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会議室予約機能の改善点 2005 年 2 月 日本アイ・ビー・エム株式会社
IBM Lotus Notes/Domino 7 (Beta) 会議室予約機能の改善点 2005 年 2 月 日本アイ・ビー・エム株式会社 ソフトウェア事業 ロータステクニカル・セールス 目次 1.はじめに 2.主な改善点 3.新機能の紹介 3−1.重複予約の防止機能 3−2.予約可能な期間/期限の設定機能 3−3.確認メール自動配信機能 3−4.予約者の簡易変更機能 3−5.簡易予約機能 − 特記事項 − • 本資料の記載内容は、正式な IBM のテストやレビューを受けておりません。内容につ いて、できる限り正確を期すよう努めてはおりますが、いかなる明示または暗黙の保証 も責任も負いかねます。本資料の情報は、使用先の責任において使用されるべきもので あることを、あらかじめご了承ください。 • 本資料は Beta 版を利用して作成したものです。製品版ではここに記載された内容と相 違が発生する場合があります。 • 掲載情報は不定期に変更されることもあります。他のメディア等に無断で転載する事は ご遠慮ください。 • 本資料の著作権は日本アイ・ビー・エムにあります。非営利目的の個人利用の場合にお いて、自由に使用してもかまいませんが、営利目的の使用は禁止させていただきます。 • IBM、は IBM Corporation の商標。 Lotus、Lotus Domino、Lotus Notes、は IBM-Lotus の商標。 その他、記載された社名および製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。 - 1 - 1.はじめに 会議室予約DB(テンプレート名:Resource Reservations (7)、ファイル名:resrc7.ntf) を使用すると、メールのカレンダーから会議の開催をする際に、使用する会議室やその他の リソースを予約することができます。また、直接会議室予約DBから予約することもできます。 会議室予約 DB を利用することで、以下のことが可能です。 z メール DB のカレンダービューから「会議の開催」を行う場合、予約可能な会議室や リソースの情報を自動で検索 z 会議室予約 DB から予約可能な会議室やリソースを直接予約 z 会議室及びリソースの管理 2.主な改善点 Lotus Notes/Domino 7では、従来のバージョンからの機能である会議室予約機能に関して、 以下の改善がなされており、ユーザーの使い勝手及び管理機能が向上しています。(全てが Beta版で実装されている保証はありません。) z 重複予約の防止機能 z 予約可能な期間/期限の設定機能 z 確認メール自動配信機能 z 予約者の簡易変更機能 z 簡易予約機能 - 2 - 3.新機能の紹介 Lotus Notes/Domino 7から追加または拡張された、各新機能の詳細について紹介します。 3−1.重複予約の防止機能 Lotus Notes/Domino 7では、重複予約を防止するための、会議室予約DBに予約を承認するフ ローの機能が拡張されています。この機能を使用することで、予約が確定する前に、各リソ ースのオーナーとして設定されている管理者またはユーザーが、予約者を選別できます。ス テータスは「承認前」、 「承認済み」、 「却下」の3種類で管理されます。この設定は、Resource 文書ごとに行われます。また、リソースのオーナーを設定しない場合は、そのリソースを先 に予約した予約者が自動的に予約を承認されます。 『機能』 z 会議室/リソース予約を「承認前」、「承認済み」、「却下」の3種類のステータス で管理できます。 z メールの会議の開催からでも、会議室予約DBからでも同等の機能として提供されます。 z クラスタリングに対応しています。 『設定方法』 Resource文書の「Owner options」で、「Owner restrictions」を選択します。選択肢は以 下の通りです。 Owner restrictions名 -NoneOwner only 説明 オーナーなし。予約後自動的に承認される。 ※注3 設定したオーナのみ予約の承認ができる。 Specific people 設定したユーザーのみが予約できる。他のユーザーは予約不 Autoprocessing 設定したユーザーのみ自動処理で承認される。他のユーザー 承認処理が必要。 Disable reservations 一時的にリソースを予約不可にできる。 [表3-1-1:Owner restrictions] ※ 注3 この選択肢を選択した場合も、重複は発生しません。 『使用例』 重複予約の防止機能を使用して、実際に予約の承認フローを実行した例を以下に紹介します。 この例では、別の予約者が同じ時間帯で同じ会議室/リソースを予約した場合に、重複予約 が発生しないように、オーナーが予約の承認/却下を実施します。 ① 会議室予約DBでACLの設定を行います。管理者に[CreateResource]というロールを設定 します。また、サーバー文書のSecurityタブの「Programmability Restrictions」にDB - 3 - 管理者を設定することで、エージェントを有効化します。 ② 会議室予約DBでSite Profile文書の設定とACLの設定を行います。 [図3-1-1:Site Profileの設定] ③ ①で登録したSiteの会議室Room1のResource文書を作成します。「Owner options」で 「Owner Only」を選択して、 DOM ADMIN/ND7 をオーナーとして登録します。 [図3-1-2:Resource文書の設定] - 4 - ④ 1 User/ND7 がメールのカレンダーより「Schedule a meeting」を新規作成してミー ティングの開催を通知します。Room1を選択して、「Save and Send Invitations」を押 します。 [図3-1-3: 1 User/ND7 からのMeetingの開催] ⑤ Room1のResourceオーナーである DOM ADMIN/ND7 にResource予約承認依頼のメールが 送付されます。 - 5 - [図3-1-4:Resourceオーナー宛承認依頼メール] ⑥ 会議室予約DBには 1 User/ND7 の承認待ち予約文書が作成されています。 [図3-1-5:オーナー承認待ちReservation文書] ⑦ ③で 1 User/ND7 が承認待ちの時に、 3 User/ND7 がRoom1を同じ日時で予約依頼 を出します。Room1のオーナー DOM ADMIN/ND7 に予約承認依頼のメールが送付され ます。 - 6 - [図3-1-6:2 User/ND7からのMeetingの開催] ⑧ Room1のオーナー DOM ADMIN/ND7 は、 1 User/ND7 、2 User/ND7から同じ日時で の会議室予約依頼メールを受け取ります。または、会議室予約DBの「Waiting for approval」ビューでも確認できます。 「図3-1-7:会議室予約DBのWaiting for approvalビュー」 ⑨ オーナー DOM ADMIN/ND7 は③の 1 User/ND7 User/ND7 の予約を承認します。次に⑥の 3 の予約を承認しようとすると、すでに予約済みなので承認できないというダ イアログが表示されます。(理由を書いて) 3 User/ND7 の予約を却下します。 - 7 - [図3-1-8:オーナー承認待ちReservationの予約不可ダイアログ] ⑩ 3 User/ND7 のメールには、予約が却下されたメールが送付されます。送付されたメ ールの文書リンクを開くと、以下のような却下されたReservation文書が開きます。 [図3-1-9:オーナー却下済みReservation文書] ⑪ 会議室予約DBでは、承認済みの文書と却下文書に更新されています。 - 8 - 「図3-1-10:会議室予約DBのBy Dateビュー」 ビューアイコンの意味:予約のステータスを表します。 砂時計:承認待ち チェックマーク:承認済み ×印:却下 - 9 - 3−2.予約可能な期間/期限の設定機能 Lotus Notes/Domino 7では、会議室またはリソースを予約できる期間を限定する機能があり ます。この設定を適用することにより、予約者が遠い未来の予約を制限なしに予約してしま うことを防止することができます。 『機能』 Resource文書で設定を行うことにより、以下のような期間/期限の設定ができます。 z Meetingの早期予約を制限できます。 z 繰り返しスケジュールの予約日数を制限できます。 z Resource文書で設定した制限期間内での予約が可能です。 z メールの会議の開催からでも、会議室予約DBからでも同等の機能を提供します。 『設定方法』 Resource文書の「Owner options」の「Availability Settings」で、 「Limit how far in advance a room/resource can be reserved」にチェックをつけます。 以下のどちらかをチェックし、予約可能な期限あるいは期間(日数)を設定します。ここで の期限/期日は、会議室またはリソースを実際に使用する期日までの間を表します。 ・「Limit by date」 ・「Limit by days」 『使用例』 Resource文書で、会議室/リソースの予約可能な期間/期限の設定を行った場合の会議室/リ ソース予約使用例を以下に紹介します。 ① 会議室予約DBでACLの設定を行います。管理者に[CreateResource]というロールを設定 します。また、サーバー文書のSecurityタブの「Programmability Restrictions」にDB 管理者を設定することで、エージェントを有効化します。 ② Site Profile文書の設定を行います。 ③ Room2のResource文書を作成して、「Owner options」の「Availability Settings」で 「Limit how far in advance a room/resource can be reserved」にチェックをつけま す。「number of days」を10 (日)に設定します。 - 10 - [図3-2-1:Resource文書] ④ 1 User/ND7がメールのカレンダーから「Schedule a meeting」を新規作成します。作成 日の日付2004/12/08で2004/12/20を予約し、「Save and Send Invitations」を押しま す。 [図3-2-2:Schedule a meetingの作成] ⑤ 10日以上前からの予約であるため、自動的に却下されて確認メールが送信されます。 - 11 - [図3-2-3:Room2の却下確認メール] ⑥ 会議室予約DBから、直接Room2の予約を作成する場合でも、作成日の日付2004/12/08で 2004/12/20を予約確認すると、Room2は予定が空いているにも関わらず選択できません。 [図3-2-4:Reservation文書] - 12 - 3−3.確認メール自動配信機能 Lotus Notes/Domino 7では、会議室予約DBを使用して会議室またはリソースを予約すると、 予約者に予約確認メールを自動で配信する機能があります。 『機能』 Site Profile文書での設定により、以下の機能が使用できます。 z 会議室またはリソース予約を実行すると、自動で予約確認メールが予約者に配信され ます。 z メールで予約された「Meeting」がCancelされると、キャンセルメールが配信されま す。そのため、ルーム/リソースをすぐに利用できます。 z メールの会議の開催からでも、会議室予約DBからでも同等の機能として提供されます。 『設定方法』 Site Profile文書の以下の設定を行います。 