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ビジネス・ユニットの名前 DB2 V9.5 の新機能と設定手順概要

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ビジネス・ユニットの名前 DB2 V9.5 の新機能と設定手順概要
ビジネス・ユニットの名前
DB2 V9.5 の新機能と設定手順概要
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<V1.00 2009年3月>
この文書のデータの利用または公開には、
©最終ページに記載されている制限事項が適用されます。
Copyright IBM Japan Systems Engineering Co., Ltd. 2009
ビジネス・ユニットの名前
当資料について
ƒ 当資料の位置づけと使い方
– 当資料は、V9.5 にマイグレーションする際に導入可能な新機能とその設定手順の概要を
把握し、導入を検討する際の参考としていただくことを目的として作成しています。
– この資料は以下の内容を含んでいます。
•
•
•
•
新機能のご紹介
設定手順の概要
対象エディション情報
関連情報
– 注意事項
•
•
このガイドは、新機能導入にあたって必要な手順、事象の完全なリストではありません。
実際の導入作業においては、掲載しております関連情報や、DB2マニュアル、各種テクニカル情報
などをご参照いただくようお願いいたします。
–
対象製品 : DB2 for LUW V9.5
–
作成者 : ソフトウェア事業 .データ・マネジメント・テクニカル・セールス
–
作成日 : 2009 年3 月
<お断り>
本書に含まれている情報は、正式なIBMのテストを受けていません。また、明記にしろ、暗黙的にしろ、なんらの保証もなしに配布されるものです。
この情報の使用またはこれらの技術の実施は、いずれも、使用先の責任において行われるべきものであり、それらを評価し、実際に使用する環境に
統合する使用先の判断に依存しています。それぞれの項目は、ある特定の状態において正確であることがIBMによって調べられていますが、他
のところで同じまたは同様の結果が得られる保証はありません。これらの技術を自身の環境に適用することを試みる使用先は、自己の責任にお
PSU_temp_0522 いて行う
必要があります。
2
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ビジネス・ユニットの名前
DB2 V9.5 移行における新機能
目次
カテゴリ
No.
【新機能】
タイトル
1
HADR の設定手順
2
STMM の設定手順
3
行圧縮機能の設定手順
4
テーブル・パーティションの設定手順
5
ワークロード管理機能の設定手順
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3
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ビジネス・ユニットの名前
自動運用・安定稼動
DB2 HADR によるソリューションの採用
課題
災害が発生してもリモートのシステムに切り替え業務を継続したい
ソリューション
ソリューション
①
① 遠隔地へのデータ転送
遠隔地へのデータ転送
②
障害時のフェールオーバー/DB整合性保証
② 障害時のフェールオーバー/DB整合性保証
対応機能
対応機能
→DB2
→DB2 HADR
HADR
→DB2
HADRのTakeoverコマンド
→DB2 HADRのTakeoverコマンド
ローカル・サイト
リモート・サイト
LAN
LAN
②障害時
HADRテークオーバー
ローカルはHACMP
による障害対策
SAN
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4
LTO装置
①DB2 HADRによる
ログの転送
Disk装置
SAN
Disk装置
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ビジネス・ユニットの名前
DB2 9.5 導入・移行考慮
点ガイド
No.
1
タイトル
HADR の設定手順 1/2
カテゴリ
新機能
作成日
2009/03
機能概要
HADR (High Availability Disaster Recovery) は、高可用性システムにおけるデータベースの高速な引き継ぎを実現する機能です。スタンバイ機には
常に本番機の更新情報(ログ)が適用されており、活動化されています。パフォーマンス要件に応じてログの転送モードを選択することができます。
手順概要
災害対策環境を構築する場合、HADR 導入設定作業の手順は以下のとおりです。
1.移行手順ガイドに従って DB2 V9.5 への移行を行います。
移行前の環境がHADR化されていない場合は、まず現行DBをV9.5へ移行した後、HADRプライマリーDBとして設定します。別途スタンバイDB
機を準備します。
[参考]移行前の環境が既にHADR化されている場合、「DB2 V8からV9.5へうまく移行するためのガイド」: 「A-9 HADRでの、スタンバイ・データ
ベースを含むインスタンスは、DB2 V8.2からのdb2imgrによる移行は非サポート」 を参照してください。
2.移行後、新環境にて以下の設定を行います。
1. HADR 設定
i.
