Lotus Sametimeを複数のサーバー/ドメインで構成する IBM Software Group 2006年1月 日本アイ・ビー・エム株式会社
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Lotus Sametimeを複数のサーバー/ドメインで構成する IBM Software Group 2006年1月 日本アイ・ビー・エム株式会社
® IBM Software Group Lotus Sametimeを複数のサーバー/ドメインで構成する 2006年1月 日本アイ・ビー・エム株式会社 ソフトウェア事業 Lotusテクニカル・セールス © 2006 IBM Corporation IBM Software Group | Lotus software 特記事項 本資料の記載内容は、正式な IBM のテストやレビューを受けておりません。内 容について、できる限り正確を期すよう努めてはおりますが、いかなる明示また は暗黙の保証も責任も負いかねます。本資料の情報は、使用先の責任において使 用されるべきものであることを、あらかじめご了承ください。 掲載情報は不定期に変更されることもあります。他のメディア等に無断で転載す る事はご遠慮ください。 本資料の著作権は日本アイ・ビー・エムにあります。非営利目的の個人利用の場 合において、自由に使用してもかまいませんが、営利目的の使用は禁止させてい ただきます。 IBM、AIX、WebSphere、は IBM Corporation の商標。 Lotus、Lotus Domino、Lotus Notes、Lotus Sametimeは IBM-Lotus の商標。 その他、記載された社名および製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標で す。 IBM Software Group | Lotus software Agenda 1. はじめに 2. 1つのLotus Dominoドメイン内に複数のLotus Sametimeサーバーを用意する 3. 異なるLotus Dominoドメイン間での接続 4. 冗長構成 5. サイジング(マシン・スペック/ネットワーク帯域) 6. 参考資料 IBM Software Group | Lotus software 1.はじめに Lotus Sametimeは在席確認、インスタント・メッセージング、電子会議の機能を提供し、 組織のリアルタイム・コラボレーションを支援する製品です。 Lotus Notes 6.5より、Lotus Notesからインスタント・メッセージング機能を利用できる ようになり、より便利に、身近に利用できるようになりました。 これに伴って、国をまたがるような大きな組織や、組織間での利用など、さまざまな 環境での利用を検討していただくケースも増えてきました。 この資料では以下のようなケースについての基本的な考え方を説明します。 Lotus Sametimeを利用しているが、利用者が増えたのでサーバーを増設したい 組織内に複数のLotus Dominoドメインがある環境で相互に Lotus Sametimeによるリアルタ イム・コラボレーションを実現したい IBM Software Group | Lotus software 2.1つのLotus Dominoドメイン内に 複数のLotus Sametimeサーバーを用意する Lotus Sametimeのコミュニティーに複数のサーバーを含めると・・・ 各サーバーにログインしたユーザーの在席情報を相互に確認し、インスタント・メッ セージのやりとりができます(個々にサーバーを設定している場合、異なるサーバーに ログインしているユーザーの在席情報などは確認できません)。 ドメイン(利用しているアドレス帳=Dominoディレクトリー)が異なる場合でも在席確認、 チャットを行うことができます。 あるサーバーにて予約したミーティングは、コミュニティーに含まれる全ての Sametimeサーバーで開始されます。 個々のユーザーは、それぞれ手近に設置されている Sametimeサーバーにログオンして ミーティングに参加できます(ネットワーク的に「遠い」サーバーにログオンする必要 はありません)。 IBM Software Group | Lotus software ミーティングを複数のサーバーで行う 個別のミーティングを作成する際に、「ロケーション」タブの「組織内の Sametimeサー バーから参加」をチェックします(デフォルトではOFFなので、複数サーバーでミーティ ングを実行する場合は明示的にチェックする必要があります)。 複数のSametimeサーバーで実行するかどうかのチェックは可能ですが、実行するサー バーを個別に指定することはできません(コミュニティー内の全てのサーバーでミーティ ングが実行されます)。 