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IBM WebSphere Portal V6.0.1 アップデート手順書

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IBM WebSphere Portal V6.0.1 アップデート手順書
IBM WebSphere Portal V6.0.1
アップデート手順書
RedHat Enterprise Linux ES release 4 版 (シングル環境)
2007/05/30 初版
2007/06/07 第二版
日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング株式会社
ワークプレース 川添 喬博
1/21
<目次>
はじめに ................................................................................................... 3
1.
1-1. 序文................................................................................................................................ 3
1-2. 当資料にて導入する環境................................................................................................ 4
2.
導入にあたって......................................................................................... 5
2-1. 検討事項 ........................................................................................................................ 5
2-2. 前提条件 ........................................................................................................................ 6
2-3. 事前準備 ........................................................................................................................ 7
2-4. 各種設定 ........................................................................................................................ 8
2-5. 導入の流れ..................................................................................................................... 9
3.
導入......................................................................................................... 10
3-1. 確認・事前作業............................................................................................................ 10
3-2. コマンド・ラインによる WP V6.0.1 の導入................................................................... 12
3-3. 確認・事後作業............................................................................................................ 14
補足 .................................................................................................................. 16
2/21
1. はじめに
1-1. 序文
当資料では、Web サイトよりダウンロードする IBM WebSphere Portal 及び、関連製品の Fix
を使用し、RedHat Enterprise Linux ES release 4 上の IBM WebSphere Portal V6.0.0.0
環境を、IBM WebSphere Portal V6.0.1 へアップデートする手順について記述します。
<<注意事項>>
■ 当資料は日本アイ・ビー・エム株式会社ならびに日本アイ・ビー・エム システムズ・
エンジニアリング株式会社の正式なレビューを受けておりません。当資料は正式なマニュ
アルをはじめとするドキュメントの補完資料として参照して下さい。
■ 当資料は、製品の特定バージョンを使ってテストをした結果を基に記述しています。今
後の PTF, Fix Pack の適用により動作が当資料に記述された内容とは異なってくる可能性
がありますのでご了承下さい。
■ 当資料は、RedHat Enterprise Linux ES release 4 Kernel 2.6.9-5.EL でのみ稼動確
認を行っており、他の環境での動作確認は実施しておりません。他のオペレーティング・
システムでの手順につきましては、マニュアルを参照下さい。
■ 資料中、以下の略称を使用する場合があります。
略称
正式名称
WAS
