...

WebSphere MQ V 7.1 for Windows 導入ガイド

by user

on
Category: Documents
600

views

Report

Comments

Transcript

WebSphere MQ V 7.1 for Windows 導入ガイド
WebSphere MQ V7.1
for Windows
導入ガイド
ISE エンタープライズ・ミドルウェア
2011年12月
本資料では、WebSphere MQ (以下 MQ) V7.1 for Windowsを導入する際の
手順と考慮点についてご説明します
MQサーバー導入に関する項目、MQクライアント導入に関する項目、参考資料を
それぞれトピックとして取り上げていますので、目的に合わせて参照して
ください
注意事項は、※印、または破線のボックスに記述されています
ユーザーの入力部分はイタリックになっています
この資料は、あくまで参考情報であり、内容について保証するものではありませんの
で、あらかじめご了承ください
2
トピック
MQ V7.1の導入について・・・
MQ V7.1からの複数バージョンの導入
インストレーション名の指定
プライマリー・インストレーションの指定
キュー・マネージャーと導入環境の関連付け
MQサーバー導入関連項目
MQクライアント導入関連項目
参考資料
前提条件の確認・・・・
前提ハードウェア、ソフトウェアの確認
前提ディスク容量の確認
ドメイン環境に MQ を導入する場合
MQサーバーの導入・・
MQサーバーの導入
インストレーション名の設定
プライマリー・インストレーションの設定
Fix Packの適用
MQサーバーのアンインストール
MQフィーチャー
3
トピック
MQ V7.1へのマイグレーション (MQサーバー)・・・・
MQ V7.1へのマイグレーション
単一環境のマイグレーション方法
共存環境のマイグレーション方法
MQサーバー導入関連項目
MQクライアント導入関連項目
参考資料
MQサーバーの導入確認・・・
導入確認 (ローカル接続)
導入確認 (サーバー間接続)
MQクライアントの導入と導入確認・・・・・
MQクライアントの導入
MQクライアントの導入確認
その他 ・・・・・・・・・・・・・・・・
マニュアル一覧
マニュアル及び製品関連のサイト
4
MQ V7.1の導入について
‹ MQ V7.1からの複数バージョンの導入
‹ インストレーション名の指定
‹ プライマリー・インストレーションの指定
‹ キュー・マネージャーと導入環境の関連付け
5
MQ V7.1からの複数バージョンの導入
MQ V7.1より、1つのOSに複数のバージョンのMQを導入可能
V7.0.1.6以降はV7.1と共存し、同時に使用できる
„
V7.0.1.5以前の環境はV7.1環境と共存できない
既存のMQを停止せずに導入可能
任意のディレクトリを指定して異なるバージョンを導入可能
複数の導入環境を使用するための新たな仕組みが追加
各導入環境に名称(インストレーション名)の付与
デフォルト環境とするプライマリー・インストレーションの指定
キュー・マネージャーと導入環境の関連付け
従来
プログラム・フォルダ1
MQ V7.0.1
V7.1
キュー・マネージャー・
データ・フォルダ
QMGR1
キュー・マネージャー・
データ・フォルダ
プログラム・フォルダ1
MQ V7.0.1.6
QMGR1
インストレーション1
Primary
プログラム・フォルダ2
QMGR2
MQ V7.1
インストレーション2
6
New !
キュー・マネージャー・
データ・フォルダ
QMGR2
複数バージョン環境を共存するメリットと考慮点
複数バージョン環境を共存させるメリット
マシンやシステム・リソースの有効活用(テスト環境など)
„
バージョンやFixレベルの異なる複数の環境をOS上に共存し、使い分けられる
マイグレーションやFix適用に伴う作業の柔軟化、簡易化
„
Æ
„
„
従来通り単一環境で行う方法や複数環境を共存して行う方法を選択できる
p.14の「MQ V7.1へのマイグレーション方法」を参照
複数環境を共存する場合、既存環境を稼働しながら新バージョンの導入を進められ、
システムの停止時間を短縮
新バージョン環境やFix適用環境に切り替える際の負荷を軽減
複数バージョン環境を共存させる際の考慮点
導入環境を保守する際、どの環境に対して実施するか意識する
„
„
追加導入する際は、事前に既存環境の導入ディレクトリを確認
Fix適用/アンインストールする際は、対象とする導入環境を指定して実施
キュー・マネージャーは関連付けられている導入環境から操作する必要がある
„
Æ
„
プライマリー以外の環境では操作前に環境設定を行う必要あり(setmqenvコマンド)
詳しくはp.12の「プライマリー・インストレーション以外での環境設定」にて説明
別の導入環境に関連付けを変えることが可能(setmqmコマンド)
7
Blank Page
8
インストレーション名の指定
V7.1の導入環境には固有のインストレーション名が付与される
デフォルトのインストレーション名は”InstallationN”(N: 数字を順次割り当て)
V7.0.1(共存する場合)
… Installation0(変更不可)
„ V7.1(初回導入環境)
… Installation1(変更可)
„ V7.1(2つ目の導入環境)
… Installation2(変更可)
※V7.0.1環境が共存する場合、 V7.1初回導入時にV7.0.1環境には「Installation0」が
自動設定される
※Windowsの場合、V7.1の全ての導入環境に任意の名前を指定可能
„
任意のインストレーション名を指定する場合、導入前に以下のルールに従って設定
„
„
16文字以内
英文字(a-z, A-Z)及び数字(0-9)の組み合わせ
英文字の大文字/小文字は識別されない
※インストレーション名は、導入時に設定する必要がある
„
9
インストレーション名の指定
導入環境に関する情報は、インストレーション名と共に管理
導入環境の情報はレジストリに保管
„
HKLM¥SOFTWARE¥IBM¥WebSphere MQ¥Installation¥<インストレーション名>
導入環境の情報の管理方法
„
„
„
変更は setmqinst コマンド、確認は dspmqinst コマンド
※インストレーション名は導入時に設定、アンインストール時に除去
※UNIXで提供されているcrtmqinstコマンド、dltmqinstコマンドはWindowsでは提供されない
導入環境の変更はAdministratorsグループに所属するメンバーのみ可能
手動でレジストリを編集することは不可
レジストリで管理する情報
„
„
„
„
インストレーション名
インストレーションに対する説明
プライマリー・インストレーションか否か
インストール・ディレクトリ
10
プライマリー・インストレーションの指定
デフォルトで使用する環境をプライマリー・インストレーションとして指定
プライマリー・インストレーションに指定することで、以下が自動設定され、
制御コマンドやアプリケーションの実行が明示的なパス指定なしで可能になる
„
グローバル環境変数(Windowsの場合)
プライマリー・インストレーションは導入ウィザードで設定するか、導入後に明示的に指定
する必要がある
„
„
導入ウィザードで「これを一次インストールにする」をチェック
導入後に指定する場合、setmqinstコマンドを使用して指定
プライマリー・インストレーションに設定していない導入環境では、明示的にパスを指定し
ないと制御コマンドを実行できない
„
„
旧バージョンのように導入直後からパス指定なしにdspmqver、dspmqなどの制御コマンドを実
行できない場合がある
パス設定のためのsetmqenvコマンドが提供されている(詳しくは次ページ)
複数環境が存在する場合、プライマリー・インストレーションに指定できるのは1環境
V7.1をプライマリーに設定する場合は、導入ディレクトリに関係なく明示的に指定が必要
„
„
デフォルト以外のディレクトリを指定した導入環境も、プライマリーに指定することは可能
プライマリー・インストレーションの変更も可能
V7.0.1が存在する場合は、V7.0.1が必ずプライマリー・インストレーションとなる
„
„
変更は不可
V7.1をプライマリーに設定したい場合は、V7.0.1のアンインストールが必要
11
プライマリー・インストレーション以外での環境設定
プライマリー・インストレーション以外の導入環境を使用する場合、明示的に
環境設定が必要
使用する導入環境に対するパスを設定
使用する導入環境の導入ディレクトリ下でsetmqenvコマンドを実行
„
"<MQ_INSTALLATION_PATH>¥bin¥setmqenv.cmd" -s