IBM Software Group | Lotus software 設定手順の概要 既存 Lotus Dominoドメインに Lotus Dominoサーバーを追加で登録しサーバーID を生成(Lotus Domino Administratorを使用) 生成したIDを使用してLotus Dominoサーバーをセットアップ(追加サーバーとし てセットアップする) 追加した Lotus Dominoサーバーをいったん停止し、Lotus Sametimeをインス トール・セットアップ Lotus Dominoサーバーを起動する (通常、Lotus Domino起動時に自動的にLotus Sametimeも起動します) Sametime接続文書を作成する 複製により、全てのサーバーのDominoディレクトリーに接続文書の情報を反映 させる Lotus Dominoサーバーを再起動する (※詳細は Lotus Dominoおよび Lotus Sametime添付のヘルプをご参照下さい) IBM Software Group | Lotus software Sametime接続文書作成時の注意 Sametimeコミュニティーに参加する全てのサーバーでは、相互に(メッシュ状に) 接続文書を設定してください(下の図のようにSametime1と2、1と3の間で接続文書 が設定されていても、2と3の間で接続文書が設定されていなければ2と3の間では 在籍確認、チャットなどができません)。 Sametime2 × Sametime3 Sametime1 在席情報、チャットなど Sametime接続文書(双方向) IBM Software Group | Lotus software ミーティングサーバーの接続 Sametimeサーバーの設定画面の「構成」-「接続」で、あらかじめ、コミュニティーを構 成しておく必要があります。 IBM Software Group | Lotus software ミーティングサーバーの接続 Lotus Dominoの Dominoディレクトリーでも「サーバー接続文書」で「タイプ」を 「Sametime」と設定することで作成できます。 IBM Software Group | Lotus software 3.異なるLotus Dominoドメイン間での接続 Lotus Dominoのドメインが複数あり、そのドメインをまたがって横断的にLotus Sametimeを利用する場合 「Sametime接続文書」の設定に加えて、下記の設定が必要です。 各Lotus Dominoドメインの間で相互認証が結ばれている 全てのユーザー情報を、Sametimeサーバーが直接参照できるように設定する (ディレクトリー・アシスタント等を各Sametimeサーバーに設定する) 3つ以上のドメイン間で相互接続する場合、各ドメインにおいて他のすべての ドメインとの相互認証が必要となります。 IBM Software Group | Lotus software アドレス帳情報を共有する アドレス帳を Lotus Sametimeが稼動しているマシンに複製し、ディレクト リー・アシスタントで参照できるように設定します。 拡張ディレクトリー・カタログなどを利用してアドレス帳情報を共有して利用す ることもできます。 IBM Software Group | Lotus software 相互認証が難しい場合の代替策 利用する全てのユーザーの情報を含むLotus Sametime用のDominoドメインを、既 存のドメインとは別に作成(もしくはLDAPディレクトリーを使用) Lotus SametimeはLDAPサーバーに登録されている情報をユーザー情報として利用するこ とができます。 LDAPディレクトリーの負荷に注意してください。 在席情報のやりとりなど、Lotus Sametimeはディレクトリーを頻繁に利用するので LDAPサーバーへの負荷がかかります SIPでの相互接続 Sametimeには「SIP Connector」と呼ばれるモジュールが用意されており、SIPプロトコ ルを利用して、他のSIP対応システムと接続し、他システムのユーザーとSametimeの ユーザーの間でチャットやミーティングを行うことができます。 Lotus Dominoドメインの相互認証のケースと比較し、制限事項が多いので必ず製品添付 のヘルプをご一読下さい。 また、「SIP Gateway」と呼ばれる役割を持つサーバーを用意する必要があります(各SIP コミュニティーに1台、ユーザーが実際にログインするSametimeサーバーとは別に必要)。 IBM Software Group | Lotus software 4.冗長構成 在席確認/チャットについては、複数の Lotus Sametimeサーバーを利用し、フロント に 負荷分散機を配置することで構成できます ミーティングについては、2つの方法があります。 Sametime接続文書で行う方法 前で述べた、「ミーティングを複数のサーバーで行う」をご参照ください。 Lotus Sametime Enterprise Meeting Serverで行う方法 詳細につきましては、以下URLをご参照ください。適用の際には充分な検討を行ってくださ い。 URL:http://www.ibm.com/jp/software/lotus/developer/ldd_tech/20030318_1.html 以降では、在席確認/チャットについての冗長化構成について記載します。 