WebSphere Virtual Enterprise ソリューション・ワークショップ 構成 ~最高のエクスペリエンスを実現する自律型Webシステム~
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WebSphere Virtual Enterprise ソリューション・ワークショップ 構成 ~最高のエクスペリエンスを実現する自律型Webシステム~
WVEソリューションワークショップ WebSphere Virtual Enterprise ソリューション・ワークショップ ~最高のエクスペリエンスを実現する自律型Webシステム~ 構成 © 2012 IBM Corporation Disclaimer この資料は日本アイ・ビー・エム株式会社ならびに日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング株式会社の正式なレビュー を受けておりません。 当資料は、資料内で説明されている製品の仕様を保証するものではありません。 資料の内容には正確を期するよう注意しておりますが、この資料の内容は2012年4月現在の情報であり、製品の新しいリリース、 PTFなどによって動作、仕様が変わる可能性があるのでご注意下さい。 今後国内で提供されるリリース情報は、対応する発表レターなどでご確認ください。 IBM、IBMロゴおよびibm.comは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の 製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点でのIBMの商標リストについては、 http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtmlをご覧ください。 JavaおよびすべてのJava関連の商標およびロゴは Oracleやその関連会社の米国およびその他の国における商標または登録商 標です。 Microsoft, Windows および Windowsロゴは、Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標です。 Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標です。 UNIXはThe Open Groupの米国およびその他の国における登録商標です。 2 © 2012IBM Corporation アジェンダ 1. サーバー仮想化との連携 1. サポートされるサーバー仮想化環境 2. VMWareサポート 2. 他ミドルウェアのサポート 1. 完全ライフ・サイクル管理 2. 補助ライフ・サイクル管理 3. 大規模構成 1. HAマネージャーとコアグループ 2. BBSON 3. マルチセル構成 3 © 2012IBM Corporation サーバー仮想化との連携 1. 2. 3. 4 サーバー仮想化とWVEでの仮想化 サポートされるサーバー仮想化環境 VMWareサポート © 2012IBM Corporation サーバー仮想化とWVEでの仮想化 VMWareやAIX LPARを始めとする物理レイヤーの仮想システム上でWVEが稼動する場合、物理 レイヤーの仮想化と、アプリケーションレイヤーの仮想化の連携が必要になります。 – WVEはサーバーのリソース使用状況に応じて最適なリソース配分を行いますが、それは仮想 化されたリソースではなく、実質的なリソース配分がどれくらいか、を考慮したリソース配分でな くてはならないためです。 – 特に、ODRにおいては、すべてのリクエストの中継点となるため、CPUやメモリーの割り当てに 制約を受けないような構成にする必要があります。つまり、ODRには占有のリソース割り当て を行うか、共有割り当てであっても十分なリソース割り当てを行う必要があります。 ※ 詳細については、以下を参照ください。 InfoCenter:仮想化と WebSphere Virtual Enterprise http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wveinfo/v7r0/topic/com.ibm.websphere.virtualenterprise.doc/prodovr/codoevirtualized.html 5 © 2012IBM Corporation サポートされるサーバー仮想化環境 仮想化プラットフォーム ESX バージョン 3.5 VMware vSphere 4 POWER5™ および POWER6® (Micro-Partitioning®) 上 の AIX® 5.3 および AIX 6.1 AIX 7.1 on POWER7® 制約事項 サポートされるプロセッサー共有モード 制約事項のリストについては、インフォメーション・センター VMware Infrastructure 3 プラットフォームおよび WebSphere Virtual Enterprise を参照してください。 共有モードと専用モードをサポート 必要な構成ステップについては、POWER5 および POWER6 (Micro-Partitioning) 上での AIX 5.3 および AIX 6.1 の構成を参照してください。 