...

WAS for z/OS情報 1 日本アイ・ビー・エム(株) デザイン・センター

by user

on
Category: Documents
56

views

Report

Comments

Transcript

WAS for z/OS情報 1 日本アイ・ビー・エム(株) デザイン・センター
WAS for z/OS情報
日本アイ・ビー・エム(株)
デザイン・センター
青木 京子 ([email protected])
© 2008 IBM Corporation
1
Disclaimer
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
当資料で提供する技術情報は、各製品の出荷前コードに基づくものを含みます。
この資料は日本アイ・ビー・エム株式会社ならびに
日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング株式会社の正式なレ
ビューを受けておりません。
当資料は、資料内で説明されている製品の仕様を保証するものではありません。
資料の内容には正確を期するよう注意しておりますが、この資料の内容は2008年
10月現在の情報であり、製品の新しいリリース、PTFなどによって動作、仕様が変
わる可能性があるのでご注意下さい。
今後国内で提供されるリリース情報は、対応する発表レターなどでご確認くださ
い。
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
#2
© IBM Corporation.
2
Agenda
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
WAS for z/OS概要
WAS for z/OS V7新機能
XCFによるHAマネージャー障害検知
スレッド・ハング・リカバリー
FRCAサポート
SMFレコード120-9
その他の新機能
非推奨機能、除去された機能
前提ハードウェア、前提ソフトウェア
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
#3
© IBM Corporation.
はじめに、”WAS for z/OS概要“についてご説明します。WAS for z/OSの特徴についてご理
解いただければと思います。
続いて、”WAS for z/OS V7新機能”についてご説明いたします。WAS for z/OS V7には、こ
れまでのセッションでご説明いたしましたWAS V7共通の新機能に加え、z/OS特有の新機能
があります。
3
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
WAS for z/OS概要
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
#4
© IBM Corporation.
4
WAS for z/OS によるオープン・メインフレーム
System zとz/OS
信頼性
長年培った高い信頼性
可用性
並列シスプレックスを核とする連続
可用性の実績
スケーラビリティ
並列シスプレックス構成による究極
のスケール・アップ基盤
運用管理
オープン・テクノロジー
WAS for z/OS
オープンなアプリケー
ション基盤を、40年間
培われたメインフレー
ム技術により堅牢に
支える、比類のないIT
基盤を実現
UNIX
UNIX95認証取得(ソース・レベ
ルの互換性を提供)
TCP/IP
N/Wの標準インターフェースの
提供
オープン基盤ミドルウェア
Web、LDAPなど
Java & Java EE
バイナリー・レベルの互換性を
提供
Javaによるビジネス・トランザク
ション
最高レベルのIT簡素化による、運用
管理の容易性。
セキュリティ
セキュリティ・サーバーと暗号エンジ
ンによるハイ・セキュアな基盤
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
Webサービス
アプリケーション間の高度なイ
ンターオペラビリティの実現
SOA
既存の資産を継承した、緩や
かなアプリケーション統合
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
#5
© IBM Corporation.
IBM System z および その主流オペレーティング・システムであるz/OSは、1964年に登場し
たSystem/360から40年間以上培われたメインフレーム技術により、高い信頼性、可用性を持
ちます。
並列シスプレックス機能とは、複数システムを単一システムイメージ稼動することが出来る機能
です。この機能により、高い可用性と究極のスケール・アップ基盤を兼ね備えています。
一方、z/OSは、UNIX System Services (USS) 機能やTCP/IPを取り込みながらオープンな
環境に対応しています。
WAS for z/OSは、オープンなアプリケーション基盤を、長年培われたメインフレーム技術によ
り堅牢に支える、比類のないIT基盤を実現するミドルウェアです。
5
WAS for z/OSの位置づけ
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
高スケーラビ
リティ、パ
フォーマンス、
機能性重視
お客様の
要件
コスト抑制、
小規模から
開始
WebSphere Application Server
for z/OS
WebSphere
Application Server
Network Deployment
WebSphere
Application Server
WebSphere Application
Server - Express
単一アプリケーション・サーバーへの迅速
なデプロイ、低トランザクション・レート
機能性
高トランザクションレート、高可用性・ク
ラスタリング、統合管理
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
#6
© IBM Corporation.
WebSphere Application Server – Expressは、小規模から中規模向けで、主にWebページ
のみを提供するサーバーです。
WebSphere Application Serverは、単体のJava EEサーバー環境を提供します。
WebSphere Application Server Network Deploymentは、中規模から大規模向けで、クラス
ター構成可能なJava EEサーバー環境を提供します。
WebSphere Application Server for z/OSは、高スケーラビリティーで可用性の高いJava EE
サーバー環境を提供します。WebSphere Application Server Network Deploymentのプ
ラットフォーム共通の機能に加え、z/OS特有の高可用性能、高パフォーマンスの追加機能を
提供します。
6
WAS for z/OSアプリケーション・サーバー
WAS for z/OSアプリケーション・サーバー
コント
ローラー
サーバント
n枚
システ
ム機能
アプリ
1サーバー
=
複数アドレス空間
=
複数JVM
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
分散系WASアプリケーション・サーバー
システ
ム機能
アプリ
WLMキュー
コントローラーとサーバントでひとつのWASアプリケーション・サーバーを構成
ひとつのサーバーイメージ内で複数サーバントを構成可能
可用性
ループやハングなどの障害が起こりやすいアプリケーション稼働環境(サーバント)と通信管理
(コントローラー)とを分離
サーバント障害が発生しても、通信の切断なしに別サーバントが後続リクエストを処理
スケーラビリティ
1枚のサーバントで処理しきれないリクエストは、複数のサーバントで処理
※
※
※
※
コントローラー:通信管理、トランザクション管理、セキュリティー管理を行うアドレス空間
サーバント:アプリケーション稼動環境を提供するアドレス空間
UNIXやWindowsでの“プロセス” ≒ z/OSでの“アドレス空間”
WLM(Workload Manager):ワークロード管理を行うz/OSのコンポーネント、タスク毎のCPUディスパッチ優先
順位を管理するだけでなく、WASへのリクエストを一旦キューしサーバントに過剰な負荷がかかるのを防ぐ
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
#7
© IBM Corporation.
