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IBM WebSphere Portal V6 ポータル管理入門 自習書

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IBM WebSphere Portal V6 ポータル管理入門 自習書
IBM WebSphere Portal V6 ポータル管理入門
自習書
作成・更新日 2008 年 1 月 25 日
日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング株式会社
-1-
<目次>
1. はじめに .......................................................................................................................................................................................................... 4
1-1. ハンズオン環境について ....................................................................................................................... 5
1-2. 当資料上の表記について...................................................................................................................... 6
2. WebSphere Portal の画面遷移 .............................................................................................................................................................. 7
2-1. エンドユーザーの画面遷移 ................................................................................................................... 7
2-2. ポータル管理者 の 画面遷移............................................................................................................... 8
2-3. ページのカスタマイズの画面遷移 .......................................................................................................... 9
3. エンドユーザーのログイン手順 ............................................................................................................................................................10
3-1. エンドユーザーのログイン ................................................................................................................... 10
4. 管理者によるポータルのメンテナンス その1................................................................................................................................13
4-1. ポートレットの管理 ① ~ポートレットのインストール............................................................................ 14
4-2. ページの管理 ① ~全社向けページの作成 ....................................................................................... 16
4-3. リソースのアクセス権限の管理 ..................................................................................................................................................26
5. 管理者によるポータルのメンテナンス その2................................................................................................................................30
5-1. ユーザーの管理 ................................................................................................................................. 30
5-2. ポートレットの管理 ② 「コピー」とパラメーターの変更 ......................................................................... 34
5-3. ページの管理 ② ~「営業部」「マーケティング部」ページの作成と登録 ................................................ 40
コラム① :ポートレットの概念.................................................................................................................. 47
5-4. ページの管理③ ページのサブ管理者の設定
<オプション課題 その1>............................................. 49
コラム② :ポータルのアクセス制御について............................................................................................ 53
5-5. テーマとスキンの管理 ......................................................................................................................... 54
6 管理者によるポータルのメンテナンス その3.................................................................................................................................59
6-1. Anonymous ページの設定とログイン遷移 ........................................................................................... 59
コラム③ :ログイン と ログアウトの画面遷移 .......................................................................................... 63
6-2. URL マッピング機能を活用したログイン後トップページの変更............................................................... 66
6-3. 「サインアップ」リンクの削除
<オプション課題 その2> .................................................................... 74
コラム④ :構成プロパティーの設定変更方法........................................................................................... 78
7 管理者によるポータルのメンテナンス その4.................................................................................................................................79
7-1. ページ構成の「移動」 .......................................................................................................................... 79
コラム⑤ :管理系ポートレットにおけるリスト表示について........................................................................ 82
7-2. ページの「派生」 ( 「共用ページ」と「派生ページ」 )............................................................................. 84
コラム⑥ :より きめ細かいレイアウト配置を行うには............................................................................... 89
7-3.
XMLAccess によるページ構造の「コピー」
<オプション課題 その3> .............................................. 90
-2-
7-4. 可視性ルールによるコンテンツの非表示............................................................................................ 100
7-5. 表示されるメッセージを変更する........................................................................................................ 109
コラム⑦ :Unicode 表記のプロパティー・ファイルの編集について...........................................................111
7-6. バナー領域に画像を追加し、ログインユーザー名を表示する ...............................................................112
コラム⑧ :このハンズオンのサンプルで使用しているポータル JSP タグについて .................................... 120
コラム⑨ :カスタマイズテーマの管理 ..................................................................................................... 121
8. その他の情報 ...........................................................................................................................................................................................123
付録 :ポータルのシステム起動・停止手順................................................................................................ 124
付録 :クラスター環境で同期されるもの、されないもの .............................................................................. 126
付録 :ハンズオン終了後に元の環境に戻すには ...................................................................................... 127
-3-
1. はじめに
当資料は、IBM WebSphere Portal v6.0.x の管理者の作業の主なものの手順をご紹介する目的で作成されており、
使用者は容易に自習できるように構成されています。
当資料は以下の内容を含んでいます。
・エンドユーザーのポータル利用の流れ
¾
サインアップ
¾
ログイン手順
・管理者によるポータルの管理・運用について
……FileServer ポートレット他のコンテンツを有し、ユーザーの役割毎にパーソナライズされたポータルページ
を構成・カスタマイズしていくシナリオによるチュートリアルです。
その1 <入門編 :管理インターフェースについて>
¾
ポートレットの管理
¾
ページ・ラベルの管理
¾
リソースのアクセス権限の管理
その2 <実践編 :ポータルページの構成>
¾
ユーザーの管理
¾
アクセス権によるパーソナライゼーション・ポータルの構築
¾
テーマの管理
ここまでで、基本的なポータルの管理概念を習得することが可能です。後半は、実際のポータル運用を視野
に入れた、さらに高度なカスタマイズについて触れています。
その3 <応用編1 :ログイン遷移のカスタマイズ>
¾
Anonymous ページの設定とログイン遷移
¾
URL マッピング機能を活用したログイン後トップページの変更
¾
「サインアップ」リンクの削除
その4 <応用編2 :ページと GUI のカスタマイズ>
¾
ページ構成の「移動」
¾
ページの「派生」
¾
属性によるパーソナライズ
¾
XMLAccess によるページ構成の「コピー」
¾
可視性ルールによるコンテンツの非表示
¾
表示されるメッセージを変更する
¾
バナー領域に画像を追加し、ログインユーザー名を表示する
・その他の情報 (付録)
¾
通常起動 / 通常停止手順
¾
クラスター環境で同期されるもの、されないもの
¾
ハンズオン環境を元に戻す手順
-4-
1-1. ハンズオン環境について
ハンズオン環境は、IBM WebSphere Portal Server v6.0.x が導入されたサーバーが必要ですが、DB や LDAP を
構成する前の Cloudscape ベースであっても問題ありません。
WAS
WP
10038
80
リポジトリ/
ディレクトリ
Cloudscape
IBM HTTP Server
ポータルサーバー
LDAPサーバー
WAS
ディレクトリ
WP
10038
リポジトリ/
ディレクトリ
(内部ポート)
ポータルサーバー
ポータル
リポジトリ
ITDS
DB2
DBサーバー
インストール直後の WebSphere Portal の例
DB 、 LDAP 、 Web サ ー バ ー の 構 成 を 行 っ た
(Cloudscape ベース)
WebSphere Portal の例
インストール直後 と 構成後の WebSphere Portal
・ リモート環境について
ハンズオンの手順内容は、基本的に Web ブラウザからアクセスして行いますが、
¾
ポータルの再起動
(WAS 上のアプリケーションサーバー “WebSphere_Portal”の再起動)
¾
ファイルシステム上の操作 (ファイルの実装や編集など)
を行う個所もあります。
これらが実行できる環境、例えばサーバー側のファイルシステムに共有フォルダや FTP でアクセスできたり、
Telnet 経由でコマンドを送信できる環境であれば、Web ブラウザがサーバーからリモートのクライアント PC 上
であっても手順を進めることが可能です。
・ ポータルサーバーの前提設定について
以下のような設定になっているのが前提です。(すべてインストール直後のデフォルト設定)
¾
WebPage.war が未インストールであること
¾
ログインページはログインポートレットを使用していること
¾
ページの ACL に関しては、コンテンツ・ルート下の
◊
「ホーム」ラベルの特権ユーザーとして「すべての認証ポータル・ユーザー」
◊
「ページ・カスタマイザー」ラベルのユーザーとして「すべての認証ポータル・ユーザー」
◊
「ページ・プロパティー」ページのユーザーとして「すべての認証ポータル・ユーザー」
が設定されていること
* 当資料は IBM WebSphere Portal V6.0、V6.0.1.0 にて検証を行いました。
-5-
1-2. 当資料上の表記について
* 説明文中の画面キャプチャは、一部 実際の使用者の表示結果と異なる場合があります。
* 当資料では、ポータル環境については、以下のパラメーターであるものとして解説を進めていきます。
¾
ポータルの URL :
http://WPS01.ise.com/wps/portal
* Web サーバーを構成していない環境では、内部トランスポート番号を用いて
http://WPS01.ise.com:10038/wps/portal
としてください。
¾
¾
ポータルの管理者ユーザー :
ユーザーID
wpsadmin
パスワード
wpsadmin
<WAS_root> (WebSphere Application Server の導入先) :
例
(Win) C:\WebSphere\AppServer
(AIX) /usr/IBM/WebSphere/AppServer
(iSeries) /QIBM/UserData/WebSphere/AppServer/V6/Base
¾
<WP_root> (WebSphere Portal Server の導入先) :
例
(Win) C:\WebSphere\PortalServer
(AIX) /usr/IBM/WebSphere/PortalServer
(iSeries) /QIBM/UserData/WebSphere/AppServer/V6/Base/profiles/<プロファイル名>/PortalServer
¾
<WP_profile_root> (WebSphere Portal プロファイルの導入先) :
例
(Win) C:¥IBM¥WebSphere¥profiles¥<プロファイル名>
(AIX) /usr/IBM/WebSphere/AppServer/profiles/<プロファイル名>
(iSeries) /QIBM/UserData/WebSphere/AppServer/V6/Base/<プロファイル名>
参考: InfoCenter
ディレクトリー構造
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/wpsdirstr.html
-6-
2. WebSphere Portal の画面遷移
ここでは、WebSphere Portal の提供する基本的な画面遷移について説明しています。
2-1. エンドユーザーの画面遷移
WebSphere Portal では、ポータルに登録されたユーザーID/パスワードを有するユーザーがログインしてコンテ
ンツを利用します。また、編集権限を持っているページのレイアウト変更などを行うことが可能です。
初期画面(ログイン前)
サインアップ (ユーザー登録)
ポートレットの中に表示するタイプ
ログイン
共通画面(ログイン後)
ポートレットの
リンクを押すと
ポートレット
別ウィンドウが開くタイプ
リソースに編集権限やカス
タマイズの特権があるユー
ザー
表示内容の変更
管理者ユーザー
管理画面
ページやポートレットのカスタマイズ
エンドユーザーのポータル画面遷移
-7-
2-2. ポータル管理者 の 画面遷移
ポータル管理者(例:wpsadmin)は、ログインしてメインメニューや情報ポートレットのリンク、フッターの「管理」リンク
を選択することで管理ページに遷移し、ポートレットやページ、ユーザーグループといったリソースの管理を行うこと
ができます。
ページのカスタマイズ
ログイン前画面
初期画面
管理者で
ログインして
「管理」に移動
・ポータル・ユーザー・インターフェース
ページの管理
テーマとスキン
・ポートレットの管理
Web モジュール
アプリケーション
ポートレット
Web サービス
Web クリッピング
・アクセス
ユーザーおよびグループ
リソースのアクセス権
ユーザーとグループのアクセス権
クリデンシャル・ボールト
リソース・ポリシー
・ポータルの設定
グローバル設定
URL マッピング
カスタム固有名
サポートされるマークアップ
サポートされるクライアント
XML のインポート
・ポータル・コンテンツ
文書ライブラリー
Web コンテンツ・ライブラリー
シンジケーター
サブスクライバー
・検索管理
検索の管理
・ポータルの分析
使用頻度の高いユーザー
トレースを使用可能にする
・仮想ポータル
仮想ポータルの管理
管理ページ
ポータル管理者によるポータル管理画面への遷移
-8-
2-3. ページのカスタマイズの画面遷移
ポータル管理者が [ページの管理] を行うか、表示しているポータルページに編集権限を持っているユーザーが
ページ・メニューの [ページ・レイアウト編集] を選択することで、[レイアウトの編集] 画面に遷移します。ここから、
様々なページのカスタマイズを行うことがきます。
また、ページ名の変更や使用するテーマ、ポリシーの設定は同じく[ページ・プロパティーの編集] を選択し、[ペー
ジのプロパティー] 画面で行うことができます。
外観
ポータルページ
(スキンの設定)
ページ・ロック
(コンテンツ・コンテナの変更制限)
ワイヤー
(ポートレット間連携の設定)
「レイアウトの編集」
ポートレットの
プロパティ
レイアウトの編集
ページメニュー
(レイアウト・ツール
の表示など)
・ページ・レイアウト編集
・ページ・プロパティーの編集
【複数クラスター環境の特徴】
ポートレットの追加
(検索 →配置)
ページ・レイアウト編集
管理ページ 「ページの管理」
ページ・プロ
パティーの
編集
ページ・プロパティーの編集
(ページ名、使用テーマ、使用ポリシーの設定)
ページのカスタマイズの画面遷移
-9-
3. エンドユーザーのログイン手順
3-1. エンドユーザーのログイン
1.
クライアント端末にて、ブラウザ(InternetExplorer 6.0 SP1 以降)を起動します。ポータルの URL である
http://WPS01.ise.com/wps/portal
にアクセスします。
2.
メインメニュー(「起動」とある左上の青いボタン)から [サインアップ] を選択して、ユーザーを作成します。
(例)
ユーザーID
tester
パスワード
password
パスワードの確認
password
姓
Test
名
User
* すでに登録済みのユーザーと同じ
ユーザーID の場合、登録に失敗し
ます。
- 10 -
3.
[OK] をクリックしてユーザーを登録します。
4.
「ユーザーが正常に作成されました。 おめでとうございます!」 とのメッセージが表示されます。このユーザー
でログインするため、「ログイン」ボタンをクリックします。
5.
「ログイン」ポートレットの配置されたログインページが表示されます。先ほど登録したユーザーID とパスワードを
入力し、[ログイン] ボタンをクリックしてください。
- 11 -
6.
ログインしました。バナー領域の上部には、左にはメインメニューと、現在どのページを表示しているかを示すパ
ンくずリストが示されます。その下には、[ホーム]以下のページのツリー構造におけるトップのページがタブ形式
で表示され、表示の優先順位の高いものから左から並べられています(トップ・ナビゲーション)。このページで
は示されていませんが、さらに下位のツリーのページ構造がある場合には、左側に表示されます(サイド・ナビ
ゲーション)。
その下がポータルページで、1つ1つのアプリケーションを窓のような形式で表わす「ポートレット」で表現され、
その配置は「コンテナ」でレイアウトされています。
ページの下部には、「ホーム」や「サイトマップ」といったコンテンツへのリンク集を提供することができるフッタ
ーが表示されています。
パンくずリスト
ページタブ (トップ・
ナビゲーション)
ポートレットパレット
メインメニュー
ユーザーパレット
ポートレット
フッター
7.
ポータルからログアウトするには、右上の [ログアウト] ボタンをクリックします。
- 12 -
4. 管理者によるポータルのメンテナンス その1
ここでは、<その1 入門編>として、
¾
ポートレットの管理
¾
ページ・ラベルの管理
¾
リソースのアクセス権の管理
といった、ポータルの管理の基本的なタスクについて、ポートレットを導入し、「[社員ポータル] の全社員用のページ
に配置する」 、というシナリオのチュートリアル形式で 紹介していきます。
また、<その2 実践編>では、「FileServer ポートレットを用いたページをユーザーグループごとに設定する」 といっ
たシナリオで、
¾
ユーザーの管理
¾
アクセス権によるパーソナライゼーション・ポータルの構築
¾
テーマとスキンの管理
といった項目を盛り込んでいます。
基本的な管理機能のチュートリアルはここまでの章で体験できますが、さらに学びたい方のために、<その3、その
4 応用編>として、以下のような 「ログイン遷移やページの管理、GUI のカスタマイズと管理」 といった高度なトピッ
クを扱っていますので、必要に応じて段階的に取り組んでください。
¾
Anonymous ページの設定とログイン遷移
¾
URL マッピング機能を活用したログイン後トップページの変更
¾
「サインアップ」リンクの削除
¾
ページ構成の「移動」
¾
ページの「派生」
¾
属性によるパーソナライズ
¾
XMLAccess によるページ構造の「コピー」
¾
可視性ルールによるコンテンツの非表示
¾
表示されるメッセージを変更する
¾
バナー領域に画像を追加し、ログインユーザー名を表示する
- 13 -
4-1. ポートレットの管理 ① ~ポートレットのインストール
ここでは外部の Web サーバーの文書をポートレットに表示する 「Web ページ」 ポートレットを用います。 Web ペ
ージポートレットは製品に同梱されていますが、最初はポータルで使えるように登録されていませんので、まずインス
トールを行います。
1.
