...

原著論文 Comutella(放 散 虫)の

by user

on
Category: Documents
38

views

Report

Comments

Transcript

原著論文 Comutella(放 散 虫)の
NOM12号(1984年3月)33∼39
原著論文
Comutella(放
Cephalic 散 虫)の
structure 内部 構 造 とそ の系 統 につ い て
of CIOrnUtella (Radiolaria)and 竹
村
厚
Atsushi 1は
its phylogeny
司*・
山
TAKEMuRA SANFILIPPO(1970)に
じめ に
内
珪 質 の 骨 格 を も つ 放 散 虫 は,Polycystinaと
生 代 以 降 の も の は,Spumellaria及
Nassellariaに
二 分 さ れ る(RIEDEL,1967)。
の う ち,Nassellariaは
も の(EHRENBERG,1875),即
ち,一
sellariaはcentral
,そ
の1つ
の
方 向 性 を も
よ る と,Nas-
の 極 に た だ1っ
のporeを
もつ も
に 化
れ が唯 一 の 情 報 と な
生 代 の 化 石 放 散 虫 の 研 究 が 進 み,さ
ま ざ ま な形 態 の種 が多 数 報 告 さ れ て い る。 そ れ
ら の う ち,PESSAGNO(1970)に
よ る白 亜 紀 の
Rotaformidaeや,DuMITRIcA(1978)の
三 畳 紀
Eptingiidaeは,Spumellaria状
存 在 し な い 。Cornutella及
びLithapium
は 外 部 形 態 か ら す れ ば,明
ら か にNassellaria
の 形 態 を もち な
見 ら れ るskeletal
11試
elementsが
本 研 究 に 用 い た 試 料 は,海
apicalhornを
散 虫 の 分 類 に は,こ
105及
ス ラ エ ル の チ ョ ー ク=IE-1の3個
び,イ
で あ る。
C-6は,南
海
よ る 試 料 で,北
水 深3990mの
トラ フ に お け る ピ ス トン コ ァ に
緯33°38′30",東
ュ ラ紀 か ら現 世 ま で 生
存 す る 。PETRusHEvsKAYA(1967)は,Cornutelta
の 証 拠 と な る明確 な写 真 は 示 され て い な い 。 筆
回,SEMに
世 のCornutellaの
よ り,ジ
*京
**奈
ュ ラ紀 及 び 現
内 部 を 撮 影 し,内
在 しな い こ と を示 した。
ま た,RIEDEL
都 大 学理 学 部 地 質 学鉱 物 学 教室
良教 育 大学 教 育 学部 地 学 教 室
本 研
の コ ア の 表 層 よ り28∼30cmの
greenish
gray
silty
and
clay)を
部 分
使 用 した 。
YAMAucHI(1984)
で あ る 。 本 試 料 か ら は,Buccinosphaera
産 出 し て お り,KNoLL
(1975)に
よ る と,こ
部 骨 格 が存
and
in
and
JoHNsoN
の 種 の 出 現 年 代 は 約21万
年 前 と さ れ て い る 。 こ こ で は 本 試 料 を 一 応,現
世 と して扱
に は 内 部 骨 格 が 存 在 し な い と 述 べ て い る が,そ
者 ら は,今
経137°58′1"の
地 点 で あ る(Text-Fig.1)。
