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多言語環境でのNotesメールの利用 IBM Software Group 日本アイ・ ビー・
IBM Software Group 多言語環境でのNotesメールの利用 日本アイ・ビー・エム株式会社 ソフトウェア事業 Lotusテクニカル・セールス c 2004 IBM Corporation IBM Software Group | Lotus software ご注意 § 本資料の内容は、IBM Lotus Notes/Domino 6/6.5を前提に記述されています。 § 本資料に含まれている情報は、正式なIBM のレビューを受けておりません。 § また、明記にしろ、暗黙的にしろ、何ら保証もなしに配布されるものです。この情報 の使用またはこれらの技術的内容の実施は、いずれも使用先の責任において行 われるべきものであり、また、それらを評価し、実際に使用する環境に統合する使 用先の判断に依存しています。 § 本資料では、Lotus Notes/Domino 6 をNotes/Domino 6、Lotus Notes 6 を Notes 6、Lotus Domino 6 をDomino 6、Lotus Domino Designer 6をDomino Designer 6 あるいはDesigner 6、Lotus Domino Administrator 6をDomino Administrator 6 あるいはAdministrator 6と省略して記述しています。 2 c 2004 IBM Corporation IBM Software Group | Lotus software 多言語環境でNotesを使用する際のWindowsの設定 § Windows 2000 または、XPを 使用してください。 – Windows 98/95/Meを複数言 語環境で使用することはできま せん。 § 対応する言語とコード・ページを インストールします。 – 「コントロールパネル」の「地域 のオプション(Win2000)」または 「地域と言語のオプション(XP)」 で設定します。(右上) – 各言語の入力システム(IME)も コードページにあわせてインス トールします。(右下) 3 c 2004 IBM Corporation IBM Software Group | Lotus software Notesクライアントの設定 § プリファレンスを設定します。 – 「ファイル」-「プリファレンス」-「ユーザー」 – 「追加のオプション」設定で「Unicode表示を有効に する」にチェック § Notesで使用するフォントについて – Notesは、Default Sans Serifという仮想的なフォン トを利用します。 – 仮想フォントを実際のフォントにマッピング するに は、プリファレンスの「デフォルト・フォント」で設定し ます。 – 必要に応じてUnicodeフォントをインストールします。 (通常はWindowsのコードページ追加時に必要な Unicodeフォントがインストールされます。) § Windowsで言語を切り替えると、Notesでも自動 検出 – タスク・バー(右)で言語を切り替えて入力を開始す ると、Notesでも、その言語を利用可能になります。 4 c 2004 IBM Corporation IBM Software Group | Lotus software 多言語環境間でのメールのやりとり(Notesメール) § Notes/Dominoは多言語(表示、入力、デー タの格納)に対応しています。 – Dominoデータベース(含メール)は1文書に、 多言語のデータを格納可能です。 – 例えば、文書中のある部分は英語、 ある部分は日本語、ある部分が中国 語でもデータは正しく格納されます。 文字化けの例 (コードページがインストールされていない場合) – メールの送受信 – NotesからNotesへメールを送信した 場合、受信側にメールで使用された コードページ、Unicodeフォントがイ ンストールされていれば正しく表示で きます。 – 相手先のOSの言語、Notesの言語 に依存しません。アラビア語の場合 でも表示が可能な他、右から左への 表示も可能です。 Windows XP 日本語版 + Notes 6 Global English版 + 英語メール・テンプレートでハングル、繁体中国語、日本語を表示 5 c 2004 IBM Corporation IBM Software Group | Lotus software 多言語環境間でのメールのやりとり(インターネット・メール) § インターネット・メールの受信 – DominoサーバーはMIMEメール(インターネッ ト・メール)をそのままDBに格納し、クライアント はそれを読み取って表示します。 – インターネットメールは通常MIMEでエン コードされており、MIMEのヘッダーには どのコード・ページでエンコードされてい るかが記載されています。(右図、 charset=iso-2022-jp) – クライアントはヘッダーを読み取ってデ コードし、該当するコード・ページを使用 して内容を表示します。 § インターネット・メールの送信 – クライアントでMIMEデータを生成して送信しま す。 – 使用しているコード・ページでエンコードし ます。 – 文書内に複数言語のテキストが含まれて いる場合、使用されている主要なコード・ ページでエンコードするか、UTF-8でエン コードするかを選択できます。 (デフォルトはUTF-8) 6 韓国語をメインに日本語、繁体中国語で書いたインター ネット・メール送信時にでてくるダイアログボックス。 c 2004 IBM Corporation IBM Software Group | Lotus software 多言語環境で使用するDominoサーバー § 多言語をサポートする必要のあるDominoサーバーは、英語版に各国語サポー ト・ファイルを追加した環境で使用してください。 – ロケール設定は最も使用頻度の高いものに設定してください。(Dominoが設定を読 み取り使用します。) – ロケールは添付ファイルの索引、ソートの順番、タイム・ゾーンに影響を与えます。 § DominoはGlobal English版+Language Packをお使いください。 – Language Packは、Addモードで使用してください。 – Addモードは、各国語で必要なファイルを追加します。 – Replaceモードは、その言語に切り替わります。(例:英語=>日本語) § 注意事項 – システム関連のデータベースは英語版テンプレートを使用します。 – Dominoディレクトリー、ログ、イベントなど 7 c 2004 IBM Corporation IBM Software Group | Lotus software Notesメール、多言語環境での運用についてのFAQ § メールテンプレートは多言語環境での運用に影響しますか? いいえ、影響ありません。どの言語のテンプレートでも使用できます。但し、転送時のヘッ ダー (日本語は転送、英語はForwarded)、会議招集の応答(日本語は「出席」 、英語は Accepted)部分で各国語のテキストが混在する場合があります。 § Notesクライアントユーザー・インターフェースの言語は変更できますか? – Notes 6.5からは複数言語のユーザー・インターフェースを切り替えて使うことができ ます。(原則、プライマリー(例: 日本語)+英語) § テンプレートの言語をクライアントに応じて切り替えることはできますか? 8 – アプリケーション開発の機能として備えています。(テンプレートのファイル・ サイズが 大きくなることに注意してください。 – Language Packをサーバーにインストールして、追加のテンプレートをサーバーに置 いた上で、データベースに適用することで複数言語対応のDBにすることができます。 クライアントの言語を認識してテンプレートが自動的に切り替わります。 c 2004 IBM Corporation IBM Software Group | Lotus software サポート上の注意 § 原則として、現地各国語に対応したOSを使用してください。(ないしは、マルチリンガル版+各国語サポート・ファ イル) § Notesクライアントも現地各国語、ないしは英語(Global English Edition)に対応したものを使用してください。 § 英語と日本語以外については、言語の面からサポートが難しいことから、問題が発生した場合は言語依存性の 有無をまずご確認ください。 § § 言語に依存する場合は、同様な問題が日本語環境でも発生するか否かをご確認ください。 日本国外で利用している環境のサポート対応については、原則として現地IBMからのサポートをお受けください。 (現地でのライセンス購入が必要です。Worldwide ライセンスで購入されている場合には、ライセンスを現地で 別途購入する必要ありません。) 参考資料 § 「グローバルに考える:マルチリンガルなノーツ/ドミノ環境を構築する」 http://www-6.ibm.com/jp/domino07/lotus/home.nsf/Content/DN5_X_Think_globally § 「Input/Display International Characters in Notes 4.x and 5.x」 http://www-1.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27002748 § 「How To Display Double-byte Emails in International English Version of Notes R5 Client」 http://www-1.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21094820 9 c 2004 IBM Corporation