IBM WebSphere Application Server
WPS
IBM WebSphere Process Server
WP
IBM WebSphere Portal
WCM
IBM Workplace Web Content Management
IHS
IBM HTTP Server
DB2
DB2 Universal Database(ここでは Enterprise Server Edition を指します)
ITDS
IBM Tivoli Directory Server
RHEL
RedHat Enterprise Linux
■ 便宜上、以下の略称を使用する場合があります。
略称
説明
<WAS_ROOT>
WAS インストール・ディレクトリー
<WP_ROOT>
WP インストール・ディレクトリー
<WP_PROFILE>
WP 用 WAS プロファイル・ディレクトリー
3/21
1-2. 当資料にて導入する環境
■ 当資料で説明する構成図
portal6.ise.com
IHS
WebSphere Portal
WebSphere
Application Server
DB2
ITDS
■ 導入される製品の一覧
今回は、以下の環境に、WP V6.0.1 を導入します。
マシン名
導入製品
portal6.ise.com
RHELES 4 Kernel 2.6.9-5.EL
WP V6.0.0.0
WAS V6.0.2.17 + Required Fix
JDK 1.4.2 SR6
DB2 V8.1 FP14
ITDS V6.0.0.1
IHS V6.0.2
<<備考>>
WAS V6.0.2.17 Required Fix には、以下の Fix が含まれます。
PK32424、PK34800、PK40359、PK41358、PK32069、PK37272
※クラスター構成の場合、以下の Fix も含まれます。
9
WP のクラスター構成を実施する場合:PK42667
9
既に WP
V6.X と WAS6.0.2.17 の組み合わせによって問題が発生している場合:
PK38983
上記 Fix のそれぞれの場合における適用順など、詳細に関しては、以下の TechNote を参
照して下さい。
WP V6 で WAS 6.0.2.17 を使用する場合の注意点 (Portal-07-001)
http://www.ibm.com/jp/domino01/mkt/cnpages1.nsf/page/default-0019DB55
4/21
2. 導入にあたって
2-1. 検討事項
WP V6.0.1 を導入するに際して、以下の点を検討した上で、導入作業を行うようにして下
さい。
9
WP V6.0.1 単独では導入出来ません。WP V6.0.0.0 もしくは、V6.0.0.1 環境へ導
入するものとなります。
9
WP V6.0.0.1 環境へ WP V6.0.1 を導入する際、導入が失敗するケースが報告され
ています。詳細は、以下の TechNote を参照して下さい。
IBM WebSphere Portal version 6.0.0.1 upgrading to version 6.0.1 can experience
a failure to successfully apply the update in very specific situations
http://www.ibm.com/support/docview.wss?rs=688&uid=swg21259857
9
WP に同梱されているデフォルトの themes および skins は、WP V6.0.1 導入時、Fix
に同梱されているものに置き換わります。ただし、screens は置き換わりません。
(置き換えたい場合は、以降の手順でも説明しますが、導入を行う際、追加のパ
ラメーターが必要となります。)詳細は、以下の TechNote を参照して下さい。
Default themes and skins will be overwritten by refresh pack 1 (6.0.1)
installation
http://www.ibm.com/support/docview.wss?rs=688&context=SSHRKX&context=SSBRWT&
context=SSQKRQ&context=SS3NNG&context=SSYJ99&context=SSRUWN&context=SS6JVW&q
1=6.0.1&uid=swg21255697&loc=en_US&cs=utf-8&lang=en
5/21
2-2. 前提条件
WP V6.0.1 を RHEL 環境に導入する為の前提ハードウェア、オペレーティング・システム及
び導入ソフトウェアは以下のものになります。(LDAP、DB の容量は含みません)
対象
条件
プロセッサー
Pentium 4 processor 1.4GHz 以上。
※実稼働環境ではさらに高速なプロセッサーも検討し
て下さい。
空きディスク・スペース
物理メモリー
/opt
/tmp
WP
1.25 GB
750 MB
WAS
1.5 GB
750 MB
合計
2.75 GB
最小 1.5 GB
最小負荷時 2GB
実稼動環境 4GB
仮想メモリー/スワップ・スペース
最低 物理メモリーと同等
推奨 物理メモリーの 2 倍
OS 環境(RHEL)
Enterprise Server (ES), Advanced Server (AS),
※32bit のみのサポート
Workstation (WS), and Desktop の V3.0 Update 8 およ
び、V4.0 Update 4
※1.libstdc++-3.3.3-41 の導入を行って下さい。
※2.ulimit -n 10240 を実施して下さい。
※3. Workstation および Desktop は開発環境のみサポ
ート対象となります。
WP V6.0.1 のサポート対象となるハードウェア/ソフトウェア・バージョンに関しての最新
情報は、以下で確認して下さい。
【WP V6.0.1 Information Center】Supported hardware and software for WebSphere Portal Version 6.0.1