究 で は,こ
vaginataが
長 い 円 錘 形 の殻 と顕 著 な
も ち,ジ
洋 底 の コ ア サ ンプ
濃 帯 の 炭 酸 マ ン ガ ン 鉱 床:TKN-
に よ っ て 記 戴 さ れ た 放 散 虫 の 試 料 の う ち の1つ
の よ うな内 部 骨 格 の構 造 が 重 要 と な る。
は,細
系 統 を 考 え る
ル:C-6,美
(dark
Cornutella属
存
料 および観察 法
こ の 試 料 は,NlsHIMuRA
れ ら の グ ル ー プ に は,
存 在 し て い る 。 従 っ て,放
の
elementsが
在 し な い こ と は,Nassellariaの
と さ れ て い る 。 即 ち,こ
み ら れ るskeletal
mitra
に 属 す る と 考 え ら れ る に も か か わ ら ず,他
Nassellariaに
が ら そ れ ら の 内 部 の 骨 格 構 成 か らNassellaria
Nassellariaに
さ
同様 に骨 格 は
散 虫 の 分類
る。
近 年,中
mitraも
単
格 形 態 に よ り な さ れ て お り,特
石 と し て 産 す る も の は,そ
YAMAucHI
上 で き わ め て 重 要 で あ ろ う。
capsuleのmembraneが
の と さ れ て い る 。 し か し な が ら,放
は 主 に,骨
こ
そ の 骨 格 形 態 が籠 状
つ も の を い う 。HAEcKEL(1887)に
一で
び
明**
よ っ てSpumellariaと
れ た 始 新 世 のLithapium
呼 ば れ,中
守
and Moriyoshi うこ と にす る。
TKN-105は,岐
阜 県 郡 上 八 幡 北 方 の,郡
上 郡
大 和 村 小 間 見 の 炭 酸 マ ン ガ ン 鉱 床 で あ る(TextFig.1)。
こ の 試 料 は,TAKEMuRA
(1982,1983)に
よ る 試 料 で,ジ
の と考 え られ る。
and
NAKAsEKo
ュ ラ紀 中 期 の も
Text-Fig1
.Locality map of Samples,C-6 Text-Fig.2
and
.Locality map of Sample,IE-1.
TKNIO5.
IE-1は,イ
kmの
ス ラ エ ル,エ
ル サ レ ム 北 方 約130
の塩 酸 を用 い た 。
テ ル ヘ ジ付 近 に分 布 す るチ ョー クで あ る
(Text-Fig.2)。RIEDEL は,こ
stitute 常,放
れ と 同 一 の 地 点 の 試 料(Geological of Israel Nassellariaの
and SANFILIPPo(1971)
In
no.1273-D32)に
っ い て,
ampla 属 す る と
始 新 世 のPodocyrtis 述 べ て い る 。 し か し,本
is mitra,Sethochyrtis Zoneに
のapertureを
な 細 長 い 形 態 を も つ 放 散 虫 は,そ
を 産 し,
(Text-Fig・3)を
用 い て い る 。 ま た,竹
試 料 台 上 に 両 面 テ ー プ を2枚
を た て か け,観
考 え られ る。
放 散 虫 殻 の 抽 出 に つ い て は,C-6は5%程
Fig.3.The
度
びIE-1は5∼10%
picking
Cornutella
and
by
面
法 に よ り,殻
は り,そ
setting
SEM.
