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Domino 6 iSeries インストールガイド Lotus software Lotus Domino 6 for iSeries

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Domino 6 iSeries インストールガイド Lotus software Lotus Domino 6 for iSeries
Lotus Domino 6 for iSeries
Lotus Domino 6 for iSeries
Lotus software
Installing and Managing Domino 6 for iSeries
Domino 6 iSeries インストールガイド
Lotus Notes/Domino ヘルプ
(c) Copyright 2003 Lotus Software, IBM Software Group
第 1 章 DOMINO FOR ISERIES を使用するにあたって
第 1 章 Domino for iSeries を使用するにあたって
IBM LotusDomino 6 for iSeries へようこそ。この文書は、組織に Domino 環境を設定して、Web サービング技術、メッセー
ジング、グループウェア、アプリケーション開発など先進の機能を利用するのに役に立つように構成されています。
用語集
Lotus Notes/Domino ヘルプ
(c) Copyright 2003 Lotus Software, IBM Software Group
第 1 章 DOMINO FOR ISERIES を使用するにあたって
Lotus Domino for iSeries について
Lotus Domino は、組織全体のコミュニケーションやナレッジシェアリングを向上させるためのインフラストラクチャを提供す
るミドルウェアソリューションです。Lotus Domino と iSeries は、これらのインフラストラクチャを配備するための理想的な
組み合わせです。Lotus Domino と iSeries を組み合わせることにより、高可用性を実現するスケーラブルで信頼性の高
い統合されたソリューションが提供されるため、ユーザーは必要なときにアプリケーションにアクセスすることができます。
用語集
Lotus Notes/Domino ヘルプ
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第 1 章 DOMINO FOR ISERIES を使用するにあたって
Domino 6 for iSeries の新機能
このセクションでは、Domino 6 for iSeries 固有の新機能について説明します。iSeries サーバー固有でない新機能につい
て詳しくは、製品版 CD-ROM または以下の Web サイトの Lotus Developer Domain に収録されている『Notes/Domino 6
リリース情報』 (readme.nsf) を参照してください。
!
http://www.ibm.com/lotus/ldd
Domino 6 for iSeries は新しいライセンス製品 ID (5733LD6) を持つため、IBM パスポートアドバンテージプロセスに
よってのみご利用いただけます。パスポートアドバンテージについて詳しくは、以下の Web サイトを参照してくださ
い。
!
http://www.ibm.com/lotus/passport
Domino 6 の『Notes/Domino 6 リリース情報』は、プラットフォーム固有の情報のみを記載したものではありませ
ん。Lotus では現在、プラットフォーム固有の情報に関する独立した章を持つ『Notes/Domino 6 リリース情報』を制
作しています。
!
Domino 6 では、R5 で使えた 7 つではなく 2 つの製品オプション (*BASE とオプション 1) しかありません。これらの
製品の変更については、第 2 章「Domino の旧バージョンからアップグレードする際の注意点」を参照してください。
!
Domino 6 for iSeries には、InstallShield (ISMP 4.0) に基づいた新しいインストールオプションが組み込まれていま
す。Java ベースの GUI インターフェースで、このオプションを使用すると iSeries サーバーまたはリモートのクライア
ントから Domino 6 for iSeries をインストールすることができます。
!
メールサーバーフレームワーク/AnyMail 統合を使用した Domino および OS/400 のメール統合は、サポートされなく
なりました。Domino および OS/400 それぞれが別個の SMTP サーバーを使用するように、サーバーを設定しなけ
ればならなくなりました。各サーバーには、固有の IP アドレスを割り当てる必要があります。
!
元の OS/400 HTTP サーバーで稼動する Domino をサポートする機能は削除されました。この機能は、Apache によ
って HTTP サーバーを強力にサポートする機能に置き換わりました。ご使用の環境によっては、Apache による
HTTP サーバーを使用するのにプラグインが必要な場合があります。詳しくは、以下の Web サイトを参照してくださ
い。
!
!
http://www.ibm.com/eserver/iseries/domino/apache.html
OS/400 の SDD (System Distribution Directory) と Domino とのディレクトリ同期化は、サポートされなくなりました。
Domino 6 では CL コマンド、メニュー、パネル、メッセージは翻訳されませんが、iSeries のナビゲータープラグインイ
ンターフェースは、ブラジルポルトガル語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、日本語、韓国語、簡体字中国語、繁体
字中国語、およびスペイン語に翻訳されています。翻訳されたインターフェースは、Language Pack インストール処理
の一部としてインストールされます。
メモ OS/400 V5R2 で起動すると、オペレーションナビゲーター (iSeries サーバーを管理するための GUI) は iSeries
ナビゲーターへと名前が変更されます。この文書では、新しい製品名 (iSeries ナビゲーター) の方を使用しま
す。V5R1 で作業している場合はオペレーションナビゲーターを使用していることになります。この場合、マニュアルの
手順と画面とが多少異なることがあります。
!
ロケールは Domino に同梱されなくなりました。代わりに、Domino は iSeries サーバーに組み込まれた OS/400 ロ
ケールを使用します。
!
Domino 6 では、Domino の完全な翻訳版はどのプラットフォームでも使えなくなりました (日本では Windows 版と
UNIX/Linux 版のみ翻訳版を出荷しています)。最初に英語版をインストールし、別の Language Pack CD-ROM から
ランゲージサポートをインストールする必要があります。詳細は、第 20 章「Domino の各国語バージョンの使用」を参
照してください。
用語集
Lotus Notes/Domino ヘルプ
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第 1 章 DOMINO FOR ISERIES を使用するにあたって
iSeries 上の Domino の管理方法
Domino 6 では、Domino Server を管理するためのさまざまな機能が強化されています。Domino Administrator クライアン
トまたは Web サーバー管理クライアントのどちらも使用できます。
Domino Administrator クライアント
Domino Administrator クライアントをリモートのクライアントにインストールして、Notes インターフェースを介して管理者の
アクセス権でさまざまな機能を利用できます。Domino Administrator クライアントを使用すると、管理者はサーバー設定の
変更、ユーザー設定やポリシーの指定、ユーザーの登録、クライアントのアップグレードの制御を行うことができます。
Web サーバー管理クライアント
Web サーバー管理クライアントは、Web ブラウザを使用してどのクライアントからでもアクセスできます。管理者は、サー
バーにログインするためのユーザー ID およびパスワードによって認証されます。インターフェースは、ユーザー ID に割
り当てられたロールによって変わります。Web 管理クライアントを使うと、管理者はアクセス制御リストの修復、ユーザー
登録、サーバーのプロパティの変更など Domino Administrator クライアントとほとんど同じタスクを実行できます。
iSeries ナビゲーター
iSeries ナビゲーターは IBM iSeries Access ファミリー製品の一部で、TCP/IP を介してユーザーの iSeries サーバーと通
信するクライアント上で稼動します。iSeries ナビゲーターにより、1 つの GUI で Domino と OS/400 両方の管理機能を実
行することができます。
OS/400 CL コマンド
OS/400 CL コマンドを使用すると、サーバーに直接接続している端末、または 5250 エミュレータウィンドウなどのセッショ
ンによりサーバーと通信するクライアントを使って、さまざまなシステム機能を起動できます。
iSeries 上の Domino の管理方法 (クライアントの設定、起動、使用、トラブルシューティングなど) について詳しくは、オン
ラインの『Lotus Domino Administrator 6 ヘルプ』 (HELP6_ADMIN.NSF) を参照してください。
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Lotus Notes/Domino ヘルプ
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第 1 章 DOMINO FOR ISERIES を使用するにあたって
Domino for iSeries サーバーの稼働環境
Domino for iSeries には以下のハードウェアおよびソフトウェアが必要です。
ハードウェア
!
IBM iSeries サーバー (PowerPC(TM) (RISC) テクノロジーベース)
Domino Server はどの PowerPC モデル上でも稼動できますが、iSeries サーバーモデルは Domino などのクライア
ント/サーバーアプリケーション用に最適化されています。
!
!
メモリ 288MB 以上 (512MB 推奨)
空きディスク容量 1GB 以上 (1.5GB 推奨)
メモ これらの値は、一般的なガイドラインとして使用してください。ご使用のシステムに必要な稼働環境は、上記と
異なることがあります。Domino 用 iSeries サーバーのサイジングについて詳しくは、IBM Workload Estimator for
iSeries を使用してください。Workload Estimator は、以下の Web サイトから入手できます。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/support/estimator
OS/400 ソフトウェア
!
IBM Operating System/400 (R) (OS/400 (R))、5722SS1、バージョン 5 リリース 1 以降の最新版 PTF が適用済みの
もの。
最新版 PTF について詳しくは、http://www.ibm.com/eserver/iseries/domino/support または
http://www.ibm.com/eserver/iseries/service を参照してください。
OS/400 ‐ ホストサーバー、5722SS1 オプション 12
!
TCP/IP Connectivity Utilities for iSeries、5722TC1
!
IBM Developer Kit for Java(TM)、5722JV1 プラス 1.3 JDK オプション 5722JV1 用 (オプション 5)
!
OS/400 ‐ QShell Interpreter、5722SS1 オプション 30
Domino ソフトウェア
!
Lotus Domino 6 for iSeries ソフトウェア、5733LD6
次の 2 つのオプションがあります。
!
5733LD6 *BASE ‐ 基本の Domino Server ソフトウェアです。
!
5733LD6 オプション 1 ‐ このソフトウェアには C API 関連ファイルが含まれています。新しい C API インター
フェースを使用するアプリケーションを実行する場合は、このソフトウェアをインストールしてください。
!
Domino ソフトウェアのインストールについて詳しくは、第 3 章「iSeries サーバーへの Domino のインストール」を参照して
ください。
その他のソフトウェア
ご使用のシステム環境が複雑になるにつれて、Domino for iSeries を稼動するため以外のソフトウェアを追加することも
あります。Domino ソフトウェアを補完して本稼動環境を実現するために、さまざまなオプションが提供されています。
Domino 6 でアプリケーション開発を行う場合は、以下のソフトウェアをインストールします。
!
OS/400 - System Openness Includes、5722SS1 オプション 13
!
ILE C コンパイラー、5722WDS オプション 51
iSeries ナビゲーター (iSeries サーバーを管理するための GUI) を使用して Domino 環境を管理する場合は、以下の追加
のソフトウェアのインストールが必要となります。
!
IBM Client Access Windows ファミリーベース、5722XW1 (V5R1) または IBM iSeries Access ベース、5722XW1
(V5R2)
!
IBM Client Access Express for Windows、5722XE1 (V5R1) または IBM iSeries Access for Windows、5722XE1
(V5R2)
メモ OS/400 V5R2 で起動すると、オペレーションナビゲーターは iSeries ナビゲーターへと名前が変更されます。この文
書では、新しい製品名 (iSeries ナビゲーター) の方を使用します。V5R1 で作業している場合はオペレーションナビゲータ
ーを使用していることになります。この場合、マニュアルの手順と画面とが多少異なることがあります。
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Lotus Notes/Domino ヘルプ
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第 1 章 DOMINO FOR ISERIES を使用するにあたって
参照情報
Lotus Domino for iSeries をインストールして設定する前に、製品版 CD-ROM または以下の Web サイトの Lotus
Developer Domain に収録されている Readme ファイルをよくお読みください。
http://www.ibm.com/lotus/ldd
また Domino for iSeries の Web サイトで、推奨するサイジング方法やインストールのヒントに関する最新情報もご覧くださ
い。Web サイトのアドレスは以下のとおりです。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/domino
以下の参照サイトも合わせてご覧ください。
!
Lotus Domino のホームページ
http://www.ibm.com/lotus/domino
!
Domino および Notes への Lotus のサポート
http://www.ibm.com/software/lotus/support
!
Domino および Domino for iSeries の最新ドキュメント
http://www.ibm.com/lotus/ldd/doc
!
Lotus 製品の iSeries 版
http://www.ibm.com/eserver/iseries/domino/
!
Domino for iSeries のパートナーおよび教育情報
!
!
http://www.ibm.com/eserver/iseries/developer/domino/
Domino および iSeries 情報を収録する IBM「Redbooks」
http://www.ibm.com/redbooks
iSeries サーバーに同梱されている iSeries インフォメーション・センター CD-ROM に、TCP/IP のインストール、設
定、使用方法について詳しく説明されています。この CD-ROM には、IBM iSeries Access および iSeries ナビゲータ
ーの使用方法についても概説されています。インフォメーション・センターの最新版は、以下の Web サイトから入手
できます。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenter
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Lotus Notes/Domino ヘルプ
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第 1 章 DOMINO FOR ISERIES を使用するにあたって
修正の入手方法
IBM では、Domino 製品への修正をメンテナンスリリースおよびメンテナンスアップデートの形式で提供しています。これら
の修正は通常、開発サイクルに合わせて 4 ヵ月ごとにリリースされ、インターネットからダウンロードできます。
メンテナンスリリースおよびメンテナンスアップデートの最新情報については、以下の Web サイトを参照してください。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/domino/support
Lotus Domino for iSeries は IBM OS/400 用の累積 PTF (Program Temporary Fix) パッケージと個別 PTF がも必要で
す。特定の種類の Domino for iSeries の操作をサポートするために、その他の PTF パッケージ (グループ PTF) も利用
できます。各累積 PTF パッケージおよび個別の PTF には、インストール手順が収録されています。OS/400 に必要な
PTF の最新情報については、以下の Web サイトを参照してください。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/support
iSeries のサポートページから [Fixes] - [Recommended Fixes] の順にクリックします。ご使用の OS/400 リリースを
選択して、プルダウンリストから [Domino] を選択します。
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第 2 章 DOMINO ソフトウェアのアップグレード
第 2 章 Domino ソフトウェアのアップグレード
ご使用の iSeries サーバーに Domino Server をすでに設定済みの場合は、新しい Domino for iSeries ソフトウェアをイン
ストールすることにより、設定済みの Domino Server を最新リリースにアップグレードできます。各サーバーのソフトウェア
は、インストール処理中に自動的にアップグレードされます。
Domino 6 以前のバージョンからアップグレードする場合、または新しいメンテナンスリリース (6.0.1 から 6.0.2 へなど) へ
アップグレードする場合の注意点について、以下の 2 つのセクションにリストしています。
新しい Domino for iSeries リリースにアップグレードする際、サーバー設定手順を再度実行する必要はありません。ただ
し、新しい Domino リリースで提供される新機能を利用するために、サーバー設定を変更することもできます。
詳しくは、第 3 章の「Domino ソフトウェアをインストールする」および第 10 章の「iSeries ナビゲーターを使用して Domino
Server のプロパティを変更する」を参照してください。
用語集
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第 2 章 DOMINO ソフトウェアのアップグレード
Domino の旧バージョンからアップグレードする際の注意点
アップグレードする前に、Domino 6 でどの機能を使用するかを十分に考慮する必要があります。使用する機能は、アップ
グレード方法に影響を及ぼすからです。以下に、アップグレード処理を開始する前に考慮すべき点をリストします。
!
Domino をアップグレードする上での注意点のうち、iSeries プラットフォーム固有でないものについては数多く文書化
されています。以下のドキュメントで、アップグレードに関する情報をお読みいただくことを強くお奨めします。
!
『Lotus Domino Administrator 6 ヘルプ』に含まれるマニュアル『アップグレードガイド』。このマニュアルは以
下の Web サイトの Lotus Developer Domain から入手できます。
http://www.ibm.com/lotus/ldd/doc
『Lotus Domino Administrator 6 ヘルプ』 (HELP6_ADMIN.NSF)
!
『Notes/Domino 6 リリース情報』 (README.NSF)
Domino 6 for iSeries では、R5 で使えた 7 つではなく 2 つの製品オプション (*BASE とオプション 1) しかありませ
ん。これらのオプションは、以下の表でまとめられているように変更されました:
!
!
R5 の機能
変更内容
Domino 6 での対策
シングルログオン (オプション 1)
製品から削除
ダウンロードして使用可
ディレクトリ同期化 (オプション 1)
製品から削除
Domino 6 では未サポート
C++ API とツールキット (オプショ
ン 4)
製品から削除
ダウンロードして使用可
LSX ツールキット (オプション 5)
製品から削除
ダウンロードして使用可
Hitest C API (オプション 6)
製品から削除
Domino 6 では未サポート
オペレーション・ナビゲータープラ
グイン (オプション 1)
別オプションではない
*BASE に含む
アドバンスドサービス (オプション
7)
別オプションではない
*BASE に含み、ライセンスにより
使用可能か決まる
C API (オプション 3)
オプション 3 ではない
オプション 1 に移動
メモ 表でダウンロード可能とされている機能は、以下の Web アドレスの Lotus Developer Domain で見つかります:
!
!
http://www.ibm.com/lotus/ldd
Domino 6 for iSeries では、ディレクトリ同期化機能は削除されました。現在ディレクトリ同期化機能を使用している場
合は、アップグレードを試みる前にこの機能に関連するすべてのタスクを終了しなければなりません。詳しくは、この
章の「ディレクトリ同期化タスクを終了する」を参照してください。
Domino 6 for iSeries では、OS/400 メールサーバーフレームワーク (MSF) /AnyMail 統合はサポートされなくなりま
した。現在の環境で OS/400 SMTP サポートと OS/400 MSF/AnyMail 統合と Domino を使っているときは、Domino
6 にアップグレードする前に MSF を使わないように Domino Server を再設定しなければなりません。
また、Domino 6 for iSeries では OS/400 MSF で OfficeVision/400 との統合はサポートしないので、Domino Server
と MSF を使う OS/400 メールアプリケーション間でメールを配信できません。Domino for iSeries サーバーと、異なる
OS/400 メールアプリケーション間でメールを配信することはありますが、メールは OS/400 SMTP サーバーと
Domino SMTP サーバー間で配信されています。この変更を有効にするには、Domino Server と OS/400 メールアプ
リケーションを別々の TCP/IP アドレスを使うように再設定しなければなりません。
メモ これは、Domino R5.x からアップグレードする場合に限られます。Domino R4.6x からアップグレードする場合
は、MSF および iSeries SMTP を完全に削除する必要があります。
詳しくは、この章の「メールサーバーフレームワークからネイティブ Notes へ移行する」を参照してください。
!
!
!
R5 で動作する Lotus Domino 対応の製品がすべて Domino 6 でサポートされるとは限りません。たとえば、Domino
6 からは、バージョンの対応する LEI (LEI 6.0.1 と Domino 6.0.1 など)を使う必要があります。3.0 などの旧バージョン
の LEI は Domino 6 ではサポートされません。
Lotus 製品と Domino 6 の最新の互換性についての情報は、以下の Web サイトを参照してください:
http://www.ibm.com/eserver/iseries/domino/domino6/releasesupport.pdf
サーバーをアップグレードする前に、すべてのメールが配信されたことを確認する必要があります。詳しくは、この章
の「すべてのメールが配信されたことを確認する」を参照してください。
OS/400 HTTP サーバーで稼動する Domino をサポートする機能は修正されました。元の OS/400 HTTP サーバー
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では、Domino を稼動できなくなりました。Domino Server は、Domino HTTP サーバー、Apache による OS/400
HTTP サーバーのいずれを使用するようにも設定できます。
!
サーバーをアップグレードする前に、すべてのサーバーデータが正しくバックアップされたことを確認してください。サ
ーバーデータのバックアップについて詳しくは、第 17 章「バックアップと復旧の管理」を参照してください。
!
ソフトウェアのインストール後、Domino ディレクトリファイル (NAMES.NSF) を圧縮します。初めてファイルを圧縮する
場合は、Domino Server がダウンしているときに圧縮処理を行う必要があります。データベースを圧縮すると、データ
ベースは新しい形式に変換され、パフォーマンスおよび機能が向上します。2 回目からは、サーバーがアクティブな
ときに Domino ディレクトリファイルを圧縮できます。
Domino ディレクトリファイルを圧縮するには、OS/400 コマンドラインに以下のコマンドを入力して [Enter] キーを押し
ます。
!
rundomcmd server(servername) cmd(call pgm(qnotes/compact) parm(NAMES.NSF))
servername には、Domino Server インスタンスを指定します。
Domino ディレクトリテンプレートを新しいバージョンにアップグレードすることも、忘れないでください。各 Domino
Server の起動時に、サーバーコンソールでテンプレートをアップグレードするように指示されます。
!
iSeries ナビゲーターを使用している場合、Domino 6 に付属している Domino Plug-in for iSeries Navigatorの新しい
バージョンにアップグレードしないと、アップグレードされた Domino Server で使用することはできません。
!
アップグレードするサーバーが DECS を使うときは、アップグレード後、実行する前に DECS Administrator の設計を
手動で置換しなければなりません。詳細は、『DECS インストール&ユーザーガイド』(descdoc6.nsf) を参照してくださ
い。
!
Domino 6 では、Domino の完全な翻訳版はどのプラットフォームでも使えなくなりました (日本では Windows 版と
UNIX/Linux 版のみ翻訳版を出荷しています)。最初に英語版をインストールし、別の Language Pack CD-ROM から
ランゲージサポートをインストールする必要があります。現在英語版ではない Domino を実行しており、この言語を
Domino 6 でも使い続けたいときは、必要な Domino 6 Language Pack CD-ROM を入手するまではアップグレードし
ないでください。
用語集
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第 2 章 DOMINO ソフトウェアのアップグレード
今後のリリースにアップグレードする際の注意点
将来、Domino 6 Server をソフトウェアの最新のメンテナンスリリース (MR) にアップグレードすることができます。IBM
Lotus では通常、新しいメンテナンスリリースは 4 ヵ月ごとにリリースされます。以下は、6.0.1 など今後のリリースにアップ
グレードする際の注意点です。
!
アップグレードを試みる前に、iSeries サーバー上のすべての Domino Server および Domino サブシステムを停止さ
せます。Domino Server およびサブシステムを停止させる方法について詳しくは、第 10 章「iSeries ナビゲーターによ
る Domino Server の管理」を参照してください。
Domino のコマンドまたはタスクを実行しようとしているユーザーがいないことを確認します。
すべてのメールが配信されていることを確認します。
!
各 Domino Server の、すべてのサーバーデータを正しくバックアップします。
メンテナンスリリースを入手する方法について詳しくは、以下の Web サイトを参照してください。
!
!
http://www.ibm.com/eserver/iseries/domino/qmrinfo.htm
用語集
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第 2 章 DOMINO ソフトウェアのアップグレード
Domino ソフトウェアのアップグレード処理
Domino 6 for iSeries をアップグレードすると、次の処理が実行されます。
!
コードは、まずファイルをシステムにコピーします。新しいコードが、QNOTES ライブラリおよびディレクトリ
/QIBM/Proddata/Lotus/Notes および /QIBM/Userdata/Lotus/Notes に保存されます。
!
新しい Domino 6 ソフトウェアは、iSeries サーバー上の既存のすべての Domino Server を探してアップグレードしま
す。その後、ファイルを各サーバーのデータディレクトリにコピーします。
!
アップグレード処理が停止したと思われる場合は、Domino コンソールを開いて、Domino ディレクトリを新しい設計に
アップグレードするかどうかの問いに答えます。答えるまでプロンプトは開いたままです。Domino コンソール
は、OS/400 コマンド WRKDOMSVR を入力してアクセスします。
!
ソフトウェアのアップグレード時に、Domino 6 は、Domino Server が Domino Mail Transfer Agent (MTA) または MSF
を使用しているかどうかを調べます。アップグレードプログラムで MSF サーバーを使用する R4.6x SMTPMTA およ
び OS/400 SMTP が検出された場合、または MSF サーバーを使用する R5.0x OS/400 SMTP が設定されている場
合、インストールは停止されます。インストールが停止すると、ユーザーに通知されます。ユーザーは、MSF サーバ
ーを使用する R4.6x SMTPMTA および OS/400 SMTP の設定を削除するか、MSF サーバーを使用する R5.0x
OS/400 SMTP を変更または削除しなければなりません。
これらの処理について詳しくは、この章の「メールサーバーフレームワークからネイティブ Notes へ移行する」を参照
してください。
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第 2 章 DOMINO ソフトウェアのアップグレード
ディレクトリ同期化タスクを終了する
Domino でディレクトリ同期化機能を使用していない場合は、このセクションは省略してください。
すべてのディレクトリ同期化タスクを終了するには、次の手順を実行します。
1 Notes クライアントを使って、ディレクトリ同期化設定データベースを開きます。
[ファイル] ‐ [データベース] ‐ [開く] の順にクリックします。
サーバーのフィールドに、Domino Server 名を入力します。
!
[Directory Sync Configuration] (NNDIRSYC.NSF) を選択します。
!
[開く] をクリックします。
2 [Configurations] をクリックします。
!
!
3 終了させる設定の設定文書を選択して、[Edit Configuration] をクリックします。
4 設定のステータスを [Disabled] または [Suspended] に変更します。
5 [保存して閉じる] をクリックします。
メモ ディレクトリ同期化機能は終了するのに数分かかることがあります。
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第 2 章 DOMINO ソフトウェアのアップグレード
MSF および SMTP サービスを終了する
Domino でメールサーバーフレームワーク/AnyMail 機能を使用していない場合は、このセクションは省略してください。
メールサーバーフレームワークを終了するには、OS/400 コマンドラインに以下のコマンドを入力して [Enter] キーを押し
ます。
ENDMSF
デフォルトでは MSF ジョブは、すべての MSF メッセージが処理された後または 30 秒以内に終了します。
iSeries SMTP サーバーを終了するには、OS/400 コマンドラインに以下のコマンドを入力して [Enter] キーを押します。
ENDTCPSVR *SMTP
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第 2 章 DOMINO ソフトウェアのアップグレード
メールサーバーフレームワークからネイティブ Notes へ移行する
現在の Domino Server で、iSeries SMTP をサポートするメールサーバーフレームワーク (MSF) が使用されている場合
は、Domino 6 for iSeries にアップグレードする前に次の操作を実行する必要があります。現在使用している Domino
Server が R5.0x の場合は、Domino SMTP を使用するように Domino Server を変更する必要があります。R4.6x の場合
は、サーバーを削除する必要があります。
OS/400 SMTP および MSF がサポートされたサーバーを使用する R4.6x SMTPMTA を変更せずにアップグレードを試み
ると、アップグレード処理は即座に中止され、以下のエスケープメッセージが表示されます。
CPF9897 "R4.6X *MSF SMTPMTA CONFIGURED SERVERS HAVE BEEN DETECTED ON THIS
SYSTEM.CONSULT THE DOMINO 6 FOR ISERIES INSTALLATION GUIDE FOR DETAILED INFORMATION AND
INSTRUCTIONS FOR UPGRADING YOUR R4.6X *MSF SMTPMTA MAIL SERVERS."
アップグレードを続行する前に、次のコマンドを入力して [Enter] キーを押し、SMTPMTA の設定を削除する必要がありま
す。
CFGDOMSVR SERVER(servername) MAIL(*NONE)
ここで、servername は現在の Domino Server の名前です。
R5.0x OS/400 SMTP および MSF がサポートされたサーバーを変更せずにアップグレードを試みると、アップグレード処
理は即座に中止され、以下のエスケープメッセージが表示されます。
CPF9897 "R5.0X *MSF SMTP CONFIGURED SERVERS HAVE BEEN DETECTED ON THIS SYSTEM.CONSULT
THE DOMINO 6 FOR ISERIES INSTALLATION GUIDE FOR DETAILED INFORMATION AND INSTRUCTIONS
FOR UPGRADING YOUR R5.0X *MSF SMTP MAIL SERVERS.
アップグレードを続行する前に、このサーバーを削除するか、Domino SMTP を使用するようにサーバーを変更する必要
があります。
iSeries ナビゲーターを利用する場合は、サーバーが停止していることを確認した上で、次の手順を実行します。
1 Domino 6 にアップグレードする iSeries サーバーを開きます。
2 [ネットワーク] をクリックします。
3 [サーバー
サーバー]
サーバー をクリックします。
4 [ドミノ] をクリックします。
5 変更が必要な Domino Server を右クリックし、[プロパティー] を選択します。
6 [メール] タブで、[Simple Message Transfer Protocol (SMTP)] チェックボックスを選択してから、[OK] をクリックしま
す。
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7 Domino Server を再起動して、変更内容を有効にします。
ヒント CHGDOMSVR SMTP(*DOMINO) コマンドを使用して、Domino SMTP を使用するように Domino Server を変更す
ることもできます。CHGDOMSVR コマンドについて詳しくは、付録 C 「Domino for iSeries での OS/400 コマンドの使用」を
参照してください。
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第 2 章 DOMINO ソフトウェアのアップグレード
すべてのメールが配信されたことを確認する
Domino 6 for iSeries にアップグレードする前に、R5 のメールがすべて配信されたことを確認する必要があります。メール
がまだ IFS ディレクトリに残っている場合は、メールを配信する別の方法を探さなければなりません。すべてのメールが
配信されたことを iSeries ナビゲーターを使用して確認するには、次の手順を実行します。
1 iSeries IFS で、インバウンドおよびアウトバウンドメールディレクトリを開きます。
Domino をアップグレードする iSeries サーバーを開きます。
[ファイル・システム] をクリックします。
!
[統合ファイル・システム] をクリックします。
!
[Root] をクリックします。
!
QIBM/userdata/lotus/smtpmta/inbound ディレクトリを開きます。
メモ アウトバウンドメッセージがないことを確認するには、/QIBM/userdata/lotus/smtpmta/outbound ディレクトリを
開きます。
!
!
2 ディレクトリにメッセージがないことを確認します。
3 どちらかのディレクトリにファイルがある場合は、別の方法でメッセージを配信しなければなりません。
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第 2 章 DOMINO ソフトウェアのアップグレード
Domino のアップグレードを実行する
アップグレードに必要な前提条件をすべて満たしたら、Domino Server をアップグレードできます。
Domino Server をアップグレードする方法にはいくつかあります。いずれの方法も若干の違いがあります。このセクション
では、iSeries ナビゲーターを使用してアップグレードする手順のみを説明します。他のアップグレードパスオプションにつ
いての一般的事項は、第 3 章「iSeries サーバーへの Domino のインストール」を参照してください。
iSeries ナビゲーターを使用して Domino 6 をアップグレードするには、次の手順を実行します。
1 Domino Server をアップグレードする iSeries サーバーを開きます。
2 [ネットワーク] をクリックします。
3 [サーバー] を右クリックして、[ドミノのインストールおよび構成] を選択します。
ウィザードの各パネルの指示に従います。特定の設定でヘルプが必要な場合は、[Help] をクリックします。
ヒント LODRUN コマンドを使用したり、製品版 CD-ROM のルートディレクトリから setup.exe プログラムを実行したりする
こともできます。詳しくは、第 3 章「iSeries サーバーへの Domino のインストール」を参照してください。
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第 2 章 DOMINO ソフトウェアのアップグレード
Domino Plug-in for iSeries Navigator のアップグレード方法
Lotus Domino Plug-in for iSeries Navigator (IBM iSeries Access の一部) を過去にインストールした場合は、クライアント
のプラグインコンポーネントをアップグレードします。Domino の新規リリース (メンテナンスリリースを含む) をインストール
する際には、必ずクライアントの Domino Plug-in コンポーネントをアップグレードしなければなりません。そうしないと
Domino Server の新規リリースを使用する際、新しい Domino Plug-in 管理機能の一部を使用できないことがありま
す。Domino Plug-in の新しいバージョンは、旧バージョンに対して下位互換性があります。
Domino Plug-in for iSeries Navigator をアップグレードするには、次の手順を実行します。
1 クライアントを、Domino ソフトウェアをインストールした iSeries に接続します。
2 クライアントで、この iSeries を管理システムとして設定します。
!
iSeries Access for Windows を使用している場合は、次の順にクリックします。
[スタート] ‐ [IBM iSeries Access for Windows] - [iSeries Access for Windows のプロパティー]
[管理システム] タブをクリックして、管理システムを旧 Domino ソフトウェアの iSeries に変更します。次に [適
用] をクリックします。
!
iSeries Access for Web を使用している場合は、次の順にクリックします。
[スタート] ‐ [IBM iSeries Access for Web] - [iSeries Access for Web のプロパティー]
[管理システム] タブをクリックして、ソースディレクトリを、Domino Plug-in 追加時に iSeries へのアクセスに使用
した共有に設定します (\\myiseries\QIBM など)。次に [適用] をクリックします。
共有が存在しない場合は、再作成します。例については、iSeries Access を使用しているクライアントに Domino
Plug-in を追加する手順 1 から 5 を参照してください。
iSeries Access を使用しているクライアントに Domino Plug-in を追加して共有を作成する方法について詳しく
は、第 5 章「管理者のクライアントの準備」を参照してください。
3 Check Version プログラムを起動します。このプログラムは、iSeries Access のプロパティの [サービス] タブの設定に
従って、自動的に起動します (前の手順を参照)。
Check Version プログラムを強制的に実行させるには、次の順にクリックします。
[スタート] ‐ [IBM iSeries Access for Windows] - [サービス] - [サービス・レベルの検査]
4 Check Version プログラム実行時には、メッセージをよくお読みください。クライアント上の iSeries Access のレベル、
および現在管理しているサーバーのレベルによっては、警告を受けることもあります。
!
管理しているサーバーの iSeries Access のレベルが、クライアントよりも前のレベルである場合は、警告を
無視してもかまいません。
!
iSeries ナビゲータープラグインを更新する手順に従います。Check Version プログラムは、プラグインファイ
ルをクライアントにコピーします。
5 クライアントのプラグインが更新されたら、プラグインを iSeries ナビゲーターツリーの各 iSeries に適用する必要があ
ります。プラグインを適用するには、各 iSeries を iSeries ナビゲーターで開きます。iSeries ナビゲーターは変更を見
つけ、iSeries をスキャンして自動的に変更を適用します。
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第 3 章 ISERIES サーバーへの DOMINO のインストール
第 3 章 iSeries サーバーへの Domino のインストール
この章では、iSeries サーバーに Domino ソフトウェアをインストールする方法について説明します。ユーザー・プロファイ
ルで必要な特殊権限、およびインストールを検証するのに必要な手順についても説明します。
用語集
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第 3 章 ISERIES サーバーへの DOMINO のインストール
Domino をインストールして設定するために OS/400 で必要な権限
OS/400 の機能およびデータへの権限のないアクセスを防ぐために、OS/400 には広範なセキュリティ制限が設定されて
います。Domino のインストールおよび設定を行う管理者は、必要な権限を持つユーザー・プロファイルで iSeries サーバ
ーにサインオンしなければなりません。
Domino ソフトウェアをインストールするためには、ユーザー・プロファイルに以下の特殊権限が設定されている必要
があります。
すべてのオブジェクトへのアクセス (*ALLOBJ)
!
セキュリティ管理 (*SECADM)
Domino Server を設定するためには、ユーザー・プロファイルに以下の特殊権限が設定されている必要があります。
!
すべてのオブジェクトへのアクセス (*ALLOBJ)
!
システム設定 (*IOSYSCFG)
!
ジョブ制御 (*JOBCTL)
!
セキュリティ管理 (*SECADM)
iSeries ナビゲーターを使用してユーザー・プロファイルを確認する
OS/400 のセキュリティ担当者は、Domino のインストールおよび設定を行うのに必要な権限を持っています。セキュリティ
担当者以外のユーザーは、次の手順を実行して、ユーザー・プロファイルに必要な権限が設定されているかどうかを確認
してください。
!
Domino をインストールする iSeries サーバーを開きます。
!
[ユーザーおよびグループ] をクリックします。
[すべてのユーザー] をクリックします。
[ユーザー ID] を右クリックします。
user-id にはユーザー・プロファイル名を指定します。
!
[プロパティー] をクリックします。
!
[機能] をクリックします。
[特権] タブに、ユーザー・プロファイルに付与された権限が表示されます。
!
!
ユーザー・プロファイルに必要な権限が設定されていない場合は、セキュリティ担当者に Domino のインストールと設定を
依頼するか、ユーザー・プロファイルに必要な権限を追加してもらってください。
コマンドを使用してユーザー・プロファイルを確認する
OS/400 のセキュリティ担当者は、Domino のインストールおよび設定を行うのに必要な権限を持っています。セキュリティ
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担当者以外のユーザーは、Display User Profile (DSPUSRPRF) コマンドを入力して、ユーザー・プロファイルに必要な権
限が設定されているかどうかを確認します。ユーザー・プロファイルを確認するには、次の手順を実行します。
1 コマンドプロンプトに以下の OS/400 コマンドを入力して、[Enter] キーを押します。
DSPUSRPRF user-id
user-id にはユーザー・プロファイル名を指定します。
2 [PAGE DOWN] キーを押して特殊権限フィールドを探し、ユーザー・プロファイルの特殊権限を表示します。
ユーザー・プロファイルに必要な権限が設定されていない場合は、セキュリティ担当者にインストールと設定を依頼する
か、ユーザー・プロファイルに必要な権限を追加してもらってください。
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第 3 章 ISERIES サーバーへの DOMINO のインストール
インストール済みの iSeries ソフトウェアを確認する
iSeries ナビゲーターを使用するか、CL コマンドを入力すると、iSeries にインストールされているソフトウェアを特定するこ
とができます。
iSeries ナビゲーターを使用してインストール済みのソフトウェアを確認する
iSeries ナビゲーターを使用してソフトウェアを確認するには、次の手順を実行します。
インストール済みソフトウェアのリリースを確認します。
!
Domino をインストールする iSeries を開きます。
!
[構成およびサービス] をクリックします。
!
[ソフトウェア] をクリックします。
!
[インストール済みプロダクト] をクリックします。
右ペインに、iSeries にインストールされている製品リストが表示されます。
稼動中の Domino のリリースを探すには、[製品] 列の 5769LNT または 5733LD6 を探します。[リリース] 列に、稼動中の
Domino のリリースが表示されます。
コマンドを使用してインストール済みのソフトウェアを確認する
iSeries サーバーに現在インストールされているソフトウェアを特定するには、以下のコマンドを入力して [Enter] キーを押
します。
DSPSFWRSC
[資源 ID] 列に、5769LNT または 5733LD6 などの Domino のプログラム番号が表示されます。[F11] キーを押すと、ソフ
トウェアのバージョンとリリースが表示されます。
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第 3 章 ISERIES サーバーへの DOMINO のインストール
Domino をインストールする前に知っておくべき事柄
このセクションでは、Domino を iSeries サーバーにインストールする前に管理者が決定しておくべき事柄についていくつ
か説明します。
最初の Domino Server のインストールと設定を行なう前に、サーバーおよび組織での命名およびセキュリティについて計
画する必要があります。また、既存のネットワーク構成およびネットワークへどのように Domino を導入するかについても
理解しておく必要があります。Domino ファミリー製品を初めて使用する場合は、計画上の課題について詳しくは、『Lotus
Domino Administrator 6 ヘルプ』を参照してください。このマニュアルは、以下の Web サイトの Lotus Developer Domain
から入手できます。
http://www.ibm.com/lotus/ldd/doc
メモ 以下のディレクトリから iSeries サーバーへのインストール処理終了後にも、同じ情報にアクセスできます。
/QIBM/ProdData/LOTUS/NOTES/DATA/HELP/help6_admin.nsf
ソフトウェアのインストール中は、Domino Server およびサブシステムを停止する
iSeries サーバー上に Domino Server をすでに設定している場合は、Domino for iSeries ソフトウェアをインストールする
前に、これらのサーバーおよびサブシステムが停止していることを確認してください。
Domino Server およびサブシステムを停止させる方法について詳しくは、第 10 章「iSeries ナビゲータによる Domino
Server の管理」を参照してください。
サーバーのデータディレクトリとして QIBM ディレクトリを指定しない
Domino Server を設定する際、サーバーのデータディレクトリとして Domino 製品ディレクトリ (/QIBM/ProdData/...) また
は Domino ユーザーディレクトリ (/QIBM/UserData/...) を指定しないでください。サーバーのデータディレクトリを製品ディ
レクトリ内に置くと、サーバーを操作する際、特に iSeries で複数の Domino Server を稼動させる際に、問題が発生するこ
とがあります。
通常は、以下のディレクトリがサーバーのデータディレクトリとして使用されます。
/lotus/domino/data
iSeries に複数の Domino Server がある場合は、以下のように場所を指定できます。
/lotus/domino/servername/data
servername には、各サーバーの名前が入ります。
メモ Domino 6 以降のバージョンでは、Configure Domino Server (CFGDOMSVR) コマンドに、Domino 製品ディレクトリ
(/QIBM/ProdData/...)、Domino ユーザーディレクトリ (/QIBM/UserData/...)、またはデータディレクトリパラメータ
(DTADIR) のルートディレクトリが使用されているかがチェックされます。使用されていた場合、メッセージ LNT0102 (指定
されたパスが無効) が表示され、コマンドは失敗します。また、Domino 製品ディレクトリ (/QIBM/ProdData/...)、Domino ユ
ーザーディレクトリ (/QIBM/UserData/...)、またはルートディレクトリが指定されていると、GUI サーバーセットアップウィザ
ード (ブラウザまたは iSeries ナビゲーターどちらから起動するかに関わらず) でエラーが発生することもあります。セット
アップウィザードは、CFGDOMSVR コマンドも実行します。
ネットワーク通信エラー
ネットワーク通信が正しく設定されていないと、Installshield を使用したインストール中、またはセットアップウィザードを使
用したサーバー設定中に以下のエラーメッセージが表示されます。
再度インストールを試みる前に、上記メッセージの要件をすべて満たしていることを確認してください。詳しくは、第 4 章「
Domino for iSeries の環境設定」を参照してください。
QNOTES ユーザー・プロファイル要件
Domino for iSeries を正しく機能させるためには、ルート統合ファイルシステムディレクトリへの *RWX (読み込み、書き出
し、実行) アクセスが必要です。たとえば新しく Domino Server を作成する際、新しいディレクトリは、関連付けられる新し
い Domino データディレクトリのルートディレクトリの外に作成する必要があります。OS/400 では、ルート統合ファイルシ
ステムディレクトリへのパブリックアクセスは *RWX にデフォルト設定されています。ただし、セキュリティ上の理由から、
管理者はパブリックアクセスを制限することもできます。たとえば、パブリックアクセスを *X (実行) に設定したとします。こ
の場合、QNOTES ユーザー・プロファイルのルート統合ファイルシステムディレクトリへのアクセスは *RWX に設定されま
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す。
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第 3 章 ISERIES サーバーへの DOMINO のインストール
iSeries サーバーのサイジング
適切な Domino 環境を構築するためには、iSeries サーバーを正しくサイジングすることが大切です。IBM では、ご使用の
環境を評価してサイジングの推奨方法を提供する、IBM Workload Estimator というオンラインツールを用意しています。こ
のツールは以下のアドレスから入手できます。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/support/estimator
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第 3 章 ISERIES サーバーへの DOMINO のインストール
Domino ソフトウェアをインストールする
Domino ソフトウェアをインストールする前に、以下を確認します。
!