上限付きモードまたは上限なしモードの AIX Micropartitioning では、すべての WebSphere Virtual Enterprise フィーチャーをサポート 上限なし共有プロセッサー区画の場合、均等な区画の重 みが推奨されます。ワークロード分散およびサーバー配置 上の決定を下す際には、WebSphere Virtual Enterprise は、区画から物理マシンへのマッピングを行わず、区画の重 みを使用しません。 共有上限付き、共有上限なし、および専用のモードは、 POWER5 と POWER6 の両方でサポート なし POWER6 互換モードの POWER7 プロセッサー 別途連携設定が必要 専用供与および複数共有プールは、POWER6 でのみサ ポート POWER7 プロセッサー・モード POWER® (Micro-Partitioning) 上の Linux なし 専用モードのみサポート z/VM® 上の Linux ゲスト・オペレーティング・システムは、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 5.0、5.1、5.2、または SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 10 のみサポート。 共有モードと専用モードをサポート 一部制約あり。詳細はInfoCenterを参照 Sun (Zones) 上の Solaris Operating Environment 10 なし 専用モードのみサポート Virtual Partition (vPars) または Integrity VM を使用す る HP に対する HP-UX 11i v3 現在は、サポートされていません。 N/A Linux Xen SLES 11 以降を使用する必要があります。 専用モードのみサポート 時刻を正しく設定するには、SUSE Linux Virtual Machines: Section 7.4.3 Virtual Machine Clock Settings のガイドラインに準拠する必要があります。 準仮想化モードは、完全仮想化モードに重ねて使用しま す。完全仮想化モードは、システムのパフォーマンスに重大 な影響を及ぼすネットワーク・ボトルネックを導く可能性があ ります。このパフォーマンス上の問題は、特に大きなトポロ ジーの場合に考えられます。 Microsoft Hyper-V 6 現在は、サポートされていません。 N/A © 2012IBM Corporation VMWareでの追加設定 vCenterからの署名者証明書の取得 – vCenter サーバーから署名者を取得し、CellDefaultTrustStore 鍵ストアに署名者を保管します。 署名者を取得するには、管 理コンソールを使用するか、retrieveVMwareCertificate.py スクリプトを実行するかのいずれかの方法で行います。 – コマンドラインでの取得 ./wsadmin.sh -lang jython -f retrieveVMwareCertificate.py -host:<vmware_virtual_center_host_name> -port:<vmware_virtual_center_ssl_port_number> – 管理コンソールで取得 • 署名者証明書の管理コンソール・パネルにナビゲートします。管理コンソールで、「セキュリティー」 > 「SSL 証明書および 鍵管理」 > 「鍵ストアおよび証明書」 > 「CellDefaultTrustStore」 > 「署名者証明書」 > 「ポートから取得」とクリックします。 VMware Infrastructure SDK との連携設定 – セルレベルのカスタムプロパティーとして、以下を設定します。 • vmware.service.unique_id.url • vmware.service.unique_id.userid • vmware.service.unique_id.password 7 © 2012IBM Corporation 他ミドルウェアのサポート 1. 2. 3. 4. 5. 6. 8 他ミドルウェアを含めた構成例 ミドルウェア・エージェントによる他ミドルウェア・サポート テンプレートによる他ミドルウェア設定の簡略化 サポート対象ミドルウェア 他ミドルウェアサーバで使用可能なWVEの機能 各機能のサポート内容 © 2012IBM Corporation 他ミドルウェアを含めた構成例 他アプリケーション・サーバーが稼働するノードには、ミドルウェア・エージェントを配置 WVEセル 動的クラスタA 動的クラスタB WVEノード WVEノード 管理者 デプロイメント・ マネージャー APサーバー インスタンス APサーバー インスタンス ノード エージェント WVEノード WVEノード Web サーバー オンデマンド・ ルーター ノード エージェント 負荷分散 装置 Web サーバー WVEノード オンデマンド・ ルーター ノード エージェント APサーバー インスタンス ノード エージェント WVEノード APサーバー インスタンス 動的クラスタC APサーバー インスタンス ノード エージェント 動的クラスタD 