Notes/Domino 6.0.2 「Lotus Domino Web Access」への移行 アジェンダ
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Notes/Domino 6.0.2 「Lotus Domino Web Access」への移行 アジェンダ
Notes/Domino 6.0.2 「Lotus Domino Web Access」への移行 アジェンダ 1.はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 2.旧リリースからの移行 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 3.旧リリースとの混在環境・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 4.iNotes関連の設定 (サーバー設定文書-旧リリースとの比較)・・・・・・・・・・・・・・22 1 1 1.はじめに 本資料の記載内容は、正式な IBM のテストやレビューを受けておりません。内容について、で きる限り正確を期すよう努めてはおりますが、いかなる明示または暗黙の保証も責任も負いか ねます。本資料の情報は、使用先の責任において使用されるべきものであることを、あらかじ めご了承ください。 掲載情報は不定期に変更されることもあります。他のメディア等に無断で転載する事はご遠 慮ください。 本資料の著作権は日本アイ・ビー・エムにあります。非営利目的の個人利用の場合において、 自由に使用してもかまいませんが、営利目的の使用は禁止させていただきます。 IBM、はIBM Corporationの商標。 Lotus、Lotus Notes/Domino、はIBM-Lotusの商標。 Microsoft、Windows、Internet Explorer、はMicrosoft Corporationの米国およびその他の国 における商標。 その他、記載された社名および製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。 この資料では、R5.0.8から 6.0.1の iNotes Web Accessを「iWA」、6.0.2でリニューアルされた Domino Web Accessを「DWA」と表記します。 評価は Notes/Domino 6.0.2で行っています(CF1、CF2およびそれ以降のリリースでの動作 と異なる可能性があります)。 2 2.旧リリースからの移行 移行の手順 • システム全体の移行手順(概要) • iNotes関連の移行手順 移行時の注意点 • R4.6/R5共通の注意事項 • R4.6固有の注意事項 • R5固有の注意事項 3 2 移行の手順-基本的にはヘルプ通り システム全体のアップグレードの手順(概要) • システム管理サーバーをアップグレード • システム系テンプレートの設計置換(Domino Directory、NotesLog・・・) および、各サーバーに複製 • Domino Administratorのセットアップ • ハブ・サーバー、メール・サーバー、アプリケーション・サーバーのアップグ レード(ユーザーから”遠い”マシンより) • アプリケーションDBの動作確認及び修正 • Notesクライアントのアップグレード • メールDBの設計置換、新アプリケーションDBの運用開始 ※ 詳しくは製品ヘルプや、6.0リリース時のセミナー資料等を参照下さい 4 移行にあたっての考慮点 サーバー • Notesクライアントからのアクセスに比べるとサーバーに負荷 がかかる • Windows NT4.0マシンを使っており、OS自体のサポート期限 が間近 →サーバー・マシン/OSのリプレースも視野に入れる クライアント • 6.0.2DWAは、Internet Explorer 5.01/5.5/6.0 (WindowsOSのみ)に対応 →Netscapeユーザー、 Internet Explorer 4.xユーザー、Mac ユーザーのケアが必要 5 3 メール・サーバーのアップグレード • サーバーに 6.0.2を上書きインストール • インストール後、Dominoサーバーを起動 • コンソール画面で「Domino Directoryの設計置換」は必要に応じて Yes/Noを選択(ドメイン内で最初にアップグレードしたサーバーのみ設計 を置換。他のサーバーには複製で変更を反映させる) • サーバーが完全に起動したらビュー再構築、圧縮(→ODSが変換される) (コンソールから “load updall -r”および”load compact”) • convertタスクを使用して、各ユーザーのメールDBを6.0.2DWAのテンプ レートに設計置換する – ”inotes6.ntf”(Domino Web Access) – ”djxin6.ntf” (DJX対応版 Domino Web Access) (“inotes60.ntf”というテンプレートも存在するが、R5の iNotes相当の機能しか持って いないので要注意) 6 Webアクセス時の認証セキュリティー・レベル リリースによりデフォルト値が異なり、移行後の設定も異なる ○設定値 •「強いセキュリティで少ない名前のバリエーション」 →完全階層名、共通名 •「弱いセキュリティと複数の名前のバリエーション」 →完全階層名、共通名、姓のみ、名のみ、短縮名 移行に際して・・・ •R4.6には設定項目自体が無く、「弱いセキュリティ」と同等の動作をする →6をインストールすると「強いセキュリティ」に設定される。 