MQ_INSTALLATION_PATHはMQ製品が導入されたパスを指し、導入時に指定したディレクトリになりま
す。
12
キュー・マネージャーと導入環境の関連付け
キュー・マネージャーは一つの導入環境に関連付けられる
crtmqmコマンドを実行した導入環境に関連付けられる
関連付けられていない導入環境からの操作は不可
導入環境の関連付けは変更することが可能
導入環境との関連付けの情報の管理
WebSphere MQ構成ファイル(mqs.ini)に保管
„
„
<キュー・マネージャー・データ・フォルダ>¥mqs.ini (Windowsの場合)
キュー・マネージャーごとにインストレーション名を保持
従来までレジストリに保管されていたWebSphere MQ構成情報は、V7.1よりmqs.iniに保管されます。
導入環境との関連付けの管理方法
„
„
変更は setmqm コマンド
確認は dspmq –o installation コマンドかmqs.iniを参照
導入環境との関連付けにおける注意点
上位バージョンへ関連付けた場合、初回起動時にマイグレーションが実施される
„
マイグレーション後、下位バージョンの環境に関連付けを変更して稼働することは不可
13
MQ V7.1へのマイグレーション方法
マイグレーション方法(例)
A. 単一環境のマイグレーション
B. 共存環境のマイグレーション
MQ V7.0.1.6
MQ V7.0.1.6
MQ V7.1
QMGR
QMGR
MQ V7.1
Primary
Primary
方法
既存バージョンと同じデフォルトの場所にV7.1を導入して
プライマリー・インストレーションに設定し、キュー・マネー
ジャーを再起動してマイグレーション
V7.1を別の場所に導入してから、キュー・マネージャーを
再起動してマイグレーション
V7.0.1.6を使用しなくなった時点で、V7.1をプライ
マリー・インストレーションに設定
導入環境
の構成
単一環境で、既存バージョンの環境は保存しない(アンイ
ンストール)
V7.0.1.6とV7.1を共存、後でV7.1の単一環境へ移行
注意点
・V7.1の導入前にキュー・マネージャーの停止が必要
・V7.1への切り替え前にキュー・マネージャーの停止が
必要
・V7.1をプライマリーにするにはV7.0.1.6をアンインストー
ルする必要あり(プライマリーになるまで環境設定が必要)
14
前提条件の確認
✤ 前提ハードウェア、ソフトウェア
✤ 前提ディスク容量
✢ ドメイン環境に MQ を導入する場合
✤・・・必須の作業項目
✢・・・任意の作業項目
15
前提ハードウェア、ソフトウェア - Windows
稼働環境
環境
(Windows)
サーバー
マシン
下記レベルのOSをサポートするx86,x86-64 technology-compatible PC
(Itanium 64bitはサポートしない)
OS
Windows 7 (Enterprise, Professional, Ultimate) (x86-32, x86-64) and future OS fix packs
Windows Embedded Point of Service (WEPOS) 1.0 x86-32 and future OS fix packs and future OS fix packs
Windows Server 2003 R2 (Enterprise Edition, Standard Edition) (x86-32, x86-64) and future OS fix packs
Windows Server 2003 SP1 (Enterprise Edition, Standard Edition) (x86-32, x86-64) and future OS fix packs
Windows Server 2008 (Enterprise Edition, Standard Edition) (x86-32, x86-64) and future OS fix packs
Windows Server 2008 R2 (Enterprise Edition, Standard Edition) x86-64 and future OS fix packs
Windows Vista(Business, Enterprise, Ultimate) (x86-32, x86-64) and future OS fix packs
Windows XP Professional x86-64 and future OS fix packs
Windows XP SP2 Professional x86-32 and future OS fix packs
通信プロトコル
TCPIP(IPv4、IPv6)
NetBIOS
Sequenced Package Exchange (SPX) Windows XPと2003のみ
SNA LU6.2
- IBM Communications Server 6.1.2 and future fix packs
- Personal Communications 6.0 and future fix packs
(IBM Host Access Client Package for Multi-Platforms v7の一部)
- Microsoft Host Integration Server 2009
- Microsoft Host Integration Server 2010 and future fix packs(64bitサポート)
最新のサポート状況リスト:
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27023058
16
前提ハードウェア
WebSphere MQ エクスプローラーを使用する場合
512 MB RAM
1GHz プロセッサー
1024 × 768 以上の画面サイズの OS に対応するモニター
17
前提ディスク容量
MQによって使用されるディスク容量
項目
使用するインストール・ディレクトリのディスク量 (MB)
WebSphere MQ サーバーの導入
650
WebSphere MQ クライアントの導入
420
その他、ディスクを使用する項目
前提条件ソフトウェア
オプションのソフトウェア
ユーザー・アプリケーション
全てのフィーチャー導入した場合の
使用容量(インストーラーによる指定値)。
導入するフィーチャーにより、使用されるディ
スク容量は変わる。
実際にトランザクション量を加味し、MQ環境を構築する際に必
要となるディスク容量の見積りに関しては、p.20-21を参照してく
ださい。
18
<参考>キュー・マネージャーデータが主に消費するディスク容量の見積もり
キュー・マネージャー・データが主に消費するディスク容量は下記の合計で見積もる
キューに滞留しているパーシステント・メッセージ
トランザクション・ログ
FDCファイル
キューに滞留しているパーシステント・メッセージ
パーシステント・メッセージは<キュー・マネージャー・データ・フォルダ>¥qmgrs以下のフォル
ダに格納される
平均メッセージ長、トランザクションレート、ピーク時の滞留時間、障害時の滞留許可
時間から、キューに滞留するパーシステント・メッセージの総容量を見積もる
„
正常処理時だけでなく、メッセージ滞留が発生するような障害時(送信チャネル障害、受信アプ
リケーション障害)を想定して見積もりを行う必要がある
見積もり例
„
„
平均メッセージ長 1KB、トランザクション・レート 10msg/秒、障害時の滞留許可時間 3時間の
場合
1KB × 10 msg/s × 3時間 = 100MB
19
<参考>キュー・マネージャーデータが主に消費するディスク容量の見積もり
トランザクション・ログ
トランザクション・ログは<ログ・ファイル・フォルダー>(※)以下のフォルダに格納される
„
ログ・ファイル・フォルダーは、導入時に指定可(デフォルトは<キュー・マネージャー・データ・フォルダ>¥log )
メッセージのサイズ、トランザクションレートよりログが消費するディスク容量を見積もる
„
例えば、トランザクション・レートの高い時間帯の2~3時間に出力されるトランザクション・ログを保持するなど
見積もり例
1KB(MQMD含む)
チャネル
サーバー・アプリケーション
②
①
リクエスト・キュー
③
1KB(MQMD,MQXQH含む)
④
„
XMITQ
上図のようなサーバー・アプリケーションの場合、1つのメッセージを処理するために、およそ4KBのログを出力
(メッセージはパーシステント、もしくは、同期点付ノンパーシステント・メッセージ。メッセージサイズは1K)