OS/400 ユーザー・プロファイルに、Domino をインストールして設定するのに必要な権限が設定されていること。必
要な権限について詳しくは、この章の「Domino をインストールして設定するために OS/400 で必要な権限」を参照し
てください。
!
必要なハードウェアおよびソフトウェアがインストールされていること。詳しくは、第 1 章の「Domino for iSeries サー
バーの稼働環境」を参照してください。
!
Domino 6 のベータバージョンまたはプレリリースバージョンが、すべて削除されていること。
TCP/IP が iSeries サーバーに設定されて有効化されていること。TCP/IP の設定について詳しくは、以下の Web サ
イトの iSeries インフォメーション・センターを参照してください。
!
http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenter
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第 3 章 ISERIES サーバーへの DOMINO のインストール
インストールするソフトウェア
Domino Server ソフトウェアをインストールする際、OS/400 統合ソフトウェアおよびアプリケーション開発ソフトウェアもイ
ンストールできます。以下の製品オプションのうちどれをインストールするかを決めてください。
メモ アプリケーション開発ソフトウェアは、必要かどうかはっきりしない場合は後からインストールすることもできます。
Lotus Domino for iSeries (*BASE オプション) は、Domino Server を実行するのに必要なプログラム、データ、テンプレー
トファイルで構成されています。iSeries 上で Domino Server を実行するためには、このオプションを選択する必要があり
ます。このオプションには、Domino のヘルプデータベースがすべて含まれています。
C API (オプション 1) は、iSeries 上の Domino Server で稼動可能な Notes C アプリケーションを作成するためのヘッダ
ーファイルおよびモジュールで構成されています。
C API の最新バージョンの有無については、以下の Web サイトの Domino Developer Tools セクションを確認してくださ
い。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/domino/devresources.htm
Domino 6 for iSeries では、1 つのサーバー上で複数の言語を実行することも、Domino Language Pack やマルチ言語デ
ータベースサポートを使用してさまざまな言語で Domino Server を稼動することもできます。Domino Server で複数の言
語を実行する場合は、Domino ソフトウェアのほかに Language Pack をインストールする必要があります。Domino インス
トール処理時に、多言語を使用するかどうかを指定することができます。使用する場合は、Language Pack インストール
処理が自動的に起動します。多言語の使用について詳しくは、第 20 章「Domino の各国語バージョンの使用」を参照して
ください。
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第 3 章 ISERIES サーバーへの DOMINO のインストール
Domino ソフトウェアのインストール方法
Domino ソフトウェアのインストールを開始する方法にはいくつかあります。いずれの方法も若干の違いがありますが、同
じタスクを実行することができます。以下のいずれかの方法を使用して、Domino ソフトウェアをインストールします。
!
EZ セットアップを使用して、Domino Server インストールおよびセットアップウィザードを起動します。この方法で
は、InstallShield GUI を使用します。製品版 CD-ROM はクライアントまたは iSeries 光ドライブのいずれでも使用で
きます。
!
iSeries ナビゲーターを使用して、Domino Server インストールおよびセットアップウィザードを起動します。この方法
では、InstallShield GUI を使用します。製品版 CD-ROM はクライアントまたは iSeries 光ドライブのいずれでも使用
できます。
!
製品版 CD-ROM から setup.exe ファイルを実行して、直接 InstallShield GUI を使用します。この方法では、製品版
CD-ROM はクライアントまたは iSeries 光ドライブのいずれでも使用できます。
!
OS/400 コマンドインターフェースにより、LODRUN コマンドを使用します。この方法では、製品版 CD-ROM は
iSeries 光ドライブで使用する必要があります。
!
OS/400 コマンドインターフェースにより、RSTLICPGM コマンドを使用します。この方法では、Domino ソフトウェアは
保管ファイル形式である必要があります。この方法は多くの場合、Web からの画像のインストール、またはバッチイ
ンストールの実行に使用されます。
メモ バッチインストールの実行方法について詳しくは、付録 B 「バッチモードでの Domino のインストール」を参照し
てください。
iSeries ナビゲーターを使用して Domino Server インストールウィザードを起動する
iSeries ナビゲーターを使用して Domino Server をインストールおよび設定するには、次の手順を実行します。
1 iSeries ナビゲーターを開きます。
2 Domino Server をインストールして設定する iSeries サーバーを開きます。
3 [ネットワーク] をクリックします。
4 [サーバー] を右クリックして、[ドミノのインストールおよび構成] を選択します。
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ウィザードの各パネルの指示に従います。特定の設定でヘルプが必要な場合は、[Help] をクリックします。
EZ セットアップを使用して Domino Server インストールウィザードを起動する
EZ セットアップ CD-ROM は、iSeries サーバーに同梱されています。EZ セットアップを使用して、基本的なシステム値、
セキュリティ設定、およびネットワーク環境を設定できます。EZ セットアップ処理時に、iSeries サーバーで Domino を使用
するよう指定できます。これにより、Domino Server インストールウィザードが自動的に起動します。
製品版 CD-ROM から InstallShield を使用する
InstallShield ウィザードは、Windows がインストールされたクライアントで Domino 製品版 CD-ROM から setup.exe ファイ
ルを実行することにより起動します。setup.exe ファイルは、CD-ROM のルートディレクトリにあります。たとえば、以下の
ディレクトリにあります。
d:\setup.exe
d は、ご使用のコンピュータの CD-ROM ドライブのドライブ文字です。
InstallShield を使用してインストールを終了すると、Domino Server セットアップウィザードを起動するオプションが提供さ
れます。
OS/400 コマンドインターフェースで LODRUN コマンドを使用する
LODRUN コマンドで Domino ソフトウェアをインストールするには、次の手順を実行します。
1 iSeries の CD-ROM ドライブに、Domino for iSeries の CD-ROM を挿入します。
2 OS/400 コマンドラインに、以下のコマンドを入力して [Enter] キーを押します。
lodrun dev(*opt) dir('/os400/')
3 インストールする各製品オプションの横に「1」と入力して、製品オプションを選択します。少なくとも *BASE オプション
は選択しなければなりません。C API 機能を利用したい場合は、オプション 1 を選択します。
4 [Enter] キーを押して、選択した製品オプションをインストールします。
OS/400 コマンドインターフェースで RSTLICPGM コマンドを使用する
Domino ソフトウェアを保管ファイルとしてダウンロードした場合は、Restore Licensed Program コマンドで Domino ソフトウ
ェアをインストールできます。RSTLICPGM コマンドを使用するには、次の手順を実行します。
1 OS/400 コマンドラインに、以下のコマンドを入力して [Enter] キーを押します。
RSTLICPGM
2 [ライセンス・プログラム復元] 画面で、フィールドに以下の値を入力します。
フィールド
説明
値
プロダクト
Domino ライセンス製品番号を指
定します。
5733LD6
装置
ソフトウェアを復元するデバイスを
指定します。
*SAVF
復元される任意選択部分
復元するオプションを指定します。
*BASE, 1
残りのフィールドについては、デフォルト値をそのまま使用することも、ご使用の特定の環境にふさわしい値を入力す
ることもできます。
3 [Enter] キーを押して、復元コマンドを実行します。
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第 3 章 ISERIES サーバーへの DOMINO のインストール
Domino ソフトウェアのインストール処理
!
プログラム (*PGM) やサービスプログラム (*SRVPGM) などの OS/400 オブジェクトが、QNOTES ライブラリに保存
されます。
!
以下のような各種オブジェクトが、QUSRNOTES ライブラリに保存されます。
!
すべての Domino サブシステム記述
!
サーバーのすべてのデータキューおよびジョブキュー
!
サーバーのステータス
ファイルの種類が .nsf や .ntf などの Domino の基本ファイル、プログラムへのシンボリックリンクが設定されたファイ
ル、サービスプログラム、および QNOTES ライブラリ内の他のオブジェクトが、iSeries 統合ファイルシステム内の
/QIBM/PRODDATA/LOTUS/NOTES ディレクトリに作成されます。これらのシンボリックリンクにより、統合ファイル
システムから QNOTES ライブラリ内のオブジェクトにアクセスできます。
!
iSeries 統合ファイルシステムは、PC オペレーティングシステム (DOS、Windows) や UNIX オペレーティングシステム
と同様のディレクトリ構造を提供します。
!
統合ファイルシステムに、/QIBM/USERDATA/LOTUS/NOTES ディレクトリが作成されます。Domino によってアクセ
スするプログラムを作成する場合は、このディレクトリにプログラムへのシンボリックリンクを追加する必要がありま
す。
!
iSeries 上で稼動する Domino および Notes アプリケーションプログラムで使用する目的で、QNOTES ユーザー・プ
ロファイルが作成されます。QNOTES ユーザー・プロファイルは、システム機能目的、および OS/400 セキュリティメ
カニズムとの統合目的で作成されます。このため、パスワードは設定されていません。個々のユーザーは、QNOTES
ユーザー・プロファイルを使用して iSeries サーバーにサインインすることはできません。
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第 3 章 ISERIES サーバーへの DOMINO のインストール
Domino ソフトウェアがインストールされていることを確認する
Domino ソフトウェアがインストールされていることを iSeries ナビゲーターを使用して確認するには、次の手順を実行しま
す。
1 Domino ソフトウェアをインストールした iSeries を開きます。
2 [構成およびサービス] をクリックします。
3 [ソフトウェア] をクリックします。
4 [インストール済みプロダクト] をクリックします。
右ペインに、iSeries サーバーにインストールされている製品リストが表示されます。[製品] 列で、5733LD6 を探しま
す。インストールしたオプションごとに、この製品コードを持つアイテムが少なくとも 1 つ存在しなければなりません。
iSeries にインストールしたバージョンは、[リリース] 列で確認します。Lotus Domino 6 は、V6R0M0 と表示されます。
Domino ソフトウェアがインストールされていることを、OS/400 コマンドを使用して確認するには、次の手順を実行します。
5 以下の OS/400 コマンドを入力して、インストール済みソフトウェアのリストを表示します。
dspsfwrsc
6 資源 ID が 5733LD6 のアイテムを探します。インストールした製品オプションごとに、この資源 ID を持つアイテムが
少なくとも 1 つ存在しなければなりません。
iSeries にインストールされた Domino for iSeries のバージョンを確認するには、[F11] キーを押します。[リリース] 列
にバージョンが表示されます。Lotus Domino 6 は、V6R0M0 と表示されます。
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第 4 章 DOMINO FOR ISERIES の環境設定
第 4 章 Domino for iSeries の環境設定
Domino 6 for iSeries は、TCP/IP プロトコルを使用して Notes クライアントとサーバーを接続します。TCP/IP および
Domino 環境の設定にあたっては、以下の点を考慮してください。
!
Domino Server を、iSeries サーバーで TCP/IP が起動した後に自動的に起動するように設定できます。この設定は
デフォルトでは [No] が設定されていますが、サーバー設定時に変更できます。
!
OS/400 と Domino は、一部同じインターネットプロトコルに対応しているため、設定が正しくないとポートが競合する
ことがあります。SMTP、POP3、HTTP、LDAP などのプロトコルは、競合しないように設定する必要があります。ポー
トが競合しないようにプロトコルを設定する方法について詳しくは、第 14 章「メールサーバーとしての Domino の使
用」、第 15 章「Web サーバーとしての Domino の使用」、第 16 章「ディレクトリサービスと Domino について」を参照
してください。
用語集
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第 4 章 DOMINO FOR ISERIES の環境設定
Domino for iSeries への TCP/IP の設定
このセクションでは、iSeries サーバー上の Domino に TCP/IP を設定するために実行すべき手順をリストにしまし
た。TCP/IP 環境の設定について詳しくは、以下の Web サイトの iSeries インフォメーション・センターにある TCP/IP のマ
ニュアルを参照してください。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenter
iSeries サーバー上の Domino に TCP/IP を設定するには、次の手順を実行します。
1 TCP/IP インターフェースについての回線記述を作成します。
2 TCP/IP インターフェースを追加します。
3 iSeries サーバーの TCP/IP を開始してから、新しい TCP/IP インターフェースを開始します。
4 TCP/IP 接続が有効であることを確認します。
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第 4 章 DOMINO FOR ISERIES の環境設定
iSeries の TCP/IP 設定およびステータスを確認する
iSeries 上の Domino Server は、TCP/IP を介して、Notes クライアントやインターネットなど他の外部リソースと通信しま
す。Domino Server が正しく動作するためには、iSeries サーバー上に TCP/IP を設定して有効化する必要があります。
TCP/IP の設定は、サーバーのパフォーマンスに大きく影響します。ネットワークのパフォーマンスを最適化するためのチ
ューニングについて詳しくは、マニュアル『TCP/IP Configuration and Reference』 (SC40-5420-04) を参照してください。こ
のマニュアルは、以下の Web サイトの iSeries インフォメーション・センターからオンラインで参照できます。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenter
TCP/IP が設定されているかどうかを確認する
TCP/IP は、iSeries サーバーにすでに設定されていることもあります。TCP/IP が Domino Server に必要なように設定さ
れていることを、iSeries ナビゲーターを使用して確認するには、次の手順を実行します。
1 Domino をインストールした iSeries サーバーを開きます。
2 [ネットワーク] をクリックします。
3 [TCP/IP 構成] をクリックします。
4 [インターフェイス] をクリックします。
5 右ペインに、iSeries サーバーに設定されている TCP/IP インターフェースのリストが表示されます。ループバックにつ
いての回線記述がない、インターネットアドレスを探してください。
!
ループバックに関連付けられるアドレス以外のインターネットアドレスがない場合は、TCP/IP を設定する必要があり
ます。詳しくは、以下のいずれかを参照してください。
iSeries EZ セットアップ CD
!
マニュアル『AS/400 操作の手引き V4』 (SC41-5161)
!
以下の Web サイトの iSeries インフォメーション・センター
http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenter
ループバックに関連付けられるアドレス以外のインターネットアドレスがある場合は、TCP/IP はすでに設定されてい
ます。次の手順に進みます。
!
!
ヒント TCP/IP が設定されているかどうかを確認するのに、CFGTCP コマンドを使用することもできます。[TCP/IP の構
成] 画面からオプション 1 を選択します。
Domino に使用するインターネットアドレスおよびホスト名を特定する
1 前の手順から、ループバックに関連付けられていないインターネットアドレスを記録します。
ヒント インターネットアドレスが複数ある場合は、Domino Server に使用するアドレスを 1 つ選択します。各 Domino
Server に、一意のインターネットアドレスを使用することをお奨めします。
2 インターネットアドレスに関連付けられているホスト名を探します。
!
Domain Name Service (DNS) を使用している場合は、DNS サーバーを検索してインターネットアドレスに関
連付けられているホスト名を探します。
!
TCP/IP ネットワークにホストテーブルを使用している場合は、iSeries 上の TCP/IP ホストテーブルのエント
リを使用して、インターネットアドレスに関連付けられているホスト名を探します。iSeries ナビゲーターを使用
してホストテーブルのエントリを表示するには、[TCP/IP 構成] を右クリックして [プロパティー] を選択しま
す。[TCP/IP 構成プロパティー] 画面で、[ホスト・テーブル] タブを選択します。
3 Domino Server に使用する TCP/IP ホスト名を記録します。
Domino Server の既存のホスト名およびインターネットアドレスを使用することにより、追加設定を行うことなく、既存の
TCP/IP 設定を利用することができます。
ヒント Domino に使用するインターネットアドレスおよびホスト名を特定するのに、CFGTCP コマンドを使用することもでき
ます。[TCP/IP の構成] 画面からオプション 10 を選択します。
TCP/IP を起動する
iSeries 用に TCP/IP を設定した後、TCP/IP が起動していることを確認します。iSeries ナビゲーターを使用して TCP/IP
を起動するには、次の手順を実行します。
1 Domino をインストールした iSeries を開きます。
2 [ネットワーク] をクリックします。
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3 [TCP/IP 構成] を右クリックして [開始] を選択します。
4 定期的に [F5] キーを押して画面を更新し、TCP/IP ステータスが [アクティブ] になるのを待ちます。
ヒント TCP/IP を起動するのに、CFGTCP コマンドを使用することもできます。[TCP/IP の構成] 画面でオプション 1 を選
択してから、起動する TCP/IP アドレスの横に「9」と入力して [Enter] キーを押します。
メモ TCP/IP がすでに起動している場合は、TCP/IP が現在有効化されていることを示すメッセージが返答されます。
TCP/IP インターフェースのステータスを確認する
iSeries サーバー上の TCP/IP インターフェースのステータスを、iSeries ナビゲーターを使用して確認するには、次の手
順を実行します。
1 Domino をインストールした iSeries サーバーを開きます。
2 [ネットワーク] をクリックします。
3 [TCP/IP 構成] をクリックします。
4 [インターフェイス] をクリックします。
右ペインに、iSeries サーバーに設定されている TCP/IP インターフェースのリストが表示されます。[状況] 列で、TCP/IP
インターフェースのステータスを確認します。
ヒント TCP/IP インターフェースのステータスを確認するのに、CFGTCP コマンドを使用することもできます。[TCP/IP の
構成] 画面でオプション 1 を選択してから、TCP/IP インターフェースの横に「5」と入力します。
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第 4 章 DOMINO FOR ISERIES の環境設定
iSeries サーバー上での Domino との他のプログラムとの相互作用
Domino は、他の多くのソフトウェアアプリケーションと簡単に統合することができるため、完全なエンタープライズソリュー
ションを実現するために、しばしば多くのアプリケーションと一緒に動作する環境に置かれます。現在 Domino が、複数の
アプリケーション (IBM Lotus Sametime (R)、IBM Lotus QuickPlace (TM) など) と統合された環境に置かれている場合
は、これらの製品と Domino 6 との互換性について各製品のマニュアルを確認する必要があります。
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第 5 章 管理者のクライアントの準備
第 5 章 管理者のクライアントの準備
iSeries 上の Domino Server を管理するためには、TCP/IP を介して iSeries サーバーと通信するように、管理者のクライ
アントを設定する必要があります。クライアントと iSeries サーバーとの通信を確立すると、以下のいずれかの方法で
Domino 環境を管理することができます。
iSeries ナビゲーター
iSeries ナビゲーターを使用して Domino 環境を管理すると、iSeries プラットフォーム上で Domino が稼動する際に特別な
利点があります。iSeries ナビゲーターを使用すると、シームレスな管理を行うためのさまざまな機能を統合することによ
り、1 つのインターフェースで Domino と OS/400 の両方の管理機能を実行できます。
Domino Administrator クライアント
Domino Administrator クライアントは、Notes インターフェースを使って管理機能を実行することのできる、インストール可
能な独立したツールです。Domino Administrator クライアントを使用すると Domino のすべての管理機能を利用できます
が、OS/400 環境を管理することはできません。
注意 Domino 6 サーバーを管理するには、Domino Administrator 6 クライアントを使用する必要があります。R5
Administrator クライアントは使用しないでください。
Domino Web サーバー管理クライアント
Web サーバー管理クライアントを使用すると、Web ブラウザを介して Domino 環境を管理できます。Web サーバー管理ク
ライアントには iSeries ナビゲーターや Domino Administrator クライアントのすべての管理機能が備わっているわけでは
ありませんが、特定のソフトウェアをインストールしなくても、どのクライアントからでも Domino Server を管理できます。ク
ライアントから Web サーバー管理クライアントにアクセスするには、ブラウザを開いて以下の Web アドレスを入力します。
http://servername/webadmin.nsf
servername には、Domino Server 名を指定します。
ダイアログボックスが表示されたら、管理者の ID とパスワードを入力して [OK] をクリックします。
注意 クライアントで Web ブラウザから Domino Server を設定する際は、Web ブラウザにパスワードを入力します。この
場合、パスワードは暗号化されずにサーバーに送信されます。
用語集
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第 5 章 管理者のクライアントの準備
iSeries ナビゲーターをインストールする
Domino 環境を管理する方法としておすすめは、iSeries ナビゲーターを使うことです。iSeries ナビゲーターは IBM iSeries
Access ファミリー製品の一部で、TCP/IP で iSeries サーバーと通信するコンピュータで実行されます。
iSeries ナビゲーターを使用するには、Microsoft Windows オペレーティングシステムが稼動するクライアントに iSeries
Access をインストールしなければなりません。iSeries Access を稼動するのに必要なすべてのソフトウェアは、OS/400 ソ
フトウェアに収録されています。OS/400 ソフトウェアは iSeries サーバーにあらかじめロードされています。
iSeries Access および iSeries ナビゲーターをクライアントにインストールする方法について詳しくは、以下の Web サイト
の iSeries インフォメーション・センターを参照してください。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenter
用語集
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第 5 章 管理者のクライアントの準備
NetServer が稼動していることを確認する
NetServer を使用すると、クライアントから OS/400 のディレクトリにアクセスできます。NetServer が稼動していることを確
認するには、次の手順を実行します。
1 iSeries ナビゲーターを開きます。
2 Domino ソフトウェアをインストールした iSeries サーバーを開きます。
3 [ネットワーク] をクリックします。
4 [サーバー
サーバー]
サーバー をクリックします。
5 [TCP/IP] をクリックします。
右ペインに、iSeries NetServer が組み込まれたサーバーのリストが表示されます。
iSeries NetServer のステータスが [開始済み] の場合は、「NetServer ファイル共有へのアクセスを確認する」に進
みます。
iSeries NetServer のステータスが [開始済み] でない場合は、iSeries NetServer を右クリックして [開始] を選択しま
す。
ヒント iSeries NetServer を起動するのに、STRTCPSVR *NETSVR コマンドを使用することもできます。
リストに iSeries NetServer がない場合は、『AS/400 クライアント・アクセス Windows エクスプレス版 - セットアップ』
(SC41-5507) で、iSeries NetServer を設定する方法を参照してください。
6 iSeries NetServer を右クリックして [プロパティー] を選択します。
7 NetServer の名前を記録します。この名前は次のセクションで必要になります。
用語集
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第 5 章 管理者のクライアントの準備
NetServer ファイル共有へのアクセスを確認する
iSeries NetServer ファイル共有へのアクセスを確認するには、次の手順を実行します。
1 iSeries ナビゲーターで、Domino ソフトウェアをインストールした iSeries を開きます。
2 [ファイル・システム] をクリックします。
3 [統合ファイル・システム] をクリックします。
4 [Root] をクリックします。
QIBM フォルダをつかむ手のアイコンが表示されている場合は、QIBM の NetServer ファイル共有はすでに存在して
います。
ファイル共有が存在しない場合は、QIBM フォルダを右クリックして [共用] ‐ [新規共用] の順に選択します。[iSeries
ネットサーバー・ファイル共用プロパティー] ダイアログボックスが表示されたら、[OK] をクリックします。
5 Windows クライアントで、[スタート] ‐ [検索] ‐ [ファイルやフォルダ] の順にクリックします。
6 検索結果のダイアログボックスで、[ツール] プルダウンメニューをクリックして、[ネットワークドライブの割り当て] を選
択します。
7 NetServer ファイル共有に使用するドライブ文字を選択します。
8 [フォルダ] フィールドに以下を入力して、[Enter] キーを押します。
\\servername\QIBM
servername には NetServer 名を入力します。
クライアントがファイル共有と通信していることを示すメッセージが表示されます。
注意 iSeries 上の Domino Server のデータディレクトリを、Notes クライアントからのネットワークドライブとしてマップしな
いでください。Notes クライアントが、マップされたネットワークドライブを通じて Domino Server のデータディレクトリにアク
セスする際には、サーバーの NOTES.INI ファイルは、クライアントのデータディレクトリのパスで上書きされます。また、ク
ライアント上のユーザーが、マップされたネットワークドライブ上にある Domino データベースをダブルクリックする
と、NOTES.INI が破損する恐れがあります。NOTES.INI が破損すると、次回サーバーの停止後に再起動する際
に、QNNINSTS ジョブログで X'00000108' エラーが発生してサーバーが終了することがあります。クライアントでは、サー
バーが稼動していなくてもサーバーの NOTES.INI を上書きできます。
クライアントで iSeries NetServer ファイル共有に接続できない場合は、『AS/400 クライアント・アクセスWindows エクスプ
レス版 - セットアップ』 (SC41-5507) で、iSeries NetServer を設定する方法を参照してください。
用語集
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第 5 章 管理者のクライアントの準備
Domino Plug-in をインストールする
iSeries ナビゲーターを使用して Domino 環境を管理するためには、Domino Plug-in for iSeries Navigator が必要になりま
す。プラグインをインストールすると、階層ツリーにフォルダやオブジェクトが追加され、メニューに選択肢が追加さ
れ、iSeries ナビゲーターのフォルダまたはオブジェクトのプロパティシートに新たなプロパティページが追加されます。
クライアントに iSeries ナビゲーターをインストールし、iSeries サーバーに Domino ソフトウェアをインストールしたら、以下
の手順を実行してクライアントに Domino Plug-in をインストールできます。
1 iSeries ナビゲーターを開きます。
2 [ファイル] プルダウンメニューをクリックして、[オプションのインストール] ‐ [プラグインのインストール] の順にクリック
します。
3 [プラグインのインストール] 画面で Domino ソフトウェアをインストールしたサーバーを選択して、[OK] をクリックしま
す。
4 iSeries Access 選択セットアップウィザードのダイアログボックスの指示に従って、Domino プラグインをインストールし
ます。
ヒント iSeries サーバーに Domino の新規リリースをインストールするたびに、Domino プラグインを Domino の新規リリー
スに同梱されている新規バージョンに更新する必要があります。
用語集
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第 6 章 最初の DOMINO SERVER の設定
第 6 章 最初の Domino Server の設定
組織に初めて Domino ドメインを設定する場合、または新しくドメインを作成する場合は、この章の指示に従って最初の
Domino Server を設定します。既存の Domino ドメインに新しくサーバーを追加する場合は、第 8 章「追加の Domino サ
ーバーの設定」を参照してください。
最初の Domino Server を設定する際、iSeries ナビゲーター、EZ セットアップ、または OS/400 コマンドのいずれを使用す
るかを選択できます。製品版 CD-ROM から直接実行可能ファイルを開いて、セットアップウィザードを起動することもでき
ます。
iSeries ナビゲーターを使用する
iSeries ナビゲーターを使用して、iSeries サーバーに最初の Domino Server を設定するには、次の手順を実行します。
1 iSeries ナビゲーターを開きます。
2 Domino ソフトウェアをインストールした iSeries サーバーを開きます。
3 [ネットワーク] をクリックします。
4 [サーバー
サーバー]
サーバー をクリックします。
5 [Domino
Domino]
サーバー] を選択します。
Domino を右クリックして [新規
新規 Domino サーバー
Java ベースのセットアップウィザードが起動します。次のセクション「サーバー特性を指定する」の情報を使用して、ウィザ
ードのフィールドに入力します。
ヒント iSeries サーバーの Domino Server を設定するのに、CFGDOMSVR コマンドを使用することもできま
す。CFGDOMSVR コマンドについて詳しくは、付録 C 「Domino for iSeries での OS/400 コマンドの使用」を参照してくださ
い。
Domino Server セットアップウィザードを使用する
domwzd.exe ファイルを実行することにより、製品版 CD-ROM から 直接 Domino Server セットアップウィザードを起動で
きます。このファイルは CD-ROM のルートディレクトリにあり、クライアントから実行できます。たとえば、以下のディレクト
リにあります。
d:\domwzd.exe
d は、ご使用のコンピュータの CD-ROM ドライブのドライブ文字です。
ヒント これで、record/playback 機能を使用して、サーバー設定プロファイルを使用したり、Domino Server のサイレント
セットアップを実行することができます。たとえば、セットアップスクリプトを記録するには、クライアントの DOS プロンプトを
開いて、以下のコマンドを入力します。
domwzd.exe -record -os400
セットアップスクリプトを実行するには、以下のコマンドを入力します。
domwzd.exe -playback -os400
サーバー設定プロファイルの使用方法について詳しくは、オンラインの『Lotus Domino Administrator 6 ヘルプ』
(HELP6_ADMIN.NSF) を参照してください。
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第 6 章 最初の DOMINO SERVER の設定
サーバー特性を指定する
最初の Domino Server を設定する際、サーバーのキー特性を定義する情報を指定しなければなりません。キー特性に
は、サーバー名、サーバーのデータディレクトリの場所、ユーザーの組織名、サーバー管理者についての情報などがあり
ます。設定を開始する前に、キー特性として何を使用するかを決定します。以下に推奨するキー特性をいくつか示しま
す。詳しくは、『Lotus Domino Administrator 6 ヘルプ』 (HELP6_ADMIN.NSF) を参照してください。
Server name
追加の TCP/IP 設定を行なわなくて済むように、サーバー名として iSeries の TCP/IP ホスト名を使用します。
各 Domino Server にはそれぞれ一意の名前が付けられています。名前は独自の ID ファイルで管理されていま
す。Domino では、サーバー ID はサーバー設定処理時に自動的に作成されます。
TCP/IP の設定方法について詳しくは、第 4 章の「iSeries の TCP/IP 設定およびステータスを確認する」を参照してくださ
い。
Option
このフィールドでは、最初の Domino Server/追加の Domino Server/Domino Serverの削除のいずれであるかを選択でき
ます。
最初の Domino Server である場合は、このフィールドに *FIRST と入力します。
Data directory
データディレクトリは、Domino Server およびサーバーのユーザーにより使用されるファイルで構成されています。PC ベ
ースのプラットフォームでは、データディレクトリには通常以下のディレクトリパスが指定されています。
x:\notes\data
x はドライブ文字です。
iSeries では、ファイルは統合ファイルシステムに格納されます。統合ファイルシステムは、DOS または Windows と同様
のディレクトリ構造をサポートしています。パスを覚えやすくするためには、iSeries サーバー上のディレクトリパスと似たパ
スを指定します。たとえば次のように指定します。
/domino/servername/data
servername には、Domino Server 名を指定します。
メモ iSeries 統合ファイルシステムにパスを指定するには、必ずスラッシュ (/) を使用してください。
サーバーはそれぞれ独自のデータディレクトリを持つ必要があります。このため、iSeries に複数の Domino Server (パー
ティションサーバー) を設定した場合は、2 番目以降のサーバーに対して、ディレクトリパスで固有のサーバー名を指定す
る必要があります。
メモ データディレクトリとして既存のディレクトリを使用する場合は、ディレクトリへの必要な権限を設定したことを確認し
てください。QNOTES ユーザー・プロファイルには、ディレクトリへの *OBJEXIST および *OBJMGT オブジェクト権限のほ
かに *RWX データ権限が設定されている必要があります。データディレクトリおよびサブディレクトリの所有者は、ディレク
トリへの * OBJEXIST および *OBJMGT 権限が必要です。
Organization (このオプションは、最初のサーバー設定でのみ使用可能です)
通常、組織名には企業名または企業内の主要部門名を使用します。
各組織は CERT.ID という名前のファイルに保存されている認証者 ID を持っています。サーバーセットアップのプロセス
で、Domino は指定した組織名と、オプションの国コードを使って、組織の認証者 ID を自動的に作成します。新しいユー
ザーまたはサーバーを登録する際、Domino では認証者 ID を使用して各ユーザーまたはサーバーが認証されます。組
織の認証者 ID は、階層名スキームの組織単位認証者を作成する際にも使用します。
Administrator (このオプションは、最初のサーバー設定でのみ使用可能です)
管理者は、Domino Server の起動や終了などの操作を実行できます。指定する必要があるのは名前 (姓) だけですが、
管理者名を一意にするために名前 (名) を使用します。必要であれば、ミドルネームのイニシャルも使用します。管理者に
指定した名前とパスワードは必ず記録しておいてください。Web ブラウザからサーバーを管理する場合は、インターネット
パスワードも指定します。
Domino では、設定処理時に管理者のユーザー ID を作成します。
Time zone
[Time zone] フィールドでは、サーバーが文書やデータベースに使用するタイムスタンプを指定します。
Daylight savings time
このオプションでは、サーバーをサマータイムに調整するかどうかを選択します。
Get Domino Directory from (このオプションは、追加のサーバー設定でのみ使用可能です)
Domino ディレクトリをこのサーバーに複製するために使用するサーバーを選択します。
Domino Directory type (このオプションは、追加のサーバー設定でのみ使用可能です)
使用する Domino ディレクトリの種類を選択します。
Additional server ID (このオプションは、追加のサーバー設定でのみ使用可能です)
追加する Domino Server ID の名前とパスワードを指定します。
Web browsers
このオプションでは、HTTP Web サーバー機能または Internet Inter-ORB Protocol (IIOP) 機能、あるいはその両方を設
定します。どちらの機能を使用した場合でも、Web ブラウザで Domino Server にアクセスできます。HTTP サーバー機能
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は、テキスト転送のみサポートします。IIOP 機能を使用すると、Web ブラウザとサーバーで、複合オブジェクト (Notes オ
ブジェクトとオブジェクトリクエストブローカー (ORB) オブジェクトの両方を含むオブジェクトなど) を交換できます。
HTTP Web サーバーについて詳しくは、第 15 章「Web サーバーとしての Domino の使用」を参照してください。
Internet mail packages
このオプションでは、IMAP、POP3、SMTP などのメールプロトコルを設定します。Domino mail を使用する場合
や、OfficeVision/400 (TM) など OS/400 ベースのメールシステムでメールの交換を行う場合は、SMTP を選択します。
Directory services
このオプションでは、サーバーに Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) を対応させます。
Connection services
サーバー設定に Domino Enterprise Connection Services (DECS) を含めるかどうかを指定します。
Advanced Services
インストールの種類で Domino Enterprise Server を選択した場合は、このオプションで請求やクラスタリングなどの
Advanced Services 機能を組み込みます。
Default ACL settings
このサーバー上のすべてのデータベースおよびテンプレートに適用する、アクセス制御リスト設定を指定します。
Text 'description'
必要であれば、この Domino Server のテキスト記述を入力します。
SMTP services
Domino 6 ではこのオプションは使用されなくなっており、*DOMINO 値しか使用できません。このフィールドに別の値を入
力しても無視されます。
News readers
Domino 6 ではこのオプションは使用されなくなっており、*NONE 値しか使用できません。このフィールドに別の値を入力
しても無視されます。
Replace configuration
このオプションでは、指定されたデータディレクトリ内の Domino Server 設定ファイルを、このサーバーの新しいファイルで
上書きするかどうかを選択できます。
Domain name
Domino Server のドメイン名を指定します。
Network name
この Domino Server の所属先の Notes 名前付きネットワークを指定します。
Country or region code
この Domino Server の認証者 ID に追加する、2 文字の国または地域コードを指定します。
Organizational unit (このオプションは、最初のサーバー設定でのみ使用可能です)
サーバーに組織単位および組織 ID を指定する場合は、このフィールドで指定します。既存の ID ファイルを選択すること
も、新しく ID ファイルを作成することもできます。このファイルは、以前指定したデータディレクトリに保存されます。
Certifier ID (このオプションは、最初のサーバー設定でのみ使用可能です)
使用する認証者 ID ファイルを指定します。既存のファイルを選択することも、新しくファイルを作成することもできます。こ
のファイルは以前指定したデータディレクトリに保存され、最初のサーバー ID および管理者のユーザー ID を自動的に
認証します。
Administrator ID (このオプションは、最初のサーバー設定でのみ使用可能です)
Domino Administrator のユーザー ID を指定します。
Server ID (このオプションは、最初のサーバー設定でのみ使用可能です)
このサーバーに使用するサーバー ID を指定します。既存のファイルを選択することも、新しくファイルを作成することもで
きます。このファイルは、以前指定したデータディレクトリに保存されます。
Start server
このオプションでは、設定完了時にサーバーを自動的に起動させることができます。
Start when TCP/IP started
iSeries サーバーでの TCP/IP の起動時に、このサーバーを自動的に起動するかどうかを指定します。
Log replication events
この Domino サーバーの複製イベントを LOG.NSF ファイルに記録するかどうかを指定します。
Log client session events
この Domino サーバーのクライアントセッションイベントを LOG.NSF ファイルに記録するかどうかを指定します。
TCP/IP port options
このオプションでは、サーバーのポートのインターネット (IP) アドレスを指定します。たとえば、サーバーをパーティション
サーバーとして設定する場合は、このオプションでサーバーに別個の IP アドレスを指定します。
詳しくは、第 7 章「同じ iSeries サーバーへの複数の Domino Server の設定」を参照してください。
Server host name
この Domino Server で使用されるホスト名を指定します。
Subsystem and object names
このオプションは、サーバーで使用される OS/400 サブシステムおよび関連オブジェクトに特定の名前を付ける場合に使
用します。Domino Server はそれぞれ、別々の OS/400 サブシステムで稼動します。別の名前を指定しない限
り、「DOMINO」の後に連続する 2 つの数字を付けた名前 (DOMINO01 など) が生成されます。
Collation
このオプションでは、文字のソート方法を定義する照合コードを指定します。異なる言語では、文字が異なってソートされ
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ることがあります。
Copy administrator's ID file
このオプションでは、セットアッププログラムでサーバー管理者の ID ファイルを保存する場所を指定します。違うように指
定しない限りセットアッププログラムでは、ID ファイルをサーバーの Domino ディレクトリ内の管理者のユーザー文書に添
付し、さらにサーバーのデータディレクトリにコピーします。
Additional services
このオプションでは、サーバーにデフォルトのサービスに加えて追加サービスを設定します。選択したサービス
は、NOTES.INI ファイルの「ServrTasks=」行に表示されます。デフォルト値を使うとき (追加サービスなし (*NONE))
は、ServerTasks 行はつぎのようになります:
COLSRV400, Update, Replica, Router, Stats, AMgr, Adminp, Sched, Calconn
ウィザードでリストから値を削除するか、OS/400 コマンドで *MINIMUM を指定してデフォルトのサービスを削除することも
できます。このときは、ServerTasks 行は Domino に最低限必要なサービスのみ含まれます。そのサービス
は、COLSRV400 と Update です。
特定のサービスを選択する (デフォルトを変更することになります) と、そのサービスは COLSRV400 と Update とともに
ServerTasks 行に表示されます。たとえば、Agent Manager (*AMGR) と Router (*ROUTER) を選択すると、ServerTasks
行には次のもののみ含まれます:
COLSRV400, Update, AMgr, Router
メモ OS/400 コマンドでサービスを追加するときは、注意点があります。*NONE、*MINIMUM 、または *ALL を指定する
と、他の値は指定できません。また、同じ値を 2 度以上指定できません (例: *ADMINP *ADMINP)
Allow Domino Off-Line Services
このサーバーで DOLS をサポートするかどうかを指定します。
Service provider configuration
サービスプロバイダ設定を有効化するかどうかを指定します。サービスプロバイダ設定を有効化すると、1 つの Domino ド
メイン内の複数のホステッドカンパニーまたはホステッドオーガニゼーションに対して、サービス (メールやアプリケーショ
ン) を提供できます。
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第 6 章 最初の DOMINO SERVER の設定
最初のサーバー設定処理
最初のサーバー設定では、次の処理が実行されます。
!
