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WebSphere Application Server V5.1 Edge Components V5.1 CBR Method

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WebSphere Application Server V5.1 Edge Components V5.1 CBR Method
WebSphere Application Server V5.1
Edge Components V5.1 導入/構成ガイド
CBR Method による構成
- Windows 2000 Ver. 1.0
2004 年 6 月
日本アイ・ビー・エム株式会社
ソフトウェア事業
目 次
1. はじめに ......................................................................................................................................... 3
2. Windows2000 版 Edge Components V5.1 のための要件 ............................................................ 4
2.1.
2.2.
ハードウェア要件 ........................................................................................................................ 4
ソフトウェア要件.......................................................................................................................... 4
3. Edge Components V5.1 のインストール ........................................................................................ 5
3.1.
3.2.
3.3.
インストールの準備..................................................................................................................... 5
Java 環境の設定 ...................................................................................................................... 5
Edge Components のインストール............................................................................................ 8
4. Load Balancer の構成 ................................................................................................................ 14
4.1.
4.2.
4.3.
プライマリー機の構成 ............................................................................................................... 15
バックアップ機の構成................................................................................................................ 28
ハイ・アベイラビリティ(高可用性)構成....................................................................................... 29
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1. はじめに
この文書は、Windows 2000 Server Service Pack4上で、WebSphere Application Server Network
Deployment V5.1に同梱されているEdge Components V5.1のLoad Balancerをインストールし、稼動
確認を行うまでの最少の手順を示したものです。また、今回はハイ・アベイラビリティー(高可用性)構成
を前提としています
詳細につきましては、以下URLのインフォセンターをご覧ください。
http://www-306.ibm.com/software/webservers/appserv/doc/v51/ec/infocenter-jp/index.html
当資料では、NAT Method による構成方法を記述しております。MAC Method、CBR Method による
構成は別途資料をご覧ください。
この文書はできる限り正確を期して作成しておりますが、製品の稼動を保証するものではありません。
IBM からの正式な技術サポートは、お客様との契約に基づいてご提供いたします。
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2. Windows 2000版 Edge Components V5.1 のための要件
2.1. ハードウェア要件
- Microsoft Windows 2000 が稼動する Intel x86 アーキテクチャーのマシン
-以下いずれかのネットワーク・インターフェース・カード
● 16MB トークンリング
● 10MB イーサネット
● 100MB イーサネット
● 1GB イーサネット
● マルチポート・イーサネット NIC