ポータル管理者としてポータルにログインします。ここでは、ユーザーID/パスワードは、wpsadmin/wpsadmin
としています。
2.
「ようこそ」ページが表示されます。メインメニューから [管理] を選択します。
* ページ内の「製品リンク」(情報ポートレット)やフッターの「管理」リンクからも遷移で来ます。
- 14 -
3.
左のメニューから [ポートレットの管理] – [Web モジュール] と進み、[インストール] ボタンをクリックします。
4.
導入可能なポートレットは war ファイル形式で提供されています。 「ステップ1:WAR ファイルを選択します。」の
画 面 で、 [ 参照 ] ボ タ ンを押 し 、 サ ーバー の 以 下の 個 所か ら Web ペー ジ ポー ト レット の war フ ァ イ ル
(webpage.war)を選択します。
<wp_root>/installableApps/webpage.war
例(Windows 環境) :C:¥WebSphere¥PortalServer¥installableApp¥webpage.war
* ポートレットの[インストール] 画面で提供されるファイルアップロード・インターフェースは、ブラウザを起動して
いるマシンのローカルのファイルシステムを示します。WebSphere Portal サーバーの環境からリモートでブラウ
ザアクセスしている場合には、サーバー側の上記ディレクトリをローカル側からアクセス可能にするか、上記
war ファイルをローカルに取り寄せておく必要があります。
5.
ファイルのロケーションを特定したら [次へ] をクリックします。Web モジュール(war ファイル)が含んでいるポー
トレット・アプリケーション と ポートレットが正しく認識されたら、[終了] をクリックします。正常にインストールが
行われた旨を確認します。
次の項目に進んでください。
- 15 -
4-2. ページの管理 ① ~全社向けページの作成
1.
全社向けページを新しく作成し、さきほど登録したポートレットの配置を行います。ポータルの管理ページで、
[ポータル・ユーザー・インターフェース] の下の [ページの管理] を選択します。 ポータルコンテンツの階層の
最上位、[コンテンツ・ルート] が表示されます。
2.
[コンテンツ・ルート] をクリックし、さらに [ホーム] をクリックします。
- 16 -
3.
[ホーム] の下のコンテンツが表示されます。今回は 「社員ポータル」ラベルを作り、その下に新たなページを
作ります。 [新規ラベル] をクリックします。
4.
タイトルに「社員ポータル」、テーマは「--親テーマを継承--」のままで、ナビゲーションタイプ(テーマ・ポリシー)
はデフォルトとは異なる「DoubleTopNav」を採用してみます。[OK] をクリックします。
- 17 -
* 「ラベル」はページのようなポートレットを配置する実体を持ちませんが、ページや他のラベルなどを括って一つ
の管理対象としたもので、言わば「ページグループ」のようなものです。
5.
作成した「社員ポータル」ラベルをクリックします。
6.
ラベルの下にはまだコンテンツがありません。 [新規ページ] をクリックします。
7.
タイトルに「全社」と入力します。他の項目はデフォルトのままにして [OK] をクリックします。
- 18 -
8.
ポートレットを配置します。作成された「全社」ページの、 [ページ・レイアウトの編集] (鉛筆のアイコン)をクリッ
クします。
9.
[レイアウトの編集] 画面が表示されます。デフォルトでは2列のコンテナが配置されています。複数のポートレッ
トを縦、横のどの方向に並べたいかでレイアウトを選択します。ここでは1列にするために、レイアウト例から選択
します。
- 19 -
10. 「このページに基づいていないページを派生または個別設定した場合、すべての変更が失われます。続行しま
すか?」 というメッセージが表示されますが、[OK] をクリックします。
* メッセージは、コンテナ数を削減した際に、レイアウトされていたポートレットが他のコンテナ内にマージされてし
まうことや、このページを参照しているページのレイアウト構成に影響が出ることを表わしています。
11. コンテナが1つになりました。コンテナ内の [ポートレットの追加] を選択します。
12. 登録済みの多くのポートレットがリストアップされます。検索対象に「web」と入力して [検索] ボタンをクリックしま
す。
- 20 -
13. 先ほどインストールした 「Web ページ」 ポートレットが見つかりました。チェックをつけて [OK] をクリックしま
す。
14. ポートレットが「全社」ページに配置されました。今回はスキンを「IBM」に設定してみます。上部の[外観] をクリ
ックして、ポートレットのスキンを設定するページに移り、スキンは「IBM」を選択し、[完了] をクリックします。
- 21 -
15. ここまでで、 「全社」ページに 「Web ページ」 ポートレットを設定することができました。メインメニューからユー
ザー向けコンテンツである「ホーム」に戻り、「社員ポータル」ラベル-「全社」ページを表示します。
* 新規追加したラベル/ページは [ページの管理] インターフェースで、表示順の一番下に追加されます。「ホー
ム」のページでは、ナビゲーターは左から順にページ/ラベルを並べるので、新規に追加したリソースが一番右
に来ることになります。この表示順を変更するには、[ページの管理] においてページの表示順を上げて([▲]
ボタンにて 上に移動) おきます。
16. トップ・ナビゲーションが二階層で表示される、「社員ポータル」ラベルが表示されました。コンテンツは「全社」ペ
ージに、設定前の「Web ページ」ポートレット が一つ配置されています。
- 22 -
17. 「Web ページ」ポートレットは外部の Web サイトを IFrame 内に表示できるポートレットです。ポートレットの枠の右
上にマウスポインタを合わせると現れる矢印 (▼)をクリックすると、ポートレットのモードを変更できるポートレッ
ト・メニューが表示されます。「共用設定の編集」を選択して、ポートレットの編集モードに移行します。
18. タイトルと URL に、アクセス可能な適切な Web サイトを登録します。(インターネットにアクセスできない環境の場
合は、サーバーマシンのローカルの IBM HTTP Server のホーム URL などがあれば 指定してください。) 表示
するタイトルの変更もできます。 [保管] を押してポートレットのビューモードに戻ります。
- 23 -
19. ポートレットの IFrame 内に Web サイトが表示されました。
20. ここで一度ログアウトします。
21. 改めて、最初にサインアップした「tester」ユーザーでログインします。
- 24 -
22. 「社員ポータル」 - 「全社」ページにアクセスします。
Q: ページは真っ白です。なぜでしょうか??
*
*
*
ヒント :「ホーム」 の下にポータル管理者が作成したページは一般のログイン済みユーザー「tester」からアクセス
できる設定になっています。しかし、先ほどインストールしたばかりの「Web ページ」ポートレットには、まだ一般のロ
グイン済みユーザーにとってのアクセス権が設定されていないので、ページに配置してあってもアクセスすることが
できません。空のページとして表示されるだけです。ポートレットもユーザーから見ることができるようにするには、
ポートレットという「リソース」に対するユーザーのアクセス権限の設定が必要になります。
次の項目に進んでください。
- 25 -
4-3. リソースのアクセス権限の管理
1.
ポータル管理者 wpsadmin でログインします。アクセス権限の設定は、ポータルの管理メニューの [アクセス] か
ら行います。[リソースのアクセス権] を選択します。
2.
リソース・タイプから [ポートレット] を選択します (一覧の2ページ目にあります)。
3.
検索方法を指定し、[検索] に 「web」と入力して検索をかけます。 検索結果の、「web ページ」ポートレットの
[アクセス権の割り当て] (鍵のアイコン)をクリックします。
- 26 -
4.
ポートレットを使うことの出来るロール(役割)に、一般のログインユーザーを登録します。役割 「ユーザー」の、
[役割の編集](鉛筆のアイコン)をクリックします。
5.
現在、このロールにはメンバーは誰も登録されていません。[追加] ボタンをクリックします。
- 27 -
6.
[ユーザーとグループ] の中から、ログイン済みの全ユーザーを示す 「すべての認証ポータル・ユーザー」 を
チェックし、[OK] をクリックします。
7.
「すべての認証ポータル・ユーザー」ユーザーグループが「ユーザー」役割に追加されました。 ここで一度ログ
アウトします。
これでポートレットに対するアクセス権の設定は完了です。
- 28 -
8.
一般のユーザー(tester/password)でログインし、「社員ポータル」ラベルの「全社」ページをブラウズすると、配
置されたコンテンツを閲覧することができました。
Q :「Web ページ」ポートレットの編集モードを開く権限が無い(ポートレット・メニューに「共用設定の編集」が無い)
のは何故でしょうか?
ヒント : 編集モードに移行するボタンは編集権限を持ったユーザーにのみ表示されます。
- 29 -
5. 管理者によるポータルのメンテナンス その2
ここからは、前章までのノウハウを活かして、より高度で実用的なポータルのメンテナンス方法を習得していきます。
各部門のユーザーを作成し、ローカルの HTML ファイルを表示するためのテンプレートが用意される「FileServer」ポ
ートレットを、各部門用にカスタマイズして実装します。
5-1. ユーザーの管理
1.
ポータルユーザーを作成します。ポータル管理者でログインし、ポータルの管理ページで、[アクセス] のメニュ
ーから [ユーザーおよびグループ] を選択します。[新規グループ] を押して、次の名前のグループを作成しま
す。
ID: 「EMPLOYEE」
- 30 -
2.
登録したユーザーグループが表示されるので、クリックしてグループメンバーを表示します。
3.
EMPLOYEE グループにはまだユーザーがいないので、「ユーザーまたはユーザー・グループが検出されませ
んでした」 とのメッセージが表示されます。 ユーザー階層が [ ユーザーおよびグループ > EMPLOYEE ] と
なっている現在の画面で、さらに新規グループを登録します。
ID: 「SALES」
4.
登録した「SALES」グループをクリックし、 [ユーザーおよびグループ > EMPLOYEE > SALES ] となっている画
面で、[新規ユーザー] をクリックして次のユーザーを登録します。
ユーザーID
sally
パスワード
password
パスワードの確認
password
姓
Smith
名
Sally
- 31 -
[OK]をクリックします。
5.
ユーザー階層の”EMPLOYEE” をクリックして [ ユーザーおよびグループ > EMPLOYEE ] に戻り、同様の手
順で、新規に「MARKETING」グループと、そのグループメンバーとして「Mark」ユーザー(mark/password,
Mark Montgomery :例)を作成します。
6.
また、「EMPLOYEE」グループに、3章でサインアップした「tester」ユーザーを追加します。「EMPLOYEE」下に
戻り、[メンバーの追加]をクリックし、[検索]を「ユーザー」、[検索方法]を「uid」として tester ユーザーを検索しま
す。
*検索文字列には”*”(アスタリスク)を用いることもできます。
- 32 -
最終的には以下のようなユーザー階層になっているはずですので、ご確認ください。
[EMPLOYEE]グループ
└ [SALES]グループ
│
└[Sally]ユーザー(sally/password)
└ [MARKETING]グループ
│
└[Mark]ユーザー(mark/password)
└ [tester]ユーザー(tester/password)
- 33 -
5-2. ポートレットの管理 ② 「コピー」とパラメーターの変更
FileServer ポートレットは、テキスト文書や html 文書などの静的コンテンツを表示するポートレットです。まずは下の
ような html 文書を、表示するコンテンツとして用意します。
1.
用意した HTML 文書 (例: PR_LC.html、System_list.html サンプルファイルに含まれています)を、
FileServer ポートレットのコンテンツの配置場所である、サーバーのファイルシステム上の
<WP_root> /installedApps/FileServer_PA_xxxxxxx.ear/FileServer.war/FileServerPortlet/html
の下に配置します。
2.
ポータル管理者としてポータルにログインします。
- 34 -
3.
管理者用のページに移動します。左のナビゲーターで、[ポートレットの管理] - [ポートレット] をクリックします。
ポータルに登録されているポートレットがリストされた画面が表示されます。
4.
[検索]フィールドに「FileServer」と入力して[検索]ボタンをクリックし、FileServer ポートレットを特定します。
5.
このポートレットは、1つのポートレットに1つのコンテンツのみを登録する、「テンプレート」として用意されてい
るものなので、コンテンツを追加するには「コピー」を作り、そのコピーを1つのコンテンツ専用のポートレットとし
て設定していきます。
右の [ポートレットのコピー] アイコンをクリックします。
- 35 -
6.
後で検索することを考えて、「ポートレット・アプリケーション FileServer の新規名」 「ポートレット FileServer の新
規名」 をどちらも ”FileServer_MK 部”という名前にします。[OK]をクリックします。
7.
「FileServer」ポートレットのコピーである「FileServer_MK 部」ポートレットが作られました。このポートレットのパラ
メーターを変更するため、右の [ポートレットの構成]ボタン(スパナのアイコン) をクリックします。
- 36 -
8.
このポートレットの構成画面が表示されます。下部の「パラメーターと値」で、パラメーターとして登録してある
「url」の右の「パラメーターの編集」ボタンをクリックします。
9.
コンテンツを示す URL を、さきほど配置したファイル名の相対パスを設定して、
/FileServerPortlet/html/PR_LC.html
などとし、[OK] をクリックします。パラメーター「url」の値が変更されたのを確認して[OK]をクリックし、ポートレ
ットのリスト画面に戻ります。
* 設定する html 文書に W バイト文字が含まれている場合は、ファイルの文字コードが UTF-8 形式である必要が
あります。
10. 5.~9. の同様の手順で、別の文書(System_list.html)の URL を持ったコピー「FileServer_SL 部」も作成し
てください。
- 37 -
11. 今設定したポートレットのアクセス権限をユーザーに割り当てます。「FileServer_SL 部」 の右にある [ポートレッ
トへのアクセス権の割り当て] ボタン(鍵のアイコン)をクリックします。
12. 前の章と同様に、「ユーザー」の [役割の編集] をクリックして、検索をかけ、チェックと[OK]をクリックして、役
割メンバーとして 「SALES」グループを追加してください。
13. グループが追加されたのを確認したら、[追加]ボタンの下のリンクをクリックして「FileServer_SL 部」ポートレット
のアクセス制御リストに戻り、「完了」ボタンをクリックします。
- 38 -
14. 同様に、「FileServer_MK 部」ポートレットの「ユーザー」役割に「MARKETING」グループを登録してください。
* アクセス権の設定は、[アクセス] - [リソースのアクセス権] からも行うことができます。
これで、「マーケティング部」ページ、「営業部」ページに配置するためのポートレットの設定はおしまいです。
次の項目に進んでください。
- 39 -
5-3. ページの管理 ② ~「営業部」「マーケティング部」ページの作成と登録
1.
営業部用のページを新しく作成し、先ほど設定したポートレットの配置を行います。ポートレットの管理ページ
で、[ポータル・ユーザー・インターフェース] のメニューから [ページの管理] を選択します。
2.
右側の画面で「コンテンツ・ルート」 - 「ホーム」 をクリックしてマイ・ポータルの階層を開きます。作成済みの
「社員ポータル」ラベルのアクセス権を設定します。ページの管理の画面で、リスト表示されているページ・ラベ
ルの右側にある [ページ・アクセス権の設定] ボタンをクリックします。
3.
「ユーザー」役割でメンバーとして「すべての認証ポータル・ユーザー」を追加します。「社員ポータル」をクリッ
クして役割一覧の画面に戻ります。
- 40 -
4.
「特権ユーザー」 と 「ユーザー」 の [継承を許可する] のチェックを外し、[適用][OK](ポップアップ) [完了]
をクリックします。
*
チェックの On/Off を編集する毎にページをリロードするので、一つずつ確実に行います。
Q: この作業は何を意味しているのでしょうか?
ヒント :「マイ・ポータル」ラベルには特権ユーザーとして「すべての認証ポータルユーザー」が登録されており、そ
の下に作成されたページ・ラベルはアクセス権が伝搬/継承されます。
5.