- ①チャネルのPUT(750バイト + 1KB) + ②アプリケーションのGET(260バイト) + ③ アプリケーションのPUT
(750バイト + 1KB) + ④チャネルのGET(260バイト) = 4KB
詳細なログのサイズにつきましては、マニュアル「構成」の「ログのサイズの計算」を参照してください。
„
ピーク時間帯のトランザクション・レートが10件/秒、3時間分のログを保持必要がある場合
- 4KB × 10 msg/s × 3時間 = 420MB
リニア・ログを使用する場合、不要になったログは、非アクティブ・ログとして削除されずにディスクを消費し続
けます。不要ログ・ファイルの削除間隔内で、非アクティブ・ログを保持できる容量も見積もる必要があります。
20
<参考>キュー・マネージャーデータが主に消費するディスク容量の見積もり
FDCファイル
MQの内部エラー発生時に<キュー・マネージャー・データ・フォルダ>¥ errorsに書き出され
るFDCファイルが主にディスクを消費
„
エラー内容によりファイルのサイズは異なるが、大きなファイルで200KB程度
FDCファイルを何個程度保存するかよりディスク容量を見積もる
見積もり例
„
„
100個程度のFDCファイルまで保存できるようにする必要がある場合
200KB × 100 = 20MB
S/W障害の可能性がある事象が発生し、問題解析が必要になった場合、MQトレースを取得しパスポート・ア
ドバンテージに解析を依頼します。
キュー・マネージャー・データ・フォルダ配下にはこのトレースが書き出されるディレクトリ(<キュー・マネージャー・デー
タ・フォルダ>¥trace)も配置されます。ディスク容量の見積もり時には、MQトレースが消費するディスク容量も必
要に応じて見積もりに加えてください。
21
Blank Page
22
Windows ドメイン環境に MQ を導入する場合
Windows ドメイン環境に MQ を導入する場合の事前作業
ドメイン・コントローラーでの作業
„
MQ 用ドメイン・グループの作成
MQ 導入環境での作業
„
„
MQ の導入
Windows ドメイン環境の情報の入力
■ ドメイン・コントローラーでの作業
MQ 用ドメイン・グループの作成
作成時の注意点
„
„
„
„
„
ドメイン・グループ名: domain mqm
グローバル・スコープ: グローバル、もしくはユニバーサル
グループの種類: セキュリティ
ドメイン・グループに対する制御の任意:
・委任するカスタム タスクを生成する
・フォルダ内の次のオブジェクトのみ → ユーザーオブジェクト
プロパティ固有:
・グループ・メンバーシップの読み取り
・groupMembershipSAMの読み取り
23
Windows ドメイン環境に MQ を導入する場合
ユーザー・アカウントを作成
「ActiveDirectory ユーザーとコンピュータ」で、任意の名前でユーザー・アカウントを作成
ユーザーを前ページで作成したドメイン・グループに追加
■ MQ 導入環境での作業
非ドメイン環境と同様の手順で MQ をインストール
ローカルに mqm グループが作成され、ネットワーク上の domain mqm グループを検索し
て自動的に追加する
„
導入後、準備ウィザードでドメイン環境の情報入力が必須
ドメイン・コントローラー
MQ導入環境
domain mqmグループ
SATOH
SUZUKI
TAKAHASHI
ローカル mqm グループ
domain mqm
domain mqm グループ
は自動的に追加される
mqm グループ は自動
的に作成される
24
<補足>MQ 準備ウィザード
MQ準備ウィザードで、ドメインの情報を入力する
ドメイン情報を
入力
25
<補足> ドメイン環境に MQ を導入する場合
次にあげるようなケースに該当する場合、MQの起動/稼動時にエラーになる可能性
がある
MQ サービス起動ユーザー
„
„
„
mqm グループに属しているが、ドメイン・グループには属していない
ドメイン・グループに属しているが、mqm グループに属していない
mqm グループ、およびドメイン・グループに属しているが、ドメイン・グループが mqm グループに属
していない
問題を解消するためには、以下の条件すべてを満たす必要がある (導入後にも設
定は可能)
ユーザーはドメイン・グループに属する
ドメイン・グループは、ローカルの mqm のグループに属する
ドメイン・グループに「グループ・メンバーシップの読み取り」権限が付与されている
導入ユーザーがドメイン・ユーザーの場合、MQ はローカルの mqm グループを参照しなくなります。また、導入ユーザー
がローカルの mqm グループにのみ属していると、ドメイン・グループを参照できません。よって、いずれの場合もアクセス
権の確認時に必要なファイル等を参照できずにエラーとなります。
26
MQサーバーの導入
✤ MQ サーバーの導入
✢ インストレーション名の設定方法
✢ プライマリー・インストレーションの設定方法
✢ MQ サーバーのアンインストール
✢ Fix Pack の適用
‹ MQフィーチャー
✤・・・必須の作業項目
✢・・・任意の作業項目
27
MQサーバーの導入
Administratorsグループに所属するユーザーでログイン
WebSphere MQ for Windows® サーバー CD を CD-ROM ドライブに挿入
メディア・イメージからも導入可能
CD-ROM からインストールする場合、インストーラーが自動的に開始する
„
自動的に開始しない、または導入イメージから導入する場合は、「Setup.exe」アイコンをクリック
Launchpad が起動されるので、指示に従い導入する
ユーザー・アカウント制御(UAC)機能があるWindowsへの導入時、インストール時にプロ
セスの実行を許可するためのプロンプトが起動した場合は、適宜YESを選択してください。
28
MQサーバーの導入
WebSphere MQ for Windows ドメイン・ユーザーの構成
ソフトウェア要件
「ソフトウェア要件」をクリック
前提条件を確認
「ネットワーク構成」
をクリック
「いいえ」をチェック
WebSphere MQ インストール
「WebSphere MQ インス
トール 」をクリック
WebSphere MQ インストール
インストール言語を
選択
「IBM WebSphere MQ
インストーラーの起動 」をク
リック
29
MQサーバーの導入
使用条件
セットアップ・タイプ
「使用条件に同
意します」をチェッ
ク
「次へ」をクリック
ここでは導入先を変更したり、
導入するフィーチャーを選択
するので、「カスタム」をチェッ
ク
「次へ」をクリック
セットアップ・タイプによって、導入可能な機能が異なります。
詳細は、p.51「MQフィーチャー」を参照してください。
30
MQサーバーの導入
インストールの詳細
宛先フォルダー
インストレーション
名を指定
「次へ」をクリック
プライマリー・インストレー
ションにする場合にはチェッ
クをいれる
「データ・ファイル・フォル
ダー」を変更する場合
には「変更」をクリック
「次へ」をクリック
31
MQサーバーの導入
宛先フォルダー
機能
「ログ・ファイル・フォル
ダー」を変更する場合
には「変更」をクリック
「次へ」をクリック
ディスクの絵をクリックして展開
し、導入するフィーチャーを選
択することが可能
導入するフィー
チャーを選択した
ら
「次へ」をクリック
MQのインストール後に、再度Launchパッドを起動し、使用
する機能を別途追加インストールすることも可能です。
32
MQサーバーの導入
WebSphere MQ をインストールする準備ができました
インストール要約を確認
インストール・ウィザードは正常に完了しました
「インストール」を
クリック
「完了」をクリック
33
MQサーバーの導入
WebSphere MQ 準備ウィザードにようこそ
「次へ」をクリック
WebSphere MQ ネットワーク構成
「いいえ」をチェック
「次へ」をクリック
34
MQサーバーの導入
WebSphere MQ 準備ウィザードの完了
「完了」をクリック
35
MQサーバーの導入
エクスプローラで指定したフォルダーに上図
のようにファイルが作成されていることを確
認
管理ツールにて、mqm グループが作成されていることを確認
自動で、MQ管理ユーザー「MUSR_MQADMIN」も作成さ
れる
※ Windowsでは、同名のグループとユーザーを作成できない
ため、導入前に mqm ユーザーを作成しないこと
36
共存する場合の導入
複数の導入環境を共存する場合のインストール方法
既にMQが導入されている場合、インストーラー起動時に選択画面が表示されるため、新たに
「インストールする」を選択
„
「アップグレード」を選択すると既存の導入環境を上書きするので注意