分散系WASアプリケーション・サーバーとWAS for z/OSの違いについてご説明します。最も
大きな違いは、サーバーの構成要素です。
WAS for z/OSアプリケーション・サーバーは、1サーバー=複数アドレス空間=複数JVMで
稼動します。通信管理、トランザクション管理、セキュリティー管理といったシステム管理機能
の稼動環境とアプリケーションの稼動環境を分離してあります。システム管理機能をつかさど
るアドレス空間はコントローラー、アプリケーションの実行環境を提供するアドレス空間はサー
バントと呼ばれます。サーバントは、ひとつのコントローラー配下に複数起動することができま
す。
このように、複数のアドレス空間でひとつのアプリケーション・サーバーを構成することで、
WAS for z/OSでは、高い可用性能と高いスケーラビリティを提供します。
7
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
WAS for z/OS V7新機能
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
#8
© IBM Corporation.
8
WAS for z/OS V7新機能
概要
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
XCFによるHAマネージャー障害検知
コア・グループ・メンバー障害検知のプロトコルにXCFを使用可能
スレッド・ハング・リカバリー
サーバントを強制終了する前にハング・スレッドの回復を試みる
サーバントを強制終了する条件とアクションを設定可能
WLMリクエスト・タイムアウトによるサーバント 強制終了の回数を軽減
FRCAサポート
WAS HTTPトランスポートでFRCAが使用可能
静的/動的コンテンツをTCP/IPでキャッシュ
FRCA: Fast Response Cache Accelerator
SMFレコード120-9
詳細なパフォーマンスデータが取得できるSMFに新しいタイプが登場
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
#9
© IBM Corporation.
”WAS for z/OS V7新機能”で、特記すべき項目は4つあります。
以降のページで各項目、3,4ページ毎でご紹介いたします。
その他の新機能は、後半にまとめて、掲載してあります。
9
XCFによるHAマネージャー障害検知
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
XCFによるHAマネージャー障害検知
コア・グループ・メンバー障害検知のプロトコルにXCFが使用可能
コア・グループの全てのサーバーがWAS for z/OS V7.0であること
コア・グループの全てのサーバーが、ひとつのSysplex上で稼動していること
XCFによるHAマネージャー障害検知の設定がされていること(デフォルトではない)
Æサーバーは起動時にXCFグループのメンバーとしてJOINします
XCFを使用しない障害検知は、TCP/IPでのハートビート
メリット
従来のハートビートの仕組みに比べ
CPU使用率の軽減
障害検知時間の短縮
WAS
WAS
軽い
XCF
XCF
CF
速い
XCF
WAS
※
※
XCF:Cross System Coupling Facility
XCFグループ:Sysplexの中の複数OS間のシグナリング・サービスを使用して連携を取る機能グループ
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 10
© IBM Corporation.
ひとつめは、“XCFによるHAマネージャー障害検知”です。
従来のHAマネージャーでの障害検知は、コア・グループ・メンバーがActiveであることを確認
するために、メンバー間でTCP/IPプロトコルによるハートビートが行われていました。
WAS for z/OS V7で新しく登場した“XCFによるHAマネージャー障害検知”では、WASが
XCFグループのメンバーとして参加することで、障害検知にXCFを利用することができるように
なりました。XCFグループとは、Sysplexの中の複数OS間のシグナリング・サービスを使用して
連携を取る機能グループです。
“XCFによるHAマネージャー障害検知”では、従来のハートビートの仕組みに比べ、CPU使
用率を軽減でき、障害検知時間を短縮することができます。
10
XCFによるHAマネージャー障害検知
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
HAマネージャー障害検知のデフォルト設定
管理コンソール:コア・グループ設定 > DefaultCoreGroup > ディスカバリーおよび障
害検出 > ディスカバリーおよび障害検出
デフォルトのプロトコル・プロバイダーを使用では、以下の設定が可能
ディスカバリー期間(秒)
デフォルト180秒
ハートビート伝送期間(ミリ秒)
デフォルト30000ミリ秒
ハートビート・タイムアウト期間(ミリ秒)
デフォルト180000ミリ秒
WAS V6.xのカスタムプロパティは非推奨
WAS V6.xとWASV7の混合セル環境でのみ使用
IBM_CS_UNICAST_DISCOVERY_INTERVAL_SECS
IBM_CS_FD_PERIOD_SECS
New
v7
IBM_CS_FD_CONSECUTIVE_MISSED
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 11
© IBM Corporation.
WAS for z/OS V7でも、HAマネージャー障害検知のデフォルト設定は、TCP/IPプロトコルに
よるハートビートです。
管理コンソールの、コア・グループ設定 > DefaultCoreGroup > ディスカバリーおよび障害検
出 > ディスカバリーおよび障害検出 で設定します。
“デフォルトのプロトコル・プロバイダーを使用”では、ディスカバリー期間(秒)、ハートビート伝
送期間(ミリ秒)、ハートビート・タイムアウト期間(ミリ秒)の設定が可能です。
WASV6.xの下記カスタムプロパティは非推奨になりました。WASV6.xとWASV7の混合セル
環境でのみご使用下さい。
・IBM_CS_UNICAST_DISCOVERY_INTERVAL_SECS
・IBM_CS_FD_PERIOD_SECS
・IBM_CS_FD_CONSECUTIVE_MISSED
11
XCFによるHAマネージャー障害検知
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
XCFによるHAマネージャー障害検知の設定
管理コンソール:コア・グループ設定 > DefaultCoreGroup > ディスカバリーおよび障害検出 >
ディスカバリーおよび障害検出
「代替プロトコル・プロバイダーを使用」 を選択
ファクトリー・クラス名に、「com.ibm.ws.xcf.groupservices.LivenessPluginZoSFactory」 を指定
New
v7
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 12
© IBM Corporation.
