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熊 野 酸 性 岩 類 の 古 地 磁... フ ィ ッ シ ョ ン ・ トラ ッ ク年... 田 上
熊野 酸 性 岩 類 の 古 地 磁 気 と フ ィ ッ シ ョ ン ・ トラ ッ ク年 代 Paleomagnetism and fission-track ages of the Kumano Acidic 田 Rocks 上 高 Takahiro Ⅰは じ め に 短 径 約20kmの 広* TAGAMI* 範 囲 で 分 布 し て お り,そ の地 質 ・ 岩 相 ・噴 出 様 式 は 荒 牧 ・羽 田(1965),荒 1967)に 新 第三 紀 以 降 の よ うに比 較 的 新 しい時 代 の 古 地 磁 気 学 的 研 究 で は,明 確 な 正 帯 磁 方 向,も る 。 層 序 は 下 位 よ り 神 ノ 木 流 絞 岩 ・凝 灰 岩 ・花崗 し くは 逆 帯 磁 方 向 以 外 の 中 間 的 帯 磁 方 向(intermediate direction)が 見 い 出 さ れ る と,多 場 合2通 りの 解 釈 が 試 み ら れ て き た 。1つ 型 的 な 例 は,ITO(1970)の の典 る と さ れ て い る 。Fig.1に の と 考 え た 場 合 で あ る 。 も う1つ MAGILL and COX(1981)の 熊 野 酸 性 岩 類 の位 置 ・岩 相 区 分 と そ の 周 辺 の 地 質 図 を 示 す 。 述 古 地 磁 気 試 料 は 局 地 性 を 可 能 な 限 り排 除 す る 原 因 を地 球 磁 場 の directionを 盤 の熊野層 群及 び四万十 累 層 群 音 無 川 層 群 を 不 整 合 に 貫 入 ・被 覆 し て い 行 った 西 南 日本 の 新 directionの 逆 転 時 のtransitional 斑 岩 に 区 分 さ れ,基 くの 第 三 紀 に つ い て の 研 究 に 示 さ れ る よ う に,上 のintermediate 牧(1965, よ っ て 詳 細 に 調 査 ・検 討 が 行 わ れ て い と い う 目 的 か ら,出 来 る だ け 広 範 な地 域 か ら採 記録 した も 取 す る よ う に 努 め た 。Fig.2に の 例 と して は 示 す 。 神 ノ 木 流 紋 岩11 site,凝 様 に 地 形 的 特 徴,も 斑 岩6 siteか 試料採取地 点 を 炭 岩8 site,花崗 ら試 料 採 取 を行 っ た 。 フ ィ ッ シ ョ しくは地 質構 造 を考 慮 して 局 地 的 な構 造 運 動 の ン ・ ト ラ ッ ク年 代 測 定 用 試 料 も 上 述 の3つ 結果 と考 え た場 合 で あ る。 相 か ら採取 した 。 最 近 乙 藤 ・松 田(1981)は の岩 山陰江 川流域 にお け る 古 地 磁 気 学 的 研 究 か ら,従 古地磁気 測定 Ⅲ結果 来 古 第 三 紀 にお い て 終 了 す る と さ れ て き た(SASAJIMA,1981),日 全 て の 試 料 に つ い て,自 本 海 の 拡 大 と そ れ に 伴 う西 南 日 本 の 時 計 回 り 回 転 運 動 が 前 期 中 新 世 に お い て も 終 了 し て お ら ず, 測 定,pilot その 後 現 在 ま で の 間 に 西 南 日 本 の50° 以 上 の 時 段 階 熱 消 磁(PTHD)を 行 い,pilot sampleが 最 の 試 料 を 全 て 消 磁 し た(McELHINNY,1973)。 こ の よ う に 中 新 世 の 古 地 磁 気 を詳 細 に 検 討 す 以 下 岩 相 別 に測 定 結 果 の 信 頼 性 を検 討 す る。 南 日本 の 構 造 発 達 史 を考 え る 上 で も非 常 に 大 き な 制 限 と な る こ と は 明 ら か で あ る 。 〈神 ノ 木 流 絞 岩) 採 取 し た11 site全 地質 概 略 及 び 試 料 採 取 段 階 交 流 消 磁(PAFD), も よ く集 ま る交流 磁 場 強 度 な い しは 温 度 で残 り 計 回 りの 回 転 運 動 が あ っ た と 主 張 し た 。 