method
to observe
村 は,
の 角 に殻
察 を行 な っ て い る。 こ れ らの 方
が 細 長 い 形 態 の も の で も ,内
造 を容 易 に観 察 で き る。
using
内 は,両
テ ー プ を折 り ま げ た 部 分 に 殻 を 固 定 す る 方 法
mitra
の 過 酸 化 水 素,TKN-105及
よ う
れ が 非 常 に困
難 で あ る 。 こ れ を 克 服 す る た め ,山
当 試 料 を 見 る 限 り に お い て は,Podocyrtis
Zoneと
上 向 き に ,試
料 台 上 に 固 定 す る 。 し か し,Cornutellaの
試 料 か ら は,Podocyrttriconi SCUS等
内 部 構 造 の 観 察 の 際 に は ,通
散 虫 殻 を,そ
the
lnner
side
of
部構
Comutellaの
内部構造 につ いて
Cornutellaの
内 部 構 造 をPlate
す 。Fig.1は
1-aの
現 世 のCornutella
矢 印 は,1-b,c,dで
Cornutellaの
1の 写 真 に 示
profundaで,
の
位 置 を示 して い る。 こ の位 置 は ス テ レ オ写 真 に
apical
hornが
cephalisと
あ る の み で あ る 。 外 見 上(1-a)
こ れ は 外 形 がCornutellaに
ら ず,内
び恐
ら くA)が
示 す が,
elements(MB,L,
観 察 が,す
べ て 正
び3に
sp.(YAO,1979)を
ュ ラ 紀 のCornutella
示 す よ う に,2。b,c,3-b,cの
世 の
矢 印 に
写 真 で は,apical
基 底 部 ま で 観 察 で き る 。 従 っ て,ジ
紀 のCornutellasp.に
み られ る
区 分 も明確 で な い 。
Fig.4は,始
あ る。
こ の 種 をComutellamitra
と し た が,RIEDEL
and
内部 骨
は,cephalisとthoraxの
のNassellariaか
が 派 生 し た と す る と,よ
は 逆 で あ る。
区 別 が 明
の 球 形 の殻
骨 格 で 最 も初 期 に
で き る 部 分 で あ り,し
は,こ
SANFILIppo,1978で
れ に は 内 部 骨 格 は な く,
ら の 観 察 は 正 し い が,L.mitra及
macantha,L.anoectumの
Nassellariaに
及 び,ジ
は
こ で は こ れ に 従 う)と した 。
びL.pleg-
か も,central
近 い 。 従 っ て 始 新 世 のLithapium
を も っ て い る た め,筆
一 の 系 統 の グ ル ー プ と考 え て よ い 。
して
者 ら
考 え 方 は,Cornutellaは
は 系 統 を 異 に す る,即
以 外 の 放 散 虫 か ら進 化
他 のNassel・
ち,Nassellaria
した と 考 え る も の で あ る 。
と
の 関 連 を 示 唆 し て い る が,実
ジ ュ ラ 紀 のCornutellaに
際,
は 殻 が湾 曲 した もの が
多 く,Albaillellariaと
の 関 連 を思 わ せ る。 現
在 の と こ ろ,Albaillellariaで
は,ペ
ル ム 紀 後
最 も後 期 の も の で あ る が
(TAKEMuRAandNAKAsEKo,1981;IsmGA,K1To
andIMoTo,1982;HoLDswoRTHandJoNEs,19
80),そ
ュ ラ 紀 か ら 現 世 へ 続 くCornutellaは,
内 部 骨 格 を も た な いNassellaria(?)と
capsule
れ が 退 化 し た可 能 性 は低 い と考 え て い る。
期 のNeoalbaillellaが
外 部 形 態 は む し ろ
際
ま た,Nassellariaのskeletal
elementsは,Nassellariaの
lariaと
ら の 進 化 系 列 を 考 え,Lithapium
and
グ ル ー プ
り時 代 の 古 い ジ ュ ラ 紀
Albaillellaと
彼
し ろ単 純 な
の も の に2室(cephalisとthorax)の
anoectum)か
も 示 す よ う に,こ
ュ ラ 紀 のCornutella
らCornutellaの
を も つ 種(Lithapium(?)plegmacantha,L.
