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WebSphere Application Server V6.0 の Fix 適用手順
WebSphere Application Server V6.0 の Fix 適用手順 本手順では、以下の3つのコンポーネントの Fix 適用手順を紹介します。 (「v6.0 (v6.0.0.1)」から「v6.0.2.0」への更新を例に説明します) ・ WebSphere Application Server (WAS) ・ IBM HTTP Server (IHS) ・ WebSphere Plugin 1. 2. 3. 4. Fix 適用前の準備 WAS の Fix 適用手順 WebSphere Plugin の Fix 適用手順 IHS の Fix 適用手順 詳しい手順は、こちらをご確認ください。 http://www-1.ibm.com/support/docview.wss?rs=180&uid=swg27006162 WAS では、Version を「V6.x.y.z」というように4つの数字の組み合わせで表記します、こ の数字を説明します。 Release「x」 大きな機能の追加や変更(リリースアップにはパスポート・アドバンテ ージ契約が必要) Refresh pack「y」 機能の追加や前提条件の更新を含み、その前に出ている Fix pack を含 んだ Fix の集合。(V5 までの FixPack に相当) Fix pack 「z」 複数の Fix がまとめて定期的に公開されたもの。その前に出ている Fix pack を含みます。前提の Refresh pack は別途導入が必要です。 (V6.0.2.1 の適用には、事前に V6.0.2 を導入している必要があります。) Fix 「PQ00000」などの個別の fix Fix を適用する際は、 「Refresh Pack」→「Fix Pack」→「Fix」の順番で適用してください。 詳しくは、以下のサイトをご覧ください。 http://www-1.ibm.com/support/docview.wss?rs=180&uid=swg21191989 1. Fix 適用前の準備 1.1. 適用する Fix の確認 まず、以下のサイトで最新の Fix を調べます。 http://www-306.ibm.com/software/webservers/appserv/was/support/ 「Recommended Update」をクリックしてください。 1.2. 適用する Fix の確認 Version 6.0 の Fix 情報を確認します。本手順書作成時の最新版は「V6.0.2」となっていま すので、この手順書では V6.0.2 の適用手順をご紹介します。V6.0.2 の該当プラットフォー ムをクリックしてください。 1.3. Fix のダウンロード Fix を適用するマシンの環境に対応した Fix をダウンロードします。(本手順書の環境では Windows Intel を使用していますので、その他の環境の場合は読み替えてください) WAS 用 Fix(WAS-ND,Base,Express) ・・(Intel) Application Server IHS 用 Fix・・(Intel) IBM HTTP Server WebSphere Plugin 用 Fix・・ (Intel) Plug-ins 注)Download Option は、FTP/DD のどちらかを使用してください。DD とは、Download Director で、Java アプレットを使用したアプリケーションです。これを利用すると、複数 の接続を使用して高速でダウンロードすることができます。 1.4. 前提条件確認 ディスクに十分な空き容量を必要とします。今回の Refersh pack 2 の場合、約 2GB の空き 容量を必要とします。 詳しくは、 「Readme for Multi-Platform」の「Space requirements」をご確認ください。 1.5. 環境のバックアップ Fix を適用する前に WebSphere 環境のバックアップを取得します。 全てのプロセス(Deployment Manager、Node Agent、アプリケーション・サーバー)を 停止し、以下のいずれかの方法でバックアップを取得します。 (方法1)<.WAS ルート>/profiles 配下を全てアーカイブする。 (方法2)<WAS ルート>/profiles/<プロファイル名>/bin/backupConfig.sh (backupConfig.bat) を実行する。コマンドを実行したディレクトリー下に、 WebSphereConfig_YYYY-MM-DD.zip ファイルが作成されます。 2. WAS の Fix 適用手順 Fix のインストール手順と、補足で Fix のアンインストール手順を説明いたします。 注意: 「6.0 (6.0.0.1)」、「6.0.1.0」「6.0.1.1」「6.0.1.2」以外で、fix pack を導入してい る場合、また、その他の fix(PQ,PK など)を導入している場合は、その fix をアンイ ンストールしてください。 アンインストールの際は、インストール時に使用した updateinstaller を使用してアン インストールしてください。異なる updateinstaller を使用した場合、正常にアンイン ストールできないことがあります。