XCFによるHAマネージャー障害検知の設定は、前ページと同じページで設定します。
管理コンソールの、コア・グループ設定 > DefaultCoreGroup > ディスカバリーおよび障害検
出 > ディスカバリーおよび障害検出
「 XCFによるHAマネージャー障害検知」へ変更するには、
・「代替プロトコル・プロバイダーを使用」のラジオ・ボタンをチェックし
・ブランクになっているファクトリー・クラス名にXCFを使用するファクトリー・クラス名を設定しま
す。
ファクトリー・クラス名:
com.ibm.ws.xcf.groupservices.LivenessPluginZoSFactory.
12
スレッド・ハング・リカバリー
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
WAS for z/OS V6.1以前のスレッド・ハング・リカバリー
WLMリクエスト・タイムアウトを検知して、サーバントを強制終了する
ひとつでもタイムアウトするとそのサーバントは強制終了
リクエストが届いてからの経過時間のみで判断
WAS for z/OS V7でのスレッド・ハング・リカバリー
スレッドのリカバリー機能が追加
WAS for z/OS
アプリケーション・サーバー
サーバント強制終了の前にハングしたスレッドの回復を試みる
サーバントを強制終了する条件とDUMPアクションを
ユーザーが指定可能
ハングしたスレッドの割合
使用したCPU時間
コマンドでスレッドの状況を表示可能
サーバント
コント
ローラー
サーバント
WLMキュー
メリット
ハング
WLMリクエスト・タイムアウトによるサーバント強制終了回数削減
信頼性とパフォーマンスの向上
強制終了
サーバント強制終了のアクションの設定で必要な資料が取得可能
問題判別の質向上と判別時間短縮
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
回復処理
# 13
© IBM Corporation.
WLMリクエスト・タイムアウトとは、コントローラーがリクエストをWLMキューに入れてからその処
理が完了するまでの時間監視のためのタイムアウト設定です。
WLMリクエスト・タイムアウト時間を過ぎると、サーバントは強制終了&再起動されます。
WLMリクエスト・タイムアウトは、コントローラーに入るタイミングのプロトコル別に設定します。
JOBLOGに表示される設定名はそれぞれ以下になります。
HTTP: protocol_http_timeout_output
HTTPS: protocol_https_timeout_output
IIOP: control_region_wlm_dispatch_timeout
MDB: control_region_mdb_request_timeout
WAS for z/OS V7では、スレッド・ハング・リカバリーで
・スレッドのリカバリー機能と
・サーバントを強制終了する条件とDUMPアクションをユーザーが指定できる機能
が追加されました。
スレッド・ハング・リカバリー機能により、WLMリクエスト・タイムアウトによるサーバント強制終了
回数の削減が期待できます。
13
スレッド・ハング・リカバリー
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
サーバントを強制終了する条件とDUMPアクション設定
管理コンソール: 環境 > WebSphere変数 > 新規作成
ハングしたスレッドの割合設定
server_region_stalled_thread_threshold_percent
許容するリクエスト・タイムアウト・スレッドの割合(%)
許容する割合を超えるとコントローラーがサーバント強制終了する
デフォルト値: 0 (リクエスト・タイムアウト・スレッドがひとつでも発生すればサーバント強制終了)
server_region_<type>_stalled_thread_dump_action
リクエスト・タイムアウト・スレッドが発生したときのアクションの指定
<type> http, https, iiop, mdb, sip, sips
設定可能値: NONE, SVCDUMP, JAVACORE, HEAPDUMP, TRACEBACK
デフォルト値: TRACEBACK
使用したCPU時間設定
server_region_request_cputimeused_limit
ひとつのアプリケーションで使用できるCPU時間(ミリ秒)の上限設定
上限を超えるとserver_region_cputimeused_dump_actionで指定したアクションが実行される
server_region_cputimeused_dump_action
server_region_request_cputimeused_limit で設定したCPU時間(ミリ秒)の上限設定を超えた場合のアクションの指
定
設定可能値: NONE, SVCDUMP, JAVACORE, HEAPDUMP, TRACEBACK
デフォルト値: TRACEBACK
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 14
© IBM Corporation.
従来は、リクエスト・タイムアウト・スレッドがひとつでも発生すればサーバントは
強制終了されました。
WAS for z/OS V7からは、ハングしたスレッドの割合設定が可能になりました。
server_region_stalled_thread_threshold_percentは、許容するリクエスト・タイムアウ
ト・スレッドの割合(%)を指定します。許容する割合を超えるとコントローラーが
サーバントを強制終了します。デフォルト値は 0 で、従来と同様の振舞いになります。
server_region_<type>_stalled_thread_dump_actionは、リクエスト・タイムアウト・
スレッドが発生したときのアクションを指定できます。
また、ひとつのアプリケーションで使用できるCPU時間(ミリ秒)の上限設定ができる
ようになりました。
server_region_request_cputimeused_limitで指定した上限に達すると、USS (Unix
System Service) がシグナルを送ります。シグナルが受け取られると、BBOO0327
メッセージが出力され、server_region_cputimeused_dump_actionで指定したアクショ
ンが実行されます。
14
スレッド・ハング・リカバリー
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
サーバントを強制終了する条件設定
管理コンソール:
環境 > WebSphere変数 > 新規作成
最後のひとつを残す(強制終了させない)
control_region_timeout_save_last_servant
リクエスト・タイムアウト理由では最後のひとつのサーバントは強制終了させない
注: wlm_dynapplenv_single_server=0で稼動している必要があります
デフォルト: 0 (残さない)
WAS for z/OS V6.1.0.11から使用可能
コマンドでのスレッド状況表示
コマンド:F server_name,DISPLAY,THREAD,<parameters>,<qualify>
<parameters>に設定できる値:
ALL
ディスパッチされている全てのスレッドの情報
TIMEDOUT
‘Timed Out’ 状態のスレッド表示
REQUEST=<値>
特定のスレッドの詳細表示
ASID=<値>
HEX表示のサーバントのASID、特定のサーバント情報の表示
AGE=<値>
ディスパッチされてから指定(秒)以上経過したスレッド情報の表示
<qualify>に設定できる値:
SUMMARY (デフォルト、(REQUEST=<値>を除く) )
サマリー表示
DETAILS
詳細表示
Mbeanでも同様の情報を取得可能
InterruptibleThreadInfrastructure MBean
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 15
© IBM Corporation.