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.wp.ent.doc/wpf/in
st_req601.html
6/21
2-3. 事前準備
当資料内では、以下の Web サイトよりダウンロードしたファイルを、ローカル・マシン上
へコピーして使用しています。
WebSphere Portal version 6.0 refresh pack 1
以下の Web サイトより、下記に挙げているファイルをダウンロードする事が出来ます。
http://www.ibm.com/support/docview.wss?rs=688&context=SSHRKX&dc=D400&uid=swg24015257&loc=en_US
&cs=UTF-8&lang=en&rss=ct688websphere
※以下のファイルをダウンロードします。
9
6.0.1: WebSphere Portal version 6.0 refresh pack 1
9
Portal Update Installer
※以下のファイルは、今回は適用されている事を前提としています。
9
Required WebSphere Application Server version 6.0.2.17 interim fixes package
※以下のファイルは、今回は使用しません。
9
Remote Document Conversion Services files
9
Updated DB2 JCC driver file, including fix for APAR IY93349(Type4 driver 環
境のみ)
9
Required WebSphere Process Server fixes (WPS 導入環境のみ)
9
Additional WebSphere Process Server fix (WPS 導入環境のみ)
※以下のファイルは、ダウンロードする Web サイトが異なります。
9
PK42667; 6.0.2.19: this APAR is opened to publish a superseded fix for PK36471
(クラスター環境のみ)
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg24015481
9
Local fix for problem described in PK38983 (クラスター環境のみ)
http://www.ibm.com/support/docview.wss?rs=180&context=SSEQTP&q1=PK38983&uid=swg21257172&lo
c=en_US&cs=utf-8&lang=en
ダウンロードしたファイルを、/work 等の別ディレクトリーに保存することを前提にして
います。各ファイルの保存・展開用に十分なスペースを、前提条件(1.5GB)とは別に確保し
て下さい。
7/21
2-4. 各種設定
/etc/hostsファイルに設定を記述し、名前解決が出来るようにします。
実際に構築作業を行う際は、実環境に合わせて適切な値を使用して下さい。
役割
ホスト名
ドメイン名
WP
portal6
ise.com
IHS
DB/LDAP
WP メインノードのマシンに対し、以下の設定値を使用します。なお、以下の設定値の中で、
今回、パスワードについては、手順書用という事で簡易的なものを設定していますが、実
環境ではセキュリティー面を考慮したパスワード設定を行うようにして下さい。
対象
設定値
WPインストール・ディレクトリー
/opt/IBM/WebSphere/PortalServer
WASインストール・ディレクトリー
/opt/IBM/WebSphere/AppServer
WP用WASプロファイル・ディレクトリー
/opt/IBM/WebSphere/AppServer/profiles/wp_pro
file
IHSインストール・ディレクトリー
/usr/IBMIHS
セル名
portal6
ノード名
portal6
ホスト名
portal6.ise.com
WP管理ユーザーID
wpsadmin
WP管理ユーザー・パスワード
wpsadmin
WAS管理ユーザーID
wpsbind
WAS管理ユーザー・パスワード
wpsbind
DB2インストール・ディレクトリー
/opt/IBM/db2/V8.1
DB2インスタンス・ユーザーID
db2inst1
DB2インスタンス・ユーザー・パスワード
db2inst1
LTPAパスワード
password
Webサーバー定義名
webserver1
8/21
DB/LDAP のマシンに対し、以下のような設定値を使用します。なお、以下の設定値の中で、
今回、パスワードについては、手順書用という事で簡易的なものを設定していますが、実
環境ではセキュリティー面を考慮したパスワード設定を行うようにして下さい
対象
設定値
DB2インストール・ディレクトリー
/opt/IBM/db2/V8.1
DB2インスタンス・ユーザーID
db2inst1
DB2インスタンス・ユーザー・パスワード
db2inst1
RELEASE用データベース名
wpsdb
CUSTOMIZATION用データベース名
cusdb
COMMUNITY用データベース名
comdb
JCR用データベース名
jcrdb
WMM用データベース名
wmmdb
FEEDBACK用データベース名
fdbkdb
LIKEMINDS用データベース名
lkmddb
ITDSインストール・ディレクトリー
/opt/ibm/ldap
ITDSインスタンス・ユーザーID
ldapdb2
ITDSインスタンス・ユーザー・パスワード
ldapdb2
ITDSインスタンス・ユーザー・グループ
idsldap
ITDSインスタンス名
ldapdb2
ITDS用データベース名
ldapdb
ITDS管理ユーザーID
cn=root
ITDS管理ユーザー・パスワード
cn=root
暗号化シード・ストリング
portal-ldap-server
WP用ITDSサフィックス
dc=ise,dc=com
2-5. 導入の流れ
当資料での導入の流れは、以下の通りです。
1.