4-bに
部 に弱 い 狭 窄 が
で は こ の 区 別 は 明 瞭 で は な く,む
PETRusHEvsKAYA(1983,MS)は,CornUtellα
Lithapiummitra,こ
りの
す る 考 え で あ る 。 実 際,
存 在 す る 。 し か し な が ら,ジ
第2の
SANFILIPPo(1970)は,
内 部 骨 格 が 存 在 し な い こ と か ら,他
(?)mitra(RIEDEL
れ に は2通
の 境 界 に は,内
の 形 態 と密 接 な 関 連
新 世 のLithapiummitraで
EHRENBERG(1873)は
部 構 造 の 研 究 が少 な い
瞭 に 見 ら れ る 可 能 性 が 高 い と 思 わ れ る が,実
ュ ラ
つ い て も内 部 骨 格 は 存 在
世 のComutellaに
cephalisとthoraxの
し た も の,と
現 世 のCoTnutellaで
2室
示 す 。 こ の 場 合 は,現
し な い 。 ま た,現
に,内
い
畳 紀 以 前 の放
円 錘 形 や 湾 曲 し た 円 錘 形 の も の が 多 い 。 か り に,
は,ジ
も の よ り や や 保 存 が 悪 い が,2-a,3-aの
hornの
し た も の で あ る か,と
第1は,CornutellaはNassellariaの
し
い こ と を示 して い る。
Fig.2及
の
れ らの グ ルー プ が他
明 は 困 難 で あ る が,こ
区 別 が で き,そ
存 在 す る 。 こ れ ら の 事 実 は,
PETRusHEvsKAYA(1967)の
た め,解
格 が退 化
類 似 す る に もか かわ
部 に はskeletal
の ど の放 散 虫 か ら進 化
散 虫 の デ ー タ,特
は 同 じ
circumtextaを
こ で は 同 系 統
も の と 考 え る 。 問 題 は,こ
考 え方 が で き る。
存 在 し な い 。 ま た,Fig.5に
く 現 世 のPeripyramis
生 代 及 び 新 生 代 の
う こ と で あ る 。 現 在 の と こ ろ,三
の 境 界 に な っ て い る が,skeletal
elementsは
V,及
れ よ り 上 に は,
み ら れ る 部 分 の 基 底 に は 狭 窄 が あ り,
thoraxと
に も 述 べ た よ う に,中
Comutella,Lithapiumは,こ
観 察 で き る 最 も奥
よ っ て 容 易 に 観 察 で き る が,こ
系統 に関 する問題
単
れ 以 降 のAlbaillellariaの
で あ り,三
畳 紀 以 降 のAlbaillellariaは
れ て い な い 。Cornutellaのwallに
1ariaの
rodは
特 徴 と さ れ るdorsalrod及
見 出 せ な か っ た 。
し か し,円
も ち 湾 曲 し た も の が 多 い こ と,内
系 統 は 不 明
報 告 さ
はAlbaillel・
びventral
錘 形 の 殻
を
部 骨 格 が存 在
し な い こ と か ら,Cornutellaの
Albaillellariaが
祖 先 と し て は,
最 も可 能 性 が 高 い と 考 え ら れ
京 都 大 学 理 学 部 地 質 学鉱 物 学 教 室 の 亀 井 節 夫 教
授,な
らび に,奈 良 教 育 大 学 教 育 学 部 地 学 教 室
の 西 田 史 朗 教授 に は 多 くの 御 指 導 を い た だ い た。
る。
京 都 大 学 理 学部 地 質学 鉱 物 学 教 室 の 西 脇 ニ ー 博
V.謝
辞
士 に は,IE-1の
試 料 を提 供 して い た だ き,ま た,
数 多 くの 有 益 な御 助 言 を得 た 。地 質 調 査 所 の 脇
本 研 究 を進 め る に あ た り,大 阪 大 学 教 養 部 地
田 浩 二 氏 に はTKN-105の
試 料 採 取 に あ た り,
学 教 室 の 中 世 古 幸 次 郎 助 教 授 な らび に,西 村 明
多 くの 御 協 力 を得 た 。 上 記 の方 々 に対 し,厚
子 氏 に は 数 々 の 御援 助 ・御 助 言 をた ま わ っ た 。
感 謝 す る次 第 で あ る。
IV.文
く
献
DUMITRICA,P. (1978) : Family Eptingiidae
n. fam., extinct
Nassellaria
(Radiolaria)
with sagital
ring .
D. S. Inst. Geol. Geofiz.,
vol. 64, part 3, pp. 27-38.
EHRENBERG,C. G. (1873) : Grossere
Felsproben
des Polycystinen-Mergels
von Barbados
mit weiteren
Erlauterungen.
Kgl. Preuss.