リクエスト・タイムアウトが発生しても、最後のひとつのサーバントは強制終了させないという設
定ができます。control_region_timeout_save_last_servantです。この設定はWAS for z/OS
V6.1.0.11から使用可能です。
スレッド・ハング・リカバリーの状況をみるために、新しいコマンドが提供されました。
DISPLAY,THREADSコマンドは、サーバントのワーカー・スレッドの内、ディスパッチされてい
るスレッドの情報を表示します。
コマンドのデフォルトでは、 SUMMARY情報が表示されます。より詳細な情報を取得したい場
合は、 DETAILSオプションを指定してください。REQUEST=<値>パラメータでは DETAILS
表示がデフォルトになります。
同様の情報は、新しく提供されるInterruptibleThreadInfrastructureというMBeanでも取得可
能です。
15
スレッド・ハング・リカバリー
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
コマンドでのスレッド状況表示
出力例: DISPLAY,THREADS,ALL
F WAS7A1,DISPLAY,THREADS,ALL
BBOJ0111I: REQUEST ASID JW TO RE DISPATCH TIME
BBOJ0112I: ffffe453 0041
Y
N
N 2008/10/14 18:38:12.391628
BBOJ0112I: ffffe452 0041
N
N
N 2008/10/14 18:38:27.473191
BBOJ0112I: ffffe454 0041
Y
N
N 2008/10/14 18:38:12.319306
BBOJ0112I: ffffe451 003C
N
N
N 2008/10/14 18:38:27.485103
BBOO0188I END OF OUTPUT FOR COMMAND DISPLAY,THREADS,ALL
列の説明:
JW : リクエストが ’Java Wait’ 状態であるか否か
TO : リクエストが ‘Timed Out’ 状態であるか否か
RE : リクエストが ‘Retry count Exceeded’ 状態であるか否か
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 16
© IBM Corporation.
DISPLAY,THREADS,ALLの出力例です。4スレッドがディスパッチされていて、2スレッドがJava Waitです。タイ
ムアウトしたスレッドも、コントローラーから「ディスパッチ・スレッドの解放」を試みて失敗したスレッドもありません。
DISPATCH TIMEは、サーバントにリクエストがディスパッチされた日時を表しています。表示時間は、
WebSphere変数 ras_time_local=1 の設定があるときはローカル時間、それ以外はGMT時間です。
より詳細な情報を取得するには、 REQUEST=<値>オプションやDETAILオプションを指定してコマンドを発行し
てください。
DISPLAY,THREADS,DETAILの出力例は以下です。4スレッドがディスパッチされていて、2つのスレッドがハン
グしている可能性があります。ITI (Interruptible Thread Infrastructure) INACTIVEは、ハング・リクエストへの割
込みの試みがされていないことを示しています。割込み可能オブジェクトが登録されると、BBOJ0110Iメッセージ
が出力されます。‘Monitor Active’は、割込み可能オブジェクトとして登録されていることを意味します。
F WAS7A1,DISPLAY,THREADS,DETAILS
BBOJ0106I: REQUEST ffffe453 ASID 0041 TCB 0X008CAE88
BBOJ0107I: DISPATCHED 2008/10/14 18:38:12.391628
BBOJ0108I: JVM THD IS HUNG: ITI INACTIVE
BBOJ0110I: DETAILS FOR JVM INTERRUPTIBLE THREAD: Monitor ACTIVE
BBOJ0106I: REQUEST ffffe450 ASID 0041 TCB 0X008CA0B8
BBOJ0107I: DISPATCHED 2008/10/14 18:42:27.170899
BBOJ0108I: JVM THD IS NOT HUNG: ITI INACTIVE
BBOJ0110I: DETAILS FOR JVM INTERRUPTIBLE THREAD: Monitor ACTIVE
BBOJ0106I: REQUEST ffffe454 ASID 0041 TCB 0X008C9A48
BBOJ0107I: DISPATCHED 2008/10/14 18:38:12.319306
BBOJ0108I: JVM THD IS HUNG: ITI INACTIVE
BBOJ0110I: DETAILS FOR JVM INTERRUPTIBLE THREAD: Monitor ACTIVE
BBOJ0106I: REQUEST ffffe44f ASID 003C TCB 0X008CA1E0
BBOJ0107I: DISPATCHED 2008/10/14 18:42:27.178964
BBOJ0108I: JVM THD IS NOT HUNG: ITI INACTIVE
BBOJ0110I: DETAILS FOR JVM INTERRUPTIBLE THREAD: Monitor ACTIVE
BBOO0188I END OF OUTPUT FOR COMMAND DISPLAY,THREADS,DETAILS
16
FRCAサポート
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
WAS HTTPトランスポートでFRCAが使用可能
z/OSではIBM HTTP Serverで利用されている技術
実績のあるz/OS技術の活用
静的/動的コンテンツをTCP/IPでキャッシュ
メリット
レスポンス・タイムの向上
CPU使用率の軽減
TCP/IP
HTTP
クライアント
サーバント
コントローラー
FRCA
WLM
キャッシュ
アプリ
ケーショ
ン
レスポンス
レスポンス
前提
z/OS V1.9
z/OS
※FRCA: Fast Response Cache Accelerator
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 17
© IBM Corporation.
