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家庭訪問実習
教員からのメッセージ 保健看護学部 谷野 多見子 家庭訪問実習 保健看護学部では、1年生から多くの種類の実習を積み重ねています。実習といえば病 院をイメージされる方も多いと思いますが、保健看護学部では病院の実習だけでなく、地 域に出向き多くの実習をさせて頂いています。 2年生と編入3年生では、 「家庭訪問実習」があります。この実習では、生活の場におけ る対象の理解、家族を単位とした支援の意義、地域の資源や育児支援システムを理解する ことを目的としています。 和歌山市と海南市の協力を得て、4か月児健診に来られたお母さんやお父さんに、教員 が実習の依頼をして、協力が得られたご家庭を対象に家庭訪問をしています。学生2名1 組になり10月と12月の2度訪問をさせて頂いています。 学生は訪問の前には、乳児の成長や発達、遊び、離乳食、地域の子育て支援サービスな どについて学習するとともに、実際の訪問場面を想定して、ロールプレイを行っています。 ロールプレイでは、お母さん、保健師になったつもりで実際の訪問場面を演じ、赤ちゃん がいる生活がイメージできるようになります。お母さん役が質問したことに、保健師役の 学生が戸惑いながら答えを考える様子も見られます。 実際に訪問すると、学生は緊張感から会話が進まなかったり、考えていた質問ができな かったりすることもありますが、お母さんの学生への優しい心づかいや、なにより赤ちゃ んのかわいさに助けられ「事前に学んでいた成長より個人差があった」、「育児は大変なこ とばかりだと思っていたがお母さんが愛情を持って楽しんでいた」 「道が狭くベビーカーで の散歩が大変そうだった」など訪問して気づくことも沢山ありました。 初回の訪問で学んだことを基に、2回目の訪問では、成長の変化や育児の様子を学ぶと 共に、お母さんに役に立つ情報を提供することにしています。離乳食のメニューを考えた り、親子で参加できる子育て支援サービスを調べたり、兄弟で一緒に遊べるよう工夫した 物品などがあります。 学生 2 名で訪問 「とってもかわいいい」 子育て支援サービスを紹介 した手作りパンフレット 実習後にはお母さんから「良い看護師・保健師になってほしい」と期待をこめた言葉を いただくこともあり、お母さんからの言葉が学生の励みになっています。改めてこの場を おかりし、実習にご協力頂いております、お母さんや地域の皆様に厚くお礼申し上げます。