「社員ポータル」ラベルの下に新しいページを作成します。「社員ポータル」をクリックします。
6.
表示が [ コンテンツ・ルート > ホーム > 社員ポータル ] となっていることを確認して、[新規ページ] ボタ
ンをクリックします。
- 41 -
7.
ページ作成画面でタイトルに「営業部」と入力して [OK] をクリックします。
8.
「営業部」というページが表示されているのを確認して、営業部の右の [ページ・レイアウトの編集] ボタンをク
リックします。
9.
レイアウト画面で、これまでと同様に、「FileServer_SL 部」ポートレットを検索して配置します。 [完了] をクリック
します。
- 42 -
10. 再び [新規ページ] ボタンをクリックして同様にページを作成します。「全社」「営業部」と同レベルに「マーケ
ティング部」ページを作成し、レイアウト画面で「FileServer_MK 部」ポートレットを配置します。以下の3つのペ
ージが「社員ポータル」ラベルの下にあることを確認してください。
作成した各ページの役割に、以下のようなユーザー・グループを割り振ります。
<ページ>
<役割>
<グループ名>
[営業部]
ユーザー
SALES
[マーケティング部]
特権ユーザー
MARKETING
[全社]
ユーザー
EMPLOYEE
11. 上の表の一行目のアクセス権設定( 「営業部」ページの 「ユーザー」役割に SALES グループを割り振る)を
行います。「営業部」の [ページ・アクセス権の割り当て] ボタンをクリックします。
12. 役割 「ユーザー」 の [役割の編集] ボタンをクリックします。
13. [追加] ボタンをクリックします。
14. ドロップダウンリスト [検索方法] で「cn」を選んで、[検索]に 「SALES」(「*」でもよい) と入力して検索ボタンを
クリックします。
- 43 -
15. 「SALES」 にチェックをつけて [OK] ボタンをクリックします。
16. [営業部] をクリックしてアクセス制御リストの画面に戻り、[完了] をクリックします。
17. 以上で、既出の表の一行目のロールの割り当てが完了しました。同様の手順で表に記された残り2つのロール
の割り当てを行ってください。
18. ここでポータル管理者としてはポータルからログアウトします。
19. 各ユーザーの画面を確認します。ユーザーSally の画面を確認します。Sally (sally/password)でログインしま
す。
20. 「社員ポータル」ラベルにアクセスします。「全社」ページ、「営業部」ページが見えています。
- 44 -
21. 次に、Mark (mark/password)でログインします。
22. 「全社」ページ、「マーケティング部」にアクセス可能です。後者にはページ・メニューから編集へのリンクも表示
されています。
- 45 -
23. tester(tester/password)でログインします。
24. アクセスできるのは「全社」ページだけです。
最終的に以下のような構造になっていることを確認してください。
すべての認証ポータル・ユーザー
ホーム
EMPLOYEE
社員ポータル
「ユーザー」
「全社」
ページ
tester
SALES
MARKETING
「ユーザー」
「営業部」
ページ
Sally
「マーケティ
ング部」
ページ
「特権ユーザー」
- 46 -
Mark
コラム① :ポートレットの概念
①-1. ポートレット内のデータ :パラメーター化と一意性の概念について
チュートリアル内で、「Web ページ」ポートレットは、ページ上に配置したポートレットごとに「編集モード」で URL や
表示タイトルを設定できますが、「FileServer」ポートレットは、ポートレット名や表示するコンテンツの URL を変更する
のに「ポートレットのコピー」を行って別のポートレットとして管理する必要がありました。
これは、それぞれのポートレットの造りが異なり、ポートレットのデータを異なるレベルで管理していることによりま
す。
以下の図は「ポートレットの作成」、「ページ上への設置」、および「ユーザーからのアクセス」の各段階について、
異なるレベルでポートレットがパラメーター化され、データの一意性を持つことを示しています。 (新しい API である
標準ポートレット API(JSR168)、以前のバージョンとの互換性のある IBM ポートレット API がありますが、図中は IBM
ポートレットの論理表現を示しています。標準ポートレット API の論理表現は後述の InfoCenter に情報があります。)
以降のチュートリアルには必須ではありませんが、より理解を進めたい方は合わせてポートレット開発やポートレット
の API などの資料をご参照ください。
非具象ポートレット:
……ポートレットクラスそのもの
① コンクリート・ポートレット (具象ポートレット)
・warファイルをインストールする
・ポートレットのコピー
によって作成される。
コンクリート
ポートレット
①PortletSettingsに
よってパラメータ化
ポートレット
例) 検索でリストされる「Webページ」ポートレット
「FileServer」ポートレットやそのコピー
・パラメーターは“PortletSettings”(初期構成値、
war内のportlet.xmlから呼ばれる)
に保管される
・「構成モード」からアクセス・変更が可能
コンクリート
ポートレット
②PortletDataによっ
てパラメータ化
コンクリート
ポートレット
インスタンス
コンクリート
ポートレット
インスタンス
ユーザー
ポートレット
インスタンス
③PortletSessionに
よってパラメータ化
ユーザー
ポートレット
インスタンス
ポータルページにレイアウト
② コンクリート・ポートレット・インスタンス
(具象ポートレットインスタンス)
ユーザーや管理者がポートレットを
例) ページに配置された 「Webページ」
ポートレットや「ブックマーク」ポートレット
ページに配置すると作成される。
・URLなどのデータはパラメーターは
“PortletData” に保管される
・「編集モード」からアクセス・変更が可能
- 47 -
③ユーザー・ポートレット・
インスタンス
ユーザーがポートレットにア
クセスすると作成される。
PortletSessionにはポー
トレットを使用するユー
ザーの一時的な情報が
保存される。
①-2. ポートレットのパッケージについて :
すべてのポートレットは、必ず「ポートレット・アプリケーション」のパーツとしてパッケージされています。例えば、
Web クリッピング機能を提供する 「Web Portlets」ポートレット・アプリケーションは、「Web ポートレット HTML テン
プレート」と「Web クリッピング・エディター」の2つのポートレットから成っています。
ポートレット・アプリケーションは、同一のコンテキストを共用する関連ポートレットのグループであり、コンテキスト
には、イメージ、プロパティー・ファイル、クラスなどのすべてのリソースを含みます。
ポートレットのコピーを行うと、
デフォルトでは新しいポートレットを含んだ新しいポートレット・アプリケーションの単位でコピーされます。
ポートレットの実体は、1つまたは複数のポートレット・アプリケーションを war ファイルにまとめ、チュートリアルのよ
うに [ポートレット管理]-[Web モジュール] 画面からインストール・アンインストールが行えます。 例えば「Web
Portlets」ポートレット・アプリケーションは WebPortlets.war の中にパッケージされています。
ポートレットの IDE(統合開発環境)としては、Rational Application Developer が用意されており、パッケージの枠
組みをサポートするウィザードやテスト環境を提供しています。
参考:InfoCenter
ポートレット
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wpf/fea_portlets.html
ポートレットの開発
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/wpsdev.html
ポートレット API の概念 (IBM ポートレット) - ポートレット・アプリケーション
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/wpsptconc.html
構成オブジェクト (IBM ポートレット)
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/wpsptcfgob.html
標準ポートレット API と IBM ポートレット API の比較
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/jsrcpr.html
ポータルへの HTML ファイルの追加 (FileServer ポートレット)
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/cnt_tmpl_file.html
ポートレットおよびポートレット・アプリケーションの管理
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/adpltadmwork.html
- 48 -
5-4. ページの管理③ ページのサブ管理者の設定
<オプション課題 その1>
以下の課題はオプションです。作業をせずとも先に進めますが、より深い理解のために、ぜひ行ってください。
各部内のサブ管理者用グループと、3人のユーザーを追加登録します。
1.
ポータル管理者でログインします。 「SALES」グループ下に、新規グループ 「SALESMGT」を作成し、そのグ
ループにおいて、グループメンバーとして新規ユーザー [Silvia] (silvia/password、Silvia Sandler :例)
を登録してください。
2.
「SALESMGT」グループに「営業部」ページの「管理者」権限を与えます。「営業部」ページの権限の割り当てで、
「管理者」ロールに 「SALESMGT」グループを登録します。
- 49 -
3.
同様に、「MARKETING」グループ下に、新規グループ 「MARKETINGMGT」を作成し、グループメンバー
として新規ユーザー [Monika](monika/password、Monika Mckay :例)を追加します。
4.
「マーケティング部」ページの「管理者」権限を 「MARKETINGMGT」グループに与えます。
5.
さ ら に 、 「 MARKETING 」 グ ル ー プ の グ ル ー プ メ ン バ ー と し て 、 [Martin] ( martin/password 、 Martin
Marshall :例)ユーザーを追加します。
- 50 -
現在の社員ポータルのページ構成とユーザーグループの関係は以下のようになっているはずです。
すべての認証ポータル・ユーザー
ホーム
EMPLOYEE
社員ポータル
「ユーザー」
「全社」
ページ
「ユーザー」
「営業部」
ページ
tester
SALES
SALES
MGT
MARKETING
MARKETIN
G MGT
「管理者」
Mark
Sally
「マーケティ
ング部」
ページ
「管理者」
Silvia
Monika
Martin
「特権ユーザー」
6.
Silvia ([営業部]ページの管理者)でログインします。「営業部」ページを表示し、ページ・メニューから [ペー
ジ・レイアウトの編集] を選択し、レイアウト変更やポートレットを追加するなどのページ編集を行ってください。
ここでは、「世界時計」ポートレットを追加して、ページの上部に設置しています。
- 51 -
7.
営業部の Sally でログオンし、「営業部」ページにアクセスします。どのようになっていますか?
Silvia
8.
Sally
Mark ([マーケティング部]ページの特権ユーザー)でログインして、「マーケティング部」ページで同様にペー
ジの編集を行います。
9.
同じマーケティング部の Martin でログオンし、「マーケティング部」にアクセスします。内容はさきほど Sally がア
クセスしたときに比べてどうなっていますか?それはなぜでしょうか?
Mark
Martin
ヒント :
* [管理者] 役割は、共通ページ(ページのオリジナル)に変更を加えます。
* [特権ユーザー] がページの編集を行うと、共通ページからそのユーザー用のマイページ (ページのインスタ
ンス)が作られます。元の共通ページの方はそのままになります。
次の項目に進んでください。
- 52 -
コラム② :ポータルのアクセス制御について
ポータルのアクセス制御設定は管理ページで可能です。リソース (ページやポートレットなどのコンテンツ) と
ユーザー/ユーザーグループの両方から設定することができます。(「アクセス」-「リソースのアクセス権」「ユーザーと
グループのアクセス権 」)
ページに対するアクセス制御設定は「ページの管理」やマイ・ポータル表示の際の「権限の割り当て」リンクから、
ポートレットに対するアクセス制御は「ポートレットの管理」からも可能です。
ポータルで設定できる「役割」(ロール、アクセス権限)には以下があります。
ロールタイプ(役割)
説明
例・備考
権限無し
リソース(ページやポートレット)にアクセスできませ
ん。
ポータルにログインしても、そのコンテンツは表示されません。
「ユーザー」
リソースへの読取りのみの権限になります。
ポートレットにアクセスしてコンテンツを閲覧する。
※ポートレット内のノーツアプリケーションDBなどの方で編集権限を
持っている場合、コンテンツの登録などはアプリケーション側のインタ
フェースを通して可能です。
「編集者」
リソースの設定を変更することができ、その結果はリ
ソースにアクセスする全ユーザーが影響を受けます。
ポートレット :設定しているURLやサイズ、タイトルの変更など
ページ
:レイアウトの変更やアクセス権を持つポートレット
の設置など
「特権ユーザー」
リソースの編集ができ、そのカスタマイズ結果はその
ユーザーにだけ有効になります。(別インスタンスと
して管理されます)
自分のメモ内容がポートレットに保管されるが他のログイン
ユーザーからは見えない。
「管理者」
「編集者」権限に加え、そのリソースの削除が行えま
す。
ページグループから1つのページを削除する。
「代行者」
管理対象となるプリンシパル(ユーザーやユーザー
グループ) と同等の権限がリースに対して実行でき
ます。
その権限をさらに他のプリンシパルに「委譲」することはできな
い。
「セキュリティ・アドミニストレー
ター」
管理対象となるリソースの権限を他のプリンシパル
に割り当てることができます。
リソースに対して自分が持っている権限を越える権限を割り当
てることはできません。
「アドミニストレーター」
リソースに対するすべての権限を持ちます。
リソースの管理(編集・削除)、すべての権限の割り当てが可能。
* ポータル管理者グループ wpsadmins の wpsadmin ユーザー は、ポータルのすべてのリソースに対する「ア
ドミニストレーター」です。
* 例えば、ユーザーグループ「グループ B」にページの管理権限を一部委譲し、「あるページ<ページ A>の編集
者権限をグループ C に与える」サブ管理者にしたいとします。権限を与える対象が「グループ C」に限られてい
る場合、アドミニストレーターが「グループ B」に割り当てる権限設定で最低限必要なのは、
代行者@グループ C + セキュリティ・アドミニストレーター@ページ A + 編者者@ページ A
となります。この作業の結果、グループ B のサブ管理者たちは、グループ C の面々に、「ページ A の編集者権
限を与える」という管理タスクを行うことができるようになります。
参考 :InfoCenter 役割
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wpf/sec_roles.html
- 53 -
5-5. テーマとスキンの管理
WebSphere Portal では、「ホーム」以下のコンテンツのそれぞれ個別に「テーマ」を設定することで、個別のルック
&フィールを実現することができます。今回の環境では、ここまでの手順で、「社員ポータル」ラベル以下には
「DoubleTopNav」のポリシーを設定した「IBM」テーマをデフォルトのテーマとして設定してありますが、ここでは自作
したテーマの実装を例にして、ポータルのルック&フィールの管理方法を簡単に解説していきます。
1.
サンプルとして用意されている「IBMJ」テーマのファイルのアセットをポータルサーバーのファイルシステム上に
実装します。IBMJ_theme.zip を解凍して、「IBMJ」ディレクトリごと以下の場所に配置してください。
<WP_profile_root>/wps.ear/wps.war/themes/html
(下図は Windows 環境)
2.
同様に、スキンのサンプルである「IBMJ_BL」「IBMJ_SL」を、ディレクトリごと以下の場所に配置します。
<WP_profile_root>/wps.ear/wps.war/skins/html
3.
「IBMJ」テーマのインストールを行います。サンプルファイルの DeployTheme_IBMJ.xml を、ローカルのクラ
イアント PC 上のファイルシステム上に配置します。(ここでは例として C:¥tmp としています)
- 54 -
4.
ポータル管理者でログインし、管理ページの [ポータルの設定] メニューから [XML のインポート] を表示し、
[参照]ボタンで、先ほどの C:¥tmp ¥DeployTheme_IBMJ.xml を選択して [インポート] をクリックします。
5.
「XMLAccess は正常に実行されました。」 と表示されます。[ポータル・ユーザー・インターフェース] の [テー
マとスキン] に移動して、テーマ「IBMJ」と スキン「IBMJ ブルー」「IBMJ シルバー」 が利用可能な状態にリスト
アップされていることを確認します。
* XML を使わずに、この GUI 画面から [新規テーマの追加] [新規スキンの追加]を行うこともできます (7-6 節
参照)。ここでは、テーマ・スキン登録時に「固有名」を付与するために、「XMLAccess」の機能を用いています。
(固有名や XMLAccess についての詳細は <オプション課題その2> で取り上げています)
- 55 -
6.
テーマ「IBMJ」 を指定した状態で [テーマの編集] をクリックすると、このテーマに 「IBMJ ブルー」「IBMJ シル
バー」 スキンが紐づけられており、前者がデフォルト・スキンになっていることが確認できます。 [キャンセル]
をクリックして戻ります。
7.
ログアウトします。ここで WebSphere Portal を再起動してください。
8.