FRCA(Fast Response Cache Accelerator)
AFPA(Adaptive Fast-Path Architecture)と呼ばれることがあります。
FRCAは様々なプラットホームで使われている技術です。HTTPリクエストへのレスポンスを
TCP/IP層にキャッシュしてTCP/IPからHTTPリクエストへのレスポンスを返すことができます。
z/OSでは、z/OSのベース・エレメントであるIBM HTTP Serverで多く利用されている技術で
す。 (WAS付属のHTTP Serrver (Apacheベース) ではありません)
WAS for z/OS V7では、HTTPトランスポートでFRCAが可能になりました。FRCAキャッシュ
は動的キャッシュ(DynaCache)を通して構成されます。 静的オブジェクトと同様にサーブレッ
トとJSPなどの動的オブジェクトもキャッシュできます。
この機能はz/OS V1.9で利用可能です。
17
FRCAサポート
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
FRCAサポートの設定
1.アプリケーション・サーバーで外部キャッシュ・グループを構成する
FRCAは「外部キャッシュ・グループ」として定義します。
管理コンソール:
アプリケーション・サーバー > server_name > コンテナー・サービス > 動的キャッシュ・サービス > 新規作成
アプリケーション・サーバー > server_name > コンテナー・サービス > 動的キャッシュ・サービス > (動的
キャッシュ・サービス名) > 外部キャッシュ・グループ・メンバー > 新規作成
アプリケーション・サーバー
動的キャッシュ・サービス
AFPAにチェック
外部キャッシュ・グ
ループ
ポート番号を指定
FRCA
FRCAを使用可能にするにチェック
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 18
© IBM Corporation.
FRCAサポートの設定には以下の操作が必要です。
1.アプリケーション・サーバーで外部キャッシュ・グループを構成する(管理コンソール操作)
2.Webアプリケーションにキャッシュ・ポリシーcachespec.xmlファイルを追加する
1の設定が上記の管理コンソール画面です。2の設定が次のページです。
注意:
1.キャッシュされるオブジェクトが10MBより大きくなる場合、
protocol_http_large_data_response_bufferにて適切な値に設定してください。
2.動的キャッシュ・ディスク・オフロードを利用可能にすることが推奨です。管理コンソールで
外部キャッシュ・サービスパネルで利用可能チェックに設定してください。
3.FRCAリソースは RACFでプロテクトされています。WASアプリケーション・サーバー・ユー
ザーにREAD権限を与えてください。
権限がない場合には、以下のメッセージが表示されます。
“BBOOnnnnE FRCA INITIALIZATION FAILED. SERVER NOT AUTHORIZED TO USE FRCA
SERVICES. IOCTL RV=%d, RC=%d, RSN=%08X ”
RACFコマンド例:
PERMIT EZB.FRCAACCESS.SY1.TCPIP CLASS(SERVAUTH) ID(CBSYMCR1) ACCESS(READ)
SETROPTS RACLIST(SERVAUTH) REFRESH
システム名:SY1、TCP/IPプロファイル名:TCPIP、WASアプリケーション・サーバーID: CBSYMCR1
18
FRCAサポート
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
FRCAサポートの設定
2.Webアプリケーションにキャッシュ・ポリシーcachespec.xmlファイルを追
加する
キャッシュするオブジェクトは、アプリケーションのcachespec.xmlファイルで指定する
ファイルはWARのWEB-INF
オブジェクト毎に
静的オブジェクトの
キャッシュ定義例
動的オブジェクトの
キャッシュ定義例
<cache-entry>
<cache-entry> を記載
<class>static</class>
<name>/MyImage.jpg</name>
<cache-id>
<timeout>86400</timeout>
</cache-id>
<property name="ExternalCache">FRCA</property>
</cache-entry>
稼動するサーバーに定義した
<cache-entry>
<class>servlet</class>
外部キャッシュ・グループ名を指定
<name>/MyJSP.jsp</name>
<cache-id>
<component id=“MyJSP" type="servletpath">
<required>true</required>
キャッシュに保持される時間
</component>
を指定
<timeout>300</timeout>
</cache-id>
<property name="ExternalCache">FRCA</property>
</cache-entry>
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 19
© IBM Corporation.
Webアプリケーションにキャッシュ・ポリシーcachespec.xmlファイルを追加します。
・オブジェクト毎に<cache-entry>を作ります
・<property name=“ExternalCache”>には、稼動するサーバーに定義した外部キャッシュ・グ
ループ名を指定します
・<timeout>には、キャッシュに保持される時間を指定します
cachespec.xmlファイル設定の詳細については、以下をご参照ください。
cachespec.xml file
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websph
ere.zseries.doc/info/zseries/ae/rdyn_cachespec.html
19
FRCAサポート
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
FRCAキャッシュのモニタリング
TCP/IP displayコマンド
DISPLAY TCPIP,tcpip_stack_name,NETSTAT,CACHE
WASサーバーのModifyコマンド
F <servername>,DISPLAY,FRCA
F <servername>,DISPLAY,FRCA,CONTENT
F <servername>,DISPLAY,FRCA,STATS
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 20
© IBM Corporation.