る こ と が,西 sampleの 然 残 留 磁 気(NRM) Ⅱ て の 試 料 に つ い て安 定 な 残 留 磁 化 を 示 し た 。 そ の 一 例 をFig.3に 示 す。交 流 消 磁 及 び 熱 消磁 に対 す る残 留 磁 化 の 安 定 性 が 熊 野 酸 性 岩 類 は 紀 伊 半 島 東 南 部 に 長 径 約60km, *京 都 大学 理 学 部地 質学 鉱物 学教 室 極 め て良 い こ と が わ か る。 Fig.1熊 野 酸 性 岩 類 と 周 辺 の 地 質 図(ARAMAKI et al.,1977よ 〈凝 灰 岩 〉 採 取 し た8 に つ い て 得 ら れ た 各siteご site中Fig.4に 示 す1 siteだ け か ら信 頼 で き る古 地 磁 気 結 果 が 得 ら れ た 。 最 適 熱 消 磁 後 の 磁 化 方 向 の 集 中 度 が,自 然残 留磁化の 方 向 の 集 中 度 よ り 良 く な っ て い る こ と が わ か る。 〈花崗 斑 岩 〉 採 取 し た6 site中2 siteか 示 す 。2つ の との 平 均 偏 角 を地 質 図 上 に 示 す(Fig.6)。 神 ノ木 流 絞 岩 か ら採 取 した 試 料 は 全 て大 き く 東 偏 し た 方 向 を 示 し,凝 灰 岩 及 び 花崗 斑 岩 か ら 採 取 した 試 料 は 大 き く西偏 した方 向 を示 した。 な お こ れ ら は,傾 ら信 頼 で き る 結 果 が 得 ら れ た 。 そ の 一 例 をFig.5に siteは り) 動 補 正 後 の 方 向 を 示 し て お り, 露 頭 に お け る 流 理 構 造,凝 灰 岩 の層 理 な どか ら 適 格 な傾 動補 正 が可 能 で あ っ た。 い ず れ も 急 冷 相 で あ る細 粒 部 に 相 当 し, 交流 消 磁 及 び 熱 消 磁 に対 して 残 留 磁 化 は 非 常 に フ ィ ッ シ ョ ン ・ トラ ッ ク 年 代Ⅳ 測定結果 安定 であった。 以 上 述 べ た 信 頼 で きる残 留 磁 化 を示 した 試料 神 ノ 木 流 絞 岩 と 花 醐 斑 岩 そ れ ぞ れ1 siteに っ Fig.2.試料採取地点(星印で示したところ) Fig.3.神 ノ 木 流 絞 岩 の 残 留 磁 化 測 定 結 果 の 一 例(Site 1)自 然 残 留 磁 化(NRM)の 2)300 Oeで 3)pilot 8-b) 方向 交流 消 磁 後 の残 留 磁 化 の方 向 sampleの 段 階 交 流 消 磁(PAFD)に 変 化(縦 軸 に 消 磁 前 の 磁 化 強 度Joと 4)pilot sampleの 段 階 熱 消 磁(PTHD)に よ る 残 留 磁 化 の 方 向 の 変 化 と磁 化 強 度 の 消 磁 後 の 磁 化 強 度Jの 比J/Joを と っ た) よ る 残 留 磁 化 の 方 向 の 変 化 と磁 化 強 度 の 変 化 い て,フ ィ ッ シ ョ ン ・トラ ッ ク年 代 が得 られ た。 測 定 鉱 物 に はzirconを re-etch subtraction 用 いgrain methodに (西 村,1977)。 以 下 に そ の 結 果 を検 討 す る。 by よ っ て 行 神 ノ 木 流 絞 岩 か ら採 取 し た 試 料KRy-1(site 2)の grain, っ た 年 代 ヒ ス ト グ ラ ム をFig.7-aに 示 す。年 代 の ピ ー ク か ら離 れ て 分 布 す る2つ の 古 い 年代 を 与 え る ジ ル コ ン粒 は,個 体 差 に起 因 す るエ ッ チ ン グ不 足 に よ り満 足 な 年 代 を 示 し て い な い と Fig.4.凝 灰 岩 の 残 留 磁 化 測 定 結 果 の1 例(site 17) 2)350℃ で熱 消 磁 後 の残 留 磁 化 の方 向 1),3),4)はFig.3と同 じ 考 え ら れ る 。 そ こ で こ の2つ 代 を 求 め,15.0±1.7Maと を除 い て平 均 の 年 い う結 果 を 得 た 。 斑 岩 か ら採 取 した 試 料KGP-1(site の 年 代 ヒ ス ト グ ラ ム をFig.7-bに 示す。 ・ ト ラ ッ ク 年 代 は 約15Maで に な っ た が,こ れ はSHIBATA and 花崗 10) に よ っ て 報 告 さ れ て い るK-Ar年 全 て よ い一 致 を示 して い る。 の ジ ル コ ン 粒 が ピ ー ク を 形 成 す る と 考 え ら れ, その 平 均 か ら15.1±3.4Maと あ る こ と が明 らか い う結 果 を 得 た 。 今 回 の 測 定 か ら 熊 野 酸 性 岩 類 のフ イ ッ シ ョ ン 討 論 Ⅴ NOZAWA(1967) 代14±2Maと Flg.5.花崗 斑 岩 の 残 留 磁 化 測 定 結 果 の1例(site 2)300 Oeで 18) 交流 消磁 後 の残 留磁 化 の 方 向 1),3),4)はFig.3と同じ 本 研 究 で 得 ら れ た 古 地 磁 気 結 果 の 各siteご の 平 均 磁 化 方 向 を,シ し てFig.8に と ュ ミ ッ ト ・ネ ッ ト に 投 影 示 す 。 こ こ で 正 の 伏 角 を示 す 黒 丸 は 全 て 神 ノ 木 流 絞 岩 で あ り,負 丸 が 凝 灰 岩,花崗 の 伏 角 を示 す 白 斑 岩 で あ る。 こ の 大 き く 東 偏 ・西 偏 し た 特 異 な 古 地 磁 気 方 向 に は 次 に 示 す3つ の 解 釈 が 考 え られ る。 ⅰ) 古 地 磁 気 の 永 年 変 化(secular variation) の 影響 磁場 ⅱ) 反 転 の 途 中 の 方 向,な sionを い し はexcur- と ら えた 。 何 ら かの 構 造 運 ⅲ) 動 に起 因 以 下 こ れ ら3つ 永年変化 の 解 釈 に つ い て の 検 討 を 行 う。 ⅰ) Fig.6.地質図上にプロットした各siteごとの平均偏角(矢印の方向) Fig.7.フ ィ ッ シ ョ ン ・ ト ラ ッ ク 年 代 測 定 法 に よ る ジ ル コ ン の 粒 子 年 代 の ヒ ス ト グ ラ ム a.神 ノ 木 流 絞 岩(site 2)b.花崗 斑 岩(site 10) 質 時 代 に ま で 適 用 で き る と 考 え る と,今 回得 ら れ た 結 果 を 永 年 変 化 に よ っ て 説 明 す る こ と は出 来 な い。 ⅱ)磁 場 反転 今 回 得 ら れ た 結 果 を磁 場 反 転 の 途 中,な はexcursionを と ら え た と 解 釈 す る と,流 が 東 偏 し た 地 球 磁 場 を 記 録 し た 後,凝 いし 紋岩 灰 岩及 び 斑 岩 が 西 偏 し た 地 球 磁 場 を 記 録 した こ と に 花崗 な る 。一 般 に こ の よ う な ケ ー ス は 非 常 に 低 い確 率 で あ る と考 え られ る。 )構 造運 動 ⅲ 正 の 伏 角 を 示 す 神 ノ木 流 絞 岩 の 磁 化 方 向 と負 の 伏 角 を示 す 凝 灰 岩 及 び 花 岡 斑岩 の 磁 化 方向は Fig.8.熊野酸性岩類の古地磁気測定結果(各siteごと の 平 均 磁 化 方 向 を シ ュ ミ ッ ト ・ネ ッ トに 投 影 し て あ る) ほ ぼ 反 平 行 で あ り,神 ノ木 流 絞 岩 が正 帯磁 凝 灰 岩 と 花崗 斑 岩 が 逆 帯 磁 を 示 し て い る と 考 え る 黒 丸:正 の(下 白 丸:負の(上 向 き の)伏 角 向 き の)伏 角星印:全siteの平均磁化方向(D=63.9°, こ と が 出 来 る 。 そ こ で 逆 帯 磁 を180° て 全siteの I =48.4°) HIROOKA(1972)に よ っ て 求 め ら れ た 過 去2000 年間 の 地 磁 気 永 年 変 化 は,偏 角 ・伏 角 共 に 最 大 ±20° の 範 囲 で あ っ た 。 従 っ て こ れ が 更 に 古 い 地 反 転 させ 平 均 磁 化 方 向 を 求 め る と,偏 角63.9° 伏 角48.4° と い う 大 き く東 偏 した 方 向(Fig.8 の 星 印)が 得 られ る。 こ の 磁 化 方 向 が 構 造 運 動 に よ っ て も た ら され た と 考 え る 場 合,ま ず 問 題 とな るの は 運 動す る ブロ ッ ク の 大 き さ で あ り,少な く と も今 回 の 試 料 採取 地 点 で あ る 熊 野 酸 性 岩 本 体 と,同 時期 に活 動 した太 地 一 古 座 の 火 成 岩 体 を 包 含 す る 範 囲 で あるこ とが必 要 と な る。 