Akad. Wiss.
Berlin,
Ber., Jahre
1873, pp. 213-263.
EHRENBERG,C. G. (1875) : Fortsetzung
der mikrogeologischen
Studien
als Gesammt-Uebersicht
der
mikroskopischen
Palaontologie
gleichartig
analysirter
Gebirgsarten
der Erde, mit spec ieller
Riicksicht
auf den Polycystinen-Mergel
von Barbados.
Abhandl. Deut. Akad. Wiss.
Berlin,
Jahre
1875, pp. 1-126.
HAECKEL, E. (1887) : Report on the Radiolaria
collected
by H. M. S. Challenger
during the years 187376. Rept. Voy. Challenger,
Zool., vol. 18, i-clxxxviii,
1803 pp.
HOLDSW
ORTH, B. K. and JONES, D. L. (1980) : Preliminary
radiolarian
zonation
for Late Devonian
through
Permian
time. Geology,
no. 8, pp. 281-285.
ISHIGA, H., KITO, T. and IMOTO, N. (1982) : Permian
radiolarian
biostratigraphy
. JRS 81 Osaka,
Proceedings
of the First
Japanese
Radiolarian
Symposium,
News of Osaka Micropaleontologists,
Spec. vol., no. 5, pp. 17-26.
KNOLL, A. H. and JOHNSON,D.A. (1975) : Late Pleistocene
evolution
of the collosphaerid
radiolarian
Buccinosphaera
invaginata
Haeckel.
Micropaleont.
vol. 21 , no. 1, pp. 60-68.
NISHIMURA, A. and YAMAUCHI, M. (1984) : Radiolarians
from the Nankai Trough
in the Northwest
Pacific
News of Osaka Micropaleontologists
Spec. vol., no. 6 , 148 pp.
PESSAGNO,E. A. Jr. (1970) : The Rotaformidae,
a new family of Upper Cretaceous
Nassellariina
(Radiolaria)
from the Great Valley Sequence,
California
Coast Ranges.
Bull. Amer. Pal.,
vol. 60, no.
264, pp. 1-80.
PETRUSHEVSKAYA,
M. G. (1967) : Radiolarii
otryadov
Spumellaria
i Nassellaria
Antarcticheskoi
oblasti
.
(po materialam
Sovetsko,
Antarkticheskoi
ekspeditsii)
. Issed. Fauny morei, t. IV(XII). Resultaty
Biol. Issed. Sovetskoi
Antarctic.
Exsped. (1950- 1958) , vyp. 3, pp. 5-186 .
PETRUSHEVSKAYA,
M. G. (1983, MS) : A preliminary
draft of polycystine
classification.
Draft restrebuted
at the first radiolarian
symopsium
in Dallas.
RIEDEL, W. R. (1967) : Protozoa
(Subclass
Radiolaria)
. in
HARLAND,W. B. et al. eds., The Fossil
Record,
Geol. Soc. London.
pp. 291-298 .
RI EDEL, W. R. and SANFILI PPO, A. (1970) : Radiolaria,
Deep Sea Drilling
Project,
Leg 4 . in Initial
Reports
of the Deep Sea Drilling
Project,
vol. N, Washington
D. C. , U. S. Government
Printing
Office , pp. 503-575.
RIEDEL, W. R. and SANFILIPPO, A . (1971) : Cenozoic
Radiolaria
from the Western
tropical
P
Sea D
acific,
Deep
rilling
Project,
Leg 7 . in Initial Reports
of the Deep Sea Drilling
Project
ington D
, vol. VII, Wash. C.,
U. S. Government
Printing
Office , pp. 1529-1672. R
IEDEL, W. R. and SANFILIPPO
, A. (1978) : Stratigraphy
and Evolution
of tropical
Cenozoic
radiolarians. Micro
paleont., vol. 23, no. 1, pp. 61-96 .
