IBM Lotus Domino 6.0.3/6.5 における未読、既読表示 の改善 IBM Software Group 2004年7月
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IBM Lotus Domino 6.0.3/6.5 における未読、既読表示 の改善 IBM Software Group 2004年7月
® IBM Software Group IBM Lotus Domino 6.0.3/6.5 における未読、既読表示 の改善 2004年7月 日本アイ・ビー・エム株式会社 ソフトウェア事業 ソフトウエア・テクニカルセールス IBM Software Group | Lotus software 特記事項 本資料の記載内容は、正式な日本IBMのテストやレビューを受けており ません。内容について、できる限り正確を期すよう努めてはおりますが、 いかなる明示または暗黙の保証も責任も負いかねます。本資料の情報 は、使用先の責任において使用されるべきものであることを、あらかじめ ご了承ください。 掲載情報は不定期に変更されることもあります。他のメディア等に無断で 転載する事はご遠慮ください。 本資料の著作権は日本IBMにあります。非営利目的の個人利用の場合 において、自由に使用してもかまいませんが、営利目的の使用は禁止さ せていただきます。 IBMはIBM Corporationの商標。 Lotus、Lotus Domino、Lotus NotesはIBMの商標。 その他、記載された社名および製品名は、それぞれ各社の商標または 登録商標です。 2 この資料は単独ページでの配布、使用を禁止します。PDF全ページをセットで配布、ご利用ください。 IBM Software Group | Lotus software 目次 1. 2. 3. 4. 5. 6. 3 ユーザーからの不満と設計限界 ……………………………………. P.4 Lotus Notes/Domino 6.0.2 までの管理方法………………………..P.5 未読管理のメカニズム …………………………………………….. P.7 Lotus Notes/Domino 6.0.2 までの管理方法の問題点……………..P.9 Lotus Notes/Domino6.0.3/6.5以降の複製メカニズム……………… P.10 さらに深い話 ……………………………………………………….. P.11 この資料は単独ページでの配布、使用を禁止します。PDF全ページをセットで配布、ご利用ください。 IBM Software Group | Lotus software 1.ユーザーからの不満と設計限界 Lotus Notes/Domino は未読/既読を初期からサポート が、環境によっては未読/既読表示の一貫性が失われる現象が発生 • • • • • • 複数のクライアント使用時に 一つのワークステーションを複数人でシェアしている場合に クラスタリング環境で 複数のサーバー・レプリカで ローカル・レプリカで クライアントクラッシュ時に Lotus Notes/Domino の未読/既読管理機能の基本設計に起因 未読/既読情報は、データベース毎にユーザー単位で管理 • よって、一貫性が保持されるはず。。。 Cache.ndk の謎 • 4 Cache.ndk に一旦未読/既読情報を記録。DBへの未読/既読情報の書き込み この資料は単独ページでの配布、使用を禁止します。PDF全ページをセットで配布、ご利用ください。 IBM Software Group | Lotus software 2. Lotus Notes/Domino 6.0.2 までの管理方法(1/2) DBに「未読テーブル」をユーザー毎に保持 オブジェクト内に未読 NoteID (UNID)を記録 初めてDBにアクセスすると作成される • • • 初回アクセス時に全文書がリストに追加 文書を読むと、リストから消し込み 他人により文書が編集、追加されると追加 単一DBなら比較的単純な話。。。複数サーバーになるとややこしい Lotus Notes/Domino R4/R5 を含め 6.0.2 以前は、複製DB間では未読情報は複製さ れない仕様 Replicator_Sync_Unread 変数をnotes.iniへ追加することで複製可能 • • • 5 クライアント-サーバー間、サーバー間で動作 「ある程度改善」するも、完全解決されない トラフィックの増加とサーバーへの負荷増加 この資料は単独ページでの配布、使用を禁止します。PDF全ページをセットで配布、ご利用ください。 IBM Software Group | Lotus software 2. Lotus Notes/Domino 6.0.2 までの管理方法(2/2) 「ある程度改善」。。。なぜ? 