● インストールのための 50MB のディスク・スペース
2.2. ソフトウェア要件
- 以下のいずれかの Windows オペレーティング・システム
● Windows 2000 Server Service Pack3 または Service Pack4
● Windows 2000 Advanced Server Service Pack3 または Service Pack4
● Windows Server 2003 Standard Edition
● Windows Server 2003 Enterprise Edition
● Windows Server 2003 Datacenter
- IBM Cross-Platform Technologies for Windows バージョン 2.0 (SDK 1.4.1.x のいずれかのバー
ジョン)
なお、製品の最新の稼動要件につきましては、
http://www.ibm.com/software/webservers/appserv/doc/latest/prereq.html
でご確認ください。
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3. Edge Components V5.1 のインストール
3.1. インストールの準備
administrator 権限をもつユーザーでログインします。
3.2. Java 環境の設定
3.2.1. Java ディレクトリーのコピー
1. 製品の CD-ROM より Java ディレクトリーをコピーします。
2. 今回は、以下のように C ドライブ直下にコピーします。
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3.2.2. Java 環境の設定
1. デスクトップ上の「マイ コンピュータ」を右クリックします。「システムのプロパティ」の「詳細」タグを選択
し、「環境変数(E)」をクリックします。
2. 「システム環境変数(S)」の「Path」を選択して、「編集(I)」をクリックします。
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3. コピーした java ディレクトリーのパスを設定して、OK をクリックします。
4. パスが正常に追加されたことを確認します。コマンド・プロンプトより、java –version を実行して以下の
ようなメッセージが表示されることを確認します。
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3.3. Edge Components のインストール
1. 製品の CD-ROM を CD-ROM ドライブに挿入すると、ランチパッドを開始するための画面が表示され
ます。今回は直接インストーラーを起動しますので、「言語選択」の画面では「×」をクリックして閉じま
す。
2. Windows Explorer を使用して CD-ROM ドライブを選択し、Setup.exe を実行します。
3. 「Edge Components 5.1 製品セットアップ」ウィザードが表示されますので、「次へ(N)」をクリックして
先へ進みます。
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4. 「ソフトウェア・ライセンス契約」を確認後、「はい(Y)」をクリックします。
5. 「コンポーネント選択」画面では、インストールするコンポーネントを選択します。
「Load Balancer」にチェックをして、「サブコンポーネント変更(C)」をクリックします。
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6. 「サブコンポーネント選択」で、「Dispatcher」にチェックして、「了解」をクリックします。
7. 「コンポーネント選択」画面に戻ります。必要に応じて、インストール先のフォルダーを変更します。「フォ
ルダー変更(F)」をクリックします。
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8. 今回はインストール先ディレクトリーを C:¥Edge¥LB に変更します。
9. 同様に「文書」についても、「サブコンポーネント変更(C)」をクリックして、html ファイルか PDF ファイル、
あるいは両方を選択することができます。また、「フォルダー変更(F)」をクリックして、インストール先を
変更することもできます。
10. 「コンポーネント選択」画面に戻ったら、「次へ(N)」をクリックして先に進みます。
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11. 「インストール選択の要約」を確認後、OK であれば、「終了」をクリックします。
12. インストール中のメッセージが表示されます。
13. 「セットアップ完了」が表示されたら、「終了」をクリックします。
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14. README が表示されますので、確認後、ブラウザーを CLOSE するとマシンが再起動します。
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4. Load Balancer の構成
CBR転送メソッドを使用すると、Dispatcher 上で Content Based Routing が可能になります。CBR転送で
URL または SSL Session ID を基に割り振りを行います。また、異なるセグメント上のサーバーに対しても
ディスパッチが可能です。コマンドによる構成とGUIツールによる構成方法がありますが、当資料では、下記
サンプル構成を想定して、GUIツールによる構成手順を記述しています。
サブネットマスク
Load Balancer1 Primary (Windows 2000)
Load Balancer2 Backup (Windows 2000)
クラスター・アドレス
リターン・アドレス
クライアント・ゲートウェイ/ルーター・アドレス
サーバー#1 (Windows 2000)
サーバー#2 (Windows 2000)