社員ポータルページに新規テーマを実装してみます。 ポータル管理者でログインします。[ページの管理]に
移動し、下位ページの存在する 「社員ポータル」ラベルの [ページ・プロパティーの編集] をクリックします。
- 56 -
9.
テーマに「IBMJ」を選択し、ナビゲーション・タイプ(テーマ・ポリシー)を「--親テーマを継承--」に戻します。
[OK] をクリックします。
10. 「社員ポータル」ラベル以下のページのテーマが「IBMJ」に変更されました。
* 最初に用意した開発済みテーマやスキンのアセットは、jsp ファイルや css ファイル(色、フォントサイズ情報を
- 57 -
設定)、画像ファイルなどからなっています。
* テーマの簡単なカスタマイズについては、7-6.節で扱っています。
* GUI 画面からテーマ/スキンを追加する場合は、7.の再起動は必要ありません。
お疲れ様です。
一息入れて、後半にお進みください。
- 58 -
6 管理者によるポータルのメンテナンス その3
ここからは、ポータルの管理機能を応用した、さらに高度な運用やカスタマイズの例を見ていきます。「その3」では、
主にログイン遷移について扱います。
6-1. Anonymous ページの設定とログイン遷移
ここでは、ログイン前ページ(Anonymous ページ)を設定する方法を確認します。また、トップページになりうる優
先順位やデフォルトのログイン時の画面遷移についても考察します。
1.
ポータル管理者でログインし、「ページの管理」の [ コンテンツ・ルート > ホーム ]の下を表示すると、いくつ
かのページやラベルといったコンテンツが表示されます。上ほど表示の優先順位が高く、ログイン前やログイン
後のトップページに表示される「トップページ」になる候補と言えます。デフォルトの「IBM」テーマなどでは、左
から順に表示されます。
2.
表示されるかどうかは、アクセスしているユーザーのアクセス権が関わってきます。「ようこそ」ページのユーザ
ー権限には認証前のすべてのユーザーを表す「匿名ポータル・ユーザー」が設定されています。このため、ロ
グイン前ページには、「ようこそ」ページにおける、匿名ユーザーにアクセス権のある「ログイン」ポートレットなど
- 59 -
のみが表示されます。
独自のログイン前トップページ「トップ」と、ログイン後だけ有効なトップページ「メイン」を設定してみます。
- 60 -
3.
ポータル管理者でログインして、管理ページの 「ページの管理」に移動します。「ホーム」の直下に二つのペ
ージ「トップ」「メイン」を作成し、[▲]ボタンを数回押して、「ようこそ」ページよりも上に、それぞれ一番目、二番
目に来るようにしてください。
4.
ページのレイアウトやアクセス権を編集して、以下のように設定します。
「トップ」
:「ログイン」「WebSphere Portal について」ポートレットを配置 (4-2.節 11.~13.を参照)
:「特権ユーザー」 と 「ユーザー」 の [継承を許可する] のチェックを外す
(5-3.節 2.~4.を参照 :[適用]クリックを忘れずに)
:「ユーザー」権限に「匿名ポータル・ユーザー」を設定する (5-3.節 11.~16.を参照)
「メイン」
:「世界時計」ポートレットを配置
:「ページ・プロパティーの編集」にて、テーマを「IBMJ」に変更 (5-5.節 8.~9.を参照)
:「特権ユーザー」 と 「ユーザー」 の [継承を許可する] のチェックを外す
([適用]クリックを忘れずに)
:「ユーザー」権限に「すべての認証ポータル・ユーザー」を設定する
- 61 -
5.
ログアウトします。「トップ」ページが「ようこそ」よりも優先的に表示されています。
* 「WebSphere Portal について」ポートレットは匿名ユーザーに権限を付与していないので表示されません。
6.
Mark ユーザーでログインすると、最初に「メイン」ページが表示されました。
Q :ポータル管理者(wpsadmin)でログインすると、最初にどのページが表示されましたか?
- 62 -
ヒント :「トップ」ページはログイン前のユーザーにしか表示されないように設定されていますが、ポータル管理者は
すべての共用ページにアクセスすることができます。「メイン」よりも 「トップ」の方が優先順位が高いので、ログイン
後も「トップ」ページが表示されます。
コラム③ :ログイン と ログアウトの画面遷移
③-1 :「ログイン」ポートレット と ログイン専用ページ
今見てきたように、ポータルには「ログイン」ポートレットがあり、デフォルトのログイン前トップページである「ようこそ」
に配置されています。これによりユーザーは直接ログインを行うことができます。
また、IBM テーマの右上に「ログイン」ボタンがありますが、これをクリックして現れるページはログイン専用のペー
ジです。「ホーム」ラベルの下ではなく、「ホーム」と同レベルの、「コンテンツ・ルート」の直下にあるページです。この
ページもログインポートレットが配置されていますが、IBM WebSphere Portal V5.0 までは、JSP が生成するログイン
ページが用意されていました。ログイン前ページの[ログイン]をクリックしたときに遷移して用いるログインページを、
こちらの JSP 版に戻すこともできます。
InfoCenter :登録、プロファイルの編集、およびログイン - ログイン用の画面の使用
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wpf/sec_subman.html
公開ページ
要認証ページ
(/wps/portal)
(/wps/myportal)
ログインページ
(ポートレット版: デフォルト)
[ログイン]
ログインポートレット
Userid/Password
ログイン前トップページ+
ログインポートレット
ログインページ (JSP版)
Userid/Password
ログイン後トップページ
- 63 -
JSP 版のログインページを用いた場合、ページに配置したログインポートレットからのログインは不可になります。
③-2 :ログアウト と タイムアウトの遷移
ログイン済みの画面から「ログアウト」をクリックすると、ログイン前のトップページに遷移します。 明示的にログア
ウトを行わなくても、「タイムアウト」が発生すると、認証済みページにはアクセスできなくなり、次のアクセスの際に公
開ページにリダイレクトされます。
WebSphere Portal のタイムアウトには2つの値があります。
¾
セッションタイムアウト
:ブラウザがタイムアウトを超える期間に渡って非アクティブだと発生
¾
LTPA トークンのタイムアウト
:ログインして生成された LTPA の Cookie の有効期限が過ぎると発生
タイムアウトが発生したときの遷移先は明示的にログアウトした際と異なります。(カッコ内はデフォルトの期間)
¾
セッションタイムアウト (30 分)
:セッションタイムアウトエラー画面
¾
LTPA トークンのタイムアウト (120 分)
:ログイン専用ページ
公開ページ
要認証ページ
(/wps/portal)
(/wps/myportal)
ログインページ
(ポートレット版: デフォルト)
ログイン前トップページ+
ログインポートレット
ログインページ (JSP版)
[ログアウト]
LTPAがタイムアウト
したとき
明示的にログアウト
ログイン後ページ
[ログイン]
セッションタイムアウト画面
- 64 -
セッションがタイムアウト
(非アクティブ)したとき
* それぞれのタイムアウト時間は WAS 管理コンソール上で設定変更することができます。(下記 InfoCenter 参
照)
* セッションタイムアウトエラー画面 は以下の場所にあります。デザインを変更する場合は、この JSP やメッセ
ージのプロパティをカスタマイズする必要があります。
<WP_profile_root>/installedApps/<セル名>/wps.ear/wps.war/screen/html/ErrorSessionTimeout.jsp
* 同じブラウザでセッションを再開する際に、上記のエラー画面の表示と再ログインの手続きを省略する設定を、
構成プロパティーの timeout.resume.session パラメーターで行うことができます。(下記 InfoCenter 参照)
InfoCenter :ポータルへのアクセスのトラブルシューティング -問題: ユーザーがポータルからログアウトされる
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/tbl_access.html
InfoCenter :持続セッション状態 (セッションのハイバネーション)
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/adcfgpss.html
Implementing the timeout.resume.session parameter in WebSphere Portal
http://www.ibm.com/support/docview.wss?rs=688&uid=swg21253578
- 65 -
6-2. URL マッピング機能を活用したログイン後トップページの変更
動的に生成されるポータルページは、あまりユーザーフレンドリーでない長い URL で示されていますが、分かりや
すいページ名をマッピングして管理することが可能になっています。
1.
「管理」 ページで、[ポータルの設定] – [URL マッピング] を表示します。[新規コンテキスト] をクリックしま
す。
2.
コンテキスト名を「Employee」とします。[OK] をクリックします。
- 66 -
3.
「Employee」コンテキストが作成されました。同コンテキストの右の[マッピングの編集](地球のアイコン)をクリッ
クします。
4.
[ホーム > 社員ポータル] 下の「全社」ページを選択して [OK] をクリックします。
5.
「全社」ページが「Employee」コンテキストにマッピングされました。以下の URL にアクセスして、「全社」ページ
- 67 -
が表示されることを確認します。
http://wps01.ise.com<ポート番号>/wps/myportal/Employee
Q :ここで一度ログアウトし、別のブラウザを用意して、先ほどの URL を指定するとどのような遷移になるでしょう
か?
ヒント :新規ブラウザで認証が必要なコンテンツの URL(/wps/myportal 以下)をダイレクトに指定すると、まず認
証が必要なためログインページが表示されます。ログインに成功すると、指定したページに改めてリダイレクトされ
ます。
公開ページ
要認証ページ
(/wps/portal)
(/wps/myportal)
ログインページ
(ポートレット版: デフォルト)
こちらには遷
移しない
ログイン前トップページ+
ログインポートレット
ログインページ (JSP版)
ログイン後トップページ
ポータルページ(ダイレクトログイン)
ポータルページのURL(URL
マッピングやお気に入りブック
マーク) を直接指定
- 68 -
* 「全社」ページにアクセス権の無いユーザーで行うと、遷移は無効になります。(ログイン済みの場合は遷移せ
ず、指定してログインの際はトップページになります)
登録したマッピング URL は、リンク集ポートレットへの登録や、ページの追加の際に「新規 URL」 としても用いるこ
とができますが、ここではログイン直後にページをリダイレクトさせる機能と組み合わせて、ログイン後のトップページ
を構成するのに用いてみます。
6.
WAS 管理コンソールにアクセスします。ブラウザで以下の URL にアクセスし、ログインします。(セキュリティー
構成済みの環境であれば wpsbind ユーザー)
http://wps01.ise.com:10027/ibm/console
* クラスター環境では DeploymentManager の管理コンソールで行います。
7.
[リソース] > [リソース環境プロバイダー] をクリックします。
* クラスター環境では、ここで「クラスターの参照」でクラスターを選択する必要のある場合があります。
- 69 -
8.
「WP ConfigService」 をクリックします。
9.
「カスタム・プロパティー」をクリックします。
10. 以下のように2つのログイン・リダイレクトパラメーターを設定し、「全社」ページへのマッピング URL を構成しま
- 70 -
す。導入直後のデフォルト環境ではパラメーターが登録されていないので「新規作成」で行う必要があります。
名前
値
redirect.login
true
redirect.login.url
/wps/myportal/Employee
11. 名前と値を設定して「適用」「保管」「保管」とクリックします。2つのパラメーターについて行います。
12. 構成が保管されたら WAS 管理コンソールからログアウトします。反映のために、WebSphere Portal を再起動す
- 71 -
る必要があります。
13. 社員ユーザーの一人 Mark でログインすると、「全社」ページ http://WPS01.got.ibm.com<ポート番号
>/wps/myportal/Employee にリダイレクトされることを確認してください。
* 別の URL マッピングを構成し、そちらをダイレクトに指定してログインを試みても、ログイン・リダイレクトの方が
有効になり、そちらに遷移します。つまり、ポータル内ページを URL マッピングで指定した URL でリンク集をポ
ータル外部に作成している場合は、ログイン・リダイレクトの設定と使い分けることはできません。
* 「全社」ページにアクセス権の無いユーザーでログインした場合、URL は指定されますが、遷移は無効になり、
通常のログイン後トップページが表示されます。
公開ページ
要認証ページ
(/wps/portal)
(/wps/myportal)
ログインページ
(ポートレット版: デフォルト)
[ログイン]
ログインポートレット
こちらには遷
移しない
ログイン前トップページ+
ログインポートレット
ログインページ (JSP版)
ログイン後トップページ
こちらには遷
移しない
ポータルページ(ダイレクトログイン)
ポータルページのURL(URL
マッピングやお気に入りブック
マーク) を直接指定
構成プロパティーで
redirect.login = true
redirect.login.url = <特定のポータルページ>
リダイレクト先ポータルページ
Q :このログイン・リダイレクトの機能を用いて、ユーザーグループ毎に異なるログイン後トップページを設定するこ
- 72 -
とは可能でしょうか?
ヒント :この設定機能はポータルユーザーのすべてに影響があります。 ログイン後トップページをパーソナライズ
するには、ログイン・リダイレクトの機能を用いず、前項 「Anonymous ページの設定とログイン遷移」 で見たように、
ユーザーグループ毎にアクセス権が別のページを構成し、ユーザーグループ毎にトップページが異なるように設定
すれば、ログイン後にそれぞれの優先順位がトップのページが表示されることになります。
Leveraging WebSphere Portal V6 programming model:
Part 4. Understanding and configuring WebSphere Portal login and logout
http://www.ibm.com/developerworks/websphere/library/techarticles/0706_buchwald/0706_buchwald.html
- 73 -
6-3. 「サインアップ」リンクの削除
<オプション課題 その2>
チュートリアルの冒頭で見たように、WebSphere Portal は「サインアップ」を通じて一般ユーザーが登録を行う機能
を提供しています。しかし、現在構築しているような社内ポータル環境の場合、通常ユーザー情報は LDAP などの
ディレクトリサーバー上で構成・管理されるので、ユーザーに登録を行わせる、というシチュエーションはありません。
そこで、この項目では WebSphere Portal のログイン前トップページから「サインアップ」のリンクを削除する設定を
見ていきます。
* 必要が無ければこの項目をスキップして次の章に進んでください。
1.
現在 /wps/portal にアクセスすると表示されるログイン前ページ、「トップ」ページです。ここでは、メインメニュ
ーとログインポートレットに「サインアップ」リンクが提供されています。
2.
ポータル管理者でログインし、管理ページの「ページの管理」で、[コンテンツ・ルート] > [マイ・プロファイルの
編集]を探し、「ページ・アクセス権の設定」をクリックします。 (注:「ホーム」の下ではありません)
- 74 -
3.
「ユーザー」の「役割の編集」をクリックします。
4.
「匿名ポータル・ユーザー」がメンバーに設定されているので削除します。「マイ・プロファイルの編集」に戻って
「完了」をクリックします。
5.
ログアウトしてみます。メインメニューとログインポートレットから「サインアップ」へのリンクが削除されました。しか
し、まだログインポートレットに「未登録ですか?」の文字列が残っています。これも削除する必要があると言えま
す。
- 75 -
6.
もう一度ポータル管理者でログインし、「ポートレットの管理」で「ポートレット」から「ログイン」ポートレットを検索
し、「ポートレットの構成」(スパナのアイコン)ボタンをクリックします。
7.
パラメーター「ShowSignupLink」の「パラメーターの編集」ボタンをクリックします。
- 76 -
8.
値を「yes」から「no」に変更し、「OK」を2回クリックします。
9.
ログアウトすると、ログインポートレットで先ほどの文字列が削除されていることが分かります。
次の項目に進んでください。
- 77 -
コラム④ :構成プロパティーの設定変更方法
IBM WebSphere Portal V6 では、構成プロパティーの設定の変更方法が V5.x から大きく変わりました。V5.x では
構成プロパティー・ファイルを編集して WebSphere Portal を再起動して反映していましたが、V6 ではパラメーターは
WAS の管理下に置かれているので相応の手続きを行う必要があります。
V6 では2つの変更方法があり、チュートリアル手順の文中のように WAS 管理コンソールの「リソース環境プロバイダ
ー」から管理するか、プロパティー・ファイルを編集することになります。後者は V5.x のときと作業が似ていますが、
反映タスクを実行する必要があるのと、プロパティー・ファイルが設定テンプレートのような位置付けになっていること
が異なります。
6-2.節 6.以降の手順は、プロパティー・ファイルで行うとすると次のようになります。
1.