Domino Server の新しいドメインを作成します。
!
認証ログファイルを CERTLOG.NSF という名前で作成し、Domino データディレクトリに保存します。
適切なネットワークとシリアルポートを使用可能にします。
ドメインの Domino ディレクトリを作成します。セットアッププログラムは、Domino ディレクトリを Domino Server に指
定したデータディレクトリに作成し、NAMES.NSF というデフォルト名を付けます。
!
!
メモ Domino ディレクトリは、公開アドレス帳またはアドレス帳 (NAB) とも呼ばれます。
!
組織の認証者 ID を作成します。セットアッププログラムは、Domino データファイルに選択したのと同じディレクトリに
認証者 IDを保存し、CERT.ID というデフォルト名を付けます。
!
Domino ディレクトリに認証者文書を作成します。この文書は、認証者 ID を記述します。
新しいサーバーのサーバー ID を作成します。セットアッププログラムは、サーバー ID を Domino データファイルに
選択したのと同じディレクトリに保存し、SERVER.ID というデフォルト名を付けます。セットアッププログラムは、サー
バー ID をパスワードなしで作成します。後で、サーバー ID のパスワードが必要になった場合は、要求できます。
!
!
!
!
!
組織認証者 ID を持つサーバー ID を認証します。
Domino ディレクトリにサーバー文書を作成します。サーバー文書は、設定時に指定した情報に基づいて最初のサー
バーを記述します。
設定時に指定した Domino 管理者のユーザー文書を、Domino ディレクトリに作成します。
Domino 管理者のユーザー ID とパスワードを作成し、指定に従って以下のいずれかの処理を実行します。
!
ユーザー ID を USER.ID という名前のファイルとして、Domino ディレクトリにある管理者のユーザー文書に
添付します。
ユーザー ID ファイルを、データディレクトリにコピーします。
組織認証者 ID を持つ管理者のユーザー ID を認証します。
Domino ディレクトリのアクセス制御リストに、管理者名とサーバー名を管理者として追加します。
Domino ディレクトリの LocalDomainServers グループにサーバー名を追加します。
サーバーのログファイルを Domino データファイルに指定したのと同じディレクトリに作成し、LOG.NSF というデフォ
ルト名を付けます。
!
!
!
!
!
!
Domino データディレクトリにメールディレクトリを作成し、そのディレクトリに Domino Administrator のメールファイル
を作成します。
!
指定した追加オプションを設定します。
レポートファイルを REPORTS.NSF という名前で作成し、Domino データディレクトリに保存します。
Domino ディレクトリのサーバー文書で、ネットワーク設定を更新します。
セットアッププログラムの実行中に SMTP を選択した場合は、SMTP を設定します。
セットアッププログラムの実行中に [DOLS Domino Off-Line Services] を選択した場合は、オフラインサービスファイ
ルを DOLADMIN.NSF という名前で作成し、Domino データディレクトリに保存します。
!
!
!
!
!
すべてのデータベースのアクセス制御リストと Domino データディレクトリツリー内のテンプレートを更新し、匿名アク
セスの無効化と LocalDomainAdmin アクセスの追加の両方またはどちらか一方を実行します。両方を実行するか、
どちらか一方を実行するかは、セットアッププログラムでの選択により異なります。
!
インストールプログラムの実行中に xSP を選択した場合は、xSP サービスプロバイダ情報を設定します。
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第 7 章 同じ ISERIES サーバーへの複数の DOMINO SERVER の設定
第 7 章 同じ iSeries サーバーへの複数の Domino Server の設定
この章では、同じ iSeries サーバーに複数の Domino Server を設定する方法について説明します。
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第 7 章 同じ ISERIES サーバーへの複数の DOMINO SERVER の設定
Domino パーティションについて
Domino Server パーティションを使用すると、1 つの iSeries サーバー上で複数の Domino Server を稼動できます。パー
ティションサーバーを使用することにより、ハードウェアの費用を削減し、管理するコンピュータの台数を最少化することが
できます。各パーティションサーバーは、独自の Domino データディレクトリおよび NOTES.INI ファイルを持ちます
が、Domino プログラムファイルはすべてのパーティションサーバーで同じものを共有します。パーティションサーバーによ
り、iSeries サーバーをより効率的に使用できます。
たとえば、Domino Server を稼動する小規模コンピュータを何台も購入する代わりに (この方法ではリソースを有効活用
できません)、より高性能な iSeries サーバーを 1 台購入してそのサーバー上で複数の Domino Server を稼動することに
より、その iSeries サーバーで稼動する各 Domino Server に容易にリソースを割り当てることができます。
パーティションサーバーの設定は、サーバーが別々のドメインにあるときに特に効果的です。たとえば 1 台のコンピュータ
上で、複数の顧客に複数のドメインを用意したり、複数の Web サイトを設定したりできます。
企業のネットワークでは、パーティションサーバーを使用すると、セキュリティと同時に必要に応じたスケーラビリティも確
保できます。システムの拡張にしたがって、個々のサーバーのユーザーをパーティションサーバーに移行できます。デー
タベースに高可用性が必要な場合は、パーティションサーバーをクラスタのメンバーにすることもできます。パーティション
サーバーのセキュリティは、iSeries 上のサーバーと同じです。
あるパーティションサーバーがダウンしても、他のサーバーは稼動し続けます。この結果、他のパーティションサーバーで
稼動するアプリケーションは、より信頼性が高くなります。特定のパーティションサーバーで致命的なエラーが発生した場
合は、iSeries サーバーや 他の Domino Server を再起動することなしに、そのパーティションサーバーを再起動できま
す。
同じ iSeries サーバーに複数の Domino Server を設定するためには、以下の処理を実行する必要があります。
パーティション Domino Server の TCP/IP ネットワークを準備します。
!
次のいずれかの方法で Domino Server を設定します。
!
最初の Domino Server として設定。
!
既存の Domino Server の追加サーバーとして設定。
メモ 同じ iSeries サーバー上で複数の異なるバージョンの Domino を稼動したり、ファイアウォールの外で Domino
Server を設定する場合は、Domino を Domino Server パーティションではなく、別個の OS/400 論理パーティションで稼
動することを検討してください。
!
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第 7 章 同じ ISERIES サーバーへの複数の DOMINO SERVER の設定
パーティション Domino Server の TCP/IP ネットワークを準備する
パーティションサーバーを設定する前に、以下の手順を実行してください。
1 使用するサーバーの固有な TCP/IP アドレスとホスト名を取得します。
2 各サーバーおよびクライアントの Domain Name Service (DNS) またはホストテーブルを、サーバーの TCP/IP アドレ
スおよびホスト名で更新します。
iSeries ナビゲーターを使用して TCP/IP アドレスおよびホスト名を設定するには、次の手順を実行します。
!
パーティション Domino Server を設定する iSeries サーバーを開きます。
!
!
!
!
[ネットワーク] をクリックします。
[TCP/IP 構成] をクリックします。
[IPV4] または [IPV6] (OS/400 V5R2 を使っているとき) をクリックします。
[インターフェイス] を右クリックして [新規インターフェイス] を選択し、インターフェースの形式を選択しま
す。TCP/IP インターフェースウィザードにより、iSeries サーバーの TCP/IP インターフェースを設定するため
の手順が示されます。
3 パーティションサーバーを設定したら、TCP/IP ポートオプションのインターネットアドレスフィールドに固有の TCP/IP
アドレスを指定します。
サーバーがすでに設定されている場合は、iSeries ナビゲーターまたは CHGDOMSVR コマンドを使用してサーバー
を再設定し、TCP/IP ポートオプションのインターネットアドレスフィールドに TCP/IP アドレスを追加します。
ヒント 新しく TCP/IP インターフェースを追加するのに、CFGTCP コマンドを使用することもできます。[TCP/IP の構成]
画面でオプション 1 を選択してから、空白のインターネットアドレスフィールドの横に「1」と入力します。
パーティションサーバーの設定について詳しくは、『Lotus Domino Administrator 6 ヘルプ』 (HELP6_ADMIN.NSF) を参照
してください。パーティション Domino Server を設定する準備が整ったら、次のセクションに進みます。
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第 7 章 同じ ISERIES サーバーへの複数の DOMINO SERVER の設定
パーティション Domino Server を設定する
パーティションサーバーは、最初の Domino Server としても追加の Domino Server としても設定できます。ただし、各
Domino Server を設定する際には、以下を忘れずに実行してください。
!
!
!
同じ iSeries サーバー上で稼動する Domino Server ごとに、固有の TCP/IP アドレスを指定します。
同じ iSeries サーバー上で稼動する各 Domino Server で、パーティションオプションを有効化します。
iSeries サーバー上で複数の HTTP サーバーを稼動する場合は、[Bind to Host name] オプションを有効化すること
により、各 Domino Server がそれぞれ 1 つの TCP/IP アドレスを使用するように設定します。
パーティションサーバーを最初の Domino Server として設定する方法について詳しくは、第 6 章「最初の Domino Server
の設定」を参照してください。
パーティションサーバーを追加の Domino Server として設定する方法について詳しくは、第 8 章「追加の Domino Server
の設定」を参照してください。
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第 8 章 追加の DOMINO SERVER の設定
第 8 章 追加の Domino Server の設定
この章では、既存の Domino ドメインに別の Domino Server を追加する方法について説明します。Domino ドメインに
Domino Server を追加する際、追加するサーバーはドメインの他のサーバーと同じ Domino ディレクトリを使用します。た
とえば次のような場合に、Domino Server を追加サーバーとして設定します。
!
別のシステムにすでに Domino Server があり、iSeries サーバー上の新しい Domino Server でそれと同じ Domino
ディレクトリを使用したい場合。
!
統合 xSeries サーバー (iSeries 版) にすでに Domino Server があり、新しい Domino Server でそれと同じ Domino
ディレクトリを使用したい場合。
!
iSeries サーバー上にすでに Domino Server が設定されており、それと同じ Domino ディレクトリを使用する 2 つ目
のサーバーを追加したい場合。
追加の Domino Server を設定する際には、次の作業を実行します。
1 Domino Server の OS/400 環境を準備します。過去に最初の Domino Server を同じ iSeries サーバーに設定した場
合は、OS/400 環境はすでに設定されています。
詳しくは、第 4 章「Domino for iSeries の環境設定」を参照してください。
2 Domino ドメインの既存のサーバーを使用して、追加サーバーを登録します。
サーバーの登録について詳しくは、次のセクション「追加サーバーを登録する」を参照してください。
3 登録サーバーおよびその管理クライアントから iSeries サーバーへの TCP/IP 接続を確認します。
4 サーバーを登録した際にファイルにサーバー ID を保存した場合は、追加サーバーのサーバー ID ファイルを iSeries
サーバーにコピーします。
5 iSeries 上の追加サーバーを設定します。
用語集
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第 8 章 追加の DOMINO SERVER の設定
追加サーバーを登録する
既存の Domino ドメインに Domino Server を追加する前に、ドメインに追加サーバーを登録しなければなりません。サー
バーを登録する際は、iSeries TCP/IP ホスト名をサーバー名として指定します (同じ iSeries TCP/IP ホスト名を使用する
Domino Server がすでに存在する場合を除く)。
iSeries TCP/IP ホスト名の特定方法については、第 4 章の「iSeries の TCP/IP 設定およびステータスを確認する」を参
照してください。
1 Domino ドメインで既存のサーバーを選択して、そのサーバー (登録サーバー) を使用して追加サーバーを登録しま
す。追加サーバーの登録について詳しくは、『Lotus Domino Administrator 6 ヘルプ』 (HELP6_ADMIN.NSF) を参照し
てください。
サーバーの登録プロセスで、登録サーバーの Domino ディレクトリにサーバー文書とサーバー ID が作られます。異
なる設定をしない限り、サーバー ID は暗号化されて Domino ディレクトリのサーバー文書に添付されます。サーバ
ー ID をファイルに保存することもできます。
!
サーバー ID を Domino ディレクトリに保存する場合は、パスワードを指定する必要があります。パスワード
の記録は安全な場所に保管してください。追加サーバーを設定する際は、パスワードを指定する必要があり
ます。設定処理時に Domino ディレクトリ (サーバー ID を含む) は新しいサーバーにコピーされます。
また、パスワードは、追加サーバーを起動するたびに指定しなければなりません。このため、起動要求を発行し
た後、Domino Server コンソールを (OS/400 WRKDOMCSL コマンドを使って) 起動してパスワードを入力しなけ
ればなりません。
!
サーバー ID をファイルに保存する場合は、パスワードを指定する必要はありません。ただし、追加サーバー
を設定する iSeries にファイルを手動でコピーします。サーバー ID ファイルは、サーバーを設定する前にコピ
ーします。
ヒント 新しいサーバーをリモートで管理する場合は、パスワードは指定せずに、サーバーの最小パスワード長に 0
を指定します。そうしないと、サーバーを起動するたびに、サーバーの Domino Server コンソールを開いてパスワー
ドを入力しなければなりません。
2 登録サーバーおよび登録した追加サーバーを示す名前を記録します。
!
登録サーバーには、Server1 など単純名を記録します。
!
追加サーバーには、Server2/Chicago/Acme など完全な階層名を記録します。
3 登録サーバーの TCP/IP ホスト名を記録します。このホスト名は、通常サーバー名と同じになります。
4 サーバー ID をファイルに保存するよう選択した場合は、サーバー ID ファイルの場所を記録します。
用語集
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第 8 章 追加の DOMINO SERVER の設定
iSeries サーバーへの TCP/IP 接続を確認する
iSeries サーバー上の追加 Domino Server を設定する際、登録サーバーから新しいサーバーに Domino ディレクトリがコ
ピーされます。このため iSeries サーバーで、登録サーバーへの TCP/IP 接続が有効化されている必要があります。同
様に、ドメインの管理クライアントも iSeries と通信できる状態になっていなければなりません。
登録サーバーと iSeries サーバーとの TCP/IP 接続を確認する
1 登録サーバーが起動していることを確認します。
2 OS/400 コマンドラインに、以下のコマンドを入力します。
ping registration-server-host-name
registration-server-host-name には、登録サーバーの TCP/IP ホスト名を指定します。このホスト名は、追加サーバ
ーを登録する手順の一部として記録してあります。登録サーバーのホスト名は、登録サーバーが稼動しているシステ
ムの TCP/IP ホスト名とは異なることがあります。
!
登録サーバーが PING コマンドに応答した場合は、登録サーバーと iSeries サーバーとの TCP/IP 接続は
有効化されています。
!
PING コマンドが失敗した場合は、iSeries サーバーおよび登録サーバーを含むシステムの TCP/IP 接続を
確認してください。また iSeries および他のシステムがネットワークに正しく接続されていて、ネットワークが有
効化されていることを確認してください。
メモ ファイアウォールを使用している場合、PING コマンドは機能しません。ただし、サーバー設定は続行できること
もあります。
ヒント ドメインの登録サーバーが、追加サーバーと同じ iSeries 上の統合 xSeries サーバー (iSeries 版) で稼動している
場合は、追加設定を行う必要がある場合があります。
クライアントと iSeries サーバーとの TCP/IP 接続を確認する
現在の管理クライアントから追加サーバーを管理するためには、TCP/IP を介して iSeries サーバーと通信できる必要が
あります。TCP/IP 以外のネットワークプロトコルを使用して現在のサーバーを管理している場合は、クライアントに
TCP/IP を設定しなければなりません。
1 クライアントに TCP/IP をインストールして設定します。手順については、TCP/IP 製品のマニュアルを参照してくださ
い。
ヒント Microsoft Windows 95、Windows 98、または Windows NT を使用している場合は、『AS/400 クライアント・アク
セス Windows エクスプレス版 - セットアップ』 (SC41-3512) を参照してください。このマニュアルには、Microsoft
TCP/IP for Windows を設定するために役立つ章が収録されています。このマニュアルは、以下の Web サイトの
iSeries オンラインライブラリからアクセスできます。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/library
2 iSeries サーバーへの TCP/IP 接続を確認します。
!
!
用語集
管理者のクライアントで、コマンドプロンプトに以下の OS/400 コマンドを入力します。
ping hostname
hostname には、iSeries サーバーの TCP/IP ホスト名を指定します。
PING コマンドが成功した場合は、クライアントは iSeries サーバーと通信中です。PING コマンドが失敗した
場合は、クライアントおよび iSeries に TCP/IP を設定するために実行してきた手順を見直してください。
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第 8 章 追加の DOMINO SERVER の設定
追加サーバーの ID ファイルを iSeries サーバーにコピーする
サーバー ID をファイルに保存した場合は、追加サーバーを設定する iSeries サーバーにファイルをコピーする必要があ
ります。
メモ サーバー ID を Domino ディレクトリに保存した場合は、この手順はとばしてください。
1 サーバー ID ファイルを含むシステム (サーバーまたはクライアント) から作業していることを確認します。
2 サーバー ID ファイルを含むディレクトリに変更します。ディレクトリパスは、追加サーバーを登録する手順の一部とし
て記録してあります。
3 サーバー ID ファイルを、追加サーバーを設定する iSeries サーバーにコピーします。システム間でのファイルのコピ
ーに通常使用する方法を使用します。たとえば次のような方法を使用できます。
!
TCP/IP ファイル転送プロトコル (FTP)。
!
iSeries Access または iSeries NetServer サポートと Windows Network Neighborhood との組み合わせによ
り、システム間のネットワークドライブをマップします。その後、あるディレクトリから別にディレクトリに同じシ
ステム上でファイルをコピーする方法で、ファイルをコピーできます。
!
iSeries ナビゲーター。[ファイル・システム] ‐ [統合ファイル・システム] ‐ [Root] の順にクリックして、サーバ
ーのデータディレクトリを選択します。通常は /NOTES/DATA または /Servername/NOTES/DATA となりま
す。その後、ID ファイルをクライアント上のローカルディレクトリにコピーまたはドラッグします。
これらの方法を使用するには、クライアントと iSeries 間で TCP/IP 通信を設定して有効化しておく必要があります。
4 Domino Server のファイルへのアクセスは確保したままでサーバー ID ファイルを保護するように、OS/400 の権限を
変更します。iSeries ナビゲーターを使用して OS/400 の権限を変更するには、次の手順を実行します。
!
[ファイル・システム] をクリックします。
!
[統合ファイル・システム] をクリックします。
[Root] をクリックします。
サーバー ID を右クリックして [許可] を選択します。
[所有者] ボタンをクリックし、[新規所有者の選択] フィールドのリストから「Qnotes」を選択し、[OK] をクリック
します。
!
!
!
メモ Qnotes は「すべてのユーザー」グループの下にあります。
!
!
(Public) の [除外] チェックボックスがオンになっていることを確認します。
QNOTES の [除外] 以外のチェックボックスがすべてオンになっていることを確認します。
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第 8 章 追加の DOMINO SERVER の設定
iSeries ナビゲーターを使用して追加サーバーを設定する
Java ベースのセットアップウィザードを使用して、iSeries サーバー上の追加サーバーを設定します。セットアップ処理を開
始するには、次の手順を実行します。
1 iSeries ナビゲーターを開きます。
2 Domino Server を追加する iSeries サーバーを開きます。
3 [ネットワーク] をクリックします。
4 [サーバー
サーバー]
サーバー をクリックします。
5 [Domino
Domino]
サーバー] を選択します。
Domino を右クリックして [新規
新規 Domino サーバー
Java ベースのセットアップウィザードが起動します。第 6 章の「サーバー特性を指定する」の情報を使用して、ウィザ
ードのフィールドに入力します。
ヒント iSeries サーバーの Domino Server を設定するのに、CFGDOMSVR コマンドを使用することもできま
す。CFGDOMSVR コマンドについて詳しくは、付録 C 「Domino for iSeries での OS/400 コマンドの使用」を参照して
ください。
6 ダイアログボックスが表示されたら、OS/400 のユーザー ID とパスワードを入力します。
ヒント セットアップウィザードでは、サーバーが通常使用するあらかじめ定義されたデフォルト値が入力されます。詳
細なサーバー設定を変更して、ご使用の特定の環境に合うようにサーバーをカスタマイズできます。
7 セットアップパネルに従って、希望のサーバー特性に合致するオプションの選択または情報の入力を行います。
以下の情報を入力します。
設定する Domino Server の種類を問われたら、[追加のサーバーのセットアップ
追加のサーバーのセットアップ]
追加のサーバーのセットアップ を選択します。
ID:サーバー ID が iSeries サーバー上のファイルまたは Domino ディレクトリのどちらにあるかを選択しま
サーバー ID
す。
追加サーバーの登録時にパスワードを指定した場合は、そのパスワードを入力します。
サーバー名:Domino Server の完全な階層名を指定します。たとえば次のように指定します。
サーバー名
Server2/Chicago/Acme
データフォルダ:統合ファイルシステム内にあるサーバーのデータディレクトリの、ディレクトリパスを指定します。たと
データフォルダ
えば次のように指定します。
/Server2/notes/data
インターネットサービス:Domino Server が提供する希望のインターネットサービスを指定します。
インターネットサービス
サービスの詳細:このサーバーに適用する、詳細なサーバー設定を指定します。
Domino サービスの詳細
Domino ネットワークの設定 :この Domino Server のネットワーク設定を指定します。たとえば、[カスタマイズ] ボタン
をクリックして、この Domino Server の完全修飾インターネットホスト名を指定します。
タイムゾーンの指定:サーバーのタイムスタンプに使用するタイムゾーンを選択します。
タイムゾーンの指定
Domino サーバーのシステムデータベース :システムデータベースを別の Domino Server から提供するか、別のロー
カルメディアソースから提供するかを選択できます。どちらの場合でも、[システムを取得する Domino サーバー] フィ
ールドにサーバー名を入力する必要があります。
他の新機能として、プロキシ接続によって他の Domino Server に接続する機能があります。この機能を利用するた
めには、プロキシサーバーのアドレス、ポート、および種類を指定します。
メモ プロキシサーバーのアドレスが指定されている場合は、ポートと種類を選択します。
Domino ディレクトリの種類 :このサーバーが使用する Domino ディレクトリの種類を指定します。
8 設定が完了したら、iSeries ナビゲーターを使用して次の手順でサーバーのステータスを確認します。
!
!
!
[ネットワーク] をクリックします。
[サーバー
サーバー]
サーバー をクリックします。
[Domino] をクリックします。
右ペインに、iSeries サーバー上の Domino Server のリストが表示されます。[状況
状況]
状況 列で、設定したばかりの
Domino Server のステータスを確認します。
9 サーバーが停止したら、右クリックして [開始
開始 : サーバー]
サーバー を選択して起動します。
メモ サーバー文書は iSeries サーバーのデフォルトホスト名で作成されることがあり、Domino Server の起動後に変更し
なければならないことがあります。この値を更新しないと IIOP で Domino Server にアクセスするときに問題が発生するこ
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なければならないことがあります。この値を更新しないと IIOP で Domino Server にアクセスするときに問題が発生するこ
とがあります。この作業をするには、Domino Administrator クライアントでサーバー文書を開き、IP アドレスと完全修飾ホ
スト名を新しく設定した Domino Server と一致するように変更します。次に、変更を有効にするためにサーバーを停止し、
再起動します。
iSeries ナビゲーターを使用して Domino Server の処理を実行する方法について詳しくは、第 10 章「iSeries ナビゲーター
による Domino Server の管理」を参照してください。
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第 8 章 追加の DOMINO SERVER の設定
追加サーバーの設定処理
追加サーバーを設定すると、以下の処理が実行されます。
!
セットアッププログラムの実行中にファイルの場所を指定した場合は、Domino ディレクトリをコピーし、NAMES.NSF と
いう名前で Domino データディレクトリに保存します。
!
セットアッププログラムの実行中に指定した場所からサーバーの ID をコピーして、SERVER.ID という名前で Domino
データディレクトリに保存します。コピーは、ファイル、ディレクトリのコピー、既存の Domino Server のディレクトリの
いずれからでも行えます。
!
Domino ディレクトリのサーバー文書から、ドメイン名と管理者名を取得します。
ログファイルを LOG.NSF という名前で作成し、Domino データディレクトリに保存します。
システム管理要求ファイルを ADMIN4.NSF という名前でコピーまたは複製し、Domino データディレクトリに保存しま
す。
!
!
!
!
!
!
!
!
統計イベントファイルを EVENTS4.NSF という名前でコピーまたは複製し、Domino データディレクトリに保存します。
Domino ディレクトリが存在していない場合は、Domino ディレクトリを NAMES.NSF という名前で複製し、Domino デー
タディレクトリに保存します。
Domino ディレクトリ内の既存の Domino Server に、接続文書を作成します。
レポートファイルを REPORTS.NSF という名前で作成し、Domino データディレクトリに保存します。
Domino ディレクトリのサーバー文書で、ネットワーク設定を更新します。
セットアッププログラムの実行中に SMTP を選択した場合は、SMTP を設定します。
!
セットアッププログラムの実行中に [DOLS Domino Off-Line Services] を選択した場合は、オフラインサービスファイ
ルを DOLADMIN.NSF という名前で作成し、Domino データディレクトリに保存します。
!
すべてのデータベースのアクセス制御リストと Domino データディレクトリツリー内のテンプレートを更新し、匿名アク
セスの無効化と LocalDomainAdmin アクセスの追加の両方またはどちらか一方を実行します。両方を実行するか、
どちらか一方を実行するかは、セットアッププログラムでの選択により異なります。
!
!
インストールプログラムの実行中に xSP を選択した場合は、xSP サービスプロバイダ情報を設定します。
必要に応じて、サーバー文書への変更内容を既存のサーバーで複製します。
!
必要であれば、Domino ディレクトリから SERVER.ID の添付ファイルを削除します。
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第 9 章 DOMINO SERVER の管理の概要
第 9 章 Domino Server の管理の概要
Domino for iSeries では、iSeries 上の Domino Server を管理するための管理機能を使用できます。たとえば、以下の 2
つのインターフェースのいずれかを使用して、サーバーを起動または停止できます。
!
!
iSeries ナビゲーター
Windows などのグラフィカルユーザーインターフェースに慣れている場合は、iSeries ナビゲーターを使用するとよい
でしょう。
詳しくは、第 10 章「iSeries ナビゲーターによる Domino Server の管理」を参照してください。
OS/400 のコマンドインターフェースを使用して入力する個々のコマンド
OS/400 のコマンドインターフェースに慣れている場合は、コマンドを使用するとよいでしょう。OS/400 のコマンドを使
用すると、現在 iSeries ナビゲーターでは使用できない一部の機能も使用できます。
詳しくは、付録 C「Domino for iSeries での OS/400 コマンドの使用」を参照してください。
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第 9 章 DOMINO SERVER の管理の概要
iSeries サーバー上の Domino Server の管理方法
通常、Domino Server は Notes Client から管理します。Notes Client のインターフェースでは、すべての Domino 管理機
能を使用できます。Notes Client は、iSeries 上の Domino Server にローカルの Notes Client がインストールされていな
いため、リモートのクライアントで使用します。Domino for iSeries は、Domino Web 管理ツールもサポートします。このツー
ルを使用することにより、Domino 管理タスクのサブセットを Web ブラウザで実行できます。詳しくは、『Lotus Domino
Administrator 6 ヘルプ』 (HELP6_ADMIN.NSF) を参照してください。
Domino Server の管理に役立つように、Domino for iSeries では、以下の方法でも共通管理タスクを実行できます。
!
iSeries ナビゲーター:このグラフィカルユーザーインターフェースは、IBM iSeries Access が提供するクライアントサポ
ートの一部です。
!
OS/400 のコマンド:これらのコマンドを使用することにより、iSeries オペレーティングシステム (OS/400) のネイティブ
コマンドインターフェースで直接対話することができます。
!
Java サーバーコンソール:この Java ベースのアプリケーションを使用することにより、Domino Server が稼動してい
ないときでも、Domino Server をクライアントから管理できます。
サーバーの起動や停止など Domino Server のいくつかのタスクを実行するには、iSeries ナビゲーター、OS/400 のコマ
ンド、または Java サーバーコンソールを使用する必要があります。
Windows などのグラフィカルユーザーインターフェースに慣れている場合は、iSeries ナビゲーターを使用するとよいでしょ
う。一部のタスクについては、iSeries ナビゲーターを使用するほうが、コマンドや Notes の管理者機能を使用するよりも
簡単です。たとえば、iSeries ナビゲーターを使用すると、Notes ユーザーと OS/400 ユーザーの両方を同時に追加でき
ます。ただし、iSeries ナビゲーターを使用するには、iSeries Access を使用し、クライアントで追加設定を行う必要があり
ます。
OS/400 に慣れている場合、コマンドは、iSeries と iSeries 上で稼動している Domino Server の両方を管理する直接的で
便利な方法となります。コマンドは、OS/400 オペレーティングシステムと通信する任意のディスプレイまたはクライアント
から実行できます。追加設定は不要です。
メモ Domino Server の管理に使用する主な OS/400 のコマンドは、WRKDOMSVR です。WRKDOMSVR コマンドに
ついて詳しくは、付録 C 「Domino for iSeries での OS/400 コマンドの使用」を参照してください。
iSeries ナビゲーター、OS/400 のコマンド、または Java サーバーコンソールのいずれを使用して Domino Server を管理
する場合でも、各管理操作を実行するために必要な権限を持つ OS/400 のユーザー・プロファイルが必要です。
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第 9 章 DOMINO SERVER の管理の概要
Domino 管理者に必要な iSeries サーバーの権限の要件
iSeries 上の Domino Server を管理するユーザーは、各管理タスクの実行に必要な OS/400 の権限を持つユーザー・プ
ロファイルを使用して、iSeries サーバーにサインオンする必要があります。ユーザーに特殊な権限を付与する場合は、ユ
ーザー・プロファイルの特殊権限フィールドを変更してください。OS/400 のセキュリティ担当者は、iSeries ナビゲーターま
たは Change User Profile (CHGUSRPRF) コマンドのいずれかを使用して、ユーザーのプロファイルを変更できます。
!
Domino Server の起動と停止 (終了)
管理者は、iSeries ナビゲーターまたは OS/400 のコマンド (STRDOMSVR、ENDDOMSVR、または WRKDOMSVR)
のいずれかを使用して、サーバーを起動、終了できます。どちらのインターフェースでも、サーバーを起動または終
了するには *JOBCTL の特殊な権限が必要です。
!
Domino コンソールの使用
管理者は、OS/400 のコマンド (WRKDOMCSL) を使用して Domino コンソールにアクセスできます。管理者は、サー
バーコマンドをこのコンソールから発行できます。Domino コンソールを使用して作業するには、管理者には
*ALLOBJ の特殊な権限、または以下の特定の権限が必要です。
!
!
!
*QNOTES ライブラリの QNNINCSS プログラムに対する USE 権限
*QSYS ライブラリの WRKDOMCSL コマンドに対する USE 権限
*Domino Server のデータディレクトリ (および、そのディレクトリがルートディレクトリの直下にない場合は、そ
の親ディレクトリ) に対する X データ権限
OS/400 のセキュリティ担当者は、以下の OS/400 のコマンドを入力することにより、上記の特定の権限を付与でき
ます。
GRTOBJAUT OBJ(qnotes/qnnincss) OBJTYPE(*pgm) USER(admin-profile-name) AUT(*use) REPLACE(*yes)
GRTOBJAUT OBJ(qsys/wrkdomcsl) OBJTYPE(*cmd) USER(admin-profile-name) AUT(*use) REPLACE(*yes)
CHGAUT OBJ('server_data_directory') USER(admin-profile-name) DTAAUT(*X)
ここで、server_data_directory は、Domino Server のデータディレクトリです。
メモ CHGAUT コマンドは、Domino Server のデータディレクトリの上位にあるそれぞれの親ディレクトリで使用する
必要があります。
Domino コンソールを表示するには、管理者に、*ALLOBJ の特殊な権限、または Domino Server のデータディレクト
リ (および、そのディレクトリがルートディレクトリの直下にない場合は、その親ディレクトリ) に対する *X データ権限
のいずれかが必要です。
!
Domino Server の変更
Domino Server の設定後、管理者は OS/400 のコマンド (CHGDOMSVR) を使用して、サーバーの設定を変更できま
す。サーバーの変更には、*ALLOBJ、*IOSYSCFG、*JOBCTL、および *SECADM の特殊な権限が必要です。
!
Domino Server の削除
Domino Server を削除すると、サーバーで使用していたデータディレクトリが削除されます。データディレクトリには、
ユーザーデータも含まれている場合があります。管理者は OS/400 のコマンド (CFGDOMSVR) を使用して、Domino
Server を削除できます。管理者は、*ALLOBJ、*IOSYSCFG、*JOBCTL、および *SECADM の特殊な権限を持って
いる必要があります。
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第 9 章 DOMINO SERVER の管理の概要
iSeries ナビゲーターを使用した Domino Server の管理の概要
iSeries ナビゲーターを使用すると、Notes の管理クライアントを使って、iSeries サーバーと iSeries 上の Domino Server
の両方を管理できます。iSeries ナビゲーターの Domino for iSeries サポートを使用すると、以下のことができます。
iSeries サーバー上のすべての Domino Server のステータスを決定する。
!
サーバーの起動、停止、削除などの管理タスクをサーバーで実行する。
!
NOTES.INI ファイルなどのサーバープロパティを表示、変更する。
iSeries ナビゲーターは、iSeries Access サポートを使用して動作します。したがって、iSeries サーバーと管理クライアント
に iSeries Access をインストールする必要があります。管理クライアントには、Domino Plug-in for iSeries Navigator もイ
ンストールする必要があります。
!
詳しくは、第 5 章「管理者のクライアントの準備」を参照してください。
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第 9 章 DOMINO SERVER の管理の概要
Java サーバーコンソールを使用した Domino Server の管理の概要
Java サーバーコンソールを使用すると、Java アプリケーションをサポートする任意のクライアントで Domino Server を管
理できます。Java サーバーコンソールを使用するには、まず Java サーバーコントローラー (JSC) を iSeries サーバーで
起動する必要があります。JSC は、Domino Server を iSeries ナビゲーターまたは STRDOMSVR コマンドから起動すると
きに、起動できます。
Java サーバーコントローラーは、リモートの Java サーバーコンソールからの要求を listen するスタンドアロンの Java プ
ログラムです。また、Domino Server からの「ハートビート」情報も listen します。
メモ Domino Server と Java サーバーコントローラーを起動したとき、OS/400 のジョブのログに SERVER ジョブでなく
QJVAEXEC ジョブが表示されるようになりました。
Java サーバーコンソールについて詳しくは、以下の Web アドレスで入手できる IBM Redbook 『Domino 6 for iSeries
Implementation』を参照してください。
http://www.ibm.com/redbooks
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第 9 章 DOMINO SERVER の管理の概要
Domino Administrator クライアントを使用した Domino Server の管理の概要
Domino Administrator は、Notes と Domino の管理クライアントです。Domino Administrator を使用して、さまざまな管理
タスクを実行できます。
たとえば、以下のことを実行できます。
!
サーバータスクの開始および停止
!
サーバーのログファイルの表示、検索、および分析
!
サーバーのステータスと可用性の監視
!
リアルタイムのパフォーマンスチャートへのアクセス
!
詳細なサーバー設定の管理
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第 9 章 DOMINO SERVER の管理の概要
Verity KeyView フィルタを使用する
Domino for iSeries では、Verity KeyView フィルタを使用して、バイナリ添付ファイルからテキストを取得します。サポート
する形式は、Adobe Acrobat PDF、Microsoft Word、Corel WordPerfect、Lotus 1-2-3 (R)、Microsoft Excel、Lotus
Freelance Graphics (R)、Microsoft PowerPoint、HTML、など数多くあります。
メモ Lotus Word Pro (R) の添付ファイルは、索引を作成できません。
この機能を有効にするには、バイナリ添付ファイルの索引を作成するオプションを使用して、データベースの全文索引を
作成する必要があります。生のテキストとして添付ファイルの索引を作成すると、引き続き以前と同様に動作し、KeyView
フィルタを使用しません。KeyView フィルタは、NOTES.INI ファイルで以下の設定のいずれかを指定することにより、サー
バー全体に対して有効または無効にすることができます。
!
!
FT_BINARY_FILTER_OFF=1 は、KeyView フィルタが使用されないことを示します。
FT_BINARY_FILTER_OFF=0、または設定がない場合は、KeyView フィルタが使用されることを示します。これ
はデフォルト設定です。
この NOTES.INI の設定を使用することにより、管理者はバイナリ添付ファイルのオプションをオンにしたすべてのデータ
ベースで索引作成のオプションを変更することなく、フィルタをオフにすることができます。
メモ Domino for iSeries は、EBCDIC テキストファイルの全文索引作成をサポートしていません。
用語集
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第 9 章 DOMINO SERVER の管理の概要
障害復旧の操作
Domino 6 の障害復旧システムは、UNIX プラットフォーム上と同様に設定されますが、障害復旧システムが iSeries では
デフォルトで有効になっている点が異なります。Domino 5 での設定方法からは変更されました。特に、障害復旧の設定
がサーバーの設定文書で制御され、Domino Administrator の [設定] タブからアクセスできるようになりました。ま
た、AS400_DOMSVR_RESTART 環境変数がサポートされなくなり、サーバーの設定文書の [削除スクリプト最大実行時
間] 設定に置き換わりました。
詳しくは、『Lotus Domino Administrator 6 ヘルプ』の「障害復旧」セクションを参照してください。
以前のバージョンの Domino から Domino 6 にアップグレードする際、現在の障害復旧のサーバー設定は保持され、サ
ーバーの設定文書もそれに応じて更新されます。
障害復旧の診断プログラムを指定する
デフォルトでは、Domino Server が復旧の状態に入ると (たとえば、エラーの際のサーバーの循環処理)、システムは
QNOTES の NSD プログラムを呼び出します。NSD プログラムは、Lotus と IBM のサポートチームのサーバー問題のデ
バッグに役立つ重要情報を出力します。これは、サーバーの設定文書の [削除スクリプト] フィールドで制御されます。デ
フォルト値は次のとおりです。
CALL QNOTES/NSD
Domino Server の復旧中に実行されるアクションを変更するために、独自の復旧プログラムの名前を QNOTES/NSD と
入れ替えることができます。ただし、これを実行する場合には、独自の復旧プログラムでも引き続き QNOTES/NSD を呼
び出します。そうしない場合、重要なデバッグ情報を入手できなくなります。また、QNOTES ユーザー・プロファイルに、復
旧プログラムに対する *USE 権限があることを確認します。
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第 10 章 ISERIES ナビゲーターによる DOMINO SERVER の管理
第 10 章 iSeries ナビゲーターによる Domino Server の管理
iSeries ナビゲーターを Domino で有効にするには、Domino Plug-in for iSeries Navigator を追加する必要があります。詳
しくは、第 5 章の「Domino Plug-in をインストールする」を参照してください。
この章では、iSeries ナビゲーターを使用して以下の作業を完了するための手順を説明します。
!
Domino Server の起動
!
Domino Server の停止
!
Domino サブシステムの停止
!
Java サーバーコントローラーを起動する
!
サーバーのステータスの確認
!
Domino Server のプロパティの変更
!
NOTES.INI ファイルの編集
!