FRCAキャッシュのモニタリング
TCP/IPのDISPLAYコマンドでFRCAキャッシュの統計情報を表示できます。
キャッシュのヒットやミスの情報も得られます。
WASアプリケーション・サーバーへのModify(F)コマンドでも、FRCAキャッシュのモニタリング
が可能です。
20
SMFレコード120-9
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
SMFレコード120とは
WAS for z/OSが出力するパフォーマンス情報
V6までのSMFレコード120(タイプ1,3,5,6,7,8)は
SMF Activity Recordが取得の場合はパフォーマンスへの影響が大きい
設定の変更にはサーバーの停止・再始動が必要
V7で取得可能になったSMFレコード120タイプ9は
パフォーマンス・データ取得のオーバー・ヘッドが軽減
データの取得、未取得をサーバーの再起動なしに、動的に設定可能
内容
スコープ
レコード・タイプ
主な出力データ
サーバー
サーバー毎
タイプ1(Activity)
タイプ3(Interval)
・起動されているサーバー・リージョンの数
・接続クライアント・セッション数
・セッション毎のデータ転送量
EJBコンテナ
アプリケーション毎
タイプ5(Activity)
タイプ6(Interval)
・メソッド毎のコール数
・平均、最大応答時間
Webコンテナー
Webアプリケーション
(warファイル)毎
タイプ7(Activity)
タイプ8(Interval)
・HTTPセッション数
・サーブレット毎のコール数
・サーブレット毎の平均、最大応答時間
タイプ9
・タイプ1,5,7と同様のデータ
リクエスト リクエスト毎
※SMF: System Management Facility
※SMFは、z/OS上のサブシステムが出力する情報をファイルに書き出すz/OSサービス
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
New
v7
# 21
© IBM Corporation.
SMF(System Management Facility )は、z/OS上のサブシステムが出力する情報をファイル
に書き出すz/OSサービスです。
V6までのSMFレコード120(タイプ1,3,5,6,7,8)は、SMF Activity Recordが取得の場合はパ
フォーマンスへの影響が大きいものでした。
V7で取得可能になったSMFレコード120タイプ9は、パフォーマンス・データ取得のオーバー・
ヘッドが軽減され、動的設定が可能になりました。
21
SMFレコード120-9
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
SMFレコード120タイプ9設定
静的設定:
server_SMF_request_activity_enabled
0 | 1 (0=OFF(デフォルト), 1=ON)
server_SMF_request_activity_CPU_detail
0 | 1
server_SMF_request_activity_timestamps
0 | 1
server_SMF_request_activity_security
0 | 1
動的設定: (MVS Modify (F)コマンド)
F <server>,SMF,REQUEST,[ON | OFF]
F <server>,SMF,REQUEST,CPU,[ON | OFF]
F <server>,SMF,REQUEST,TIMESTAMPS,[ON | OFF]
F <server>,SMF,REQUEST,SECURITY,[ON | OFF]
設定確認コマンド:
F <server>,DISPLAY,SMF
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 22
© IBM Corporation.
SMFレコード120タイプ9の静的設定は、従来と同様に管理コンソールから行います。
サーバー > アプリケーション・サーバー > server_name > サーバー・インフラストラクチャー
> Javaおよびプロセス管理 > プロセス定義 > Control > 環境エントリー > 新規作成
静的設定と対応して、動的設定のためのModify(F)コマンドが用意されています。
設定の確認コマンドは、Modify(F)コマンドのDISPLAY,SMFです。
DISPLAY,SMF出力例:
BBOO0344I SMF 120-9: ON, CPU USAGE: OFF, TIMESTAMPS: OFF, SECURITY INFO: OFF
BBOO0345I SMF 120-9: TIME OF LAST WRITE: 2008/02/20 13:38:44.003116, SUCCESSFUL
WRITES: 2, FAILED WRITES: 0
BBOO0346I SMF 120-9: LAST FAILED WRITE TIME: NEVER, RC: 0
BBOO0188I END OF OUTPUT FOR COMMAND DISPLAY,SMF
22
SMFレコード120-9
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
SMFレコード120タイプ9の出力
Server情報
セル名、ノード名、クラスター名、サーバー名、プロセスID、Buildレベル
等
z/OSサーバー情報
システム名、Sysplex名、コントローラー・ジョブ名、ASID
等
リクエスト情報
タスクID、CPU使用時間、完了コード、リクエスト・タイプ
等
z/OSリクエスト情報
リクエスト受信時間、キューイング時間、ディスパッチ時間、エンクレーブ・トークン、CPU時間(GCP, zAAP, zIIP)
等
ネットワーク・データ (IIOP および HTTP/SIP のみ)
受信バイト数、送信バイト数、受信TCP/IPポート番号、送信TCP/IPのIPアドレスとポート番号
等
クラシフィケーション情報
アプリケーション名、モジュール名、コンポーネント名
等
CPU詳細情報 (オプション)
ディスパッチに使用されたCPU時間、ディスパッチ回数
等
フォーマット済タイムスタンプ (オプション)
yyyy/mm/dd hh:mm:ss.xxxxxx形式でのタイムスタンプ取得
セキュリティ情報 (オプション)
リクエスト毎のセキュリティ情報
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 23
© IBM Corporation.