Site Profileの設定 説明 Resource reservation autoreminder 「Enable」に設定。 Send autoreminder for: 全てのリソースまたは特定のリソースを選択可能。 また全ての予約または会議室予約DBで予約した場 合のみ(メールからの予約時以外)の設定が可能。 When autoreminder should be sent: 予約の自動確認メールを週次に送信するか(曜日を 指定)、または送信日を指定(2日前など)。 [表3-3-1:Site Profileの設定項目] 『使用例』 Site Profile 文書で確認メール自動配信設定をした場合の使用例を紹介します。 ① 会議室予約DBでACLの設定を行います。管理者に[CreateResource]というロールを設定 します。また、サーバー文書のSecurityタブの「Programmability Restrictions」にDB 管理者を設定することで、エージェントを有効化します。 ② Site Profile文書の「Site Profile」の設定を行います。「When autoreminder should be sent:」で予約の自動確認メールを2日前、1日前、予約当日に設定します。またRoom2 のResource文書の設定を行います。 - 13 - [図3-3-1:Site Profileの設定] ③ 1 User/ND7 が、メールDBのカレンダーより「Schedule a Meeting」を新規作成して、 Room2を予約します。「Save and Send Invitations」を押して保存します。 [図3-3-2:Meetingの開催] ④ 定期実行スケジュールエージェントにより、Site Profile文書で設定された日時にメー ルボックスに会議室/リソース予約のリンクのついた予約確認メールが自動送信されま - 14 - す。 [図3-3-3:予約確認メール] ⑤ メールのカレンダービューから作成した「Meeting」文書を開きます。メニューバーよ り「Actions」-「Cancel」を選択すると、ダイアログが表示されるのでそのまま「OK」 を押します。 [図3-3-4:ミーティング予約のキャンセル] - 15 - ⑥ 予約キャンセルのメールが全ての参加者に送信され、会議室予約DBからReservation文 書が削除されます。 [図3-3-5:ミーティング予約のキャンセル] - 16 - 3−4.予約者の簡易変更機能 Lotus Notes/Domino 7では、予約者が予約をキャンセルしたい場合は、他のユーザーにその 予約をそのまま渡すことができます。 『機能』 z 簡単に会議室またはリソースの予約者を変更できます。 z 会議室/リソースの予約者またはオーナーだけが予約の変更ができます。 z 会議室予約DBからのみ予約可能です。 『設定方法』 特にありません。予約済みのReservation文書のアクションメニューまたはアクションバー より「Transfer Reservation」を実行します。 『使用例』 会議室/リソース予約をキャンセルしたいとき、他のユーザーにその予約を渡す場合の使用 例を紹介します。 ① 会議室予約DBで必要な設定を行っておきます。管理者のACLの設定を行い [CreateResource]というロールを設定します。また、サーバー文書のSecurityタブの 「Programmability Restrictions」にDB管理者を設定することで、エージェントを有効 化します。会議室予約DBでSite Profile文書とResource文書の設定を行います。 ② 会議室予約DBから他のユーザーに予約を渡したい承認済みReservation文書を開きます。 アクションバーまたはアクションメニューから「Transfer Reservation」を実行します。 - 17 - [図3-4-1:承認済みReservation文書] ③ ダイアログが表示されますので、予約を渡したいユーザー User 2/ND7 を入力して 「OK」ボタンを押します。 [図3-4-2:予約者変更ダイアログ] ④ Reservation文書の予約者の名前が変更されます。 [図3-4-3:予約者変更後のReservation文書] - 18 - 3−5.簡易予約機能 Lotus Notes/Domino 7では、会議室またはリソース予約機能を限定したフォームから簡単に 予約できるフォームが追加されています。 『機能』 z 簡易予約用のシンプルな予約フォームを使用します。 z デフォルトでエントリ、ルーム、リソースが選択できます。 z アクションバーと右クリックメニューが使用可能です。 z 会議室予約DBから予約する場合にだけ使用可能です。 『設定方法』 特にありません。通常の予約フォームではなくメニューバーまたはアクションメニューの 「Quick Reservation」から予約を実施します。 『使用例』 簡易予約機能の使用例を紹介します。 ① 会議室予約DBで必要な設定を行っておきます。管理者にACLの設定を行い [CreateResource]というロールを設定します。また、サーバー文書のSecurityタブの 「Programmability Restrictions」にDB管理者を設定することで、エージェントを有効 化します。会議室予約DBでSite Profile文書とResource文書の設定を行います。 ② 会議室予約 DB のアクションバーなどから「Quick Reservation」を実行します。 - 19 - [図3-5-1:会議室予約DB] ③ Quick Reservation Request 文書が開きますので、「Select room」ボタンを押します。 Room2 を選択して「OK」を押します。 [図3-5-2:Select a roomダイアログ] ④ 開催日時等を選択して、「Save and Close」を押します。 [図3-5-3:Quick Reservation文書] - 20 -