この後は「MQサーバーの導入」と同じ
„
p.30以降を実施
既にMQ v7.0.1.6が導入されている場合
既にMQ v7.1が導入されている場合
「既存のインストール済み環境には影響
を与えずにインストールする」を選択し、イ
ンストーラーを起動する
37
Blank Page
38
「新しいインスタンスをインストールする」を
選択し、インストーラーを起動する
<参考> インストレーション名の設定(任意)
インストレーション名の設定方法(任意)
V7.1の導入環境に任意のインストレーション名を指定する場合に実施
導入ウィザードの「インストールの詳細」画面で「インストール環境の名前」に
インストレーション名を設定
„
「MQサーバーの導入」のp.31に記載
インストレーション名の確認方法
インストレーション名や導入環境を確認
„
dspmqinstコマンドで表示
39
<参考> インストレーション名の設定(任意)
例) 複数の導入環境を以下の順で作成した場合
1. V7.0.1.6を導入
2. インストレーション名に"mqtest1"、インストール・ディレクトリに"C:¥Program Files¥IBM¥
WebSphere MQ_1"を指定してV7.1を導入
„
dspmqinst
InstName:
InstDesc:
Identifier:
InstPath:
Version:
Primary:
State:
Installation0
IBM WebSphere MQ Installation
0
C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere MQ
7.0.1.6
Yes
Available
InstName:
Installation1
InstDesc:
Identifier:
1
InstPath:
C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere MQ_1
Version:
7.1.0.0
Primary:
No
State:
Available
MSIProdCode: {0730749B-080D-4A2E-B63D-85CF09AE0EF0}
MSIMedia:
7.1 Server
MSIInstanceId: 1
40
導入環境1. V7.0.1.6
◎プライマリー・インストレーション
・インストレーション名:Installation0(※1)
・インストール・ディレクトリ:C:¥Program
Files¥IBM¥WebSphere MQ
※1: インストレーション名はこの名称に
自動設定されます。
導入環境2. V7.1(1つ目)
・インストレーション名:mqtest1
・インストール・ディレクトリ:C:¥Program
Files¥IBM¥WebSphere MQ_1
プライマリー・インストレーションの設定(任意)
プライマリー・インストレーションの設定方法(任意)
導入済みのV7.1において、既にプライマリー・インストレーションに設定されている導入
環境がないか確認
„
„
MQ V7.0.1がプライマリー・インストレーションの場合は変更不可
MQ V7.1以降でプライマリー・インストレーションに設定されている環境があれば、
そちらを先に解除する
特定の導入環境をプライマリー・インストレーションに指定
Administratorsグループに所属するユーザーで対象環境のインストール・ディレクトリ/bin配下の
下記コマンドを実行
„ setmqinst –i { -n <インストレーション名> | -p <インストール・ディレクトリ> }
※インストレーション名かインストール・ディレクトリのいずれかを指定
„
プライマリー・インストレーションの解除方法
特定の導入環境をプライマリー・インストレーションから解除
„
setmqinst -x { -n <インストレーション名> | -p <インストール・ディレクトリ> }
※インストレーション名かインストール・ディレクトリのいずれかを指定
プライマリー・インストレーションの確認方法
プライマリー・インストレーションに設定されている導入環境を確認
„
dspmqinstコマンドで表示
dspmqinstコマンドの表示内容を前のページに例示しています。参考にしてください。
41
Blank Page
42
MQサーバーのアンインストール
アンインストール事前準備
キュー・マネージャーの停止
„
„
„
„
„
„
mqm グループに所属するユーザーでログイン
プライマリー・インストレーションでない場合、setmqenv -sでアンインストールする導入環境を指
定
dspmq –aで関連付けられているキュー・マネージャーの状況を確認
endmqm コマンドで、キュー・マネージャーの停止
endmqlsr –m <Qmgr名> でリスナーの停止
MQ関連プロセスが残っていないことを確認し、もしある場合は停止する
WebSphere MQ サービスの停止
„
サービスもしくはシステム・トレイから、「IBM WebSphere MQ (インストレーション名) 」 を停止
アンインストール
Launchpadを使用したアンインストール
„
特定のフィーチャーをアンインストールすることが可能
プログラムの追加と削除からアンインストール
„
すべてのフィーチャーをアンインストール
製品アンインストール後
「MQ導入フォルダー¥Qmgrs¥」 フォルダー以下が残っている場合、削除するとキュー・マ
ネージャー情報が破棄される
43
Launchpadを使用したアンインストール
Launchpadを起動する
「スタート」 > 「設定」 > 「コントロール パネル」をクリックして、コントロール・パネルを起動する
コントロール・パネル(一部)
プログラムの追加と削除
「IBM WebSphere MQ(インスト
レーション名)」の「変更」をクリック。
セットアップ画面
「プログラムの追加と削除」をク
リック
「WebSphere MQ V7.1セッ
トアップ」が表示される
「次へ」をクリック
44
Launchpadを使用したアンインストール
アンインストールの内容を選択
プログラム・メンテナンス
部分アンインストールをする場
合は「変更」をチェック
製品アンインストールをする場
合は「除去」をチェック
機能
「次へ」をクリック
アンインストールしたい機能を
選択し、×マークに変更する
「次へ」をクリック
45
Launchpadを使用したアンインストール
アンインストールの実行
アンインストールが終了したら、Launchpadを終了する
WebSphere MQ を変更する準備ができました
要約内容を確認し、「変
更」をクリックすると部分ア
ンインスールされる
46
Launchpadを使用したアンインストール
WebSphere MQ の除去(アンインストール)
サーバー機能の除去
WebSphere MQ の除去
MQをアンインストール後、キュー・
マネージャー情報を保持するかを
選択し、「次へ」をクリック
キュー・マネージャー情報を残さ
ない場合は、「除去」を選択
要約内容を確認し、「除去」
をクリック
製品アンインストールされる
47
「プログラムの追加と削除」を使用したアンインストール
「プログラムの追加と削除」を起動
「スタート」 > 「設定」 > 「コントロール パネル」をクリックして、コントロール・パネルを起動す
る
「IBM WebSphere MQ(インストレーション名)」 の 「削除」をクリック
アンインストールする導入環境(インストレー
ション名)を確認し、インストレーション名を含
む「IBM WebSphere MQ」を選択
コントロール・パネル(一部)
プログラムの追加と削除
「削除」をクリック
製品のアンインストールが開始される
「プログラムの追加と削除」
をクリック
48
Fix Pack の適用
Fix Pack はMQの修正モジュールの集まり
最新の Fix Pack を適用することを推奨
ソフトウェアに問題が発生し、パスポート・アドバンテージのサポートを受ける場合は、基本
的に最新 Fix Pack の適用が前提
Fix Pack 提供サイト
http://www-1.ibm.com/support/docview.wss?rs=171&uid=swg21254675
Fix Pack 適用準備
導入環境に関連付けられているキュー・マネージャーの停止
„
„
„
„
„
„
mqm グループに所属するユーザーでログイン
プライマリー・インストレーションでない場合、setmqenv –sでFix Packを適用する導入環境を指
定
dspmq –aで関連付けられているキュー・マネージャーの状況を確認
endmqm コマンドで、キュー・マネージャーの停止
endmqlsr –m <Qmgr名> でリスナーの停止
