Lotus Notes/Domino 8.5.2 新機能概要 2010 年 9 月 日本アイ･ビー･エム株式会社

®
Lotus Notes/Domino 8.5.2 新機能概要
2010 年 9 月
日本アイ･ビー･エム株式会社
ソフトウェア事業 Lotus 事業部
© 2010 IBM Corporation
IBM Software Group | Lotus software
特記事項
 当資料は、日本 IBM のテストやレビューを受けておりません。内容について、
できる限り正確を 期すよう努めてはおりますが、いかなる明示または暗黙の保
証も責任も負いかねます。本資料の情報は、使用先の責任において使用される
べきものであることを、 あらかじめご了承ください。
 掲載情報は不定期に変更されることもあります。他のメディア等に無断で転載
する事はご遠慮ください。
 本資料の著作権は日本アイ・ビー・エムにあります。非営利目的の個人利用の
場合において、自由に使用してもかまいませんが、営利目的の使用は禁止させ
ていただきます。
 IBM, AIX, Lotus, Lotus Notes, Lotus Domino, は International Business
Machines Corporation の米国およびその他の国における商標。その他、記載
された社名および製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
2
IBM Software Group | Lotus software
アジェンダ
 Lotus Notes 8.5.2
 Lotus iNotes 8.5.2
 Lotus Domino 8.5.2
 Lotus Domino Designer 8.5.2
3
IBM Software Group | Lotus software
Lotus Notes 8.5.2 機能拡張
4
IBM Software Group | Lotus software
管理対象レプリカ機能 ～ 概要
エンドユーザーに確実にローカル複製を使ってもらう機能
サーバー集約やクラウドへの移行でネットワーク帯域の問題を解決
 デクストップポリシーで自動設定
– notes.ini で個別に設定することも可能
メール DB
 ローカル複製が自動的に作成される
– ファイルを間違って削除しても再作成される
– レプリケータベージのエントリは削除不可
– 破損が検知されれば再作成される
 メール送受信は、ほぼリアルタイム
– 複製スケジュールとは別に動作
– 新着メール確認とともに受信メールだけを複製
メールDB
 サーバー上 DB をクリックしてもローカル複製が開く
5
IBM Software Group | Lotus software
管理対象レプリカ機能 ～ 設定
 デクストップポリシー設定
パラメータ値
動作
ローカルレプリカの作成
通常のローカルレプリカを作成する。
管理対象レプリカの作成
ローカルレプリカが無い場合は、管理対象レプリカを作
成する。
管理対象レプリカを作成するか、またはローカルレプ
リカを管理対象レプリカに変換する
ローカルレプリカが無い場合は、管理対象レプリカを作
成する。ある場合は、管理対象レプリカに変更する。
ローカルレプリカまたは管理対象レプリカを削除する
ローカルレプリカを削除する。
6
IBM Software Group | Lotus software
管理対象レプリカ機能 ～ 設定
 notes.ini 設定
パラメータ値
動作
CacheMail=7
ローカルのメールレプリカを作成するか、管理対象レプリカに変
換する。
ReplicateOnNewMail=1
クライアントがサーバー上で新規メールを認識すると、複製を起
動させてローカルに取得する。
OutgoingMailSendThreshold=1
メール送信時は、強制的にメールをローカル mail.box を経由
してサーバー上に送信させる。
 前提条件
– Lotus Notes 8.5.2以上
– Lotus Domino 8.5.2以上 （ポリシー使用時のみ）
– 対象DBはメールのみ
– ロケーション文書で、メールファイルのロケーションをサーバーにする。
– 複製スケジュールを有効にする。
7
IBM Software Group | Lotus software
ローカル複製のマルチスレッド化
同時に複数のDBを複製可能
特定DBの複製不具合で、メールなどの重要なDBが複製できなくなることを回避
8
IBM Software Group | Lotus software
サイレントフェールオーバー
DB オープン以外の操作でも、 Domino クラスタのフェールーバーが可能
 フェールオーバーの対象となる操作例
– メール、カレンダー、タスクなどの新規文書作成
– 文書のオープン、ビューやフォルダーの切り替え
– 返信や転送
– メール送信
– 文書削除
 デスクトップポリシーで指定
9
IBM Software Group | Lotus software
メール機能拡張
 宛先の詳細表示をデフォルトに設定
相手の在席状況、ビジネス
カードなどをすぐ確認可能
10
IBM Software Group | Lotus software
メール機能拡張
 メール文書の EML 形式保管
– メールメッセージを開いた状態で、 [ ファイル ] > [ 名前を付けて保存 ] をク
リックし、 .eml ファイルの拡張子を選択
 メール作成用のデフォルトフォントを設定
– メニューバーから ” Text” → “Set Current Font as Mail Draft”
 メール DB を閉じても、フォルダの開閉状態を保持
11
IBM Software Group | Lotus software
メール機能拡張
 メールの返信、転送の完了時に、元メールを⾃動的に閉じる
<メールプリファレンス>
 メールボックス内で「名字」でのソート
<メールプリファレンス>
12
IBM Software Group | Lotus software
カレンダー機能拡張
プライベート iCal フィードをオーバーレイ可能
Facebook などからカレンダーエントリを取得してノーツ上に表示
13
IBM Software Group | Lotus software