SMFレコード120タイプ9で取得できる情報の一覧です。
レコードの詳細に関しては、以下のページをご参照ください。
SMF Subtype 9: Request Activity record
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/topic/com.ibm.websphere.zseries
.doc/info/zseries/ae/rtrb_SMFsubtype9.html
23
SMFレコード120-9
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
SMFレコード120タイプ9のレポート作成
WASからのパフォーマンス・データはSMFへ出力
SMFブラウザでレポート出力
詳細レポート
SMFデータ
SMFブラウザー
(Javaプログラム)
サマリー・レポート
SMF 120 Performance Summary V700
Date:
Wed Oct 8 09:10:41 EDT 2008
SysID: SYSA, Page 1
- Record subtypes: 1:Svr_Act. 3:Svr_Int. 5:EJB_Act. 6:EJB_Int. 7:Web_Act. 8:Web_Int. 9:Request
- subtype 9 Sections: C:CPU, N:Network, Cl:Classification, S:Security, T:Timestamps, U:UserData
SMF -Record Time
Server
Bean/WebAppName
Bytes Bytes # of El.Time
Enclave_CPU_Time(uSec)
Numbr -Type hh:mm:ss Instance Method/Servlet
toSvr fmSvr Call (msec)
GCP
zAAP
zIIP
1---+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+----8----+----9----+----0-2 120.9 9:10:41 WAS7A1
MyWAR.name/MyServlet 1234
3456
12
7232
490
96
12
3 120.9 9:10:47 WAS7A1
MyEJB.name/doMethod
1234
3456
12
7232
490
96
7
23 120.91ClsIIOP-Appl'n EAR-AppName, Jar-ModuleName, EJB-Component Name
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 24
© IBM Corporation.
SMFデータは、SMFデータセットというファイルに保存されます。
取得されたデータをフォーマットするには、SMFブラウザーを使用します。
SMFブラウザーでは、サマリー・レポートと詳細レポートを生成できます。
SMFブラウザーは、WebSphere Application Server for z/OS Webサイトにて提供されます。
https://www14.software.ibm.com/webapp/iwm/web/preLogin.do?source=zosos390
24
WAS for z/OS V7その他の新機能、実装の変更
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
サーバント数の動的変更
サーバント数変更ではサーバーの再起動不要
Modify WLM_MIN_MAX=min,maxコマンド
注: wlm_dynapplenv_single_server=0で稼動している必要があります
設定:管理コンソール: アプリケーション・サーバー > server_name > サーバー・インフラストラクシャー >
サーバー・インスタンス Æ 複数インスタンス使用可能 にチェック
使用例: F WAS7A,WLM_MIN_MAX=2,2
実行例:SDSF DAでのアドレス空間
JOBNAME StepName ProcStep JobID
Owner
WAS7AD WAS7AD BBODAEMN STC00906 WSCRU1
WAS7AS WAS7AS BBOPACR STC00918 WSCRU1
WAS7ASS WAS7ASS BBOPASR STC00922 WSSRU1
WAS7ASS WAS7ASS BBOPASR STC00923 WSSRU1 Å- コマンドで動的追加されたサーバント
STACKTRACEの出力
Modify Stacktraceコマンド
使用例: F WAS7A,STACKTRACE
JOBLOG STDERR: 全Javaスレッドのスタック・トレースが出力される
出力例: JOBLOG STDERR STACKTRACE
BBOJ0117I: JAVA THREAD STACK TRACEBACK FOR THREAD WebSphere:ORB.thread.pool t=005cb108:
Traceback for thread WebSphere:ORB.thread.pool t=005cb108:
com.ibm.ws390.orb.CommonBridge.nativeRunApplicationThread(Native Method)
com.ibm.ws390.orb.CommonBridge.runApplicationThread(CommonBridge.java:459)
com.ibm.ws.util.ThreadPool$ZOSWorker.run(ThreadPool.java:1685) com.ibm.ws390.orb.CommonBridge
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 25
© IBM Corporation.
WAS for z/OS V7その他の新機能、実装の変更
・サーバント数が動的に変更できるようになりました
・コマンド起動で、任意のタイミングで、全Javaスレッドのスタック・トレースを出力できるように
なりました
25
WAS for z/OS V7その他の新機能、実装の変更
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
サーバント・パラレル・スタート
wlm_servant_start_parallelカスタム・プロパティ
2つめ以降のサーバントのパラレル起動
設定:管理コンソール:環境 > WebSphere変数 > 新規作成
プロパティ名: wlm_servant_start_parallel
値:
1 : 2つめ以降のサーバントのパラレル起動
0 : 全てのサーバントを順次起動
前提: z/OS V1.9
サーバント・ワーカー・スレッド数の任意指定
servant_region_custom_thread_countカスタム・プロパティ
設定:管理コンソール:環境 > WebSphere変数 > 新規作成
プロパティ名: servant_region_custom_thread_count
値:
サーバント・ワーカー・スレッド数指定 (1 – 100)
注:ワークロード・プロファイル=CUSTOMで稼動している必要があります(デフォルト=CUSTOM)
ワークロード・プロファイル設定:管理コンソール: アプリケーション・サーバー > server_name > コンテ
ナー・サービス > ORBサービス > z/OS追加設定 Æワークロード・プロファイル(プルダウン選択)
参照:V6.1までのサーバント・ワーカー・スレッド数指定: Workload Profile
ワークロード・プロファイル
スレッド数
CPU(zAAP)が2つの場合
ISOLATE
1
1
IOBOUND
MIN(30, MAX(5,(CPU数*3)))
6
CPUBOUND
(デフォルト)
MAX(( CPU数-1),3)
3
LONGWAIT
40
40
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 26
© IBM Corporation.