確認・事前作業
2. コマンド・ラインによる WP V6.0.1 の導入
3.
確認・事後作業
9/21
3. 導入
3-1. 確認・事前作業
1. 以下のプロセスの状態を確認します。
9
IHS が停止している事。
9
WP が停止している事。
9
server1 が起動している事。
9
DB2 及び、ITDS が起動している事。
※WP、および server1 の起動・停止コマンドと、状態の確認を行うコマンドは以下の通
りとなります。(以降の手順で行う WP の起動・停止、状態の確認については、同様のコ
マンドを実行する事になります。)
9
WP 起動
<WP_PROFILE>/bin/startServer.sh WebSphere_Portal
9
WP 停止
<WP_PROFILE>/bin/stopServer.sh WebSphere_Portal –user wpsbind –password wpsbind
9
server1 起動
<WP_PROFILE>/bin/startServer.sh server1
9
server1 停止
<WP_PROFILE>/bin/stopServer.sh server1 –user wpsbind –password wpsbind
9
状態の確認
<WP_PROFILE>/bin/serverStatus.sh –all –user wpsbind –password wpsbind
2. 以下のファイルに設定されているポート番号、URL、ユーザーID/パスワード等のパラメ
ーターを確認します。
<WP_ROOT>/config
wpconfig.properties
wpconfig_dbdomain.properties
wpconfig_dbtype.properties
wpconfig_sourceDb.properties
wpconfig.properties ファイルに設定されている、以下のパラメーターについては、特に
設定値を確認しておくようにします。
PortalAdminPwd、WasPassword、CellName、WpsHostPort、XmlAccessPort、WpsHostName
10/21
※注意:WpsHostPort は、10038 番になっている事を確認します。(Web サーバー構成後、
80 番ポート等に変更している場合は、以下のように 10038 番に変更します。)
WpsHostPort=10038
3. 以下のファイルを編集します。
①<WP_ROOT>/config/wpconfig.properties に、以下のパラメーターを追加します。
CopyWpsEarScreens=true
※このパラメーターはオプションとなります。
WP V6.0.1 導入時、screen も更新対象に含む場合に設定します。
PWordDelete=false
※このパラメーターはオプションとなります。
WP V6.0.1 の導入タスク実行後、wpconfig.properties、wpconfig_dbdomain.properties、
wpconfig_sourceDb.properties に含まれるパスワードが削除されてしまいます。作業
効率等を考慮した場合、このパラメーターを設定する事でパスワードを削除する事無
く、以降の作業を進める事が可能となります。なお、作業後にパスワードを削除する
手順については、3-3.の 1 を参照して下さい。
②<WP_PROFILE>/properties/soap.client.props
com.ibm.SOAP.requestTimeout=6000
4. WAS の管理コンソールにて以下のパラメーターを変更します。
①以下の URL へアクセスし、WAS の管理コンソールへログインします。
https://portal6.ise.com:10003/ibm/console/logon.jsp
もしくは、http://portal6.ise.com:10001/ibm/console
②「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「WebSphere_Portal」>「Web コン
テナー設定」>「Web コンテナー・トランスポート・チェーン」の順にクリックします。
③
「
WCInboundAdmin
、
WCInboundAdminSecure
、
WCInboundDefault
、
WCInboundDefaultSecure」のそれぞれにある>「HTTP インバウンド・チャネル (HTTP_x)」
をクリックし、以下のパラメーターを変更します。
読み取りタイムアウト 180
読み取りタイムアウト 180
④変更後、マスター構成に保管し、ログアウトします。
⑤server1 を停止します。
11/21
3-2. コマンド・ラインによる WP V6.0.1 の導入
1. ダウンロードしたファイルを以下に展開します。
①PortalUpdateInstaller.tar.gz を、<WP_ROOT>/update に展開します。
②6.0.1-WP-Multi-RP001.tar を、<WP_ROOT>/update/fixpacks に展開します。
2. 以下のコマンドを実行します。
①. <WP_PROFILE>/bin/setupCmdLine.sh を実行します。(先頭の『. 』からがコマンド・
ラインとなります。また、以下のコマンドでファイルを読み込ませる事も可能です。)
cd <WP_PROFILE>
source ./setupCmdLine.sh