個人アドレス帳機能拡張
 コンタクト情報へのアクセス
– Lotus iNotes や Lotus Notes Traveler とのシームレスなアクセス
 個人アドレス帳内の各連絡先毎にプライベート / 公開の設定可能。
14
IBM Software Group | Lotus software
Lotus iNotes 8.5.2 機能拡張
15
IBM Software Group | Lotus software
対象プラットフォームの拡張
Apple iPad や Android などの新たなプラットフォームに対応
モード
フル
サポート対象プラットフォーム
Internet Explorer 6.0, 7.0, 8.0
Firefox 2.0, 3.0, 3.5, 3.6
Safari 3.1, 4.0, 5.0
ライト
ウルトラライト
同上
Android v2.1.x ( 要 WVGA)
iOS 4.0.x, 3.2.x (iPad サポート ), 3.1.x, 3.0.x
Firefox 3.0, 3.5, 3.6
詳細情報： http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27019537
16
IBM Software Group | Lotus software
オンライン会議システムとの統合
 会議招集に、オンライン会議の情報を指定可能
 オンライン会議は、以下の種類を予め作成しておいて選択指定が可能
– Lotus Sametime Meetings
– LotusLive Meetings
– Sametime Classic Meetings
– その他
17
IBM Software Group | Lotus software
テンプレートカスタマイズ機能拡張
カスタマイズ可能範囲がさらに拡大
 Forms_x.nsf の各設計要素に設計置換禁止を指定可能
 Forms_x.nsf にエージェントを設計可能
 新しいカスタム可能サブフォームの提供
– Custom_xxx_Dictionay
– Custom_LazyLoad_Subforms
– Custom_Logout
– Custom_About
詳細情報：http://www-10.lotus.com/ldd/dominowiki.nsf/dx/Customization_updates_for_8.5.2
18
IBM Software Group | Lotus software
Lotus iNotes 8.5.2 機能拡張その他
 六曜のサポート
– 各ユーザーがプリファレンスで設定
– notes.ini に、 iNotes_WA_AltCalendar=1 を指定
 ビュー上での 2 桁年号表示サポート
– notes.ini に iNotes_WA_Prefer2DigitYearInView=1 を指定
19
IBM Software Group | Lotus software
Lotus Domino 8.5.2 機能拡張
20
IBM Software Group | Lotus software
Lotus Domino 8.5.2 新機能（ 1/3 ）
 プラットフォームの拡大
– Windows 2008 R2 (Enterprise, Standard)
– IBM i 7.1
 DB2NSF の制限付き利用
– 8.5.2 で利用するためには、サポートコールして専用のソフトウェアライセンスキーの
入手が必要
– 参考： http://www.ibm.com/support/docview.wss?rs=0&uid=swg21415128
 ローカルレプリカの自動 ODS バージョンアップ
– notes.ini に NSF_UpdateODS=1 を指定。
• デフォルトで最新バージョンに変更
– Create_R8_Databases=1 などで ODS バージョンを指定
– 圧縮中は、ユーザーはアクセス不可。 names.nsf などは、次回の起動時に実施。
21
IBM Software Group | Lotus software
Lotus Domino 8.5.2 新機能（ 2/3 ）
 Domino Diagnostic Probe (DDP)
– Lotus Domino をモニタリングするための Java ユーティリティ（ dbopen.jar ）
– しきい値を超えた場合、⾃動的に NSD を実⾏
– 実行例
C:\Lotus\Domino\8.5.2>jvm\bin\java.exe -jar .\dbopen.jar -d names.nsf
08/13/2010 2:00:49 午後 Opening database names.nsf took a total of 0.594 seconds
08/13/2010 2:01:50 午後 Opening database names.nsf took a total of 0.438 seconds
08/13/2010 2:02:50 午後 Opening database names.nsf took a total of 0.531 seconds
//
08/13/2010 2:51:55 午後 Opening database names.nsf has taken 30.188 seconds. This exceeds the set threshold of 30.0
seconds.
08/13/2010 2:51:55 午後 Running NSD...
08/13/2010 2:52:07 午後 Opening database names.nsf took a total of 42.641 seconds
08/13/2010 2:54:40 午後 NSD completed with exit status 0
08/13/2010 2:55:42 午後 Opening database names.nsf took a total of 0.641 seconds
08/13/2010 3:30:23 午後 Opening database names.nsf took a total of 0.5 seconds
quit
08/13/2010 3:48:04 午後 Shutdown in progress...