<WP_root>/config/properties/ConfigService.properties を編集します。有効にする値を設定し、アンコメ
ントします。
2.
反映させる構成コマンドを実行します。
<WP_root>/config/WPSconfig.sh update-properties
* ファイルの編集個所は自動で再びアンコメントされます。
3.
反映には、WebSphere Portal を再起動する必要があります。
【関連 InfoCenter】
ポータル構成サービス (ポータル構成サービスおよびそのプロパティーの詳細)
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/srvcfgref.html
ポータル構成サービスの概要 (サービス名とプロパティー・ファイルのリスト)
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/srvcfgovu.html
ポータル構成プロパティーの設定 (設定方法1:管理コンソールから)
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/adsetcfg.html
プロパティー・ファイルでの構成プロパティーの設定 (設定方法2:プロパティー・ファイルから)
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/adsetcfg_prop_file.html
- 78 -
7 管理者によるポータルのメンテナンス その4
その4では、ポータルページやルック&フィールの変更について扱います。
7-1. ページ構成の「移動」
WebSphere Portal は、V5.1 から、既存のページ構造をポータル内の別のツリー構造に移動することが簡単にでき
るようになっています。
1.
ページ構造を少し増やします。ポータル管理者で 「ページの管理」において[社員ポータル]の下の[マーケティ
ング部]ページの下に移動し、「新規ページ」をクリックします。
2.
「箱崎支部」と名づけて保存し、「ブックマーク」ポートレットなどを配置します。
3.
「マーケティング部」ページの子ページとして 「箱崎支部」が作成されました。
- 79 -
4.
管理ページの 「ページの管理」 に戻り、[ホーム]の下の [社員ポータル]と同列に、「MK 部ポータル」ラベルを
作成します (テーマは「IBM」を選択)。
5.
[ホーム > 社員ポータル] 下の、「マーケティング部」ページの右にある、「マーク」ボタンをクリックします。 上
部に、「マーケティング部 およびそのサブページを移動する準備ができました。」 というメッセージが表示され
ます。
- 80 -
6.
先ほど作成した [ホーム > MK 部ポータル] ラベルの下に移動します。コンテンツ生成機能ボタン [新規ペ
ージ] [新規ラベル] [新規 URL] の右に出現している [移動] ボタンをクリックします。
7.
「マーケティング部 をこの場所に移動してもよろしいですか?」 とポップアップ表示されるので、[OK] をクリッ
クします。
8.
ページが移動しました。
9.
一度ログアウトし、再度 ポータル管理者でログインします。
- 81 -
10. 「社員ポータル」 ラベルの下からは 「マーケティング部」ページが消えています。
11. 「MK 部ポータル」 ラベルに移動すると、「マーケティング」ページが、子ページ共々こちらに移動したことが確
認できます。
* このように、カット&ペースト感覚で、GUI 上で容易にページ構造の移動を行うことが可能です。
社員ポータル
MK部ポータル
全社
マーケティング部
営業部
箱崎支部
マーケティング部
移動
箱崎支部
- 82 -
コラム⑤ :管理系ポートレットにおけるリスト表示について
「ポートレットの管理」や「ページの管理」などで、リスト表示しているポートレットの中では、デフォルトでは 10 個ま
でのコンテンツを表示して残りは次のページ以降に表示しています。この値はポートレットの構成モードから変更す
ることができます。
1.
ポートレットが一度に 10 個まで表示されています。「ポートレットの管理」のメニュー「構成」を選択します。
2.
「ページ当たりの項目数」を 10 から 20 に変更して、[OK]をクリックします。
3.
一度にリスト表示される個数が 20 になりました。
- 83 -
7-2. ページの「派生」 ( 「共用ページ」と「派生ページ」 )
新規ページを作る際に、既存のページのレイアウトや設置ポートレットなどのコンテンツを「参照」した、いわばイン
スタンスとしてのページを設定することができます。
1.
ポータル管理者でログインし、[ページの管理] で [ホーム > MK 部ポータル > マーケティング部 ]下の「箱
崎支部」ページの右の「ページのプロパティー」ボタンをクリックします。
2.
[ページ・プロパティー] の項目で、「他のページがこのページのコンテンツを共用できるようにする」にチェック
を入れて、ページの下の [OK] ボタンをクリックします。
- 84 -
3.
次に、[マーケティング部]ページの下で、[箱崎支部] と同レベルにページを新しく作成します。[新規ページ]
ボタンをクリックします。
4.
タイトルに 「幕張支部」と入力し、[ページ・タイプ] の項目で 「共用ページからコンテンツを使用するページ」
にチェックを入れ、先ほどの 「幕張支部」ページを選択します。[OK] をクリックします。
5.
[マーケティング部]ページの下に、[箱崎支部] と [幕張支部] ページができました。
- 85 -
6.
ホームの「MK 部ポータル」 > 「マーケティング部」の表示に戻ります。 「箱崎支部」ページと「幕張支部」ペー
ジはまったく同じレイアウトに見えます。
7.
「箱崎支部」のページを編集します。ここでは、WebSphere Portal V6 の新機能を用いて GUI 上で行ってみます。
上部の「ポートレット・パレットを開く」(「+」のアイコン)をクリックします。
8.
右からポートレット・パレットがスライドして表示されます。「世界時計」で検索します。
9.
検索された「世界時計」をページ上にドラッグ&ドロップで配置できます。配置できる個所にはオレンジ色の領
- 86 -
域が表示されるので、ここでは配置済みの「ブックマーク」ポートレットの上部に配置します。
10. 配置されたら、もう一度 「+」のアイコンをクリックすると、ポートレットパレットが閉じます。
11. それぞれのページの表示を確認します。
Q :「箱崎支部」ページと「幕張支部」ページを比べて、どのような内容になっているでしょうか?
ヒント : 「箱崎支部」ページは「幕張支部」ページを共用コンテンツとして「参照」しているので、「箱崎支部」に加え
た変更は「幕張支部」にも反映されます。
12. ここで一度ログアウトし、再度 ポータル管理者でログインしてください。
- 87 -
13. 次に、「幕張支部」ページの側でレイアウトを編集します。ここでは先ほどページに設置した「世界時計」ポートレ
ットを削除しています。ポートレット・メニューから「削除」を選択します。
Q :「箱崎支部」ページと「幕張支部」ページを再び比べて、どのような内容になっているでしょうか?
ヒント : 「幕張支部」ページは「箱崎支部」ページから派生したインスタンスなので、「幕張支部」への変更は独自に
管理され、オリジナルである「箱崎支部」には反映されません。
* このように、あるページを他からも参照できる「共用ページ」とし、これを参照した 「派生ページ」を設定すること
ができます。
* 派生される内容は共用ページのプロパティー情報であり、そのページの下位の子ページの存在やページに対
するアクセス権限は引き継がれません。
* ここで Mark ユーザーとしてログインすると、派生ページである「幕張支部」は表示されますが、元のページ「箱
崎支部」は表示されません。派生元のページにアクセスするには、「ユーザー」ではなく「編集者」以上の権限が
必要になります。
参考 :InfoCenter 「ページの管理」の概要 - 既存ページの参照
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/admmgpages.html
- 88 -
コラム⑥ :より きめ細かいレイアウト配置を行うには
「レイアウトの編集」画面において、デフォルトではいくつかのサンプルレイアウトの中から選ぶ簡易編集型式にな
っていますが、「レイアウト・ツールの表示」を行うことで、複雑なコンテナのレイアウトや幅サイズの指定などを行うこ
とができるようになります。
1.デフォルトでは「レイアウト・ツールの表示」リンクは
2.[「レイアウト・ツールの表示/レイアウト・ツールを
表示されていません。スキンの右上の「構成」(スパナ
隠す」 の切り替えリンクを表示 ] にチェックを入れ
のアイコン)をクリックします。
て[OK]をクリックします。
3. コンテナの上部に表示された「レイアウト・ツールの表示」をクリックすると、レイアウトのサンプルは表示されなく
なり、替わりに行コンテナ・列コンテナを内部に追加していくボタンや、コンテナ間のポートレットの移動、幅サイズを
ピクセルまたはパーセンテージで設定できるツールインタフェースが表示されるようになります。ツールを非表示に
するには「レイアウト・ツールを隠す」をクリックします。
- 89 -
7-3.
XMLAccess によるページ構造の「コピー」
<オプション課題 その3>
XMLAccess とは、ポータルの構成情報を XML 形式でインポート/エクスポートすることのできるポータル管理ツ
ールです(XML 構成インターフェース)。基本的にはコマンドライン・インターフェースで実施しますが、XML ファイ
ルのインポートや、ページの XML へのエクスポートは管理ページの GUI 上でも行うことができます。ここではこのツ
ールを用いて、「ページ構造のコピー」を試み、既存のページ構造を再利用した新たなページ群を作成します。
* この作業はシステム(特にリポジトリ DB)のバックアップを取得されてから臨んでいただくことお勧めします。必
要が無ければこの項目をスキップして 7-4.に進んでください。
すべての構成情報のエクスポートも行っておきます。ポータルが起動していることを確認します。
1.
サンプルの XML 構成ファイル「Export.xml」ファイルをポータルサーバーのファイルシステム上の C:¥tmp
など(AIX では/tmp など)にコピーしてください。
2.
コマンドプロンプトやターミナルで、サーバーの以下のディレクトリに移動してください。
<WP_root>/bin
例)C:¥WebSphere¥PortalServer¥bin
3.
(Windows 環境)
以下のコマンドを発行します。(プラットフォーム、ポータル URL (80 以外ならポート番号含む)、管理者パス
ワードはそれぞれの環境に置き換えてください)。
# xmlaccess -in <サーバー上の上記設置場所>/Export.xml -user wpsadmin -pwd wpsadmin -url
http://WPS01.ise.com<ポート番号>/wps/config -out <サーバー上の任意のファイルシステム>/Backup.xml
(一文で)
例)(Windows 環境)
C:¥WebSphere¥PortalServer¥bin > xmlaccess -in C:¥tmp¥Export.xml -user wpsadmin -pwd
wpsadmin -url http://WPS01.ise.com:10038/wps/config -out C:¥tmp¥Backup.xml
- 90 -
エクスポートが終るまでしばらく待ちます。 Backup.xml に、ポータルの構成情報がフルバックアップされま
す。
次に、今回作成している 「社員ポータル」 のページ構造を再利用して次のような新しいページ構造を別に作成し
ます。
社員ポータル
(「IBMJ」テーマ)
全社
第一営業部
4.
総務ポータル
(「IBM」テーマ)
全社
複製
総務課
今回作成している 「社員ポータル」 のページ構造だけをエクスポートします。ポータル管理者で WebSphere
Portal にログインし、管理ページに移動します。構成しているリソースに「固有名」を付与する作業が必要にな
ります。
5.
[ポータルの設定] の [カスタム固有名] で、リソース・タイプから [ページ] を選択します。
* ポータルは各リソースを「固有 ID」で管理していますが、これとは別に、人間が区別しやすい「固有名」を付け
ることができます。この固有名は固有 ID の替わりにリソースの指定に用いることができ、今回のような一部の
管理タスクで必要となります。GUI 上で新規に作成したページやコピーしたポートレットには、固有 ID しか付与
されていないので、既存ページと同じように、この管理ページで固有名を付与します。
- 91 -
6.
[カスタム固有名の管理] 画面で、[検索] に「社員ポータル」と入力し、検索をかけます。検索結果に「社員ポ
ータル」が表示されたら、右の [ページの固有名の編集] (鉛筆のアイコン)をクリックします。
7.
カスタム名に任意な名前を設定して「OK」をクリックします。ここでは「wps.employee」としています。
8.
「社員ポータル」ラベルにカスタム固有名 「wps.employee」が設定されました。
- 92 -
9.
