマンド実行例
installAllSilent.sh -ACCEPT_ALL_LICENSES
-WMQ_INSTALL_IMAGE /<MQのインストール・イメージ・ディレクトリ>
-IB_INSTALL_IMAGE /<Integration Busコンポーネントのインストール・イメージ・ディレクトリ>
-IX_INSTALL_IMAGE /<IBM Integrationエクスプローラのインストール・イメージ・ディレクトリ>
-ITK_INSTALL_IMAGE /<IBM Integrationツールキットのインストール・イメージ・ディレクトリ>
サンプル・スクリプト・ファイルを使用した導入方法(Windows の場合)
コマンド以外が installAllSilent.bat に代わる以外、オプションは上記と同様
詳細な使用方法はInfoCenterを参照
http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wmbhelp/v9r0m0/topic/com.ibm.etools.mft.doc/bh16290_.htm
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