MQ関連プロセスが残っていないことを確認し、もしある場合は停止する
導入環境のWebSphere MQ サービスを停止
„
サービスもしくはシステム・トレイから、「IBM WebSphere MQ (インストレーション名) 」 を停止
49
Fix Pack の適用
Fix Packの適用
Administratorsグループに所属するユーザーでログイン
Fix Pack を用意
Fix Pack のあるフォルダーへ移動
実行ファイル をダブル・クリックする
共存環境の場合、以降のウィザードで既存の導入環境がリストアップされ、そちらでFixPackを適用する導入環境を指
定します。
Fix Pack レベルを戻す場合
キュー・マネージャーを停止 (前ページ参照)
WebSphere MQ サービスの停止
Administratorsグループに所属するユーザーでログイン
「スタート」→「プログラム」→「IBM WebSphere MQ」→「リフレッシュ・パック 7.1.n.0 の
除去 (インストレーション名)」をクリック
「除去」をクリックして現在適用されている Fix Pack の除去を開始
50
MQフィーチャー
インストール・タイプ別 MQフィーチャー
インストー
ル・タイプ
MQサーバー
MQクライアント
備考
標準
・サーバー
・MQ エクスプローラー
・開発ツールキット
・Javaメッセージング、.NETメッセージング、
およびWebサービス
・Windows クライアント
・開発ツールキット
・Javaメッセージング、.NETメッセージング
・デフォルトのインストレー
ション名でデフォルトの場
所にインストールされる
簡易
・サーバー
・ Windowsクライアント
・デフォルトのインストレー
ション名でデフォルトの場
所にインストールされる
カスタム
デフォルト
・サーバー
・MQ エクスプローラー
・開発ツールキット
・Javaメッセージング、.NETメッセージング、
およびWebサービス
デフォルト
・Windowsクライアント
・開発ツールキット
・Javaメッセージング、.NETメッセージング
・テレメトリー・クライアント
・MQ クライアントを導入
する場合はこの方法で導
入
・特定の機能を選択して
インストール可能
オプション
・Windowsクライアント
・クライアント拡張トランザクションのサポート
・Java拡張トランザクションのサポート
・テレメトリー・サービス
51
MQフィーチャー
MQフィーチャー一覧
フィーチャー
説明
サーバー
CDに格納
クライアント
CDに格納
サーバー
キュー・マネージャーの作成および実行に必要なファイル
○
-
MQ エクスプローラー
WebSphere MQ内のリソースを管理およびモニターする
ためのEclipseベースのグラフィカル・アプリケーション
○
-
Windowsクライアント
WebSphere MQ Client for Windowsに必要なファイ
ル
○
○
クライアント拡張トランザクション・サ
ポート
Windowsクライアント用の拡張トランザクション・サポート
○
-
Java メッセージング、.NET メッセー
ジング、および Web サービス
Java を使用したメッセージング、.NETを使用したメッ
セージング、およびWebSphere MQ Webサービスに必
要なファイル
○
○
Java 拡張トランザクションのサポート
JMS用の拡張トランザクション・サポート
○
-
開発ツールキット
WebSphere MQプログラムの開発に必要なツールキット
○
○
テレメトリー・クライアント
MQTTプロトコルを使用してMQに接続するクライアント
○
○
テレメトリー・サービス
キュー・マネージャーでのテレメトリーをサポート
○
-
.NET 拡張トランザクションのサポート
.NET用の拡張トランザクションのサポート
○
-
52
MQ V7.1へのマイグレーション
✢ MQ V7.1へのマイグレーション
✢ 単一環境のマイグレーション方法
✢ 共存環境のマイグレーション方法
✤・・・必須の作業項目
✢・・・任意の作業項目
53
MQ V7.1へのマイグレーション
MQ V7.1へのマイグレーション
V7.1でサポートされるプラットフォーム(Windowsのバージョン)であることが前提
„
[MQ V7.1のシステム要件]
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27023058
V6.0以降は直接MQ V7.1へマイグレーション可能
„
„
V5.3以前はV6.0/V7.0を経由してからV7.1にマイグレーション
経由しない場合は、MQオブジェクトの再作成でMQ環境を移行することも可能
現行環境のMQオブジェクト定義は、サポート・パックMS03を用いて定義ファイルに出力することができます。
[MS03: WebSphere MQ - Save Queue Manager object definitions using PCFs (saveqmgr)]
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?rs=171&uid=swg24000673
既存のキュー・マネージャーのデータ・フォルダを引き継いで使用することが可能
„
„
キューなどのオブジェクトをはじめとしたキュー・マネージャー定義やキュー・マネージャーの構成、
キューに滞留しているパーシステント・メッセージを保持したまま、バージョンアップすることができる
キュー・マネージャー構成情報(UNIX版のmqs.ini、qm.iniに相当するレジストリに保管していた
情報)は更新されないため、デフォルト値の変更、追加されている項目の設定を行うには手動で
編集する必要がある
従来までレジストリに保管されていたWebSphere MQ構成情報やキュー・マネージャー構成情報は、V7.1よ
りmqs.ini, qm.iniに保管されるため、カスタマイズする場合はファイルを編集します。なお、今までレジストリに
保持していた内容はマイグレーションの過程でファイルに移行されます。
新たなバージョンで初回キュー・マネージャー起動時に新規属性などが追加される
マイグレーション後、下位バージョンに戻すことはできない
54
単一環境のマイグレーション手順
1.キュー・マネージャーの停止
停止方法は、p.49 「Fix Packの適用」を参照
2.MQ サービスを停止
右下のアイコンを左クリック
システムのバックアップ取得
システム・トレイに表示されて
いる、MQのアイコンを右ク
リックし、「WebSphere MQ
の停止」を選択
システム・トレイに表示されて
いる、MQアイコンを右クリッ
クし、「終了」を選択
3.キュー・マネージャーのバックアップを取得
一度マイグレーションを行うと、バックアップを戻す以外に、元のバージョンに戻せない
バックアップ対象
„
„
データ・ファイル・フォルダ以下
ログ・ファイル・フォルダ 以下
55
MQ V7.1 へのマイグレーション手順
4.新規導入と同様の手順でインストールを開始
インストーラーの起動時に「アップグレード7.0.1.6インストール」を選択
インストールタイプで「更新」または「カスタム」の2パターンを選択可
„
任意のインストレーション名を指定する場合は、「カスタム」を選択
アップグレードまたはインストール
導入環境にMQがインストールされている
場合には、「アップグレードまたはインストー
ル」の選択画面が表示されるので、「アップ
グレード7.0.1.6インストール」を選択
56
MQ V7.1 へのマイグレーション手順
「更新」を選択した場合
„
すでにインストール済みのフィーチャーがアップグレードされる
インストール済み環境のアップグレード・プロセス
更新を選択
WebSphere MQをインストールする準備ができました
導入環境のアップグ
レードを開始
57
MQ V7.1 へのマイグレーション手順
「カスタム」を選択した場合
„
„
„
„
„
すでにインストール済みのフィーチャーはチェック済み
インストールされてないフィーチャーを選択すると新規に導入される
インストール済みのフィーチャーのチェックを外すと、アンインストールされる
インストール環境の名前(インストレーション名)を指定可能
一次インストール(プライマリー・インストレーション)を指定可能
インストールの詳細
インストレーション名を
指定
機能
プライマリー・インストレーション
にする場合はチェックを入れる
58
必要に応じてフィーチャーを
選択
MQ V7.1 へのマイグレーション手順
WebSphere MQをインストールする準備ができました
導入環境のアップグ
レードを開始
59
MQ V7.1 へのマイグレーション手順