WAS for z/OS V7その他の新機能、実装の変更 (つづき)
・サーバントのパラレル・スタートができるようになりました
z/OS V1.9のWLM機能を利用します。
z/OS V1.8以前の環境ではwlm_servant_start_parallelカスタム・プロパティ設定は、
意味を持ちません。
・サーバント・ワーカー・スレッド数の任意指定ができるようになりました
26
WAS for z/OS V7その他の新機能、実装の変更
USS環境
製品ライブラリーのロード・モジュールを
全てUSS環境下のファイルへ
SBBOLOAD, SBBOLPA, SBBOLD2は、
USS環境下のファイルへ移動(HFS or zFS)
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
※USS:UNIX System Services
<HFS or zFS>
/
導入や運用の複雑さを軽減
WLMクラシフィケーション・ファイルの改善
/usr
V6.1までWLMクラシフィケーション・ファイルを設定する
XMLファイルで使うワイルドカードは文末のみ
/lpp
V7からは、クラシファイの途中にワイルド・カードを使用可能
/zWebSphere
使用例:
/V7R0
/WebApp1/*.jpeg
/WebApp1/*.html
/WebApp1/*.gif など
MVSデータセット
hlq.SBBxxxx
wlm_classification_file (WAS側)
host:port
URI名
トランザクション・クラス名
host:8080
host:8080
/WebApp1/*.jpeg
/WebApp1/*.html
TCLAS1
TCLAS2
WAS
HFS
WAS
ワークロード定義(WLM側)
MVS
LEVEL
TYPE
NAME
Service Class
Report Class
1
2
2
CN
TC
TC
SRV1
TCLAS1
TCLAS2
WAS_MED
WAS_MED
WAS_MED
R_SVR1
R_SVR1T1
R_SVR1T1
Java
D/S
ロード・モジュール
なし
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
ロード・モジュール
は全てUSS環境下
# 27
© IBM Corporation.
WAS for z/OS V7その他の新機能、実装の変更 (つづき)
・製品ライブラリーのロード・モジュールが全てUSS環境下のファイルとして提供されるようにな
りました
・ WLMクラシフィケーション・ファイルで、クラシファイの途中にワイルド・カードを使用可能にな
りました
27
WAS for z/OS V7非推奨機能、除去された機能
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
WAS for z/OS V7で新たに非推奨になった機能
カテゴリー
WAS for z/OS V7非推奨機能
推奨されるマイグレーション・アクション
サーバー
31ビット・アドレッシング・
モード
64ビット・アドレッシング・モードへ移行
・V7新規作成サーバーはデフォルトで64ビットで稼動
・以前のリリースからのマイグレーション・サーバー
は31ビットで稼動可能
以前のバージョンで非推奨になり、WAS for z/OS V7で除去された機能
カテゴリー
除去された機能
推奨されるマイグレーション・アクション
サーバー管
理
ISPFカストマイゼーション・
ダイアログ
(サーバー作成JOBやマイグ
レーションJOBの生成)
サーバー作成JOB
・zPMT(z/OS Profile Management Tool)あるいは
・zpmtコマンドを使用
マイグレーションJOB
・zMMT(z/OS Migration Management Tool)あるいは
・zmmtコマンドを使用
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 28
© IBM Corporation.
WAS for z/OS V7非推奨機能、除去された機能
・サーバーの31ビット・アドレッシング・モードでの稼動は非推奨になりました。
・ISPFカストマイゼーション・ダイアログは、V7では除去されました。
28
前提ハードウェア、前提ソフトウェア
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
前提ハードウェア
プロセッサー:
前提のz/OSをサポートするハードウェア
メモリー:
最小 512MB、1GB以上推奨
ディスク:
約7GB (詳細はProgram Directoryを参照)
必須ソフトウェア
z/OS V1.7, V1.8, V1.9, V1.10
オプションのソフトウェア
CICS TS V2.3以降
CICS TG V6.0以降
IMS V9以降
DB2 V8.1以降
導入方法
SMP/E導入
SMP/E作業を行うシステムの前提
z/OS V1.7, V1.8, V1.8, V1.10の何れか
Java 2 Technology Edition SDK 1.4以降
IBM SMP/E for z/OS V3.3以降
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 29
© IBM Corporation.
WAS for z/OS V7の前提ハードウェア、前提ソフトウェアです。
詳細は、Program Directoryおよび関連ドキュメントをご参照ください。
http://www.ibm.com/software/webservers/appserv/was/library/v70/waszos/index.html#Product%20documentation
29
Summary
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
WAS for z/OSは、オープンなアプリケーション基盤を、40年間培われたメ
インフレーム技術により堅牢に支える比類のないIT基盤を実現します
WAS for z/OS V7は、プラットフォーム共通の機能拡張に加え、高可用性
能、高パフォーマンスの追加機能を提供します
XCFによるHAマネージャー障害検知
Æ 障害検知
スレッド・ハング・リカバリー
Æ 障害排除
FRCAサポート
Æ パフォーマンス向上
SMFレコード120-9
Æ 詳細なパフォーマンス・データ取得
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 30
© IBM Corporation.
WAS for z/OS V7は、プラットフォーム共通の機能拡張に加え、高可用性能、高パフォーマン
スの追加機能を提供します。
30
Reference
WAS
WAS V7
V7 W/S
W/S
WebSphere Application Server, Version 7.0 Information Center
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/index.jsp
XCFによるHAマネージャー障害検知:Discovery and failure detection settings
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/topic/com.ibm.websphere.zseries.doc/i
nfo/zseries/ae/urun_ha_discov_fail.html
スレッド・ハング・リカバリー: Displaying the status of dispatch threads
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/topic/com.ibm.websphere.zseries.doc/i
nfo/zseries/ae/rxml_dispthreads.html
FRCAサポート:using FRCA with the WebSphere Application Server on z/OS
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/topic/com.ibm.websphere.zseries.doc/i
nfo/zseries/ae/tdyn_httpserverz.html
SMFレコード120-9:SMF Subtype 9: Request Activity record
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/topic/com.ibm.websphere.zseries.doc/i
nfo/zseries/ae/rtrb_SMFsubtype9.html
Modify command
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/topic/com.ibm.websphere.web20fep.mult
iplatform.doc/info/ae/ae/rxml_mvsmodify.html
Application server custom properties for z/OS
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/topic/com.ibm.websphere.web20fep.mult
iplatform.doc/info/ae/ae/urun_rproperty_custproperties.html
WebSphere Application Server V7
Announcement Workshop 2008
# 31
© IBM Corporation.
WebSphere Application Server V7のインフォメーション・センターのサイトと今回ご紹介した
WAS for z/OS V7新機能のページをご紹介します。
31
Fly UP