他ミドルウェア・ノード サーバー インスタンス サーバー インスタンス ミドルウェア エージェント 他ミドルウェア・ノード Community Edition サーバー インスタンス サーバー インスタンス ミドルウェア エージェント WVEノードには、WAS NDとWVEを導入 9 Tomcat © 2012IBM Corporation ミドルウェア・エージェントによる他ミドルウェア・サポート ミドルウェア・エージェント – 他ミドルウェアの管理とモニターの機能を提供 – ノード・エージェントと同様の機能 他ミドルウェア WebSphere セル DMgr APC HC ノード Node agent サーバー 10 WASサーバー Middleware Agent ARFM PHP、CE2.0 ・・・ WebLogic、 Jboss・・・ © 2012IBM Corporation テンプレートによる他ミドルウェア設定の簡略化 ミドルウェア個別テンプレートの提供 – テンプレートで自動で設定する項目 • • • • • 外部ミドルウェア・サーバーが使用する標準のポート 外部ミドルウェア・サーバーの起動・停止コマンド 外部ミドルウェア・サーバーのコア構成ファイル 外部ミドルウェア・サーバーのログ・ファイル カスタム部分は、WebSphere変数で調整 サーバー・テンプレート WebSphere変数 始動・停止コマンド 11 © 2012IBM Corporation サポート対象ミドルウェア 2種類のサポートレベル – 完全ライフサイクル・ミドルウェア・・・アプリケーション管理も含めた主要全機能を提供 – 補助ライフサイクル・ミドルウェア・・・アプリケーション管理無し サポート対象ミドルウェア – 完全ライフサイクル・ミドルウェア • PHP 4.x / 5.3.6 • WebSphere® Application Server Community Edition (WAS CE) 2.0.x / 2.1.1.5 / 3.0 – 補助ライフサイクル・ミドルウェア • Apache Tomcat 4.0.x / 5.0.x /5.5.x/6.0/7.0.14 • Oracle WebLogic Server 8.x / 9.x /10.3.5 • JBoss 4.0.x/4.3.x/5.1.x/6.0.x • Apache Geronimo 1.0 / 1.1 • External WebSphere application servers Version 5.1 and later • Apache HTTP Server 1.3/2.0/2.2.17 • WebSphere Application Server 5.1/ 6.1 • カスタムHTTPサーバー(上記リストにない一般のHTTPサーバー、テンプレートが提供され ない) 12 © 2012IBM Corporation 他ミドルウェアサーバで使用可能なWVEの機能(1) 完全ライフサイクル・ミドルウェア (PHP、WAS CE2.0) ダイナミック・オ ペレーション インスタンス最小数 インスタンス最大数 垂直スタッキング アプリケーション分離 遅延スタート ヘルス条件 期間ベース条件 応答超過時間条件 ストーム・ドレーン条件 ワーク・ロード条件 」 」 」 」 」 」 」 」 」 補助ライフサイクル・ミドルウェア (WebLogic、JBoss等) 」 」 」 」 」 」 」 」 要求タイム・アウト超過条件 メモリー使用量超過条件 メモリー・リーク条件 13 © 2012IBM Corporation 他ミドルウェアサーバで使用可能なWVEの機能(2) 完全ライフサイクル・ミドルウェア (PHP、WAS CE2.0) アプリケーション 管理 始動・停止 フロー制御 セッション・アフィニティ エディション管理 セッション・リバランシング 保守モード ルーティング・ポリシー 統一した 操作環境 ビジュアルなモニタリング ランタイム・タスク サーバー始動・停止 リモート・ログ表示 」 」 」 」 」 」 」 」 」 」 補助ライフサイクル・ミドルウェア (WebLogic、JBoss等) ※1 ※2 リモート・サーバー構成 」 」 」 」 」 」 」 」 」 ※1.アプリケーション始動・停止とサーバーの始動・停止が連動 ※2. ルーティング・ポリシーの“アフィニティによるルーティングの許可“の設定 14 © 2012IBM Corporation 各機能のサポート内容 対象 ミドルウェア 完全ライフ・サイクル管理 補助ライフ・サイクル管理 PHP 4.x / 5.3.6 WebSphere® Application Server Community Edition (WAS CE) 2.0.x / 2.1.1.5 / 3.0 • • • • Apache Tomcat 4.0.x / 5.0.x /5.5.x/6.0/7.0.14 Oracle WebLogic Server 8.x / 9.x /10.3.5 Jboss 4.0.x/4.3.x/5.1.x/6.0.x Apache Geronimo 1.0 / 1.1 • 外部管理のWebSphere Application Servers 5.1/ 6.1 • Apache HTTP Server 1.3/2.0/2.2.17 • WebSphere