Domino Administrator クライアントを起動する
ヒント これらの機能の大部分は、WRKDOMSVR コマンドを使用しても実行できます。
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第 10 章 ISERIES ナビゲーターによる DOMINO SERVER の管理
iSeries ナビゲーターを使用して Domino Server を起動する
iSeries ナビゲーターを使用して Domino Server を起動するには、以下の手順を実行します。
1 iSeries ナビゲーターを開きます。
2 Domino をインストールした iSeries サーバーを開きます。
3 [ネットワーク] をクリックします。
4 [サーバー
サーバー]
サーバー をクリックします。
5 [ドミノ] をクリックします。
6 Domino Server を右クリックして [開始 : サーバー] を選択します。
メモ Domino Server の起動には数分かかることがあります。
ヒント 以下の OS/400 のコマンドを使用しても Domino Server を起動できます。
STRDOMSVR SERVER(servername)
servername には、Domino Server 名を指定します。
メモ Domino 6 の新機能を使用すると、iSeries サーバー上のすべての Domino Server を起動できます。これを実行する
には、[Domino] を右クリックして、[開始 : すべてのサーバー] を選択します。
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第 10 章 ISERIES ナビゲーターによる DOMINO SERVER の管理
iSeries ナビゲーターを使用して Domino Server を停止する
iSeries ナビゲーターを使用して Domino Server を停止するには、以下の手順を実行します。
1 iSeries ナビゲーターを開きます。
2 Domino をインストールした iSeries サーバーを開きます。
3 [ネットワーク] をクリックします。
4 [サーバー
サーバー]
サーバー をクリックします。
5 [ドミノ] をクリックします。
6 Domino Server を右クリックして [停止 : サーバー] を選択します。
メモ Domino Server の停止には数分かかることがあります。
ヒント 以下の OS/400 のコマンドを使用しても Domino Server を停止できます。
ENDDOMSVR SERVER(servername)
servername には、Domino Server 名を指定します。
メモ Domino 6 の新機能を使用すると、iSeries サーバー上のすべての Domino Server を停止できます。これを実行する
には、[Domino] を右クリックして、[停止 : すべてのサーバー] を選択します。
用語集
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第 10 章 ISERIES ナビゲーターによる DOMINO SERVER の管理
iSeries ナビゲーターを使用して Domino サブシステムを停止する
iSeries ナビゲーターを使用して Domino サブシステムを停止するには、以下の手順を実行します。
1 iSeries ナビゲーターを開きます。
2 Domino をインストールした iSeries サーバーを開きます。
3 [実行管理機能] をクリックします。
4 [サブシステム] をクリックします。
5 停止する Domino サブシステムを右クリックして、[停止] を選択します。
6 [サブシステムの停止] 表示で、[制御付き] を選択し、[停止] ボタンをクリックします。
メモ サブシステムが 20 分以内に停止しない場合は、上記の手順を再度実行し、[制御付き] ではなく [即時] を選択しま
す。
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第 10 章 ISERIES ナビゲーターによる DOMINO SERVER の管理
Java サーバーコントローラーを起動する
iSeries ナビゲーターを使用して Java サーバーコントローラーを起動するには、以下の手順を実行します。
1 Domino をインストールした iSeries サーバーを開きます。
2 [ネットワーク] をクリックします。
3 [サーバー
サーバー]
サーバー をクリックします。
4 [Domino] を右クリックし、[開始 : すべてのサーバーとコントローラー] を選択します。
メモ Java サーバーコントローラーを起動する際、通常は SERVER と呼ばれる Domino ジョブが QJVAEXEC と呼ばれる
ようになります。ジョブのログを表示する際は、必ず新しい名前のこのジョブを探します。
ヒント 以下の OS/400 のコマンドを使用しても Java サーバーコントローラーを起動できます。
STRDOMSVR SERVER(servername) JSC(*YES)
servername には、Domino Server 名を指定します。
Java サーバーコントローラーの使用法について詳しくは、『Lotus Domino Administrator 6 ヘルプ』 (HELP6_ADMIN.NSF)
を参照してください。
用語集
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第 10 章 ISERIES ナビゲーターによる DOMINO SERVER の管理
iSeries ナビゲーターを使用してサーバーのステータスを確認する
iSeries ナビゲーターを使用して Domino Server のステータスを確認するには、以下の手順を実行します。
1 iSeries ナビゲーターを開きます。
2 Domino をインストールした iSeries サーバーを開きます。
3 [ネットワーク] をクリックします。
4 [サーバー
サーバー]
サーバー をクリックします。
5 [ドミノ] をクリックします。
右側のペインには、iSeries サーバー上に設定されたすべての Domino Server のリストが表示されます。[状況] 列
で、Domino Server のステータスを確認します。
ヒント 以下の OS/400 のコマンドを使用しても Domino Server のステータスを確認できます。
WRKDOMSVR
以下の表は、使用可能な値とその意味を示しています。
ステータス
意味
送信開始
サーバータスクの開始の要求が送信されました。
起動中
サーバーを起動しています。ただし、これは Notes Client では使用できません。
起動
サーバーは稼動中で、クライアントからアクセスできます。
停止中
サーバーは停止処理中です。
停止
サーバーはアクティブではありません。すべてのサーバータスクが停止していま
す。
不明
システムがサーバーのステータスを確認できません。
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第 10 章 ISERIES ナビゲーターによる DOMINO SERVER の管理
iSeries ナビゲーターを使用して Domino Server のプロパティを変更する
iSeries ナビゲーターを使用して Domino Server のプロパティを変更するには、以下の手順を実行します。
1 iSeries ナビゲーターを開きます。
2 Domino をインストールした iSeries サーバーを開きます。
3 [ネットワーク] をクリックします。
4 [サーバー
サーバー]
サーバー をクリックします。
5 [ドミノ] をクリックします。
6 Domino Server を右クリックして [サーバー管理] を選択します。
7 Domino Administrator クライアントが起動し、Domino Server のサーバー文書に接続します。必要に応じてサーバー
のプロパティを編集し、[保存して閉じる] をクリックして変更内容を保存します。
ヒント 以下の OS/400 のコマンドを使用しても Domino Server のプロパティを変更できます。
CHGDOMSVR SERVER(servername)
servername には、Domino Server 名を指定します。
サーバー設定について詳しくは、第 6 章の「サーバー特性を指定する」を参照してください。
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第 10 章 ISERIES ナビゲーターによる DOMINO SERVER の管理
iSeries ナビゲーターを使用して NOTES.INI ファイルを編集する
操作環境によっては、NOTES.INI ファイルの設定を変更する必要がある場合があります。iSeries ナビゲーターを使用して
NOTES.INI ファイルに変更を加えるには、以下の手順を実行します。
注意 NOTES.INI ファイルの変更は、経験を積んだ管理者のみが行うことをお奨めします。NOTES.INI ファイルには、少し
変更を加えただけでもファイルにエラーが発生し、Domino Server の動作を悪化させることがあります。
1 iSeries ナビゲーターを開きます。
2 Domino をインストールした iSeries サーバーを開きます。
3 [ネットワーク] をクリックします。
4 [サーバー
サーバー]
サーバー をクリックします。
5 [ドミノ] をクリックします。
6 Domino Server を右クリックして [プロパティー] を選択します。
7 [初期設定ファイル] タブを選択して [編集] をクリックします。
メモ [編集] ボタンが灰色で表示されて無効の場合、このファイルは変更できません。
8 編集が終了したら、[OK] をクリックします。
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第 10 章 ISERIES ナビゲーターによる DOMINO SERVER の管理
サーバープロパティの一部しか表示されない場合
iSeries ナビゲーターの使用時にすべてのサーバーのプロパティを表示できないときは、多くの場合で OS/400 の権限に
問題があります。iSeries ナビゲーターを使用して Domino Server を管理する際、OS/400 のユーザー・プロファイルが認
証されます。OS/400 のユーザー・プロファイルを、正しい権限で使用していることを確認してください。
このトピックについて詳しくは、第 3 章「iSeries サーバーへの Domino のインストール」を参照してください。
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第 10 章 ISERIES ナビゲーターによる DOMINO SERVER の管理
Domino Administrator クライアントをインストールする
Domino Administrator クライアントを使用して Domino 環境を管理するには、管理クライアントとして動作するクライアント
を少なくとも 1 つインストールして設定しなければなりません。クライアントをインストールして設定するには、次の手順を
実行します。
1 クライアントの光ドライブに Notes Client CD-ROM を挿入します。
2 インストールウィザードが表示されたら、指示に従って Notes Client および Domino Administrator クライアントをイン
ストールします。ウィザードの画面でヘルプが必要になった場合は、[ヘルプ] ボタンをクリックします。
3 FTP または iSeries ナビゲーターでドラッグアンドドロップを使用して、認証者 ID および管理者 ID のファイル
を、iSeries サーバー上の Domino データディレクトリから Administrator クライアント上の Notes データディレクトリに
コピーします。
4 Lotus Notes を開いて、セットアップウィザードの指示に従って Notes クライアントを設定します。
注意 Domino 6 サーバーを管理するには、Domino Administrator 6 クライアントを使用する必要があります。R5
Administrator クライアントは使用しないでください。
Domino Administrator クライアントの設定方法について詳しくは、オンラインの『Lotus Domino Administrator 6 ヘルプ』
(HELP6_ADMIN.NSF) を参照してください。
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第 10 章 ISERIES ナビゲーターによる DOMINO SERVER の管理
Domino Administrator クライアントを起動する
Domino Administrator クライアントを使用して Domino Server を管理する場合、Notes Client または iSeries ナビゲーター
のいずれかからクライアントインターフェースを開くことができます。
Notes から Domino Administrator クライアントを起動する
Domino Administrator クライアントを Notes から起動するには、左側のナビゲーションバーの [Domino Administrator] ア
イコンをクリックします。
iSeries ナビゲーターを使用して Domino Administrator クライアントを起動する
iSeries ナビゲーターを使用して Domino Administrator クライアントを起動するには、以下の手順を実行します。
1 iSeries ナビゲーターを開きます。
2 Domino をインストールした iSeries サーバーを開きます。
3 [ネットワーク] をクリックします。
4 [サーバー
サーバー]
サーバー をクリックします。
5 [ドミノ] をクリックします。
6 Domino Server を右クリックして [サーバー管理] を選択します。
Domino Administrator クライアントが起動し、Domino Server のサーバー文書に接続します。
Domino Administrator クライアントの使用法について詳しくは、『Lotus Domino Administrator 6 ヘルプ』
(HELP6_ADMIN.NSF) を参照してください。
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第 11 章 ユーザーの登録と管理
第 11 章 ユーザーの登録と管理
iSeries 上の Domino Server には、3 種類のユーザーがあります。
!
Domino のみのユーザー。これらのユーザーは、Notes Client またはブラウザから Domino Server に接続しま
す。Domino for iSeries サーバーを除き、OS/400 の機能を使用しません。これらのユーザーは、OS/400 のユーザ
ー・プロファイルを必要としません。
!
Domino と iSeries のユーザー。これらのユーザーは、Notes Client またはブラウザからサーバーに接続します。ま
た、5250 クライアントのエミュレーションまたは iSeries Access など、その他の方法で iSeries にアクセスします。こ
れらのユーザーには、OS/400 のユーザー・プロファイルと Domino 登録の両方が必要です。
!
DB2 UDB for iSeries のアクセス権が必要な Domino ユーザー 。これらのユーザーは、OS/400 アプリケーションを
実行しない可能性があります。ただし、DB2
DB2 UDB for iSeries のデータにアクセスする Notes アプリケーションを使用
する可能性があります。OS/400 のユーザー・プロファイルが必要かどうかは、Notes アプリケーションの設計方法に
より異なります。
メモ インターネットメールアドレスでは、US ASCII 文字のみサポートされます。アクセントのある文字はサポートされてい
ません。したがって、アクセントのある文字を使用して Notes ユーザーに登録されたユーザーには、US ASCII 文字のみ
を使用した、対応するインターネットアドレスが必要です。インターネットアドレスに、US ASCII に対応する文字のないアク
セントのある文字 (ギリシャ文字やキリル文字など) が含まれる場合、インターネットアドレスは空白のままになりま
す。Domino 管理者が、US ASCII のインターネットアドレスを手動で入力する必要があります。
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第 11 章 ユーザーの登録と管理
Domino for iSeries ユーザーを設定する
新しい Domino ユーザーをサーバーで設定すると、サーバーアプリケーションにより、以下のものが作成されます。
!
サーバーの Domino ディレクトリのユーザー文書。
!
ユーザーの ID ファイル。この ID ファイルには、Notes Client がサーバーによる認証に使用する証明書が含まれま
す。サーバーに正常に接続するためには、ユーザーのクライアントに、このユーザーの ID ファイルのコピーがある必
要があります。
Domino for iSeries ユーザーの設定には、2 つのオプションを使用できます。
Domino Server に接続された Notes Client クライアントからは、新規ユーザーを設定するための、Domino の一部で
ある管理機能を使用できます。この方法では、Domino ユーザーの OS/400 ユーザー・プロファイルは作成されませ
ん。
!
!
iSeries に接続された Administrator クライアントからは、iSeries ナビゲーターを使用して OS/400 ユーザー・プロファ
イルを作成し、そのユーザーを同時に Domino のユーザーに登録できます。この方法を使用して、既存の iSeries ユ
ーザーを Domino ユーザーとして登録することもできます。Administrator クライアントでは、Notes Client を iSeries
に接続し、iSeries Access for Windows を iSeries サーバーに接続する必要があります。
OS/400 のユーザー・プロファイルを作成するには、Domino 管理者の OS/400 ユーザー・プロファイルに *SECADM の
特殊権限がある必要があります。ユーザーに *SECADM の特殊権限を付与するには、そのユーザーのプロファイルの特
殊権限フィールドを変更します。
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第 11 章 ユーザーの登録と管理
iSeries ナビゲーターを使用してユーザーを追加する
メモ 特定のサーバーのユーザーを追加または表示するには、現在の Notes ユーザー ID がそのサーバーで相互認証さ
れている必要があります。
既存の iSeries ユーザーに Domino Server を使用する権限を付与するには、以下の手順を使用します。
1 iSeries ナビゲーターを開きます。
2 Domino ソフトウェアをインストールした iSeries サーバーを開きます。
3 [ユーザーおよびグループ] をクリックします。
4 [すべてのユーザー] をクリックします。
5 既存の iSeries ユーザーを Domino ユーザーとして追加するか、新しい iSeries と Domino のユーザーを同時に作成
することができます。
!
既存の iSeries ユーザーを Domino ユーザーとして追加するには、対象となるユーザーを右クリックして、[プ
ロパティー] を選択します。[ユーザー・プロパティー] ダイアログで、グループ、個人、セキュリティ、およびジョ
ブの情報を入力します。
!
新しい iSeries と Domino のユーザーを同時に作成するには、[すべてのユーザー] を右クリックし、[新規ユ
ーザー] を選択します。(新しいユーザーが既存のユーザーに非常に類似している場合、既存のユーザーを
右クリックして [選択に基づいて新規作成] を選択するほうが簡単な場合があります)。[新規ユーザー] ダイ
アログで、グループ、個人、セキュリティ、およびジョブの情報を入力します。
6 [ネットワーク] ボタンをクリックします。
7 [ネットワーク] ダイアログで [Domino 登録] タブをクリックします。
既存の個人情報に基づいて選択したユーザーの名前が、各サーバーで自動的に検索されます。登録が検索される
と、1 行に 1 件ずつ表示されます。このリストでは、サーバー名が左に、ユーザーの登録名が右に表示されます。特
定のサーバーで現在のユーザーの登録をすぐに表示する場合は、サーバー名をダブルクリックして、そのサーバー
での検索を開始します。現在サーバーにサインオンしていない場合は、パスワードを入力するよう要求されます。
8 ユーザーを登録するサーバーを選択します。
9 パスワードの入力を求められる場合があります。
10 [追加] をクリックします。
11 必要に応じてページに情報を入力します。[その他] タブを使用すると、ユーザーの ID ファイルの保存場所を指定で
きます。
12 [OK] をクリックして登録を完了します。処理の進行中にはステータスメッセージが表示され、数分かかることがありま
す。
ユーザーの ID ファイルが作成されたことを知らせる確認メッセージが表示されます。この ID ファイルはユーザーの
クライアントにダウンロードする必要があるので注意してください。ユーザー ID ファイルを、ユーザーのフロッピーデ
ィスクにコピーすることもできます。
ヒント 必須フィールドへの記入のヘルプについては、[ヘルプ] ボタンをクリックします。
13 ユーザーを別のサーバーに登録するか、[キャンセル] をクリックして [ネットワーク] ダイアログに戻ることができま
す。
14 [ネットワーク] ダイアログで [OK] をクリックします。メインのユーザーダイアログが表示されます。
!
既存の iSeries ユーザーを Domino サーバーに追加した場合、ユーザープロパティのダイアログが表示され
ます。[OK] をクリックします。
!
新しく iSeries と Domino のユーザーを作成している場合は、新しいユーザーのダイアログが表示されます。
[追加] をクリックします。
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第 11 章 ユーザーの登録と管理
Domino for iSeries のシングルログオンについて
Domino for iSeries のシングルログオンは、Microsoft Windows、Lotus Notes、および OS/400 のユーザーのパスワード
を同期できるようにするセキュリティ機能です。この機能を使用することにより、ユーザーは一度ログオンすると、Notes
Client または iSeries Access に個別にログオンする必要がなくなります。
シングルログオン機能とそのインストール手順は、以下の Web サイトで入手できます。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/domino/singlelogon.htm
シングルログオンをクライアントにインストールして Windows にログオンした後は、Windows のパスワードが認証に使用さ
れ、iSeries Access for Windows のセキュリティにより、iSeries サーバーに自動的に接続できます。また、シングルログオ
ンは、Lotus Notes のセキュリティを統合して、Notes データベースを開いているときに Windows のパスワードを提供しま
す。Windows、Lotus Notes、および OS/400 にログオンするためのユーザー ID は、同一である必要はありませんが、こ
れらのユーザー ID のパスワードはすべて同じである必要があります。
パスワードを変更する時期になると、シングルログオンにより、Windows、Notes、および選択した OS/400 のパスワードが
同期されます。Lotus Notes のパスワードを変更すると、Windows と OS/400 のパスワードも同じ値に同期されます。この
ワンステップ処理により、すべてのパスワードの管理が容易になり、Windows のパスワードを後でシングルログオンに使
用できます。Windows 95 および Windows 98 のユーザーは、Windows のパスワードサービスによるパスワードの変更も
選択できます。
この機能でサポートされる Windows クライアントの最新リストについては、以下の Web サイトを参照してください。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/domino/slinstall.htm
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第 12 章 DOMINO FOR ISERIES のセキュリティの概要
第 12 章 Domino for iSeries のセキュリティの概要
iSeries サーバーに Domino を配置する主な利点は、これら 2 つのサーバーが提供するセキュリティです。この章で
は、Domino と iSeries の両方に組み込まれたセキュリティを取り上げます。
用語集
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第 12 章 DOMINO FOR ISERIES のセキュリティの概要
QNOTES ユーザー・プロファイルについて
OS/400 の各ジョブは、OS/400 のユーザー・プロファイルの下で動作します。ユーザー・プロファイルは、ジョブの動作の
特性を定義します。また、ユーザー・プロファイルは、システム関数や、ジョブが OS/400 のオブジェクトで操作を実行する
ために必要な権限のために、ジョブが必要とする特権 (特殊な権限) のソースでもあります。
Domino for iSeries には、QNOTES と呼ばれる OS/400 のユーザー・プロファイルが含まれています。QNOTES ユーザ
ー・プロファイルは、基本的な OS/400 のセキュリティと併用するための Domino のアクセス制御のメカニズムを提供しま
す。正しく機能するためには、すべての Domino アプリケーションが QNOTES ユーザー・プロファイルの下で実行される
必要があります。QNOTES ユーザー・プロファイルは変更しないでください。
詳しくは、この章で後述する「Domino アクセス制御の OS/400 サポートについて」を参照してください。
QNOTES ユーザー・プロファイルの下で自動的に実行されるプロセス
以下の Domino プロセスは、QNOTES ユーザー・プロファイルの下で実行されます。
!
Domino Server
!
Domino Server が NOTES.INI ファイルの ServerTasks 設定または ServerTasksAt 設定の結果として起動するプロ
グラム
Domino ディレクトリのプログラム文書の結果として起動するプログラム
Domino Server で実行されるフックドライバおよび extension manager
!
Domino Server で実行されるエージェント
!
Domino Server のコンソールで Load コマンドを入力すると起動するプログラム
Domino アプリケーションが QNOTES ユーザー・プロファイルの下で必ず実行されるようにする
Domino アプリケーションが、QNOTES ユーザー・プロファイルの下で自動的に実行されるプロセスで実行されるように設
計されていない場合、以下の方法のいずれかを使用して、アプリケーションが必ず QNOTES ユーザー・プロファイルの下
で実行されるようにしてください。
!
!
!
OS/400 Submit Job (SBMJOB) コマンドを使用して、ジョブをバックグラウンド (バッチ処理) で QNOTES ユーザー・
プロファイルの下で実行します。SBMJOB コマンドには、ジョブを実行するユーザー・プロファイルを指定するパラメ
ータがあります。以下は、SBMJOB コマンドを使用して、CUSTPGM ライブラリの CUSTSVC プログラムを実行する
例です。
sbmjob cmd(call pgm(custpgm/custsvc)) user(qnotes)
QNOTES の下で実行されるジョブを送信するには、ユーザーは QNOTES ユーザー・プロファイルに対する *USE 権
限を持っている必要があります。通常は、ユーザーに QNOTES ユーザー・プロファイルに対する権限を付与すること
は避けてください。QNOTES ユーザー・プロファ
イルには、Domino Server のすべてのオブジェクトを変更または削除する権限があるからです。
アプリケーションの内部で、以下の OS/400 のシステム API を使用して QNOTES ユーザー・プロファイルにスワップ
します。
!
QSYGETPH - プロファイルハンドルを取得
QWTSEPT - プロファイルを設定
この方法を使用する場合は、以下のことに注意してください。
!
プログラムが QNOTES ユーザー・プロファイルにスワップすると、プログラムには、デバッグのコマンドなど、
通常のプログラマ機能へのアクセス権がなくなります。機密漏れの可能性を最小限にとどめるため
に、QNOTES ユーザー・プロファイルは、*USER レベルの権限のみを OS/400 機能に与えています。
!
!
!
プログラムには、プログラムが中断またはキャンセルされた場合に、QNOTES プロファイルからスワップして
戻れるように、例外またはキャンセルハンドラが含まれている必要があります。
詳しくは、この章の「OS/400 のプログラムが Domino データベースにアクセスする際の権限について」を参照し
てください。
!
RUNDOMCMD を以下の Web アドレスからダウンロードします。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/domino/devtools/rundomcmd/rundomcmd.htm
このユーティリティは、QNOTES ユーザー・プロファイルに切り替え、アプリケーションを実行して、使用していたユー
ザー・プロファイルに戻します。このユーティリティを使用すると、アプリケーションでコードを書き加える必要がありま
せん。
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第 12 章 DOMINO FOR ISERIES のセキュリティの概要
例: QNOTES ユーザー・プロファイルにスワップする
以下は、OS/400 API を使用して QNOTES ユーザー・プロファイルにスワップするコードの例です。
/* header files to include */
#include <qsygetph.cleinc> /* Header file for the QSYGETPH */
#include <qwtsetp.cleinc> /* Header file for the QWTSETP */
#include <qusec.h>
/* Error code structure */
#include <qsnapi.h>
/* Error code structure */
/* declarations */
Qus_EC_t err_code;
char
cur_user[11] = "*CURRENT ";
char
qnotes_user[11] = "QNOTES ";
char
qnotes_password[11] = "*NOPWD ";
char
user_prof_handle[13];
char
qnotes_prof_handle[13];
/* get the handle to the QNOTES profile */
QSYGETPH(qnotes_user,
qnotes_password,
qnotes_prof_handle,
&err_code);
if(err_code.Bytes_Available)
{
/* Error retrieving handle to QNOTES user profile. */
return -1;
}
/* get the handle to the profile we are currently running under */
QSYGETPH(cur_user,
NULL,
user_prof_handle,
&err_code);
if(err_code.Bytes_Available)
{
/* Error retrieving handle to current user profile. */
return -1;
}
/* switch to QNOTES user profile */
QWTSETP(qnotes_prof_handle,&err_code);
if(err_code.Bytes_Available)
{
/* Error switching to QNOTES user profile. */
return -1;
}
/*******************************/
/* do notes APIs or functions */
/*******************************/
/* switch back to current user */
QWTSETP(user_prof_handle,&err_code);
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if(err_code.Bytes_Available)
{
/* Error switching to current user profile. */
return -1;
}
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第 12 章 DOMINO FOR ISERIES のセキュリティの概要
Domino アクセス制御の OS/400 サポートについて
Domino のセキュリティと基本的な OS/400 のセキュリティは、連携して以下の 2 つの目的を達成します。
!
Domino アプリケーションのポータビリティ。Domino for iSeries のアクセス制御が、その他の Domino Server プラット
フォームと同様に動作する必要があります。
!
同じ iSeries サーバーを共有する可能性がある、その他のアプリケーションのセキュリティと保全性。Domino for
iSeries は、その他すべての OS/400 アプリケーションに適用されるセキュリティ規則に従う必要があります。
Domino のセキュリティと OS/400 が連携してこれらの目的を達成する方法を理解するには、Domino のセキュリティの動
作方法、および OS/400 が Domino データベースを格納する方法に関する、いくつかの基本的な情報が必要です。
!
Domino には、各 Domino データベースのアクセス制御リストを定義する機能があります。アクセス制御リスト
は、OS/400 のオブジェクト権限に類似する権限を提供します。たとえば、Domino では、編集者の権限を使用する
と、ユーザーはデータベース内の任意の文書を変更できます。ただし、編集者は、データベースを削除したり、別の
ユーザーにデータベースに対する権限を付与することはできません。
同様に、DB2 UDB for iSeries では、*CHANGE 権限を使用すると、ユーザーはデータベースファイルのレコードを追
加、変更、または削除できます。ただし、*CHANGE 権限では、ユーザーは、ファイルを削除したり、別のユーザーに
ファイルを使用する権限を付与することはできません。
!
Domino for iSeries サーバーを設定する際、サーバーデータベースのデータディレクトリを指定します。たとえ
ば、/NOTES/DATA と指定できます。Domino for iSeries データベース (ファイルの拡張子は .NSF) は、OS/400 の
統合されたファイルシステムに常駐します。
Domino for iSeries は、*EXCLUDE に設定されたパブリックの権限を持つ Domino データディレクトリを作成しま
す。Domino ユーザーが新規データベースを作成する際、新規データベースのパブリックの権限は、常に *EXCLUDE
になります。これにより、OS/400 のユーザーは、Domino の外部にある Domino データベースにアクセスできなくなり
ます。(もちろん、*ALLOBJ の特殊な権限を持つユーザーは、すべてのデータベースにアクセスし、削除することが
できます。)
!
Domino for iSeries には QNOTES と呼ばれるユーザー・プロファイルが用意されています。このユーザー・プロファイ
ルは、Domino データディレクトリと、ディレクトリのすべてのオブジェクトを所有しています。QNOTES ユーザー・プロ
ファイルは、オブジェクトに対して *ALL の権限を持っています。Domino Server のジョブは、QNOTES ユーザー・プ
ロファイルを使用して動作します。
メモ デフォルトで、QNOTES ユーザー・プロファイルは Domino データディレクトリを所有しています。所有者は変更
できますが、QNOTES ユーザー・プロファイルが必ずディレクトリとディレクトリ内のオブジェクトに対して *ALL の権
限を持つようにする必要があります。そうでない場合、サーバーが正しく機能しません。
これらの情報を考慮すると、Notes ユーザーが Domino データベースにアクセスしようとすると何が発生するかを確認で
きます。
1 OS/400 は、ユーザーが統合されたファイルシステム (/NOTES/DATA/MYDB.NSF など) のオブジェクトに対する権
限を持っているかどうかを確認します。OS/400 にとって、ユーザーは QNOTES ユーザー・プロファイルであるように
見えます。このユーザー・プロファイルは、/NOTES/DATA/ パスのすべてのオブジェクトを所有します。したがっ
て、OS/400 はアクセスを許可します。
2 コントロールが Domino for iSeries に渡されます。Domino は、サーバーとの接続を確立し、認証を与えた Notes ユ
ーザーを認識します。Domino Server は、ユーザーの権限をデータベースのアクセス制御リストと照合します。ユー
ザーが適切な権限を持っている場合、Domino for iSeries はユーザーの要求の続行を許可します。
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第 12 章 DOMINO FOR ISERIES のセキュリティの概要
OS/400 のプログラムが Domino データベースにアクセスする際の権限について
Domino と iSeries の間のデータベースの統合は、どちらの方向でも行えます。Domino アプリケーションは、DB2 UDB for
iSeries のデータベースを取得 (場合によっては更新) できます。同様に、OS/400 のアプリケーションは、Domino データ
ベースの情報を取得 (場合によっては更新) できます。以下の手順は、OS/400 のプログラムから Domino データベース
にアクセスするための基本的な手順です。
1 Domino データベースにアクセスするために、OS/400 のプログラムは Domino のアプリケーションプログラミングイン
ターフェース (API) を使用します。これらの Domino API は、C、C++、および Java のプログラミング言語に適合しま
す。
2 Domino はデータベース要求を、クライアント/サーバープログラムでなくサーバープログラムとして処理します。したが
って、データベース要求のための Domino ユーザーは、サーバーに関連付けられたユーザーです。
3 Domino サーバーには、複数の NOTES.INI ファイルを含めることができます。NOTES.INI ファイルは、この INI ファイ
ルのサーバージョブのためのユーザーを指定します。
4 OS/400 のプログラムは、API を使用して、プログラムがアクセスする Domino データベースに適した INI ファイルを指
定できます。OS/400 のプログラムが INI ファイルを明示的に指定していない場合、Domino ではそのサーバーのデ
フォルトユーザーを使用します。
5 Domino ユーザーは、Domino データベースに対して必要な権限を持っている必要があります。
6 Domino サーバーと NOTES.INI ファイルにアクセスするには、API を含む OS/400 のプログラムを、QNOTES ユーザ
ー・プロファイルの下で実行する必要があります。このプログラムは、借用権限を使用できません。借用権限は、統
合されたファイルシステムでは機能しないためです。(Domino データベースは、iSeries 上の統合されたファイルシス
テムに常駐します。)
Domino サーバーが正しく機能するためには、QNOTES ユーザー・プロファイルがすべての Domino オブジェクトに対して
*ALL 権限を持つ必要があります。そのため、ユーザーに QNOTES ユーザー・プロファイルに対する権限を、直接的にも
間接的にも付与しないようにします。代わりに、特定の機能に対しては特定のプログラムを使用し、プロファイルスワッピ
ングを使用します。以下のトピックでは、この方法の例を示します。
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第 12 章 DOMINO FOR ISERIES のセキュリティの概要
OS/400 のプログラムから Domino データベースにアクセスするための権限を設定する
以下の例は、QNOTES ユーザー・プロファイルを保護しながら、OS/400 のプログラムから Domino のデータにアクセスす
る例です。
1 API 命令を含む OS/400 プログラムを作成して、特定の Domino データベースにアクセスします。この例では、プログ
ラムは ACCESSDOM と呼ばれる C++ のプログラムです。以下は、ACCESSDOM プログラムのセキュリティ特性で
す。
!
パブリック権限は *EXCLUDE です。
QNOTES ユーザー・プロファイルが、このプログラムを所有します。
このプログラムは権限を借用しません。
!
このプログラムに対してプライベート権限を持つユーザーはいません。
2 OS/400 のユーザーインターフェースを提供するプログラムを作成します。このプログラムには、OS/400 データベー
スと Domino データベースの両方の情報が表示されます。この例では、プログラムは USERDB1 と呼ばれる RPG プ
ログラムです。以下は、USERDB1 プログラムのセキュリティ特性です。
!
!
!
パブリック権限は *EXCLUDE です。
QNOTES ユーザー・プロファイルが、このプログラムを所有します。
!
このプログラムは、QNOTES ユーザー・プロファイルの権限を借用します。
!
権限を与えられたユーザーは、このプログラムに対してプライベート権限を持ちます。
3 以下の手順で、Domino データベースにアクセスできるようにします。
!
!
!
権限を与えられたユーザーが、USERDB1 プログラムを実行します。
プログラム USERDB1 は、OS/400 API を使用して QNOTES ユーザー・プロファイルにスワップします。(ユー
ザーには、QNOTES ユーザー・プロファイルにスワップする直接の権限はありません。ただし、USERDB1 プ
ログラムは QNOTES プロファイルの権限を借用するので、QNOTES ユーザー・プロファイルにスワップする
のに十分な権限を持っています。)
!
プログラム USERDB1 は ACCESSDOM プログラムを呼び出し、データベース要求に関するパラメータを渡し
ます。
!
ACCESSDOM プログラムが Domino API を実行し、Domino データを取得して、それを USERDB1 プログラム
に返します。
!
USERDB1 プログラムは、要求しているユーザーのユーザー・プロファイルにスワップして戻ります。ユーザー
の Domino データが表示されます。
以下は、この例のセキュリティ特性を要約したものです。
!
ACCESSDOM プログラムのパブリック権限は *EXCLUDE です。*ALLOBJ の特殊な権限を持つユーザーを除いて、
このプログラムを直接実行できるユーザーはいません。そのため、OS/400 のユーザーは、USERDB1 プログラムの
制御を受けずに、Domino データベースにアクセスすることはできません。
!
USERDB1 プログラムのパブリック権限も *EXCLUDE です。特定の OS/400 ユーザーのみが、プログラムを実行す
る権限を持っています。
!
ACCESSDOM プログラムは、NOTES.INI ファイルを指定できます。NOTES.INI ファイルは、目的のデータベース権限
を持つ Domino ユーザーを指定できます。
!
この例では、OS/400 のユーザーは QNOTES ユーザー・プロファイルに対して *USE 権限を持っている必要はあり
ません。
詳細とコードの例については、この章で前述した「例: QNOTES ユーザー・プロファイルにスワップする」を参照してくださ
い。
用語集
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第 12 章 DOMINO FOR ISERIES のセキュリティの概要
Domino for iSeries のセキュリティ上の推奨事項
以下は、Domino for iSeries を iSeries サーバーで実行する際、Domino Server とその他の OS/400 アプリケーションの
両方とデータを保護するための推奨事項です。
!
QNOTES ユーザー・プロファイルは、Domino データディレクトリのすべてのオブジェクトを所有します。このプロファイ
ルは、すべての Domino データベースを変更または削除することができます。QNOTES ユーザー・プロファイルの設
定は、Domino データを保護するように設計されています。たとえば、QNOTES ユーザー・プロファイルにはパスワー
ドがありません。最初のメニューは *SIGNOFF です。QNOTES ユーザー・プロファイルは変更しないでください。
!
QNOTES ユーザー・プロファイルに対するパブリック権限は *EXCLUDE です。このため、ユーザーは QNOTES ユー
ザー・プロファイルの下で実行されるジョブを送信できません。QNOTES ユーザー・プロファイルに対するパブリック
権限は変更しないでください。QNOTES ユーザー・プロファイルにプライベート権限を付与する際は、特によく注意し
てください。
メモ ユーザーが QNOTES ユーザー・プロファイルの下で絶対にジョブを送信できないようにするには、システムの
セキュリティレベル (QSECURITY システム値) を 40 以上にする必要があります。そうでない場合、QNOTES ユーザ
ー・プロファイルの下で実行されるジョブの記述により、機密漏れします。
!
QNOTES ユーザー・プロファイルは、Domino データベースディレクトリと、その中のオブジェクトを所有しま
す。Domino アプリケーションが確実に正しく実行されるようにするために、これらのオブジェクトに対する所有権を変
更しないでください。
!
Domino データベースディレクトリと、その中のオブジェクトに対するパブリック権限は、*EXCLUDE です。Domino の
セキュリティが必ず正常に機能するようにするために、ディレクトリまたはオブジェクトに対するパブリック権限は変更
しないでください。
メモ Domino データディレクトリは、Domino Server の設定時に指定する、/NOTES/DATA などのディレクトリです。
用語集
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第 13 章 DOMINO FOR ISERIES とその他のデータベース管理システムとの統合
第 13 章 Domino for iSeries とその他のデータベース管理システムとの統合
Domino 6 for iSeries は、既存の環境を強化して、その他の多くのデータベース管理システムと統合することのできる柔軟
性を備えています。
DECS について
DECS (Domino Enterprise Connection Services) は、OS/400 のライブデータを Domino アプリケーションに統合する機能
を持つ、Domino のフォームベースの技術です。DECS を使用すると、Domino のページとフォームから DB2 (R) Universal
Database(TM) for iSeries のデータへライブリンクを構築できます。DB2 UDB for iSeries データベースは、ローカルの
iSeries またはリモートの iSeries に配置できます。
LEI について
LEI (Lotus Enterprise Integrator) は、Lotus Domino とその他のホストや関連アプリケーション間での、パフォーマンスの
高いスケーラブルなデータの交換を可能にする、サーバーベースのデータ配布用製品です。LEI を使用することにより、
サーバーの使用率が低いときに、大量のデータ転送のためのデータ同期をスケジュールできます。LEI ついて詳しくは、
以下の Web サイトを参照してください。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/domino/related/lei.htm
メモ Domino 6 から、使用する LEI のバージョンは Domino のバージョンと一致していなければなりません。たとえ
ば、LEI 6.0.1 は Domino 6.0.1 で使わなければなりません。3.0 などの旧バージョンの LEI は Domino 6 ではサポートされ
ません。
LS:DO について
LS:DO (LotusScript Data Object) は、ロータス スクリプトを使用して、外部データベースのテーブルにアクセスして更新す
るためのプロパティとメソッドを提供します。LS:DO は容易に習得でき、OS/400 と統合できます。
DB2 UDB について
DB2 Universal Database for iSeries は、さまざまな種類のアプリケーションに使用できる、トリガー、ストアードプロシージ
ャ、ダイナミックビットマップインデクシングなどの機能を提供する、完全に統合されたリレーショナルデータベースマネー
ジャです。これらのアプリケーションは、従来のホストベースのアプリケーションから、クライアント/サーバー型のソリュー
ション、ビジネスインテリジェンスアプリケーションまで多岐にわたります。DB2 UDB for iSeries について詳しくは、以下の
Web アドレスの iSeries インフォメーション・センターのデータベースのセクションを参照してください。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenter
用語集
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第 13 章 DOMINO FOR ISERIES とその他のデータベース管理システムとの統合
DECS を使う場合と LEI を使う場合
LEI と DECS は対話式であり、Domino Notes アプリケーションと外部データソースとの双方向のリアルタイムなデータア
クセスを提供します。
LEI は、大量のイベント駆動型のデータ統合を行います。LEI サーバーは Lotus コネクタを経由し、マルチスレッド機能を
使用してデータを移動します。
DECS と組み合わせることにより、この 2 つの製品はより使いやすくなり、環境内のすべての iSeries サーバーへのデー
タアクセスのパフォーマンスが向上します。
用語集
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第 13 章 DOMINO FOR ISERIES とその他のデータベース管理システムとの統合
DECS を設定する
DECS ソフトウェアは、Domino for iSeries の基本インストールの一部としてインストールされます。Domino Server を設定
する際、[DECS Domino Enterprise Connection Services] オプションを使用して、サーバーで DECS を使用できるようにし
ます。
メモ iSeries サーバーへの Domino ソフトウェアのインストールおよび Domino Server の設定について詳しくは、第
3 章「iSeries サーバーへの Domino のインストール」を参照してください。
iSeries ナビゲーターを使用して既存の Domino Server の DECS を有効にする場合は、以下の手順を実行します。
1 変更する Domino Server と併用している iSeries サーバーを開きます。
2 [ネットワーク] をクリックします。
3 [サーバー
サーバー]
サーバー をクリックします。
4 [ドミノ] をクリックします。
5 Domino Server を右クリックして [プロパティー] を選択します。
6 [プロパティー] の表示で、[サービス] タブをクリックします。
7 [Domino Enterprise Connection Services (DECS)] の横にあるチェックボックスをオンにして、DECS を有効にします。
ヒント CHGDOMSVR コマンドを使用しても、Domino Server の DECS を有効にできます。CHGDOMSVR コマンドについ
て詳しくは、付録 C 「Domino for iSeries での OS/400 コマンドの使用」を参照してください。
インストールされる DECS ファイルには、DECS Administrator のデータベーステンプレート (DECSADM.NTF) と、以下の
3 つのドキュメントデータベースが含まれます。
!
『Lotus Connector 接続ガイド』 (LCCON.NSF)
『DECS インストール&ユーザーガイド』 (DECSDOC.NSF)
!
『Lotus Connector LotusScript Extensions ガイド』 (LSXLC.NSF)
この 3 つのドキュメントデータベースは、サーバーのデータディレクトリの DOC サブディレクトリにインストールされま
す。『DECS インストール&ユーザーガイド』には、DECS に関する詳細情報が記載されています。
!
DECS を有効にした後、サーバーを再起動すると、最初に DECS サーバータスクがロードされるときに、DECS
Administrator データベース (DECSADM.NSF) が、DECSADM.NTF テンプレートから作成されます。その後、DECS
Administrator データベースを Notes ワークスペースに追加できるようになります。.DECS Administrator データベースを
使用して、接続とリアルタイムの関係を定義します。
用語集
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第 13 章 DOMINO FOR ISERIES とその他のデータベース管理システムとの統合
Domino アプリケーションが DB2 UDB for iSeries にアクセスする際の権限について
Domino for iSeries の重要な特徴は、Domino と DB2 UDB for iSeries のデータベース間の統合です。Domino アプリケー
ションが、DB2 UDB for iSeries のデータベースにアクセス (場合によっては更新) するために使用できる方法は、いくつか
あります。
!
ロータス スクリプトアプリケーションは、LS:DO (LotusScript Data Object) を DB2 UDB for iSeries のデータへのイン
ターフェースとして使用します。
!