5.更新の開始 Î 完了
6.キュー・マネージャーを起動
キュー・マネージャーのデータがマイグレーションされる
MQリスナーを起動する前にキュー・マネージャーを立ち上げることが必要
システム・オブジェクトを再定義して置換する場合は、-cオプションでリフレッシュしてから
キュー・マネージャーを起動
„
strmqm -c QMgr名
60
共存環境のマイグレーション方法
共存環境のマイグレーションの流れ
V7.0.1.6が導入済みで、別途V7.1を導入することが前提
„
既存環境がV7.0.1.6より低い場合、V7.0.1.6へのアップグレードを先に済ませる
最終的にはV7.1をプライマリー・インストレーションに設定することを推奨
V7.0.1.6との共存やシステムの停止時間を考慮し、マイグレーション方式を選択できる
A. V7.1をプライマリーに設定し、同時にマイグレーションする方法
B. V7.1に関連付けてマイグレーションし、別途V7.1をプライマリーに設定する方法
„
B. は複数のキュー・マネージャーが存在し、タイミングを分けてマイグレーションする場合に有用
移行後
移行前
MQ V7.0.1.6
QMGR
MQ V7.1
A
MQ V7.0.1.6
B
MQ V7.1
QMGR
Primary
MQ V7.0.1.6
Primary
QMGR
MQ V7.1
61
共存環境のマイグレーション方法
A. V7.1をプライマリーに設定し同時にマイグレーションする方法
マイグレーション手順は以下の通り
1.V7.1の導入
„
V7.0.1.6とは異なるディレクトリを指定して導入する
2.キュー・マネージャーの停止
„
endmqm でキュー・マネージャーの停止
3.キュー・マネージャーのバックアップ
„
データ・ファイル・フォルダ以下、ログ・ファイル・フォルダ以下をバックアップ
4.V7.0.1.6のアンインストール
5.V7.1をプライマリー・インストレーションに設定
„
"<MQ_INSTALLATION_PATH>¥setmqinst" –i –n <インストレーション名>
6.キュー・マネージャーとV7.1の関連付け
„
setmqm –m <QMGR名> –n <インストレーション名>
7.キュー・マネージャーの起動
„
„
strmqm でキュー・マネージャーの起動
この時点でマイグレーションが行われる
62
共存環境のマイグレーション方法
B. V7.1に関連付けてマイグレーションし、別途V7.1をプライマリーに設定する方法
マイグレーション手順は以下の通り
1.V7.1の導入
„
V7.0.1.6とは異なるディレクトリを指定して導入する
2.キュー・マネージャーの停止
„
endmqm でキュー・マネージャーの停止
3.キュー・マネージャーのバックアップ
„
データ・ファイル・フォルダ以下、ログ・ファイル・フォルダ以下をバックアップ
4.V7.1でキュー・マネージャーの関連付け
„
„
"<MQ_INSTALLATION_PATH>¥bin¥setmqenv.cmd" –s
setmqm –m <QMGR名> -n <インストレーション名>
5.V7.1でキュー・マネージャーの起動
„
"<MQ_INSTALLATION_PATH>¥bin¥setmqenv.cmd" –s
strmqm でキュー・マネージャーの起動
„
この時点でマイグレーションが行われる
„
63
共存環境のマイグレーション方法
システムの停止可能な時間帯を選び、以降の手順を別のタイミングに行うことが可能
6.V7.1でキュー・マネージャーの停止
„
„
"<MQ_INSTALLATION_PATH>¥bin¥setmqenv.cmd" –s
endmqm でキュー・マネージャーの停止
7.V7.0.1.6のアンインストール
8.V7.1をプライマリー・インストレーションに設定
„
"<MQ_INSTALLATION_PATH>¥bin¥setmqinst" –i –n <インストレーション名>
9.キュー・マネージャーを起動
„
„
strmqm でキュー・マネージャーの起動
以降、setmqenvでの環境設定は不要
V7.1へのマイグレーション後、プライマリー・インストレーションに設定するまでの注意点
キュー・マネージャーの操作時はsetmqenvでの環境設定が必要
64
MQサーバーの導入確認
✢ MQサーバー導入確認 (ローカル接続)
✢ MQサーバー導入確認 (サーバー間接続)
✤・・・必須の作業項目
✢・・・任意の作業項目
65
MQサーバーの導入確認
キュー・マネージャーの作成、およびメッセージの送受信を行い、導入確認を行う
導入確認を行うツールとして、コマンドとPostcardアプリケーション(Java)を提供
„
„
これらを用いてメッセージの送受信が問題なく行えれば、導入は成功
以降はコマンドでの確認方法を説明
コマンドでのメッセージの送受信
„
„
MQで提供しているサンプル・アプリケーションを使用
メッセージの送信はamqsputコマンド、メッセージの受信はamqsgetコマンド他
導入確認前にrunmqscコマンドを使用して、キュー・マネージャーおよび関連オブジェクト
を作成する
導入確認方法
1.スタンド・アローン型
2.分散型
ローカル・キューに対してメッセージを読み書きする
リモートのキュー・マネージャーに対しメッセージ転送を行う
66
稼動確認(ローカル接続) スタンド・アローン型
ローカル・キューへのメッセージのPUT、GETおよびBROWSEで確認
手順
„
„
„
„
mqmグループ・ユーザーでログイン
事前準備
必要となるオブジェクトの作成
サンプル・プログラムの実行
使用するサンプル・プログラム
・amqsput – メッセージを書くプログラム
・amqsget – メッセージを読むプログラム
・amqsgbr – メッセージをブラウズするプログラム
・amqsbcg – メッセージを詳細表示(MQMD含む)するプログラム
構成する環境
キュー・マネージャー: QMGR1
ローカル・キュー
LQ
67
稼動確認(ローカル接続)
事前準備
複数の導入環境が共存する場合は、導入環境を設定してから行う場合があります。(setmqenvコマンドの実行)
詳しくは、p.12 「プライマリー・インストレーション以外での環境設定」をご確認ください。
キュー・マネージャーの作成
„ crtmqm QMGR1
キュー・マネージャーの起動
„ strmqm QMGR1
キュー・マネージャーの起動確認
„ dspmq -a
ステータスが
表示される
dspmqの実行結果例
C:¥MQ> dspmq -a
QMNAME(QMGR1)
STATUS(実行中)
V7.1ではdspmqコマンドが変更され、"-a"オプションを使用した場合、実行環境に関連付けられたキュー・マ
ネージャーのみ表示されます。
68
MQサーバー導入確認 (ローカル接続) スタンド・アローン型
必要となるオブジェクトの作成
作成するオブジェクト
オブジェクト
名前
ローカル・キュー
LQ
MQSCコマンド・ファイルの作成
定義ファイル: QMGR1_StandAlone.def
*ローカル・キューの定義
DEFINE QLOCAL(LQ) +
DESCR(‘Local test queue’)
注: MQSCコマンド・ファイルの文法
・行の先頭が’*’の場合は、コメント行となる
・コマンドが次の行に続く場合は+をつける
・+の前後は空白文字を入れる
・オブジェクト名に小文字を使用する場合は、‘(シングル・クォート)で囲む
・大文字小文字は区別される。MQSCコマンドとして小文字で入力されたテキストは、単一引用符で囲まない限
り大文字に変換される。ここでの例は、必ず示されているとおりに入力すること
69
稼動確認(ローカル接続)
オブジェクトの作成
C:¥MQ> runmqsc QMGR1 < QMGR1_StandAlone.def
5724-H72 (C) Copyright IBM Corp. 1994, 2011. ALL RIGHTS RESERVED.
キュー・マネージャー QMGR1 に対して MQSC を始動中です。
: *ローカル・キューの定義
1 : DEFINE QLOCAL(LQ) +
: DESCR(‘Local test queueu’)
AMQ8006: WebSphere MQ キューが作成されました。
MQSC コマンドを 1 つ読み取りました。
構文エラーがあるコマンドはありません。
有効な MQSC コマンドはすべて処理されました。
end
エラーがないこと
を確認
「end」 を入力して
runmqscを終了
キューの作成を確認
C:¥MQ> runmqsc QMGR1
5724-H72 (C) Copyright IBM Corp. 1994, 2011. ALL RIGHTS RESERVED.