– 参考
• ブログ「 Notes サポートのつぶやき」 http://hnagasim.blog8.fc2.com/blog-entry-348.html
22
IBM Software Group | Lotus software
Lotus Domino 8.5.2 新機能（ 3/3 ）
 Automatic Corrupt Database Collection (ACDC)
– データベース破損の検出時に、自動的に Fixup が走る前にデータベースをバックアップ
•
IBM サポートにて、 Fixup 前と後のデータベースの状態を把握でき、早期問題解決の可能性が高まる
– notes.ini で以下のパラメータを設定
•
DATABASE_CAPTURE_ENABLED=1
– Fixup 前の DB はデフォルトで IBM_TECHNICAL_SUPPORT¥ACDC 下に格納
– 実行例
load fixup mail2.nsf
**** DbInfoIsCorrupt(DbWriteDbInfo: First or Next RRVPos invalid), DB=C:\Lotus\Domino\8.5.2\data\mail2.nsf
TID=[00A0:0002-009C] ***
2010/09/01 21:26:17 Database Fixup: Started: mail2.nsf
Captured database C:\Lotus\Domino\8.5.2\data\mail2.nsf to
C:\Lotus\Domino\8.5.2\data\IBM_TECHNICAL_SUPPORT\ACDC\mail2.cor
2010/09/01 21:26:17 Database Fixup: Unable to fixup database
C:\Lotus\Domino\8.5.2\data\mail2.nsf: The Notes database file header is corrupted
[00A0:0002-009C] 2010/09/01 21:26:17 Database Fixup: Shutdown
– 参考
•
ブログ「 Notes サポートのつぶやき」 http://hnagasim.blog8.fc2.com/blog-entry-350.html
•
Technote http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21429891
23
IBM Software Group | Lotus software
Lotus Domino Designer 8.5.2 機能拡張
24
IBM Software Group | Lotus software
アプリケーションアイコン拡張
 32×32 ピクセル以下の GIF, JPG, PNG, BMP ファイルを指定可能
25
IBM Software Group | Lotus software
Designer から全ての設計要素に署名可能
 今までのように、管理クライア
ントを立ち上げる必要なし
 個々の設計要素単位での署名は
不可
26
IBM Software Group | Lotus software
リッチテキストエディターの拡張
 Xpages のリッチテキストエディタに CKEditor を採用
– CKEditor とは、 CKSource 社が提供するオープンソースの Web テキストエディタ。
– IBM をはじめ、様々なベンダーのソリューションに組み込まれている。
フルスクリーン切り替え
画像の貼りつけ
テーブルの作成
テキスト属性の指定
絵文字の挿入
検索と置換
27
IBM Software Group | Lotus software
XPages Extensibility API
 XPages のコントロールを独自に作成する仕組み
– 全く独自のコントロールを作成可能
• 例：グラフコントロール、星型評価ボタンコントロール
– 既存のコントロールを拡張可能
• 例：リンクコントロールに URL 先のアイコンを追加
 カスタムコントロールとは違う
– パレットコントロールで提供されるレベルのコントロール
– NSF 単位ではなく、サーバー単位で共有
– Desiger クライアントに配布可能
 OSGi Framework 上に実装されている
– Java, JSF のスキルが必要
 今後、 OpenNTF に Extension Library が充実してくる
 Lotus Domino は、一段高いアプリケーションプラットフォームへと進化
 XPages Extensibility API Developers Guide
–
http://www.lotus.com/ldd/ddwiki.nsf/dx/Master_Table_of_Contents_for_XPages_Extensibility_APIs_Developer_Guide
28
IBM Software Group | Lotus software
HTML5 サポート
 アプリケーションキャッシュの実現
– HTML5 の“ manifest” タグをサポート
キャッシュさせたいファイルを
manifestファイルに列挙
XPagesのプロパティに
“pageManifest”が新たに追加
manifest ファイルは、
リソースに登録しておく。
29
IBM Software Group | Lotus software
まとめ
30
IBM Software Group | Lotus software
Lotus Notes/Domino 8.5.2 とは
今後のクラウド時代、 Web 時代を
切り開く為の布石となるバージョン
31
IBM Software Group | Lotus software
32
IBM Software Group | Lotus software
参考情報
 ヘルプデータベースには 8.5.2 の情報は載っていません。 8.5.2 につい
ては、以下の情報を御覧ください。
– Lotus Notes/Domino インフォメーションセンター
• http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/domhelp/v8r0/index.jsp
– Lotus Notes and Domino Wiki 内の Traveler 8.5.2 情報
•
http://www-10.lotus.com/ldd/dominowiki.nsf/xpViewCategories.xsp?lookupName=Lotus%20Notes
%20Traveler%208.5.2%20Documentation
33