鳥 居(1981)に 1.フ 熊 野 酸 性 岩 類 は15Ma頃 活 動 した 比較的 短 い期 間 に集 中 的 な 活 動 を行 った こ とが 明 らか に な っ た 。 2.古 よ れ ば,12-14Maに ィ ッ シ ョ ン ・ ト ラ ッ ク 年 代 測 定 か ら, 地 磁 気 測 定 に よ っ てD=63.9° と い う 大 き く東 偏 した 方 向 が得 ら れ た 。 この 事 実 か ら とさ れ て い る 瀬 戸 内 火 山 岩 類 の 残 留 磁 化 の 方 向 だ け で は 一 義 的 な 解 は 与 え ら れ な い が,日 本海 は,現 在 の 地 理 極 に 永 年 変 化 の 範 囲 で ほ ぼ 一 致 の 拡 大 に伴 う西 南 日本 の 高 速 度 の 時 計 回 り回 転 するこ とが 明 ら か に さ れ て い る。 そ こで 熊 野 を 運 動 に 帰 さ れ る と 解 釈 す る の が,現 含 み 瀬 戸 内 を含 ま な い 狭 い 範 囲 に お け る 構 造 運 も 妥 当 で あ る と考 え られ る。 段 階では最 動 が ま ず 考 え ら れ る 。 し か し 西 南 日本 に お い て 顕 著 な帯 状 配 列 を 示 し て い る 古 第 三 紀 以 前 の 地 質構 造,例 謝辞 Ⅶ え ば 中 央 構 造 線 が 紀 伊 半島 東 南 部 付 近 で 乱 れ て い な い こ と か ら,そ の よ うな ケ ー ス は考 え ら れ な い 。 本 研 究 を 進 め る に あ た り,笹 嶋先生以下研 究 室 の 諸 先 生 諸 先 輩 方 に い ろ い ろ と御 指 導 い た だ 次 に瀬 戸 内 を含 む も う 少 し 大 き い 範 囲,例 え いた 。 こ こ に 厚 く感 謝 の 意 を 表 し ま す 。 ば西 南 日本 規 模 の 構 造 運 動 を 考 え る こ と が 可 能 で あ る。HARRISON and LINDH(1982)に 中新 世 に お い て はAPWP(Apparent Wandering Paths)が よ れ ば, 移動 の影 響 は ほ と ん ど無 視 で き る 。 従 っ て 今 回 得 ら (12∼14Ma)の 鳥 居(1981)の 瀬 戸 内 火 山岩 類 古 地 磁 気 方 向 か ら,1∼3Maの間 に,永 年 変 化 の 影 響 を 考 慮 し て も50° に 及 ぶ 回 転運動 が存 在 した こ と に な る。 こ こ で 問 題 と な るの は,西 南 日 本 と い う ブ ロ ッ クの 運 動 す る ス ピ ー ドが 一 般 的 に 想 定 さ れ て い る プ レ ー トの 相 対 速 度 よ り相 当 大 き く な る と い う点 で あ る 。 乙 藤 ・松 田(1982)の 主 張 す る よ う に,回 転 運動 の 極 を ブ ロ ッ ク の 一 端 で あ る 九 州 西 方 に 置 き, 800kmの 棒 状 ブ ロ ッ ク が2Maの た と す る と,も 間 に50° 回 転 し う一 方 の 端 に お け る ス ピ ー ドは 2π(8×107)×(50°/360°)/2×106=35cm/yr. に及 ぶ こ と に な る 。LEPICHON et al.(1973)に ばプ レ ー トの 相 対 速 度 は 通 常 数cm/yr.で 場 合 で も10cm/yr.程 よれ 大 きい 度 で あ る と さ れ て お り,従 っ て か な り特 殊 な 高 速 度 回 転 を 想 定 す る こ と に なる。 Ⅵ結 論 用 文 献 Polar 現 在 の 地 理 極 とほ と ん ど一 致 す る こ と が 明 ら か に さ れ て お り,極 れ た偏 角63.9.と 引 荒牧 重 雄(1965)熊 野 酸性 火成 岩 類 の噴 出様 式.地 質雑, vol.71,p.525-540. 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