255.255.255.0
172.16.236.6
172.16.236.7
172.16.236.10
172.16.236.20
172.16.236.250
172.16.236.1
172.16.236.2
Load Balancer Primary
172.16.236.6 as NFA(*)
172.16.236.10 as cluster address
172.16.236.20 as return address
Server #1
172.16.236.1
Client
Load Balancer Backup
172.16.236.7
Server #2
172.16.236.2
※ MAC Methodでは各Webサーバーにループバック・アダプターの設定が必要ですが、CBR/NAT Method
ではリターン・アドレスを使用するため、ループバック・アダプターの設定は必要ありません。ループバック・ア
ダプターの設定が残っているとうまくディスパッチされませんのでご注意ください。
(*)NFA=nonforwardingアドレス
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4.1. プライマリー機の構成
4.1.1. Dispatcher サービスの起動
「コントロールパネル」→「管理ツール」→「サービス」より、「IBM Dispatcher」を選択し、右クリックで「開
始」を選択します。
4.1.2. GUI 管理ツールの起動
「スタート」→「プログラム」→「IBM WebSphere」→「Edge Components」→「Load Balancer」→「Load
Balancer」を選択します。
4.1.3. ホストに接続
1. 「Dispatcher」をハイライトして右クリックし、「ホストに接続…」を選択します。
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2. 次のポップアップが表示されたら、該当するホスト名を選択して、「了解(O)」をクリックします。
4.1.4. executor の開始
「ホスト:∼」をハイライトして右クリックし、「executor の開始」を選択します。
executor 開始後、[executor:127.0.0.1] と表示されている場合は、[executor:127.0.0.1] をクリックし、
「構成設定」タブを開き、「非転送先アドレス」を Dispatcher マシンの IP アドレスに変更して「構成の更新」
をクリックします。
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4.1.5. Clientgateway の追加
Clientgateway を設定します。Clientgateway では、アウトバウンド・トラフィックを Dispatcher からクライア
ントへの転送に使用するルーター・アドレスを指定します。
「構成設定」タグを選択して「クライアント・ゲートウェイ・アドレス」にルーター・アドレスを入力したら「構成
の更新」をクリックして変更を反映させます。
※ ここで Clientgateway の設定を行わないと転送方式で MAC ベース転送しか選べませんので、ご注意
ください。
4.1.6. クラスターの追加
1. [executor:∼] をハイライトして右クリックし、「クラスターの追加…」を選択します。
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2. 「クラスターの追加」パネルで、「クラスター・アドレス」を入力します。「クラスターのプライマリー・ホスト」
には、Dispatcher のアドレスを入力します。「クラスター」には任意の値を入力します。「このクラスター
を構成しますか?」にチェックすると、”dscontrol cluster configure” コマンドが自動的に実行され、ク
ラスター・アドレスが Dispatcher マシンのインターフェースに Alias(別名)として定義されます。
ハイ・アベイラビリティー(高可用性)構成をとる場合は、「このクラスターを構成しますか?」にチェック
をつけないでください。今回は、ハイ・アベイラビリティー構成を組みますので、チェックをはずして次に
進みます。
4.1.7. インタフェース・アドレスの構成
1. [executor:∼] をハイライトして右クリックし、「インターフェース・アドレスの構成…」を選択します。
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2. 「インターフェース・アドレス」、「インターフェース名」、「ネットマスク」を入力します。「インターフェース
名」は、インターフェースがイーサネットの場合は「en∼」、トークンリングの場合は「tr∼」になります。
4.1.8. クラスター割合の設定
1. [クラスター:∼] を選択し、「割合」タブを開きます。
2. 「クラスター割合の設定」の各比率を 45:45:10:0 に変更して、「構成の更新」をクリックします。
Manager が重みを計算する根拠となる4つのパラメーターの意味については、マニュアル「Load
Balancer 管理者ガイド」の「第 7 部 Load Balancer 機能と拡張フィーチャー」→「第 20 章
Dispatcher、CBR、および Site Selector のための Manager、Advisor、および Metric Server 機
能」→「Load Balancer によって提供されるロード・バランシングの最適化」→「状況情報に与えられる
重要性の割合」をご覧ください。また、GUI のヘルプでも確認できます。
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4.1.9. ポートの追加
1. [クラスター:∼] をハイライトして右クリックし、「ポートの追加…」を選択します。
2. 「ポート番号」を入力します。「転送方式」は、「Content-based Routing」を選択して「了解(O)」をクリッ
クします。
4.1.10. プロトコルの指定
「プロトコルの指定」がポップアップで表示されますので、「HTTP」をクリックします。