Application Server 5.1/ 6.1 ランタイム設定 WVEのディスカバリー機能により、ミドルウェア・ エージェントが自動認識 各ミドルウェアごとに必要な設定を手動で実施 外部構成サービスにより、構成ファイルを編集可能 サーバー・インスタンス WVEから、サーバー・インスタンスを作成 外部ミドルウェア側でサーバー・インスタンスを作成 WVE側ではサーバーの開始・停止コマンド、HTTP (S)ポートなどを設定して「サーバー」を作成 テンプレート機能により、新規サーバー作成を支援 動的クラスター メンバーシップ・ポリシーによるルール・ベースの メンバー定義 手動でクラスター・メンバーを定義 アプリケーション・エディ ションのデプロイ WVEからアプリケーションをデプロイ ロールアウトや複数エディションの稼動を含む全 てのエディション管理機能が利用可能 デプロイは 対象ミドルウェア側で実施 WVE上では、外部アプリケーションの主要情報(アプ リケーションのモジュール、コンテキスト・ルート、仮想 ホスト情報 等)を記述 エディション管理は不可。但し、ルーティング・ルール の設定は可能 流量制御 サービス・ポリシーに基づく優先度別の流量制御をサポート サーバーの停止:開始 ミドルウェア・サーバーの停止・開始はWVE管理コンソール上から可能 15 © 2012IBM Corporation 大規模構成 1. 2. 3. 16 HAマネージャーとコアグループ BBSON マルチセル構成 © 2012IBM Corporation HA Managerとコア・グループ HA Manager とは? – WAS NDで、可用性が必要とされる機能に対して提供されるフレームワーク。各プロセス内で 動作します。 コア・グループとは? – HA Managerの通信が行われる範囲、グループです。コア・グループ内のプロセス数が大きく なると、メッシュで接続を確立するHA Managerは負荷が大きくなるため、50(※)を超えるよう な場合は、コア・グループを分割しコア・グループ・ブリッジで分割したコア・グループを接続する 構成が推奨されます。 ※システム構成、使用している機能等によって許容数は異なります。事前に十分な検証を行うようにしてください。 詳細は、以下のRedBookを参照ください。 http://www.redbooks.ibm.com/abstracts/sg247536.html 17 © 2012IBM Corporation BBSON BBSON(Bulletin Board over Service Overlay Network )とは? – WVE固有の情報伝達経路です。 – ODR等のコンポーネントが必要とするODCやWVE固有のデータなどは、デフォルトではWAS NDが提供する HA Manager上の電子掲示板(BB:Bulletin Board)上を流れます。 – 規模が大きくなると、汎用化されているHA Managerの通信のオーバーヘッドが大きくなります。この時に、 WVE固有の情報経路をHA ManagerのBBではなく、最適化されたWVE固有の情報伝達経路であるSONを使 用する事が推奨されます。これがBBSONです。 – HA Managerでの実装に比べて、堅牢さ、管理の容易性、拡張、効率性に優れています。 BBSONの必要性 – BBSONの情報共有もHA Managerと同様メッシュ型通信ですが、WAS NDの各コンポーネント用に汎用的に デザインされたHA Managerに対し、WVE用に特化したBBSONでは内部仕様の改善により転送負荷を軽減し ています。 – これにより、システム全体の負荷が下がり、より安定稼動が見込めます。 制約 – 以下に当てはまる場合はBBSONを使用することが出来ません。 • 異なるWAS/WVEバージョンでセルを構成している • クロスセルでブリッジを構成している では、HA Managerは不要となるのか? – BBSONは、HA Managerの代替ではありません。 – HA Managerの機能を使用している場合(例えば、EJB、セッションやキャッシュデータの複製等)は、依然とし て必要となります。HA Managerの機能に依存していない場合は、OFFとすることも可能です。 – BBSON、HA Manager両方を使用することで、HA Manager障害や、ブリッジ障害の際に耐障害性を向上させ ることが出来ます。 18 © 2012IBM Corporation マルチセル構成 クロス・セル通信を構成することで、オンデマンド・ルーターから別セル内のアプリケーション・ サーバーへのルーティングが可能 セル1/ コア・グループ ノード エージェント コアグループ・ブリッジ ノード エージェント ノード エージェント APサーバー APサーバー インスタンス インスタンス crosssCellCGBCfgコマンドを使用 して、コアグループ・ブリッジ・サービ スを構成 crossCellCGBCfg コマンド ピア・アクセス・ ポイント・グループ ノード エージェント APサーバー APサーバー インスタンス インスタンス crossCellCGBCfg コマンド オンデマンド・ ルーター オンデマンド・ ルーター セル2/ コア・グループ 19 © 2012IBM Corporation