未読情報には履歴(時間)情報が含まれていないから • 複製したときにどちらがホントか分からない − 多分、「既読がより新しい情報」と判断して処理 − 一度読んだものを、再度未読にセットした場合に問題 さらにややこしくする要因、Cache.dskに格納される情報 未読/既読のステータス変化は、一旦Cache.ndkに保存 データベースのオープン/クローズ/ビューのリフレッシュ時に未読テーブル更新 レプリカDBにアクセスすると、Cache.dskに保存した内容を「Play back」して、DBの未読テーブルを 更新 但し • • 6 Cache.dskに保存されるエントリーは約3000 − 古いものは切り落とされて、Play back されない 誰のエントリーかは保持されない。ワークステーション単位 − 複数ユーザーが同一ワークステーションを使うと問題 − Aさんが「全社お知らせDB」を読む、BさんがログインしてそのDBを見ると、既に 既読になっている、など この資料は単独ページでの配布、使用を禁止します。PDF全ページをセットで配布、ご利用ください。 IBM Software Group | Lotus software 3. 未読管理のメカニズム(1/2) Domino A DB Notes 文書1-5まで5文書あり 文書1-5まで5文書あり 未読テーブルには4,5のみに 時間経過 7 Domino B DB 文書1-3を読む Cache.nskに未読ジャーナル として読んだもの(1-3) を記録 この資料は単独ページでの配布、使用を禁止します。PDF全ページをセットで配布、ご利用ください。 IBM Software Group | Lotus software 3. 未読管理のメカニズム(2/2) Domino A DB Notes 文書1-5まで5文書あり 文書1-5まで5文書あり 未読テーブルには4,5のみに Domino B DB 時間経過 文書1-3を読む Cache.nskに未読ジャーナル として読んだもの(1-3) を記録 DBを開く 未読ジャーナルをPlay back 初回アクセスで 未読テーブルの作成 Playbackにより1-3が 消し込まれる 8 この資料は単独ページでの配布、使用を禁止します。PDF全ページをセットで配布、ご利用ください。 IBM Software Group | Lotus software 4. Lotus Notes/Domino 6.0.2 までの管理方法の問題点 なぜ、Cache.ndk を仲介させるのか? 複数サーバーに複数レプリカを置くことが最も特徴的であったLotus Notes/Dominoの開発時の設計思想 • • サーバー間で複製が必ずされるとは限らない − クライアント側に持っておく必要あり 回線が細く、トラフィックを最低限に抑えたい − 未読情報は複製せず クライアントに未読/既読を置く問題点 • • 9 無限に持てるわけではない − 約3000件以前は無視 複数ユーザーが一台のワークステーションを利用することは、ある程度 想定範囲内だが、例外的。多少の未読/既読のずれは設計許容とした と思われる。 この資料は単独ページでの配布、使用を禁止します。PDF全ページをセットで配布、ご利用ください。 IBM Software Group | Lotus software 5. Lotus Notes/Domino 6.0.3/6.5以降の複製メカニズム 未読情報が複製されるように設計変更 Unread Log 機能の追加 • • • • Lotus Notes/Domino 6.0.3/6.5より プロパティーで、データベース単位で設定可能 − サーバー間、クライアント間で複製可能 「いつ誰が何を読んだか」が記録される − ログであり、未読テーブルではない Unread Logは未読テーブル(Unread Table)に展開され、クライアントからは未読 情報がどのレプリカでも同じに見える(互換性維持) 特長 • • • 10 Unread Journalのような約3000件の制限がない クライアント側のクラッシュ/再インストールなどで未読情報が壊れることがない クライアント単位で記録するUnread Journalではなく、ユーザー単位で記録する ため、情報の一貫性が保たれる この資料は単独ページでの配布、使用を禁止します。PDF全ページをセットで配布、ご利用ください。 IBM Software Group | Lotus software 6. さらに深い話。。。 サーバー時刻、クライアント時刻のずれ対策 ログサイズ 1日の平均未読文書数 x データベース・パージ間隔(90日がデフォルト) x 60 byteで求 められる • 50未読文書 x 90 x 60 =約270K 設定方法 DBのプロパティーから 管理クライアントからまとめて 選択肢 • なし、クラスターのみ、全レプリカ DWAでは・・・ DWAでも適用可能 11 この資料は単独ページでの配布、使用を禁止します。PDF全ページをセットで配布、ご利用ください。