プライマリーDB をアーカイブ・ロギングに設定する
ii.
プライマリーDB のフル・バックアップ・イメージからリストアすることにより、スタンバイDBを作成する
iii.
サービス・ファイルを編集し、HADR 通信用のポート番号を追加する
iv.
DB 構成パラメーターを編集し、ホスト名 / ポート番号 / 同期モードの選択 / 通信のタイムアウト値などを設定する
v.
スタンバイDB で HADR を開始する : START HADR ON DATABASE <DBNAME> AS STANDBY
vi.
プライマリーDBでHADR を開始する : START HADR ON DATABASE <DBNAME> AS PRIMARY
vii.
ピア状態(スタンバイDBと通信していて現行のログを送信している状態)になっていることを確認する
2. HADR 動作確認、運用・監視手順作成
•
DB2 V9.5への移行計画に合わせてプラン・実施してください。
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ビジネス・ユニットの名前
DB2 9.5 導入・移行考慮
点ガイド
No.
1
タイトル
HADR の設定手順 2/2
カテゴリ
新機能
作成日
2009/03
対象エディション
・DB2 V9.5 Enterprise Server Edition , Workgroup Server Edition の標準機能です。
関連情報
・HADRの全容を把握する場合は、以下の資料を参照してください。
・DB2 UDB V8.2新機能セミナー資料
http://www.ibm.com/jp/domino01/mkt/dminfo.nsf/doc/0027FC2B
HADRの詳細設定については「4. 可用性の向上」をご参照ください。
・HADRをローカルの障害対策として採用する場合は、以下の資料を参照してください。
・DB2 9.5技術資料 第5章 高可用性機能強化 統合された高可用性クラスター・ソリューション
http://www.ibm.com/jp/domino01/mkt/dminfo.nsf/doc/001C70DF
DB2 V9.5 (AIX, Linux) では、クラスター・マネージャー(Tivoli System Automation for Multiplatforms Base Component )がHAフィーチャーの一部と
して提供されています。また、db2haicu ユーティリティを使用して、クラスター環境の高可用性データベースを構成、管理することが可能です。
・DB2 HADRとHACMPを連携した構成・運用ガイド(AIX)
http://www.ibm.com/jp/domino01/mkt/dminfo.nsf/doc/00586A56
HADR においてサーバー障害を検知し、TAKEOVERコマンドを自動的に発行するようにするためには、HACMP などのクラスター製品と組み合わせ
て使用します。このガイドでは実際に引継ぎ・運用を行うことのできるHACMPクラスター構成のサンプルとサンプル・シェルスクリプトを提供しています。
・DB2 HADRとTivoli System Automationを連携した高可用性システムの構築ガイド
http://www.ibm.com/jp/domino01/mkt/dminfo.nsf/doc/002048C4
DB2のEnterprise Server Edition (for Linux/AIX) に付属しているTSA(HAソフト)をDB2+HADRで組み合わせて使用する場合の設定や運用を記載
したガイドです。詳細な情報に加えてサンプルスクリプトも提供されています。
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ビジネス・ユニットの名前
自己チューニング・メモリー管理(STMM)機能の採用
•
自動運用・安定稼動
DB2が使用するメモリ領域全てにおいて自動的にメモリー・チューニングを実施
•
管理者がメモリー・チューニングを実施する必要なし
•
予期しないワークロードを検知し、タイムリーなチューニングでパフォーマンス低下を防止
•
メモリー不足(アプリケーションヒープなど)によるエラーを減少し、アプリケーションの
連続稼動性を向上
オペレーティング
・システムのメモリ
管理
STMMの適用範囲
INSTANCE MEMORY
DATABASE MEMORY
Buffer
Pool 1
Buffer
Pool 2
Lock List
Sorts
&
Hash
Joins
APPLICATION
MEMORY
APPL 1
APPL 2
Package Cache
・ 環境に応じ、テスト段階でSTMMを用いてチューニング/負荷テストを行い、パラメーター値とパフォーマンスを
確認し、本番環境での採用を検討する方法が考えられます。
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ビジネス・ユニットの名前
DB2 9.5 導入・移行考慮
点ガイド
No.