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4.1.11. サーバーの追加
1. [ポート:∼] をハイライトして右クリックし、「サーバーの追加…」を選択します。
2. 「サーバー」にサーバーのホスト名またはアドレス、「サーバー・アドレス」にサーバーの IP アドレスを
入力し、マップ・ポート、リターン・アドレス、ネットワーク・ルーター・アドレスを指定します。
・マップ・ポート・・・クライアントからの要求ポート(Dispatcher が受け取るポート)とサーバーで受け取
るポートを変更したい場合に指定します。マップ・ポートを使用して、複数のサーバー・デーモンを実
行しているサーバーに対してロード・バランシングができます。
・リターン・アドレス・・・Dispatcher はリターン・アドレスを使用してサーバーにロード・バランスを行いま
す。サーバーから Dispatcher への戻りもリターン・アドレスを使用します。クラスター・アドレスと同様、
実アドレスを指定します。リターン・アドレスは、サーバーを除去してもう一度追加しない限り変更でき
ません。リターン・アドレスは、クラスター、サーバー、または NFA アドレス(Dispatcher マシンのアドレ
ス)と同じにはできません。
・ネットワーク・ルーター・アドレス・・・リモート・サーバーへのルーター・アドレスを指定します。
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3. 管理画面上にサーバーが追加されたことを確認したら、同様に他のサーバーも追加します。
4.1.12. Cookie(クッキー)値の設定
ここでは、すべてのサーバー、URL に対して Cookie を使用する例を示します。Web サーバー、またはア
プリケーション・サーバー側で Dispatcher が判別できるサーバーごとに固定の Cookie を返すように設定
する必要があります。
ここでは、Cookie 値をサーバーの IP アドレスとして設定しました。
[サーバー:∼]を選択し、「構成設定」タブを開きます。「Cookie(クッキー)値」にサーバーを判別する固定
の Cookie 値を入力し、「構成の更新」をクリックします。
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4.1.13. ルールの追加
CBR Method では、ルールの設定が必須となります。
ここでは、すべての URL に対して Cookie を使用する設定をとるため、ルールは一つだけ設定します。
1. [ポート:∼]を右クリックし、「ルールの追加」→「常に真」を選択します。
2. 「常に真ルールの追加」で、「ルール名」、「優先度」を入力し、「1つまたは複数のサーバー・アドレス」
でルールを追加したいサーバーを選択します。
3. [ルール:∼]を選択し、「構成設定」タブをクリックします。「類縁性タイプ」で「受動 Cookie(クッキー)」を
選択します。「Cookie(クッキー)名」には Web サーバーまたはアプリケーション・サーバー側で設定し
た、Dispatcher が判別するクッキー名を入力します。「構成の更新」をクリックします。
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4.1.14. Manager の開始
1. [ホスト:∼] をハイライトして右クリックし、「manager の開始」を選択します。
2. 以下のポップアップでは、デフォルトのまま「了解(O)」をクリックします。
3. 続いて、Advisor を開始する画面が表示されます。ここでは、デフォルトのままで「了解(O)」をクリック
します。
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4.1.15. Advisor の開始
前述の「4.1.14. Manager の開始」のように、通常 manager を開始後、自動的に Advisor の開始の手順
が続きます。以下の手順は、Advisor を単独で開始する場合の手順になります。
1. Advisor を開始するには、[manager] を右クリックし、「advisor の開始…」を選択します。
2. 使用するサーバーにあわせて advisor 名 とポート番号を選択します。ここでは、advisor に対しプロト
コル HTTP、ポート 80 を指定し、クラスターは 1 つしかないので「アドバイザー対象クラスター」は入力
しないで「了解(O)」をクリックします。(クラスターを複数定義した場合は Advisor ごとに指定できま
す。)
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4.1.16. 構成の保管
1. ここまでの構成をファイルに保存します。
[ホスト:∼] をハイライトして右クリックし、「構成ファイルの別名保管…」を選択します。
2. ファイル名を指定します(ここでは、kcbr.cfg で保管します)。
構成ファイルは、<LB_directory>¥servers¥configurations¥dispatcher に保管されます。保管したフ
ァイルは、次回 Dispatcher を起動した際、上記メニューの「新しい構成をロード…」を選択してロード
することができます。
※<LB_directory>は、Load Balancer のインストール・ディレクトリーです。今回は、C:¥Edge¥LB
になります。
構成ファイル kcbr.cfg の内容
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4.1.17. (参考)リターン・アドレスを NIC の Alias として追加
リターン・アドレスは Dispatcher からは自動で追加されないため、コマンド等で Alias に追加する必要があ
ります。
※ただし、HA 構成の場合は、スクリプト中に記述するため、このコマンドは必要ありません。
コマンドプロンプトより以下を実行します。
dsconfig en0 alias 172.16.236.20 netmask 255.255.255.0
または
dscontrol executor configure 172.16.236.20