IBM Software Group | Lotus software 冗長構成-在席確認/チャット用サーバー Sametimeサーバー 負荷分散機 マスター Sametime クラスタ Sametime Connect HA構成 バックアップ Lotus Notesクライアント 在席確認/チャット サーバー 全てのユーザーはSametime Connect(もしくは Lotus Notes 6.5.x)を利用して、 Sametimeサーバーにアクセスします (Sametime Connectに設定するサーバーのホスト名には負荷分散機のアドレスを指 定します) IBM Software Group | Lotus software 冗長構成-在席確認/チャット用サーバー Sametime Connectでは、サーバーのホスト名に負荷分散機のアドレスを指定します。 Dominoディレクトリーのユーザー文書の「Sametimeサーバー」の設定を行うと、 Sametime Connectの設定とは関係なく指定したSametimeサーバーにて認証が行われ 負荷分散機を経由しなくなりますので空欄としておいてください。 IBM Software Group | Lotus software 5.サイジング 利用されるバージョンのSametimeの動作環境をご確認下さい。 ご参考までに、Sametime 2.0 Deployment Guideより 以下のマシンスペックにおいて、表のいずれか一つの機能をサポートすることが可能です。 Windows 2000サーバー 500MHz PentiumⅢデュアルプロセッサ 1GB RAM 10GBディスク(ミーティングの記録を利用する場合は別途必要) IBM Software Group | Lotus software ネットワーク・トラフィック(クライアント) Sametime 2.0 Deployment Guideより Lotus Sametimeの各機能を利用する際に目安となるネットワーク帯域(クライアント) IBM Software Group | Lotus software ネットワーク・トラフィック(サーバー) Sametime 2.0 Deployment Guideより A:音声の帯域 B:動画の帯域 参加者×ビットレート(16Kbps、32Kbps、64Kbps、128Kbps) C:アプリケーション共有 共有アプリケーションに対する平均的な変更では、25Kのデータをネットワーク上で伝送する必要があると想定さ れます。これはユーザーがPage Downキーを3回押したときに伝送されるデータの量にほぼ相当します。 D:ホワイトボード クライアントは一度に最大3枚のホワイトボードページをキャッシュできます。ホワイトボードキャッシュの内容 は、前に表示されたページ、アクティブページ、そして論理的にアクティブページに続くページです。 ホワイトボードページの平均サイズを25Kとすると、ホワイトボードページを変更するにはミーティングの各参加 者に25Kのデータを伝送する必要があります。 インスタントメッセージングと在席確認の必要帯域幅は他と比べ非常に少ない。 使用帯域幅の合計:A+B+C+D リクエストモードのG723を使用し、16Kの動画とホワイトボード共有をする場合、19.9k + 16k + 25k = 60.9kbps (ロード後) (参考)ミーティングへの参加 ユーザーが以前にオンラインミーティングに参加したことがない(ミーティングJavaアプレットがキャッシュされ ていない)場合、想定帯域幅使用量は285K(ミーティングJavaアプレット + 参加によるオーバーヘッド)です。 ユーザーが以前にオンラインミーティングに参加したことがある(ミーティングJavaアプレットがキャッシュされ ている)場合、想定帯域幅使用量は55K(参加によるオーバーヘッド)です。 IBM Software Group | Lotus software (参考)オーディオ・ビデオ機能を使う場合の注意 事項 Sametime Community 1 Sametime1 Sametime2 ミーティングを作成 したサーバー 招待サーバー チャット、画面共有、ホワイトボードのデータ オーディオ/ビデオ データ ミーティングクライアント ホワイトボード、アプリケーション 共有、チャットについてはサーバー 間でやり取りし、近くのサーバーか ら配信されます。 ただし、オーディオ/ビデオについて は、ミーティングを作成したサー バーとクライアントの間で直接トラ フィックが発生します。 ミーティングクライアント IBM Software Group | Lotus software 6.参考情報 Lotus Sametime製品ページ http://www.ibm.com/jp/software/lotus/products/sametime/index.html Lotus Developer Domain トップページ http://www.ibm.com/jp/software/lotus/developer/index.html Lotus Developer Domain -Sametime関連情報 http://www.ibm.com/jp/software/lotus/developer/ldd_tech/index2.html#st