(補足のアンインストール手順 2.15 もご参照くださ い。) 2.1. WAS の Fix インストール手順 手順の概要は、以下のようになります。 (ND 版も Base 版も同様です。 ) ① WAS・IHS のすべてのプロセスを停止。 (WAS の全プロセスを確実に停止します) ② ダウンロードしたファイルを展開し、updateinstaller ディレクトリーを WAS のインス トール・ディレクトリーに移動。 ③ updateinstaller 用の JDK を、WAS の製品からコピー。(GUI) ④ Fix をインストール。(GUI) 2.2. ダウンロードしたファイルを展開 WAS 用の Fix ファイルは、Refresh pack2 の場合「6.0-WS-WAS-<プラットフォーム> -RP0000002」となります。このファイルを展開します。 「6.0-WS-WAS-<プラットフォーム >WinX32-RP0000002」ディレクトリーが作成され、その下に「updateinstaller」のディ レクトリーが作成されています。 2.3.「updateinstaller」ディレクトリーを WAS のインストール・ディレクトリーに移動 2.2 で作成された「updateinstaller」ディレクトリーを、WAS のインストール・ディレク トリー直下に移動します。前に適用した fix 用の「updateinstaller」がある場合は、それを 削除して新しいものと入れ替えてください。 注意:昔の「updateinstaller」で以前の fix をアンインストールする必要があります。削除 する際は、前のページの注意をご確認の上削除してください。 (本環境では、WAS のインストール・ディレクトリーは、 「C:¥Program Files¥IBM ¥WebSphere¥AppServer」になりますので、その下に「updateinstaller」フォルダーを置 きます。) 2.4.UpdateInstaller ウィザードを起動 WAS インストール・ディレクトリーに移動した「updateinstaller」の下に、 「update.exe」 (windows)または、update (Linux/Unix)がありますので、実行してください。 2.5. Update Installer による JDK のコピー 2.6. Update Installer による JDK のコピー ディレクトリー名を確認してください。 「次へ」をクリックしてください。 2.7. Update Installer による JDK のコピー 保守パッケージのインストールを選択して、「次へ」をクリックしてください。 2.8. Update Installer による JDK のコピー ファイル名が「<WAS ルート>/updateinstaller/maintenance/<fix 名>.pak」になっている ことを確認して、「次へ」をクリックしてください。 2.9. Update Installer による JDK のコピー 「次へ」をクリックすると JDK のコピーが始まります。 「次へ」をクリックしてください。 2.10. Update Installer による JDK のコピー 続いて Fix を適用するために、「再起動」をクリックしてください。 2.11. Update Installer による Fix のインストール JDK コピーと同様の手順で、Fix をインストールできます。保守パッケージのインストー ルを選択して、「次へ」をクリックしてください。 2.12. Update Installer による Fix のインストール ファイル名が「<WAS ルート>/updateinstaller/maintenance/<fix 名>.pak」になっている ことを確認して、「次へ」をクリックしてください。 2.13.Update Installer による Fix のインストール 既にバックアップは取得済みなので、 「次へ」をクリックし、インストールを開始します。 2.14. Update Installer による Fix のインストール 「正常終了」でインストール完了です。 「終了」をクリックしてください。 2.15.補足:現在の version 確認方法 コマンドで、現在の version を確認することができます。 <WAS ルート>/bin/versionInfo.sh (versionInfo.bat) で確認します。 3. Plugin の Fix 適用手順 3.1. Plugin の Fix インストール手順 手順の概要は、以下のようになります。 ① WAS・IHS のすべてのプロセスを停止。 ② ダウンロードしたファイルを展開し、updateinstaller ディレクトリーを Plugin のイン ストール・ディレクトリーに移動。 ③ updateInstaller 用の JDK を、Plugin の製品からコピー。(GUI) ④ Fix をインストール。(GUI) 3.2. ダウンロードしたファイルを展開 Plugin 用 Fix ファイルは、「6.0-WS-WASPlugIn-<プラットフォーム>-RP0000002」となり ます。このファイルを展開すると、 「6.0-WS-WASPlugIn-<プラットフォーム>-RP0000002」 のディレクトリーの下に「updateinstaller」のディレクトリーが作成されます。 「updateinstaller」ディレクトリーを Plugin のインストール・ディレクトリーの直下に異 動します。 (本環境では、「C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥Plugin」の下になります。) 3.3. UpdateInstaller ウィザードを起動 Plugin のインストール・ディレクトリーの下に移動した「updateinstaller」の下にある update または update.exe を実行します。 3.4. Update Installer による JDK のコピー 3.5.Update Installer による JDK のコピー ディレクトリー名を確認後、 「次へ」をクリックします。 3.6.Update Installer による JDK のコピー 保守パッケージのインストールを選択して、「次へ」をクリックしてください。 3.7.Update Installer による JDK のコピー ファイル名が「<Plugin インストール・ディレクトリー>/updateinstaller/maintenance/<fix 名>.pak」になっていることを確認して、「次へ」をクリックしてください。 3.8.Update Installer による JDK のコピー 「次へ」をクリックすると JDK のコピーが始まります。 「次へ」をクリックしてください。 3.9.Update Installer による JDK のコピー 続いて Fix を適用するために、「再起動」をクリックしてください。 3.10.Update Installer による Fix のインストール JDK コピーと同様の手順で、Fix をインストールできます。保守パッケージのインストー ルを選択して、「次へ」をクリックしてください。 3.11.Update Installer による Fix のインストール ファイル名が「<Plugin インストール・ディレクトリー>/updateinstaller/maintenance/<fix 名>.pak」になっていることを確認して、「次へ」をクリックしてください。 3.12.Update Installer による Fix のインストール 「次へ」をクリックするとインストールを開始します。 3.13. Update Installer による Fix のインストール 「正常終了」でインストール完了です。 「終了」をクリックしてください。 3.14.補足:現在の version 確認方法 コマンドで、現在の version を確認することができます。<Plugin のインストール・ディレ クトリー>/bin/versionInfo.sh (versionInfo.bat) で確認します。 4. IHS の Fix 適用手順 4.1. IHS の Fix インストール手順 手順の概要は、以下のようになります。 ① WAS・IHS のすべてのプロセスを停止。 (IHS は確実に停止してください) ② ダウンロードしたファイルを展開し、updateinstaller ディレクトリーを IHS のインス トール・ディレクトリーに移動。 ③ Fix をインストール。(GUI) 注)IHS では、JDK のコピーの作業は発生いたしません。 4.2. ダウンロードしたファイルを展開 Plugin 用の Fix ファイルは、 「6.0-WS-WASIHS-<プラットフォーム>-RP0000002」となり ます。このファイルを展開すると、「6.0-WS-WASIHS-<プラットフォーム>-RP0000002」 のディレクトリーの下に「updateinstaller」のディレクトリーが作成されます。 「updateinstaller」ディレクトリーを IHS のインストール・ディレクトリーの直下に移動 します。 (本環境では、「C:¥Program Files¥IBM HTTP Server」の下になります。) 4.3. UpdateInstaller ウィザードを起動 IHS のインストール・ディレクトリーの下に移動した「updateinstaller」の下にある update または、update.exe を実行します。 4.4. Update Installer による Fix のインストール 4.5. Update Installer による Fix のインストール ディレクトリー名を確認してください。 「次へ」をクリックしてください。 4.6. Update Installer による Fix のインストール 保守パッケージのインストールを選択して、「次へ」をクリックしてください。 4.7. Update Installer による Fix のインストール ファイル名が「<IHS インストール・ディレクトリー>/updateinstaller/maintenance/<fix 名>.pak」になっていることを確認して、「次へ」をクリックしてください。 4.8. Update Installer による Fix のインストール 「次へ」をクリックするとインストールを開始します。 4.9. Update Installer による Fix のインストール 「正常終了」でインストール完了です。 「終了」をクリックしてください。 4.10. 補足:現在の version 確認方法 コマンドで、現在の version を確認することができます。「<IHS のインストール・ディレ クトリー>/version.signature」で確認できます。ファイルの内容がテキストになっています ので、テキスト・エディターでご確認ください。