Domino 式言語を使用して記述されたエージェントは、@Db 命令を使用して、DB2 UDB for iSeries などのリレーショ
ナルデータベースと対話できます。
!
DECS (Domino Enterprise Connection Services) では、Domino アプリケーションを通じて DB2 UDB for iSeries のデ
ータにリアルタイムでアクセスできます。
Domino から DB2 UDB for iSeries にアクセスするためのこれらすべての方法は、Domino から OS/400 への接続を確立
します。この接続は、システムが DB2 UDB for iSeries のデータベースファイルにアクセスするために使用する権限を持
つユーザー・プロファイルと、そのユーザー・プロファイルのパスワードの両方を指定します。
用語集
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第 13 章 DOMINO FOR ISERIES とその他のデータベース管理システムとの統合
Domino アプリケーションが LS:DO または @Db を使用して DB2 UDB for iSeries にアクセ
スする際の権限
Domino アプリケーションは、LS:DO (LotusScript Data Object) または @Db 関数のいずれかを使用して、DB2 UDB for
iSeries のデータベースへのアクセスを提供できます。どちらの方法を使用した場合も、アプリケーションは DB2 UDB for
iSeries のデータベースとの接続を確立します。この接続は、OS/400 のユーザー・プロファイルとパスワードを指定しま
す。接続を許可する前に、OS/400 は以下の点を確認します。
有効なユーザー・プロファイルとパスワードの組み合わせ
DB2 UDB for iSeries のデータベースファイルに対するユーザーの権限
以下は、Domino アプリケーションからのアクセスを提供する際に DB2 UDB for iSeries のデータベースを保護するため
に、セキュリティ上考慮すべき点です。
!
!
1 リアルタイムアプリケーション (クライアントに接続されるアプリケーション) の場合、DB2 UDB for iSeries のデータに
アクセスするために、Domino アプリケーションが OS/400 のどのユーザー・プロファイルを使用するかを決定しま
す。Domino アプリケーションまたは DB2 UDB for iSeries のデータベースのいずれかに基づいて決定できます。オ
プションは以下のとおりです。
!
Domino アプリケーションを実行しているユーザーのユーザー・プロファイルを使用します。この方法で
は、DB2 UDB for iSeries のデータにアクセスするアプリケーションを実行する必要がある、すべての Domino
ユーザーに OS/400 のユーザー・プロファイルが必要となります。「対応する OS/400 のユーザー・プロファ
イルを使用して、Domino アプリケーションを DB2 UDB for iSeries に接続する」では、Domino アプリケーショ
ンが OS/400 のユーザー・プロファイルとパスワードを設定する方法について説明します。
!
OS/400 のデータに対する Domino のアクセス権を提供する機能のみを持つ、特殊な OS/400 のユーザー・
プロファイルを設定します。これにより、各 Domino ユーザーは OS/400 のユーザー・プロファイルを持つ必
要がなくなります。「特殊な OS/400 のユーザー・プロファイルを使用して、Domino アプリケーションを DB2
UDB for iSeries に接続する」で、この方法の考慮事項について説明します。
!
これらの方法を組み合わせて使用します。特殊なユーザー・プロファイルを作成して、Domino ユーザーに対
するパブリック (または匿名) アクセス権に相当するものを指定します。この方法は、すべてのユーザーが表
示できるデータベースファイルに適しています。より高いレベルのアクセス権または機密ファイルについて
は、Domino ユーザーの OS/400 のユーザー・プロファイルに依存します。
2 スケジュールされたアプリケーション (エージェントなど) の場合は、さらに、DB2 UDB for iSeries に接続する
際、OS/400 のユーザー・プロファイルを設定する必要があります。スケジュールされたアプリケーションは、クライア
ントに接続せずに、サーバーで実行されます。そのため、アプリケーションは Domino ユーザーのユーザー ID とパス
ワードを要求できません。別の方法については、「特殊な OS/400 のユーザー・プロファイルを使用して、Domino ア
プリケーションを DB2 UDB for iSeries に接続する」を参照してください。
借用権限を使用して、Domino プログラムが DB2 UDB for iSeries のデータに対して実行できるアクションを、より強力に
制御することを検討してください。
対応する OS/400 のユーザー・プロファイルを使用して、Domino アプリケーションを DB2 UDB for iSeries に接続する
Domino アプリケーションが DB2 UDB for iSeries のデータベースにアクセスする際、Domino アプリケーションは、DB2
UDB for iSeries との接続を確立する必要があります。この接続には、OS/400 の有効なユーザー・プロファイルとパスワ
ードが必要です。
Domino ユーザーの OS/400 プロファイルを使用して、Domino アプリケーションを接続する際、以下のいずれかを実行し
ます。
!
ユーザーにプロンプトを表示する。アプリケーションは、セッション内の最初の接続時に、Domino
ユーザーに
ユーザーにプロンプトを表示する。
OS/400 のユーザー・プロファイル名とパスワードを入力するよう求めることができます。アプリケーションがこの情報
を入念に保護することを確認してください。個々の OS/400 のユーザー・プロファイルのパスワードは、サーバーに保
存しないようにしてください。
!
ユーザー ID とパスワードを保存する。 OS/400 のデータベースにアクセスする必要がある Domino ユーザーに、フ
ォームとデータベースを提供できます。このフォームは、ユーザーに OS/400 のユーザー・プロファイル名とパスワー
ドを入力するよう求めます。アプリケーションは、この情報を暗号化して、クライアントのセキュリティ保護されたデータ
ベースに保存します。そのため、ユーザーまたはユーザーの代理で実行されているアプリケーションのみが、パスワ
ードの暗号を解読できます。
この方法を使用すると、ユーザーは、Domino から DB2 UDB for iSeries に接続するたびに、OS/400 のユーザー・プ
ロファイルとパスワードを入力する必要がありません。ただし、ユーザーが OS/400 のパスワードを変更する場合
は、フォームを使用してデータベースのレコードを更新する必要があります。
特殊な OS/400 のユーザー・プロファイルを使用して、Domino アプリケーションを DB2 UDB for iSeries に接続する
Domino アプリケーションが DB2 UDB for iSeries のデータベースにアクセスする際、Domino アプリケーションは、DB2
UDB for iSeries との接続を確立する必要があります。接続には正しい OS/400 ユーザー・プロファイルとパスワードが必
要です。
Domino アプリケーションと DB2 UDB for iSeries のデータベースとの接続を確立するために、特殊なユーザー・プロファイ
ルを作成すると良い場合があります。特殊なユーザー・プロファイルを作成するには、以下の手順を実行します。
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1 作成する特殊なユーザー・プロファイルの数を決定します。使用可能なオプションは以下のとおりです。
!
非機密データベースに対する匿名 (またはパブリック) アクセス権を指定する 1 つの OS/400 のユーザー・プ
ロファイル。
!
DB2 UDB for iSeries のデータに対するアクセス権を指定する複数の特殊目的のプロファイル。これらのユー
ザー・プロファイルは、グループプロファイルに類似していると思われるかもしれません。これらのプロファイ
ルの役割は、権限の管理を簡素化することです。この方法を使用すると、OS/400 は本当の Domino ユーザ
ーについて何も分からないということに注意してください。Domino アプリケーションがユーザー・プロファイル
名を設定します。アプリケーションを使用できるユーザーの管理は、Domino 管理者に委ねることになります。
2 接続にパスワードを使用するかどうかを決定します。使用可能なオプションは以下のとおりです。
!
ユーザーの接続は、ユーザー・プロファイル名と *NOPWD を指定できます。QNOTES ユーザー・プロファイ
ルは、ユーザー・プロファイルに対して *USE の権限を持っている必要があります。この方法では、すべての
Domino アプリケーションがこの OS/400 のユーザー・プロファイルを使用して、データへのアクセスを試みる
ことができます。
!
ユーザーのアプリケーションは、ユーザー・プロファイル名とパスワードを保存できます。この情報を信頼でき
るプログラマのみが表示および更新できるように、保護することができます。ただし、OS/400 のパスワードが
変更されるたびにアプリケーションを更新する必要があります。
この方法では、ユーザー・プロファイルとパスワードを含むプログラムに対する権限を持つ Domino ユーザーの
みが、その権限を使って DB2 UDB for iSeries のデータへのアクセスを試みることができます。QNOTES プロフ
ァイルには、ユーザー・プロファイルに対する *USE の権限は必要ありません。
3 ユーザー・プロファイルを設定して、目的外の使用から保護します。
!
最初のプログラムを *NONE に設定します。
!
最初のメニューを *SIGNOFF に設定します。
用語集
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第 13 章 DOMINO FOR ISERIES とその他のデータベース管理システムとの統合
DB2 UDB for iSeries のデータに対する Domino のアクセスのために借用権限を使用する
iSeries では、借用権限を使用して、ユーザーが情報を更新する方法を管理する場合があります。たとえば、通常のユー
ザーが、予約注文ファイルに対して *USE (表示は許可するが、作成、変更、削除は許可しない) 権限を持つとします。た
だし、必ず特定のユーザーだけは、注文を作成または変更できるようにします。新しい注文は、必ず編集チェックをパスし
てから予約注文ファイルに入るようにします。iSeries では、借用権限を使用してこの種の制御を行います。予約注文ファ
イルに対して *CHANGE の権限を持つユーザー・プロファイルは、作成機能と変更機能を提供するプログラムを所有しま
す。特定のユーザーは、プログラムを実行する *USE 権限を持っています。
DB2 UDB for iSeries のデータを Domino アプリケーションから更新する機能を管理する際に、同様の方法を使用するに
は、以下の操作を実行します。
1 必要に応じて、目的のタスク (データベースの特定のレコードを変更するなど) を実行する OS/400 のプログラムを設
計して作成します。通常は、既存のプログラムを適用することができます。
2 データベースファイルに対して適切な権限を持つ、ユーザー・プロファイルの権限を借用するプログラムを設定しま
す。以下の操作を実行します。
!
プログラムの所有権を適切なユーザー・プロファイルに移すには、Change Object Owner (CHGOBJOWN) コ
マンドを使用します。
!
プログラムが権限を借用するように指定するには、Change Program (CHGPGM) コマンドを使用します。User
Profile (USRPRF) パラメータに *OWNER を指定します。
3 プログラムを、DB2 UDB for iSeries の更新するデータベースファイルのストアードプロシージャーとして定義します。
4 ストアードプロシージャーを使用して DB2 UDB for iSeries のデータベースファイルを更新する、Domino プログラムを
設計して作成します。
5 Domino プログラムが DB2 UDB for iSeries に接続する際、ストアードプロシージャーのプログラムに対して *USE の
権限を持っているユーザー・プロファイル名を指定します。
用語集
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第 14 章 メールサーバーとしての DOMINO の使用
第 14 章 メールサーバーとしての Domino の使用
Domino 6 では、インターネットメールと Notes メールのセキュリティとパフォーマンスが向上しました。
用語集
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第 14 章 メールサーバーとしての DOMINO の使用
Domino メールの概要
Domino 6 for iSeries のメール機能では、その合理的な導入形態により、パフォーマンスの向上と管理の簡素化を実現し
ています。Domino SMTP 機能を使用して、環境内の各サーバーを固有の IP アドレスに関連付け、インフラストラクチャ
のオーバーヘッドを軽減することにより、サーバーのパフォーマンスを向上できます。
Domino Server の設定時に指定するオプションの内容により、サーバーで使用されるメールサポートの種類が定義されま
す。サーバーの設定に Web ブラウザまたは OS/400 Configure Domino Server (CFGDOMSVR) コマンドのどちらを使用
しても、指定するオプションは基本的に同じです。SMTP、IMAP、および POP3 サービスをサポートするように Dommino
Server を設定できます。
Domino を設定するときに、次にように希望のメールサポートの種類を指定します。
!
インターネットメールパッケージの場合は、SMTP、IMAP、または POP3 を指定します。
!
SMTP サービスの場合は、Domino がデフォルトで指定されており、それ以外の値は指定できません。
メモ サーバーがすでに設定されている場合は、iSeries ナビゲーターまたは Change Domino Server
(CHGDOMSVR) コマンドのいずれかを使用して、サーバーを再設定できます。
複数のサーバーを SMTP が有効な同じ iSeries 上に設定する場合は、サーバーごとに個別のインターネット (IP) アドレ
スが必要です。個別の IP アドレスを割り当てないと、同じ通信ポートを使用しようとするために、ポートの競合が発生しま
す。
設定プロセスでは、サーバーの Domino ディレクトリに文書が作成されるか、既存の文書が変更されます。その他の設定
は不要です。
SMTP メールサポートの設定後は、Domino SMTP のステータスを確認して、メールサポートがアクティブであるかどうか
を確認できます。また、OS/400 SMTP を同じ iSeries 上で実行している場合は、OS/400 SMTP に固有の IP アドレスが
関連付けられていることを確認します。関連付けられていない場合は、Domino SMTP と同じ通信ポートを使用するため
に、競合が発生します。Domino SMTP と OS/400 SMTP が同じ IP アドレスに関連付けられている場合、同一サーバー
上では同時に機能しません。
用語集
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第 14 章 メールサーバーとしての DOMINO の使用
SMTP の複数のインスタンスを設定する
Domino 6 for iSeries では、複数の Domino SMTP Server と 1 つの OS/400 SMTP サーバーを同じ iSeries サーバー上
に設定できます。このように設定すると、サーバーとユーザーに対してより個別の管理ができ、サーバーのスケーラビリテ
ィが増し、総所有コストを削減できます。
このような設定の導入を計画することは、非常に重要です。OS/400 SMTP サーバーと各 Domino SMTP Server には、固
有の TCP/IP アドレスを関連付ける必要があります。設定後は、インターネット経由で通信している場合と同様
に、Domino SMTP Server と OS/400 SMTP サーバーとの間でメールの送受信が可能になります。次の図に、この設定
を示します。
SMTP の複数のインスタンスを設定するには、次の要件を満たす必要があります。
Domino パーティションが有効である。
!
各インスタンスが固有の IP アドレスに関連付けられている。
!
iSeries サーバー上に複数の SMTP サーバーを設定するには、次の手順に従い、各 SMTP サーバーを固有の TCP/IP
アドレスに関連付けます。
メモ 次の手順には、複雑なネットワーク環境の設定手順は含まれていません。使用しているネットワークを理解し、それ
に従って環境を計画してください。複雑なネットワーク環境を設定する場合は、次の Web アドレスにある iSeries インフォ
メーション・センターのネットワーキングのセクションを参照してください。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenter
1 設定に必要な TCP/IP アドレスをすべて取得します。Domino SMTP Server と OS/400 SMTP サーバーには、それぞ
れアドレスが 1 つ必要です。
2 各サーバーのホストテーブルのエントリを更新します。iSeries ナビゲーターまたは CFGTCP コマンドのいずれかを使
用して、オプション 10 を選択できます。
3 各サーバーのドメイン情報を更新します。iSeries ナビゲーターまたは CFGTCP コマンドのいずれかを使用して、オプ
ション 12 を選択できます。
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4 各 Domino SMTP Server の NOTES.INI ファイルを編集します。各 Domino SMTP Server の TCPIP_TcpIpAddress 変
数を、以前に割り当てたアドレスに設定します。たとえば、NOTES.INI ファイルでこの変数を次のように編集します。
TCPIP_TcpIpAddress=0,9.xx.xx.100
ここで、9.xx.xx.100 は Domino SMTP Server の IP アドレスです。
5 ADDSMTPLE コマンドを使用して、OS/400 SMTP サーバーを固有の IP アドレスに関連付けます。たとえば、次の 2
つのコマンドを入力します。その際、IP アドレスは所定のものを入力します。
ADDSMTPLE TYPE(*SVRBIND) INTNETADR('9.xx.xx.50')
ADDSMTPLE TYPE(*CLTBIND) INTNETADR('9.xx.xx.50')
用語集
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第 14 章 メールサーバーとしての DOMINO の使用
Domino SMTP サポートを設定する
組み込まれた Domino SMTP を使用してメールサポートを設定する場合は、設定プロセスで、Domino Server の Domino
ディレクトリに次の 2 つの文書が作成されるかまたは変更されます。
サーバー文書
!
設定文書
次の表に、各文書での主要な設定についてまとめてあります。この表には、主要な設定が表示されるタブ、フィールド名、
および設定方法を記載します。
!
サーバー文書
タブ
フィールド
設定
基本
配信タスク
SMTP メール配信を追加しま
す。
基本
SMTP Listener タスク
[有効] に設定します。
基本
完全なインターネットホスト名
完全修飾されたインターネッ
トホスト名に設定します。これ
は、システムの TCP/IP 設定
から取得されます。
タブ
フィールド
設定
基本
グループ/サーバー名
サーバー設定に指定されて
いるサーバー名に設定しま
す。
ルーター/SMTP
ローカルインターネットドメイン外にメール
を送信する時、SMTP を使用
[有効] に設定します。
設定文書
用語集
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第 14 章 メールサーバーとしての DOMINO の使用
既存の Domino 設定を変更する
MSF を使用する環境から Domino 6 へアップグレードする場合は、次の手順を実行して、固有の TCP/IP アドレスを使用
するように各 Domino Server を再設定する必要があります。
1 Domino Administrator クライアントを使用して、Domino SMTP Server が解釈可能なホスト名に関連付けられるよう
に、サーバー文書のサーバー設定を編集します。
!
[ファイル] をクリックします。
!
[データベース] を選択します。
[開く] を選択します。
[データベースを開く] ダイアログボックスのサーバーフィールドで、設定したばかりのサーバー名を指定しま
す。
!
!
!
Domino ディレクトリを開きます。[ファイル名] フィールドに以下を入力して [開く] をクリックします。
names.nsf
!
Domino ディレクトリの左ペインで [サーバー] をクリックします。
!
[サーバー
サーバー] をクリックします。
サーバー
!
Domino Server を選択します。
2 以下のフィールドに値を入力します。
タブ
フィールド
設定
基本
配信タスク
SMTP メール配信を追加しま
す。
基本
SMTP Listener タスク
[有効] に設定します。
基本
完全なインターネットホスト名
完全修飾されたインターネット
ホスト名に設定します。これ
は、システムの TCP/IP 設定
から取得されます。
3 設定文書の以下のフィールドに値を入力します。
タブ
フィールド
設定
基本
グループ/サーバー名
サーバー設定に指定されている
サーバー名に設定します。
ルーター/SMTP
ローカルインターネットドメイン外
にメールを送信する時、SMTP を
使用
[有効] に設定します。
4 Domino Server を終了後に再起動して、変更内容を有効にします。
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第 15 章 WEB サーバーとしての DOMINO の使用
第 15 章 Web サーバーとしての Domino の使用
Domino Server には、Domino を Web アプリケーションサーバーに変換する HTTP サーバーテクノロジーが備わっていま
す。通常、iSeries 上に Domino Web サーバーを設定して使用する方法は、その他のプラットフォーム上に Domino Web
サーバーを設定して使用する方法と同じです。ただし、次の事項についての知識が必要です。
WebSphere と Domino の統合
HTTP サーバーのオプション
!
iSeries と Domino 間での HTTP サーバーの競合の回避
!
QSYS.LIB ファイルシステムの文書を処理する
!
CGI-BIN プログラムを設定する
!
SSL キーリングファイルを作成する
Domino Web サーバーについて詳しくは、『Lotus Domino Administrator 6 ヘルプ』 (HELP6_ADMIN.NSF) を参照してくださ
い。
!
!
用語集
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第 15 章 WEB サーバーとしての DOMINO の使用
WebSphere と Domino の統合
Domino 6 では、サーブレットエンジンが基本製品として用意されていますが、その機能は制限されています。JSP (Java
Server Pages)、EJB (Enterprise Java Beans)、およびシングルサインオンなどの高度なサーブレット機能を使用する場合
は、これらの機能をサポートするサーブレットエンジンを設定する必要があります。
Domino 6 for iSeries では、WebSphere Application Server Advanced Edition または Advanced Single Server Edition、バ
ージョン 4.00.3 以降を使用できます。
メモ Domino および WebSphere のシングルサインオン機能は、Advanced Single Server Edition ではサポートされていま
せん。シングルサインオン機能を利用する場合は、WebSphere Application Server Advanced Edition を使用する必要が
あります。
これら 2 つの製品を併用すると、Domino と WAS の両方の Web コンテンツに対応できます。Domino 6 と WebSphere と
の統合の最新情報については、『Notes/Domino 6 リリース情報』および次の Web サイトを参照してください。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/domino/domws.htm
WebSphere Application Server 製品について詳しくは、次の Web サイトを参照してください。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/websphere
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第 15 章 WEB サーバーとしての DOMINO の使用
HTTP サーバーのオプション
Domino 6 for iSeries では、元の OS/400 HTTP サーバーはサポートされていません。代わりに、Domino HTTP サーバー
または Apache によって機能強化された OS/400 HTTP サーバーのいずれかを選択できます。Apache によって機能強
化された OS/400 HTTP サーバーには、Domino によるローカルまたはリモートでの使用を可能にするプラグインが用意
されています。
メモ また、WebSphere Application Server には、WebSphere による Domino HTTP サーバーの使用を可能にするプラグ
インが用意されています。これにより、Domino および WebSphere の両方の HTTP トラフィックを処理できるようになるの
で、Domino HTTP サーバーをシステムのプライマリ Web サーバーとして使用できます。
Apache によって機能強化された OS/400 HTTP サーバーには、単一の Web サーバー経由で Domino および
WebSphere の両方の HTTP トラフィックを処理する機能も用意されています。現在使用している環境によっては、これら
の機能を提供するプラグインのいずれかが必要な場合があります。
どちらのバージョンの HTTP にも、固有の利点があります。たとえば、Domino HTTP サーバーでは、管理が簡素化され
ているので、必要なインターネットポートの総数を減らすことができます。一方、Apache によって機能強化された HTTP
サーバーでは、SSL およびフェイルオーバーの機能が向上しています。
Apache によって機能強化された HTTP サーバーを使用するように Domino を設定する方法について詳しくは、次の Web
サイトまたは製品に同梱の『Notes/Domino 6 リリース情報』を参照してください。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/domino/apache.html
用語集
Lotus Notes/Domino ヘルプ
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第 15 章 WEB サーバーとしての DOMINO の使用
iSeries HTTP サーバーと Domino HTTP サーバーとの競合を回避する
OS/400 には、いくつかの TCP/IP アプリケーションサーバーが含まれています。その中には、Apache によって機能強化
された OS/400 HTTP サーバーとして知られる HTTP サーバーもあります。この HTTP サーバーでは、ホームページの
HTML 文書、CGI スクリプト、および Java スクリプトを処理します。また、Domino for iSeries には、Notes データベースを
Web 上で HTML 文書として表示する HTTP サーバーの機能が備わっています。
両方の HTTP サーバーをインストールして稼動できます。ただし、Domino HTTP サーバーと Apache によって機能強化さ
れた HTTP サーバーは両方とも、TCP/IP ポート 80 を使用するように設定されています。両方の HTTP サーバーで同じ
ポートを使用するので、2 番目に起動するサーバーに、ポートへアクセスする際に問題が発生します。この問題を回避す
るには、次のいずれかを実行します。
ポート 80 以外のポートを使用するように OS/400 HTTP サーバーを変更する
次の手順に従って、OS/400 HTTP サーバーを変更します。
1 次の OS/400 コマンドを入力して、OS/400 HTTP サーバーを終了します。
endtcpsvr *http
2 OS/400 WRKHTTPCFG コマンドを使用して、OS/400 HTTP サーバーのポート番号を変更します。
ポート 80 で異なる IP アドレスで listen するように各サーバーを設定する
次の手順に従って、OS/400 HTTP サーバーを設定します。
1 次のコマンドを入力して、OS/400 HTTP サーバーを終了します。
endtcpsvr *http
2 WRKHTTPCFG コマンドで BindSpecific ディレクティブと HostName ディレクティブを使用して、TCP/IP サーバーを変
更し、固有の IP アドレスに関連付けます。
3 Domino ディレクトリのサーバー文書で [ホスト名へのバインド] フィールドを有効に設定し、OS/400 サーバーに使用
されている IP アドレスとは異なる IP アドレスを指定します。
メモ セットアップウィザードまたは CFGDOMSVR コマンドのいずれかを使用して新規の Domino Server を設定する場合
は、Domino Server で使用する IP アドレスに HTTP ポートを関連付けるオプションがあります。このオプションはサーバ
ーの設定時に指定できます。
ポート 80 以外のポート番号を使用するように Domino HTTP サーバーを変更する
Domino Server の Domino ディレクトリのサーバー文書で HTTP サーバーのポート番号を変更します。
用語集
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第 15 章 WEB サーバーとしての DOMINO の使用
QSYS.LIB ファイルシステムの文書を処理する
Domino for iSeries は、QSYS.LIB ファイルシステムなどの統合ファイルシステムの HTML 文書を処理できます。Notes デ
ータベースでない HTML ファイルおよび CGI-BIN を処理する場合は、次のことに注意してください。
!
適切な MAP ディレクティブと PASS ディレクティブを domcfg.nsf データベース (または Domino データディレクトリの
HTTPD.CNF 設定ファイル) に追加する必要があります。 HTTPD.CNF ファイルのデータは ASCII です。ファイルを編
集するには、OS/400 EDTF コマンドを使用するか、ファイルを ASCII システムにコピーします。編集後、QNOTES ユ
ーザー・プロファイルに HTTPD.CNF の読み取り権限があることを確認します。OS/400 の Work with Object Links
(WRKLNK) コマンドを使用して、権限を次のように変更します。
!
サーバーのデータディレクトリの内容を表示します。たとえば次のように指定します。
wrklnk '/notes/data'
!
HTTPD.CNF ファイルの横に 9 (権限を使用) と入力します。
!
QNOTES または *PUBLIC のいずれかに少なくともデータ読み取り (*R) 権限があることを確認します。必要
に応じて、オプション 1 または 2 を使用してファイルに対する権限を修正します。
!
!
!
QSYS.LIB ファイルシステムのファイルを処理する場合は、接尾辞は .mbr または .MBR にします。適切な種類を設
定するために、AddType ディレクティブを HTTPD.CNF ファイルに追加して接尾辞を .MBR または .mbr にします。た
とえば、次の行を HTTPD.CNF ファイルに追加して、QSYS.LIB ファイルシステムのデータを HTML 文書として扱える
ようにできます。
AddType .MBR text/html 8bit 1.0 # QSYS file system
QSYS.LIB ファイルシステムの処理されたデータは、ファイルの EBCDIC コードページから ASCII にマッピングされま
す。
Domino データベースへのアクセスを認証するほかに、Domino for iSeries では、QSYS.LIB などの統合ファイルシス
テムのファイルへのアクセスについてユーザーを認証することもできます。PasswdFile サブディレクティブを使用して
認証方法を指定できます。
PasswdFile サブディレクティブには、%%SYSTEM%% または検証リストのオブジェクト名を含めることができます。
%%SYSTEM%% は、有効な全 OS/400 ユーザーを表示するのに使用します。検証リストのオブジェクトは、OS/400 の
パスワードファイルの代替物です。「インターネット」ユーザーを含む検証リストのオブジェクトを構築できます。「イン
ターネット」ユーザーとは、関連するパスワードを持ってはいるが、iSeries サーバーにサインオンできないユーザー
のことです。検証リストのオブジェクトの構築には、OS/400 API を使用できます。PasswdFile サブディレクティブの使
用例を次に示します。
OS/400 ユーザー・プロファイルを使用してユーザー名とパスワードを検証するように指定するには、次のように入力
します。
PasswdFile %%SYSTEM%%
ライブラリ QUSRSYS の検証リストのオブジェクト VLDL を保護メカニズムで使用するように指定するには、次のよう
に入力します。
PasswdFile QUSRSYS/VLDL
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第 15 章 WEB サーバーとしての DOMINO の使用
CGI-BIN プログラムを設定する
サーバーが CGI-BIN プログラムを検索するロケーションを定義する方法は 2 つあります。
!
Domino ディレクトリのサーバー文書を変更して適切なディレクトリ (ロケーション) を指定する。
!
Domino Web サーバー設定データベース (DOMCFG.NSF) のマッピングフォームを使用して、CGI-BIN の URL を適
切なディレクトリ (ロケーション) にマッピングし、[実行] のアクセス権を指定します。
ILE RPG プログラムと ILE COBOL プログラムを CBI-BIN プログラムとして使用することもできます。
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第 15 章 WEB サーバーとしての DOMINO の使用
CGI-BIN プログラムのロケーションを定義する
MYLIB/CGIEXMP という ILE C CGI-BIN プログラムは、次のタグの付いた HTML 文書から参照されます。
<form method=POST action = "/cgi-bin/cgiexmp.pgm">
この例では、デフォルトの CGI-BIN パスを /cgi-bin としています。サーバーが適切な CGI-BIN プログラムを選択するよ
うにするには、次の手順のいずれかを実行します。
Domino ディレクトリのサーバー文書を変更する
1 Domino ディレクトリにある Web サーバーのサーバー文書を開きます。
2 [HTTP] セクションの [CGI ディレクトリ] フィールドに、次のように入力します。
/qsys.lib/mylib.lib
3 文書を保存して Web サーバーを再起動します。
Domino Web サーバー設定データベースを変更する
1 Domino Web サーバー設定データベース (DOMCFG.NSF) を開き、[Create] - [Mapping URL] - [Directory] の順に選
択します。
2 [URL path] フィールドに、次のように入力します。
/cgi-bin
3 [directory] フィールドに、次のように入力します。
/qsys.lib/mylib.lib
4 [Execute] をクリックします。
5 仮想サーバーのマッピングを作成している場合は、[IP address] フィールドに IP アドレスを指定します。
6 文書を保存して Web サーバーを再起動します。
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第 15 章 WEB サーバーとしての DOMINO の使用
SSL キーリングファイルを作成する
認証機関アプリケーション (CERTCA.NSF) を使用すると、認証機関 (CA) を組織内に設定できます。内部 CA は、組織内
での Domino Server の管理者からの認証要求の処理や、クライアント証明書の Domino ディレクトリへの追加を担当しま
す。
内部 CA を設定すると、ユーザーが外部サーバーと通信する必要がない場合や、外部ユーザーが組織内のサーバーに
アクセスする必要がない場合に、証明書の作成と管理のプロセスを簡素化できます。また、証明書の作成や再認証のた
めに外部 CA に支払う不必要な費用がなくなります。
認証機関アプリケーションを使用すると、CA 証明書とキーリングファイルを作成し、サーバー証明書に署名し、クライアン
ト証明書を Domino ディレクトリに追加できます。
認証機関アプリケーションを使用する前に、認証機関テンプレート (CERTCA.NTF) を使用してデータベースを作成し、デ
ータベースとサーバーのセキュリティを強化する必要があります。
iSeries 上の Domino Server でサーバー証明書管理アプリケーションを使用するには、ネットワークドライブを OS/400 デ
ータディレクトリにマッピングし、キーリングファイルと認証ファイルを作成する際にそのドライブを指定する必要がありま
す。ネットワークドライブをマッピングするには、ワークステーション上に次のいずれかが必要です。
!
!
iSeries Access のサポート
iSeries Access について詳しくは、次のいずれかを参照してください。
!
iSeries Access のマニュアル、『iSeries Access for Windows - Setup』 (SC41-5507-03)
!
iSeries サーバーに同梱の EZ セットアップ CD-ROM
iSeries ネットサーバーのサポート
iSeries ネットサーバーについて詳しくは、次のアドレスにある iSeries ネットサーバーの Web サイトを参照してくださ
い。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/netserver
クライアントで Windows 95、Windows 98、または Windows NT オペレーティングシステムを使用している場合は、[ネットワ
ークコンピュータ] を使用してネットワークドライブをマッピングできます。手順については、Windows のオンラインヘルプを
参照してください。
認証機関アプリケーションをクライアントから実行し、認証機関 (CA) キーリングをクライアント上に保持すると、安全性が
向上します。つまり、認証機関データベース (CERTCA.NSF) は Web 上で使用できるように Domino Server 上に置き、CA
キーリングファイルはクライアントのハードディスク上に置きます。SSL 証明書の設定方法について詳しく
は、『Notes/Domino 6 リリース情報』および『Lotus Domino Administrator 6 ヘルプ』 (HELP6_ADMIN.NSF) を参照してくだ
さい。
次の方法で、キーリングファイルと証明書ファイルを管理することもできます。
別のプラットフォーム上の Domino を使用して、キーリングファイルと証明書を作成し、次に FTP を使用して、バイナ
リモードでキーリングファイルと証明書を iSeries サーバー上の Domino データディレクトリにコピーします。データデ
ィレクトリへのコピー後に、QNOTES ユーザー・プロファイルに、これらのファイルに対する読み取り (*R) 権限がある
ことを確認します。
!
!
Apache によって機能強化された HTTP サーバーを使用して、キーリングファイルと証明書を作成します。詳しくは、
次の Web サイトを参照してください。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/http
用語集
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第 16 章 ディレクトリサービスと DOMINO について
第 16 章 ディレクトリサービスと Domino について
Domino 6 for iSeries には、次のサービスをはじめとする各種のディレクトリサービスが用意されています。これらのサー
ビスを利用すると、環境を最大限活用できます。
!
集中型ディレクトリ
LDAP (Lightweight Directory Access Protocol)
アクティブディレクトリ
!
xSP ホスト
!
!
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第 16 章 ディレクトリサービスと DOMINO について
ディレクトリ同期化機能
Domino 6 for iSeries では、OS/400 システム配布ディレクトリ (SDD) と Domino ディレクトリとの間のディレクトリ同期化機
能がなくなりました。Domino 6 で同様のソリューションを導入する場合は、iSeries LDAP サーバーを設定し、SDD から
iSeries LDAP サーバーに情報が発行されるようにします。次に、iSeries LDAP ディレクトリを使用するように Domino ディ
レクトリを設定します。複製スケジュールを設定すると、これまでサポートされていたディレクトリ同期化と同様のソリュー
ションを実現できます。
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第 16 章 ディレクトリサービスと DOMINO について
集中型ディレクトリアーキテクチャを使用する
集中型ディレクトリアーキテクチャでは、ドメイン内のいくつかのサーバーに、Domino ディレクトリの全内容を格納する集
中型ディレクトリのレプリカが配置されています。ドメイン内のその他のサーバーには、構成ディレクトリとして知られる、集
中型ディレクトリを小規模にした選択レプリカがあります。このレプリカには、Domino の設定に使用される文書のみが含
まれています。構成ディレクトリが配置されたサーバーでは、ユーザー、グループ、および顧客定義のエントリを集中型デ
ィレクトリで検索します。構成ディレクトリは、従来の分散型ディレクトリアーキテクチャの 1 次 Domino ディレクトリよりもデ
ィスク容量を消費せず、複製の実行やビュー索引の作成回数が少ないので便利です。
Domino での集中型ディレクトリの設定および使用方法について詳しくは、『Lotus Domino Administrator 6 ヘルプ』
(HELP6_ADMIN.NSF) を参照してください。
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第 16 章 ディレクトリサービスと DOMINO について
Domino で LDAP を使用する
Domino を設定すると、新規または既存の LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) ディレクトリを使用できま
す。Domino 6 for iSeries では、次の機能が向上し、IBM Directory Server との連携がさらに強化されました。
すべてのインターネットサービスについての、IBM Directory Server に対するクライアント認証
!
スキーマ拡張を簡易にする新しいスキーマデータベース
!
ドメイン全体での一貫性を維持するスキーマデーモン
Domino での LDAP ディレクトリの設定および使用方法について詳しくは、『Lotus Domino Administrator 6 ヘルプ』
(HELP6_ADMIN.NSF) を参照してください。
!
LDAP ポートの競合
OS/400 V5R1 以降では、TCP が起動すると、システムディレクトリサービス (LDAP) がデフォルトで常に起動し、ポート
389 を設定済みの全 IP アドレスにバインドします。設定済みディレクトリがある Domino Server を起動すると、ポート 389
に接続しようとします。その結果、ポートの競合が発生し、次のメッセージが表示されます。
LDAP Server:Listener failure:The requested TCP/IP port is in use on this system.
Domino Server のディレクトリタスクを実行して LDAP クライアント要求を処理できるようにするためには、OS/400 の管理
者はシステムディレクトリサービスを終了し、OS/400 ディレクトリサービスが自動的に起動しないようにシステムを設定す
る必要があります。
Domino ディレクトリタスクの実行に加えて、OS/400 上の IBM ディレクトリサーバーが必要な場合は、次の操作のいずれ
かが必要です。
!
サーバー文書で Domino Server のディレクトリサポートに使用されるポート番号を、別の未使用の IP ポートに変更
する。
!
OS/400 システムディレクトリサービスを終了し、接続先のポート番号を 389 から別の未使用の IP ポート番号に変
更し、その後システムディレクトリサービスを再起動する。
詳しくは、次の Web サイトを参照してください。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/ldap
デフォルトのディレクトリポート番号を 389 以外の値に変更する場合は、ディレクトリ要求を新しいポート経由で処理でき
るようにするため、ポート 389 経由で接続するように設定されている LDAP クライアントもすべて新しい IP ポート番号を
使用するように再設定する必要があります。
ポート番号を変更できない場合は、Domino ディレクトリと IBM Directory Server on OS/400 のディレクトリサービスを変
更し、ポート 389 をそれぞれ固有の IP アドレスにバインドすることを検討してください。
V5R2 には、IBM Directory Server on OS/400 を固有の IP アドレスにバインドする機能が用意されています。V5R1 を使
用している場合は、OS/400 IBM Directory PTF SI03067 を適用する必要があります。PTF の取得について詳しくは、次
の Web サイトを参照してください。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/service
メモ Domino 5.0.x からのアップグレード時または新しいサーバーの設定時には、Domino 6 により、環境内で LDAP サー
バーが使用されているかどうかが検出されます。環境内で LDAP サーバーが使用されていない場合は、listener ポート
が無効になり、この競合が回避されます。ただし、今後 LDAP サーバーを使用する場合は、listener ポートを有効にし、上
記の操作のいずれかを実行して競合を防止する必要があります。
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第 16 章 ディレクトリサービスと DOMINO について
xSP ホストを使用する
xSP ホストを使用する機能は、Domino 6 の新機能です。この機能により、複数の組織を 1 つの Domino インスタンスで
安全にホストできるようになりました。仮想ディレクトリを作成することにより、複数の組織で 1 つの Domino ディレクトリを
別々に利用できます。拡張アクセス制御リスト (xACL) 機能を使用すると、Domino ディレクトリへのユーザーアクセスを微
調整できるので、組織同士を容易に分離できます。
xSP ホスト環境について詳しくは、『Lotus Domino Administrator 6 ヘルプ』 (HELP6_ADMIN.NSF) を参照してください。
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
第 17 章 バックアップと復旧の管理
iSeries では、バックアップと復旧の手順に多くの選択肢が用意されています。磁気テープ、光メディア、または保管ファイ
ルを使用してオブジェクトを保存し復元することができます。ネットワーク環境を利用して、iSeries サーバーの外部にある
別のシステムにオブジェクトを保存し、復元することもできます。
バックアップと復旧の計画の実施に役立つ、数多くの独立した製品も使用できます。
Domino for iSeries と併用して効果的に動作する製品の 1 つは、Backup Recovery and Media Services (BRMS) for
iSeries です。BRMS for iSeries について詳しくは、この章で後述する「BRMS for Domino を設定し、使用する」のセクショ
ンを参照してください。
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
Domino for iSeries サーバーのバックアップについて
Domino Server には、組織内の他にどこにも存在しない、重要なビジネス情報がしばしば含まれています。たとえば、ユ
ーザーは、他のどこにも文書化されていない重要な通信を電子メールに頼る場合があります。同様に、オンラインの顧客
サービスアプリケーションには、印刷した形式では存在しないレコードが含まれていることがあります。
データを障害 (サイトの破壊やハードウェアの故障など) や人為的エラー (重要なデータベースを誤って削除するなど) か
ら保護するための良い方法は、Domino Server 上の情報を定期的にバックアップすることです。以下のものをバックアップ
する計画を立てます。
Domino 製品のプログラムなど、めったに変更されないオブジェクト
Domino データベースなど、定期的に変更されるオブジェクト
この章の「Domino プログラムと製品ファイルをバックアップする」では、Domino Server の比較的静的な (変更されない)
部分のバックアップのオプションについて説明します。「すべての Domino データベースをバックアップする」では、Domino
Server の動的な (変更される) 部分のバックアップのオプションについて説明します。
!
!