キュー・マネージャー QMGR1 に対して MQSC を始動中です。
display qlocal(LQ)
1 : display ql(LQ)
AMQ8409: キューの内容を表示します。
end
70
キュー名が表
示される
稼動確認(ローカル接続)
サンプル・プログラムの実行
キューにメッセージをPUT (amqsputを使用)
amqsputの実行結果例
„
amqsput
・引数に、キュー名(必須)、キュー・マネージャー名を指定
„
標準出力よりメッセージを入力
・1行を1メッセージとして扱う
・空白行でプログラム終了
C:¥MQ> amqsput LQ QMGR1
Sample AMQSPUT0 start
target queue is LQ
test message1
test message2
Sample AMQSPUT0 end
メッセージをGET、BROWSE
„
„
„
amqsget ローカル・キューからメッセージをGET
・引数に、キュー名(必須)、キュー・マネージャー名を指定
・キュー内のメッセージをすべて表示し、15秒WAITしてもメッセージがなければ終了
amqsgbr メッセージをブラウズ
・引数に、キュー名(必須)、キュー・マネージャー名を指定 amqsgbrの実行結果例
・キュー内のメッセージをすべてBROWSEし、表示
C:¥MQ> amqsgbr LQ QMGR1
amqsbcg メッセージの詳細表示
Sample AMQSGBR0 (browse) start
・引数に、キュー名、キュー・マネージャー名ともに必須
・メッセージ記述子(MQMDヘッダー) なども表示
QMGR1
Messages for LQ
1 <test message1>
2 <test message2>
no more messages
Sample AMQSGBR0 (browse) end
71
MQサーバー導入確認 (サーバー間接続) 分散型
リモートのキュー・マネージャーに対するメッセージ転送
プロトコルはTCP/IPを使用
送信側はリモート・キューへメッセージをPUT、受信側はローカル・キューからBROWSE、
もしくは、GETで確認
手順
mqm グループに所属しているユーザーでログイン
事前準備 ※p.68 「稼動確認(ローカル接続)」のページを参照
必要となるオブジェクトの作成
受信側での準備
送信側での準備
サンプル・プログラムの実行
稼動確認で構成する環境
ホスト名: host1
ホスト名:host2
キュー・マネージャー: QM_R
キュー・マネージャー: QM_S
チャネル
QM_S.TO.QM_R
リモート・キュー
QM_R.LQ
トランスミッション・キュー
QM_R
72
ローカル・キュー
LQ
MQサーバー導入確認 (サーバー間接続) 分散型
必要となるオブジェクトの作成
作成するオブジェクト
送信側 キュー・マネージャー: QM_S
受信側 キュー・マネージャー: QM_R
オブジェクト
名前
オブジェクト
名前
トランスミッション・キュー
QM_R
ローカル・キュー
LQ
リモート・キュー
QM_R.LQ
リスナー
LISTENER.1414
送信チャネル
QM_S.TO.QM_R
受信チャネル
QM_S.TO.QM_R
MQSCコマンド・ファイルを作成し、実行する
・送信側 MQSCコマンド・ファイル名 : QM_S.def (次ページ参照)
・受信側 MQSCコマンド・ファイル名 : QM_R.def (次ページ参照)
„
送信側(QM_S) での実行
„
C:¥MQ> runmqsc QM_S < QM_S.def
„
受信側(QM_R) での実行
C:¥MQ> runmqsc QM_R < QM_R.def
オブジェクトが作成されたことを確認
„
C:¥MQ> runmqsc QM_S
オブジェクトが作成されたことを確認
C:¥MQ> runmqsc QM_R
display qlocal(LQ)
display channel(QM_S.TO.QM_R)
end
display qremote(QM_R.LQ)
display qlocal(QM_R)
display channel(QM_S.TO.QM_R)
end
73
(参考)MQSCコマンド・ファイル
送信側MQSCコマンド・ファイル QM_S.def
受信側MQSCコマンド・ファイル QM_R.def
**リモート・キューの作成**
DEFINE QREMOTE(QM_R.LQ) +
DESCR(‘Test remote queue’) RNAME(LQ) +
RQMNAME(QM_R) XMITQ(QM_R)
**ローカルキューの作成**
DEFINE QLOCAL(LQ) +
DESCR(‘Test local queue’)
**受信チャネルの作成**
DEFINE CHANNEL(QM_S.TO.QM_R) +
CHLTYPE(RCVR) +
DESCR(‘Test receiver channel’)
**トランスミッション・キューの作成**
DEFINE QLOCAL(QM_R) USAGE(XMITQ) +
DESCR(‘Test xmitq’)
**送信チャネルの作成**
DEFINE CHANNEL(QM_S.TO.QM_R) +
CHLTYPE(SDR) TRPTYPE(TCP) +
XMITQ(QM_R) CONNAME(‘HOST2(1414)’) +
DESCR(‘Test sender channel’)
**リスナーの作成**
DEFINE LISTENER(LISTENER.1414) +
TRPTYPE(TCP) PORT(1414)
74
稼動確認(サーバー間接続)
受信側での準備
リスナーの起動
„
受信側では、受信チャネル起動のために事前にリスナーを起動
C:¥MQ> runmqsc QM_R
5724-H72 (C) Copyright IBM Corp. 1994, 2011. ALL RIGHTS RESERVED.
キュー・マネージャー QMGR1 に対して MQSC を始動中です。
START LISTENER(LISTENER.1414)
1 : START LISTENER(LISTENER.1414)
AMQ8021: WebSphere MQ リスナーの開始要求が受け入れられました。
STATUSが
RUNNINGであることを
確認
DISPLAY LSSTATUS(LISTENER.1414)
AMQ8631: リスナー状況の詳細を表示します。
LISTENER(LISTENER.1414)
STATUS(RUNNING)
PID(569572)
end
送信側での準備
チャネルの開始
C:¥MQ> runmqsc QM_S
START CHANNEL (QM_S.TO.QM_R)
2 : START CHANNEL(QM_S.TO.QM_R)
AMQ8018: WebSphere MQ チャネルの開始が受け入れられました。
DISPLAY CHSTATUS(QM_S.TO.QM_R)
STATUSが
RUNNINGであることを
確認
3 : DISPLAY CHSTATUS(QM_S.TO.QM_R)
AMQ8417: チャネル状況の内容を表示します。
CHANNEL(QM_S.TO.QM_R) CHLTYPE(SDR)
CONNAME(HOST1(1414))
CURRENT
RQMNAME(QM_R)
STATUS(RUNNING)
SUBSTATE(MQGET)
XMITQ(QM_R)
end
75
稼動確認(サーバー間接続)
サンプル・プログラムの実行
送信側 リモート・キューに対してメッセージのPUT
„
amqsput QM_R.LQ QM_S
amqsputの実行結果例
・引数にキュー名(必須)、キュー・マネージャー名を指定
„
標準入力よりメッセージを入力
・1行を1メッセージとして扱う
・空白行でプログラム終了
C:¥MQ> amqsput QM_R.LQ QM_S
Sample AMQSPUT0 start
target queue is QM_R.LQ
test message1
test message2
受信側 メッセージをGET、BROWSE
„
„
„
amqsget ローカル・キューからメッセージをGET
・引数に、キュー名(必須)、キュー・マネージャー名を指定
・キュー内のメッセージをすべて表示し、
15秒WAITしてもメッセージがなければ終了
amqsbcg メッセージの詳細表示
・引数に、キュー名、キュー・マネージャー名ともに必須
・メッセージ記述子(MQMDヘッダー) なども表示
amqsgbr メッセージをブラウズ
・引数に、キュー名(必須)、キュー・マネージャー名を指定
・キュー内のメッセージをすべてBROWSEし、表示
76
Sample AMQSPUT0 end
amqsgbrの実行結果例
C:¥MQ> amqsgbr LQ QM_R
Sample AMQSGBR0 (browse) start
QM_R
Messages for LQ
1 <test message1>
2 <test message2>
no more messages
Sample AMQSGBR0 (browse) end
MQクライアントの導入
✢ MQクライアントの導入
✢ MQクライアントの導入確認
✤・・・必須の作業項目
✢・・・任意の作業項目
77
MQクライアントの導入
MQクライアントの導入
2タイプの導入
„
„
スタンダード・クライアント
拡張トランザクション・クライアント(MQサーバー・イメージからのみ導入可能)
拡張トランザクション・クライアントのフィーチャーはMQサーバー・イメージにのみ格納されています。
導入場所は以下のいずれか
„
„
MQサーバーと別のサーバーに導入
MQクライアント・イメージから導入
MQサーバーと同じサーバーに導入
MQサーバー・イメージからクライアントを導入
導入方法
MQサーバーと導入方法は同じ
„
„
「MQサーバーの導入」のページ以降参照
MQクライアントのフィーチャーに関してはp.51「MQフィーチャー」を参照
Fix Pack適用方法に関しては、p.49「Fix Packの適用」のページ参照 (オプション作業)