※以降の作業は、全てこのターミナル上で行います。
3. 全てのアプリケーション・サーバーが停止している事を確認します。
①<WP_PROFILE>/bin/serverStatus.sh -all -user wpsbind -password wpsbind
ADMU0116I: ツール情報はファイル
/opt/IBM/WebSphere/AppServer/profiles/wp_profile/logs/serverStatus.log
に記録されています
ADMU0128I: wp_profile
プロファイルを使用してツールを開始しています
ADMU0503I: 全てのサーバーのサーバー状況を検索します
ADMU0505I: 構成でサーバーが検出されました:
ADMU0506I: サーバー名: WebSphere_Portal
ADMU0506I: サーバー名: server1
ADMU0509I: Application Server
"WebSphere_Portal" に到達できません。
停止されているようです。
ADMU0509I: Application Server "server1"
に到達できません。 停止されているようです。
4. 以下のコマンドを実行し、正常終了する事を確認します。
①<WP_ROOT>/update/
updatePortal.sh -install -installDir "/opt/IBM/WebSphere/PortalServer"
-fixpack -fixpackDir "/opt/IBM/WebSphere/PortalServer/update/fixpacks"
-fixpackID WP_PTF_601
※上記コマンドは、一行で入力します。
12/21
Command line arguments: -buildfile wpconfig.xml -listener -Dplatform.script.ext=sh
-Dwas.platform.script.ext=.sh CONFIG-WP-PTF-601
Executing native2ascii with native encoding 'UTF-8': wpconfig.properties ->
wpconfig_ascii.properties
Native2ascii execution was successful!
(中略)
Result: BUILD SUCCESSFUL
Result: Total time: 88 minutes 39 seconds
Log: ExecCmd::launch returns 0
225 タ ス ク の う ち 223; 終 了 フ ィ ッ ク ス パ ッ ク 'WP_PTF_601' 、 コ ン ポ ー ネ ン ト
'wp.ptf.config' をインストールしています。
225 タスクのうち 224; 開始 フィックスパック 'WP_PTF_601' を完了しています
225 タスクのうち 224; 終了 フィックスパック 'WP_PTF_601' を完了しています
フィックスパックのインストールが正常に完了しました。
UpdateInstaller.puiReturnCode is 0
End of [ ./updatePortal.sh ]
※特記事項(ウィザード形式で導入を行う場合)
9
項番 1~3 までは、同様となります。
9
項番 4 のコマンド・ラインが、updatePortalWizard.sh に変わります。
13/21
3-3. 確認・事後作業
1. 導入時に設定した、各設定ファイル内のパスワードを削除します。(必須ではありませ
んが、セキュリティーを考慮した場合、推奨される手順となります。
)
①以下のファイルを編集します。
<WP_ROOT>/config/wpconfig.properties
PWordDelete=true
②以下のコマンドを実行し、正常終了する事を確認します。
<WP_ROOT>/config/WPSconfig.sh
action-delete-passwords-601
delete-passwords:
Tue May 08 17:36:06 JST 2007
[logmsg] 2007.05.08 17:36:07.894 delete-passwords
[logmsg]
EJPCA3160I: ポータルの構成を更新しています。
(中略)
iseries-switch-to-was-user:
Tue May 08 17:36:47 JST 2007
BUILD SUCCESSFUL
Total time: 1 minute 23 seconds
③以下のファイルより、パスワードが削除されている事を確認します。
<WP_ROOT>/config
wpconfig.properties
wpconfig_dbdomain.properties
wpconfig_dbtype.properties
wpconfig_sourceDb.properties
※上記ファイルの中のパスワード部分がブランク、または
ReplaceWithYourDbAdminPwd
となっていることをを確認します。
2. 3-1 の 2 で WpsHostPort を変更している場合、以下のファイルを編集します。
14/21
<WP_ROOT>/config/wpconfig.properties
WpsHostPort=80
3. WAS の管理コンソールにて、WP を Web Server にマップしなおします。
①以下の URL へアクセスし、WAS の管理コンソールへログインします。