Domino for iSeries は、OS/400 のシングルレベルストアアーキテクチャを利用しています。Domino データベースとプログ
ラムは、その他の OS/400 オブジェクトと共に、すべての iSeries ディスクユニット全体に配置されています。OS/400 オペ
レーティングシステムは、ディスク容量の割り当てを自動的に管理するので、ユーザーが行う必要はありません。iSeries
上の情報をバックアップするには、物理的に (ディスクユニットを使用して) ではなく論理的に (ライブラリまたはディレクトリ
を使用して) バックアップします。バックアップ計画を立てるには、Domino for iSeries のデータベースとプログラムの論理
的ロケーションを知る必要があります。
詳しくは、「Domino for iSeries 製品のライブラリとディレクトリ」を参照してください。
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
バックアップのヒント
iSeries サーバーのバックアップ計画の作成については、『Backup and Recovery book』(SC41-5304-06) を参照してくださ
い。iSeries になじみがない場合は、[保管] メニューの使い方および SAVxxx と RSTxxx のコマンドの使い方についての
説明も参照してください。このマニュアルは、OS/400 ソフトウェアに同梱されています。iSeries インフォメーション・センタ
ーの iSeries 補足マニュアルライブラリでも入手できます。
以下に、Domino for iSeries サーバーでのバックアップ計画の作成に役立つ追加情報をいくつか挙げます。
[保管] メニューのオプション 21、22、23 を使用すると、システムが制限された状態になります。これには、End
Subsystem (ENDSBS) コマンドですべてのアクティブなサブシステムを停止することが含まれます。ENDSBS コマンド
は、データの喪失または破壊を引き起こす場合があるので、Domino Server を終了する方法として推奨されません。
したがって、[保管] メニューのオプション 21、22、または 23 を実行する前に、ENDDOMSVR コマンドを使用するか、
または各サーバーの Domino コンソールで Quit サーバーコマンドを発行して、すべての Domino Server を終了させ
ます。
!
!
[SAVACT (活動状態保管)] オプションを使用して OS/400 の保存コマンドを実行すると、書き込み用に開かれてい
るファイルが保存されません。OS/400 の観点では、使用中のすべての Domino データベースは、書き込み用に開
かれています。したがって、Domino データベースを確実に完全に保存するには、データベースが開いていないことを
確認します。Domino データベースを保存する前に、Domino Server を終了するか、Drop All サーバーコマンドの後に
Dbcache Flush サーバーコマンドを使用します。
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
Domino for iSeries 製品のライブラリとディレクトリ
OS/400 ライブラリには、Domino for iSeries サーバー製品のプログラム、Domino 開発者がクライアントにコピーできるプ
ログラム、およびサブシステムの説明などのカスタマイズ情報が含まれています。以下の表に、Domino ライブラリの一覧
を示します。
項目
OS/400 ライブラリ
ライブラリへのパス
Domino for iSeries 製品
QNOTES
/qsys.lib/qnotes.lib
C API
QNOTESAPI
/qsys.lib/qnotesapi.lib
C++ API
QNOTESCPP
/qsys.lib/qnotescpp.lib
LotusScript Extensions
QNOTESLSKT
/qsys.lib/qnoteslskt.lib
カスタマイズ情報 (サブシステム
の説明やジョブの説明など)
QUSRNOTES
/qsys.lib/qusrnotes.lib
iSeries の統合されたファイルシステムのディレクトリには、製品情報、カスタマイズファイル、およびデータベースが含ま
れています。以下の表に、Domino ディレクトリの一覧を示します。
項目
パス
製品情報
/QIBM/ProdData/Lotus/Notes
カスタマイズ情報
/QIBM/UserData/Lotus/Notes
サーバー上のデータベースのディレクトリ
サーバーの設定時に指定 (通常 /NOTES/DATA)
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
Domino プログラムと製品ファイルをバックアップする
Domino for iSeries 製品のインストール後、オプション機能を含めて、製品のコピーをオフラインで保存する必要がありま
す。製品のコピーも、たとえば新リリースに更新する際や、修正を適用する際などに、定期的に保存する必要がありま
す。以下に、Domino for iSeries サーバーの比較的静的な情報を含むライブラリとディレクトリをバックアップするオプショ
ンを 2 つ示します。
メモ iSeries がすでに他のアプリケーションを実行している場合は、これらのオプションのいずれかをすでに使用して
いる可能性があります。
!
Domino プログラム、製品ファイル、およびデータベースを含む、iSeries システム全体をバックアップするには、[保
管] メニューのオプション 21 (システム全体) を使用します。OS/400 セッションのコマンドラインで GO SAVE と入力
して、[保管] メニューにアクセスします。
!
Domino for iSeries など、iSeries のライセンスを受けたプログラムの情報を含む製品ライブラリとディレクトリのみを
バックアップするには、[保管] メニューのオプション 22 (システムデータのみ) を使用します。(オプション 22
は、QNOTESxx ライブラリと /QIBM/ProdData/Lotus/Notes ディレクトリを保存します。)
用語集
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
すべての Domino データベースをバックアップする
ユーザーのメールデータベースや、Domino ディレクトリなどのシステムデータベースを含む、すべての Domino データベ
ースをバックアップする計画を立てます。
Domino Server の設定時には、サーバーのディレクトリを /NOTES/DATA などのように指定します。デフォルトでは、サー
バーのすべてのデータベースがこのパスにあります。Domino 管理者は、Domino データベースを別のパスに配置する権
限を持っている場合があります (統合されたファイルシステムのコマンドを使用します)。通常、エンドユーザーは Domino
データベースをサーバーのデフォルトパス以外のロケーションには作成できません。
Domino for iSeries サーバーのバックアップを担当する場合、情報を保存する場所について、ポリシーに合致するバック
アップ計画を立てる必要があります。以下のいずれかを選択します。
Domino データベースのロケーションを制限する
ポリシーとセキュリティを組み合わせて、すべての Domino データベースを Domino Server のデフォルトディレクトリ (パ
ス) 内に留めておきます。この方法では、データディレクトリと、カスタマイズ情報を含むディレクトリ
(/QIBM/UserData/Lotus/Notes) のみをバックアップするだけですみます。
以下の例は、Domino for iSeries サーバーのデータディレクトリと、カスタマイズ情報を含むディレクトリをバックアップする
手順を示します。使用するテープデバイス名を TAP01 に、Domino Server のデータディレクトリの名前を /NOTES/DATA
に置き換えます。
1 *JOBCTL と *SAVSYS の特殊な権限を持つユーザー・プロファイルを使用して、iSeries にサインオンします。
2 サーバーの完全なコピーを確実に取得するために、保存の操作を開始する前にサーバーを停止します。以下のコマ
ンドを使用します。
enddomsvr server(servername)
servername は Domino Server の実際の名前です。
3 ディレクトリをバックアップするために、以下のコマンドを使用します。使用するディレクトリ名を /NOTES/DATA に置
き換えます。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj(('/notes/data/*') ('/QIBM/UserData/Lotus/Notes/*'))
メモ [保管] メニューのオプション 21 またはオプション 23 をすでに定期的に使用している場合、Domino Server を
個別にバックアップする必要はありません。
すべてをバックアップする
この方法では、Domino データベースが統合されたファイルシステムの任意の場所 (ルートディレクトリまたは /QOpenSys
ディレクトリのどちらか) に存在すると仮定します。したがって、ルートディレクトリ全体と /QOpenSys ディレクトリをバック
アップする必要があります。以下の方法のいずれかを使用します。
!
システム全体をバックアップします ([保管] メニューのオプション 21)。
!
すべてのユーザーデータをバックアップします ([保管] メニューのオプション 23)。
SAV (オブジェクトの保管) コマンドを使用して、QSYS.LIB ファイルシステム、QDLS ファイルシステム、および静的な
プログラム製品情報を含むディレクトリを除くすべてのものをバックアップします。使用するテープデバイス名を
TAP01 に置き換えます。
!
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj(('/*') ('qsys.lib' *omit) ('/qdls.lib' omit) ('/QIBM/ProdData' *omit)
('QOpenSys/QIBM/ProdData' *omit)) updhist(*yes)
メモ [保管] メニューのオプション 21 または 23 を使用すると、すべてのアクティビティが自動的に停止します (制限
された状態に移行します)。[保管] メニューではなくコマンドを使用してサーバー情報をバックアップする際は、バック
アップする前にサーバーを停止する必要があります。これにより、データベースが確実にバックアップ操作の既知の
状態になります。End Domino Server (ENDDOMSVR) コマンドを使用して、サーバーを停止できます。
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
メールデータベースをバックアップする
ここでは、特に Domino for iSeries サーバーのメールをバックアップする方法を説明します。Domino Server のすべての
ユーザー情報をバックアップする方法をすでにとっている場合、メールのみをバックアップする手順を個別に実行する必
要はおそらくありません。ただし、メールは変動が激しいので、サーバー全体のバックアップ間隔では頻度が不十分なこと
があります。
Domino Server は、以下の複数のデータベースにメールを保存します。
各サーバーの MAIL.BOX データベースには、サーバーが個々のユーザーのメールボックスまたは、別のサーバー
へ配信するメールが含まれます。
!
!
各 Lotus Notes ユーザーには、個別のメールデータベースがあります。メールデータベース名は、通常、ユーザーの
ID に NSF の拡張子を付けたものです。(Domino 管理者には、メールデータベースに異なる名前を使用するオプショ
ンがあります)。たとえば、ユーザー GNELSON のメールデータベースは GNELSON.NSF です。通常、個々のメール
データベースはすべて、/NOTES/DATA/MAIL などの専用のサブディレクトリに含まれています。
メールをバックアップするには、以下の操作を実行します。
1 *JOBCTL と *SAVSYS の特殊な権限を持つユーザー・プロファイルを使用して、iSeries にサインオンします。
2 コマンドラインで、以下のコマンドを使用して Domino Server を停止します。
enddomsvr server(servername)
servername は Domino Server の実際の名前です。
データベースをバックアップするには、バックアップ操作中に変更が行われないように、iSeries でデータベースをロッ
クできるようにする必要があります。Notes メールを正常にバックアップするには、メールデータベースを含む Domino
Server を停止する必要があります。
3 適切なバックアップテープをテープデバイスにマウントします。
4 オブジェクトの保管 (SAV) コマンドを使用して、メールデータベースをバックアップします。以下はその例です。使用す
るサーバーディレクトリ名を /NOTES/DATA に置き換えます。使用するテープデバイス名を TAP01 に置き換えま
す。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/mail/*.nsf')
例: Domino Server のメールをバックアップする
以下は、オブジェクトの保管 (SAV) コマンドを使用して、Domino Server のメールをバックアップする例です。使用するサ
ーバーディレクトリ名を /NOTES/DATA に置き換えます。使用するテープデバイス名を TAP01 に置き換えます。
!
!
!
MAIL.BOX データベースなど、特定のデータベースをバックアップするには、以下のコマンドを使用します。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/mail.box')
MAIL サブディレクトリの特定のタイプのファイルをすべてバックアップするには、以下のコマンドを使用します。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/mail/*.nsf')
GNELSON のメールデータベースなど、特定のユーザーのメールデータベースをバックアップするには、以下のコマ
ンドを使用します。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/mail/gnelson.nsf')
例についてのメモ:
1 データベースをバックアップするには、バックアップ操作中に変更が行われないように、iSeries でデータベースをロッ
クできるようにする必要があります。Notes メールを正常にバックアップするには、以下のいずれかを実行してか
ら、SAV コマンドを使用します。
!
メールデータベースを含む Domino Server を停止します。(ENDDOMSVR (End Domino Server) コマンドを使
用するとサーバーを停止できます。)
!
drop all と dbcache flush を使用して、データベースファイル上のアクティビティを停止します。ただし、この方
法では、バックアップ操作中に試行されたすべてのメール配信は、サーバーがビジーまたは使用中であると
いうメッセージと共にユーザーに返されることになります。
2 バックアップ中のサーバーのダウンタイムを減少させるには、クラスタ化されたサーバーを使用します。iSeries は、同
一システム上のクラスタ化されたサーバーをサポートします。
用語集
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
特定のデータベースをバックアップする
いくつかの理由により、特定の Domino データベースをテープにバックアップする場合があります。たとえば次のように指
定します。
プログラムを変更する、または新しいエージェントをテストする前に、バックアップコピーを作成するため。
!
会計期間末にアーカイブコピーを作成するため。
Domino Server の特定のデータベースまたはデータベースのグループをバックアップするには、以下の操作を実行しま
す。
!
1 *JOBCTL と *SAVSYS の特殊な権限を持つユーザー・プロファイルを使用して、iSeries にサインオンします。
2 該当するデータベースを誰も使用していないことを確認します。データベースの変更が行われない既知のロケーショ
ンにコピーします。
3 バックアップ操作用のテープをマウントします。
4 SAV (オブジェクトの保管) コマンドをデータベースに対して使用します。たとえば、/NOTES/DATA ディレクトリの
CUSTINF.NSF というデータベースをバックアップするには、以下のコマンドを使用します。使用するテープデバイス
名を TAP01 に置き換えます。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/custinf.nsf')
例: 特定の Domino データベースをバックアップする
以下の例では、オブジェクトの保管 (SAV) コマンドを使用して、特定の Domino データベースをテープにバックアップしま
す。使用するサーバーディレクトリ名を /NOTES/DATA に置き換えます。使用するテープデバイス名を TAP01 に置き換
えます。
!
DEPT57 サブディレクトリ (フォルダ) 内のすべての Domino データベースをバックアップするには、以下のコマンドを
使用します。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/dept57/*.nsf')
!
HRDPT ディレクトリの HRINFO データベースをバックアップするには、以下のコマンドを使用します。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/hrdpt/hrinfo.nsf')
!
特定のサブディレクトリにない、すべての HR ファイルをバックアップするには、以下のコマンドを使用します。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/hr*.nsf')
例についてのメモ
1 データベースをバックアップするには、バックアップ操作中に変更が行われないように、iSeries でデータベースをロッ
クできるようにする必要があります。バックアップ操作の間、他の誰にもデータベースを開かれたり、サーバーを停止
されたりしないようにしてください。
2 バックアップ中のサーバーのダウンタイムを減少させるには、クラスタ化されたサーバーを使用します。iSeries は、同
一システム上のクラスタ化されたサーバーをサポートします。
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
Domino for iSeries サーバーの変更済みオブジェクトをバックアップする
iSeries には、特定の日時以降、または最後のバックアップ操作以降、変更されたオブジェクトのみをバックアップする機
能があります。このタイプのバックアップ機能は、増分バックアップとも呼ばれます。Domino Server に、あまり頻繁には変
更されないデータベースが数多くある場合、完全なバックアップと増分バックアップを組み合わせて使用すると、特に有効
です。
増分バックアップの計画
以下の 2 つは、増分バックアップの最も一般的な方法です。
!
最後の完全バックアップ以降、行われた変更をバックアップします。この方法では、Domino Server のすべてのデー
タベースを最後にバックアップして以降、変更されたものすべてをバックアップします。たとえば、サーバー全体を土
曜日の夜にバックアップするとします。日曜日の夜には、土曜日の夜以降変更されたすべてのものをバックアップし
ます。月曜日の夜には、土曜日の夜以降変更されたすべてのものをバックアップします。火曜日の夜には、土曜日
の夜以降変更されたすべてのものをバックアップする、というように続きます。
この方法の利点は、復旧が簡素化されることです。復旧が必要なときに使用するのは、完全バックアップのテープ
と、最新の増分バックアップのテープだけですみます。この方法の不利な点は、次に完全なバックアップを行うまで、
日ごとにバックアップのメディアの使用量と時間の両方が増大することです。
!
最後の増分バックアップ以降、行われた変更をバックアップします。この方法では、最新のバックアップ以降、変更が
行われたオブジェクトのみをバックアップします。たとえば、サーバー全体を土曜日の夜にバックアップするとします。
日曜日の夜には、土曜日の夜以降変更されたすべてのものをバックアップします。月曜日の夜には、日曜日の夜以
降変更されたすべてのものをバックアップします。火曜日の夜には、月曜日の夜以降変更されたすべてのものをバッ
クアップする、というように続きます。
この方法の利点は、増分バックアップのメディアの使用量と時間の両方のサイズが小さくなることです。不利な点は、
復旧がより複雑になることです。復旧が必要なときには、完全バックアップのテープと、各増分バックアップのテープ
を使用する必要があります。
例: Domino Server の変更済みオブジェクトをバックアップする
以下の例では、Domino Server の変更済みオブジェクトをバックアップします。使用するサーバーディレクトリ名を
/NOTES/DATA に置き換えます。使用するテープデバイス名を TAP01 に置き換えます。
すべての変更をバックアップする (前回の完全バックアップ以降)
最後の完全バックアップ以降発生したすべての変更を、毎晩増分バックアップするには、以下の操作を行います。
1 土曜日の夜、完全なバックアップを実行します (たとえば、[保管] メニューのオプション 23 を使用します)。必ず
UPDHST(*YES) を SAV コマンドで指定して、最新のバックアップの日時を含むオブジェクト情報が更新されるように
します。
2 日曜日の夜、以下のコマンドを使用します。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/*.*') chgperiod(*lastsave) updhst(*yes)
3 月曜日の夜、以下のコマンドを使用します。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/*.*') chgperiod(*lastsave) updhst(*yes)
次の完全バックアップまで、同じコマンドを続けて毎晩使用します。
1 日の変更をバックアップする
前回の増分バックアップ以降変更されたものを、毎晩増分バックアップするには、CHGPERIOD パラメータを毎晩調整す
る必要があります。以下はその例です。
1 土曜日の夜 8 時に、完全なバックアップを実行します (たとえば、[保管] メニューのオプション 23 を使用します)。必
ず UPDHST(*YES) を SAV コマンドで指定して、最新のバックアップの日時を含むオブジェクト情報が更新されるよう
にします。
2 日曜日の夜、11 月 9 日午後 10 時に、以下のコマンドを使用します。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/*.*') chgperiod('11/08/97' 200000) updhst(*yes)
3 月曜日の夜、11 月 10 日午後 9 時に、以下のコマンドを使用します。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/*.*') chgperiod('11/09/97' 220000) updhst(*yes)
4 火曜日の夜、11 月 11 日午後 8 時に、以下のコマンドを使用します。
sav dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/*.*') chgperiod('11/10/97' 210000) updhst(*yes)
5 毎夜、SAV コマンドを実行します。Change Period パラメータを、前回のバックアップの日時に変更します。
例についてのメモ
1 データベースをバックアップするには、バックアップ操作中に変更が行われないように、iSeries でデータベースをロッ
クできるようにする必要があります。Domino データベースを正常にバックアップするために、他の誰にもデータベー
スを使用されたり、データベースを含む Domino Server を停止されたりしないようにしてください。(ENDDOMSVR
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(End Domino Server) コマンドを使用するとサーバーを停止できます。)
2 バックアップ中のサーバーのダウンタイムを減少させるには、クラスタ化されたサーバーを使用します。iSeries は、同
一システム上のクラスタ化されたサーバーをサポートします。
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
Domino for iSeries の復旧
Domino for iSeries のプログラムと製品ファイルは、iSeries サーバーの QSYS.LIB ファイルシステムのライブラリに常駐し
ます。Domino データベースは、サーバーの設定時に指定したディレクトリパスの統合されたファイルシステムに常駐しま
す。Domino for iSeries のバックアップ計画には、ライブラリ (不定期に) とデータベースディレクトリ (頻繁に) の両方のバ
ックアップを含める必要があります。
以下の例のように、さまざまな理由から、Domino の復旧が必要になる場合があります。
火災や洪水などによるサーバーの損傷
!
ディスクの故障などのハードウェアの問題
メモ iSeries では、可用性を高めるため、およびディスクの故障によりデータの喪失が発生しないようにするために、
ディスク保護のオプション (ミラーリングによる保護とデバイスのパリティ保護) を用意しています。ディスク保護につ
いて詳しくは、『Backup and Recovery book』 (SC41-5304-06) を参照してください。
!
!
データベースを削除する、月末の処置を 2 回実行するなど、ユーザーまたはオペレーターのエラー
ときには、サーバー全体を復旧する必要があります。特定のディレクトリを復旧する必要があることもあります。ここで
は、Domino for iSeries の復旧手順についての一般的な情報を示します。
Domino Server 全体を復旧する
Domino メールを復旧する
!
Domino データベースを復旧する
!
変更済みのオブジェクトを Domino Server に戻す
完全な手順と考慮事項については、『Backup and Recovery book』 (SC41-5304-06) と Domino のマニュアルを参照してく
ださい。
!
!
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
Domino for iSeries サーバー全体を復旧する
サイトの破壊や保護されていないディスクユニットの故障など、システム障害に直面した場合は、iSeries サーバー全体
を、バックアップを使用して復旧 (復元) する必要があります。iSeries は高度に統合されたシステムなので、オブジェクトを
正しい順序で復旧し、オブジェクト間のリンクを正しく再構築する必要があります。『Backup and Recovery book』
(SC41-5304-06) に、完全なシステム復旧の実行について、詳細な説明が記載されています。
iSeries サーバー全体ではなく、Domino for iSeries サーバーのみの復旧が必要な問題に直面した場合は、Restore
Object (RST) コマンドを使用して、Domino ディレクトリをテープから復旧できます。以下は、手順の例です。
1 *SAVSYS と *JOBCTL の特殊な権限を持つユーザー・プロファイルを使用して、iSeries にサインオンします。
2 復旧しようとするサーバーが、他の誰からも使用されないようにするために、サーバーを停止します。End Domino
Server (ENDDOMSVR) コマンドを使用します。
3 サーバーのディレクトリの、最新のバックアップコピーが入っているテープをマウントします。
4 適切な復元 (RST) のコマンドを Domino ディレクトリに使用します。たとえば、Domino ディレクトリが /NOTES/DATA
であり、テープデバイスが TAP01 である場合は、以下のコマンドを使用します。
rst dev('qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/*')
この手順では、サーバーのデータディレクトリの物理的内容を iSeries のディスクストレージに復元します。ディレクトリの
復元後に実行する必要のある、特殊な復旧アクティビティについては、Domino のマニュアルを参照してください。
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
Domino ディレクトリを復旧する
可能であれば、Domino ディレクトリと iSeries のシステム配布ディレクトリの両方を、同時に作成したバックアップテープを
使用して復旧します。
iSeries のシステム配布ディレクトリを復旧するには、以下の復元コマンドを使用します。
rstobj obj(qaok*) savlib(qusrsys) objtype(*file) dev(tap01)
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
Domino メールを復旧する
1 つ以上のメールデータベースをバックアップテープから復旧する必要がある場合は、Restore Object (RST) コマンドを
使用します。以下は、手順の例です。
1 *SAVSYS と *JOBCTL の特殊な権限を持つユーザー・プロファイルを使用して、iSeries にサインオンします。
2 復旧するメールデータベースを含むサーバーを停止します。その際、たとえば、End Domino Server (ENDDOMSVR)
コマンドを使用します。
3 メールデータベースの最新のバックアップを含むテープをマウントします。
4 復旧するメールデータベースに適した Restore Object (RST) コマンドを使用します。たとえば、すべてのデータベース
をデバイス TAP01 から MAIL サブディレクトリに復旧するには、以下のコマンドを使用します。rst
dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/mail/*')
例: Domino メールを復旧する
ユーザーのメールデータベースの名前は、通常、ユーザーの ID (短縮名) に .NSF の拡張子を付けたものです。(Domino
管理者には、メールデータベースファイルに異なる名前を使用するオプションがあります。)
!
!
ユーザー GNELSON のメールデータベースなど、特定のユーザーのメールデータベースを復旧するには、以下のよ
うに RST コマンドを使用し、データベース名を指定します。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/mail/gnelson.nsf')
RST コマンドでは複数のファイルを指定できます。GNELSON、LSMITH、JPETERS のメールデータベースを復旧す
るには、以下のコマンドを使用します。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj(('/notes/data/mail/gnelson.nsf')
('/notes/data/mail/lsmith.nsf')('/notes/data/mail/jpeters.nsf'))
例についてのメモ
1 使用中のデータベースを上書きして復元することはできません。バックアップコピーを復元する前に、すべてのユーザ
ーがデータベースを閉じる必要があります。
2 すべての例で、Domino Server のディレクトリが /NOTES/DATA であると仮定しています。
3 iSeries のテープデバイスの名前を TAP01 に置き換えます。
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
Domino データベースを復旧する
特定の Domino データベース、またはデータベースのグループを復旧する必要がある場合があります。その場
合、Restore Object (RST) コマンドを使用します。以下の例は、すべてのファイルを HRDPT サブディレクトリに復旧する
手順を示します。
1 *SAVSYS と *JOBCTL の特殊な権限を持つユーザー・プロファイルを使用して、iSeries にサインオンします。
2 復旧するデータベースを含むサーバーを停止します。End Domino Server (ENDDOMSVR) コマンドを使用します。(サ
ーバーが稼動中にデータベースを復元できます。ただし、データベースが確実に誰からも使用されないようにする必
要があります。データベースが確実に誰からも使用されないようにする最適な方法は、サーバーを停止することで
す。)
3 データベースの最新のバックアップを含むテープをマウントします。
4 復旧するメールファイルに適した Restore Object (RST) コマンドを使用します。たとえば、すべてのファイルをデバイ
ス TAP01 から HRDPT サブディレクトリに復旧するには、以下のコマンドを使用します。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/hrdpt/*.nsf')
例: Domino データベースを復旧する
この例では、使用するサーバーディレクトリを /NOTES/DATA に置き換えます。使用するテープデバイス名を TAP01 に
置き換えます。
!
!
!
HRINFO という名前の特定のデータベースを HRDPT サブディレクトリ (フォルダ) に復旧するには、以下を使用しま
す。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/hrdpt/hrinfo.nsf')
すべての Domino データベースを CUSTSVC サブディレクトリに復旧するには、以下を使用します。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/custsvc/*.nsf')
INV で始まる名前のすべての Domino データベースを、サーバーのメインディレクトリに復旧するには、以下を使用し
ます。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/inv*.nsf')
メモ 使用中のデータベースを上書きして復元することはできません。バックアップコピーを復元する前に、すべての
ユーザーがデータベースを閉じる必要があります。データベースが使用中でないことを確認する最適な方法は、サー
バーを停止することです。
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
変更済みのオブジェクトを Domino for iSeries サーバーに復旧する
バックアップウィンドウの長さを短くするために、バックアップ計画には、平日の間、Domino Server から変更済みのオブジ
ェクトのみをバックアップすることが含まれていることがあります。これらのバックアップテープを復旧に使用する必要があ
る場合、復旧の順序を決定し、各データベースの最新のコピーのロケーションを決定する必要があります。
例: 変更済みのオブジェクトを Domino Server に復旧する
以下の例は、さまざまな復旧のシナリオと、そのそれぞれについての復旧の手順の概要を示しています。使用するサー
バーデータディレクトリを /NOTES/DATA に置き換えます。使用するテープデバイス名を TAP01 に置き換えます。
すべての変更済み Domino オブジェクトを累積バックアップから復旧する
変更済みのオブジェクトをバックアップする方法が、累積型 (最後の完全なバックアップ以降に変更されたすべてのもの
を、毎晩バックアップする) だとします。Domino データディレクトリ全体を復旧するには、以下を実行します。
1 *JOBCTL と *SAVSYS の特殊な権限を持つユーザー・プロファイルを使用して、iSeries にサインオンします。
2 データベースを確実に誰にも使用されないようにするため、Domino Server を停止します。たとえば、End Domino
Server (ENDDOMSVR) コマンドを使用します。
3 最新の完全なバックアップのテープを探します。正しいテープをテープユニットにマウントします。
4 Domino データディレクトリ全体を復旧するには、Restore Object (RST) コマンドを使用します。たとえば、次のように
入力します。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/*')
Domino データディレクトリを /NOTES/DATA に、テープデバイス名を TAP01 に置き換えます。
5 最新のバックアップテープ (変更済みのオブジェクトをバックアップしたもの) を探してマウントします。
6 テープのすべての変更済みオブジェクト (完全バックアップ以降に変更されたすべてのもの) を復旧するには、以下の
コマンドを使用します。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/*')
Domino データディレクトリを /NOTES/DATA に、テープデバイス名を TAP01 に置き換えます。
すべての変更済み Domino オブジェクトを毎晩のバックアップから復旧する
変更済みのオブジェクトをバックアップする方法が、毎晩型 (前の日の夜以降に変更されたオブジェクトのみを、毎晩バッ
クアップする) だとします。Domino データディレクトリ全体を復旧するには、以下を実行します。
1 *JOBCTL と *SAVSYS の特殊な権限を持つユーザー・プロファイルを使用して、iSeries にサインオンします。
2 データベースを確実に誰にも使用されないようにするため、Domino Server を停止します。たとえば、End Domino
Server (ENDDOMSVR) コマンドを使用します。
3 最新の完全なバックアップのテープを探します。正しいテープをテープユニットにマウントします。
4 Domino データディレクトリ全体を復旧するには、Restore Object (RST) コマンドを使用します。たとえば、次のように
入力します。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/*')
Domino データディレクトリを /NOTES/DATA に、テープデバイス名を TAP01 に置き換えます。
5 最初のバックアップテープ (変更済みのオブジェクトをバックアップしたもの) を探してマウントします。たとえば、土曜
日の夜にすべてのものをバックアップする場合、日曜日の夜のバックアップテープを探します。
6 テープのすべての変更済みオブジェクト (前の日の夜以降に変更されたすべてのもの) を復旧するには、以下のコマ
ンドを使用します。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/*')
Domino データディレクトリを /NOTES/DATA に、テープデバイス名を TAP01 に置き換えます。
7 ディレクトリが現在のものになるまで、各晩のバックアップテープで手順 5 と 6 を繰り返します。たとえば、木曜日に
復旧を行う場合、月曜日、火曜日、および水曜日の夜のテープを使用する必要があります。
特定の Domino データベースを増分バックアップから復旧する
HRINFO という名前の特定のデータベースを、HRDPT サブディレクトリ (フォルダ) に復旧するには、以下を実行します。
1 *JOBCTL と *SAVSYS の特殊な権限を持つユーザー・プロファイルを使用して、iSeries にサインオンします。
2 データベースを確実に誰にも使用されないようにするため、Domino Server を停止します。たとえば、End Domino
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Server (ENDDOMSVR) コマンドを使用します。
3 データベースが含まれる最新のテープを探します。以下のいずれかを実行します。
保存操作中にシステムが作成したログを調べる。
Display Tape (DSPTAP) コマンドを使用して、テープの内容を表示する。
4 テープをテープユニットにマウントします。
!
!
5 データベースを復旧するには、以下のコマンドを使用します。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/hrdpt/hrinfo.nsf')
使用するテープデバイス名を TAP01 に置き換えます。
変更済みのオブジェクトを特定の Domino サブディレクトリに復旧する
すべての Domino データベースを CUSTSVC サブディレクトリに復旧するには、サーバー全体を復旧する際に使用する
のと同じ方法を使用します。以下の操作を実行します。
1 *JOBCTL と *SAVSYS の特殊な権限を持つユーザー・プロファイルを使用して、iSeries にサインオンします。
2 データベースを確実に誰にも使用されないようにするため、Domino Server を停止します。たとえば、End Domino
Server (ENDDOMSVR) コマンドを使用します。
3 最新の完全なバックアップのテープを探します。正しいテープをテープユニットにマウントします。
4 最後の完全バックアップのテープからディレクトリ全体を復旧するには、RST (Restore Object) コマンドを使用します。
たとえば、CUSTSVC サブディレクトリのオブジェクトをデバイス TAP01 から復旧するには、以下のコマンドを使用し
ます。
rst dev('/qsys.lib/tap01.devd') obj('/notes/data/custsvc/*')
5 増分バックアップのテープが累積型である場合、最新の増分バックアップテープをマウントします。手順 4 と同じ復元
コマンドを使用して、変更内容を復旧します。
それ以外に、バックアップテープが毎晩型である場合は、この手順を各増分バックアップテープについて繰り返しま
す。手順 4 の RST コマンドを使用して、最も古いテープから始めて先へと進めます。
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
ユーザー定義ファイルシステムと可用性について
通常、iSeries サーバーに付属するすべてのディスクユニットは、単一の論理ディスクユニットとして処理されます。オペレ
ーティングシステムは、データをディスクユニット全体に配置し、パフォーマンスとディスク使用率を最適化しています。た
だし、OS/400 の管理者には、補助記憶装置プールまたは ASP と呼ばれる、ディスクユニットの論理グループを作成する
という選択肢があります。補助記憶装置プールを使用すると、以下の例のように、いくつかの利点が得られます。
!
ASP には、バックアップとディスク保護のためのさまざまな方法のオプションがあります。たとえば、それほど頻繁に
変更されない、大規模な履歴データベースがあるとします。そのデータベースを独立した ASP に分離して、頻度の
低いバックアップスケジュールを簡単に設定できます。情報の可用性が急を要するものでない場合、この ASP に
RAID5 ディスクユニットを使用しないことを選択する場合もあります。
!
ASP には、データの喪失から保護しパフォーマンスを向上させるために、データベースからデータベースジャーナル
を分離するオプションがあります。
Domino データディレクトリをユーザー ASP に配置する場合、ユーザー定義ファイルシステム (UDFS) を作成して、統合さ
れたファイルシステムのディレクトリを正しい ASP に割り当てる必要があります。
ASP とユーザー定義ファイルシステムの作成について詳しくは、『Backup and Recovery book』(SC41-5304-06) を参照し
てください。
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
BRMS for Domino を設定し、使用する
BRMS は、IBM iSeries のライセンスを受けたプログラムで、バックアップと復旧の手間を軽減するよう設計されていま
す。Domino for iSeries は、BRMS と併用するための基本的なデフォルトセットの設定が可能で、サーバーがアクティブで
ある間に Domino Server のデータベースをバックアップできます。これらの機能を使用するには、以下のものを iSeries
サーバーにインストールする必要があります。
!
!
!
OS/400 V5R1 (5722SS1) 以降
Backup Recovery and Media Services (5722BR1) 以降
BRMS リリースで使用できる最新の PTF
メモ Domino Server のデータベースのバックアップで、臨時の完全なシステムバックアップを置き換えないでくださ
い。BRMS を使用した完全なシステムバックアップの実行の手順については、以下の Web アドレスにあるインフォメ
ーション・センターで入手できる、iSeries BRMS のマニュアルを参照してください。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenter
BRMS を使用して Domino データベースのオンラインバックアップを実行するには、以下の概念を理解する必要がありま
す。
!
メディア - テープカートリッジなど、取り外し可能な記憶装置
!
メディア識別子 - 物理的に 1 台のメディアに与えられる名前
メディアクラス - 密度など、物理的または論理的に似た特徴をもつ、メディアの論理的グループ
制御グループ - バックアップするアイテム (ライブラリやストリームファイルなど) のグループと、そのバックアップの
方法に関連付けられる属性
!
!
!
ポリシー - 一般的に使用されるデフォルトのセット (デバイスやメディアクラスなど)BRMS のシステムポリシーには、
一般的に使用されるデフォルトが含まれています。BRMS のバックアップポリシーには、バックアップに関するデフォ
ルトが含まれています。
Domino for iSeries をバックアップする前に、BRMS コンポーネントを作成して、サーバーがアクティブである間に Domino
データベースをバックアップできるようにし、Domino データベースをその他のシステムバックアップから除外する必要があ
ります。詳しくは、この章で後述する「BRMS 統合コンポーネントを設定する」を参照してください。
Domino データベースのオンラインバックアップを実行する
BRMS を使用して、Domino データベースのオンラインバックアップを実行するには、以下の手順が必要です。
1 使用するデバイスとメディアクラスを決定します。
2 メディアをメディアクラスのスクラッチプールに追加します。
3 バックアップを開始します。
データベースの索引をバックアップする
Domino データベースを BRMS を介して (SAVDOMBRM コマンドを使用して) バックアップすると、その索引は保存されま
せん。データベースの索引ファイルをバックアップする場合、iSeries の統合されたファイルシステムで他のファイルのバッ
クアップに使用する方法 (SAV コマンドなど) で、索引ファイルを保存する必要があります。データベースと索引ファイルを
両方同時に保存し、両方同時に復元する場合、索引はデータベースの日付に合わせておく必要があります。ただし、索
引を含むデータベースをデータベースの前のバージョンに復元し、索引を復元しない場合、索引に不正確なリンクが含ま
れる場合があります。索引を作成したデータベースが復元後も必ず正確であるようにするには、索引を再構築します。
Domino データベースをオンラインバックアップから除外する
Domino データベースをオンラインバックアップから除外する場合があります。たとえば、Domino のヘルプデータベース
(HELP.NSF など) はバックアップする必要がありません。Domino Server の制御グループを変更して、データベースを名
前に基づいて省略することにより、Domino データベースをオンラインバックアップから除外できます。
Domino データベースを他のシステムバックアップから除外する
Domino データベースのバックアップに加えて、BRMS を使用してシステムの残りの部分もバックアップし、BRMS を通して
すべてのデータを復旧できるようにします。Domino データベースを、システムの残りの部分のバックアップ中に使用でき
るようにするには、Domino データベースをバックアップから除外する必要があります。これを行うには、バックアップ制御
グループを、QDOMEXCL リンクリストを使用するように変更する必要があります。
Domino データを復旧する
バックアップが正常に終了した後、BRMS は、完全な障害復旧計画を印刷できるようにすることにより、システムの完全復
旧の計画を立てるのに役立ちます。すべてのデータを復旧できるようにするには、Domino Server データベースに加え
て、BRMS を使用してシステムの残りの部分をバックアップします。iSeries の完全なバックアップと復旧の実行について
詳しくは、iSeries BRMS のマニュアルを参照してください。
Domino データベースを復旧するために、以下に示す種類の復旧のいずれかを実行できます。
システム全体を復旧する。システム全体の復旧の手順については、BRMS のマニュアルを参照してください。
!
すべての Domino Server のすべてのデータベースを復旧する。
!
特定の Domino Server のすべてのデータベースを復旧する。
!
単一のデータベースを復旧する。
パフォーマンスに関する考慮事項
!
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テープメディアデバイスのパフォーマンスの限界のため、Domino データベースはパッケージ化され、グループで保存され
ます。デフォルトでは、5 つのデータベースがバックアップモードになり、保存されます。バックアップ中に 5 つのすべての
データベースに対して行われる変更も、データベースと共に保存されます。グループのファイル数 (デフォルトでは 5 つ)
を設定して、Domino Server のバックアップと復旧の時間を最適化できます。
用語集
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
BRMS 統合コンポーネントを設定する
BRMS の統合機能をサーバーに対して有効にするには、以下のコンポーネントを作成して、BRMS を使用するバックアッ
プを有効にする必要があります。
!
!
!
Domino Server のデータベースのオンラインバックアップを実行する制御グループ。
OS/400 のディレクトリのバックアップの際に Domino データベースを除外する BRMS リンクリスト。
すべての Domino Server のデータベースのオンラインバックアップを実行する制御グループ。この制御グループは
省略可能で、iSeries 上に Domino Server が 1 つしかない場合は不要です。
以下は、それぞれの場合の手順の例です。
Domino Server のデータベースのオンラインバックアップのための制御グループ
この制御グループは、特定の Domino Server のすべてのデータベースのオンラインバックアップを実行するために定義し
ます。制御グループには任意の名前を使用できます。ただし、Domino Server が稼動している iSeries サブシステムの名
前を使用することを推奨します。以下の OS/400 のコマンドを入力して、サブシステム名を確認できます。
wrkdomsvr
以下の手順では、制御グループの名前を dominox とします。実際のサーバーのサブシステム名を dominox に置き換え
ます。
1 以下の OS/400 のコマンドを入力し、[Enter] キーを押します。
go brms
2 コマンドプロンプトに 2 を入力し、[Enter] キーを押して [バックアップ] を選択します。
3 [バックアップ] 画面で 1 を入力し、[Enter] キーを押します。
4 [バックアップ計画] 画面で 2 を入力し、[Enter] キーを押します。
5 [バックアップ制御グループ] 画面で、[OPT] 列に 1 を入力して、制御グループを作成します。
6 [制御グループ] 列に dominox と入力し、[Enter] キーを押します。
7 その結果表示される画面で、以下の Seq 値のセットを入力します。
!
[SEQ] 列に 10、[バックアップ項目] 列に *exit、[週間活動 SMTWTFS] 列に *dftact と入力します。[Enter]
キーを押します。
!
[SEQ] 列に 20、[バックアップ項目] 列に *exit、[週間活動 SMTWTFS] 列に *dftact と入力します。[Enter]
キーを押します。
!
