教員からのメッセージ 和歌山県立医科大学 保健看護学部 岩原昭彦

教員からのメッセージ
和歌山県立医科大学 保健看護学部
岩原昭彦
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。そして、在学生の皆さん、今年度も頑張って
いきましょう。ふと気がつけば、私が本学へ着任してはや１年が経とうとしています。これほど
充実した日々（忙殺された日々？）を送ったのはいつぶりだろうかと感じるこの頃です。こちら
に来てから、多くのことを諸先生方や学生諸君から学びました。それと忘れてはならないのが、
かつらぎ町花園地区の方々（花園は自然豊かないい所であるだけでなく、そこで暮らしている方々
がまたとても魅力的なのです）
。この場を借りてお礼申し上げます。
私は老年期の神経心理学を専門領域としています。分かりやすく言えば、高齢者の方々が認知
機能（記憶力や注意力）を保つためにはどうすればよいのかを研究しています。本学に来る前は、
住民検診や調査研究のときだけしか高齢者の方々と触れ合う機会はありませんでした。どちらか
というと、机上の論理を中心とした高齢者研究を行っていたのです。
本学では、入学してすぐに、早期体験実習が実施されます。地域に暮らす人々がどのような環
境の中で「くらしと健康」を考えているかを、地域に出向いてさまざまな体験をすることで探求
しようというものです。私も早期体験実習で花園の方々にお世話になったのをきっかけに、その
後、住民検診や運動会にお手伝いとして参加させていただきました。
地域の方々との触れ合いは、私たちにとても多くことをもたらしてくれます。また、ご一緒さ
せていただいている諸先生方の立ち振る舞いを観察することも自分を改めるよい機会になってい
ます。私は、今後も地域の方達と共に過ごす時間を大切にしていきたいと思います。皆さんも私
たちと一緒にいろいろな活動を計画して実行しませんか？学生時代にしかできないかけがえのな
い体験が、きっと皆さんの視野を広げ、学内では学べない何かを感じさせてくれることでしょう。
新入生も在学生も、そして未来の本学の学生諸君も、その気になったときにはぜひ一声おかけく
ださい。お待ちしております。
花園の運動会では、20 年ぶりにリレーに参加しました（左の写真は私です。若干修正しています。
）
おかげで数日間、筋肉痛に悩まされました。餅まきではたくさんのお餅をもらいました。右の写真
は学生諸君が住民の方達と協力して作り上げた餅まき用のお餅です（すごい量ですね）。