https://portal6.ise.com:10003/ibm/console/logon.jsp
もしくは、http://portal6.ise.com:10001/ibm/console
②「アプリケーション」>「エンタープライズ・アプリケーション」>エンタープライ
ズ・アプリケーション名:「wps」の順にクリックします。
③「サーバーにモジュールをマップ」をクリックし、モジュール名:「WebSphere Portal
Server」のチェックボックスを選択します。
④クラスターおよび、サーバーのドロップダウン・メニューにある、
「WebSphere:cell=portal6,node=webserver1_node,server=webserver1」と
「WebSphere:cell=portal6,node=portal6,server=WebSphere_Portal」を選択し、「適用」
をクリックします。
⑤「OK」>「保管」をクリックし、ログアウトします。
⑥IHS を再起動します。
⑦以下の URL へアクセスし、WP のバージョンを確認します。
http://portal.ise.com/wps/portal
以上で、当資料の構成は完了となります。
15/21
補足
ここでは、WP V6.0.1 導入前と導入後の違いを明確にする為、themes および skins を変更
するための手順を記載します。この作業は WP V6.0.1 導入を行うにあたり必須ではありま
せん。
■WP V6.0.1 導入前作業
①screens ファイルのバックアップを取得します。
cp –p <WP_PROFILE>/installedApps/portal6/wps.ear/wps.war/screens/html/Login.jsp
<WP_PROFILE>/installedApps/portal6/wps.ear/wps.war/screens/html/Login.jsp.org
②screens ファイルを編集します。
<WP_PROFILE>/installedApps/portal6/wps.ear/wps.war/screens/html/Login.jsp
(省略)
</td></tr><tr><td colspan="2" class="wpsEditSmText"><!-- No view Message
<wps:text
key="info.inactivity"
bundle="nls.engine"
/>
--></td></tr></table><%-- Login/Cancel buttons --%><table cellspacing="4"
cellpadding="0" border="0" width="100%"><tr><td align="<%= bidiAlignLeft %>"
valign="bottom"
value='<wps:text
bidiAlignLeft
action="<wps:url
nowrap><input
class="wpsButtonText"
bundle="nls.button"
%>"
valign="bottom"
key="login"
/>'></td><td
nowrap></form><form
home='public'
enctype="application/x-www-form-urlencoded"
type="submit"
align="<%=
method="POST"
reqid='no'/>"
name="CancelLogin"><input
class="wpsButtonText" type="submit" value='<wps:text bundle="nls.registration"
key="button.cancel" />'></td> <!-- this image button is here so the form will
submit when pressing enter in the password field -->
(省略)
16/21
※太字の箇所をコメントアウトしました。(以下のイメージの様に、ログイン画面に
表示されるテキストが表示されなくなります。)
z
修正前
z
修正後
③themes ファイルのバックアップを取得します。
cp –p <WP_PROFILE>/installedApps/portal6/wps.ear/wps.war/themes/html/IBM/banner.jspf
<WP_PROFILE>/installedApps/portal6/wps.ear/wps.war/themes/html/IBM/banner.jspf.org
④themes ファイルを編集します。
<WP_PROFILE>/installedApps/portal6/wps.ear/wps.war/themes/html/IBM/banner.jspf
17/21
(省略)
<script>
//Register the context menu so that the menu can easily be enabled/disabled.
javascriptEventController.register(
"menu_<%=pageOidStr%>_main",
null,
"document.getElementById( 'menu_<%=pageOidStr%>_main_img' ).src='<portal-log
ic:urlFindInTheme
file='<%=
isRTL
?