2
タイトル
STMM の設定手順 1/2
カテゴリ
新機能
作成日
2009/03
機能概要
セルフチューニング・メモリーは、使用可能メモリー・リソースが幾つかのメモリー・コンシューマー(ソート・メモリー、パッケージ・キャッシュ、ロック・リスト・
メモリー、およびバッファー・プールを含む) に動的に分配されます。
手順概要
・V9.5 ではSTMM はデフォルトで ON になっていますが、V8.2 からの移行時は、STMM を稼動させるために明示的に設定する必要があります。
1.
移行手順ガイドに従って DB2 V9.5 への移行を行います。
2.
移行後、新環境にて以下の設定を行います。
1.
STMM 設定
i.
構成パラメーターを確認する : db2 get db cfg for DB名
ii.
self_tuning_mem を ON に設定することにより、データベースのセルフチューニングを使用可能にする
db2 update db cfg for DB using SELF_TUNING_MEM on
・メモリーは複数のメモリー・コンシューマーの間でやりとりされるため、少なくとも 2 つのメモリー・コンシューマーのセルフ
チューニングが使用可能になっている必要があります。 例えば、ロック・メモリー領域とデータベース共用メモリー領域など をセル
フチューニング使用可能にして、メモリー・チューナーをアクティブにする必要があります。
・セルフチューニングを使用可能にできるメモリー・コンシューマー
・バッファー・プール (ALTER BUFFERPOOL および CREATE BUFFERPOOL ステートメントのサイズ・パラメーターで制御)
・パッケージ・キャッシュ (pckcachesz 構成パラメーターで制御)
・ロック・リスト (locklist および maxlocks 構成パラメーターで制御)
・ソート・ヒープ (sheapthres_shr および sortheap 構成パラメーターで制御)
・データベース・共用メモリー (database_memory 構成パラメーターで制御)
・ソート・ヒープ・メモリー領域は例外で、他のメモリー・コンシューマーのセルフチューニングが使用可能かどうかにかかわらず、セ
ルフチューニング可能
[参照] 「[DB2 V8からV9.5へうまく移行するためのガイド」: 「B-17データベース作成時に、デフォルトでセルフチューニング・メモリーが
有効になる」
ii.
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2.
STMM 動作確認、パフォーマンスへの影響確認、運用・監視手順作成
•
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必要に応じてメモリーチューニングを停止
db2 update db cfg for DB using SELF_TUNING_MEM off
DB2 V9.5への移行計画に合わせてプラン・実施してください。
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ビジネス・ユニットの名前
DB2 9.5 導入・移行考慮
点ガイド
No.
2
タイトル
STMM の設定手順 2/2
カテゴリ
新機能
作成日
2009/03
対象エディション
DB2 V9.5 全エディション
関連情報
・DB2 9 新機能ワークショップ資料 自動運用/大規模DB対応/セキュリティ強化
http://www.ibm.com/jp/domino01/mkt/dminfo.nsf/doc/004D44E6
「オートノミック運用強化」をご参照ください。
・DB2 9.5 技術資料 導入と管理機能の強化
http://www.ibm.com/jp/domino01/mkt/dminfo.nsf/doc/001BED48
「第2章 管理機能強化(前半)」をご参照ください。
※STMMの長所は、ワークロードに応じて最適なメモリー配分を動的に行えることです。パッケージキャッシュやロックリスト等、DBの稼働に重大な影響を
及ぼすメモリーリソースが足りなくなることをある程度防ぎます。また、テスト段階でSTMMを用いてチューニング/負荷テストを行い、パラメーター値と
パフォーマンスを確認し、本番環境での採用を検討する方法も考えられます。
※ autonomic 管理のヒープ
STMM が管理するのは下記のヒープで、Automatic 設定であってもSTMM管理下に入らないものもあります。
・V9.1でSTMM 機能により autonomic 管理となったヒープ(=STMMの管理対象)
・buffer pools
・lock list
・max locks
・package cache
・sort heap