R4.6でWebを利用している場合、ユーザーが姓のみ、名のみ、短縮名 を使用してログオンしている可能性もあるので要注意 •R5はデフォルトで「弱いセキュリティ」 →6をインストールすると R5の設定を引き継ぐ •参考までに、6はデフォルトで「強いセキュリティ」 7 4 設計置換はconvertタスクを利用する 6.0.xの Administrator’s Helpより・・・ 「メモ iNotes Web Access クライアントはカスタマイズできません。また、iNotes60.ntf テンプレートを Notes R5.0.7 以前のメールファイルに適用してはいけません。メールファ イルが正しく動作しない可能性があります。 」 →R5.0.7と R5.0.8の差異を評価(R4.6.7aでも評価) R4.6.7a、R5.0.7、R5.0.8から移行し、メールDBの設計を更新したとこ ろ、全てにおいて旧リリースで使用していたメール・データを移行できた Notesクライアントを利用して手動で設計置換を行う場合は、古いリリー スのクライアントできちんと設計が置換できないので要注意 (※ convertタスクで一括して設計置換を行った場合は問題なし) 置換を行った Notesのバージョン R4.6.7a R5.0.7 R5.0.8 6.0.2 × ○ ○ ○ 8 個人フォルダ/個人ビューは移行不可能 →DWA自体が個人フォルダ/個人ビュー表示に対応していない為 (共有ビュー/共有フォルダについては参照可能) 9 5 [参考]ビュー設計の置換が出来ない ビュー/フォルダについては既存の設計要素を引き継いで作成さ れるが、convertタスクではユーザーが作成したビュー/フォルダに 含まれる設計情報は置換されない フォルダについては、NotesでメールDBを開き「アクション」→「フォ ルダ設計の更新」を行う 共有ビューについては設計置換をしなくてもDWAから参照可能 10 R4.6個人アドレス帳の移行手順 サーバーを6.0.2にアップグレード メール・テンプレートを 6.0.2DWAに置換 Notesクライアントを 6.0.2にアップグレード Notesクライアントから個々のメールを開き「アクション」→「アドレス帳の同 期」を実行 (R4.6個人アドレス帳に存在するフィールドは全て移行できる事を確認済) 11 6 R4.6漢字アドレス帳(ファーストステップキット)の移行 DJXへ移行 • まず、サーバーをアップグレード • 新規と同様の手順でDJXをセットアップ • DJX管理ツールで、漢字アドレス帳のユーザーを読み込む • DominoのインストールCD-ROMに含まれる、漢字メール移行用のエー ジェントが含まれるメール・テンプレートで各メールDBを設計置換 • メールDBを開き、移行用のエージェントを実行 (エンド・ユーザー自身に実行させる) • メール・テンプレートを 6.0.2DWAのものに置換 →詳しくは「日本語ディレクトリー環境移行ガイド」を参照 http://www-6.ibm.com/jp/domino07/lotus/home.nsf/Content/ldd_tech_X_DJX_Migration_Guide 12 R5のDJXを6へ移行する手順 6に移行後、DJX関連のテンプレートを6のものに置換 • DJX Domino Directory →6.0.2にアップグレード後、初回Domino起動時に Domino Directoryの 設計置換を行うか否か尋ねられる。Yesで置換するが、DJX非対応のテ ンプレートで置換される為、再度設計置換をする必要有り • DJX管理ツール • DJX管理DB • DJXiNotesメール • DJX会議室予約テンプレートは無くなった →6標準の会議室予約テンプレートに置換(6では標準の会議室予約テ ンプレートが別名表示に対応した為) 13 7 R5個人アドレス帳の移行手順 R5.0.8以降を使用している場合 •メールDBのテンプレートを R5iWAに置換 •Notesクライアント(R5)から個々のメールを開き「アクション」→「アドレ ス帳の同期」を実行 •サーバーを 6.0.2にアップグレードし、6.0.2DWAテンプレートに置換 (R4.6と同じ手順でも良いが、クライアントを一旦 6.0.2にアップグレード する手間がかかる) R5.0.7以前を利用している場合は、R4.6からの移行と同じ手 順で、一旦クライアントをアップグレードするのが望ましい 14 R5メールDBに保存したアドレス帳データの移行 R5.0.8iWA→6.0.2DWA R5クライアント個人アドレス帳→R5.0.8iWA →いずれも基本的に問題なし。(「電話番号(自宅2,アシス タント)」、「自宅/学校メールアドレス」等は、R5にはフィールドと して存在しない) R5.0.8Webメール→6.0.2DWA:自宅および会社住所 の「都道府県」「市区町村」「番地」が移行されない。 (「よみがな」、「アシスタント電話番号」、「メールアドレス(会社 2)」等は5.0.8にはフィールドとして存在しない) 15 8 3.旧リリースとの混在環境 評価環境および内容 混在環境での問題点 • R4/R5共通の注意点 • R4.6.7aと6.0.2の混在環境での注意点 16 3.旧リリースとの混在環境 評価環境 • 旧リリースをインストールしたマシンを2台用意 (同じNotesドメインに所属し、公開アドレス帳等システム系 データベースは定期的(10分毎)に複製) • 各々のサーバーをホーム・サーバーとするユーザーを複数作 成 • システム管理サーバーのみ、6.0.2を上書きインストール • 6.0.2をインストールしたマシンにあるメールDBのメール・テン プレートをDWAのものに置換 17 9 3.旧リリースとの混在環境 評価内容 • 前ページの手順で下記の2種類の混在環境を構築 – R4.6.7a(Notes)と6.0.2(DWA)の混在 – R5.0.8(Notes、iNotes)と6.0.2(DWA)の混在 • 基本的なメールDBの機能について評価 – – – – メール・・・メール送受信、宛先選択 カレンダー&スケジュール・・・会議召集、グループスケジュール タスク・・・タスクのアサイン その他・・・ビュー/フォルダの作成、参照 18 グループ・スケジュールは最新テンプレートが必要 メール送受信、会議召集等の基本機能については問 題なし 6.0.2DWAでグループ・スケジュール機能を使って旧リ リースのメール・テンプレートから作成したDBのスケ ジュールを参照できない →最新テンプレートの適用(=サーバーをアップグレード し、メールDBの設計を更新する)が必要 (5.0.8iWAのグループ・スケジュール機能を利用して6.0.2DWAメールのユー ザーのスケジュールを参照する事は可能) 19 10 グループ・スケジュールは最新テンプレートが必要 古いテンプレートを使用しているユーザーのスケジュールは参照不可 20 R4と6.0.2の混在環境ではR4.6.7aが必要 R4.6と6のサーバーが混在する場合、R4.6.7aにアップグレード する必要がある(段階を踏んで移行する場合も含めて) •6の Domino Directoryでは「データベースで多くのフィールドを許可」設定 が有効 •この設定に対応するのは R4.6.7a以降 (R4.6.7以前のサーバーでは複製が失敗する) →R4.6と6の混在の場合は R4.6.7aが必須! 21 11 4.iNotes関連の設定(サーバー設定文書) 各リリースのサーバー設定文書画面 6.0.xで増えた設定項目 22 R5のサーバー設定文書「iノーツWebアクセス」タブ R5.0.8 R5.0.10 23 12 6.0.1 CF1のサーバー設定文書「iNotes Web Access」 24 6.0.2のサーバー設定文書「iNotes Web Access」 25 13 サーバー設定文書で設定可能な項目一覧-1 設定項目 6.0.2 6.0.1 5.0.10 5.0.8 デフォルトWelcomeページ ○ ○ ○ ○ Welcomeページタイトル ― ― ○ ○ ユーザーにWelcomeページの編集を許可 ○ ○ ○ × アラーム(有効/無効) ○ ○ ○ ○ アラームチェック間隔 ○ ○ ○ ○ メールチェック間隔 ○ ○ ○ ○ メール送信時の形式を指定 ○ ○ × × ユーザー名の名前解決 ○ ○ × × 暗号化メールのサポート ○ △ × × ユーザーにメールデータベースからNotesIDの削除を許可 ○ △ × × 暗号化メールを読むときにSSLを使用 ○ △ × × SSLリダイレクション要求にJavaScriptを使用します。 ○ △ × × オフラインメールデータベースを暗号化 ○ ○ ○ × ユーザーにオフラインを許可 ○ ○ ○ × この90日間に修正した文書のみ同期する ○ ○ × × 26 サーバー設定文書で設定可能な項目一覧-2 設定項目 6.0.2 6.0.1 5.0.10 5.0.8 ユーザー名の別名表示 ○ ○ ○ × ユーザー名の別名言語 ○ ○ ○ × ○ ○ × ユーザー名の別名表示の設定を許可 ○ デフォルトのアクティブビューを選択できるユーザー ○ × × × iNotes Web Accessを開いたときに開くビュー ○ × × × ○ ○ ○ ○ サーバー上でのアーカイブ ○ 全文索引 ○ ○ ○ インターネットパスワードの変更 ○ ○ ○ ○ カレンダー印刷 ○ ○ △ △ ActiveXファイル添付ユーティリティ ○ ○ ○ × 特記事項 ○ ○ × × メールに特記事項を追加する ○ × × × ○:設定が動作 △:設定項目はあるが動作しない ×:設定項目が存在しない 27 14 5.まとめ R4.6/R5を、ノン・カスタマイズで使っているユーザーで あれば、移行に関する敷居は高くない R5ユーザーにとっても移行のメリットは大きい (移行に関するリスクは R4.6よりさらに小さい) →貴重な既存のデータをそのままに、最新のWebメー ル・システムが使えます。ぜひ、新しくなった Domino Web Accessをご利用ください。 28 日本アイ・ビー・エム株式会社 ソフトウェア事業部 ロータス技術部 29 15