MQクライアントのマイグレーションでは、引き継ぐデータ資源はありません。
インストール済みのファイルセットを更新することで、バージョンアップが可能です。
なお、クライアントで保持する資源として、チャネル定義テーブルやV7.0より追加されたクライアント構成ファイル(mqclient.ini)が
あります。
78
バージョンアップ後のチャネル定義テーブルの扱い
V7.1以前のキュー・マネージャーで作成したチャネル定義テーブルをV7.1
クライアントで使用することは可能
MQクライアントをバージョンアップした際、チャネル定義テーブルは更新されない
V7.1で新規追加された属性はデフォルトとして扱われる
V7.1で新規追加された属性を変更する場合は、V7.1キュー・マネージャーでチャネ
ル定義テーブルを再作成し、再配布することが必要
上位バージョンのキュー・マネージャーで作成したチャネル定義テーブルは
下位バージョンのMQクライアント・ライブラリでは利用できない
キュー・マネージャー側だけバージョンアップした際は注意が必要
MQクライアントアプリ(V7.1)
キュー・マネージャー(V7.1)
V7.1
MQクライアントアプリ(V6.0)
V7.1
チャネル定義テーブル(V7.1)作成
配布
配布
79
Blank Page
80
稼動確認(クライアント接続)
クライアント接続でのメッセージ転送
プロトコルはTCP/IPを使用
ローカル・キューへのメッセージのPUT、GET、もしくは、BROWSEで確認
手順
mqmグループ・ユーザーでログイン
事前準備 ※p.68「稼動確認(ローカル接続)」のページを参照
必要となるオブジェクトの作成
MQサーバー側での準備
MQクライアント側での準備
サンプル・プログラムの実行
構成する環境
MQサーバー ホスト名: makuhari
キュー・マネージャー: QMGR1
ローカル・キュー
LQ
81
稼動確認(クライアント接続)
必要となるオブジェクトの作成
作成するオブジェクト
MQサーバー側 キュー・マネージャー名:QMGR1
オブジェクト
名前
ローカル・キュー
LQ
リスナー
LISTENER.1414
サーバー・チャネル
CHANNEL1
QMGR1_SVR.def
MQSCコマンド・ファイルを作成し、実行する
„
MQサーバー側 での実行
C:¥MQ> runmqsc QMGR1 < QMGR1_SVR.def
„
** チャネル・セキュリティーの無効化 ** (※)
ALTER QMGR CHLAUTH(DISABLED)
**ローカル・キューの作成**
DEFINE QLOCAL(LQ) DESCR(‘Test xmitq’)
**サーバー・チャネルの作成**
DEFINE CHANNEL(CHANNEL1) +
CHLTYPE(SVRCONN) TRPTYPE(TCP) +
MCAUSER(‘mqm’) +
DESCR(‘Test server channel’)
オブジェクトが作成されたことを確認
C:¥MQ> runmqsc QMGR1
display lqueue(lq)
display listener(listener.1414)
display channel(channel1)
end
**リスナーの作成**
DEFINE LISTENER(LISTENER.1414) +
TRPTYPE(TCP) CONTROL(QMGR) PORT(1414)
※V7.1で作成したキュー・マネージャーは、デフォルトでチャネル・セキュリティーが有効になり(マイグレーションしたキュー・マネージャー
では無効)、クライアント接続が権限チェックされます。そのため、確認の際は一旦チャネル・セキュリティーを無効にしてください。
(QMGRのCHLAUTH属性)
82
稼動確認(クライアント接続)
MQサーバー側での準備
リスナーの起動
„
MQサーバー側では、サーバー・チャネル起動のために事前にリスナーを起動
C:¥>runmqsc DQM1
5724-H72 (C) Copyright IBM Corp. 1994, 2011. ALL RIGHTS
RESERVED.
キュー・マネージャー DQM1 に対して MQSC を始動中です。
START LISTENER(LISTENER.1414)
1 : START LISTENER(LISTENER.1414)
AMQ8021: WebSphere MQ リスナーの開始要求が受け入れられました。
DISPLAY LSSTATUS(LISTENER.1414)
2 : DISPLAY LSSTATUS(LISTENER.1414)
AMQ8631: リスナー状況の詳細を表示します。
LISTENER(LISTENER.1414)
STATUS(RUNNING)
PID(4440)
STARTDA(2011-12-06)
END
STATUSが
RUNNINGであること
を確認
83
稼動確認(クライアント接続)
MQクライアント側の設定
N/W の確認
„
ping <MQサーバー側IPアドレス もしくは ホスト名>
MQSERVER環境変数の設定
„
export MQSERVER=チャネル名/通信プロトコル/'ホスト名(ポート)’
※ ホスト名はIPアドレスも可
実行例
export MQSERVER=CHANNEL1/TCP/'makuhari(1414)’
MQクライアントは、アクセス権限がないとキュー・マネージャーに接続することができません。権限を与える方法の1つとして、MQ
サーバーが導入されているマシンとMQクライアントが導入されているマシンに同じ名前のユーザーを作成し、MQサーバー上の
ユーザーをmqmグループに所属させる方法があります(※)。次ページにあるMQクライアント・アプリケーションはそのユーザーで実
行してください。
その他、MQクライアントにアクセス権限を与える方法に関しては、マニュアル「セキュリティー」を参照してください。
※アプリケーションの実行ユーザーはmqmグループに所属している必要はありません。
84
稼動確認(クライアント接続)
サンプル・プログラムの実行
amqsputcの実行結果例
キューに、メッセージのPUT
„
amqsputc LQ QMGR1
・引数にキュー名(必須)、キュー・マネージャー名を指定
„
標準入力よりメッセージを入力
・1行を1メッセージとして扱う
・空白行でプログラム終了
C:¥MQ> amqsput LQ QMGR1
Sample AMQSPUT0 start
target queue is LQ
test message1
test message2
Sample AMQSPUT0 end
キューから、メッセージのGET、BROWSE
„
„
„
amqsgetc ローカル・キューからメッセージをGET
・引数に、キュー名(必須)、キュー・マネージャー名を指定
・キュー内のメッセージをすべて表示し、15秒WAITしてもメッセージがなければ終了
amqsbcgc メッセージの詳細表示
amqsgbrcの実行結果例
・引数に、キュー名、キュー・マネージャー名ともに必須
・メッセージ記述子(MQMDヘッダー) なども表示
C:¥MQ> amqsgbrc LQ QMGR1
amqsgbrc メッセージをブラウズ
Sample AMQSGBR0 (browse) start
QMGR1
・引数に、キュー名(必須)、キュー・マネージャー名を指定
Messages for LQ
・キュー内のメッセージをすべてBROWSEし、表示
1 <test message1>
2 <test message2>
no more messages
Sample AMQSGBR0 (browse) end
85
Blank Page
86
その他
‹ マニュアル一覧
‹ マニュアル及び製品関連のサイト
87
マニュアル一覧
プラットフォーム共通
MQ V7.1より、マニュアル構成が更新
マニュアル名(英語)
マニュアル名(日本語)
Product overview
製品の概要
Planning
計画
Migrating and upgrading
マイグレーションおよびアップグレード
Installing
インストール
Security
セキュリティー
Configration
構成
Administering
管理
Developing applications
アプリケーションの開発
Monitoring and performance
モニターおよびパフォーマンス
Troubleshooting and support
トラブルシューティングおよびサポート
Reference
参照
旧マニュアル構成との関連リンク集
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r1/topic/com.ibm.mq.doc/zx00000_.htm
最新版マニュアルの入手先:
http://www-306.ibm.com/software/integration/mqfamily/library/manualsa/
88
マニュアル及び製品関連のサイト
マニュアル(InfoCenter)
提供方法
„
„
製品とは別CD-ROMにて提供
・直接CD-ROMから参照することもできるし、マシンに導入して使用することもできる
・Windows、Linux(x86) で提供
最新版マニュアルは以下のサイトにて参照可能
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wmqv7/v7r1/index.jsp
日本語版も提供
„
ブラウザーの言語設定あるいはURLの最後に言語指定して表示(?lang=ja など)
製品関連サイト
サポート・パック
http://www-1.ibm.com/support/docview.wss?rs=977&uid=swg27007205
サポート・サマリー (最新Fix Packの情報など)
http://www-306.ibm.com/software/integration/wmq/support
89
Last Page
90
Fly UP