同様に、[社員ポータル] 以下の各ページにも固有名を付与します。
全社
:wps.emp_all
営業部
:wps.emp_eigyo
10. 「タイプの選択」 に戻って、「ポートレット」 を選択し、営業部ページに設定してある 「FileServer_SL 部」ポート
レットを検索します。
11. 編集画面に遷移し、固有名を「wps.p.FileServer_SL」などと設定します。
- 93 -
12. 同様に、「タイプの選択」 > 「ポートレット・アプリケーション」 で「FileServer_SL 部」ポートレット・アプリケーショ
ンに固有名 「wps.pa.FileServer_SL」を設定します。
作業で扱うコンテンツに固有名が付与されました。次にページのエクスポートを行います。先ほどのようにページ
エクスポート用の XML ファイルを用意して xmlaccess コマンドで行うことも可能ですが、ここでは GUI 上で行ってみ
ます。
13. [ページの管理] に移動します。先ほど付与した固有名が 「社員ポータル」ラベルに表示されているのが確認
できます。このラベルの、右の「エクスポート」ボタン(右向きの矢印のついたページのアイコン)をクリックしま
す。
14. 「ページ階層全体をエクスポートしますか?」 とメッセージが表示されるので、[はい] をクリックします。
- 94 -
15. 「 フ ァ イ ル の ダ ウ ン ロ ー ド 」 で [ 保 存 ] を ク リ ッ ク し 、 フ ァ イ ル 名 を つ け て 保 存 し ま す 。 こ こ で は
C:¥tmp¥EmployeeExport.xml のファイル名としています。ブランクの小さなウィンドウが残りますが、これは
クローズしてください。
* クライアント PC として Windows XP SP2 をご利用の場合は、Internet Explorer の設定で「ダウンロード時の一
時停止機能」が有効になっていると空の XML ファイルが作成されてしまう可能性があります。 Internet
Explorer の[ツール]→[インターネットオプション]→[セキュリティ]→[レベルのカスタマイズ]」で、「ファイルのダ
ウンロード時に自動的にダイアログを表示」を有効にして下さい。
16. EmployeeExport.xml に、「社員ポータル」ラベル以下の構成情報がエクスポートされました。
* この XML ファイルは、このページの設定のバックアップとして活用することができます。このページをポータル
上で誤って削除してしまっても、この XML ファイルをインポートすることでこのページをリカバリすることができ
ます。ここではページ情報を編集して別のページとしてインポートし、同じ構造を持った別名ページとしての複
製を試みます。
17. テキストエディタで開くと、ページ構造や構成要素がエクスポートされているのが確認できます。これを、コピー
されたページをインポートするための XML ファイルに編集します。別の WebSphere Portal サーバー環境があ
ればそちらにインポートしてもよいのですが、今回は同じサーバー内に同じようなツリー構造のページを作成し
ます。 以下のように編集して、「SohmuImport.xml」のファイル名で保存してください。
* 以降の XML ファイルの編集は、TeraPad(フリーウェア)のような、必ず UTF-8 エンコード形式で編集・保存でき
るテキストエディタで行ってください。そうでないと DBCS(日本語)を使用したコンテンツ名などが文字化けした
り、インポート時にエラーになる恐れがあります。
- 95 -
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!-- IBM WebSphere Portal/6.0.1 build wp601_194 exported on Wed Jan 16 17:01:38 JST 2008 from portal601/192.168.0.30 -->
<!-- 1 [skin K_4K9TOKG108TPD02T6QO08M0000] -->
<request ..>文 に create-oids=”true”パラメーター
:
(中略)
<!-- 25 [web-app 1_4K9TOKG10079D02TQ8DJK71000] -->
を入れることで、オブジェクト ID の生成モードにし
<!-- 26 [portlet-app 2_4K9TOKG10079D02TQ8DJK71002] -->
<!-- 27 [servlet V_4K9TOKG10079D02TQ8DJK71004] -->
ます。
<!-- 28 [portlet 3_4K9TOKG10079D02TQ8DJK71006] -->
<!-- 29 [portletinstance 5_4K9TOKG10079D02TQ8DJK710O2] -->
<!-- 30 [content-node 6_4K9TOKG10079D02TQ8DJK71007 uniquename=wps.employee] -->
<request
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
build="wp601_194"
type="update"
version="6.0.1.0"
xsi:noNamespaceSchemaLocation="PortalConfig_6.0.1.xsd" create-oids=”true” >
<portal action="locate">
<skin action="locate" domain="rel" objectid="K_4K9TOKG108TPD02T6QO08M0000" uniquename="wps.skin.IBMJ_BL"/>
<skin action="locate" domain="rel" objectid="K_4K9TOKG108TPD02T6QO08M0004" uniquename="wps.skin.IBMJ_SL"/>
<skin action="locate" domain="rel" objectid="K_NO2UF4I1186E1026H4BLVI00E6" uniquename="ibm.portal.skin.IBM"/>
<theme action="locate" domain="rel" objectid="J_4K9TOKG108TPD02T6QO08M0002" uniquename="wps.theme.IBMJ"/>
<theme action="locate" domain="rel" objectid="J_NO2UF4I1186E1026H4BLVI00E7" uniquename="ibm.portal.theme.IBM"/>
<web-app action="locate" domain="rel" objectid="1_NO2UF4I118ADC026HKQ8KC2GS0" uid="com.ibm.wps.portlets.worldclock">
<servlet action="locate" domain="rel" objectid="V_NO2UF4I118ADC026HKQ8KC2GS4" referenceid="Portlet_1"/>
<portlet-app action="locate" domain="rel" name="World Clock" objectid="2_NO2UF4I118ADC026HKQ8KC2GS2" uid="com.ibm.wps.portlets.worldclock.1">
<portlet action="locate" domain="rel" name="World Clock" objectid="3_NO2UF4I118ADC026HKQ8KC2GS6" uniquename="wps.p.World Clock"/>
使用テーマ・スキンに製品同梱の「IBM」を追加しま
</portlet-app>
</web-app>
<web-app
action="locate"
domain="rel"
objectid="1_NO2UF4I118ADC026HKQ8KC2GQ1"
uid="com.ibm.wps.fileserver">
す。
オブジェクト
ID
については、
先の”Backup.xml”
<servlet action="locate" domain="rel" objectid="V_NO2UF4I118ADC026HKQ8KC2GQ5" referenceid="Portlet_com.ibm.wps.fileserver"/>
以下のようにパラメーターを修正します。
action="locate" domain="rel" name="FileServer.$cloned.2_4K9TOKG10079D02TQ8DJK71043" objectid="2_4K9TOKG10079D02TQ8DJK71043"
の 中 <portlet-app
で uniquename
が 「 ibm.portal.theme.IBM
」
uid="com.ibm.wps.fileserver.1.$cloned.2_4K9TOKG10079D02TQ8DJK71043"
uniquename="wps.pa.FileServer_SL">
タイトル :「総務ポータル」
<portlet action="locate" domain="rel" name="FileServer.$cloned.3_4K9TOKG10079D02TQ8DJK710K0"
objectid="3_4K9TOKG10079D02TQ8DJK710K0"
「ibm.portal.skin.IBM」となっているものを検索し
uniquename="wps.p.FileServer_SL"/>
</portlet-app>
固有名
:「wps.sohmu」
</web-app>
て引用してください。なお
skin、theme の行順に記
<web-app action="locate" domain="rel" objectid="1_4K9TOKG10079D02TQ8DJK71000" uid="com.ibm.wps.portlets.webPage.WebPagePortlet">
themeref :先ほどの「IBM」テーマの OID
<servlet action="locate" domain="rel" objectid="V_4K9TOKG10079D02TQ8DJK71004" referenceid="Portlet_1"/>
述します。
<portlet-app
action="locate"
domain="rel"
name="WebPagePortlet"
objectid="2_4K9TOKG10079D02TQ8DJK71002"
uid="com.ibm.wps.portlets.webPage.WebPagePortlet.1">
ordinal
:「last」
<portlet action="locate" domain="rel" name="WebPagePortlet" objectid="3_4K9TOKG10079D02TQ8DJK71006"/>
</portlet-app>
(ページの表示順で最後に追加としている)
</web-app>
<content-node action="locate" domain="rel" objectid="6_000000000000000000000000A0" uniquename="wps.content.root"/>
<content-node action="locate" domain="rel" objectid="6_NO2UF4I1186E1026H4BLVI0GD3" uniquename="ibm.portal.Home"/>
<content-node action="update" active="true" content-parentref="6_NO2UF4I1186E1026H4BLVI0GD3" domain="rel" objectid="6_4K9TOKG10079D02TQ8DJK71007"
ordinal="last" themeref="J_NO2UF4I1186E1026H4BLVI00E7" type="label" uniquename="wps.sohmu">
<supported-markup markup="html" update="set"/>
<localedata locale="ja">
<title>総務ポータル</title>
</localedata>
<parameter name="com.ibm.portal.PageIcon" type="string" update="set"></parameter>
<access-control externalized="false" owner="uid=wpsadmin,o=default organization" private="false">
<role-block actionset="Privileged User" type="inheritance"/>
<role-block actionset="User" type="inheritance"/>
<role-block actionset="Privileged User" type="propagation"/>
<role-block actionset="User" type="propagation"/>
<role actionset="User" update="set">
<mapping subjectid="all authenticated portal users" subjecttype="user_group" update="set"/>
</role>
</access-control>
</content-node>
<content-node action="update" active="true" allportletsallowed="true" content-parentref="6_4K9TOKG10079D02TQ8DJK71007" create-type="explicit" domain="rel"
objectid="6_4K9TOKG1004BD02TQ5EE820000" ordinal="400" type="page" uniquename="wps.shm_sohmu">
<supported-markup markup="html" update="set"/>
<localedata locale="ja">
<title>総務課</title>
</localedata>
<parameter name="com.ibm.portal.IgnoreAccessControlInCaches" type="string" update="set"><![CDATA[false]]></parameter>
各ページは以下のように修正します。
<parameter name="com.ibm.portal.PageIcon" type="string" update="set"></parameter>
<parameter name="com.ibm.portal.bookmarkable" type="string" update="set"><![CDATA[Yes]]></parameter>
タイトル :固有名
<parameter name="com.ibm.portal.remote-cache-expiry" type="string" update="set"><![CDATA[0]]></parameter>
<parameter name="com.ibm.portal.remote-cache-scope" type="string" update="set"><![CDATA[NON-SHARED]]></parameter>
・全社
:wps.shm_all
<access-control externalized="false" owner="uid=wpsadmin,o=default organization" private="false">
<role actionset="User" update="set">
<mapping subjectid="cn=sales,o=default organization" subjecttype="user_group" update="set"/>
・総務課 :wps.shm_sohmu
</role>
<role actionset="Manager" update="set">
<mapping subjectid="cn=salesmgt,o=default organization" subjecttype="user_group" update="set"/>
</role>
</access-control>
<component action="update" active="true" deletable="undefined" domain="rel" modifiable="undefined" objectid="7_4K9TOKG1004BD02TQ5EE820004" ordinal="0"
orientation="H" type="container" width="undefined">
<component action="update" active="true" deletable="undefined" domain="rel" modifiable="undefined" objectid="7_4K9TOKG1004BD02TQ5EE820002"
ordinal="0" orientation="V" type="container" width="undefined">
<component action="update" active="true" deletable="undefined" domain="rel" modifiable="undefined" objectid="7_4K9TOKG100DHD02T6C0QMA1005"
ordinal="100" type="control" width="undefined">
<portletinstance action="update" domain="rel" objectid="5_4K9TOKG100DHD02T6C0QMA1001" portletref="3_NO2UF4I118ADC026HKQ8KC2GS6"
shareref="5_4K9TOKG100DHD02T6C0QMA1001"/>
</component>
<component action="update" active="true" deletable="undefined" domain="rel" modifiable="undefined" objectid="7_4K9TOKG1004BD02TQ5EE820003"
ordinal="200" type="control" width="undefined">
<portletinstance action="update" domain="rel" objectid="5_4K9TOKG1004BD02TQ5EE820005" portletref="3_4K9TOKG10079D02TQ8DJK710K0"
shareref="5_4K9TOKG1004BD02TQ5EE820005"/>
</component>
- 96 -
</component>
</component>
</content-node>
<content-node action="update" active="true" allportletsallowed="true" content-parentref="6_4K9TOKG10079D02TQ8DJK71007" create-type="explicit" domain="rel"
objectid="6_4K9TOKG10079D02TQ8DJK71085" ordinal="300" type="page" uniquename="wps.shm_all">
<supported-markup markup="html" update="set"/>
<localedata locale="ja">
<title>全社</title>
</localedata>
<parameter name="com.ibm.portal.IgnoreAccessControlInCaches" type="string" update="set"><![CDATA[false]]></parameter>
<parameter name="com.ibm.portal.PageIcon" type="string" update="set"></parameter>
<parameter name="com.ibm.portal.bookmarkable" type="string" update="set"><![CDATA[Yes]]></parameter>
<parameter name="com.ibm.portal.remote-cache-expiry" type="string" update="set"><![CDATA[0]]></parameter>
<parameter name="com.ibm.portal.remote-cache-scope" type="string" update="set"><![CDATA[NON-SHARED]]></parameter>
<access-control externalized="false" owner="uid=wpsadmin,o=default organization" private="false">
<role actionset="User" update="set">
<mapping subjectid="cn=employee,o=default organization" subjecttype="user_group" update="set"/>
</role>
</access-control>
Web ページポートレットのタイトルや
URLordinal="0"
な
<component action="update" active="true" deletable="undefined" domain="rel" modifiable="undefined"
objectid="7_4K9TOKG10079D02TQ8DJK71083"
orientation="H" type="container" width="undefined">
<component action="update" active="true" deletable="undefined" domain="rel"どの設定内容が含まれています。
modifiable="undefined" objectid="7_4K9TOKG10079D02TQ8DJK71087"
ordinal="0" orientation="V" type="container" width="undefined">
<component action="update" active="true" deletable="undefined" domain="rel" modifiable="undefined" objectid="7_4K9TOKG10079D02TQ8DJK710O6"
ordinal="100" type="control" width="undefined">
<portletinstance action="update" domain="rel" objectid="5_4K9TOKG10079D02TQ8DJK710O2" portletref="3_4K9TOKG10079D02TQ8DJK71006"
shareref="5_4K9TOKG10079D02TQ8DJK710O2">
<parameter name="authNeeded" type="string" update="set"><![CDATA[NO]]></parameter>
<parameter name="height" type="string" update="set"><![CDATA[300]]></parameter>
<parameter name="title" type="string" update="set"><![CDATA[HTTP サーバー]]></parameter>
<parameter name="url" type="string" update="set"><![CDATA[http://portal601.ropg.japan.ibm.com/]]></parameter>
<parameter name="width" type="string" update="set"><![CDATA[100%]]></parameter>
</portletinstance>
</component>
</component>
</component>
</content-node>
</portal>
<status element="all" result="ok"/>
</request>
---------------------------------------------------------------------------------------------------
18. 先ほどと同じように、C:¥tmp など(AIX では/tmp など)に用意してください。管理ページの [ポータルの設
定] > [XML のインポート] に移動します。[参照] にて C:¥tmp¥SohmuImport.xml を指定して[インポート]
ボタンをクリックします。
19. 「XMLAccess は正常に実行されました。」とのメッセージが表示されます。
- 97 -
20. ユーザーページに移動します。「社員ポータル」ラベルと同レベルの最後に「総務ポータル」というラベルがで
きているのでクリックします。「IBM」テーマが実装されており、下位ページなどのコンテンツも再現されているこ
とを確認してください。
* 結果の反映に再ログインが必要になる場合があります。
* エクスポートされた XML には、ページのツリー構造の他にも、配置されているポートレットや使用されているス
キン、設定値、ユーザーのアクセス権なども含まれていることに注意してください。それぞれの参照は「オブジ
ェクト ID」で記述されています。このファイルをそのままインポートすれば、該当ページ内容を削除していても復
帰することができますが、今回のように別ページとして構成する場合や、別の WebSphere Portal にインポート
して移植する場合は、オブジェクト ID を生成し直すパラメーター(ID 生成モード)を適用します。
* XML ファイルはエクスポート環境とインポート環境で WebSphere Portal のバージョンが異なる場合、インポート
環境に合わせる必要があります。例えば、<request>タグにはポータルのバージョン情報(6.0.1.0 など)が含ま
れているので、インポート先の記述に修正しないとインポート時にエラーになる場合があります。
XMLAccess の詳しい仕様や前バージョンからの機能強化点、サンプルコードの解説といったトピックに関しては、
下記 InfoCenter やガイドを参照してください。
InfoCenter :XML 構成インターフェース
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/admxmlai.html
InfoCenter :XML 構成インターフェースによる作業 - ポータル構成の部分的なエクスポートおよび転送
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/adxmltsk.html
IBM WebSphere Portal V6.0 XML 構成インターフェース使用ガイド
http://www.ibm.com/jp/software/lotus/developer/ldd_tech/20070720.shtml
- 98 -
* 今回チュートリアル内で、7-3 節 3.の手順において、Backup.xml という XML ファイルにポータルページ構成の
フルバックアップを行っています。何かの拍子にポータルのページ構成が失われたりした際に、この XML ファ
イルをインポートすることで、エクスポート時のページ構造を復帰させることが可能ですが、このファイルは数
MB に達しているはずです。このファイルを管理ページの「XML ファイルのインポート」から読みこませるのは、
ブラウザに多大な負荷がかかりハングする可能性が高いので お勧め致しません。エクスポート時と同様、以
下のようなコマンドでインポートを行ってください。
# xmlaccess -in <サーバー上の上記設置場所>/ Backup.xml -user wpsadmin -pwd wpsadmin -url
http://WPS01.ise.com<ポート番号>/wps/config
(一文で)
例)(Windows 環境)
C:¥WebSphere¥PortalServer¥bin > xmlaccess -in C:¥tmp¥Backup.xml -user wpsadmin -pwd
wpsadmin -url http://WPS01.ise.com:10038/wps/config
【ポータルページの管理のまとめ】
ページの移動
:GUI 上で可能
ページを派生して作成
:インスタンス化
ページの XML ファイルへのエクスポート:
→そのままインポート ……ページのバックアップ・リストア
→情報を編集してインポート
¾
ID を再生成しない
:同一ページの更新
¾
ID を再生成する
:別ページとしてコピー
・「ページの管理」の概要
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/admmgpages.html
・ページの管理
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/admin/mp_manage_pages.html
- 99 -
7-4. 可視性ルールによるコンテンツの非表示
WebSphere Portal がアクセス制御によってコンテンツの出し分けを管理することができるのはユーザー/ユーザー
グループの単位ですが、V6 からの新機能で、これとは別に属性値によってコンテンツの表示/非表示を設定するこ
とができるようになりました(属性ベースのパーソナライゼーション)。この項では、可視性ルールを使用してページや
ポートレットを非表示にする方法について見ていきます。
1.
まずユーザーに属性を設定します。ポータル管理者でログインし、[ユーザーおよびグループの管理]で Mark
ユーザーを「編集」します。
2.
「希望する言語」 で 「英語」を設定し、「OK」をクリックします。
- 100 -
3.
Sally ユーザーを同様に編集し、「日本語」を設定します。
4.
「ページの管理」で「MK 部ポータル」の下にページを作成してポートレットを配置します。ここでは、「お知らせ」
ページを作成して「世界時計」「リマインダー」ポートレットを配置しています。
5.
「お知らせ」のページ・メニューから「レイアウトの編集」を選択します。レイアウトの編集画面で、右側の「ポート
レットのルール・マッピングの表示」をクリックします。
- 101 -
6.
各ポートレットに「ルールがマップされていません」と表記されています。「世界時計」の方で、右側の「▼」をクリ
ックしてメニューから「新規ルールの作成」を選択します。
7.
「パーソナライゼーション・ピッカー」が表示され、新規の「ルール」を作成できる画面になりました。ここではタイ
トルを「英語ユーザーに表示」と編集しています。
8.
