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サーバーの IP アドレスを変更するときにケアすべきこと ∼「サーバーに繋がらなくなった
® IB M S o ftw a reG roupLotusS ervcies Lotus Spring Forum 2009 IBM ソフトウェア プレミアム・サポート 活動事例紹介 サーバーの IP アドレスを変更するときにケアすべきこと ∼「サーバーに繋がらなくなった!!」というユーザーを減らすために∼ ©2009IB M C o rporato in IB M S o ftw a reG roupLotusS ervcies 特記事項 本資料の記載内容は、できる限り正確を期すよう努めてはおりますが、いかなる 明示または暗黙の保証も責任も負いかねます。 本資料の情報は、使用先の責任において使用されるべきものであることを、あ らかじめご了承ください。 掲載情報は不定期に変更されることもあります。他のメディア等に無断で転載 する事はご遠慮ください。 当資料をコピー等で複製することは、執筆者の承諾なしではできません。 また、当資料に記載された製品名または会社名はそれぞれの各社の商標また は登録商標です。 IBM、IBMロゴ、Lotus、Lotus Notes、Lotus Domino は、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標。 -2- IB M S o ftw a reG roupLotusS ervcies 名前解決に IP アドレスを使用したことがありますか? IBM Lotus Notes® および Lotus Domino® は、サーバーへのアクセスパフォーマンスを向 上させるために、接続先サーバーの情報をキャッシュしています。 サーバーの IP を変更した時に1番問題となるのは、キャッシュされている変更前の情報がク リア/更新されずに、以前の IP アドレスに接続を行うため、結果としてサーバーへのアクセ スが不可になる事です。 DNS や DHCP などの名前解決の仕組みが確立されており、IP アドレスを用いた Lotus Domino サーバーへのアクセスを全く行ったことがない環境であれば問題はありませんが、 そうでない環境や、IP アドレスでのサーバーへの接続することをヘルプデスクなどから定常 的に案内している環境の場合は、事前の対応が必要となります。 -3- IB M S o ftw a reG roupLotusS ervcies IP アドレス変更までの流れ 1. 現状把握&計画策定 サーバー、およびクライアントでの IP アドレスの利用状況を確認し、IP アドレス変更前の事前対 応の有無や規模、実施期間を決定します。 2. 事前対応実施 クライアント側に保存されているキャッシュ情報を削除します。また、サーバー上に記録されてい る IP アドレスについても FQDN に変更できるのであれば、この段階で変更し、IP アドレス変更 作業時のオペレーションを少なくします。 3. IP アドレス変更作業 DNS サーバーの変更、OS の設定変更、Domino ディレクトリの変更を行います。HOSTS を利用 している環境であれば HOSTS ファイルも更新します。 4. 事後対応 接続テストを行います。 正しく接続できない場合は、Trace コマンドで接続確認を行います。 -4- IB M S o ftw a reG roupLotusS ervcies 現状把握:IP アドレスが使用されているか確認する(サーバー編) 以下の箇所を確認し、IP アドレスが記述されているか確認します。IP アドレスが記述されている場 合は、IP アドレス変更時に合わせて変更する必要があります。FQDN への変更が可能なのであれば、 事前に FQDN に変更します(こちらを強く推奨します) ※サーバー文書 ポートタブ ※サーバー接続文書 基本情報 -5- IB M S o ftw a reG roupLotusS ervcies 現状把握:IP アドレスが使用されているか確認する(クライアント編) 以下の箇所を確認し、IP アドレスが記述されているか確認します。IP アドレスが記述されている 場合は、IP アドレス変更作業までにクライアントのキャッシュ、および接続文書を無効化する対策 (後述)を実施します。 ※個人アドレス帳 接続文書 ※ロケーション文書 $SavedAddresses フィールド -6- IB M S o ftw a reG roupLotusS ervcies 現状把握(補足):名前解決に HOSTS ファイルを利用している場合 Lotus Notes/Domino は基本的に Domino ディレクトリや個人アドレス帳に記載されている 情報で名前解決を実施します。しかしながら、Lotus Notes/Domino 内で名前解決できな い場合は、DNS や HOSTS ファイルの設定を参照します。 特に、各クライアントに HOSTS ファイルを配布して運用されている環境については、サー バー IP アドレス変更後、HOSTS ファイルの更新、および配布を忘れないよう注意する事が 必要です。 名前解決方法の詳細については、以下の Technote をご覧ください。 タイトル: 文書番号: URL: クライアントからサーバーへアクセスする際の名前解決の方法 720739 http://www.ibm.com/jp/domino04/lotus/support/faqs/faqs.nsf/all/720739 -7- IB M S o ftw a reG roupLotusS ervcies 事前対応:クライアントに残っているキャッシュ対策 メールなどでキャッシュ情報を削除する仕組みを配布、各ユーザーに実行してもらいます。 ※参考 個人アドレス帳に残っている特定サーバーの IP アドレスの接続文書やロケーション文書内に含ま れているキャッシュ情報を削除するサンプルを添付しますので、必要に応じてお使いください。 -8- IB M S o ftw a reG roupLotusS ervcies 変更作業:IP アドレスの変更を行います。 変更時に注意する点はありません。 DNS の更新反映時間やユーザーサービス停止時間などを考慮して、順次変更を行います。 -9- IB M S o ftw a reG roupLotusS ervcies 事後対応:IP アドレス変更後に正しくアクセスができない場合 Lotus Domino サーバーはサーバー稼動時にサーバーの情報をメモリ上のキャッシュに展開しています。 サーバー文書や接続文書を変更しても、メモリ上のキャッシュが更新されず、サーバーにアクセスでき ない場合があります。 この場合、Trace コマンドで明示的にサーバー接続を行ない、メモリ上のキャッシュを最新の情報に更 新します。 -10-