[SEQ] 列に 30、[バックアップ項目] 列に *exit、[週間活動 SMTWTFS] 列に *dftact と入力します。[Enter]
キーを押します。
8 カーソルを [SEQ] 20 のエントリに置き、[F10] キーを押します。
9 [コマンド] フィールドに savdombrm と入力し、[F4] キーを押します。
10 [Server name] フィールドに、たとえば domserv1 のように Domino Server の名前を入力します。
11 [Control Group] フィールドに、たとえば dominox のように、手順 6 で指定した名前を入力します。
12 必要に応じて、[Files to omit] フィールドにカーソルを置き、省略するオブジェクト (保存しないデータベース) のロケ
ーションを指定します。オブジェクトのロケーションは、サーバーのデータディレクトリに対して相対的なディレクトリパ
スで指定する必要があります。たとえば、mydb.nsf という名前で、/notes/data サーバーデータディレクトリにあるファ
イルを省略する場合、[Files to omit] フィールドには、/notes/data/mydb.nsf ではなく mydb.nsf と入力します。オブジ
ェクト名にはワイルドカード文字 (*) を使用できます。
13 [Enter] キーを 2 回押します。
14 [F3] キーを押します。
15 オプション 1 を選択し、[Enter] キーを押して保存して、セッションを終了します。
16 [F3] キーを 4 回押します。
Domino データベースを除外するための BRMS リンクリスト
Domino データベースは、BRMS の統合機能により作成される別の制御グループを使用してバックアップされるた
め、iSeries の統合されたファ
イルシステムの、残りの部分のバックアップから除外する必要があります。これにより、Domino Server はファイルシステ
ムの残りの部分をバックアップしている間もアクティブなままにしておくことができます。QDOMEXCL リンクリストを定義し
て、Domino データベースをファイルシステムの残りの部分のバックアップから除外できます。QDOMEXCL リンクリストを
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ムの残りの部分をバックアップしている間もアクティブなままにしておくことができます。QDOMEXCL リンクリストを定義し
て、Domino データベースをファイルシステムの残りの部分のバックアップから除外できます。QDOMEXCL リンクリストを
作成するには、以下の手順を実行します。
1 以下の OS/400 のコマンドを入力し、[Enter] キーを押します。
go brms
2 コマンドプロンプトに 2 を入力し、[Enter] キーを押して [バックアップ] を選択します。
3 [バックアップ] 画面で 1 を入力し、[Enter] キーを押します。
4 [バックアップ計画] 画面で 5 を入力し、[Enter] キーを押します。
5 [バックアップ・リストの処理] 画面で、[OPT] 列に 1 を入力してバックアップリストを追加し、[リスト名] 列に
QDOMEXCL、[使用] 列に *BKU、[タイプ] 列に *LNK と入力します。
6 [Enter] キーを押します。
7 「Domino Server データベースを除く、統合されたファイルシステムのすべてのオブジェクト」などのテキスト説明を入
力し、[Enter] キーを押します。
8 QDOMEXCL リスト名の横に 2 を入力し、[Enter] キーを押します。
9 [NAME] フィールドと [組み込みまたは除外] フィールドのセットを使用して、リストのシステムオブジェクトを定義しま
す。たとえば次のように指定します。
!
iSeries の統合されたファイルシステムをすべて含めます。[NAME] フィールドのいずれかに「/*」と入力し、関
連する [組み込みまたは除外] フィールドに *INCLUDE と入力します。
!
QSYS.LIB ファイルシステムを省略します。[NAME] フィールドに「/QSYS.LIB」と入力し、関連する [組み込み
または除外] フィールドに *OMIT と入力します。
!
QDLS ファイルシステムを省略します。[NAME] フィールドに「/QDLS」と入力し、関連する [組み込みまたは
除外] フィールドに *OMIT と入力します。
!
Domino データベースのすべてのファイル拡張子 (*.nt* と *.ns*) を省略します。絶対パス名を使用して、こ
れらのデータベースのロケーションを指定します。たとえば、/notes/data のサーバーデータディレクトリにあ
る *.ns* データベースを省略する場合、[NAME] フィールドに「/notes/data/*.ns*」と入力します。
これで、特殊な値 *LINK ではなく、制御グループのこのリストを使用できるようになりました。BRMS では、*LINK は
iSeries の統合されたファイルシステムのすべてのオブジェクトを意味します。Domino データベースのオンラインバックア
ップを実行する場合、これらのデータベースを、統合されたファイルシステム全体のバックアップに含める必要はありませ
ん。ただし、完全システムバックアップを毎週実行する必要があります。これは、*LINK 値を使用して、統合されたファイル
システム全体を含めるという意味です。
Domino Server のデータベースのオンラインバックアップのための制御グループ (省略可能)
この制御グループは、すべての Domino Server のすべてのデータベースのオンラインバックアップを実行するために定義
します。制御グループ名には、qdomino を使用します。別の名前を使用することもできます。
1 以下の OS/400 のコマンドを入力し、[Enter] キーを押します。
go brms
2 コマンドプロンプトに 2 を入力し、[Enter] キーを押して [バックアップ] を選択します。
3 [バックアップ] 画面で 1 を入力し、[Enter] キーを押します。
4 [バックアップ計画] 画面で 2 を入力し、[Enter] キーを押します。
5 [バックアップ制御グループの処理] 画面で、[OPT] 列に 1、[制御グループ] 列に qdomino と入力します。
6 [Enter] キーを押します。
7 その結果表示される画面で、以下の Seq 値のセットを入力します。
!
[SEQ] 列に 10、[バックアップ項目] 列に *exit、[週間活動 SMTWTFS] 列に *dftact と入力します。[Enter]
キーを押します。
!
[SEQ] 列に 20、[バックアップ項目] 列に *exit、[週間活動 SMTWTFS] 列に *dftact と入力します。[Enter]
キーを押します。この [SEQ] のエントリは、バックアップする最初の Domino Server を表します。
!
[SEQ] 列に 30、[バックアップ項目] 列に *exit、[週間活動 SMTWTFS] 列に *dftact と入力します。[Enter]
キーを押します。この [SEQ] のエントリは、バックアップする 2 番目の Domino Server を表します。
!
バックアップする各 Domino Server に対して 1 つのエントリを指定するまで、[SEQ] のエントリを追加しま
す。[SEQ] 列に xx を入力します。xx は、40 や 50 などの数字です。前の [SEQ] エントリと同様に、[バックア
ップ項目] 列に *exit、[週間活動 SMTWTFS] 列に *dftact と入力します。各 [SEQ] エントリに値を入力した
後、[Enter] キーを押します。
8 カーソルを [SEQ] 20 のエントリに置き、[F10] キーを押します。
9 [コマンド] フィールドに savdombrm と入力し、[F4] キーを押します。
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10 [Server name] フィールドに、たとえば domserv1 のように Domino Server の名前を入力します。
11 [Control Group] フィールドに、たとえば qdomino のように、手順 5 で指定した制御グループ名を入力します。
12 必要に応じて、[Files to omit] フィールドにカーソルを置き、省略するオブジェクト (保存しないデータベース) のロケ
ーションを指定します。オブジェクトのロケーションは、サーバーのデータディレクトリに対して相対的なディレクトリパ
スで指定する必要があります。たとえば、mydb.nsf という名前で、/server1/data のサーバーデータディレクトリにあ
るファイルを省略する場合、[Files to omit] フィールドには、/server1/data/mydb.nsf ではなく mydb.nsf と入力しま
す。オブジェクト名にはワイルドカード文字 (*) を使用できます。
13 [Enter] キーを 2 回押します。
14 バックアップする Domino Server を表すそれぞれの [SEQ] エントリについて、手順 7 から 11 を繰り返します。正し
い Domino Server 名と、手順 5 の制御グループ名を指定します。省略するオブジェクトがあれば、それも指定しま
す。
15 最後の [SEQ] エントリには、[バックアップ項目] 列に *exit、[週間活動 SMTWTFS] 列に *dftact を入力します
が、SAVDOMBRM コマンドは呼び出しません。つまり、この最後の [SEQ] エントリについては、手順 7 から 11 を省
略します。
16 [F3] キーを押します。
17 オプション 1 を選択し、[Enter] キーを押して保存して、セッションを終了します。
18 [F3] キーを 4 回押します。
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
増分オンラインバックアップ
BRMS は、Domino Server ファイルの増分保存と復元が含まれるように拡張されました。これにより、前回のバックアップ
または復元以降のファイル変更を管理できるようになりました。
用語集
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
使用するデバイスとメディアクラスを決定する
インストール処理中に、BRMS では、システムに付属する、最も速く、最も自動化されたテープドライブに基づいて、デフォ
ルトデバイスを選択します。
また、BRMS では、システムに付属するデバイスに基づいて、メディアクラスも作成します。たとえば、システムに 6380 テ
ープデバイスが付属している場合、QIC2GB などのメディアクラスが作成されます (6380 では、*QIC2GB というメディア形
式を使用します)。
システムポリシーを調べ、デフォルトデバイスとメディアクラスを確認するには、以下の手順を実行します。
1 以下の OS/400 のコマンドを入力し、[Enter] キーを押します。
go brms
2 コマンドプロンプトで 11 と入力し、[Enter] キーを押します。
3 [ポリシー管理] 画面で 1 を入力し、[Enter] キーを押します。
4 [システム・ポリシー] 画面で 1 を入力し、[Enter] キーを押します。
5 [システム・ポリシーの変更] 画面で、[装置] フィールドと [媒体クラス] フィールドの値を確認します。別のデバイスま
たはメディアクラスを使用するには、iSeries BRMS のマニュアルの説明を参照してください。
6 [F3] キーを 4 回押します。
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
メディアをメディアクラスのスクラッチプールに追加する
メディアを BRMS のメディアクラスに追加すると、BRMS では、メディアのアクティブデータを使用、トラッキング、および保
護することができます。ここで概略説明する手順を使用して、事前に初期化されたメディアを BRMS に追加します。メディ
アが使用可能なメディアのメディアクラスに追加されると、BRMS ではバックアップ操作を実行してこのメディアを使用し、
必要に応じてテープをロードするよう要求します。
メモ メディアが事前に初期化されていない場合に、既存のメディアの内容情報を BRMS の情報のカタログに追加する方
法について詳しくは、iSeries BRMS のマニュアルを参照してください。
バックアップ操作を実行する前に、メディアクラスに十分なメディアが登録されていることが重要です。たとえば、テープ 3
本など、少なくとも 3 つのメディアを登録することを推奨します。追加するメディアの数を決定する際は、メディアの容量
と、Domino Server のデータのサイズを考慮します。
メディアを追加するには、デバイスの種類に基づいて、以下の方法のいずれかを使用します。
テープライブラリデバイスは、任意のメディアにランダムアクセスできる、多くのメディアが含まれる密閉型のユニットです。
テープライブラリデバイスを使用してバックアップを行う場合は、以下の手順を実行します。
1 使用するメディアが自動化されたテープライブラリにあることを確認します。
2 以下の OS/400 のコマンドを入力し、[Enter] キーを押します。
go brms
3 コマンドプロンプトで 1 と入力し、[Enter] キーを押します。
4 [媒体管理] 画面で 9 を入力し、[Enter] キーを押します。
5 自動化されたテープライブラリの現在の目録と併用するために、[媒体ライブラリーの処理] 画面で 8 と入力
し、[Enter] キーを 3 回押します。
6 追加するメディアの横に 1 を入力し、[Enter] キーを押します。
7 デバイスとメディアクラスをシステムポリシーから決定したときに、記録したメディアクラスを入力します。この章で前述
した「使用するデバイスとメディアクラスを決定する」を参照してください。
8 [Enter] キーを 2 回押します。
9 推奨される数のメディアを登録するまで、手順 6 から 8 を繰り返します。
10 [F3] キーを 3 回押します。
ヒント Add Media Library Media to BRMS (ADDMLMBRM) コマンドを使用しても、この操作を実行できます。
テープライブラリデバイスを使用しない場合は、スタンドアロンデバイスにバックアップします。したがって、以下の手順を
実行します。
11 以下の OS/400 のコマンドを入力し、[Enter] キーを押します。
go brms
12 コマンドプロンプトで 1 と入力し、[Enter] キーを押します。
13 BRMS のメディア目録と併用するために、[媒体管理] 画面で 2 と入力し、[Enter] キーを 2 回押します。
14 [媒体の処理] 画面の [OPT] 列に 1 と入力し、[Enter] キーを押します。
15 メディアラベルのボリューム識別子と、システムポリシーから記録したメディアクラスを入力します。この章で前述した
「使用するデバイスとメディアクラスを決定する」を参照してください。
16 [Enter] キーを 2 回押します。
17 推奨される数のメディアを登録するまで、手順 4 から 6 を繰り返します。
18 [F3] キーを 4 回押します。
ヒント Add Media to BRMS (ADDMEDBRM) コマンドを使用しても、この操作を実行できます。
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
データベースをオンラインバックアップから除外する
「BRMS 統合コンポーネントを設定する」では、Domino for iSeries サーバーの制御グループの作成方法を説明しました。
この制御グループは、iSeries 上の Domino Server のデータディレクトリにあるすべての Domino データベースをバックア
ップするために使用できます。制御グループのエントリを変更することにより、これらのバックアップからデータベースを除
外できます。制御グループのエントリを変更するには、以下の手順を実行します。
1 以下の OS/400 のコマンドを入力し、[Enter] キーを押します。
go brms
2 コマンドプロンプトで 2 と入力し、[Enter] キーを押します。
3 [バックアップ] 画面で 1 と入力します。
4 [バックアップ計画] 画面で 2 と入力します。
5 変更する制御グループの横にある [OPT] 列にカーソルを置きます。すべての Domino Server のバックアップに使用
する制御グループを変更するには、カーソルを QDOMINO エントリの横に置きます。
6 2 と入力し、[Enter] キーを押してエントリを編集します。
7 [F11] キーを押します。
8 Exit コマンド列の値が SAVDOMBRM で始まり、SERVER パラメータの値が Domino Server 名と同じ行にカーソルを
置きます。
9 [F10] キーを押します。
10 [F4] キーを押します。
11 [Files to omit] フィールドにカーソルを置き、省略するオブジェクト (保存しないデータベース) のロケーションを指定し
ます。オブジェクトのロケーションは、サーバーのデータディレクトリに対して相対的なディレクトリパスで指定する必
要があります。たとえば、mydb.nsf という名前で、/notes/data のサーバーデータディレクトリにあるファイルを省略す
る場合、[Files to omit] フィールドには、/notes/data/mydb.nsf ではなく mydb.nsf と入力します。オブジェクト名には
ワイルドカード文字 (*) を使用できます。
12 [Enter] キーを 2 回押します。
13 [F3] キーを押します。
14 [Enter] キーを押します。
15 [F3] キーを 4 回押します。
用語集
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
データベースをシステムバックアップから除外する
QDOMEXCL リンクリストは、iSeries の統合されたファイルシステムを、Domino データベースを除外してバックアップでき
るように設計されています。バックアップ処理中に QDOMEXCL リンクリストを使用する場合、Domino データベースは、統
合されたファイルシステムの残りの部分のバックアップ中も、引き続きアクセス可能となります。既存の制御グループに基
づいて QDOMEXCL を使用する新しい制御グループを作成するには、以下の手順を実行します。
1 以下の OS/400 のコマンドを入力し、[Enter] キーを押します。
go brms
2 コマンドプロンプトで 2 と入力し、[Enter] キーを押します。
3 [バックアップ] 画面で 1 と入力します。
4 [バックアップ計画] 画面で 2 と入力します。
5 新しい制御グループの基礎として使用する制御グループの横にある [OPT] 列にカーソルを置きます。
6 3 と入力して [Enter] キーを押します。
7 新しい制御グループの名前を入力し、[Enter] キーを押します。
8 新しく作成した制御グループの横にカーソルを置き、2 と入力し、[Enter] キーを押します。
9 *LINK として一覧表示されているバックアップアイテムの、連続番号の値を書き留めます。
10 空白の [SEQ] フィールドに、手順 9 で書き留めた連続番号より 1 つ大きな値を入力します。[バックアップ項目] フィ
ールドに QDOMEXCL、[リスト・タイプ] フィールドに *LNK と入力します。
11 *LINK として一覧表示されているバックアップアイテムの横にカーソルを置き、連続番号の上にスペースを置きます。
12 [Enter] キーを押します。
13 [F3] キーを押します。
14 [Enter] キーを押します。
15 [F3] キーを 4 回押します。
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
バックアップを開始する
Domino Server のすべてのデータベースのオンラインバックアップを開始するには、テープをロードし、以下のように
[BRM 使用のバックアップの開始] コマンドを使用します。
strbkubrm ctlgrp(dominox) sbmjob(*no)
dominox は、特定の Domino Server に対して作成した制御グループに対応します。
バックアップ処理中に、テープのロードなど、ユーザーの介入を要する特定のエラーが発生する場合があります。画面下
部に、システムオペレータに返信を求めるメッセージを送信したことを示すメッセージが表示されることがあります。カーソ
ルが OS/400 のメッセージテキスト上にある間は、[F1] キーを押して、メッセージの詳細を表示できます。
バックアップ操作の処理時間は、システムプロセッサのサイズ、デバイスの容量、保存するデータの量、Domino Server
に関連するアクティビティに応じて異なります。
バックアップと復旧の処理中、BRMS for Domino は、サーバーのデータディレクトリに「brms」というサブディレクトリを作成
し、このサブディレクトリに一時ファイル (*.brmschgs ファイル) を保存します。これらのファイルは、データベースの保存中
またはバックアップ中に発生した、データベースへの変更を保存します。これらのファイルは、以前は関連するデータベー
スと同じディレクトリに保存されていました。
バックアップ操作が完了したら、ジョブのログを調べて、バックアップが正常であったことを確認します。ジョブのログを表
示するには、以下の OS/400 のコマンドを入力し、[Enter] キーを押します。
dspjoblog
画面上で、[F10] キーを押してページを上にスクロールし、バックアップ処理中に記録されたメッセージの詳細を表示しま
す。
バックアップ内容の BRMS カタログを表示するには、以下の手順を実行します。
1 以下の OS/400 のコマンドを入力し、[Enter] キーを押します。
go brms
2 コマンドプロンプトで 2 と入力し、[Enter] キーを押します。
3 [バックアップ] 画面で 3 を入力し、[Enter] キーを押します。
4 [バックアップ活動の表示] 画面で 3 を入力し、[Enter] キーを押します。
5 [バックアップ活動記録の表示] 画面で、1 と入力して [Enter] キーを 3 回押し、バックアップメディアの内容を表示し
ます。
6 [F3] キーを 5 回押します。
メモ Domino データベースなど、統合されたファイルシステムのオブジェクトをバックアップすると、オブジェクトは
*LINK の保存されたアイテムとして表示されます。
ヒント Work with Media Information (WRKMEDIBRM) コマンドを使用しても、この操作を実行できます。
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
すべての Domino Server のすべてのデータベースを復旧する
Start Recovery using BRM (STRRCYBRM) コマンドを使用して、すべての Domino Server のデータディレクトリのすべて
のデータベースを復旧します。
1 以下の OS/400 のコマンドを入力し、[Enter] キーを押します。
strrcybrm option(*ctlgrp) action(*restore) ctlgrp(qdomino)
2 復元するバックアップのバージョンと一致するアイテムの横に 1 と入力します。[F16] キーを使用して、すべてのアイ
テムを選択します。保存したアイテムは、保存された各データベースに対して表示されます。
メモ 復旧の際のファイルを復元する順序は重要です。Domino データベースのバックアップは、サーバーがアクティ
ブな状態でも発生することがあるので、データベースを保存している間に発生する変更は分けて保存し、データベー
スの復旧時にデータベースに復元する必要があります。データベースの完全な復旧を行うには、Domino API を使用
します。これらの API を使用するためには、特定の条件とファイルが存在する必要があります。たとえば、NOTES.INI
ファイルが存在し、使用可能であり、サーバーのデータディレクトリが有効である必要があります。サーバーのデータ
ディレクトリが損傷している、またはデータベース以外のファイルが喪失している場合、Domino データベースを復元
しようとする前に、まずデータベース以外のファイルを復元します。データベース以外のファイルは、他のファイルと
共に iSeries の統合されたファイルシステムに保存されます。
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
特定の Domino Server のすべてのデータベースを復旧する
以下の手順を実行して、特定の Domino Server のすべてのデータベースを復旧します。
1 以下の OS/400 のコマンドを入力し、[Enter] キーを押します。
strrcybrm option(*ctlgrp) action(*restore) ctlgrp(control-group-name)
control-group-name は、Domino Server に対して作成した制御グループの名前 (dominox など) に置き換えます。
2 復元するバックアップのバージョンと一致するアイテムの横に 1 と入力します。[F16] キーを使用して、すべてのアイ
テムを選択します。保存したアイテムは、保存された各データベースに対して表示されます。
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
単一のデータベースを復旧する
Restore Object using BRM (RSTBRM) コマンドを使用して、BRMS で特定の Domino データベースを復旧します。このコ
マンドには、iSeries デバイスの名前、復元するデータベースの名前、データベースを復元する OS/400 ディレクトリのパ
スを指定する必要があります。たとえば、/notes/data ディレクトリの catalog.nsf データベースを復旧するには、デバイス
を tap01 として、以下の OS/400 のコマンドを入力し、[Enter] キーを押します。
rstbrm dev(tap01) obj('/notes/data/catalog.nsf')
復旧操作の完了後、ジョブのログを調べて、データベースが正常に復旧したことを確認します。ジョブのログを表示するに
は、以下の OS/400 のコマンドを入力し、[Enter] キーを押します。
dspjoblog
画面上で、[F10] キーを押してページを上にスクロールし、復旧処理中に記録されたメッセージの詳細を表示します。
メモ オンラインで Domino データベースをバックアップする場合、複数のオブジェクトがその Domino データベースに関連
付けられることがあります。したがって、復旧中に複数のメッセージが表示される場合があります。
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
パフォーマンスに関する考慮事項と設定オプション
個々の Domino データベースをテープなどの物理デバイスに書き込むと、パフォーマンスに影響を与えるため、データベ
ースはグループ化してバックアップします (5 個がデフォルトです)。このグループの値は、NOTES.INI ファイルの以下のエ
ントリをサーバーに追加することにより、変更できます。
SAVDOMBRM_FILES_IN_GROUP=X
X は、1 つの BRMS パッケージにグループ化されるファイルの数です。
この数字が大きいほど、Domino Server はより高速にバックアップされます。ただし、グループのすべてのデータベース
は、バックアップ中にジャーナル化され、変更内容は分けてバックアップされます。グループのすべてのデータベースがバ
ックアップされるまで、グループ内のすべてのデータベースがグループ化されるため、データベースへの変更が発生する
可能性がある時間が増え、変更のバックアップのサイズが増加します。データベースが復旧したら、バックアップ中に発
生したデータベースへの変更が再適用されます。この処理は、変更の数が多いほど長くなります。
サーバーの使用率が高いときにサーバーをバックアップする場合は、このグループの値を比較的小さく (3 から 7) してお
き、バックアップ操作中にデータベースに対して発生する変更を少なくします。その結果、データベースの復旧を適正な時
間内に行うことができます。
サーバーの使用率が低い作業時間外にサーバーをバックアップする場合は、グループの値を大きく (10 から 20 以上)
設定して、復旧にかかる時間を適正に保ちながら、バックアップ操作を高速化することができます。グループの最大値は
120 です。
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第 17 章 バックアップと復旧の管理
BRMS の制限
Domino BRMS サポートを使用する際、以下の制限が適用されます。
!
Domino BRMS サポートでは、サーバーのデータディレクトリにある「link」サブディレクトリに常駐する Domino データ
ベースファイルは保存されません。Link サブディレクトリは、Domino システム管理で [ツール] --> [フォルダ] --> [リ
ンクの作成] を選択して作成できます。
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第 18 章 リモート LAN サービスの設定
第 18 章 リモート LAN サービスの設定
リモート LAN サービスを使用すると、電話回線を経由して Domino Server とリモート Domino Server との間で通信できる
ようになります。もちろん、両方のサーバーを、モデムで電話回線に接続しておく必要があります。リモート LAN サービス
を使用すると、リモート Domino Server の複製や 2 つの Domino Server 間でのメール配信などのタスクを実行できます。
この機能は、Notes Client と Domino Server 間のリモート接続には影響しません。
iSeries のリモート LAN サービスの設定方法は、Windows 環境下での Domino の設定と似ています。次のタスクを実行
する必要があります。
リモート LAN サービスの接続を定義する PPP プロファイルを作成する。
接続文書を呼び出し側システムの Domino Server の Domino ディレクトリに追加する。
!
サーバー文書を呼び出し側システムの Domino Server の Domino ディレクトリに追加する。
リモート LAN サービスの設定について詳しくは、『Lotus Domino Administrator 6 ヘルプ』 (HELP6_ADMIN.NSF) を参照し
てください。
!
!
用語集
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第 18 章 リモート LAN サービスの設定
リモート LAN サービスを使用するための iSeries サーバー要件
Domino 6 でリモート LAN サービスを使用するには、iSeries サーバーに次のハードウェアとソフトウェアが必要です。
ハードウェア
!
2629 IOP
2699 IOA
2720 PCI WAN/Twinaxial IOA
!
2721 PCI Two-line WAN IOA
!
モデム
!
モデムケーブル
ソフトウェア
!
OS/400 バージョン 5 リリース 1 以降 (最新の累積 PTF パッケージを適用)。
!
iSeries Access for Windows、5722XW1 バージョン 5 リリース 1 以降。iSeries ナビゲーターを iSeries Access で使用
して、PPP (Point-to-Point Protocol) プロファイルを作成します。
!
!
用語集
Lotus Notes/Domino ヘルプ
(c) Copyright 2003 Lotus Software, IBM Software Group
第 18 章 リモート LAN サービスの設定
リモート LAN サービスの PPP プロファイルを作成する
iSeries では、ダイヤルオンデマンドをサポートしています。この機能を使用すると、単一の OS/400 に通信する特定の
TCP/IP ルートを経由するダイヤル接続を自動的に開始できます。Domino for iSeries では、この機能を使用できませ
ん。PPP ダイヤル接続を使用する Domino ダイヤルアップネットワーク機能をサポートしています。
Windows クライアントで iSeries ナビゲーターを使用し、PPP 接続プロファイルを作成します。
呼び出し側システムである iSeries サーバーに *DIAL プロファイルを作成します。リモート LAN サービスにより、
*DIAL 接続が開始します。
!
!
iSeries サーバーが受信側システムである場合は、その iSeries に *ANS プロファイルを作成します。iSeries ナビゲ
ーターを使用して *ANS 接続を開始することもできます。
iSeries サーバーが呼び出し側システムと受信側システムを兼ねている場合は、*DIAL プロファイルと *ANS プロファイル
を両方作成します。iSeries ナビゲーターを使用して *DIAL プロファイルと *ANS プロファイルを作成する手順は、以下の
とおりです。プロファイルの作成について詳しくは、iSeries Access のヘルプを参照してください。
*DIAL プロファイルを作成する
iSeries ナビゲーターを使用して *DIAL プロファイルを作成するには、次の手順を実行します。
1 PPP プロファイルを作成する iSeries サーバーを開きます。
2 [ネットワーク] をクリックします。
3 [リモート・アクセス・サービス] をクリックします。
4 [発信元接続プロファイル] を右クリックして、[新規プロファイル] を選択します。
5 [新規 Point-to-Point 接続プロファイルのセットアップ] ダイアログボックスで、[PPP] が選択されており、オペレーティ
ングモードが [ダイアル] に設定されていることを確認し、[OK] をクリックします。
6 [新規 Point-to-Point 接続プロファイルのプロパティー] ダイアログボックスの [一般] タブで、このプロファイルの名
前と説明を指定します。
7 [接続] タブで回線名を指定し、[追加] をクリックしてリモートシステムの電話番号を指定します。この回線で呼び出し
と応答の両方をできるようにするには、[多重リンク・プロトコルを使用可能にする] チェックボックスをオンにし、その
結果表示されるダイアログボックスの適切なフィールドに入力します。
8 [DNS] タブで、ローカル IP アドレスとリモート IP アドレスの両方に [動的割り当て] を選択します。ほとんどのシステ
ムでは、応答システムによって IP アドレスが受信コールに割り当てられます。
9 Windows NT システムにダイヤルインする場合は、[認証] タブをクリックし、次のとおりに選択します。
!
[リモートシステムがこの iSeries の識別を検査することを許可] をクリックします。
!
[暗号化されていないパスワードが必要] をクリックします。
Windows NT システムでのユーザー名とパスワードを指定します。たとえば、管理者パスワードを指定しま
す。
!
10 [OK] をクリックして *DIAL プロファイルを作成します。
*ANS プロファイルを作成する
iSeries ナビゲーターを使用して *ANS プロファイルを作成するには、次の手順を実行します。
1 PPP プロファイルを作成する iSeries サーバーを開きます。
2 [ネットワーク] をクリックします。
3 [リモート・アクセス・サービス] をクリックします。
4 [受信側接続プロファイル] を右クリックして、[新規プロファイル] を選択します。
5 [新規 Point-to-Point 接続プロファイルのセットアップ] ダイアログボックスで、[PPP] が選択されており、オペレーティ
ングモードが [応答] に設定されていることを確認し、[OK] をクリックします。
6 [新規 Point-to-Point 接続プロファイルのプロパティー] ダイアログボックスの [一般] タブで、このプロファイルの名
前と説明を指定します。
7 [TCP/IP 設定] タブで、ローカル IP アドレスとリモート IP アドレスの両方の IP アドレスを指定します。たとえ
ば、199.xx.xx.1 および 199.xx.xx.2 と指定します。
8 [OK] をクリックして *ANS プロファイルを作成します。
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*ANS プロファイルを起動する
iSeries ナビゲーターを使用して PPP プロファイルを作成すると、作成したプロファイルを右クリックして [開始] を選択す
ることにより、iSeries ナビゲーターからプロファイルを起動できます。
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第 18 章 リモート LAN サービスの設定
リモート LAN サービスの接続文書を追加する
ワークステーション上の Domino Administrator クライアントを使用して、呼び出し側サーバーに接続文書を追加します。
1 Notes のワークスペースから、[ファイル] - [ツール] - [システム管理] を選択します。
2 Domino Administrator クライアントが起動したら、[設定] タブをクリックします。
3 [サーバー] をクリックします。
4 [接続] をクリックします。
5 [接続の追加] ボタンをクリックします。
6 次の表に示す値を指定します。
メモ ログイン名とパスワードは、iSeries のリモート LAN プログラムによって無視されます。システム管理者は、正し
いユーザー情報 (通常は情報なし) を使用してプロファイルを設定し、システムのセキュリティを確保する必要があり
ます。Domino には、サーバーへアクセスするための正しい ID を確実にユーザーに割り当てるセキュリティ機能があ
らかじめ組み込まれています。
7 この接続のメールの配信および複製を有効または無効にします。
メールの配信および複製を有効にすると、Domino Server により、LIBRAS.SRVPGM が自動的にロードされます。ロ
ードされると、このプログラムでは、接続文書の [ダイアルアップネットワーク名] に指定されている *DIAL プロファイ
ル名を使用して、リモートシステムへの接続を試みます。
メモ スケジュールを設定する場合は、[スケジュール接続情報] セクションの [スケジュール] フィールドを [有効] に
設定します。
8 [保存して閉じる] をクリックします。
エントリ
値
接続タイプ:
リモート LAN サービス
使用する LAN ポート
TCPIP
送信側サーバー:
ローカル Domino Server 名 (Server1 など)
送信側ドメイン:
ローカル Domino ドメイン名 (Acme1 など)
受信側サーバー:
リモート Domino Server 名 (Server2 など)
受信側ドメイン:
リモート Domino ドメイン名 (Acme2 など)
サービスタイプの選択:
Microsoft RAS (Remote Access Service)
メモ サービスタイプを参照するには、[サービスタイプの選択]
をクリックします。
設定サービス:
メモ 設定フィールドを表示するには、[サーバー設定の編集]
をクリックします。
ダイアルアップネットワーク名:
作成した *DIAL プロファイルの名前
ログイン名:
無視
パスワード:
無視
電話番号:
リモートシステムの電話番号 (*DIAL プロファイルの電話番号
と異なる場合は、この電話番号が *DIAL プロファイルの電話
番号に優先します)。
追加ネットワークアクセス:
リモートシステムの IP アドレス (199.xx.xx.5 など)
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第 18 章 リモート LAN サービスの設定
リモート LAN サービスのサーバー文書を追加する
Domino Adinistrator クライアントを使用して、呼び出し側サーバーの Domino ディレクトリにリモートサーバーのサーバー
文書を追加するには、次の手順を実行します。
1 [設定] タブをクリックします。
2 [サーバー] をクリックします。
3 [すべてのサーバー文書] をクリックします。
4 [サーバーの追加] ボタンをクリックします。
5 [作成] - [サーバー] - [サーバー] を選択します。
6 リモートサーバーのサーバー設定を指定します。ネットワーク設定に関する情報は必ず入力してください。ネットワー
ク設定の例については、次の表を参照してください。
7 [保存して閉じる] をクリックします。
ポート
Notes ネットワーク
ネットワークアドレス
有効または無効
TCPIP
NETWORK1
199.xx.xx.4
有効
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第 18 章 リモート LAN サービスの設定
リモート LAN サービスのエラー
Domino コンソールには、接続中に発生したエラーがすべて表示されます。エラーは次の書き出しで始まります。
RAS 400:xxx.