ルールは「属性 IS 値」という条件文の形で記述されています。「属性」をクリックして、[ポータルユーザー >
- 102 -
希望する言語コード]を選択します。(一度に表示されない場合は▼を押す必要があります)
9.
「値」をクリックしてフィールドに「en」と入力し、「サブミット」をクリックします。
10. ルールが作成されました。下の「保管」ボタンをクリックします。
- 103 -
11. 新規に作成したルールがこのページの「世界時計」ポートレットにマッピングされました。「完了」をクリックしま
す。
* この時点で、現在のログインユーザー wpsadmin は言語を英語に設定していないので世界時計が非表示にな
っています。
12. ページレベルでもルールを設定することができます。「マーケティング部」ページを表示し、ページメニューから
「ページ・プロパティーの設定」を選択します。
- 104 -
13. 「ページ・プロパティー」が表示されます。下部の「拡張オプション」を開き、「ルール・マップを通じて表示をコン
トロール – ルールがマップされていません」の右側の「▼」をクリックし、「新規ルールの作成」を選択します。
14. 「パーソナライゼーション・ピッカー」で、同じ要領で次のようにルールを作成します。
タイトル
:日本語ユーザーに表示
ルール
:属性
値
:ポータル・ユーザー > 希望する言語コード
:ja
([サブミット]で設定)
- 105 -
15. ルールが 「マーケティング部」ページにマッピングされました。「OK」をクリックし、次いでログアウトします。
16. Mark ユーザーでログインし、「MK 部ポータル」に遷移します。表記は日本語で作成したコンテンツ以外は英
語で表示されています。下位コンテンツは「お知らせ」ページだけであり、「WorldClock」と「Reminder」ポートレ
ットが表示されています。
- 106 -
17. 別のブラウザで、sally ユーザーでログインし、「MK 部ポータル」に遷移します。「マーケティング部」「お知らせ」
の両方のページが見えますが、後者には「リマインダー」ポートレットしか表示されません。
このように、ユーザー/ユーザーグループの単位以外の属性でページ/ポートレットの表示/非表示の設定を行うこと
が可能です。
* 属性には、ユーザー属性の他に日時なども設定できます。部署のグループとは異なる「役職」属性によって同
一ページでも表示する内容を出し分けたり、一定期間だけ表示されるキャンペーンページを作成し、管理者が
システムに常駐していなくてもある時刻から表示/非表示を切替えて自動リリースする、といった用途で運用す
ることが考えられます。
* 注意すべきなのは、この「可視性ルール」はアクセス権とは別のものだ ということです。可視条件に相当する
ユーザーでもそもそもアクセス権の付与されていないリソースは表示されませんし、特定のユーザーしかアク
セスすべきでない情報を 「非表示」ルールだけで保護すべきではありません。例えば、ページに配置して非表
示設定にしたポートレットでも、ユーザーが検索で見つけてしまうことがあります。また、WebSphere Portal は
アクセス権の判断処理にプラスしてルールの判断処理も行うことになるため、あまり複雑なルールを多く設定
- 107 -
し過ぎるとパフォーマンスに影響が出ることを考慮する必要があります。
* 登録済みのルールは、メイン・メニュー > パーソナライゼーション > ビジネス・ルール の画面で管理すること
ができます。
サイトの試運用 - ステップ 6: サイトでのページの非表示
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/gs_visibilityrules.html
属性ベース管理
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/pzn/pzn_attadm.html
言語サポート
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/adintern.html
- 108 -
7-5. 表示されるメッセージを変更する
WebSphere Portal では、JSP に表示する文字列は、ポータルシステムが持っているリソース・バンドルを用いて表
示しています。日本語環境で使用されるのは engine_ja.properties で、ここに設定されている文字列を編集するこ
とでメッセージを変更することができます。
1.
このプロパティー・ファイルは、デフォルトでは<WP_root>/shared/app/wp.ui.jar に圧縮されているので、下
記コマンドで解凍して取り出します。
<WAS_root>/java/bin/jar xf <WP_root>/shared/app/wp.ui.jar
例)Windows 環境で、サーバーの C:¥tmp のディレクトリに移動して
C:¥tmp>C:¥WebSphere¥AppServer¥java¥bin¥jar xf
C:¥WebSphere¥PortalServer¥shared¥app¥wp.ui.jar
(一文で。C:¥tmp 以下に解凍されます)
* リソース・バンドルとは、ロケール(言語環境)に応じてリソースが自動的に決定される仕組みです。ここでは、
メッセージを含んだプロパティー・ファイルを言語に合わせて自動取得するための仕組みを指しています。
参考 :InfoCenter 新しい言語のサポート -新しい言語のためのリソース・バンドルの追加
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/adsuplang.html
2.
解凍された nls フォルダのうち、ここでは engine_ja.properties だけを用います。 テキストエディタで開くと、
各機能ボタンで用いられている文言や、ブラウザのタイトルとして用いられる文字列を確認することができます。
す べ て Unicode で 記 述 さ れ て い ま す が 、 次 の よ う に 修 正 を 加 え ま す 。 ( 変 更 文 字 列 の サ ン プ ル :
engine_sample.txt)
# cmvc_en_version_level= 1.9.6.6, 6, 06/11/13, 12:37:54
# Licensed Materials - Property of IBM, 5724-E76, (C) Copyright IBM Corp. 2004 - All Rights reserved.
title=IBM WebSphere Portal
title.short=IBM WPS
# Salutation string to be used on the main portal page addressing the user.
# : (略)
#
welcome = ¥u30a6¥u30a7¥u30eb¥u30ab¥u30e0 {0}!
:
- 109 -
# cmvc_en_version_level= 1.9.6.6, 6, 06/11/13, 12:37:54
# Licensed Materials - Property of IBM, 5724-E76, (C) Copyright IBM Corp. 2004 - All Rights reserved.
title=¥u30a4¥u30f3¥u30c8¥u30e9¥u30cd¥u30c3¥u30c8¥u30dd¥u30fc¥u30bf¥u30eb¥u30b5¥u30a4¥u30c8
title.short=IBM WPS
# Salutation string to be used on the main portal page addressing the user.
# : (略)
#
welcome = ¥u3088¥u3046¥u3053¥u305d {0} {1} ¥u3055¥u3093¥uff01
3.
ファイルを保存して閉じ、<WP_root>/shared/app/nls の下に設置します。
4.
ここで、後の項目のために以下の作業もここで行っておきます。
<wp_profile_root>/config/cells/<セル名>
/applications/wps.ear/deployments/wps/wps.war/WEB-INF/ibm-web-ext.xmi ファイル
を編集し、”reloadingEnabled”(最初の行のタグ内)の値を”false”から”true”に変更します。
5.
プロパティー・ファイルの反映のために、WebSphere Portal を再起動します。
6.
ポータルにアクセスすると、ブラウザのタイトルが変わっています。
7.
ポータル管理者でログインし、IBMJ テーマを採用している[社内ポータル]ラベルにアクセスします。テーマに
表示される文字列が変わっています。
- 110 -
コラム⑦ :Unicode 表記のプロパティー・ファイルの編集について
チュートリアル内では便宜的に直接 Unicode の編集を行っていますが、日本語で確認しながら編集するには、
Java ユーティリティである native2ascii ツールを用いて、一度日本語で編集できる環境に変換する必要がありま
す。WAS 環境であれば<WAS_root>/java/bin にある native2ascii.exe を用いることができます。
1.
コマンドプロンプトやターミナルで、<WAS_root>/java/bin に移動し、以下のコマンドを発行します。
<WAS_root>/java/bin >native2ascii [–reverse] <変換前ファイル> <変換後ファイル>
例)>native2ascii –reverse c:¥tmp¥engine_ja.properties c:¥tmp¥engine-ja.properties
2.
engine-ja.properties を開くと日本語で記述を確認・編集することができます。
3.
編集したファイルを再び Unicode に戻します。
例)>native2ascii c:¥tmp¥engine-ja.properties c:¥tmp¥engine_ja.properties
ちなみに、7-5.節 2.では、タイトルを 「イントラネットポータルサイト」に、「welcome = ウェルカム {0}!」 という
文言を、「welcome = ようこそ {0} {1} さん! 」
と編集しています。
* コラム③のセッションタイムアウトのエラー画面を表示する ErrorSessionTimeout.jsp が呼んでいるメッセ
ージもこのファイルの中にあります。(error.timeout の項目)
参考情報
InfoCenter :テキスト情報の変更
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/dgn_cpinf.html
native2ascii - ネイティブ - ASCII コンバータ (SUN)
http://java.sun.com/j2se/1.4/ja/docs/ja/tooldocs/win32/native2ascii.html
- 111 -
7-6. バナー領域に画像を追加し、ログインユーザー名を表示する
ログインした際に、ユーザーの氏名を表示することで、より効果的なパーソナライゼーションを示すことができます。
また、企業ロゴなどを配置することでポータルサイトのブランディングが行えます。 バナー領域に表示するには、テ
ーマの JSP のカスタマイズを行います。ユーザー名は、ポータルの User オブジェクトから取得したパラメーターを表
示するのが容易で一般的な方法です。
5-5 節で見た通り、テーマ/スキンの実体は以下の個所にフォルダ単位で存在します。
<WP_profile_root>/wps.ear/wps.war/themes/html/<テーマフォルダ>
<WP_profile_root>/wps.ear/wps.war/skins/html/<スキンフォルダ>
また、基本的に JSP の階層構造で構築されています。
¾
テーマ
Default.jsp
├./head.jspf
│
:bidi、styles.jsp、js.jsp の指定
└./head_pageMenu.jspf
│
├./banner.jspf
:バナー領域
│
├./banner_crumbtrail.jspf
:パンくずリスト
│
├./banner_toolbar.jspf
:「ツール・バー」領域 (ポートレット・パレット、ログイン・ログアウト)
│
└./banner_searchControl.jspf
:検索フィールド
│
├./topNav.jspf
:トップナビゲーション (「ホーム」直下コンテンツ)
├./sideNav.jspf
:サイドナビゲーション (下位コンテンツ)
├./footer.jspf
:フッター
└./flyout.jspf
:フライアウト (ポートレット・パレット / ユーザー・パレット)
styles.jsp
:各テーマパーツ、ポートレットのスタイル情報
├./styles_cacheSettings.jspf
├./styles_rules.jspf
├./styles_theme.jspf
├./styles_portlet.jspf
├./styles_help.jspf
├./styles_oob.jspf
├./styles_ibm.jspf
├./styles_palette.jspf
└./styles_extensions.jspf
¾
スキン
UnlayeredContainer-V.jsp
:ページのコンテンツ領域の縦コンテナを担当
UnlayeredContainer-H.jsp
:ページのコンテンツ領域の横コンテナを担当
Control.jsp
:ポートレットの装飾を担当
- 112 -
以下は、インストール後のデフォルトの「IBM」テーマ を例にとって、各 JSP が HTML 内でどのようにレンダリングされ
るかを示しています。赤い枠がテーマに、緑がスキンの担当範囲に相当します。
Default.jsp
banner.jspf
banner_crumbtrail.jspf
banner_searchControl.jspf
banner_toolbar.jspf
topNav.jspf
UnlayeredContainer-H.jsp
UnlayeredContainer-V.jsp
UnlayeredContainer-V.jsp
sideNav.jspf
Control.jsp
Control.jsp
footer.jspf
1.
今回は「IBM」テーマをカスタマイズし、バナー領域(banner.jspf)を編集してロゴ画像の追加とユーザー名の
表示を追加することにします。 既出のファイルシステムの html フォルダの直下に「IBM」フォルダがあるのを確
認します。
2.
まず IBM フォルダ自体を複製します。フォルダ名を「WP_Logo」などとします。
- 113 -
3.
WP_Logo フォルダ直下の banner.jsp をテキストエディタで編集します。画像を配置するためのテーブル構造
を作成しています。(赤字部分を追加します。サンプルファイル jsp_sample.txt の sample①参照)
<div class="banner">
<table width="100%" cellpading="0" cellspacing="0">
<tr>
画像追加
<%--Logo--%>
<td rowspan="2" class="logoImage"/>
<td valign="top" >
「メインメニュー」
<c-rt:if test = "${themePolicy.renderMainMenu}">
部分
<button class="launch"
:
略
:
検索フィールド
<portal-logic:if portletSolo="no">
部分
<c-rt:if test = "${themePolicy.renderSearch}">
<%@ include file="./banner_searchControl.jspf" %>
</c-rt:if>
</portal-logic:if>
</td></tr>
ユーザー名表示部
分 (後にさらにカ
<tr><td align="center">
スタマイズ)
--name-</td></tr>
</table>
<div class="clearing"></div>
</div>
<!-- end banner -->
- 114 -
4.
サンプルの WP_Logo.jpg ファイルを WP_Logo¥colors¥default の下にコピーします。
5.
サンプルの main_menu_background.gif を同じく WP_Logo¥colors¥default の下にコピーします。同名の
ファイルがあるので、古い方はリネームしてバックアップとします。
6.
テーマの色や画像の情報を変更するために、WP_Logo¥colors の下にある default.properties を編集します。
(サンプルファイル jsp_sample.txt の sample②参照)
#banner
bannerText=#3161A5
bannerBackground=#E8EBF1
bannerBackgroundImage=url(./colors/default/banner_background.gif) repeat-x
bannerBorder=#3161A5
:
#banner
背景を白にして元の色と
bannerText=#3161A5
画像をコメントアウト
bannerBackground=#FFFFFF
#bannerBackground=#E8EBF1
#bannerBackgroundImage=url(./colors/default/banner_background.gif) repeat-x
bannerBorder=#3161A5
ロゴ画像の追加
#Logo Image
logoImage=url(./colors/default/WP_Logo.jpg) no-repeat
:
7.
WP_Logo フォルダ直下の styles_theme.jspf ファイルを編集して、最後に以下の記述を追加します。(サンプ
ルファイル jsp_sample.txt の sample③参照)
.logoImage{
height: 58px;
width: 200px;
background: ${colors.logoImage};
background-position: left center;
}
- 115 -
8.
カスタマイズ作成したテーマの登録を行います。ポータル管理者で管理ページに遷移し、[ポータル・ユーザ
ー・インタフェース] > [テーマとスキン] を表示します。
9.
「新規テーマの追加」をクリックします。
10. 「テーマ名とデフォルト・ロケールのタイトル」および「テーマ・ディレクトリー名」を「WP_Logo」とします。テーマに
対応するするスキンを選択します。ここでは「すべてのスキン」の一覧で「IBM」が選択されている状態で「│>」ボ
タンをクリックすると、「このテーマのスキン」に IBM スキンがリストされます (一つしか選択していないのでこれが
このテーマのデフォルトのスキンになります)。
- 116 -
11. 「OK」をクリックします。これで新規テーマ「WP_Logo」が GUI の管理ページから登録されました。
12. 「ページの管理」に移り、[コンテンツ・ルート] > [ホーム] > [MK 部ポータル]の「ページのプロパティー」ボタンを
クリックします。
13. このラベルのテーマを「WP_Logo」に設定します。「OK」をクリックします。
- 117 -
14. 「MK 部ポータル」を表示してみます。画像の追加されたカスタマイズテーマが表示されました。
15. さ ら に こ の テ ー マ に ロ グ イ ン ユ ー ザ ー 名 を 表 示 す る 機 能 を 追 加 し ま し ょ う 。 実 装 済 み の
/themes/html/WP_Logo/banner.jspf を編集します。(サンプルファイル jsp_sample.txt の sample④参照)
:
<tr><td align="center">
--name-</td></tr>
</table>
<div class="clearing"></div>
</div>
<!-- end banner -->
:
<tr><td align="center">
<%-- User ID --%>
<portal-logic:if portletSolo="no" loggedIn="yes">
<portal-fmt:text key="welcome" bundle="nls.engine">
<portal-fmt:textParam><portal-fmt:user attribute="givenName"/></portal-fmt:textParam>
<portal-fmt:textParam><portal-fmt:user attribute="familyName"/></portal-fmt:textParam>
</portal-fmt:text>
</portal-logic:if>
</td></tr>
</table>
<div class="clearing"></div>
</div>
<!-- end banner -->
- 118 -
16. 変更を反映するには、Default.jsp と styles.jsp のタイムスタンプを更新する必要があります。ここでは、両方の
ファイルをテキストエディターで開き、最後を改行するなどして上書き保存を行います。
17. sally/password ユーザーでログインして、MK 部ポータルのページを表示します。
18. バナーの下部にログインユーザーの名前が表示されました。
* 日本語ユーザーが familyname 、givenname、に「姓」「名」を漢字などで設定している場合、正しく「姓」「名」の順
に表示したいときは、両パラメーターを上記 JSP のサンプルコードで場所を入れかえる必要があります。
- 119 -
コラム⑧ :このハンズオンのサンプルで使用しているポータル JSP タグについて
<portal-logic:if attribute="value">
このタグの属性を使用して、いくつかの条件をチェックすることができます。条件が「true」の場合は、タグのコンテ
ンツがページに書き込まれます。「true」でないと、このコンテンツはスキップされます。
例 <portal-logic:if loggedIn="no"> ~ </portal-logic:if>
ユーザーがログインしているかどうかをチェックし、ログインしていなければタグの中のコード(~)を実行します。
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/dgn_ptllogic.html#dgn_ptllogic__if
<portal-fmt:text key="key" bundle="bundle">
特定のキーのテキストを指定された言語で戻します。上記サンプルではリソース・バンドル ”nls.engine”(日本語ユ
ーザーがログインすると engine_ja.properties)の「welcome」キーワードを読みこんでいます。
コラム⑦で見たように、このファイルを開いて確認すると、
welcome = ようこそ {0} {1} さん!