• V9.5でautonomic 管理となるヒープ(STMMの管理対象外)
・application heap
・dbheap
・monitor heap
・statement heap
・statistics heap
※ STMMは、ヒープサイズを拡大した後に負荷がなくなってもヒープサイズを変化させません。ただし、DATABASE_MEMORYがAUTOMATICになって
おり、割り振り可能なメモリーの余裕がない場合は、ヒープサイズを縮小してメモリーを解放します。
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ビジネス・ユニットの名前
ディスクコスト削減
行圧縮機能におけるディスク容量/メモリ使用量の節約
→データの繰り返しパターンに対し辞書を作成し圧縮 (表に COMPRESS YES属性)
Fred
500
10000
Plano
TX
24355
John
500
20000
Plano
TX
24355
…
辞書
Fred
(01)
10000
(02)
John
(01)
20000
(02)
…
01
Dept 500
02
Plano, TX, 24355
…
…
あるお客様データの圧縮例(V9.1)
Compression Type
32KB Page Count
Space Required on Disk
非圧縮
5893888
179.9GB
圧縮後
1392446
42.5GB
% Pages Saved: 76.4%
1/4以下に
非圧縮
圧縮後
・データ量の増強とそれに伴うディスク拡張が発生しているシステムや、大容量のデータをDBに取り込むシステムに
おいて有効だと考えられます。
・既存システムについては移行後にalter table文でcompress yes属性をつけることで圧縮機能が有効になります。
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ビジネス・ユニットの名前
DB2 9.5 導入・移行考慮
点ガイド
カテゴリ
No.
3
タイトル
行圧縮機能の設定手順 1/2
新機能
作成日
2009/03
機能概要
行レベルでのデータ圧縮では、1 つの行の複数の列にわたる反復パターンを、より短いシンボル・ストリングで置き換えます。データ行圧縮の目的は、
ディスク・ストレージ・スペースの節約を実現することです。これにより、ディスク入出力も節約されます。また、さらに多くのデータをバッファー・プールに
キャッシュできるので、バッファー・プールのヒット率も向上します。
手順概要
I.
移行手順ガイドに従って DB2 V9.5 への移行を行います。
・大量データを扱うのに適したラージ表スペースに移行することを推奨します。V8までは、ページ・サイズによらず1ページあたりの最大行数は255行
でしたが、V9からのLARGE 表スペースを使用する場合には、4KB: 287行, 8KB: 580行, 16KB: 1165行, 32KB: 2335行 になります。
1.
ALTER TABLESPACE <name> CONVERT TO LARGE
注:変換された表スペース中の表がページあたり 255 を超える行をサポートできるようになるのは、再編成(REORG)実行後になります。
[参照] 「[DB2 V8からV9.5へうまく移行するためのガイド」: 「B-10 ラージDMS表スペースへの変換後の作業」
「E-10 ラージ表スペースのRIDのサイズの増加」
II.
移行後、新環境にて以下の設定を行います。
1.
行圧縮の設定
i.
表に対する「COMPRESS YES」の定義 : 「ALTER TABLE」(「CREATE TABLE」) 実行時に「COMPRESS YES」オプション
CREATE TABLE <table-name> COMPRESS YES
ii.
オフライン再編成の実施 : 辞書を作成するために「REORG … KEEPDICTIONARY(もしくはRESETDICTIOANRY)」コマンド
を実行する。辞書作成フェーズを経て、表データの圧縮が行われる。
REORG TABLE <table-name> KEEPDICTIONARY
2.
行圧縮 動作確認、パフォーマンスへの影響確認、運用・監視手順作成
•
DB2 V9.5への移行計画に合わせてプラン・実施してください。
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© Copyright IBM Japan Systems Engineering Co., Ltd. 2009
この文書のデータの利用または公開には、最終ページに記載されている制限事項が適用されます。
ビジネス・ユニットの名前
DB2 9.5 導入・移行考慮
点ガイド
No.