TAKEMURA,A. and NAKASEKO
, K. (1981) :The new Permian
radiolarian
genus from the Tamba Belt
west Japan . Trans. Proc. Palaeont.
, SouthSoc . Japan,
N. S., no. 124, pp . 208-214. T
AKEMURA,
A. and NAKASEKO
, K. (1982) : Two new Jurassic
genera
of family Palaeoscenidiidae
(R
adiolaria) ibid
. no. 128, pp. 452-464 .
TAKEMURA,A. and NAKASEKO,K. (1983) : Perseus,
a New Genus of Jurassic
Phylogeny
of Subfamily
Hilarisirecinae.
Mem. Fac. Sci., Kyoto Univ.,
pp. 111-118.
YAO, A. (1979) : Radiolarian
ral
Japan.
Part
fauna
from
II: Nassellaria
Cephalic
the Mino
1. Jour.
structure
belt
Geosci.,
in the north3rn
Osaka
of Cornutella
Palaeoscenidiidae
and the
Ser. Geol. Mineral.,
vol. 49,
part
City Univ.,
(Radiolaria)
of the
vol.
15,
Inuyama
pp. 21-
area,
64.
and its phylogeny
Atsushi TAKEMURA* and Moriyoshi
YAMAUCHI**
* Department of Geology and Mineralogy, Faculty of Science, Kyoto University, Kyoto 606, Japan
** Institute of Earth Science, Nara University of Education, Nara 630, Japan
ABSTRACT
There are some skeletons
at the base of cephalis
called cephalic skeletal elements
cation by many workers.
two segments,
and are regarded
Cornutella,
cephalis and thorax.
the elements of the inner skeletons
graphs of inner side of Cornutella,
the inner structures
of Recent
SEM microphotographs.
elements,
Such shell morphology
are
classifi-
conical shell and
about this genus that
However, the direct proofs, such as SEM photo-
Cornutella
and
and Eocene
Lithapium
as Cornutella
Lithapium,
possess
from the common
lellids, although both dorsal and ventral rods, characteristic
shells of Cornutella.
possesses
have not been provided at all by any workers.
Cornutella
skeletons
in nassellarian
PETRUSHEVSKAYA (1967) mentioned
were absent.
these genera have possibly descended
no inner skeleton.
These
portion
which belongs to Nassellaria,
and Jurassic
Because
of nassellarians.
as essential
resembles
no
ancestor,
We observed
by
means of
cephalic
to that of Paleozoic
to albaillellids,
skeletal
in which there are
are
absent
albailin the
Cent-
)
Explanation
Fig. 1.
Cornutella
C-6,
1-a
lateral
1-b
basal
profunda
view,
arrow
shows
view,
sp.
TKN-105,
Jurassic
lateral
view,
arrow
view,
White
arrow
Fig. 4 . Lithapium
lateral
4-b
basal
Fig.5.
5-a
5-b
in figs.
1-c
and
the
inner
structure,
scale=
d..
l0pm
m
top
limit
showing
the
visible
inner
in figs.
structure,
2-b
and
scale=
c.
50,u m
shows
mitra
the
m
top limit
show ing the
visible
inner
in figs.
3-b
structure,
and
view,
view
(EHRENBERG)
the
circumtexta
C-6,
Recent
lateral
view,
view
scale=100p
showing
m
inner
, scale=50,u
m
HAECKEL
scale=100,u
showing
structure
cephalic
m
skeletal
elements
c.
scale=10,u
Eocene
Peripyramis
basal
the
scale=100,u
3-b, c stereophotographs
4-a
showing
visible
Jurassic
lateral
IE-1,
limit
sp.
TKN-105,
3-a
top
m
scale=100,u
shows
2-b, c stereophotographs
Cornutella
m
the
scale=50,u
Cornutella
White
Fig.3.
HAECKEL
scale=100,u
1-c, d stereopholographs
2-a
1
Recent
White
Fig. 2.
of Plate
, scale=50,um
m
Fly UP