"images/banner/main_menu_rtl.gif"
:
"images/banner/main_menu.gif"%>'/>';" );
</script>
</c-rt:if>
<!-- No view BreadCrumbTrail
<portal-logic:if portletSolo="no">
<c-rt:if test = "${themePolicy.renderBreadCrumbTrail}">
<%@ include file="./banner_crumbtrail.jspf" %>
</c-rt:if>
</portal-logic:if>
-->
<c-rt:if test = "${themePolicy.renderToolBar}">
(省略)
※太字の箇所をコメントアウトしました。(以下のイメージの様に、パンくずリスト
が表示されなくなります。)
z
修正前
z
修正後
18/21
■WP V6.0.1 導入後作業
①編集対象とした screens ファイルを確認します。
<WP_PROFILE>/installedApps/portal6/wps.ear/wps.war/screens/html/Login.jsp
9 バックアップとしてコピーしたファイルが無くなっている事を確認します。
9 ファイル内の編集箇所が、編集以前のものになっている事を確認します。
②編集対象とした themes ファイルを編集します。
<WP_PROFILE>/installedApps/portal6/wps.ear/wps.war/themes/html/IBM/banner.jspf
9 バックアップとしてコピーしたファイルが無くなっている事を確認します。
9 ファイル内の編集箇所が、編集以前のものになっている事を確認します。
③server1 が起動していることを確認します。
④wps.ear をテンポラリーのディレクトリーへエクスポート・展開します。
※以降の手順では、テンポラリーのディレクトリーに/tmp/work を使用します。
cd <WP_PROFILE>/bin
./wsadmin.sh -user wpsbind -password wpsbind
-c '$AdminApp export wps /tmp/work/wps.ear'
※上記コマンドは、一行で入力します。
mkdir /tmp/work/wps_expanded
./EARExpander.sh -ear /tmp/work/wps.ear -operationDir /tmp/work/wps_expanded
-operation expand
⑤バックアップ・ファイルを展開します。
mkdir /tmp/work/wps_old
cd /tmp/work/wps_old
unzip <WP_ROOT>/installableApps/wps_old_wpProfile_before_601.jar
⑥編集した themes の対象ファイルを置き換えます。
cd /tmp/work/wps_expanded/wps.war/themes/html
mv IBM IBMtmp
cp -r /tmp/work/wps_old/wps.war/themes/html/IBM
/tmp/work/wps_expanded/wps.war/themes/html/IBM
19/21
※上記コマンドは、一行で入力します。
⑦編集した screens の対象ファイルを置き換えます。
cd /tmp/work/wps_expanded/wps.war/screens/html
mv Login.jsp Login.jsp.tmp
cp -p /tmp/work/wps_old/wps.war/screens/html/Login.jsp
/tmp/work/wps_expanded/wps.war/screens/html/Login.jsp
※上記コマンドは、一行で入力します。
⑧エクスポートした/tmp/work/wps.ear を削除します。
rm /tmp/work/wps.ear
⑨wps.ear を圧縮・アップデートします。
cd <WP_PROFILE>/bin
./EARExpander.sh -ear /tmp/work/wps.ear -operationDir /tmp/work/wps_expanded
-operation collapse
./wsadmin.sh -user wpsbind -password wpsbind
-c '$AdminApp install /tmp/work/wps.ear {-update -appname wps -nodeployejb}'
※上記コマンドは、一行で入力します。
⑩server1 を停止して、WP を起動します。
./stopServer.sh server1 -user wpsbind -password wpsbind
./stopServer.sh WebSphere_Portal -user wpsbind -password wpsbind
./startServer.sh WebSphere_Portal
⑪以下の URL へアクセスし、themes、screens が WP V6.0.1 導入前作業で編集した内容に
戻っている事を確認します。
http://portal.ise.com/wps/portal
20/21
<<特記事項>>
„
IBM、AIX、WebSphere、Lotus、Tivoli、IBM Lotus Domino、IBM Lotus Notes、IBM
Lotus Sametime、IBM Lotus Expeditor 、Lotus Domino、Lotus Notes、Lotus
Sametime、Lotus Expeditor、IBM Tivoli Directory Server、WebSphere Application
Server、WebSphere MQ は、International Business Machines Corporation の米国およ
びその他の国における商標。
„
その他、記載された社名および製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
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