3
タイトル
行圧縮機能の設定手順 2/2
カテゴリ
新機能
作成日
2009/03
対象エディション
・行圧縮はDB2 V9.5 Enterprise Server Edition のみの有償フィーチャー(DB2 Storage Optimization Feature)となります。必要な場合は Enterprise
Server Edition へ移行してください。
関連情報
[参考] V9.5 からは自動辞書作成機能がつきました。
i.
圧縮辞書を持たない空の表が存在する。表にデータが挿入され、しきい値に達すると、自動的に辞書作成が開始される
(COMPRESS YESの場合のみ)。
ii.
圧縮辞書が作成される(既存のデータは圧縮されないまま存在する)。
iii.
圧縮辞書が表に付加される。この時点以降に挿入されたデータは、圧縮して格納される。
※既存のデータを圧縮するには、オフラインREORGが必要。
・DB2 9 新機能ワークショップ資料 自動運用/大規模DB対応/セキュリティ強化
http://www.ibm.com/jp/domino01/mkt/dminfo.nsf/doc/004D44E6
「大規模DB対応強化」の「Row Compression(行圧縮機能) 」をご参照ください。
・DB2 9.5 技術資料 導入と管理機能の強化
http://www.ibm.com/jp/domino01/mkt/dminfo.nsf/doc/001BED48
「第2章 管理機能強化 (後半)」をご参照ください。
※ 行圧縮はCPU負荷がかかるため、必要に応じて移行時にCPU増強を検討してください。
※ 圧縮率の見積もりに INSPECT コマンドを使用できます。
例:db2 “inspect rowcompestimate table name t1 results keep t1_estimate.dmp”
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12
© Copyright IBM Japan Systems Engineering Co., Ltd. 2009
この文書のデータの利用または公開には、最終ページに記載されている制限事項が適用されます。
ビジネス・ユニットの名前
テーブル・パーティションとストレージ仮想化による
大容量データの効率的な管理
Information Lifecycle Management
履歴表A
1月
2月
3月
5月
4月
ディスクコスト削減
CREATE TABLE A
(C1 CHAR(10),C2 DATE)
PARTITION BY RANGE (C2) (
STARTING FROM ‘2006-01-01’IN
STARTING FROM ‘2006-02-01’IN
STARTING FROM ‘2006-03-01’IN
STARTING FROM ‘2006-04-01’IN
STARTING FROM ‘2006-05-01’IN
ENDING AT ‘2006-06-01’ IN
TS1,
TS2,
TS3,
TS4,
TS5
TS5);
移動
DS4800
DS8300
仮想ディスク
ƒ DB2パーティション表
–
ひとつの表を月単位で区切り、それぞれを別ディスクに
格納することができる
ƒ ストレージ仮想化 (SVC)
–
異なった種類のディスク混在環境から仮想ディスクを作成
–
事前定義のポリシーに従って、仮想ディスクを別の管理
対象ディスクに移動可能
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※
SVC についての詳細は下記のWebcast をご参照ください。
http://www.ibm.com/itsolutions/jp/solutions/leveraginginformation/db/seminar.html
13
DB2の運用オペレーションを一切
行うことなく、アクセス頻度の低い
古い月のデータを自動的に安価
なディスクに移動
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ビジネス・ユニットの名前
DB2 9.5 導入・移行考慮
点ガイド
カテゴリ
No.
4
タイトル
テーブル・パーティションの設定手順 1/2
新機能
作成日
2009/03
機能概要
テーブル・パーティションでは、データの範囲によって、ひとつの表を複数のパーティションに物理的に分割して保存することができます。各パーティション
はアタッチ/デタッチにより、高速に追加 / 削除が可能です。特定パーティションのみを処理させることにより、巨大な表の処理性能向上を実現します。
手順概要
1. 移行手順ガイドに従って DB2 V9.5 への移行を行います。
2. 移行後、新環境にてパーティション表を作成します。使用する表スペースは大量データを扱うのに適したラージ表スペースを使用することを検討します。
1. テーブル・パーティションの設定
i.