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第 19 章 ISERIES 収集サービスの DOMINO との統合
第 19 章 iSeries 収集サービスの Domino との統合
Domino と iSeries 収集サービスとを統合する機能は、Domino 6 と OS/400 V5R2 を併用する場合に利用できる新しい機
能です。収集サービスは継続的に実行できるので、iSeries サーバーのパフォーマンスに関する幅広い統計を保存できま
す。このサービスを Domino に統合することにより、Domino 統計をこのシステムのリポジトリに保存できるようになりま
す。
このサービスを設定して、数日分または数ヵ月分の Domino 統計を保存できます。保存したデータは、DB2 ファイルにエ
クスポートして、CPU の使用状況やディスクの使用状況などの、ほかの収集サービスのデータと相互参照できます。
あらかじめ定義されている一連の Domino 統計は、収集サービスに保存されます。このあらかじめ定義されている一連の
統計は、問題の特定や問題の発生防止に最も役立つと判断されたものです。一連の Domino 統計はすべて、V5R2 の新
しい API を介して入手できます。または、Domino コンソールから次のコマンドを実行して入手できます。
show stat
このデータの使用方法と使用例について詳しくは、『Domino for iSeries Application Development Guide』
(DOMAPPDEV.NSF) を参照してください。
Domino 6 をインストールする、または Domino 6 にアップグレードする場合は、新しい COLSRV400 アドインタスクが
NOTES.INI ファイルの ServerTasks パラメータに自動的に追加されます。このアドインタスクは、収集サービスで必要とす
る場合に、その Domino Server の統計を収集するのに使用されます。収集サービスが稼動していない場合や Domino 統
計を収集するように設定されていない場合は、アドインタスクは機能しません。特定の Domino Server からこの機能を完
全に無効にするには、COLSRV400 タスクをその Domino Server の NOTES.INI ファイルの ServerTasks エントリから削
除します。ただし、COLSRV400 タスクは、NOTES.INI ファイルに残しておくことを推奨します。
メモ Domino 6 が OS/400 V5R1 で動作している場合、COLSRV400 は V5R1 でサポートされていないため、起動しても
すぐに終了します。
iSeries 収集サービスについて詳しくは、次の Web アドレスにある iSeries インフォメーション・センターから V5R2 に関す
るページを参照し、[システム管理] - [パフォーマンス] - [パフォーマンス管理用のアプリケーション] - [収集サービス] の
順にクリックします。
http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenter
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第 19 章 ISERIES 収集サービスの DOMINO との統合
Domino 収集サービスを起動する
Domino 収集サービスを起動するには、次の手順を実行します。
1 iSeries ナビゲーターを開きます。
2 Domino を設定した iSeries サーバーを開きます。
3 [構成およびサービス] をクリックします。
4 [収集サービス] を右クリックし、[収集の開始] を選択します。
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第 19 章 ISERIES 収集サービスの DOMINO との統合
Domino 収集サービスを停止する
Domino 収集サービスを停止するには、次の手順を実行します。
1 iSeries ナビゲーターを開きます。
2 Domino を設定した iSeries サーバーを開きます。
3 [構成およびサービス] をクリックします。
4 [収集サービス] を右クリックし、[収集の停止] を選択します。
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第 19 章 ISERIES 収集サービスの DOMINO との統合
Domino 収集サービスのプロパティ
Domino 収集サービスのプロパティを表示するには、次の手順を実行します。
1 iSeries ナビゲーターを開きます。
2 Domino を設定した iSeries サーバーを開きます。
3 [構成およびサービス] をクリックします。
4 [収集サービス] を右クリックし、[プロパティー] を選択します。
5 [一般] タブで、収集間隔とリサイクル時刻を指定します。デフォルトの設定では、データは 5 分ごとに収集され、収集
オブジェクトは毎日午前 0 時に作成されます。
6 [収集するデータ] タブで、Domino が表示されており、統計が希望の間隔で収集されるように選択されていることを確
認します。デフォルトの収集間隔は 5 分ごとです。
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第 19 章 ISERIES 収集サービスの DOMINO との統合
統計をエクスポートして表示する
統計を DB2 ファイルにエクスポートして表示するには、次の手順を実行します。
1 iSeries ナビゲーターを開きます。
2 Domino を設定した iSeries サーバーを開きます。
3 [構成およびサービス] をクリックします。
4 [収集サービス] をクリックします。
5 右側のペインで、状況が循環になっている [収集名] を右クリックし、[データ・ベースファイルの作成] を選択します。
6 データベースファイルを作成するロケーション、エクスポート元のカテゴリ、およびエクスポートを実行する間隔を選択
するよう指示されます。[組み込むデータ] フィールドで、少なくとも [Domino Collection Services] だけは選択します。
これで、希望の DB2 クエリーツールを使用してデータを表示できるようになりました。QAPMDOMINO ファイルには
Domino データが格納されます。たとえば、「select * from qpfrdata/QAPMDOMINO」クエリを実行すると、次のような画面
が表示されます。
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第 19 章 ISERIES 収集サービスの DOMINO との統合
収集される統計
次の Domino 統計は、収集サービスによって収集されます。
メモ Data Types: C(x) = Character (characters), B(x,y) = Binary (Digits, Decimal Places), PD(x,y) = Packed Decimal
(Digits, Decimal Places)
フィールド名
説明
データの種
類
ITMNUM
間隔番号:CRTPFRDTA コマンドで指定された開始時刻に基づく n 番目
のサンプルデータベース間隔。
PD (5.0)
DTETIM
間隔日付 (yymmdd) と時刻 (hhmmss):サンプル間隔の日付と時刻。
C (12)
INTSEC
経過間隔秒数:最後のサンプル間隔からの秒数。
PD (7,0)
DTECEN
世紀桁:0 は 19XX、1 は 20XX を表します。
C (1)
DMSUBS
サーバーサブシステム
C (10)
DMJNAM
サーバージョブ名
C (10)
DMJUSR
サーバージョブのユーザー
C (10)
DMJNBR
サーバージョブ番号
C (6)
DMSRVN
サーバー名 (名前がこのフィールドよりも長い場合は、最初の 25 文字)
C (12)
DMSSDT
サーバー開始日時 (yyyymmddhhmmss)
C (14)
DMDBPM
Database.BufferPool.Maximum.Megabytes:設定された使用できるデータ
ベース制御プールの最大サイズ。
B (9,0)
DMDBPP
Database.BufferPool.Peak.Megabytes: サーバーの稼動期間中に
Domino が使用したバッファプールの最大量。
B (9,0)
DMDBPR
Database.Database.BufferPool.PerCentReadsInBuffer:バッファプール内
に存在するデータベース読み取りの割合 (%)。
B (5.2)
DMDBCH
Database.DbCache.Hits:データベースキャッシュのヒット回数。
B (18.0)
DMDBCL
Database.DbCache.Lookups:データベースキャッシュの検索回数。
B (18.0)
DMNLCH
Database.NAMELookupCacheHits:サーバーのアドレス帳で名前を検索し
たときの、キャッシュのヒット回数。
B (18.0)
DMNLCL
Database.NAMELookupCacheLookups:サーバーのアドレス帳での検索
回数。
B (18.0)
DMASPN
Platform.LogicalDisk.1.AuxStoragePool:Domino データディレクトリが含ま
れている補助記憶装置プール (ASP) の数。
B (4.0)
DMASPU
Platform.LogicalDisk.1.PctUsed:Domino データディレクトリが含まれてい
る ASP のディスク容量の使用率 (%)。
B (5.2)
メモ このメトリックは、各サーバーに設定されている内部サンプル間隔
に基づき、サーバーによって算出されます。
DMASPB
Platform.LogicalDisk.1.PctUtil:Domino データディレクトリが含まれている
ASP で、読み込みまたは書き込みにのためにドライブが使用中になって
B (5.2)
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いる時間の割合 (%)。
メモ このメトリックは、各サーバーに設定されている内部サンプル間隔
に基づき、サーバーによって算出されます。
DMTRNS
Server.Trans.Total:トランザクションの数
B (18.0)
DMUSRO
Server.Users:サーバーでセッションが開いているユーザーの数(データが
サンプリングされた時点での現在値)。
B (9,0)
DMUSRP
Server.Users.Peak:サーバーが起動してから同時に使用したユーザーの
最大数。
B (9,0)
DMUSRT
Server.Users.Peak.Time:ユーザー数が過去最大になった時刻
(YYYYMMDDHHMMSS)。
C (14)
DMMLCP
Mail.TotalPending:サーバーの MAIL.BOX にある、Domino ルータージョ
ブによる処理を待機中の送信メールメッセージの数。ルータージョブが起
動して送信メールが MAIL.BOX から送信先メールサーバーに移される
まで、メールは保留状態になります。メールサーバーに接続できない場
合は、メッセージは MAIL.BOX に保留されたままになります (この値はデ
ータがサンプリングされた時点での現在値です)。
B (9,0)
DMMLWR
Mail.WaitingRecipients:このサーバーの MAIL.BOX にある、Domino ルー
タージョブによる処理を待機中の受信メールメッセージの数。ルータージ
ョブが起動して受信メールが MAIL.BOX からユーザーのメールファイル
に移されるまで、メールは待機状態になります (この値はデータがサンプ
リングされた時点での現在値です)。
B (9,0)
DMMLBX
Mail.Delivered:サーバーの MAIL.BOX にある受信メールメッセージと送
信メールメッセージの合計数。
B (18.0)
DMCMCD
Domino.Command.CreateDocument:サーバーに入ってきた
CreateDocument の URL のカウント。
B (18.0)
DMCMDD
Domino.Command.DeleteDocument:サーバーに入ってきた
DeleteDocument の URL のカウント。
B (18.0)
DMCMED
Domino.Command.EditDocument:サーバーに入ってきた EditDocument
の URL のカウント。
B (18.0)
DMCMOA
Domino.Command.OpenAgent:サーバーに入ってきた OpenAgent の
URL のカウント。
B (18.0)
DMCMOB
Domino.Command.OpenDatabase:サーバーに入ってきた OpenDatabase
の URL のカウント。
B (18.0)
DMCMOD
Domino.Command.OpenDocument:サーバーに入ってきた
OpenDocument の URL のカウント。
B (18.0)
DMCMOF
Domino.Command.OpenForm:サーバーに入ってきた OpenForm の URL
のカウント。
B (18.0)
DMCMOI
Domino.Command.OpenImageResource:サーバーに入ってきた
OpenImageResource の URL のカウント。
B (18.0)
DMCMOV
Domino.Command.OpenView:サーバーに入ってきた OpenView の URL
のカウント。
B (18.0)
DMCMSD
Domino.Command.SaveDocument:サーバーに入ってきた SaveDocument
の URL のカウント。
B (18.0)
DMCMTU
Domino.Command.Total:サーバーに入ってきた URL の総カウント。
B (18.0)
DMRQ1M
Domino.Requests.Per1Minute.Total:過去 1 分間の総要求数。この値は、
サンプリング時点での現在値です。
B (9,0)
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DMNPT1
NET.*.Port 1:データが報告されている Domino ポート (4 つのうちの 1
つ)。
C (32)
DMNBR1
NET.*.BytesReceived 1:このポートで受信されたネットワークバイト数。
B (18.0)
DMNBS1
NET.*.BytesSent 1:このポートで送信されたネットワークバイト数。
B (18.0)
DMNSI1
NET.*.SessionsEstablished.Incoming 1:このポートで確立された受信セッ
ションの数。
B (9,0)
DMNSO1
NET.*.SessionsEstablished.Outgoing 1:このポートで確立された送信セッ
ションの数。
B (9,0)
DMN*
メモ 上記 5 つのフィールドは、ポート 2、3、および 4 にもあります。
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第 20 章 DOMINO の各国語バージョンの使用
第 20 章 Domino の各国語バージョンの使用
Domino 6 for iSeries では、完全翻訳バージョンは使えません。Domino を英語以外の言語で使うには、まず Domino の
英語バージョンをインストールして設定し、次に Language Pack CD-ROM から翻訳された言語オブジェクトを追加します。
Domino 6 の新機能では、Domino Server に複数の言語を導入したり、Language Pack やマルチ言語データベースサポー
トを使用して Domino Server に異なる言語を設定したりできます。この形式の環境についての詳細は、Language Pack
CD-ROM の readme.txt ファイルを参照してください。
Domino 6 では CL コマンド、メニュー、パネル、メッセージは翻訳されませんが、iSeries ナビゲーター Plug-in インターフ
ェースは、ブラジルポルトガル語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、日本語、韓国語、簡体字中国語、繁体字中国語、お
よびスペイン語に翻訳されています。他のすべての言語については、Plug-in のデフォルトは英語です。翻訳されたインタ
ーフェースは、Language Pack インストール処理の一部としてインストールされます。
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第 20 章 DOMINO の各国語バージョンの使用
Domino 英語バージョンで他言語を使用する
Domino for iSeries の英語バージョンで、他言語での入力および表示を行なうには、次の手順を実行して、ロケール固有
のジョブ属性すべてをその言語のロケールから取得するように指定します。
1 Domino Server を停止します。
2 Domino タスク (ジョブ) を実行させるための QNOTES ユーザー・プロファイルのロケール値を変更します。ロケール
名は /QSYS.LIB/xxxx.locale です。xxxx.locale は以下の表の 3 列目に指定された値です。
OS/400 CHGUSRPRF コマンドでロケール値を変更します。たとえばドイツ語のロケールを設定するには、以下のコ
マンドを入力します。
chgusrprf qnotes locale('/qsys.lib/de_de.locale') setjobatr(*ccsid *datfmt *datsep *decfmt *srtseq *timsep)
メモ ソート順序 (*srtseq) 用のジョブ属性がロケールに設定されていないことを示す情報メッセージを、ジョブ・ログ
で受信することがあります。これはサーバーの動作には影響しないので、無視できます。
デフォルトのロケール
Domino for iSeries の英語バージョンでは、デフォルトのロケールは「英語 (US)」にリストされた値に設定されています。
文字を入力、表示する言語
CCSID
QNOTES ロケールの変更先
アルバニア語
500
SQ_AL.LOCALE
アラビア語
420
AR_AA.LOCALE
ベルギー英語
500
EN_BE.LOCALE
ベルギーフランス語
500
FR_BE.LOCALE
ベルギーフランス語 (ヨーロッパ)
1148
FR_BE_E.LOCALE
ブルガリア語
1025
BG_BG_L.LOCALE
カナダフランス語 (MNCS)
500
FR_CA.LOCALE
簡体字中国語
935
ZH_CN.LOCALE
繁体字中国語
937
ZH_TW.LOCALE
クロアチア語
870
HR_HR.LOCALE
チェコ語
870
CS_CZ.LOCALE
デンマーク語
277
DA_DK.LOCALE
オランダ語
37
NL_NL.LOCALE
オランダ語 (ヨーロッパ)
1140
NL_NL_E.LOCALE
オランダ語 (MNCS)
500
NL_BE.LOCALE
オランダ語 (MNCS - ヨーロッパ)
1148
NL_BE_E.LOCALE
英語 (英国)
285
EN_GB.LOCALE
英語 (米国)
37
EN_US.LOCALE
エストニア語
1122
ET_EE.LOCALE
フィンランド語
278
FI_FI.LOCALE
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フィンランド語 (ヨーロッパ)
1143
FI_FI_E.LOCALE
フランス語 (ヨーロッパ)
1147
FR_FR_E.LOCALE
フランス語 (フランス)
297
FR_FR.LOCALE
フランス語 (MNCS)
500
FR_CH_L.LOCALE
ドイツ語 (ヨーロッパ)
1141
DE_DE_E.LOCALE
ドイツ語 (ドイツ)
273
DE_DE.LOCALE
ドイツ語 (MNCS)
500
DE_CH_L.LOCALE
ギリシャ語
875
EL_GR.LOCALE
ヘブライ語
424
IW_IL.LOCALE
ハンガリー語
870
HU_HU.LOCALE
アイスランド語
871
IS_IS.LOCALE
イタリア語 (ヨーロッパ)
1144
IT_IT_E.LOCALE
イタリア語 (イタリア)
280
IT_IT.LOCALE
日本語英数小文字
5035
JA_5035.LOCALE
韓国語
933
KO_KR.LOCALE
ラトビア語
1112
LV_LV.LOCALE
リトアニア語
1112
LT_LT.LOCALE
マケドニア語
1025
MK_MK_L.LOCALE
ノルウェー語
277
NO_NO.LOCALE
ポーランド語
870
PL_PL.LOCALE
ポルトガル語 (ブラジル)
37
PT_BR.LOCALE
ポルトガル語 (ヨーロッパ)
1140
PT_PT_E.LOCALE
ポルトガル語 (ポルトガル)
37
PT_PT.LOCALE
ルーマニア語
870
RO_RO.LOCALE
ロシア語
1025
RU_RU.LOCALE
セルビア語 (キリル文字)
1025
SR_SP_L.LOCALE
セルビア語 (ローマ字)
870
SH_SP.LOCALE
スロバキア語
870
SK_SK.LOCALE
スロベニア語
870
SL_SI.LOCALE
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スペイン語
284
ES_ES.LOCALE
スペイン語 (ヨーロッパ)
1145
ES_ES_E.LOCALE
スウェーデン語
278
SV_SE.LOCALE
タイ語
838
TH_TH.LOCALE
トルコ語
1026
TR_TR.LOCALE
ウクライナ語
1025
UK_UA.LOCALE
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第 20 章 DOMINO の各国語バージョンの使用
言語辞書ファイル
言語辞書ファイルは、Notes と Domino のスペルチェックに使用されます。Domino for iSeriesの英語バージョンでは、以
下の言語辞書ファイルがインストールされています。
canadien.dic
!
uk.dic
!
us.dic
!
wpdic.dic
Domino for iSeries では、上記の辞書ファイルは、各サーバーのデータディレクトリにある辞書ファイルへのシンボリックリ
ンクとともに、製品ディレクトリ /QIBM/ProdData/Lotus/Notes/shared/<dict-name>.dic にインストールされています。
!
追加の辞書ファイルは、Notes または Notes/Domino Designer CD-ROM の \APPS\DICTIONARIES ディレクトリから入
手できる dictions.exe または dictionaries.exe に含まれています。
以下の表にある辞書ファイルを利用しようとしたときに、そのファイルが自動的にインストールされていなかった場合は、
自己解凍ファイルの内容をご使用の PC のハードドライブにある一時ディレクトリに解凍してください。Domino Server を
終了してから、FTP (または他のファイル転送方法) を使用して辞書ファイルを Domino Server のデータディレクトリに転
送します。ファイルの所有者は以下に示すように、QNOTES に変更されます。
CHGOWN OBJ('<server-data-directory-path>'/<dict-name>.dic') NEWOWN(QNOTES)
辞書ファイルは、辞書へのアクセス権を持つサーバーそれぞれのデータディレクトリに追加しなければなりません。その
後、Domino Server を再起動します。
辞書ファイルを追加して Domino のインストールをカスタマイズする場合は、いつもどおり辞書ファイルを追加した後に
Domino Server を保存 (バックアップ) する必要があります。
各国語のスペルチェックが機能しない場合は、以下の条件を確認してください。
製品ディレクトリ (自動的にインストールされた辞書の場合、サーバーのデータディレクトリのシンボリックリンクととも
に) または各サーバーのデータディレクトリ (手動でインストールした辞書の場合) に、適切な言語辞書が入っている
ことを確認します。
!
!
インターナショナルユーザー設定をチェックして ([ファイル] - [プリファレンス] - [ユーザー] - [インターナショナル]
の順にクリック)、正しいインターナショナルスペル辞書を使用していることを確認します。
言語
辞書ファイル名
アフリカーンス語
AFRIKAAN.DIC
アラビア語
ARABIC.DIC
カタロニア語
CATALA.DIC
チェコ語
CZECH.DIC
デンマーク語
DANSK.DIC
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第 20 章 DOMINO の各国語バージョンの使用
日付と時刻の形式および区切り文字を変更する
インターナショナルライセンスのユーザーは、NOTES.INI ファイルに以下のエントリを追加して、Domino で日付と時刻の
形式および区切り文字を表示する方法をカスタマイズできます。
日付形式
Domino の英語バージョンでは、日付順序は MDY (月日年)、日付区切りは "/" (スラッシュ) に設定されています。
デフォルトの日付順序を上書きするには、NOTES.INI ファイルに以下のいずれかを指定します。
dateorder=DMY
dateorder=YMD
dateorder=MDY
デフォルトの日付区切りを上書きするには、以下を指定します。
dateseparator=x
x には任意の文字を指定します。たとえば、日付区切りを "." (ピリオド) に設定するには、以下を指定します。
dateseparator=.
時刻形式
Domino の英語バージョンでは、時刻形式は 24 時間制、時刻区切りは ":" (コロン) に設定されています。デフォルトの時
刻形式が 12 時間制だった Domino R5 とは異なることに注意してください。
デフォルトの時刻形式を上書きするには、NOTES.INI ファイルに以下のいずれかを指定します。
ClockType = 24_HOUR
ClockType = 12_HOUR
デフォルトの時刻区切りを上書きするには、以下を指定します。
timeseparator=x
x には任意の文字を指定します。たとえば、時刻区切りを "." (ピリオド) に設定するには、以下を指定します。
timeseparator=.
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第 20 章 DOMINO の各国語バージョンの使用
iSeries ナビゲーターへの各国語版 Domino Plug-in のインストール
Domino Plug-in for iSeries Navigator をインストールすると、iSeries ナビゲーターのインターフェースと同じ言語で
Domino の GUI コンポーネントを表示できます。Plug-in は、iSeries Access for Windows (旧称 OS/400 V5R1 のクライア
ント・アクセス) ではなく Domino for iSeries に同梱されるので、Domino Plug-in は Domino のインストールされた iSeries
サーバーからインストールしなければなりません。
Domino Plug-in を各国語で表示するには、対応する Language Pack を Domino のベースコードに追加します。そうしない
と英語版の Domino Plug-in を使うことになります。
Domino Plug-in を各国語版でインストールして使うには、iSeries ナビゲーターのコードが Domino for iSeries と同じ言語
でインストールされていなければなりません。
Domino Plug-in for iSeries で使用可能な言語機能コード
iSeries ナビゲーターの Domino Plug-in は以下の表で示された言語に翻訳されています。これらは翻訳された Domino
Plug-in for iSeries Navigator が存在し、OS/400 ナショナルランゲージバージョンの iSeries ナビゲーターで動作する言語
です。この表にリストされている OS/400 ナショナルランゲージバージョンのみが、各国語版 Domino Plug-in for iSeries
Navigator をサポートします。
言語
OS/400 言語機能コード
ポルトガル語 (ブラジル)
2980
フランス語
2928
ドイツ語
2929
イタリア語
2932
日本語ダブルバイト文字
2962
韓国語ダブルバイト文字
2986
簡体字中国語ダブルバイト文字
2989
繁体字中国語ダブルバイト文字
2987
スペイン語
2931
上の表の Domino 言語機能コードに OS/400 ナショナルランゲージバージョンが含まれていないときは、シンボリック・リ
ンク (symlnk) が作成され、デフォルトで英語版の Domino Plug-in を参照します。しかし、Domino 言語機能コードのリスト
に含まれる OS/400 ナショナルランゲージバージョンのうち 1 つを 2 次言語としてインストールし、そのバージョン用の翻
訳版 Domino Plug-in を使えます。
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第 20 章 DOMINO の各国語バージョンの使用
翻訳版 Domino Plug-in をインストールする
Domino Plug-in for iSeries Navigator をインストールするには、次の手順を実行します。
1 iSeries ナビゲーターに必要な言語の Language Pack をインストールします。この形式の環境についての追加情報
は、Language Pack CD-ROM の readme.txt ファイルを参照してください。
Language Pack のインストール中に、以下のディレクトリに「MRIxxxx」というディレクトリが追加されます:
\QIBM\ProdData\GUIplugin\LOTUS.DOMINO
xxxx は翻訳版の OS/400 機能コードです。
2 QIBM フォルダが共用フォルダとして設定されていることを確認します。設定されていないときは、iSeries ナビゲータ
ーを使い QIBM フォルダを右クリックして [共用] ‐ [新規共用] を選択します。
3 Windows のエクスプローラを開き、以下のディレクトリを選択します:
C:\Program Files\IBM\Client Access\MRI xxxx
xxxx は OS/400 機能コードです。
4 [ファイル] ・[新規作成] ・[フォルダ] を選択します。
5 「lotus.domino」と名前をつけます。
6 OS/400 ディレクトリの \QIBM\ProdData\GUIplugin\LOTUS.DOMINO に移動し、MRIxxxx (xxxx は翻訳版の OS/400
機能コード) ディレクトリを見つけます。
7 このディレクトリにある 6 つのファイルを C ドライブに作成したディレクトリにコピーします。
8 iSeries ナビゲーターで、iSeries サーバーを選択します。
9 [ネットワーク] をクリックします。
10 [サーバー
サーバー]
サーバー をクリックします。
11 [ドミノ] をクリックします。
12 リストに表示された Domino Server を右クリックすると、表示されたメニューが翻訳されたインターフェースになってい
ることがわかります。
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第 20 章 DOMINO の各国語バージョンの使用
Domino を 2 次言語で稼動する
以下に、英語以外の言語で Domino を稼動する場合の注意点について説明します。
中国語標準規格 GB18030 への対応
Domino 6 は、中国語の標準文字コード規格 GB18030 に対応しています。GB18030 は新たな中国国家標準規格です。
この機能は、OS/400 V5R1 以降のリリースでのみ利用できます。OS/400 V5R1 の場合、この機能を完全に有効化する
には、システムに PTFs MF26800、MF27456、MF27457、SI02503、SI
02498、SI02750、SI02775、SI02930、SI02969、SI01416、および SI01482 も適用する必要があります。
両方向言語への対応
Domino 6 for iSeries は、引き続き両方向言語に対応しています。両方向言語を使用するには、次の手順を実行します。
1 BiDi (bi-directional) Windows クライアントに Notes Client をインストールします。
2 Notes Client を稼動して設定を行い、すべてが正しく動作することを確認します。
3 BiDi サポートを有効にするには、[ファイル] - [プリファレンス] -[ユーザー] -[インターナショナル] -[双方向] -[右か
ら左の言語をサポート] の順にクリックします。
メモ システムで BiDi が有効化されている場合にのみ、[インターナショナル] 画面に [双方向] タブが表示されま
す。Windows 2000 を使用していて、システムにアラビア語またはヘブライ語のロケールを追加している場合は (コン
トロールパネルの [地域のオプション] でこれらの言語を設定している場合)、デフォルトロケールが BiDi でない場合
でも BiDi サポートは有効になります。Windows NT、Windows 98、および Windows 95 の場合は、Windows の BiDi バ
ージョンを稼動して、デフォルトの地域設定を BiDi 言語に設定しなければなりません。
4 式をすべて左から右に記述するヘブライ語ユーザーは、以下も追加する必要があります。
EnableHebrewEquations=1
Notes のアラビア語およびヘブライ語にローカライズされたバージョンでは、これらの設定はデフォルトで有効化されてい
ます。
[ファイル] - [プリファレンス] - [ユーザー] - [インターナショナル] - [双方向] - [右から左の言語をサポート] の順にクリ
ックすると、さらに BiDi 関連設定をカスタマイズできます。
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付録 A DOMINO FOR ISERIES の図
付録 A Domino for iSeries の図
付録 A では、このマニュアルの最初の方で説明したいくつかの概念や手順をわかりやすくするための図を紹介します。
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付録 A DOMINO FOR ISERIES の図
Domino インストールオプション
この図は、iSeries サーバーに Domino ソフトウェアをインストールするための、さまざまなオプションを示しています。イン
ストールを開始する方法にはいくつかありますが、どの方法でも RSTLICPGM コマンドにある同じ基本コードを使用して、
実際のインストールを実行します。
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付録 A DOMINO FOR ISERIES の図
Domino 設定オプション
この図は、Domino for iSeries で使用できるさまざまな設定オプションを示しています。Domino Server の設定に使用でき
るツールにはいくつかありますが、どの方法でも CFGDOMSVR コマンドにある同じ基本コードを使用して実際の設定を実
行します。
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付録 B バッチモードでの DOMINO のインストール
付録 B バッチモードでの Domino のインストール
iSeries ナビゲーターではなく OS/400 コマンドを使用して Domino ソフトウェアをインストールする場合は、バッチモードで
ソフトウェアをインストールすることができます。
言語バージョンやソフトウェアのオプションを LODRUN コマンドからの要求によって指定する代わりに、コマンドの一部と
して指定することができます。その後、コマンドはソフトウェアをインストールします。ユーザーによる操作は何も必要はあ
りません。バッチメソッドは、技能を備えた管理者がいないリモートで複数のインストールを実行する場合や、就業時間外
に無人インストールを行なう必要のある場合に特に役立ちます。
メモ iSeries サーバー上にすでに Domino Server がある場合は、ソフトウェアを対話式にインストールする手順で説明し
た事前作業を実行してください。
以下の表は、さまざまなインストールオプションに使用するディレクトリを示しています。バッチコマンドを発行する際は、ご
使用の環境に適したディレクトリを使用してください。
ディレクトリ
インストールされたソフトウェア
/OS400/intleng/BATCH
Domino Messaging Server および C API (オプション 1) を
組み込んだ Domino 6 (*BASEオプション)
/OS400/intleng/BATCH/CAPI
C API (オプション 1)
/OS400/intleng/BATCH/MAIL
Domino Messaging Server および C API (オプション 1) を
組み込んだ Domino 6 (*BASEオプション)
/OS400/intleng/BATCH/MAIL/BASE
Domino Messaging Server を組み込んだ Domino 6
(*BASEオプション)
/OS400/intleng/BATCH/UTIL
Domino Utility Server および C API (オプション 1) を組み
込んだ Domino 6 (*BASEオプション)
/OS400/intleng/BATCH/UTIL/BASE
Domino Utility Server を組み込んだ Domino 6 (*BASEオ
プション)
/OS400/intleng/BATCH/ENT
Domino Enterprise Server および C API (オプション 1) を
組み込んだ Domino 6 (*BASEオプション)
/OS400/intleng/BATCH/ENT/BASE
Domino Enterprise Server を組み込んだ Domino 6
(*BASEオプション)
ローカルでのバッチインストール
ソフトウェアをインストールする iSeries に直接 LODRUN コマンドを送信する場合は、この方法を使用します。
1 iSeries の光ドライブに、Domino for iSeries の CD-ROM を挿入します。
2 バッチコマンドでソフトウェアをインストールします。たとえば、以下のコマンドを発行して Domino Utility Server と C
API オプションをインストールします。
lodrun dev(*opt) dir('/os400/intleng/batch/util')
メモ LODRUN コマンドを OS/400 制御言語 (CL) プログラムに入れた後にプログラムを呼び出して、全コマンドを実
行できます。既存の R5 レベルのバッチコマンドは Domino 6 でも機能します。Domino 6 で削除されたコマンドで指
定されたオプションは、認識はされますが無視され、オプションが有効でなくなったことを示すエラーメッセージが送信
されます。
リモートの CD-ROM ドライブを使用した、リモートでのバッチインストール
ご使用のシステムに接続しているリモートの iSeries サーバー上に Domino for iSeries をインストールするには、この方
法を使用します。
1 リモートシステムの光ドライブに、Domino for iSeries の CD-ROM を挿入します。
2 Remote Execution (REXEC) TCP/IP サーバーが、iSeries サーバーとリモートの iSeries サーバーの両方で稼動して
いることを確認します。REXEC サーバーを起動するには、以下のコマンドを入力します。
strtcpsvr server(*rexec)
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メモ REXEC サーバーについて詳しくは、iSeries マニュアル『TCP/IP Configuration and Reference』
(SC41-5420-04) を参照してください。
3 Run Remote コマンド (RUNRMTCMD) という OS/400 コマンドで、インストールコマンド (複数可) を発行します。たと
えば Domino Enterprise Server と C API オプションをインストールするには、以下のコマンドを入力します。
runrmtcmd cmd('lodrun dev(*opt) dir('/os400/intleng/batch/ent')') rmtlocname(remote-name *ip) rmtuser(
myuserid) rmtpwd('password')
この例では、remote-name にはリモートシステムのホスト名またはインターネットアドレスを、myuserid にはリモート
システムのユーザー・プロファイルを、そして password にはそのユーザー・プロファイルのパスワードを指定します。
ユーザー・プロファイルおよびパスワードは、リモートシステム上に存在するものを指定してください。ユーザー・プロ
ファイルは、Domino for iSeries ソフトウェアのインストールに必要な OS/400 権限を持っている必要があります。
リモートの CD-ROM ドライブを使用しない、リモートでのインストール
リモートで CD-ROM を使用せずに、リモートに Domino for iSeries をインストールするには、この方法を使用します。
1 セントラルシステムに、Domino for iSeries をインストールします。
2 Create Library (CRTLIB) コマンドで、Domino ソフトウェアを格納する保管ファイルのライブラリを作成します。
crtlib lib(library-name)
library-name にライブラリ名を指定します。たとえば次のように指定します。
crtlib lib(mylib)
3 Create Save File (CRTSAVF) コマンドで、Domino ソフトウェアを格納する保管ファイルを作成します。
crtsavf file(library-name/save-file-name)
library-name と save-file-name に実際の名前を指定します。たとえば次のように指定します。
crtsavf file(mylib/dominob)
メモ 保存する Domino オプションごとに、別々の保管ファイルを作成しなければなりません。たとえば、基本ソフトウ
ェア用に保管ファ
イル DOMINOB、C API オプション 1 用に保管ファイル DOMINO1 を作成します。
4 Save Licensed Program (SAVLICPGM) コマンドで、基本の Domino for iSeries ソフトウェアを保管ファイルに保存しま
す。たとえば次のように指定します。
savlicpgm licpgm(5733LD6) dev(*savf) savf(mylib/dominob)
5 保存する追加ソフトウェアオプションごとに、SAVLICPGM コマンドと新しい保管ファイルを使用します。たとえば、オプ
ション 1 を保存するには以下のコマンドを使用します。
savlicpgm licpgm(5733LD6) option(1) dev(*savf) savf(mylib/domino1)
6 Send Network File (SNDNETF) コマンドまたは FTP を使用して、Domino for iSeries をインストールするリモートシス
テムに保管ファイルをコピーします。
7 リモートシステムにアクセスして、Restore Licensed Program (RSTLICPGM) コマンドで保管ファイルから Domino for
iSeries をインストールします。Domino オプションごとに別々にインストールしなければなりません。たとえば、基本ソ
フトウェアをインストールするには以下のコマンドを使用します。
rstlicpgm licpgm(5733LD6) dev(*savf) savf(mylib/dominob)
リモートからサインオンすることにより、または RUNRMTCMD コマンドを使用することにより、リモートシステムにアク
セスして RSTLICPGM コマンドを発行できます。
8 必要であれば、Change User Profile (CHGUSRPRF) コマンドで QNOTES ユーザー・プロファイルのロケールを設定し
ます。
chgusrprf usrprf(qnotes) locale(new-locale)
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付録 C DOMINO FOR ISERIES での OS/400 コマンドの使用
付録 C Domino for iSeries での OS/400 コマンドの使用
GUI インターフェースで Domino 環境を管理するもう 1 つの方法として、OS/400 コマンドを使用する方法があります。
OS/400 コマンドインターフェースは、システムと通信するクライアント上の 5250 エミュレータウィンドウなどから iSeries
サーバーにサインオンすることにより起動します。コマンドを入力するには、コマンドラインで記号 ===> の後にコマンドを
入力して、[Enter] キーを押します。コマンドの詳細を画面に表示するには、DSPSFWRSC などのコマンド名を入力し
て、[Enter] キーの代わりに [F4] キーを押します。
以下に、OS/400 コマンドインターフェースを使用して Domino 環境を管理する際に、最も一般的に使用されるコマンドを
示します。
メモ カーソルをコマンドまたはキーボードに置いて [F1] キーを押すと、そのコマンドやキーボードのヘルプを利用できま
す。
CFGDOMSVR
Configure Domino Server コマンドを使用すると、Domino Server を iSeries サーバー上でネイティブに稼動するように、ま
たは Domino Server を完全に削除するように設定できます。
Domino Server を設定する際は、最初の Domino Server を設定するか、既存の Domino ドメインに Domino Server を追
加するかのオプションが提供されています。これらのオプションについて詳しくは、第 6 章「最初の Domino Server の設
定」および第 8 章「追加の Domino Server の設定」を参照してください。
CFGDOMSVR コマンドを使用する際は、以下のパラメータを設定できます。
!
Data directory
Organization
Administrator
!
Time zone
!
Daylight savings time
!
Get Domino Directory from (*ADD のみ)
!
Domino Directory Type (*ADD のみ)
!
Additional server ID (*ADD のみ)
!
Web browsers
!
Internet mail packages
!
SMTP services (Domino 6 では、このフィールドに入力された値は無視され、情報メッセージが送信されます)
!
Directory services
!
News readers (Domino 6 では、このフィールドに入力された値は無視され、情報メッセージが送信されます)
!
Connection services
!
Advanced Services
!
Default ACL settings
!
Text 'description'
[F10] キーを押すと、以下の追加パラメータを設定できます。
!
Replace configuration
!
Domain name
!
Network name
!
Country/region code
!
Organizational unit
!
Certifier ID
!
Administrator ID
!
!
!
!
!
!
!
!
!
!
!
Server ID
Start server
Start when TCP/IP is started
Log replication events
Log client session events
TCP/IP port options
Server host name
Subsystem and object names
Collation
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!
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Copy Administrator ID file
Additional services
Allow Domino Off-Line Services
!
Service provider configuration
CFGDOMSVR コマンドを使用するためには、以下の特殊権限が必要です。
!
*SECADM
!
*ALLOBJ
!
*JOBCTL
!
*IOSYSCFG
CHGDOMSVR
Change Domino Server コマンドを使用すると、iSeries サーバー上の既存の Domino Server の設定を変更できます。以
下のパラメータはすべて、CHGDOMSVR コマンドで変更できます。
!
!
Server ID file password
Time zone
!
Daylight savings time
!
Web browsers
!
Internet mail packages
!
Directory services
!
Connection services
!
Advanced Services
!
Log replication events
!
Log client session events
!
TCP/IP port options
!
Server host name
!
Subsystem and object names
!
Additional services
!
Collation
!
Text 'description'
[F10] キーを押すと、以下の追加パラメータを変更できます。
!
SMTP services (Domino 6 では、このフィールドに入力された値は無視され、情報メッセージが送信されます)
!
News readers (Domino 6 では、このフィールドに入力された値は無視され、情報メッセージが送信されます)
!
Start when TCP/IP started
!
Allow Domino Off-Line Services
CHGDOMSVR コマンドを使用するためには、以下の特殊権限が必要です。
*SECADM
*ALLOBJ
*JOBCTL
*IOSYSCFG
DLTLICPGM
Delete Licensed Program コマンドを使用すると、ライセンスプログラムを構成するすべてのオブジェクトを削除できます。
このコマンドで Domino ソフトウェアを削除する際には、製品全体を削除するか製品の特定オプションを削除するかを選
択できます。
!
!
DLTLICPGM コマンドを使用するためには、*ALLOBJ 特殊権限が必要です。
DSPDOMCSL
Display Domino Console コマンドを使用すると、Domino Server のステータスとジョブを表示することができます。このコマ
ンドを使用する際、Domino サブコマンドを Domino Server に送信することはできません。
このコマンドを実行するには、以下のいずれかの権限が必要です。
!
Domino Server のデータディレクトリ (およびディレクトリがルートディレクトリの直下にない場合は、その親ディレクト
リ) への *X データ権限。
*ALLOBJ 特殊権限。
DSPSFWRSC
Display Software Resources コマンドを使用すると、インストール済みソフトウェアリソースのリストの表示、印刷、出力ファ
イルへの書き出しを行なうことができます。このコマンドは、iSeries サーバーにすでにインストールされているソフトウェア
のバージョンを確認する際に役立ちます。このコマンドを入力すると、各アイテムの製品 ID、オプション、フィーチャーコー
!
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ド、およびテキスト記述のリストが表示されます。各アイテムのライブラリおよびリリースを表示するには、[F11] を押してく
ださい。
ENDDOMSVR
End Domino Server コマンドを使用すると、現在稼動中の Domino Server を停止できます。iSeries サーバー上のすべて
の Domino Server を停止させるか (*ALL)、特定の Domino Server を停止させるかを選択できます。Domino Server を停
止させる方法として、以下の 2 つのオプション (正常に停止、即座に停止) もあります。
!
*CNTRLD は、Domino Server で使用されている OS/400 のすべてのジョブを停止します。ただし、サーバーで使用
されるサブシステムは動作したままです。
!
*IMMED は、Domino Server で実行中のすべての処理、およびサーバーで使用されているすべてのサブシステムを
即座に停止します。このオプションではデータが失われる可能性があるため、*CNTRLD オプションで Domino
Server を終了できなかったときにのみ使用してください。
サーバー停止時に Domino Server に関連する Java サーバーコントローラーを停止するかどうかも選択できます。
Domino Server を停止するためには、*JOBCTL 特殊権限が必要です。
LODRUN
Load and Run Media Program コマンドは、通常ソフトウェア製品のインストール時に使用されます。このコマンドを使用す
ると、テープ、ディスケット、または光デバイスから製品をインストールできます。
LODRUN コマンドを使用するためには、*SAVSYS 特殊権限が必要です。
RUNDOMCMD
Run Domino Command (RUNDOMCMD) コマンドは、特定の Domino Server for iSeries のコンテキスト内で OS/400 CL
コマンドを実行します。このコマンドは、Domino Server がアクティブかどうかに関わらず、コマンドを実行可能にする環境
を設定します。設定作業には、サーバーの PATH 環境変数の設定、サーバーのデータディレクトリへのジョブディレクトリ
の設定、要求されたコマンドの QNOTES ユーザー・プロファイルでの実行などがあります。
RUNDOMCMD コマンドを実行するには、以下のいずれかの権限が必要です。
*ALLOBJ 特殊権限。
!
QSYS ライブラリ内での RUNDOMCMD オブジェクト (オブジェクトタイプ *CMD) に対する *USE 権限、および
QNOTES ライブラリ内での QNNINRUN オブジェクト (オブジェクトタイプ *PGM) に対する *USE 権限。
!
RSTLICPGM
Restore Licensed Program コマンドを使用すると、最初のインストール、製品の新規リリースへのアップデート、喪失また
は破損状態からの復旧などの場合に、ライセンスプログラムをロードできます。
RSTLICPGM コマンドを使用する際には、データを復旧するのに使用するデバイスを指定してください。使用できるデバイ
スは次のとおりです。
*SAVF - iSeries サーバー上の保管ファイル
*OPT ‐ 光ドライブ
!
*TAP ‐ テープドライブ
RSTLICPGM コマンドを使用するためには、*SECADM および *ALLOBJ 特殊権限が必要です。
SBMDOMCMD
Submit Domino Command コマンドを使用すると、Domino Server コマンドを発行して iSeries サーバー上の Domino
Server で実行できます。リダイレクトしない限り、Domino Server コマンドの出力は Domino コンソールに表示されます。
!
!
Domino Server コマンドを送信する際は、コマンドの送信先の Domino Server 名を指定する必要があります。
このコマンドを実行するには、以下のいずれかの権限が必要です。
!
QSYS ライブラリ内での SBMDOMCMD オブジェクト (オブジェクトタイプ *CMD) に対する *USE 権限、および
QNOTES ライブラリ内での QNNINSDC オブジェクト (オブジェクトタイプ *PGM) に対する *USE 権限。
*ALLOBJ 特殊権限。
STRDOMSVR
Start Domino Server コマンドを使用すると、Domino Server を起動できます。iSeries サーバー上のすべての Domino
Server を起動するか (*ALL)、特定の Domino Server を起動するかを選択できます。さらに、Domino Server 起動時に
Java サーバーコントローラーを有効化するかどうかも選択できます。
!
Domino Server を起動するためには、*JOBCTL 特殊権限が必要です。
WRKDOMCSL
Work with Domino Console コマンドを使用すると、特定の Domino Server に Domino Server コマンドを送信できま
す。Domino コンソールを使用すると、Domino Server からの応答をただちに確認できます。
特定の Domino Server に対して WRKDOMCSL コマンドで実行できるジョブは 1 つだけです。他のジョブは Display
Domino Console (DSPDOMCSL) コマンドを使用して、同じサーバーのコンソールメッセージを表示します。
WRKDOMCSL コマンドを実行するには、以下のいずれかの権限が必要です。
QSYS ライブラリ内での WRKDOMCSL オブジェクト (オブジェクトタイプ *CMD) に対する *USE 権限、QNOTES ライ
ブラリ内での QNNINCSS オブジェクト (オブジェクトタイプ *PGM) に対する *USE 権限、および Domino データディレ
クトリ (およびディレクトリがルートディレクトリの直下にない場合は、その親ディレクトリ) に対する *X データ権限。
!
!
*ALLOBJ 特殊権限。
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WRKDOMSVR
Work with Domino Servers コマンドを使用すると、iSeries サーバー上の Domino Server で特定の操作を行なうことがで
きます。この画面から、Domino Server への以下の作業を実行できます。
サーバーの起動
サーバーの停止
!
サーバー設定の変更
!
サーバーコンソールの表示
!
サーバーコンソールでの作業
!
サーバーで使用されている OS/400 ジョブでの作業
!
作業ディレクトリの変更
!
サーバーに関連付けられる OS/400 オブジェクトリンクでの作業
!
NOTES.INI ファイルの編集
WRKDOMSVR コマンドには、この画面の Domino Server のリストをアルファベット順またはサーバー作成日順にソートす
る新機能 (F10) が追加されました。
!
!
WRKDOMSVR 画面でさまざまなオプションを実行するために必要な特殊権限は、機能によって異なります。
WRKSBS
Work with Subsystems コマンドを使用すると、サブシステムの終了、サブシステム記述の表示、およびサブシステムジョ
ブの処理を行なうことができます。Domino の旧バージョンからアップグレードする前に、Domino のすべてのサブシステム
を停止しなければなりません。サブシステムを停止する際には、まず *CNTRLD を使用して停止を試みてください。。20
分経ってもサブシステムが停止しない場合は、*IMMED オプションを使用します。
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付録 C DOMINO FOR ISERIES での OS/400 コマンドの使用
一般的な管理作業および関連する Domino コマンド
以下の表は、Domino Server の一般的な管理タスク (DOMSERV1) と、そのタスクを実行するために使用する OS/400 コ
マンドを示しています。
タスク
使用コマンド
例
サーバーの起動
STRDOMSVR
DOMSERV1 というサーバーの場合、以下を入力し
ます。
strdomsvr domserv1
サーバーの正常終了
ENDDOMSVR
DOMSERV1 というサーバーの場合、以下を入力し
ます。
enddomsvr domserv1
サーバーのサブシステムの終了
ENDDOMSVR
DOMSERV1 サーバーを終了してから、以下を入
力します。enddomsvr domserv1
サーバーが終了するのを待ってから、以下を入力
します。
enddomsvr domserv1 *immed
サーバーがアクティブかどうかを
判断
WRKDOMSVR
DOMSERV1 というサーバーの場合、以下を入力し
ます。
wrkdomsvr domserv1
Domino Status 列でサーバーがアクティブかどうか
を判断します。
サーバーアクティビティのみを表
示
DSPDOMCSL
DOMSERV1 サーバーの場合、以下を入力します。
dspdomcsl domserv1
サーバーアクティビティを表示し、
サーバーコマンドを入力
WRKDOMCSL
DOMSERV1 サーバーの場合、以下を入力します。
wrkdomcsl domserv1
サーバーの変更
CHGDOMSVR
DOMSERV1 サーバーの場合、以下を入力します。
chgdomsvr domserv1
[F4] キーを押して現在のプロパティを表示します。
プロパティを変更した後、[Enter] キーを押します。
Domino Server を制御する作業
画面の要求
WRKDOMSVR
DOMSERV1 サーバーの場合、以下を入力します。
wrkdomsvr domserv1
Domino Server の削除
CFGDOMSVR
DOMSERV1 サーバーを削除するには、以下を入
力します。
cfgdomsvr server(domserv1) option(*delete)
用語集
Lotus Notes/Domino ヘルプ
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オリジナル:Lotus Domino 6 for iSeries
第 1 回改訂:Lotus Domino 6.0.1 for iSeries
(2003/03/05 作成)
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