と設定されていることが分かります。(実際は Unicode で書かれています。)
リソース・バンドルは <wp_root>/shared/app/nls の下に各言語ごとに用意されます。WP V5.1 からは、デフォルトでは
wp.ui.jar にアーカイブされています。ファイルを編集して表示内容を変えたり、独自のキーワードを設定したり、ログイ
ンユーザーの国別に表示内容を変更することもできます。
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/dgn_ptlfmt.html#dgn_ptlfmt__wps_text
<portal-fmt:textParam>
検索されたテキストに「{0}」、「{1}」、「{2}」、... のようなプレースホルダーが含まれている場合は、このタグを使用し
てそれらのプレースホルダーを設定できます。
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/dgn_ptlfmt.html#dgn_ptlfmt__textparam
<portal-fmt:user attribute="value"/>
ユーザーがログインすると、このタグが属性指定値を戻します。UserID、fullName、familyName といった、wmm で
定義した値を用いることができます。
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/dgn_ptlfmt.html#dgn_ptlfmt__user
タグの解説及びこのコードのサンプルは InfoCenter の以下のページに記載されているので参照ください。
ポータル JSP が使用するタグ
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/dgn_ptltld.html
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Q :今回カスタマイズした「WP_Logo」テーマをログイン前ページに表示されるページで用いられるように設定すると、
ログイン前ページにアクセスしたとき、バナーの文言はどのように表示されますか?
ヒント:<portal-logic:if loggedIn="yes">の内部で処理される表記になっているため、挨拶文表示のタグ部分の個所
は、ログイン後にしか実行されません。
コラム⑨ :カスタマイズテーマの管理
⑨-1. ファイルシステム上の実装方法について
5-5.節 と 7-6.節ではテーマ/スキンのフォルダを直接ファイルシステムに実装していますが、テーマとスキンは
WebSphere Portal のエンタープライズ・アプリケーションの一部として管理されるため、WebSphere Portal EAR フ
ァイル(wps.ear)の一部となっています。新規のテーマとスキンを追加したり更新した場合、WebSphere Portal
EAR ファイルを更新および再デプロイする必要があります。これをしない場合、EAR ファイルが更新される際にカス
タム・テーマとスキンが削除されます。このため、本番環境では InfoCenter にある手順で wps.ear に新規/更新のテ
ーマ/スキンを実装して反映します。開発環境でテストする限りではこの作業は必要ありません。
カスタマイズ済みのテーマおよびスキンのデプロイ
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/dgn_dpycst.html
⑨-2. テーマの登録と固有名について
ファイルシステム上に実装した後に、ポータルが管理するテーマ/スキンとして登録を行います。7-6.節 では管理
ページでこの作業を行っていますが、この手順でテーマを登録した場合、テーマやスキンには固有名が付与されま
せん。このテーマ/スキンを実装したページを XMLAccess によるエクスポート・インポートの対象とした場合にエラー
になることがあります。XML の階層構造のすべてで固有名が付与されている必要があるからです。管理ページの「カ
スタム固有名」ではテーマ/スキンに固有名をつけることが出来ないので、5-5.節の手順のように XMLAccess で実装
して固有名を付与する必要があります。
固有名
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/aduniqnm.html
XML 構成インターフェース: 解説
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/adxmlref.html
XML 構成インターフェースによる作業 - サンプル・ファイル DeployTheme.xml
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/adxmltsk.html
⑨-3. テーマ/スキンの JSP の修正の反映について
実装済みのテーマ/スキンの JSP を直接編集してページを再表示しても、変更箇所が反映されない場合がありま
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す。これはキャッシュが効いてるためです。ポータルを再起動しないで変更を反映させるすためには、「自動 JSP 再
ロードの使用可能化」設定のために ibm-web-ext.xmi ファイルのパラメーターを変更します (7-5.節 4.の手順の中
でこの作業を行っています)。
自動 JSP 再ロードの使用可能化
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/dgn_reload.html
この設定はパフォーマンスにインパクトを与えるので、本番運用時では false のままにしてください。
ポータルのカスタマイズ
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/topic/com.ibm.wp.ent.doc/wps/dgn_ptlcst.html
IBM WebSphere Portal V6 テーマとスキン作成ガイド
http://www.ibm.com/jp/software/lotus/developer/ldd_tech/20070907.shtml
White paper for Theme and Skin development in Portal 6.0 (デフォルトの IBM テーマの解説)
http://www.ibm.com/support/docview.wss?rs=688&uid=swg21284974
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ポータル管理入門 自習書 のチュートリアル内容は以上になります。
お疲れ様でした!
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8. その他の情報
● より詳細な情報は、InfoCenter を参照してください。最新のものは、以下の URL 先でご参照いただけます。
WebSphere Portal V6.0 Information Center
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wpdoc/v6r0/index.jsp
記述内容はバージョンアップや修正が反映されて逐次更新されています。また、日本語版の記述より英語版の記
述の方が速く更新されます。英語版の情報は、ブラウザの言語を英語優先にして同じ URL を表示することで得られ
ます。
その他の WebSphere Portal ドキュメント
http://www.ibm.com/developerworks/websphere/zones/portal/proddoc.html
● 製品同梱以外のポートレットは、IBM のポートレットカタログのサイトよりダウンロードしてご利用いただくことがで
きます。
IBM WebSphere Portal Business Solutions Catalog
http://catalog.lotus.com/wps/portal/portalworkplace
以上の情報は下記の情報ポータルサイトからリンクされています。
IBM developerWorks :WebSphere Portal zone
http://www.ibm.com/developerworks/websphere/zones/portal/
- 123 -
付録 :ポータルのシステム起動・停止手順
【通常起動】
< ソフトウェアの起動順と依存関係 >
通常起動は以下の流れに従って行われます。
(① OS の起動)
②
リポジトリ用の DB が起動していること
③
LDAP サービスが起動していること
④
WebSphere Portal の起動/確認
① OSの起動
(この時点でリポジトリ用 DB サーバーや
(Domino)
LDAP との疎通が必要)
⑤
② DB2の起動
③ LDAP
の起動
Web Server の起動/確認
(ITDS)
④ WebSphere Portalの起動
④はコマンドプロンプト/ターミナルで、
⑤ IHSの起動
実行ファイルの場所にカレントフォルダを移動し
> cd <WAS_root>/bin
ユーザー サービス
以下のコマンドを実行
> startserver WebSphere_Portal
と行います。
* この段階で、LDAP サーバーと疎通がとれていないと、WebSphere Portal の起動に失敗します。
⑤はコマンドプロンプト/ターミナルで、以下のコマンドを発行します。 (例:IBM HTTP Server 6.0.2)
> net start "IBM HTTP Server 6.0"
(Windows)
# /usr/HTTPServer/apachectl start
(AIX)
* Windows 環境は [スタート] - [プログラム]
-[IBM WebSphere] – [Portal Server v6.0] – [サーバーの始動]
-[IBM HTTP Server 6.0.2] – [HTTP Server の始動]
としても起動できます。
*いずれも、前の起動プロセスが完了したことを確認してから次のプロセスに移ってください。
- 124 -
【通常停止】
< ソフトウェアの停止順と依存関係 >
通常停止は以下の流れに従って行われます。
①
②
Web Server 停止/確認
① IHSの停止
② WebSphere Portalの停止
WebSphere Portal 停止/確認
ユーザー
サービス停止
(この時点でリポジトリ用 DB サーバーや
LDAP との疎通が必要)
(ITDS)
③
LDAP サービスの停止
③ LDAP
の停止
④
リポジトリ用 DB の停止
(Domino)
(⑤ OS の停止)
④ DB2の停止
⑤ OSの再起動
①はコマンドプロンプト/ターミナルで、以下のコマンドを発行します。
> net stop "IBM HTTP Server 6.0"
(Windows)
# /usr/HTTPServer/apachectl stop
(AIX)
②はコマンドプロンプト/ターミナルで、
実行ファイルの場所にカレントフォルダを移動
> cd <WAS_root>/bin
以下のコマンドを実行
> stopserver.bat WebSphere_Portal -user wpsbind -password <wpsbind のパスワード>
と行います。(wpsbind は WAS バインドユーザー)
*セキュリティーが構成されている場合、WPS の停止コマンド発行時には、LDAP サーバーと疎通がとれている必
要があります。
* Windows 環境は [スタート] - [プログラム]
-[IBM WebSphere] – [Portal Server v6.0] – [サーバーの停止]
-[IBM HTTP Server 6.0.2] – [HTTP Server の停止]
としても停止できます。
*いずれも、前の起動プロセスが完了したことを確認してから次のプロセスに移ってください。
- 125 -
付録 :クラスター環境で同期されるもの、されないもの
WebSphere Portal は可用性を向上させるために冗長化構成を取ることができます。すなわち、WAS のアーキ
テクチャーに則って、管理サーバーDeploymentManager の配下にクラスタメンバーとして複数の WebSphere
Portal ノードを実装します。複数の WP ノードが同じ1つのリポジトリ DB サーバーを参照します。
ポータル管理タスクのうち、WP ノード間で同期が行われる(デフォルトで自動、手動に設定変更可能)のでどちら
か一方で設定を行えば全サーバーに反映されるものと、各 WP ノードで個別に行う必要があるものがあります。
・ページの編集(作成や編集、削除)、アクセス権の編集など
これらの設定はリポジトリ DB 上で管理されているので、1つの WP ノードで作業を行えば、結果は他の WP ノ
ードから参照しても反映されています。
・ポートレットのインストール、更新、削除
ポートレットの定義はリポジトリ DB で管理されます。ファイルシステム上での展開は DeploymentManager に
よって同期対象となります。管理者は1つの WP ノードから作業を行います。
・構成プロパティの変更
ポータルの構成プロパティは WAS の管理対象となっています。WAS 管理コンソールから行う場合は、
DeploymentManager の管理コンソールで実施すれば、クラスタメンバーのすべての WP ノードに反映されま
す。プロパティー・ファイルの編集で行う場合は、1つの WP ノード側で行って反映タスクを実行すれば、他の
WP ノードにも反映されるのでノードごとに個別に行う必要はありません。どちらの場合もそれぞれの WP ノード
の再起動が必要です。
・テキスト情報の変更
engine_ja.properties ファイルの変更内容はクラスター間で同期されません。それぞれの WP ノードで個別に
行う必要があります。
・テーマ/スキンの導入/更新
コラム⑨で扱ったように、ファイルシステム上の実装は WebSphere PortalEAR ファイルの再構成が必要です。
この作業は DeploymentManager で行います。EAR ファイルが再デプロイされてポータルが再起動すると、
更新されたテーマ/スキンのファイルが各 WP ノードに反映されます。テーマ/スキンの定義登録自体はリポジト
リ DB で管理されているので、1つの WP ノードの管理ページでの設定あるいは XMLAccess によるインポート
で反映されます・
・個別 Fix や FixPack の適用
クラスターの同期対象ではありません。各 WP ノードで個別に行う必要があります。
- 126 -
付録 :ハンズオン終了後に元の環境に戻すには
以下の手順に沿ってください。
1. WebSphere Portal が起動している状態で、ポータル管理者でログインします。
2. [ページの管理]にて、作成したラベル/ページを削除します。
「社員ポータル」ラベル
「MK 部ポータル」ラベル
「総務ポータル」ラベル (オプション課題
その3)
「トップ」ページ
「メイン」ページ
3. 登録したユーザー/ユーザーグループを削除します。
Tester ユーザー
Sally ユーザー
Mark ユーザー
Silvia ユーザー (オプション課題 その1)
Monika (オプション課題 その1)
Martin (オプション課題 その1)
Employee グループ
SALES グループ
MARKETING グループ
SALESMGT グループ (オプション課題 その1)
MARKETINGMGT グループ (オプション課題 その1)
4. [ポートレットの管理]から、FileServer ポートレット/ポートレット・アプリケーションのコピーを削除します。
FileServer_SL 部 ポートレット/ポートレット・アプリケーション
FileServer_MK 部 ポートレット/ポートレット・アプリケーション
5. 同じく[Web モジュール] から ポートレット「webpage.war」をからアンインストールします。
6. 「テーマ・スキンの管理」から、テーマ「IBMJ」「WP_Logo」、スキン「IBMJ_BL」「IBMJ_SL」をアンインストール(管理
ページから「削除」)します。
7. 「ビジネスルール」-「パーソナライゼーション・ナビゲーション」で、作成したルール「日本語ユーザーに表示」
「英語ユーザーに表示」を削除します。
8. オプション課題 その2 「6-3. 「サインアップ」リンクの削除」を実施していれば、「マイ・プロファイルの編集」ペ
ージのユーザー権限に「匿名ポータルユーザー」を復帰させ、「ログイン」ポートレットの構成モードで
- 127 -
「ShowSignupLink」パラメーターを”yes”に戻します。
9. 配置した FileServer ポートレット用のサンプルファイルを除外します。
<WP_root>/installedApps/FileServer_PA_X_X_XX.ear/FileServer.war/FileServerPortlet/html
下 の
PR_LC.html、System_list.html
10.
配置したテーマ「IBMJ」「WP_Logo」、スキン「IBMJ_BL」「IBMJ_SL」の実ファイルを除外します。
<WP_profile_root>/installedApps/<WAS ノード名(マシン名)>/wps.ear/wps.war/themes/html
下の IBMJ フォルダ、WP_Logo フォルダ
<WAS_root>/installedApps/<WAS ノード名(マシン名)>/wps.ear/wps.war/skins/html
下の IBMJ_BL フォルダ、IBMJ_SL フォルダ
11.
WAS 管理コンソールにログインし、[リソース] > [リソース環境プロバイダー] > WP ConfigService で、
redirect.login、redirect.login.url のパラメーターを削除します。
12.
修正して配置した<WP_root>/shared/app/nls/engine_ja.properties ファイルを除外します。
コラム③-1. の情報に従って、ログイン画面に JSP 版を用いるようにしている場合は、AuthenticationService やテ
ーマの JSP ファイルを編集して元に戻します。
13.
<wp_profile_root>/config/cells/<セル名>
/applications/wps.ear/deployments/wps/wps.war/WEB-INF/ibm-web-ext.xmi ファイル
の ”reloadingEnabled”の値を”false”に戻します。
14.
最後に WebSphere Portal を再起動します。
以 上
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