PARTITION BY RANGE句にて テーブル・パーティショニング・キーを指定し、各データ・パーティションの開始位置と終了位置を
指定します。EVERYキーワードを指定することで、「xxx毎に1パーティション」という指定ができ、日付列や数値列を使って、同じ
大きさのパーティションを作成する際に有効です。
(例) CREATE TABLE T1 ( COL1 INT, COL2 DATE )
PARTITION BY RANGE (COL2) ( STARTING FROM (‘2006-01-01’) ENDING (‘2006-12-31’) EVERY (3 MONTH) )
ii.
また、各データ・パーティションごとに表スペースを指定し、データを物理的に分割して格納します。各索引もLARGE表スペースを含
めて別々の表スペースに配置できます。
(例) CREATE TABLE T1 ( COL1 INT, COL2 DATE ) PARTITION BY RANGE (COL2) ( STARTING ‘2006-01-01’
IN TS1, STARTING ‘2006-02-01’ IN TS2, STARTING ‘2006-03-01’ ENDING ‘2006-3-31’ IN TS1 )
•
保存期間を過ぎたデータを削除する場合は、パーティションのデタッチを実行します。
ALTER TABLE パーティション表 DETACH PARTITION パーティション名 INTO ターゲット表
•
ロードした新しい表を追加する場合は、パーティションのアタッチを実行します。
ALTER TABLE パーティション表 ATTACH PARTITION STARTING (開始位置) ENDING (終了位置) FROM ソース表
[参照]: [V9.1][Information Center:移行したデータベースでDB2バージョン9の新機能を使用可能にする]
・大容量の表を管理しやすくするために、Union All View をデータ・パーティション表に変換します。
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/db2luw/v9/topic/com.ibm.db2.udb.uprun.doc/doc/t0024928.htm
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2. テーブル・パーティション動作確認、運用・監視手順作成
•
14
DB2 V9.5への移行計画に合わせてプラン・実施してください。
© Copyright IBM Japan Systems Engineering Co., Ltd. 2009
この文書のデータの利用または公開には、最終ページに記載されている制限事項が適用されます。
ビジネス・ユニットの名前
DB2 9.5 導入・移行考慮
点ガイド
カテゴリ
No.
4
タイトル
テーブル・パーティションの設定手順 2/2
新機能
作成日
2009/03
対象エディション
・テーブル・パーティションはDB2 V9.5 Enterprise Server Edition のみの基本機能となります。必要な場合は Enterprise Server Edition へ移行してくだ
さい。
関連情報
・DB2 9 新機能ワークショップ資料 自動運用/大規模DB対応/セキュリティ強化
http://www.ibm.com/jp/domino01/mkt/dminfo.nsf/doc/004D44E6
「大規模DB対応強化」の「テーブル・パーティショニング」をご参照ください。
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ビジネス・ユニットの名前
オンライン・バッチ共存
ワークロード管理機能(Workload Manager)
DB2はワークロード管理機能 により、一台のサーバー上で
混合ワークロードを制御し、サービスレベルを維持します
業務A
業務A
ABC
(1)暴走クエリーの事前防止
(1)暴走クエリーの事前防止
MQ
A
バッチB
B
バッチ
Batch
WAS
機能C
機能C
WAS
業務D
業務D
Application
Servers
DB2
C
D
DB2 9.5
ABC
重要!
B
ABC
ABC
OS
業務A
A
業務
CICS
IMS
バッチB
バッチ
TSOB
Batch
機能C
C
機能
WASz
WAS
業務D
業務D
DB2
(2)DB2プロセス処理
(2)DB2プロセス処理
優先順位付
(3)アプリケーション
(3)アプリケーション
並列実行制御
IBM
(4)先読み処理
(4)先読み処理
優先順位付
Clients
データ提供基盤には、リソース使用の偏り、および リクエストの多様性に対応する
ワークロード管理が必要
業務応答時間要件の管理 / リソース使用状況の管理
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16
„ 暴走クエリーを事前、事後に検知し、実行制御
„ DBサーバーにアクセスする多様な業務/ユーザー/処理単位での優先順位付き処理
„ 同時実行ユーザーの制御
„ リソース使用量を、計画されたように配分
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ビジネス・ユニットの名前
DB2 9.5 導入・移行考慮
点ガイド
カテゴリ
No.