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4.2. バックアップ機の構成
バックアップ機の構成は、基本的にはプライマリー機の構成と同様の手順で実施します。
注意すべき点は、以下のように「クラスターの追加」を実施するときに、「クラスターのプライマリー・ホスト」
にプライマリー機のアドレスを指定することと、「このクラスターを構成しますか?」にチェックをしないことで
す。それ以外は、プライマリー機と同様に構成を実施しますので、前述の「プライマリー機の構成」を参照し
て構成を行ってください。
プライマリー機と同様、一通り構成が済みましたら、構成の保管を実施します。
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4.3. ハイ・アベイラビリティー(高可用性)構成
※ プライマリー機とバックアップ機の OS は同一にする必要があります。
※ プライマリー機とバックアップ機は同一サブネット上におく必要があります。
ハイ・アベイラビリティー(高可用性)構成では、2 台の Dispatcher マシンを使用し、プライマリー機がすべ
てのクライアント・トラフィックに対するロード・バランシングを実行します。バックアップ機はプライマリー機
の状態を監視し、プライマリー機に障害が発生すると、ロード・バランスタスクを引き継ぎます。また、相互
ハイ・アベイラビリティー構成では、2 つの Dispatcher がそれぞれ 1 組以上のクラスターにロード・バラン
シングを行い、交互にバックアップを行います。ハイ・アベイラビリティー構成の詳細については、マニュア
ル「Load Balancer 管理者ガイド」の「第 2 部 Dispatcher コンポーネント」の「第 6 章 Dispatcher コン
ポーネントの計画」をご参照ください。
4.3.1. プライマリー機の構成
1. クラスターの追加の際に、以下のように「このクラスターを構成しますか?」のチェックはつけないように
します。(17ページ「4.1.6 クラスターの追加」参照)
2. [高可用性∼] をハイライトして右クリックし、「高可用性バックアップの追加…」を選択します。
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3. 「高可用性の構成」で、「ポート番号」を指定し、「役割」はプライマリー、「リカバリー・ストラテジー」はこ
こでは自動を選択します。「heartbeat 宛先アドレス」にバックアップ機のアドレスを指定して「了解(O)」
をクリックします。
※ リカバリー・ストラテジーは「自動」と「手動」があります。「自動」はプライマリー機が回復すると自動的
にプライマリー機にロード・バランシングのタスクがフェールバックされます。一方「手動」の場合は、プ
ライマリー機に手動で戻さない限り、プライマリー機が回復してもバックアップ機がロード・バランシン
グを続けます。
※ 役割の「両方」は、クラスターが複数ある場合、これを選択することで相互ハイ・アベイラビリティー(マ
ルチクラスタリング)機能を使うことができます。
ここまでの構成が終わったら構成ファイルを保管します。
4.3.2. バックアップ機の構成
プライマリー機と同様の手順でもう一方の Dispatcher の構成を行います。このとき、次の点に注意してく
ださい。
※ Dispatcher のバックアップ機では、「クラスターのプライマリー・ホスト」にプライマリー機のアドレスを
指定します。この指定をしないと、2 台の Dispatcher で正しく同期をとることができません。(2 台の
Dispatcher マシンでプライマリー・ホストが一致していないと、ハイ・アベイラビリティー構成した際に
同期がとれません。)
1. 「クラスター追加」の際に、以下のようにクラスターのプライマリー・ホストにプライマリー機のアドレスを
指定します。プライマリー機と同様に「このクラスターを構成しますか?」のチェックをはずします。
その他、ハイ・アベイラビリティー以外はプライマリー機と同様に構成します。
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2. 「高可用性の構成」では、「役割」をバックアップ、「heartbeat 宛先アドレス」にプライマリー機のアドレ
スを指定します。
4.3.3. スクリプトファイルの作成
ハイ・アベイラビリティー構成をとる場合は、3 つのスクリプトファイルを用意する必要があります。2 台の
Dispatcher でこれらのスクリプトを実行することで、クラスターのアドレスを自分のネットワークインターフ
ェースの別名として追加/削除を行います。これらのサンプルは、<LB_directory>¥servers¥samples 以
下にあります。
・ goActive.cmd.sample
・ goInOp.cmd.sample
・ goStanby.cmd.samples
これら 3 つのファイルをコピーして、<LB_directory>¥servers¥bin に置いて、それぞれ、sample 拡張子
をはずし、編集します。スクリプトファイルはプライマリー機とバックアップ機とで同じものを使います。
goActive スクリプトの内容
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goInOp スクリプトの内容
goStanby スクリプトの内容
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4.3.4. 同期の確認
[高可用性∼] をハイライトして右クリックし、状況を確認します。
それぞれ「2 次状態」が「同期化済み」で、「状態」がプライマリー機が「活動中」、バックアップ機が「待機」
となっていれば正常です。「活動中」、「待機」にならず、「2 次状態」が「未同期」の場合は、「統計の最新
表示(S)」を何度かクリックしてください。それでも双方の 2 次状態が「未同期」の場合は、設定内容を確認
します。
プライマリー機の状況
バックアップ機の状況
ディスパッチが正常に行われることを確認してください。
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