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教員からのメッセージ 和歌山県立医科大学 保健看護学部 坂本由希子
教員からのメッセージ 和歌山県立医科大学 保健看護学部 坂本由希子 9 月とは思えない残暑の中、9 月 6 日より 17 日まで基礎看護実習Ⅱがありました。本学で はこの基礎看護実習Ⅱは 2 年次の前期の最終に行うことになっています。この実習は、保 健看護学の専門領域すべての実習においての基盤となり、これから学ぶ専門領域に発展可 能な知識・技術を学ぶことを目的としています。これまで学んできた知識をもとに、患者 さんを受け持たせていただいて初めて看護過程を展開していく実習です。看護過程とは、 看護の対象となる人の看護上の問題を査定して問題を解決していく方法論の一つで、2 年生 は 4 月から 4 ヵ月にわたって看護過程を学んできました。いよいよ実際の患者さんに学ん だ看護過程を使って看護を実践していくことになりました。 実習は附属病院と和歌山ろうさい病院にて行われました。学生は緊張して実習を迎えまし たが、病棟スタッフの熱心なご指導と患者さんのご協力のお陰で実習を進めていくことが できました。実習では、 「看護を実践していくためのコミュニケーション」の難しさや、学 んできた知識を結びつけてそれを実践に繋げることの難しさなど壁に突き当たることもあ ったようでした。しかしそんな中でも、患者さんに合った援助を見つけ出せた時の喜びや、 自分の行ったことに対し患者さんから喜びや感謝といった反応が返ってきたときの嬉しさ など、臨地でしか得られない体験も多くあったようでした。あっという間の 2 週間でした が、其々の学生が多くのことを獲得できた貴重な期間だったと思います。 これからの後期では 2 年生はさらに専門的な科目を学び、知識を深めていきます。その 中で、基礎看護実習Ⅱで体験し獲得したものがさらに深まり熟成された学びになっていく ことを願っています。 看護過程に沿って実習記録を書いていきます カンファレンス風景 実習終了!