5
タイトル
ワークロード管理機能の設定手順 1/2
新機能
作成日
2009/03
機能概要
DB2はワークロード管理機能(Workload Manager)は、一台のサーバー上での混合ワークロードを制御し、サーバーを分割することなくサービスレベルを
維持することを目的とした機能です。
手順概要
WLM 導入設定作業の手順は、以下のとおりです。
1.移行手順ガイドに従って DB2 V9.5 への移行を行います。
2.移行後、新環境にて以下の設定を行います。(例)
WLM は、ワークロードとサービスクラス、閾値の組み合わせによって、様々なタイプの処理が同時並行で実行される際の安定稼動を実現します。
1. ワークロードを管理するために、データベースで実行されるアクティビティーを “WORKLOAD” によって分類します。分類された
アクティビティーはそれぞれの “WORKLOAD” に関連付けられた “SERVICE CLASS” の中で実行されます。
i.
サービスクラスの作成
データベース上のすべての作業は、あるDB2 Service Class内で実行されます。その作業に対して、リソース割り当て等を行います。
(例) CPU優先度制御(AGENT PRIORITY) をサービスクラス SC_HIGH は-20(最大)に、SC_LOW は+20(最小)に設定
CREATE SERVICE CLASS SC_HIGH AGENT PRIORITY -20;
CREATE SERVICE CLASS SC_LOW AGENT PRIORITY +20;
ii.
ワークロードの作成
データベースに対する全ての接続は、あるDB2 Workloadにマップされます。投入された作業をあるDB2 Service Classに渡します。
(例) ワークロードWL_HIGHはUSER10の実行アクティビティーをSC_HIGHで実行するように分類し、ワークロードWL_LOWは
USER20の実行アクティビティーをSC_HIGHで実行するように分類するように設定
CREATE WORKLOAD WL_HIGH SYSTEM_USER (‘USER10’) SERVICE CLASS SC_HIGH ;
CREATE WORKLOAD WL_LOW SYSTEM_USER ('USER20') SERVICE CLASS SC_LOW;
iii.
DB2上のアクティビティーに対する強制的なルール付けや制限を設けることもできます。
iv.
確認 : ワークロード管理の表関数は SYSPROC スキーマに用意されており、サービス・クラスやアクティビティなどシステム上で
実行されている作業情報を調べることができます。
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/db2luw/v9r5/index.jsp?topic=/com.ibm.db2.luw.admin.wlm.doc/doc/c0052455.html
2. WLM 動作確認、運用・監視手順作成
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DB2 V9.5への移行計画に合わせてプラン・実施してください。
© Copyright IBM Japan Systems Engineering Co., Ltd. 2009
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ビジネス・ユニットの名前
DB2 9.5 導入・移行考慮
点ガイド
カテゴリ
No.
5
タイトル
ワークロード管理機能の設定手順 2/2
新機能
作成日
2009/03
対象エディション
・WLM はDB2 V9.5 Enterprise Server Edition のみの有償フィーチャー(DB2 Performance Optimization Feature )となります。必要な場合は
Enterprise Server Edition へ移行してください。
関連情報
・DB2 9.5 技術資料 導入と管理機能の強化
http://www.ibm.com/jp/domino01/mkt/dminfo.nsf/doc/001BED48
「第2章 管理機能強化 (後半)」をご参照ください。DB2 WLM は、AIXのWLM などOSのワークロード管理機能と連携することができます。
・DB2 9.5 ワークロード管理機能 検証結果と構成ガイド
http://www.ibm.com/jp/domino01/mkt/dminfo.nsf/doc/001C5AE9
・DB2 サーバーのマイグレーションに関する制約事項
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/db2luw/v9r5/topic/com.ibm.db2.luw.qb.migration.doc/doc/c0007191.html
DB2 Workload Manager フィーチャーがインストールされている場合、マイグレーションされたデータベースには、デフォルトのユーザー・クラス、デフォル
トの保守クラス、およびデフォルトのシステム・クラスという 3 つの事前定義されたデフォルトのサービス・クラスがあります。データベースのマイグレーショ
ン後は、すべての接続がデフォルトのワークロードに属します。デフォルトのワークロードに属する接続は、デフォルトのユーザー・クラスにマップされます。
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